JP3444896B2 - 喫煙者手持ち式の側流煙制御装置 - Google Patents

喫煙者手持ち式の側流煙制御装置

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JP3444896B2
JP3444896B2 JP53936797A JP53936797A JP3444896B2 JP 3444896 B2 JP3444896 B2 JP 3444896B2 JP 53936797 A JP53936797 A JP 53936797A JP 53936797 A JP53936797 A JP 53936797A JP 3444896 B2 JP3444896 B2 JP 3444896B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、側流煙および場合によりタバコ喫煙の間に
放出される吐出煙を制御するための喫煙者の手持ち装置
に関する。
発明の背景 タバコ喫煙の楽しみは或る人々に嫌われる一般に二次
燻煙と呼ばれる煙の放出をともなう。これらの人々を考
慮して喫煙者は、二次燻煙が嫌われる区域において喫煙
を避ける処置をとるに至った。加えて、二次燻煙が或る
特定の区域内で発生しないことを確実にするための法的
制限規定が導入された。このような規定は、指定された
「禁煙区域」と二次燻煙を最小限にするための高価な室
内換気装置等の使用とを含む。二次燻煙を発生させるこ
となく、かつ煙を嫌うであろう他人に悪影響を及ぼすこ
となく、喫煙者が喫煙の喜びを楽しむのを許容するよう
な喫煙者用の装置に対して大きな要求が存在する。
二次燻煙は喫煙過程の間に多くの態様で発生する。二
次燻煙は主として、タバコをふかす間に着火しているタ
バコによって発生する側流煙よりなる。側流煙の他の因
子は喫煙者の口から漏れる主流煙及び呼気煙を含む。二
次燻煙の形成を最小限化するか又は除去するように設計
された種々の構造についてこれまで多数の提案がなされ
ている。このような従来の提案は、タバコ燻煙の主要
源、すなわち側流煙と呼気煙とを問題にしており、そし
て或る限度において漏洩主流煙を問題にしている。従
来、二次燻煙を或る形の容器の中に捕集するか、又は二
次燻煙をこれが周囲に放出されるに先立って濾過するこ
とに種々の努力がなされてきた。このような従来の装置
の例は、米国特許第4,198,992号、同第4,200,114号、同
第4,637,407号、同第4,790,332号、同第4,899,766号、
同第4,993,435号、同第5,048,845号、同第5,160,518
号、同第5,497,791号、同第5,495,859号及び1993年4月
27日に公開された日本国特許出願平3−177280に記述さ
れている。
これらの装置のいくつかのものは濾過装置とともに排
風機を使用するか、又は二次燻煙をこれが周囲へ放出さ
れるに先立って捕捉するための容器系を使用している。
通常、この排風機装置は二次燻煙の主成分、すなわち側
流煙を捕集するように設計されている。これらの排風機
装置は、側流煙をタバコの着火している端から抜出して
これをタバコの吸口端から外方へ向けるように設計され
ている。このような装置の例は上述したいくつかの米国
特許、すなわち第4,637,407号、同4,899,766号、同5,04
8,545号及び同5,497,791号に記述されている。これらの
米国特許によって提供される系は側流煙を除去するのに
種々の成功の度合いをもたらしているけれども、米国特
許第4,899,766号及び同第5,048,545号は手持ち式ではな
く、すなわちその全装置が持ち歩くのには大きすぎる。
米国特許第4,637,407号及び同第5,497,791号の装置は手
持ち式であるけれどもそのコンパクトな設計のために側
流煙の濾過を達成するには重大な設計的困難をともな
う。米国特許第5,497,791号の装置は、この点について
は非常に効果的であるけれども、側流煙の濾過を達成す
るためにはそのフィルター系における熱の蓄積及び各喫
煙吸引の間にその燃えた灰を通しての側流煙の流れに対
する1時的な抵抗の形成のような或る種の設計上の制限
を有している。
従って本発明の態様の1つの目的は、喫煙過程におけ
るタバコ燻煙のタバコ吸口端へ向かう正常な方向への流
れ、並びにそのタバコからの熱の自然な発生のような利
点を達成しながら、側流煙を非常に効率的な態様で濾過
する手持ち式のタバコ煙濾過装置のための燃焼室を提供
することである。本発明の態様の目的の1つは、側流煙
がこれをそのフィルター系を通過させるに先立って本源
的に冷却するようなフィルターの設計を提供することで
ある。本発明の態様の1つによれば、燃焼室と側流煙フ
ィルターの連結に冷却スペースを用いてもよい。この設
計形式のもう1つの目的は、タバコの灰がそのフィルタ
ー系の中に集まることを避けるような側流煙濾過装置を
提供することである。
発明の要約 本発明の態様の1つによれば、内部で燃焼しているタ
バコから放出される側流煙を濾過するための手持ち式タ
バコ煙濾過装置の中で使用するためのタバコ燃焼ユニッ
トにおいて、これが: i) 着火しているタバコの下方の壁部に少なくとも空
気の進入を許容する空気用多孔質部を有する、着火して
いるタバコが中に配置される閉じた細長い燃焼室と、 ii) 上記燃焼室の中で着火端が燃焼室の内壁面から隔
てられるようにまた上記空気用多孔質部よりも上方に着
火しているタバコを保持する、上記燃焼室の一方の端の
タバコホルダと、 iii) 上記端の、上記タバコホルダの上方の、それに
より着火しているタバコからの煙が着火しているタバコ
に沿って指向され、そして上記燃焼室からそれを通って
出てゆく側流煙出口と を含む。
本発明のもう1つの態様によれば、タバコ燃焼ユニッ
ト、側流煙濾過装置、及び上記濾過装置をタバコ燃焼ユ
ニットに相互連結している冷却スペースとの組み合わせ
において、これが i) 下方の壁部に少なくとも空気の進入を許容する空
気用多孔質部を有する、着火しているタバコを受けるた
めの開放端を有する細長い燃焼室と、 ii) 上記燃焼室の上記開放端へ連結された冷却スペー
スと、 iii) 上記燃焼室の中で着火したタバコを保持する、
上記冷却スペース内に延びているタバコホルダとを含
み、 iv) その際上記冷却スペースは上記燃焼室と連結して
いる側流煙入口を有し、上記冷却スペースは上記入口と
隔てられて側流煙の出口を有し、 v) 上記側流煙濾過装置は上記冷却スペース出口と連
結されていること を含む。
本発明のもう1つの態様によれば、タバコ燃焼室を側
流煙濾過装置に連結するのに用いられる冷却スペースに
おいて、上記冷却スペースが i) 細長いボックスと、 ii) 上記ボックスを通して延びるタバコホルダと、 iii) 上記タバコホルダの上方で上記ボックスの内壁
にある側流煙入口と、 iv) 上記入口と隔てられて上記内壁にある側流煙出口
と、 v) 燃焼室を上記内壁に連結して上記入口を上記燃焼
室内側により密封する手段と、 vi) 上記濾過装置を上記内壁に連結して上記出口を上
記濾過装置により密封する手段と、 vii) 上記冷却スペースを手持ち式タバコ煙濾過ユニ
ットに連結する手段と を含む。
図面の簡単な説明 本発明の好ましい具体例のいくつかをそれぞれの図面
について記述するが、これらにおいて、 第1図は、端部キャップを取り除いてある喫煙装置の
