JP3444722B2 - 吸水性複合体の製造方法 - Google Patents

吸水性複合体の製造方法

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JP3444722B2 JP08475396A JP8475396A JP3444722B2 JP 3444722 B2 JP3444722 B2 JP 3444722B2 JP 08475396 A JP08475396 A JP 08475396A JP 8475396 A JP8475396 A JP 8475396A JP 3444722 B2 JP3444722 B2 JP 3444722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維質基材上或い
は基材中に、吸水性ポリマー粒子を粒状凝集体として固
定化させた吸水性複合体及びその製造方法に関する。更
に詳しくは、繊維質基材上或いは基材中に、水溶性エチ
レン性不飽和モノマー含浸吸水性ポリマー粒子を配置し
た後、該吸水性ポリマー中のエチレン性不飽和モノマー
を重合させることにより、繊維質基材上或いは基材中で
吸水性ポリマー粒子が凝集した粒状凝集体とし固定化さ
せた吸水性複合体及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、パルプ、不織布、スポンジ状
ウレタン樹脂等は、保水剤として生理用ナプキン、紙お
むつ等を始めとする各種の衛生材料及び各種の農業用材
料等として使用されてきた。しかし、これらの材料はそ
の吸水量が自重の10〜50倍程度に過ぎないので、多
量の水を吸水又は保持させるためには多量の材料が必要
であって、著しく嵩高になるばかりでなく、また、吸水
した材料を加圧すると、簡単に水分を放出してしまう等
の欠点があった。
【0003】この種の吸水材料の上記欠点を改善するこ
とを目的として、近年、高吸水性の種々の高分子材料が
提案されている。例えば、澱粉のグラフト重合体(特公
昭53−46199号公報等)、セルロース変性体(特
開昭50−80376号公報等)、水溶性高分子の架橋
物(特公昭43−23462号公報等)、自己架橋型ア
クリル酸アルカリ金属塩ポリマー(特公昭54−307
10号公報等)等が提案されている。しかしながら、こ
れらの高吸水性高分子材料は、その吸水性能はかなり高
いレベルを有するものであるが、その殆どが粉末状とし
て得られるために、例えば、生理用ナプキン、紙おむつ
等の衛生材料として使用するためにはティッシュ、不織
布、綿等の基材上に吸水性ポリマー粉末を均一に分散さ
せる必要がある。しかし、この様な方法で分散させた吸
水性ポリマー粉末は、繊維質基材上に安定性良く固定す
ることが困難であって、均一に分散させた後でも一部局
所に集合化することが多く、また、吸水後の膨潤ゲルも
安定性良く繊維質基材上に固定されずに繊維質基材から
容易に移動してしまった。更に、上記の様な粉末状ポリ
マーを繊維質基材に均一に分散させて吸収体を得る方法
では、繊維質基材上からポリマー粉末が漏れ易いばかり
か、粉末の取り扱いに伴なう煩雑さ、並びに、均一な分
散を効率良く行なう上でのプロセス上の問題等により、
コスト的にも極めて割高となる。
【0004】これらの問題を解決する方法として、バイ
ンダーによりポリマー粉末を基材上に固定する方法、ま
た、ポリアクリル酸金属塩水溶液を基材上にコーティン
グした後、加熱乾燥工程で架橋を導入する方法等が知ら
れているが、前者はバインダーを用いることによる工程
の煩雑さ、後者は吸水性能が十分に発現し難い等の欠点
がある。また、繊維質基材にアクリル酸系モノマー水溶
液を含浸して複合体を製造し、これに電磁放射線又は微
粒子性イオン化放射線を照射することにより、アクリル
酸系モノマーを高吸水性ポリマーに転換させて吸水性複
合体を製造する方法が報告されている(特公平3−67
712号公報参照)。この方法によれば、上記の粉体を
取り扱う上での均一な分散及び繊維質基材上への安定し
た固定化の点ではかなりの改良が見られるものの、アク
リル酸系モノマーを高吸収性ポリマーに転換するに当た
って、電磁放射線又は微粒子性イオン化放射線を使用す
るために、高吸水性ポリマーの自己架橋化反応が極めて
進み易く、その結果、吸収体としての性能、特に吸収
能、が著しく小さくなり、通常、前記粉末状高吸水性ポ
リマーを使用した場合に比較して吸水能が半分以下とな
ってしまう欠点がある。特に、該重合性のアクリル酸系
モノマー水溶液を繊維質基材が吸収してしまうため、重
合後の複合体は板状の極めて固いものとなり、実際上使
用する場合には、板状物質を破砕して用いなければなら
なくなるし、繊維質基材の膨潤阻害効果等が生じて、吸
収能、特に吸水能が著しく小さいものとなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を改良し、吸水性に優れ、吸水速度が大
きく、高吸水性ポリマーの大部分が適度な凝集粒状体と
なって、繊維質基材上或いは基材中に安定性良く固定さ
れており、しかも、吸水した後の膨潤ゲルの固定性にも
優れている吸収性複合体の製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の課題
を解決するために種々研究を重ねた結果、繊維質基材上
或いは基材中に、水溶性エチレン性不飽和モノマー含浸
吸水性ポリマー粒子を配置した後、吸収性ポリマー中の
エチレン性不飽和モノマーを重合させることにより、吸
水性ポリマー粒子が凝集した凝集体として固定化させて
本発明を完成するに至ったものである。すなわち、本発
明の吸水性複合体の製造方法は、繊維質基材上或いは基
材中に、水溶性エチレン性不飽和モノマー含浸吸水性ポ