上面図であり、 第2図は、第1図の喫煙装置の側面図であり、 第3図は第1図の喫煙装置の端面図であり、 第4図は、この装置の底面図であり、 第5図はこの装置の背後端面図であり、 第6図は、冷却スペースの裏側平面図であり、 第7図は、この冷却スペースの上面図であり、 第8図は、第7図のA−A線に沿う断面図であり、 第9図は、第7図のB−B線に沿う断面図であり、 第10図は、第1図のA−A線に沿う断面図であり、 第11図は、第1図のB−B線に沿う断面図であり、 第12図は、第1図のE−E線に沿う断面図であり、 第13図は、第1図のC−C線に沿う断面図であり、 第14図は、第1図のD−D線に沿う断面図であり、 第15図は、側流燃焼室濾過装置の上面図であり、 第16図は、この燃焼室濾過装置のための冷却スペース
の背後側立面図であり、 第17図は、第10図の内部かあるいは冷却スペースの立
面図であり、 第18図は、フィルターがその前面に設けられている燃
焼室濾過装置の側面図であり、 第19図は、第17図のA−A線に沿う断面図であり、 第20図は、第15図のB−B線に沿う断面図であり、 第21図は、第15図のC−C線に沿う断面図であり、 第22図は、燃焼室内張りの側面図であり、 第23図は、この燃焼室内張りの底面図であり、 第24図は、この燃焼室内張りの端面図であり、 第25図は、第24図のA−A線に沿う断面図であり、 第26図は、第22図のB−B線に沿う断面図であり、 第27図は、端部キャップを備えた燃焼室の内張りにつ
いての別な具体例を示し、 第28図は、この内張りの上に取り付けられた端部キャ
ップを示し、 第29図は、燃焼チューブのためのキャップの端面図で
あり、 第30図は、燃焼室、冷却スペース及び側流煙フィルタ
の組み合わせについてのもう1つの具体例の部分切断上
面図であり、 第31図は、第30図のA−A線に沿う断面図であり、 第32図は、燃焼室内張りと、冷却スペースと及びタバ
コホルダの別な具体例を備えた側流煙フィルタとを通し
ての断面図であり、そして 第33図は、フィルタを冷却スペースと結合させるため
のもう1つの具体例を示すその冷却スペースを通しての
断面図である。
定義 本発明の種々の具体例の説明を助けるために下記の各
定義を与える: 呼気煙とは、タバコを喫煙している間に喫煙者により
吐き出されるタバコの煙を意味する。
ガス状成分とは、粒子状成分と異なるタバコ煙の成分
を意味する。
低い圧力低下とは、材料を横切る圧力低下が、排風機
の寸法、それの動力及び呼気圧力がその喫煙者付属品を
手持ちできるような性質のものであるように充分に低い
空気の流れに対してその材料が充分に多孔質であること
を意味する。その設計を最適化するのに、約10mmH2Oよ
りも小さな低い圧力低下が好ましい。
ミクロ繊維とは、平均直径約10ミクロン又はそれ以下
を有する繊維を意味する。
空気流に対する最少の抵抗とは、そのフィルタ材料等
が、それを通過する空気に対して非常に低い圧力低下し
か与えないことを意味する。
非多孔質とは、その材料がそれら表示された各成分の
その材料を通る流れを許容しないことを意味する。例え
ば、或る材料が煙の粒子に対して非多孔質であるとき
は、それら煙の粒子はその材料を通して移動するのが阻
止されるけれども、例えば空気はその材料を通して移動
し続けることができる。
粒子状成分とは、粒子の形で存在し、そして普通は1
ミクロンよりも小さな寸法であって、通常は約0.1ミク
ロンと約0.6ミクロンとの間の範囲内の寸法であるタバ
コの煙の可視性及び非可視性の成分を意味する。
多孔質とは、その物質が空孔や通路等が空気のそれら
を通して流れるのを許容するように充分に開放されてい
ることを意味する。
側流煙とは、着火しているタバコから生ずるタバコの
煙を意味する。
実質的に全てのとは、粒子状成分又はガス状成分をタ
バコ煙から除去することについて、タバコの煙のような
臭気を有する可視性の、又はガス状の成分が実質的に存
在しないようにすることを意味する。
好適なミクロ繊維形成性組成物は、ミクロ繊維に形成
するとができ、そしてタバコ煙と接触したときにその構
造特性と機能特性とを保持する全ての物質を含む。
チューブ又はチューブ状とは、例えば円形、矩形、方
形、三角形、卵形、多辺形(5辺形又はそれ以上)等の
ような所望のいかなる断面形状の側壁を有する細長い中
空体を意味する。
好ましい具体例の詳細な説明 本発明に従うタバコ煙濾過装置は、喫煙者によってこ
の装置を使用し易くするように、手持ちの大きさでなけ
ればならない。この装置はボータブルであって、喫煙者
がいつでもこの装置を手に持って、他人によりタバコの
二次燻煙が嫌がられるような区域においてタバコを喫煙
することを許容できるものでなければならない。手持ち
型大きさのタバコ煙濾過装置の作製において、タバコの
服用、及び吸い込んだ煙の正常な味と香り及び正常な呼
気に関して喫煙者に正常な感じを与えるために、その濾
過されるべき二次燻煙の量及びそのユニット内の温度を
取扱設計に大きな要求が課せられる。本発明の煙濾過装
置は普通の100ミリメートルタバコを含めて、喫煙され
るべき種々の長さのタバコを収容するとともにこれらの
特徴を提供する。この装置はまた、着火しているタバコ
から放出される側流煙を効果的に処理してクールな煙を
提供し、同時にフィルタの寿命を延長してその燃えてい
るタバコからの灰が、このフィルタに阻害作用を及ぼさ
ないようにする。この装置はまた、タバコに着火させる
ためのライターを収容することをも用意し、その際これ
はそのユニットの中にその手持ち式タバコ煙濾過装置の
全体の大きさを増大させることなくそのユニットの中に
挿入することができる。タバコに着火させる或る要素を
灼熱することをもたらすため「押し込み保持」ボタンを
使用することもできる。この内部ライターは異なった長
さのタバコの使用を許容するように調節可能なブラケッ
トの上に取り付けてもよい。本発明の好ましい態様の一
つによれば、この手持ち式装置の足跡はカナダ国におい
て一般に販売されている大型25本入りタバコ包装の寸法
に近似している。従ってこの装置は使用者になんら重大
な不便を与えることなく人のポケットやハンドバッグの
中で容易に携帯されることができる。
第1図のタバコ煙濾過装置は着火したタバコからの側
流煙を濾過し、そして使用者の呼気からの煙を濾過する
ように用意されている。この装置10は主体部分12を有し
てこの中で区間14の中に燃焼室とフィルタ装置とを含む
タバコ燃焼ユニットが側流煙を除去するために設けられ
ており、そして区間16の中に呼気煙を除去するためのフ
ィルタが存在している。装置10に挿入されたタバコとと
もに、使用者がこのタバコを服用することができるよう
に、通常はフィルタ要素18の形であるタバコ吸い口端が
この装置を越えて延び出している。マウスピース20がこ
の装置の上に設けられており、これは使用者がこのマウ
スピース20に口当てして呼気をこの装置の中へ吹き出
し、それによりその噴き出された煙が濾過されることを
許容するために180度回転させることができる。以下の
各図の説明により明らかなように、冷却スペース22が設
けられており、これはこの具体例においてその燃焼室の
開放端を閉じるように機能し、そしてその燃焼室から側
流煙を側流煙フィルタへ送り込む。タバコを燃焼室の中
に取り付けて支持させるように、適当なタバコホルダ24