リマー粒子を配置した後、ポリマー中のモノマーを重合
させることにより、基材上或いは基材中にポリマー粒子
を固定化することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
[I] 吸水性複合体の製造方法 (1) 水溶性エチレン性不飽和モノマー含浸吸水性ポリ
マー粒子 (a) 原材料吸水性ポリマー粒子 本発明において使用される吸水性ポリマー粒子は、特に
限定されず、本発明は任意の吸水性ポリマーが適用可能
である。具体的には、例えば、ポリアクリル酸ソーダ等
のアクリル酸塩系重合体架橋物、アクリル酸エステル・
酢酸ビニル共重合体架橋物の鹸化物、デンプン・アクリ
ル酸塩グラフト共重合体架橋物、デンプン・アクリロニ
トリルグラフト共重合体架橋物の鹸化物、無水マレイン
酸グラフトポリビニルアルコール架橋体等を挙げること
ができる。これら吸水性ポリマーの中でポリアクリル酸
ソーダ等のアクリル酸塩系重合体架橋物を用いることが
好ましい。
【0008】これらの吸水性ポリマーは、アクリル酸ソ
ーダ等のアクリル酸塩、アクリル酸エステルと酢酸ビニ
ル、デンプンとアクリル酸塩、デンプンとアクリロニト
リル、無水マレイン酸とビニルアルコール等を公知の特
許公報(例えば、特公昭54−30710号公報)等に
記載される逆相懸濁重合、逆相乳化重合、水溶液重合等
をすることによって製造されるが、本発明で使用される
吸水性ポリマーは、重合後、脱水、粉砕、表面架橋、乾
燥等の工程を経て得られた製品の吸水性ポリマー粒子、
或いは、重合を行なった後の含水ゲルを表面処理等を行
なわず、脱水、粉砕、乾燥等のみを経て得られた吸水ポ
リマー粒子、更に重合のみを行なったものも用いられ、
これらは通常含水ゲル状となっている。本発明では上記
重合方法のうち、逆相懸濁重合或いは逆相乳化重合によ
って得られた吸水性ポリマー粒子で、アクリル酸塩系重
合体架橋物を用いることが好ましい。
【0009】更に、本発明で用いられる吸水性ポリマー
粒子としては、逆相懸濁重合或いは逆相乳化重合によっ
て得られた含水ゲル状態となったものが好ましく、通
常、これらは重合用不活性溶媒中にスラリー状態となっ
て存在している。吸水性ポリマー粒子の粒子径は、平均
粒径が10〜500μm、特に50〜300μmのもの
が好ましい。この粒径はJIS規格の標準篩を用い、質
量基準の粒径分布を求め、質量基準の50%粒子径を求
めることによって測定したものである。
【0010】水溶性エチレン性不飽和モノマー 本発明において使用される水溶性エチレン性不飽和モノ
マーとしては、前記水溶性エチレン性不飽和モノマー含
浸吸水性ポリマーを製造する際に用いられるモノマーで
あり、前記吸水性ポリマーに含浸するものであれば特に
制限はない。具体的には、例えば、カルボン酸基を含有
する水溶性エチレン性不飽和モノマー、スルホン酸基を
含有する水溶性エチレン性不飽和モノマー、燐酸基を含
有する水溶性エチレン性不飽和モノマー等を挙げること
ができる。
【0011】上記カルボン酸基を含有する水溶性エチレ
ン性不飽和モノマーとしては、不飽和モノ又はポリカル
ボン酸[(メタ)アクリル酸(アクリル酸及び/又はメ
タクリル酸をいう。以下同様の記載を用いる。)、クロ
トン酸、ソルビン酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイヒ
皮酸等]、それらの無水物[無水マレイン酸等]等を挙
げることができる。上記スルホン酸基を含有する水溶性
エチレン性不飽和モノマーとしては、脂肪族又は芳香族
ビニルスルホン酸(ビニルスルホン酸、アリルスルホン
酸、ビニルトルエンスルホン酸、スチレンスルホン酸
等)、(メタ)アクリルスルホン酸[(メタ)アクリル
酸スルホエチル、(メタ)アクリル酸スルホプロピル
等]、(メタ)アクリルアミドスルホン酸[2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等]等を挙げ
ることができる。これらの酸基を含有する水溶性エチレ
ン性不飽和モノマーは、単独で使用しても良く、また、
2種以上併用しても良い。これらの中で好ましいものは
カルボン酸基又はスルホン酸基を含有する水溶性エチレ
ン性不飽和モノマーである。
【0012】酸基を含有する水溶性エチレン性不飽和モ
ノマーとしては、水溶性塩としても使用でき、その塩の
例としては、アルカリ金属塩(ナトリウム、カリウム、
リチウム等の塩)、アルカリ土類金属塩(カルシウム、
マグネシウム等の塩)、アンモニウム塩及びアミン塩
(メチルアミン、トリメチルアミン等のアルキルアミン
の塩;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等の
塩)及びこれらの2種以上を併用したもの等を挙げるこ
とができる。これらの中で好ましいものは、ナトリウム
塩及びカリウム塩である。
【0013】水溶性エチレン性不飽和モノマー水溶液の
添加量は、前記吸水性ポリマー100重量部に対して1
0〜300重量部、好ましくは30〜200重量部、更
に好ましくは50〜150重量部の範囲とするのが良
い。ここでの添加量は水溶性エチレン性不飽和モノマー
水溶液及び吸水性ポリマーとも水分を含まないものの
量、すなわち、乾燥基準での量をいう。なお、この水溶
性エチレン性不飽和モノマー水溶液には、必要に応じて
重合開始剤や架橋剤を含有させてもよい。
【0014】重合開始剤 本発明において使用される重合開始剤としては、水溶性
ラジカル重合開始剤である。具体的には、例えば、過酸
化水素、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸ア
ンモニウム等の過硫酸塩、2,2´−アゾビス−(2−
アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2´−アゾビス−
(N,N´−ジメチレンイソブチルアミジン)2塩酸
塩、2,2´−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−
ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プ
ロピオンアミド}等のアゾ系開始剤等を挙げることがで
きる。これらの水溶性ラジカル開始剤は混合して使用し
ても良い。また、過酸化水素、過硫酸塩は、例えば、亜
硫酸塩、L−アスコルビン酸等の還元性物質やアミン類
等を組み合わせてレドックス型の開始剤としても使用で
きる。これらの重合開始剤の使用量はエチレン性不飽和
モノマーに対して0.001〜5重量%、好ましくは
0.01〜1重量%の範囲で用いるのが適当である。
【0015】架橋剤 本発明において使用される架橋剤としては、重合性不飽
和基及び/又は反応性官能基を2個以上有する架橋剤を
挙げることができる。上記重合性不飽和基を2個以上有
する架橋剤としては、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリメチロールプロパン、グリセリンポリ
オキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリ
コール、ポリグリセリン等のポリオール類のジ又はトリ
(メタ)アクリル酸エステル類、前記ポリオール類とマ
レイン酸、フマール酸等の不飽和酸類とを反応させて得
られる不飽和ポリエステル類、N,N´−メチレンビス
(メタ)アクリルアミド等のビス(メタ)アクリルアミ
ド類、ポリエポキシド(メタ)アクリル酸とを反応させ
て得られるジ又はトリ(メタ)アクリル酸エステル類、
トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート等のポリイソシアネートと(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシエチルとを反応させて得られるジ(メタ)アク
リル酸カルバミンエステル類、アリル化澱粉、アリル化
セルロース、ジアリルフタレート、その他テトラアリロ
キシエタン、ペンタエリスリトールトリアリルエーテ
ル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、ジエ
チレングリコールジアリルエーテル、トリアリルトリメ
チルエーテル等の多価アリル系を挙げることができる。
これらの中でも本発明ではエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、N,N´−メチレンビス(メタ)アクリルアミド等
が通常使用される。
【0016】反応性官能基を2個以上有する架橋剤とし
ては、例えば、ジグリシジルエーテル化合物、ハロエポ
キシ化合物、イソシアネート化合物等を挙げることがで
きる。これらの中では特にジグリシジルエーテル化合物
を用いることが好ましい。ジグリシジルエーテル化合物
の具体例としては、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ
プロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリ
ンジグリシジルエーテル、ポリグリセリンジグリシジル
エーテル等を挙げることができる。これらの中でもエチ
レングリコールジグリシジルエーテルが好ましい。その
他ハロエポキシ化合物としては、エピクロルヒドリン、
エピブロムヒドリン、β−メチルエピクロルヒドリン等
を挙げることができる。イソシアネート化合物として
は、2,4−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート等を挙げることができる。上記の様
な架橋剤の使用量は、通常、水溶性エチレン性不飽和モ
ノマーに対して0〜10重量%、好ましくは0.001
〜5重量%である。
【0017】(b) 含浸工程含浸方法 本含浸工程における上記水溶性エチレン性不飽和モノマ
ーを前記吸水性ポリマーに含浸させる方法としては、 予め重合、乾燥して得られた吸水性ポリマーを水溶
性エチレン性不飽和モノマー水溶液に分散させ、含浸さ
せる方法、 不活性溶媒下、スラリー状態にある重合終了後の吸
水性ポリマーに、水溶性エチレン性不飽和モノマー水溶
液を添加する方法等 を挙げることができる。この際の水溶性エチレン性不飽
和モノマー水溶液の濃度は、通常10〜80重量%であ
る。
【0018】上記の方法としては、予め重合・乾燥し
て得られた吸水性ポリマーをシクロヘキサン、ノルマル
ヘキサン等の不活性溶媒を用いてスラリー状態にしても
良いし、また、重合後の懸濁液をそのまま用いて、これ
に水溶性エチレン性不飽和モノマー水溶液を添加しても
良い。重合後、直接添加する場合は、一旦、重合開始温
度以下に下げて重合を終了させた後、水溶性エチレン性
不飽和モノマー水溶液を添加する。本発明では、不活性
溶媒下、スラリー状態にある重合終了後の吸水性ポリマ
ーに、水溶性エチレン性不飽和モノマー水溶液を添加
し、含浸させる上記の方法が好ましく、特に逆相懸濁
重合によって得られた吸水性ポリマー粒子の重合終了後
の懸濁液に、水溶性エチレン性不飽和モノマー水溶液を
追加し、懸濁液中のポリマー粒子に水溶性エチレン性不
飽和モノマー水溶液を吸液させる方法が好ましい。この
様な方法によれば、効率的に、かつ均一に重合性モノマ
ーを吸水性ポリマーに含浸させることができ、しかも、
水溶性エチレン性不飽和モノマー水溶液を含浸した吸水