が冷却スペースの中に設けられていてもよい。タバコホ
ルダ24を備えた冷却スペース22はその燃焼室の中の内張
りを交換し易くして側流フィルターを交換するのを助け
るためにその装置から取りはずすことができてもよい。
同様に、呼気フィルタのためのホルダ26もこの呼気フィ
ルタの交換を許容するようにマウスピース20と一緒にこ
の装置から取はずし可能である。側流煙を燃焼室から抜
き出すのに使用する排風機を作動させるための電池がこ
の装置の中に含まれており、そしてこの装置の上にはキ
ャップ28が設けられていてこれは電池交換を許容するよ
うに取りはずすことができる。燃焼室の上方の本体部分
12の中に適当な通気手段30が設けられていて外部空気が
燃焼室内の内張りを越えて現れ、追加的な冷却を提供す
ることを許容する。排風機は濾過された空気を排気格子
32を通して排出させる。呼気格子34が本体部分12の中に
設けられており、濾過された呼気の空気がこれを通過す
る。マウスピース20を内側に向けた状態で、この装置
の、一般に38で示されている端部を覆って端部キャップ
36が、冷却スペース22とマウスピース20とを覆ってその
肩部40の上に摩擦嵌めにより配置されることができる。
端部キャップ36が適当な位置に設けられているときに滑
らかに形成された瀟洒な意匠が提供される。
第2及び第3図に示すように、本体部分は段階状にな
っていて、太い区間14と細い区間16とを与えるようにな
っている。太い区間14は燃焼室及び側流煙フィルタを収
容しており、一方、その細い区間16は呼気フィルタを収
容している。タバコホルダ24は第3図に、より詳細に示
されている。このタバコホルダは、間隔を置いて隔たっ
ている内向きのいくつかの突出部44を有する環状リング
42を含む。それら内向きの突出部44は、タバコの大きさ
よりも僅かに小さな直径を有する各先端の軌跡を画定し
ている。それら突起部44はタバコをその外周のまわりの
各先端において僅かに圧縮することによりタバコホルダ
の中へ装入するのを容易にしてタバコがこのホルダ24の
中へ装入されるのを許容し、一方同時にそのタバコの燃
焼室内の位置を支える。タバコホルダは好ましくはそれ
ら突出部44の間にいくつかの開口46を有し、これらはタ
バコの軸48の方向へ長手方向へ延びている。これによっ
て空気が排風機の作用により冷却スペース22の中へ吸い
込まれるのを許容し、そしてそれによりこのホルダ24の
中に位置しているタバコのフィルタ吸い口端18を介して
の冷却効果を提供する。第3図にも示されているよう
に、マウスピース20は、開口52を有するテーパした区間
50を有して、マウスピース20に口当てしている使用者が
その呼気をその装置10の中に吹き出すための所望の満足
度を与える。
第4図はこの装置の下側から燃焼室区間の底部の中へ
空気を供給するための、この装置10の下面上の空気入口
通気系54を示す。この通気系54はこの装置の長手方向へ
延びる複数個のスロット56よりなる。それらは呼気フィ
ルタのための通気部34を形成しているスロット58と類似
の形状であることができる。この装置の全体の形が第4
図に示されているが、ここでは端部キャップ36がその位
置に取りつけられている。この装置10の下面上に容易に
手で触れることのできるオン・オフスイッチ60が存在し
ている。この装置の底部端にも電池充電用プラグを受け
るための開口62が存在している。
第5図の底部端面図はこの底をよぎって延びるそれぞ
れのスロット64を有する格子構造32を示すが、ここから
濾過された側流煙が格子32の背後の排風機室の中に設け
られた排風機によって排出される。
第10図の断面図は、燃焼室の側面立面図を示すが、こ
れはそれ以上の各図の説明から明らかとなるであろうよ
うに、断面が若干横長であり、すなわちその幅が高さよ
りも著しく狭くなっている。その燃焼ユニットは本体部
分12の外包殻64を有し、この中でそれぞれ横方向へ延び
ているスロット66が上方格子30として設けられている。
この外包殻もその本体部分12の底部に沿って設けられて
いるいくつかのスロット56を有している。空気はこれら
スロット56を通して排風機により矢印57の方向へ抜出さ
れる。
この装置10の底部端68はここ及び第2図に示してある
限度まで湾曲している。この湾曲の目的は、使用者がこ
の装置10を机等の上に置いたときにこれがこの端を底に
して立てられないことを確実にすることである。好まし
くはこの装置はその底が支持面に対面するように置かれ
る。これによってこの装置が倒されてこの装置の各構成
部材を壊してしまうようなことができず、そしてまた火
のついているタバコがこの装置の中に不注意に残される
ような場合にこの装置をよい姿勢に保つことをも確実に
する。このような姿勢は、第15ないし第21図の説明より
明らかとなるであろうように、その燃焼室の中に熱が形
成されるのを最小限にする。
外包殻64を有する燃焼ユニット区間14もその中に配置
された内包殻65を有する。この内包殻は燃焼室を画定す
る。好ましくは冷却スペース22は取り外し可能に内包殻
65の開放端に固定される。第12図の説明より明らかとな
るであろうように、内包殻65はその下側壁又は底部の中
にいくつかのスロットを有して各スロット56を通過する
空気が次に燃焼室の中へ進入することを許容する。燃焼
室包殻65は第30及び31図について説明する別な具体例に
よれば、冷却スペース22に永久的に固定されていてもよ
い。
本発明の好ましい具体例の1つによれば、燃焼室65の
内部に内張り70が設けられている。この内張り70は適当
な耐熱材料の壁72を有し、これは空気の流れに対しては
多孔質であるけれども、タバコの灰に対しては非多孔質
である。燃焼室65は場合により、内包殻65のもう一方の
開放端のために端部キャップ74を含むことができる。後
に第27図について説明するように、この室はこの燃焼室
65がこの装置の外包殻64又は冷却スペース22に取りつけ
られる態様に従って永久的に閉じられていてもよい。燃
焼室内張り70は冷却スペース22の適当な鍔部に摩擦嵌め
されていてもよく、その場合にこの内張りのその端部が
密封されるか、又はこの燃焼室内張り70が冷却スペース
22に対して密封されて、その際この内張りは開放した末
端71を有している。本発明のこれらの態様は第22ないし
29図についてより詳細に説明されるであろう。
タバコホルダ24は冷却スペース22の中へ押し嵌めされ
ることができ、その際この冷却スペース22は、第6及び
7図についてより詳細に記述されるべき箱類似の構造体
である。しかしながら、燃焼室65がそれ自身の端壁を有
する場合にタバコホルダはその室の端壁内の開口の中へ
パス嵌めされてもよいことが理解されるであろう。タバ
コホルダ24は、内向きに突出するいくつかの畝状部42を
有してタバコ76がその外周の周りにおいて軽く絞り込ま
れるような本体部分74を有して、それによりこのタバコ
をこれが燃焼室の空間78の内部で延びている形で支持す
る。タバコホルダ24はまた、バイメタル環80をも含むこ
とができ、これはタバコホルダ24の外側で横方向へ延び
ているフラップ82を有する。着火しているタバコの燃焼
部84がこのバイメタル環80に達したときにフラップ82が
下向き動いて使用者にタバコの終端を報らせる。
冷却スペース82は開口86を有し、これを通して着火し
た燃焼部84からの側流煙が、第11図において一般に88で