性ポリマー粒子は有機溶媒中に存在しているため、該吸
水性ポリマー粒子を繊維質基材上或いは基材中に配置す
る際に均一に配置することが可能であり、また、一次粒
子の大部分が適度な粒状凝集体とすることができる。
【0019】重合が実質的に終了した吸水性ポリマー粒
子懸濁液に水溶性エチレン性不飽和モノマー水溶液を投
入して、吸水性ポリマー粒子に水溶性エチレン性不飽和
モノマー水溶液を含浸させる際、エチレン性不飽和モノ
マーの吸水性ポリマーへの含浸効率を高める目的で、必
要に応じて、吸水性ポリマー粒子懸濁液の温度コントロ
ール、攪拌強度のコントロール、界面活性剤の除去及び
重合用界面活性剤とは異なる界面活性剤で重合用界面活
性機能を解き、吸液を著しく促進させることができる界
面活性剤の添加等を行なうことができる。
【0020】量 比 投入するエチレン性不飽和モノマーの量は、使用する水
溶性エチレン性不飽和モノマーの種類によっても異なる
が、吸水性ポリマー粒子100重量部に対し10〜30
0重量部、好ましくは30〜200重量部にするのが良
い。
【0021】(2) 繊維質基材 本発明において使用される繊維質基材において繊維とし
ては、合成繊維(ナイロン、アクリル、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の疎
水性繊維等)、天然繊維(木材パルプ、綿、羊毛等)、
半合成繊維(ビスコースレーヨン、アセテート等)、無
機繊維(カーボン繊維、チタン繊維等)等を挙げること
ができる。これらの中では、天然繊維、半合成繊維及び
合成繊維が好ましい。繊維質基材の形状としては、織物
状、不織布状、ウエブ状、シート状等を挙げることがで
きる。また、基材の厚みは一般に約0.5〜20mm、
好ましくは1〜10mm程度、目付け量は約10〜50
0g/m2 、好ましくは20〜300g/m2 程度が適
当である。
【0022】(3) 吸水性ポリマー配置工程 本吸水性ポリマー配置工程における、繊維質基材上或い
は基材中に、水溶性エチレン性不飽和モノマー含浸吸水
性ポリマー粒子を配置させる方法としては、繊維質の性
状や形状、或いは、該ポリマー粒子の性状によっても異
なるが、塗布、散布、含浸のいずれか、或いは、これら
の組み合わせの方法の中より選択される方法である。こ
れら各種方法の中で塗布及び/又は含浸の方法により行
なうことが好ましい。該吸水性ポリマー粒子は、水溶性
エチレン性不飽和モノマー水溶液を含浸しているため、
繊維質基材の繊維に吸着されて疑似的に固定されたり、
また、該吸水性ポリマー粒子同志も凝集することにより
粒状凝集体となる。本発明におけるこれまでの工程にお
ける好ましい方法を例示すると、逆相懸濁重合終了後の
スラリーに水溶性エチレン性不飽和モノマーを投入し、
この水溶性エチレン性不飽和モノマーをスラリー中の吸
水性ポリマーに含浸させた後、このスラリーを基材上或
いは基材中に前記方法によって配置した後、このスラリ
ー中に含まれる溶媒を吸引等により除去する方法を挙げ
ることができる。
【0023】(4) エチレン性不飽和モノマー重合工程 本重合工程における、吸水性ポリマー粒子に含浸した水
溶性エチレン性不飽和モノマーを重合させる方法として
は、加熱、紫外線照射、電磁放射線照射、微粒子性イオ
ン化放射線照射及びこれらの組み合わせを挙げることが
できる。これらの方法の中では、加熱、紫外線照射及び
これらを組み合わせた方法で行なうことが好ましい。ま
た、エチレン性不飽和モノマーの重合を円滑に進行させ
るために、水溶性エチレン性不飽和モノマー中に重合開
始剤や増感剤等を予め添加するのが好ましく、また、吸
水性能を調整するために、架橋剤等の添加剤を予め添加
しても良い。なお、吸水性ポリマーを製造する際の重合
を行なった後、速やかに繊維質基材上或いは基材中に配
置し、引き続き水溶性エチレン性不飽和モノマーを含浸
させてエチレン性不飽和モノマーの重合を行なう場合に
は、系内に重合ラジカルが残留しているので、新たに重
合開始剤を添加する必要はない。この様な重合工程であ
る繊維質基材中で重合や架橋等を行なうためエネルギー
コストを低減でき、歩留まりも向上させることができ
る。
【0024】(5) 後処理工程 本後処理工程においては、上記水溶性エチレン性不飽和
モノマーの重合を行なうことによって、基材上或いは基
材中に固定された吸水性ポリマーは、通常、乾燥処理に
よって吸水性ポリマー中の含水率を20重量%以下、好
ましくは10重量%以下とする。この乾燥処理の際、水
と共に付着している有機溶媒等も一緒に除去される。更
に、吸水性能を向上させる目的で表面処理を行なっても
良い。また、高吸水性ポリマーの基材上への目付け量と
しては、10〜500g/m2 、好ましくは20〜30
0g/m2 程度が適当である。
【0025】[II] 吸水性複合体 (1) 構 造 この様にして製造された本発明の吸水性複合体は、繊維
質基材上或いは基材中で、吸水性ポリマー粒子が繊維質
基材の各基材繊維の回りに凝集して吸水性ポリマー粒子
同志が結着して一体となった二次粒子状の凝集粒状体と
なって固定化されている。
【0026】該吸水性ポリマー粒子は、固定化される以
前は、元々、その製造時の逆相懸濁重合、逆相乳化重
合、水溶液重合等の重合条件等によって、粒子径の大き
さが一般に10〜500μm、好ましくは50〜300
μmの一次粒子よりなる水溶性エチレン性不飽和モノマ
ー含浸吸水性ポリマー粒子よりなるものであるが、この
水溶性エチレン性不飽和モノマー含浸吸水性ポリマー粒
子を、繊維質基材上或いは基材中に塗布法、散布法、含
浸法等の方法、或いは、これらを組み合わせた方法等に
より配置させることによって、吸水性ポリマー粒子を繊
維質基材を構成する各基材繊維の回りに吸着させて、こ