示すその側流煙フィルタに向かって流れるときにこれを
通過する。この側流煙フィルタは好ましくはチューブ状
のフィルタ92を備えた閉じた端部90を有する。このフィ
ルタ92は環状部93を有し、そして冷却室94及び側流煙フ
ィルタ88の入口96を通って流れる側流煙の実質的に全て
を除去するように構成されている。本発明の好ましい具
体例の1つによれば、このフィルタ92は本出願人の米国
特許第5,495,859号に記述されていると同じ態様に構成
されていることができる。この環状フィルタ要素92は側
流煙からの固体やエアロゾルを含む粒子状成分を除去す
るためにミクロ繊維利料98の1つ又はいくつかの内側層
を有していてもよい。そのようなミクロ繊維を形成する
方法は本出願人のカナダ国特許第1,057,924号に記述さ
れている。それら繊維を適当な層に形成するための方法
は、例えばカナダ国特許第1,278,659号及び同第1,311,8
89号に記述されている。この環状フィルタ要素92の外側
層は、活性炭100の1つ以上の層を含んでその内側フィ
ルタ層98によって捕集されなかったタバコのガス状成分
を吸収するようになっていてもよい。外側層100はガス
状成分の吸収のための他の型の物質、例えば米国特許第
3,327,718号に記述されているようなゼオライトを含む
か、又はそれより作られていてもよく、或いはガス状成
分を更に処理するための触媒を含むこともできる。活性
炭は多孔質のメッシュ材等を使用することによって層状
に保持することができる。好ましい外側フィルタ要素
は、活性炭繊維の1つ以上のシートでできており、これ
は種々の供給業者から、例えば日本国名古屋のFutamura
Chemical Industriesより入手することができる。こ
のミクロ繊維と活性炭繊維との好ましい組み合わせが、
タバコ76の着火している燃焼部84によって発生する側流
煙の実質的に全てを除去するための非常に効果的なフィ
ルタ要素を提供することが見出されている。これら活性
炭繊維材の各層の間に他の型の煙処理材の層を含むこと
も考えられ、これは粉末等の形であることができる。炭
素繊維材料の吸着性より考えて、この炭素繊維材料の中
に種々の処理材を含ませて煙が外気へ排出されるに先立
ってこれを処理することも好ましいと考えられる。この
ような処理材はクエン酸、清涼化剤等を含み、これらに
より、活性炭、ゼオライト、触媒及びミクロ繊維煙フィ
ルタの使用により達成されるものと異なった処理が行わ
れる。
側流煙フィルタ88は包殻64の内部の本体部分12の中に
配置される。このフィルタ要素の外周部は冷却スペース
22に固定され又は連結されるか、或いは、第15ないし21
図について説明する態様でこのものから取り外すことが
できる。この冷却スペースはこの装置10の上方端の1部
であるいくつかの二又102を介してスナップ嵌めされて
いてもよい。これら二又は、第13及び第15図についてこ
の煙フィルタ装置の頂部端に冷却スペースを取り外し可
能に取り付けるためのそれらの相互作用についてより詳
細に記述されるであろう。電池で作動される適当な排風
機104がこの装置の排気端106に取り付けられている。こ
の排風機はスロット56を通してまず最初、矢印57の方向
へ空気を吸い込み、そして燃焼室包殻65の各スロット及
び多孔質内張り壁72を通して吸い込まれて必要な空気を
その着火している燃焼部84へ供給して燃焼を助け、そし
てまた開口86を通してこの燃焼室より発生した側流煙を
除去する。次にこの排風機104は冷却室24を通して側流
煙を入口96を通してフィルタ88の中へ引き込む。この排
風機104はモータ106を有し、これは適当な支持アーム10
8によってこの装置の中に支持されている。排風機モー
タ106は、燃焼室78から全ての側流煙をそのフィルタ要
素を通して吸い込み、そして濾過された空気を格子32を
通して排出するのに必要な吸引力を提供するのに充分な
速度で排風機110を駆動する。フィルタ88の効率によっ
て、空気の流れから実質的に全ての側流煙が除去され、
それにより格子32を通して排出される空気がタバコ煙の
いかなる認め得る臭気も有さず、そして好ましくはタバ
コ煙の臭気をまったく含まない。喫煙過程の間に燃焼室
65の中で熱が発生する。燃焼ユニットの外包殻64が燃焼
室包殻65から間隔を置いて隔てられていて、その外包殻
の温度が喫煙者に快適となることを確実にできることが
認められる。スロット56の中に進入する空気が燃焼室包
殻65を巡って流れ、そして上方スロット66を通して出て
ゆくことが理解される。燃焼の外包殻64と燃焼室包殻65
との間の間隙を増大させることによって充分な空気の流
れがその外包殻64を受容可能な快適な温度に保つのを助
ける。
本発明の燃焼室、冷却スペース及び側流煙フィルタ装
置を組み合わせて提供することにより、非常に重大な予
期しない種々の利点が実現される。タバコは通常的な条
件のもとで喫煙されたときに予想される同じ望ましい
味、香り及び喫煙温度を有する。空気の流れをタバコの
方へ指向させることによって、タバコの巻き紙を透過す
る全てのガスが冷却スペースの開口86を通して側流煙の
流れの中に集められる。タバコの煙が冷却スペースを通
して流れるときにこれは側流煙フィルタ88の中へ進入す
るに先立って冷却され、それによって側流煙フィルタの
効率は大きく上昇する。灰が燃焼部84から落下したとき
にこれは燃焼室の中で内張り72の上に留められる。内張
り72が空気の流れに対して充分に多孔質であっても、そ
れらの孔の各開口はタバコの灰に対しては非多孔質であ
るように充分に小さい。タバコの灰がフィルタ要素88の
中へ進入するのを除くことによってこのフィルタ要素の
効率はその寿命が延長するように大きく上昇し、そして
そのフィルタ要素を多数のタバコの喫煙の間に交換しな
ければならない回数を低減させる。
煙の清涼感に貢献すると信じられるもう1つの様相
は、タバコホルダ24の中で空気が開口46の中へ進入し、
そしてタバコ吸い口端18に沿い、かつバイメタル環80を
通して内向きに流れ、次いで直ちに冷却スペースの中の
開口86を通して上向きに流れるのが許容されることであ
る。排風機104の吸込み力及び開口46の大きさは、この
空気の流れがタバコに沿ってバイメタル環80へ向かい、
それによりいかなるタバコ煙もホルダ24を通してタバコ
吸い口端の周りから逃れ出るのを防ぐことを確実にする
ようなものである。
タバコホルダの取り付け部、及びタバコ煙の側流煙フ
ィルタへのこの送り込みを提供する冷却スペースの配設
は、コンパクトな手持ち式タバコ煙濾過装置において最
も有利である。第6及び第7図に示されている冷却スペ
ース22は内室94を備えた箱状構造体を有する。この箱状
構造体は前方壁112と、内側壁114と、及び外周壁116と
を有する。外壁112の中に開口118が設けられている。室
94の中に一体化された鍔部材120が設けられていて、そ
の外壁から内側壁114まで延びている。次にこのタバコ
ホルダを開口128を介して取り付け、鍔部材120の中に押
し嵌めしてタバコホルダを正しい位置に保持する。内側
壁114の上に、この装置10の本体部分の前方端の上に設
けられた各二又102を介してナスップ嵌めされる2つの
開口122が存在している。これが、冷却スペース22の界
面114と本体部分12の前方面との間でタバコの煙が逃れ
出ないことを確実にするために本体の前方端に押しつけ
てこの界面114を保持する。
冷却スペース22の内側面114の中に開口124が設けられ
ていて開口86を通りかつ冷却室94を通って移動した煙が
このフィルタ要素の入口96を通って流れることを許容す
る。開口86には、装置10をさかさまにした場合、タバコ
の灰が冷却スペース22の中へ落下するのを防止するよう
に、好ましくはスクリーン又は他のなんらかの好適なメ
ッシュ部材126が設けられている。しかしながらもし若
干の灰が室94の中に落下しても、これは重大な問題では
なく、従って正当な理由があるときは開口86は開放され
たままに留まっていてもよい。内壁114は横長の形状の
肩部128を有し、これが燃焼室内張り70のその端部の外
面上に密合する。同様に、内壁114は隣接の開口124、円
形形状の肩部130をも有し、そしてフィルタ要素88の外
面を密合して受ける。このような密合性は第15ないし29
図の種々の燃焼室及び濾過装置についてより詳細に記述
されるであろう。
第12図の断面図は冷却スペース22の上の燃焼室包殻65
と、内側内張り70と及びフィルタ要素88との取付を示
す。燃焼室65は包殻64の内部に内側隔壁134により画定
される空洞132の中に位置している。この燃焼室包殻65
の底部内の各スロット198は内張り要素70を切り取るこ
とにより示されている。
フィルタ要素88は、隔壁134と隔壁138との間で画定さ
れている空洞136の中に配置されている。冷却スペース9
2は各二又102によって固定されてその位置に取りつけら
れる。排風機空洞144は壁部142の中の排風機入口開口14
0を有している。電池は空洞146の中に配置されており、
その際端部キャップ28は電池の交換を許容するために取
り外すことができる。再充電可能な電池を使用する場合
には、再充電プラグ148を開口62を通過させ、そして電
子的構成体ボード152によって制御される充電回路150の
中に挿入する。第13図に示すように、空洞146は隔壁138
と154との間に画定される。隔壁154のそばに呼気煙フィ
ルタ要素がその適切な通気部54とともに存在している。
第13図に示すように、空洞146の中に電池156が収容さ
れており、これら電池は適当なスリーブ158のなかに保
持されていることができる。電池空洞146の下に底壁160
が存在しており、これは回路板152及び開閉スイッチ60
を支持している。充電回路150は回路板152の適切な銅線
に連結されていて、その際回路板152は電池156の充電を
制御し、或いは電池の充電は適当な導線162を通して充
電プラグ148に連結されている外部的構成要素を通して
制御されてもよい。端部キャップ28は負極端子164を有
し、これは相互連結端子166を通して回路板152と接触し
ている。この電池配置の正極側は正極端子168に連結さ
れており、このものはまた回路板152にも連結されてい
て、それによりスイッチ60を介して排風機104への動力
が開閉の目的のために制御される。回路板152はまた、
排風機104の一定の速度を維持するための制御回路をも
含むことができる。この排風機速度はそのユニットの温
度の変化によって、例えばこれが内側で用いられるか又
は外側で用いられるかにかかわらず変化する傾向を有し
そして喫煙過程による熱もこの装置を加温する傾向を有
するであろう。排風機の速度がこの装置を通る空気の量
を決定するので、燃焼室からの側流煙を除去し、かつこ
れが側流煙フィルタ88を好適に通過するのを確かめるよ
うに最適の条件が常に与えられることを確実にするため
に一定の排風機速度を維持するのが好ましい。
第14図に示すように、マウスピース20は連結器26の内
部の取り付け部材によって呼気フィルタ要素170に連結
されている。このフィルタ要素170は本出願人の米国特
許第5,495,859号に記述されているものと同じである
か、又は同じ機能を有することができる。呼気フィルタ
要素170は適当な濾材を含み、これが呼気煙の実質的に
全てを濾過してそれにより、格子54を通して排出された
ときに、存在するとしてもほんの僅かのタバコ煙しか臭
覚できない。濾過要素170は包殻64と内部隔壁154とによ
って画定される空洞172の中に収容されている。
燃焼室包殻と内張り、側流煙フィルタと冷却スペース
の配置及び関係を次に第15ないし29図について記述す
る。燃焼室内張り70は、冷却スペース22に、又はその上
に種々の態様で取り付けて燃焼室内張りを冷却スペース
から取り外すのを助けるか、又は冷却スペース内壁114
に永久的に取り付けられていることができる。第15図に
示す具体例において燃焼内張り壁74は外側肩部128の中
に密合している。内張りを冷却スペースに永久的に固定
することが望まれる場合には、この内張り壁はその開放
端の外周縁部174において肩部128に接着されるか、又は
他のなんらかの方法で固定されてもよい。第16図に示す
ように、燃焼室内張り70はその下面に沿って長手方向へ
延びるリブ176を有し、これがその燃焼チューブ内張り
を燃焼室の底部の上で、燃焼室包殻65の内側の上に載せ
ることによって支持する。これにより、燃焼室内張りの
下面178が各スロット198から上向きに間隔を置いて隔て
られていて、空気が燃焼室内張りの下方の空間の中へ進
入するのを容易に許容することが確実になる。側流煙の
除去を提供するようなこの空気の流れは、第20図につい
てより詳細に説明されるであろう。加えて、燃焼室包殻
の横長の断面形状はタバコの上方により大きな空間を与
えるのに有利である。従って、タバコホルダ24は、タバ
コを燃焼室の下方部分に位置させるように、冷却スペー
ス22の下方部分に配置されている。第18図に示すこの特
別な具体例において、包殻65と断面形状が同じであるそ
の燃焼室内張りは、側流煙フィルタの直径と同じ高さの
ものであることができる。
本発明によれば、燃焼室を、側流煙を濾過するフィル
タ室と隔てて配置することによって、燃焼室の長さを、
100mmの長さまでのタバコを含めて種々異なった寸法の
タバコが容易に収容されるように大きく増大させること
ができる。好ましくは燃焼室包殻の端部74は閉じられて
いて、灰が内張りから逸出すること及び包殻65の内部に
落下し、従っておそらくはスロット56を通して装置の外
部へ落下するのを防ぐようになっている。内張り端74が
永久的に閉じられている場合には、燃焼室内張り70は好
ましくは冷却スペース22の肩部128から取り外し可能で
あって、灰を燃焼室内張りの内側からときどき取り除く
ことを許容する。1箱のタバコの全部を喫煙する間に灰
を燃焼室内張りから2回か3回取り除くのが好ましい。
好ましくはフィルタ58は、交換が必要となるに先立っ
て、1箱又は2箱のタバコの間継続されることが期待さ
れるような適当な濾材物質より構成されているのがよ
い。
第19図に示すように、燃焼室内張り70とフィルタ88と
がそれの中に密合される各肩部は整列していて、第10及
び11図に示すように、前面180に対して密着するように
なっていて、それによりそれら肩部128及び130によって
画定される冷却スペースの内面をこの装置の前面180に
対して密封するようになっている。各二又は冷却スペー
スがこの装置の前面に押しつけられたままに留まってい
て着火しているタバコからの濾過されるべき側流煙の全
てが燃焼室から側流煙フィルタの中へ送り込まれること
を確実にする。