れによって基材繊維の回りに吸着した数個〜数百個、好
ましくは数個〜数十個程度の吸水性ポリマー粒子が凝集
して、疑似的に固定された一塊の吸水性ポリマー粒子の
凝集粒状体が形成される。
【0027】この吸水性ポリマー粒子の凝集粒状体は、
前記一次粒子よりなる水溶性エチレン性不飽和モノマー
含浸吸水性ポリマー粒子の上記数の集合体で、吸水性ポ
リマー粒子の大きさが10〜2,000μm、好ましく
は50〜1,000μmの二次粒子を形成している。ま
た、これら吸水性ポリマー粒子同志はそれほど硬くない
ことから一部が互いに面で接している。そして、この様
に吸水性ポリマー粒子同志は一部が互いに面で接してい
ることから、基材繊維の回りに凝集した吸水性ポリマー
粒子の凝集粒状体を、加熱、紫外線照射、電磁放射線照
射、微粒子性イオン化放射線照射等によって重合させる
ことにより、吸水性ポリマー粒子の一次粒子は互いに面
で接した部分で水溶性エチレン性不飽和モノマーによる
重合や架橋等の化学的結合によって吸水性ポリマー粒子
同志が結着し連結して一体化し、より強固な二次粒子を
形成することができる。吸水性ポリマー粒子同志が結着
し連結して一体化した硬化後の二次粒子は、吸水性ポリ
マー粒子の一次粒子の凝集による界面を容易に見出だす
ことができない程に一体となっている。
【0028】(2) 量 比 固定化されている吸水性ポリマー粒子は、繊維質基材上
或いは基材中に、10〜95重量%、好ましくは30〜
90重量%の割合で含有されている。
【0029】(3) 固定化度 固定化された吸水性ポリマー粒子は、吸水性ポリマー粒
子の一次粒子が凝集した形で互いに面で接した部分で重
合や架橋等の化学的結合によって吸水性ポリマー粒子同
志が結着し連結して一体化しているので、吸水性複合体
を手で10回揉んだ前後の吸水性複合体の生理食塩水、
すなわち手で10回揉んだ前の吸水能力をAとし、揉ん
だ後の吸水能力をBとすると(B/A)×100(%)
が80%以上である様な強度で固定化されている。吸水
性ポリマー粒子は一次粒子の集合体の形で基材繊維に固
定化されているので、拡散性に優れており、吸水性に優
れいる。特に、本発明の吸水性複合体は、吸水性ポリマ
ー粒子が基材繊維に固定化されているので、紙おむつ等
を形成してもポリマーリークが無いし、特に、得られた
吸水性複合体を手で10回程度揉んでも吸水性ポリマー
粒子が剥がれ落ちることはない。
【0030】更に、固定化された吸水性ポリマー粒子
は、吸水性複合体を吸水させた後でも、吸水性ポリマー
粒子同志が凝集して膨潤ゲルとなって基材繊維の回りを
取り巻いているので、固定化されていることが解消され
ることはないし、吸水した吸水性ポリマー粒子同志が膨
潤ゲルとなって大きくなるのでより一層基材繊維と絡み
合って固定化されることになる。
【0031】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定
されるものではない。 [I] 評価方法 実施例及び比較例に記載の生理塩水吸水能、吸水速度、
残留未反応モノマー及び屈曲後の生理塩水吸水能は、下
記試験法によって測定した数値を指す。
【0032】(1) 生理塩水吸水能 300mlのビーカーに吸水性複合体を1.0g及び濃
度0.9重量%の食塩水約200gをそれぞれ秤量して
入れてから、約4時間放置して食塩水によってポリマー
を十分に膨潤させた。次いで、100メッシュ篩で水切
りをした後、その瀘過食塩水量を秤量し、下記式に従っ
て生理塩水吸水能を算出する。
【0033】(2) 吸水速度 300mlのビーカーに濃度0.9重量%の食塩水約2
00gを秤量して入れる。次に、吸水性複合体を約1.
0g秤量し、上記食塩水中に入れる。5分後、100メ
ッシュ篩で水切りをした後、その瀘過食塩水量を秤量
し、上記(1) に示した式に基づき生理塩水吸水能を求
め、これを吸水速度とする。
【0034】(3) 残留未反応モノマー 吸水性複合体0.5gを精秤し、これを2リットルのビ
ーカー中のイオン交換水1リットルに添加し、約10時
間攪拌下に十分に膨潤させる。膨潤後のポリマーゲルを
200メッシュ篩で瀘別し、瀘過液を高速液体クロマト
グラフィーにて分析する。別に既知の濃度を示すモノマ
ー標準液を作り、これにより検量線を作り、この検量線
と吸水性複合体中のポリマー分より残留未反応モノマー
の絶対濃度を求めた。
【0035】(4) 屈曲後の生理塩水吸水能及び吸水性
ポリマーの基材への固定化率 吸水性複合体を手で10回揉んだ後、前述の生理塩水吸
水能測定方法と同様の方法により、屈曲後の生理塩水吸
水能を算出した。この数値が前述の生理塩水吸水能の数
値に近い程、基材への吸水性ポリマーの付着力が強いこ
とを示す。逆に屈曲後の生理塩水吸水能が小さい程基材
からの吸水性ポリマーの脱落が多いことを示す。この時
の屈曲前の生理塩水吸水能をA、屈曲後の生理塩水吸水
能をBとして、吸水性ポリマーの基材への固定化率を
(B/A)×100(%)として示す。
【0036】[II] 実験例 実施例1 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素ガス導入管を付
設した容量1リットルの四つ口丸底フラスコにシクロヘ
キサン317gを入れ、これにHLB=4.7のソルビ
タンモノステアレート1.587gを添加溶解し、窒素
ガス雰囲気下、内温を20℃とした。別に容量0.5リ
ットルのコニカルフラスコにアクリル酸116.2gに
外部より冷却しながら水55.7gを加え、更に25%
苛性ソーダ180.6gを加えてカルボキシル基の70
%を中和した。この場合の水に対するモノマー濃度は、
中和後のモノマー濃度として40重量%に相当する。次
いで、これにN,N−メチレンビスアクリルアミド0.