第10、11及び12図について記述したように、排風機10
4はスロット56及び198を通して矢印57の方向へ充分な空
気を吸い込むような速度で作動して、充分な空気の流れ
を燃えているタバコ76へ送り込んで全ての側流煙を開口
86を通して冷却スペース22の中へ運ぶようになってい
る。第20図に示すように、燃焼内張り70は、空気がこの
内張りを通して容易に矢印182の方向へ透過するのを許
容するように充分に多孔質である。この空気は、内張り
の下方領域178の全体を通して容易に上向きに透過し
て、空気のタバコへの充分な流れを確実にし、空気中の
必要な酸素をその燃焼部84の燃焼を支えるために供給
し、かつその燃焼部84から矢印184の方向へ生ずる側流
煙をタバコから外方へ運び去るのを確実にする。タバコ
の各服用の合間に内張りを矢印182の方向へタバコの方
へ透過する空気は、特にその着火している燃焼部分84の
領域において矢印186の方向へ流れて側流煙を外方へ運
び去る。この側流煙は喫煙者がタバコの吸い口端18から
喫煙したときに、煙の主流と同じ方法の矢印188の方向
へタバコに沿って運ばれる。煙が冷却スペース22に近づ
いたときにこれは集められて開口86を通して矢印190の
方向へ冷却室94の中へ流入する。同時にタバコホルダの
周りで開口46を通して流入する空気は、バイメタル環88
を超えて流れ、そして矢印192の方向へ開口86を通して
上向きに流れる。燃焼室の横長の形状はその着火してい
る燃焼部84の上方に著しい空間を提供して熱が煙と共に
発生し、そして正常な喫煙方向188の方向へ冷却スペー
ス22へ向かって運ばれる。スロット198を燃焼室包殻65
の底部のみに設けることにより、全ての側流煙が内張り
70に沿って冷却スペース22の方向へ流れるのが助けられ
る。側流煙及び熱を正常の喫煙方向188へ搬送すること
は、蒸気類等がタバコ76の巻紙を通して発生しようとす
る傾向があるので正常な喫煙過程の間に起こることによ
り密接に近似すると信じられる。これらの蒸気類は直ち
に矢印186及び190の方向へ冷却室194の中に除かれる。
これが着火した燃焼部84の領域を越えてタバコ服用の作
用の間に巻紙を通して発生するそれら蒸気を抜き出す必
要を除く。喫煙者がタバコをふかしたときにその火のつ
いた燃焼部84は、温度が急速に上昇して著しい熱を放出
する。巻紙を通して発生する蒸気類を燃焼部を超えて、
そしてこれを通して吸い込むのには著しく高い排風機速
度を必要とし、そしてそれら蒸気がその着火している燃
焼部84の上を通るときにこれらを加熱する。これに代え
て、燃焼室内張りを通してその着火している燃焼部の上
方へ空気を吸い込み、そして次にタバコに沿って正常の
喫煙方向188へ吸引することによって、そのタバコの香
り、味及び燃焼特性を最適化させるのにタバコの燃焼の
ために、若干ともより自然な環境がもたらされる。
空気が側流煙とともに冷却室94の中へ流入して側流煙
フィルタ88の入口96へ向かい流れるときに、冷却室94は
煙が側流煙フィルタ88の中へ流入するに先立ってこれを
冷却するのに用いられる。さらに、燃焼室の中でタバコ
の上方に著しい空間を提供し、そして燃焼室内張りの全
底面に沿って空気の高められた流れを提供することによ
り、側流煙は自然により冷却される。冷却スペース22の
中での追加的な冷却は側流煙フィルタ88の最適の効率を
提供し、と言うのはこのフィルタは側流煙をこれがこの
装置の通気部32を通して排出されるに先立って冷却する
からである。燃焼室に横長の形状を与えた場合に、吸い
込まれた煙の温度は全体的に開放されている環境におい
てタバコを喫煙した場合に吸い込まれる煙の自然の温度
と同じである。
燃焼室内張りのこの説明から、この内張りの目的が、
空気の流れをタバコの上方に分散させて与え、一方同時
にその燃えているタバコからの灰を留めておくことであ
ることが分かる。燃焼室包殻は必ずしも内張りを含まな
ければならないわけではなく、その代わりに燃焼室はス
リット198を覆う適当なスクリーンをもち灰が燃焼室包
殻から外へ落下するのを防止し、それにより内張りの必
要を避けることができる。スロット56のためのスクリー
ンを用いるか、又は内張り70を用いるかに関わりなく、
空気の流れを燃焼室の中へ拡散させ、そして或る程度制
限するために或る圧力低下の度合いが必要である。この
圧力低下はまた、特に喫煙者がタバコを服用したときに
熱空気の外向きの流れをも最小限にする。着火している
燃焼部の温度はタバコを服用したときに200ないし300℃
ほど上昇するであろう。このような熱の急速な発生は側
流煙の一時的な外向きの流れを引き起こす可能性があ
る。しかしながら燃焼室内張り70によって側流煙が燃焼
室から逆に外部へ外向きに流れるのを防ぐのに充分な圧
力低下が提供される。回路板152が排風機速度制御手段
に加えて追加的な、タバコの服用が検出されたときに一
時的に排風機速度を上昇させるような排風機速度の過作
動手段を含むことができることも分かる。このような追
加的な制御手段は各服用行為の直後に側流煙が逸脱する
のを避けることができる。
第22、23及び24図に示すように、燃焼室包殻65は第24
図に示されているように横長の断面形状を有し、その際
この包殻はその基部に内向きに指向されたリブ194を有
する。加えて、この包殻はその下方領域169の中に形成
されて複数個の長手方向へ延びる狭いスロット198を有
している。これらのスロットは空気の流れが燃焼室空間
78の中へ上向きに流れて側流煙を運び去るのを許容す
る。この包殻65は、耐熱性プラスチック又は他のいずれ
かの、紙状の材料に構成された繊維の形であることもで
きるようなセラミック材等の適当な材料で構成されてい
てもよい壁部200を有する好ましくは内張り70は包殻65
の中に設けられている。この内張りは炭素紙の構造のも
のであり、これは空気がこの内張り材料を通して最少の
圧力低下で流れることを許容するのに充分に多孔質であ
るけれども、同時にタバコの灰は閉じ込める。この炭素
紙は正常なタバコの服用温度において炭化や燃焼に抵抗
するような態様で形成されている。
この燃焼室包殻65は、これが冷却スペースに永久的に
固定されているときは、取外し可能な端部キャップ202
を有することができ、これは燃焼室の内部204の中に摩
擦嵌めされる。このキャップ202は第29図に示すように
肩部206を有し、これは燃焼内張り材料200の厚さと一致
している。リブ194を収容するためのその基部における
ノッチ208により、端部キャップ202は第29図に示すよう
な態様で燃焼包殻65の中に密合してこの燃焼包殻の端部
を一時的に封鎮する。これによって人が冷却スペースを
濾過装置の前面から取り外し、そして容易にこの装置10
から抜き出すことが許容される。燃焼室78から灰を取り
出すために、端部キャップ202を取り外し、次いで灰を
内張りの開放端からたたき出し、そして端部キャップ20
2を交換してそれにより完全な燃焼室、冷却スペース及
びフィルタをその装置10の中へ再び挿入することができ
る。この装置の前面はその外包殻64の中に燃焼室包殻65
と側流煙フィルタとの形状を容易に受けるためのいくつ
かの開口を有していて、燃焼室及び濾過装置が嵌め込ま
れ、また取り出されるのを容易にし、そしてそれらの二
又102を介して冷却スペースを密合させるのを助ける。
燃焼室のもう一つの具体例が第30図に示されている。