0935g、過硫酸カリウム0.1208gを加えて溶
解し、20℃とした。前記の1リットルの四つ口丸底フ
ラスコ内容物に、この0.5リットルの内容物のうち1
95.8gを添加し、攪拌懸濁した。なお、攪拌はフル
ゾーン翼を使用し、150rpmにて行なった。次い
で、同じ回転数にて昇温せしめ55℃付近で重合が開始
し、77℃付近でピークとなった。以後70℃で15分
間保持した。そして、15分間反応後に重合内容物の温
度を20℃に冷却した。次に、前記0.5リットルの残
りのモノマー水溶液約156.7gを20℃として前記
重合内容物に回転数200rpmにて添加した。添加後
の内容物は、やや粘稠性のあるスラリー状態となり、添
加終了後には95%のモノマー水溶液が含水ポリマーゲ
ル粒子中に含浸していた。
【0037】次に、この前記スラリーを目付け量30g
/m2 のポリエステル製不織布上にドクターナイフにて
塗布した後、吸引によりスラリー中に含まれるシクロヘ
キサンを除去し、100℃の熱風循環乾燥器中に60分
間放置して含浸した含水ポリマーゲル粒子中の重合性モ
ノマーの重合及び生成したポリマーの脱水を行ない、含
水率が3%の吸水性ポリマーが目付け量200g/m2
で付着した吸水性複合体Aを得た。
【0038】得られた吸水性複合体Aの生理塩水吸水
能、吸水速度、残留未反応モノマー及び屈曲後の生理塩
水吸水能を測定した。その結果を表1に示す。また、得
られた吸水性複合体Aの吸水性ポリマーの粒子構造の状
態を光学顕微鏡にて写真撮影し、これを図1に示す。得
られた吸水性複合体Aの繊維質基材に固定化されている
吸水性ポリマー粒子同志が結着した凝集粒状体の粒径
は、10〜1,500μmの大きさの二次粒子であっ
た。また、この吸水性複合体Aを手で10回揉んだ後、
再度、光学顕微鏡写真を撮影し、これを図2に示す。
【0039】実施例2 容量0.5リットルのコニカルフラスコにアクリル酸5
1.7gに外部より冷却しながら水77.1gを加え、
更に25%苛性ソーダ80.3gを加えてカルボキシル
基の70%を中和した。この場合の水に対するモノマー
濃度は、中和後のモノマー濃度として30重量%に相当
する。次いで、これにN,N−メチレンビスアクリルア
ミド0.0416g、過硫酸カリウム0.0537gを
加えて溶解し、20℃とした。このモノマー水溶液20
9.0gを澱粉・アクリル三塩グラフト共重合架橋物
(三洋化成(株)製、サンウェット#1000)78.
3gに含浸させた。含浸後のポリマーは粘稠性のあるス
ラリー状態となり96%のモノマー水溶液がポリマー粒
子中に含浸していた。
【0040】次に、この前記スラリーを目付け量30g
/m2 のポリエステル製不織布上にドクターナイフにて
塗布した後、100℃の熱風循環乾燥器中に60分間放
置した含水ポリマーゲル粒子中の重合性モノマーの重合
及び生成したポリマーの脱水を行ない、含水率が3%の
吸水性ポリマーが目付け量200g/m2 で付着した吸
水性複合体Bを得た。得られた吸水性複合体Bの生理塩
水吸水能、吸水速度、残留未反応モノマー及び屈曲後の
生理塩水吸水能を測定した。その結果を表1に示す。
【0041】実施例3 実施例1において1段目の重合に使用するモノマー水溶
液を160.2g重合内容物に添加するモノマー水溶液
を192.3gとした以外は実施例1と同様の操作によ
り吸水性複合体Cを得た。なお、含水ポリマーゲル粒子
中への重合性モノマーの含浸率は、92%であった。得
られた吸水性複合体Cの生理塩水吸水能、吸水速度、残
留未反応モノマー及び屈曲後の生理塩水吸水能を測定し
た。その結果を表1に示す。
【0042】実施例4 実施例1において1段目の重合に使用するモノマー水溶
液を235.0g重合内容物に添加するモノマー水溶液
を117.5gとした以外は実施例1と同様の操作によ
り吸水性複合体Dを得た。なお、含水ポリマーゲル粒子
中への重合性モノマーの含浸率は、98%であった。得
られた吸水性複合体Dの生理塩水吸水能、吸水速度、残
留未反応モノマー及び屈曲後の生理塩水吸水能を測定し
た。その結果を表1に示す。
【0043】実施例5 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素ガス導入管を付
設した容量1リットルの四つ口丸底フラスコにシクロヘ
キサン317gを入れ、これにHLB=4.7のソルビ
タンモノステアレート1.587gを添加溶解し、窒素
ガス雰囲気下、内温を20℃とした。別に容量0.5リ
ットルのコニカルフラスコにアクリル酸116.2gに
外部より冷却しながら水55.7gを加え、更に25%
苛性ソーダ180.6gを加えてカルボキシル基の70
%を中和した。この場合の水に対するモノマー濃度は、
中和後のモノマー濃度として40重量%に相当する。次
いで、これにN,N−メチレンビスアクリルアミド0.