燃焼室包殻210はセラミック材料の繊維物質で作られて
おり、これはシートに形成されていてその組織は紙に近
似している。この燃焼室包殻210は形が第10図の燃焼室6
5に似ている。燃焼室包殻210は、その端部212が冷却ス
ペース22に固定されているか、又は冷却スペース22の面
に燃焼室包殻65と同じ様態で取り外し可能に取り付けら
れていてもよい。燃焼室包殻は内張り214を有し、これ
は第31図に示すように底部216を覆うのみである。内張
り214は炭素繊維材又は好適な他の材料でできていて、
各スロット218を通して上向きに流れる空気を燃焼室の
中に拡散させ、そして同時に灰を燃焼室220の中に保持
する。燃焼室包殻210が冷却スペース22に固定されてい
る具体例において、燃焼室包殻のための端部キャップ22
2は取り外し可能であって燃焼室220の中から灰をときど
き抜き出すのを許容することができる。内張りの帯材21
4が各スロット218を覆って延びるのみでよく、そして何
らかの態様で燃焼室包殻の中に固定されて灰がそれらス
ロット218の上に飛ばないことを確実にすることが分か
る。また、燃焼室包殻のためのセラミック繊維材料が高
められた孔隙率水準をその下方部分216に有してスロッ
ト218と置き換えることができることも認められる。こ
の配置においては内張り帯材214はなくてもよく、と言
うのはそのセラミック材燃焼室の基部における孔隙率を
変更させるのが、空気の必要な通過を許容するけれど同
時に灰の散逸を除くのに充分だからである。他の燃焼室
の具体例におけるがごとく、セラミック材の燃焼室は内
張り214をスロット218から隔離して空気が内張り帯材21
4の下で流れてそれを通して上向きに拡散し、着火して
いるタバコのために必要な空気を供給するのを確実にす
るようなタブ部224を有することができる。
タバコホルダの別な具体例の1つが第32図に示されて
いる。このタバコホルダ226は各共軸の環228と230とを
含む。冷却スペースの中に穿孔232が設けられており、
これは第3図について説明したものと同じ形の内向きに
指向されたいくつかのリブ234を有している。これらの
リブ234は外側環228を冷却スペースの内部で正しい位置
に保持し、そして空気がタバコホルダ226を通して流入
し、側流空気と混合され、そして冷却スペース22の中へ
流入するのを許容するように各隣接の1対のリブ234の
間に空隙236が設けられている。タバコホルダ222は繊維
材料、好ましくは炭素繊維材の内側環230を有してい
る。この炭素繊維材はタバコからやってきてホルダ226
の上に析出するかもしれないいかなる凝縮物や湿分も容
易に吸収する。これは、タバコの種々の成分がその環の
上に沈着し、そして従ってこれをこの装置から抜き出す
ときにタバコを汚す傾向を有する第10図の金属環80より
も有利である。また、タバコがこの環のところまで燃え
てしまったときにその析出した各成分が再び蒸発して最
後の一服の間にタバコの味に影響を及ぼすことがある。
他方においてこの内側環230の炭素繊維材はこの難点を
除く。
外側環228は、例えばセラミック材、耐火性紙等のよ
うな適当な支持材で形成されていてもよい。この外側環
228のための好ましい材料はセラミック繊維の紙であ
る。外側環228は各リブ234によって僅かに絞り込まれる
のに充分に柔軟性があって環226の冷却スペースの穿孔2
32の中への配置を許容する。外側環228はタバコの燃焼
部が環226に近づいたときこの環の燃焼を防ぐために耐
火性である。加えて、この環226は燃焼部がこの環に近
づいたときにタバコを鎮火させるような寸法であって、
タバコが環226の外側部へ焼け抜けないことを確実にす
る。
活性炭材の内側環230を備えたタバコホルダ236の別な
一つの具体例としてこの環は外側の環状の本体部分242
を含み、これは導入部240によりタバコを受けるための
ボード238を含む。穿孔238はいくつかのリブを含んでこ
れらがタバコをこれが内側環230を通して挿入されると
きに僅かに圧縮する。活性炭材の可撓性は種々の変化す
るタバコの寸法に対して補償する。
第33図に、側流煙フィルタ88に内壁224を連結するた
めの装置が示されている。この連結装置は環状の肩部24
6を含み、これはねじ溝248を有している。この側流煙フ
ィルタ88はねじ溝を付けた肩部を有する端部キャップ25
0を有し、これはそのねじ溝を側流煙フィルタ88が冷却
スペース22に結合されるように係合させる。側流煙フィ
ルタを交換することが望まれる場合には、これを簡単に
ねじ回しで外し、そして新しいフィルタがそれにねじ込
まれる。ねじの形成された本体部分250はそのユニット
に留まり、そして新しいフィルタが挿入され、そしてそ
のリム254の中に摩擦嵌めされることができる。
冷却スペース22が適当な生物分解可能な物質で形成さ
れていてもよいことが理解される。この物質はまたプラ
スチックであってもよく、或いは他の、例えばセラミッ
ク繊維紙のような多孔質構造のものであってもよい。燃
焼室包殻、冷却スペース及び側流煙フィルタが使い捨て
の目的のために一体として作られている場合に、このも
のはそのフィルタの有効寿命が終了したときに環境問題
を守るように生物分解可能なものである。冷却スペース
がセラミック型の紙でできているときは、この紙の表面
がその装置の上の冷却スペースの総合的外観をよくする
ように仕上げされていてもよい。
燃焼室の種々の記述した具体例を考慮して、燃焼室が
第10図及び第30図について記述した各具体例と類似の態
様で機能するように、単にスロット及び適当な通気装置
に適合させたその包殻の構成部であってもよいことが理
解される。これと異なって、この装置の外側本体包殻64
は、その燃焼室包殻の態様で作動し、機能するように適
切に構成されていることができる。これと異なって、好
ましい具体例は本発明の全ての進歩性及び特徴を与える
ように内側燃焼室包殻と内張りとを有する外側包殻を含
む。この場合に、燃焼室包殻は好ましくはセラミックの
紙であって、この燃焼室包殻は燃焼室内でそれらスロッ
トを単に覆っている炭素繊維帯材で内張りされている。
この装置10は、燃焼室、冷却スペース及び側流煙フィ
ルタが全て連通しているときに、実質的に全ての側流煙
を除去すると言う所望の目的を達成するために多くの利
点を提供する。燃焼室の横長の断面形状はそのタバコか
らの熱の自然な発生を許容し、それによって空気の流れ
を、これが煙の流れの主流と同じ方向へ側流煙を集める
ように指向させることによって自然な態様でタバコが燃
焼することを許容する。側流煙を除去するのに少ない空
気の容積及び速度しか必要とせず、一方、中でも喫煙者
がタバコをふかしたときにその着火した燃焼部により作
り出される1時的な空気のブロックが除かれる。更に、
内張り又は燃焼室それ自身はタバコをふかしたときにい
つもその最後において過剰の煙の流れが燃焼室から逆流
するのに抵抗するための僅かな圧力低下を与えるように
設計されている。燃焼室及び/又は燃焼内張りの底部内
の各開口は空気が燃焼室の中へ容易に流れ込んでタバコ
の自由な燃焼及び側流煙の除去を与えるのを許容する。
活性炭であってもよい好ましい内張りは燃焼室を清浄に
保ち、そして同時に側流煙からの種々の煙成分の初期吸
着を提供する。内張りを冷却スペースに取り付けるのに
多くの変法が存在し、その際この内張りは、より長いタ
バコを収容するために引き伸ばされた長さのものであっ
て、燃焼室に挿入されたタバコのためのライターの使用
に容易に応ずることができる。灰は内張りの中に保留さ
れ、これは冷却スペースをこの装置の前端部から単に引
き出すことによって容易に取り除くことができる。フィ
ルタと分離されていて冷却スペースによって相互連結さ
れている燃焼室は、側流煙の流れに対するその冷却スペ
ースの中での非常に好都合な冷却作用を含む喫煙者用濾
過装置の多くの変形態様のために準備されている。側流
煙のこれがフィルタへ進入する前の温度の低下は、側流
煙フィルタの効率を大きく高める。
この装置の電子的な様相を他の特徴が与えられるよう
にプログラムし、又は変改できることも理解される。回
路板152は電池の充電状態を追跡し、そして充電時にお
ける電池充電状態を表示できるように改造していてもよ
い。更に、電池の出力は装置をスイッチオンされ、又ス
イッチオフされたときはいつでも5秒間にわたり表示さ
れることができる。電池の充電は適当な保護回路によっ
て支援されている負傾斜の態様を使用することができ
る。加えて、この系は、それら電池の温度が許容限度を
超えて上昇したときに電池の充電を遮断することができ
る。電池の寿命を長くするために回路152は電池の充電
を容量が50%より低くなったときにのみ許容するように
プログラムすることもできる。特別な事情の場合にのみ
これは使用者により適当なボタンを押すことにより過剰
作動させることができてもよい。排風機速度について既
に説明したが、回路152は排風機を数値的に駆動するよ
うにプログラムされていることができ、そして排風機速
度の精密な制御を提供することができる。
本発明の好ましい種々の具体例を以上に詳細に記述し
たが、本発明の精神及び添付の請求の範囲より逸脱する
ことなく当業者によって種々の変更をそれに加え得るこ
とが理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スネイドル, スターニラーフ、エム. カナダ国 エル5エル 1ワイ0 オン タリオ州 ミシサウガ シャロントン コート 4155 (56)参考文献 実開 平6−57195(JP,U) 実開 平6−52497(JP,U) 実開 平1−77397(JP,U) 米国特許4790332(US,A) 国際公開94/023599(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24F 13/06

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タバコ燃焼ユニットから排出される側流煙
    を濾過するのに用いる、分離した濾過装置を有する手持
    ち式タバコ煙濾過装置の中で使用するためのタバコ燃焼
    ユニットにおいて、該タバコ燃焼ユニットが、 i)着火しているタバコの下方の下方壁部に少なくとも
    空気の進入を許容する空気用多孔質部を有し、かつ側流
    煙を濾過する能力を有さない、着火しているタバコが中
    に配置される閉じた細長い燃焼室、 ii)上記燃焼室の中で着火端が燃焼室の内壁面から隔て
    られるように着火しているタバコを保持する、上記燃焼
    室の一方の端のタバコホルダ、及び iii)上記端の、上記タバコホルダの上方の、それによ
    り着火しているタバコからの煙が着火しているタバコに
    沿って排出され、そして上記燃焼からそれを通って出て
    ゆく側流煙出口 を含む、上記タバコ燃焼ユニット。
  2. 【請求項2】上記タバコホルダが着火しているタバコ
    を、着火しているタバコの上方に下方よりも大きな空間
    が提供されるように、上記下方の壁部に隣接し、かつ上
    記空気入口通路の上方に位置させる、請求の範囲1の装
    置。
  3. 【請求項3】上記燃焼室が空気入口通路を上記下方部に
    有する、請求の範囲1の装置。
  4. 【請求項4】上記燃焼室が内部に被覆層を有する、請求
    の範囲3の装置。
  5. 【請求項5】或る冷却スペースが上記燃焼室の開放端を
    閉鎖し、そして上記タバコホルダは上記冷却スペースを
    通して延び、上記冷却スペースは上記側流煙出口と連通
    している、請求の範囲1の装置。
  6. 【請求項6】上記タバコホルダが上記ホルダ内のタバコ
    の周りで空気が上記燃焼室へ進入することを許容するよ
    うに空気入口手段を有している、請求の範囲5の装置。
  7. 【請求項7】上記冷却スペースが上記燃焼室の上記開放
    端に取り外し可能に連結する手段を有している、請求の
    範囲5の装置。
  8. 【請求項8】タバコ燃焼ユニット、側流煙濾過装置、及
    び上記濾過装置と上記タバコ燃焼ユニットとを相互連結
    させている冷却スペースの組み合わせにおいて、これが i)下方の壁部に少なくとも空気の進入を許容する空気
    用多孔質部を有する、着火しているタバコを受けるため
    の開放端を有する細長い燃焼室と、 ii)上記燃焼室の上記開放端へ連結された冷却スペース
    と、 iii)上記冷却スペースを通じて延びていて上記燃焼室
    の中で着火しているタバコを保持する、タバコホルダと
    を含み、 iv)上記冷却スペースは上記燃焼室と連通している側流
    煙入口を有し、上記冷却スペースは上記入口と隔てられ
    ている側流煙の出口を有し、 v)上記側流煙濾過装置は上記冷却スペース出口と連結
    されている、 上記組み合わせ。
  9. 【請求項9】上記室から上記冷却スペースと上記濾過装
    置とを通して側流煙を引き出すための排風機を有し、そ
    の際上記冷却スペースは上記濾過装置へ進入するに先立
    って側流煙を冷却する、請求の範囲8の上記組み合わせ
    を含む手持ち式側流煙濾過ユニット。
  10. 【請求項10】上記濾過装置が管状であって、その開放
    端に入口を有し、これが上記冷却スペース出口と連通し
    ている、請求の範囲8の組み合わせ。
  11. 【請求項11】上記管状濾過装置が上記冷却スペースの
    上にねじ締めされている、請求の範囲10の組み合わせ。
  12. 【請求項12】タバコ燃焼室を側流煙濾過装置に連結す
    るのに用いられる冷却スペースにおいて、上記冷却スペ
    ースが i)細長いボックス、 ii)上記ボックスを通して延びるタバコホルダ、 iii)上記タバコホルダの上方で上記ボックスの内壁に
    ある側流煙入口、 iv)上記入口と隔てられて上記内壁にある側流煙出口、 v)燃焼室を上記内壁に連結して上記入口を上記燃焼室
    内側により密封する手段、 vi)上記濾過装置を上記内壁に連結して上記出口を上記
    濾過装置により密封する手段、及び vii)上記冷却スペースを手持ち式タバコ煙濾過ユニッ
    トに連結する手段 を含む、上記冷却スペース。
  13. 【請求項13】上記入口が、上記冷却スペースへ進入す
    る灰を阻止するためのスクリーンを有する、請求の範囲
    12の冷却スペース。
  14. 【請求項14】上記濾過装置を連結する手段がねじ溝形
    成されている、請求の範囲12の冷却スペース。
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