0935g、過硫酸カリウム0.1208gを加えて溶
解し、20℃とした。前記の1リットルの四つ口丸底フ
ラスコ内容物に、この0.5リットルの内容物のうち1
95.8gを添加し、攪拌懸濁した。なお、攪拌はフル
ゾーン翼を使用し、150rpmにて行なった。次い
で、同じ回転数にて昇温せしめ55℃付近で重合が開始
し、77℃付近でピークとなった。以後70℃で15分
間保持した。そして、15分間反応後に重合内容物の温
度を50℃に冷却した。次に、前記0.5リットルの残
りのモノマー水溶液約156.7gに界面活性剤として
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポ
リマー(HLB=10.1、東邦化学(株)製、ペポー
ルB184)1.6gを添加溶解し、20℃として前記
重合内容物に回転数200rpmにて添加した。添加後
の内容物の温度は約40℃になり、やや粘稠性のあるス
ラリー状態となり、添加終了後には93%のモノマー水
溶液が含水ポリマーゲル粒子中に含浸していた。
【0044】次に、この前記スラリーを目付け量30g
/m2 のポリエステル製不織布上にドクターナイフにて
塗布した後、吸引によりスラリー中に含まれるシクロヘ
キサンを除去し、100℃の熱風循環乾燥器中に60分
間放置し含浸した含水ポリマーゲル粒子中の重合性モノ
マーの重合及び生成したポリマーの脱水を行ない、含水
率が3%の吸水性ポリマーが目付け量200g/m2
付着した吸水性複合体Eを得た。得られた吸水性複合体
Eの生理塩水吸水能、吸水速度、残留未反応モノマー及
び屈曲後の生理塩水吸水能を測定した。その結果を表1
に示す。
【0045】実施例6 実施例1において目付け量30g/m2 のポリエステル
製不織布に代えて目付け量50g/m2 のポリプロピレ
ン製不織布を用いた以外は実施例1と同様の操作により
吸水性複合体Fを得た。得られた吸水性複合体Fの生理
塩水吸水能、吸水速度、残留未反応モノマー及び屈曲後
の生理塩水吸水能を測定した。その結果を表1に示す。
【0046】実施例7 実施例1においてドクターナイフによる塗布の代わりに
スプレーノズルによる散布方法に代えた以外は実施例1
と同様の操作により吸水性複合体Gを得た。得られた吸
水性複合体Gの生理塩水吸水能、吸水速度、残留未反応
モノマー及び屈曲後の生理塩水吸水能を測定した。その
結果を表1に示す。
【0047】実施例8 実施例1において100℃の熱風循環乾燥器による重合
方法に代えて、3000mJ/cm2 の紫外線照射によ
り重合を完了させた後、100℃の熱風循環乾燥器によ
り脱水し、生成したポリマーの含水率が3%になるまで
脱水を行なった以外は実施例1と同様の操作により複合
体Hを得た。得られた吸水性複合体Hの生理塩水吸水
能、吸水速度、残留未反応モノマー及び屈曲後の生理塩
水吸水能を測定した。その結果を表1に示す。
【0048】実施例9 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素ガス導入管を付
設した容量1リットルの四つ口丸底フラスコにシクロヘ
キサン317gを入れ、これにHLB=4.7のソルビ
タンモノステアレート1.587gを添加溶解し、窒素
ガス雰囲気下、内温を20℃とした。別に容量0.5リ
ットルのコニカルフラスコにアクリル酸116.2gに
外部より冷却しながら水55.7gを加え、更に25%
苛性ソーダ180.6gを加えてカルボキシル基の70
%を中和した。この場合の水に対するモノマー濃度は、
中和後のモノマー濃度として40重量%に相当する。次
いで、これにN,N−メチレンビスアクリルアミド0.
0935g、過硫酸カリウム0.1208gを加えて溶
解し、20℃とした。前記の1リットルの四つ口丸底フ
ラスコ内容物に、この0.5リットルの内容物のうち1
95.8gを添加し、攪拌懸濁した。なお、攪拌はフル
ゾーン翼を使用し、150rpmにて行なった。次い
で、同じ回転数にて昇温せしめ55℃付近で重合が開始
し、77℃付近でピークとなった。以後70℃で15分
間保持した後、攪拌を停止しデカンテーションによりシ
クロヘキサンを除去した後、同量のシクロヘキサンを追
加した。この操作を計2回繰り返し、系中のソルビタン
モノステアレートを除去した。次に、前記0.5リット
ルの残りのモノマー水溶液約156.7gを20℃とし
て前記重合内容物に回転数200rpmにて添加した。
添加後の内容物は、やや粘稠性のあるスラリー状態とな
り、添加終了後には95%のモノマー水溶液が含水ポリ
マーゲル粒子中に含浸していた。
【0049】次に、この前記スラリーを目付け量30g
/m2 のポリエステル製不織布上にドクターナイフにて
塗布後、吸引によりスラリー中に含まれるシクロヘキサ
ンを除去し、100℃の熱風循環乾燥器中に60分間放
置し含浸した含水ポリマーゲル粒子中の重合性モノマー
の重合及び生成したポリマーの脱水を行ない、含水率が
3%の吸水性ポリマーが目付け量200g/m2 で付着
した吸水性複合体Iを得た。得られた吸水性複合体Iの
生理塩水吸水能、吸水速度、残留未反応モノマー及び屈
曲後の生理塩水吸水能を測定した。その結果を表1に示
す。
【0050】実施例10 特開平3−227301号公報記載の方法に基づき重合
性モノマー含浸吸水ポリマーを製造した。すなわち、攪
拌機、還流冷却器、滴下ロートを付設した容量1リット
ルの四つ口丸底フラスコにn−ヘプタン376gを入
れ、これにHLB=3.0の蔗糖ジトリステアレート
(三菱化学フーズ(株)製、シュガーエステルS−37
0)1.380gを添加溶解し、内温を30℃とした。
別に容量0.5リットルのコニカルフラスコに80重量
%のアクリル酸水溶液92.0gを取り、外部より冷却
しながら20.1重量%水酸化ナトリウム水溶液15
2.6gを滴下して75モル%の中和を行なった後、過
硫酸カリウム0.11gを加えて溶解した。このアクリ
ル酸部分中和水溶液を四つ口丸底フラスコに加えて分散
させ、系内を窒素ガスで十分置換した後、昇温を行な
い、浴温を70℃に保持して1段目の重合反応を行なっ
た。その重合スラリー液を20℃に冷却し、前記と同様
に調整した同量のアクリル酸部分中和水溶液を系内に滴
下し、1段目生成ポリマーに含浸させて重合性モノマー
含浸吸水性ポリマー含有スラリーを製造した。添加後の
内容物は、やや粘稠性のあるスラリー状態となり、添加
終了後には97%のモノマー水溶液が含水ポリマーゲル
粒子中に含浸していた。
【0051】次に、この前記スラリーを目付け量30g
/m2 のポリエステル製不織布上にドクターナイフにて
塗布した後、吸引によりスラリー中に含まれるn−ヘプ
タンを除去し、100℃の熱風循環乾燥器中に60分間
放置し含浸した含水ポリマーゲル粒子中の重合性モノマ
ーの重合及び生成したポリマーの脱水を行ない、含水率
が3%の吸水性ポリマーが目付け量200g/m2 で付
着した吸水性複合体Jを得た。得られた吸水性複合体J
の生理塩水吸水能、吸水速度、残留未反応モノマー及び
屈曲後の生理塩水吸水能を測定した。その結果を表1に
示す。
【0052】実施例11 実施例1においてドクターナイフによる塗布の代わりに
スプレーノズルによる散布方法に代え,更に目付け量3
0g/m2 のポリエステル製不織布に代えて目付け量3
0g/m2 のフラップパルプに代えた以外は実施例1と
同様の操作により吸水性複合体Kを得た。得られた吸水
性複合体Kの生理塩水吸水能、吸水速度、残留未反応モ
ノマー及び屈曲後の生理塩水吸水能を測定した。その結
果を表1に示す。
【0053】比較例1 攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管を付設し
た容量1リットルの四つ口丸底フラスコにシクロヘキサ
ン317gを入れ、これにHLB=4.7のソルビタン
モノステアレート1.587gを添加溶解し、窒素ガス
雰囲気下、内温を20℃とした。別に容量0.5リット
ルのコニカルフラスコにアクリル酸116.2gに外部
より冷却しながら水55.7gを加え、更に25%苛性
ソーダ180.6gを加えてカルボキシル基の70%を
中和した。この場合の水に対するモノマー濃度は、中和
後のモノマー濃度として40重量%に相当する。次い
で、これにN,N−メチレンビスアクリルアミド0.0
935g、過硫酸カリウム0.1208gを加えて溶解
し、20℃とした。前記の1リットルの四つ口丸底フラ
スコ内容物に、この0.5リットルの内容物のうち19
5.8gを添加し、攪拌懸濁した。なお、攪拌はフルゾ
ーン翼を使用し、150rpmにて行なった。次いで、
同じ回転数にて昇温せしめ55℃付近で重合が開始し、
77℃付近でピークとなった。以後70℃で15分間保
持した。
【0054】この重合終了後の内容物を目付け量30g
/m2 のポリエステル製不織布上にスプレーノズルによ
り散布した後、吸引によりスラリー中に含まれるシクロ
ヘキサンを除去し、100℃の熱風循環乾燥器中に60
分間放置し含水ポリマーゲルを含水率が5%になるまで
脱水を行ない、吸水性ポリマーが目付け量200g/m
2 で付着した吸水性複合体Lを得た。得られた吸水性複
合体Lの生理塩水吸水能、吸水速度、残留未反応モノマ
ー及び屈曲後の生理塩水吸水能を測定した。その結果を
表1に示す。また、得られた吸水性複合体Lの吸水性ポ
リマーの粒子構造の状態を光学顕微鏡にて写真撮影し、
これを図3に示す。また、この吸水性複合体Lを手で1
0回揉んだ後、再度、光学顕微鏡写真を撮影し、これを
図4に示す。
【0055】比較例2 実施例1において1段目の重合が終了した後、重合内容
物の温度を70℃に保持したまま2段目のモノマーを添
加した以外は実施例1と同様の操作により吸水性複合体
Mを得た。なお、含水ポリマーゲル粒子中への重合性モ
ノマーの含浸率は、20%であった。得られた吸水性複
合体Mの生理塩水吸水能、吸水速度、残留未反応モノマ
ー及び屈曲後の生理塩水吸水能を測定した。その結果を
表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】このような本発明の吸水性複合体は、吸
水性ポリマー粒子の大部分が適度な凝集粒状体となって
基材上或いは基材中に固定化されているため、紙おむつ
等を形成してもポリマーリークが無く、拡散性に優れ、
吸水性能等も通常の粉末状高吸水性ポリマーに比較して
同等以上であり、また、吸水した後の膨潤ゲルの固定性
も良い。更に、吸水性複合体の製造方法においては、繊
維質基材中で重合させるため、エネルギーコストを低減
でき、歩留まりも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1によって製造された
吸水性複合体の吸水性ポリマーの粒子構造の状態を示す
光学顕微鏡写真である。
【図2】図2は、図1の吸水性複合体を手で10回揉ん
だ後の吸水性ポリマーの粒子構造の状態を示す光学顕微
鏡写真である。
【図3】図3は、比較例1によって製造された吸水性複
合体の吸水性ポリマーの粒子構造の状態を示す光学顕微
鏡写真である。
【図4】図4は、図3の吸水性複合体を手で10回揉ん
だ後の吸水性ポリマーの粒子構造の状態を示す光学顕微
鏡写真である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−17509(JP,A) 特開 昭60−149609(JP,A) 特開 平4−140139(JP,A) 特開 平4−133728(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08F 2/32 C08F 20/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性ポリマー粒子に水溶性エチレン性
    不飽和モノマーを重合温度以下の温度で含浸させ、これ
    を繊維質基材上或いは基材中に配置した後、該吸水性ポ
    リマー粒子中のエチレン性不飽和モノマーを重合させる
    ことにより、前記繊維質基材上或いは基材中に吸水性ポ
    リマー粒子を固定化させることを特徴とする吸水性複合
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 水溶性エチレン性不飽和モノマーを、吸
    水性ポリマー粒子100重量部に対して10〜300重
    量部の割合で含浸させることを特徴とする請求項1に記
    載の吸水性複合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 吸水性ポリマー粒子が逆相懸濁重合によ
    って得られたものであり、この吸水性ポリマー粒子への
    水溶性エチレン性不飽和モノマーの含浸を、逆相懸濁重
    合によって得られた吸水性ポリマー粒子懸濁液に、水溶
    性エチレン性不飽和モノマーを添加して、該吸水性ポリ
    マー粒子懸濁液中の吸水性ポリマー粒子に水溶性エチレ
    ン性不飽和モノマーを吸収させることにより行うことを
    特徴とする、請求項1又は2に記載の吸水性複合体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 水溶性エチレン性不飽和モノマー含浸吸
    水性ポリマー粒子を、繊維質基材上或いは基材中に配置
    させる方法が、塗布法、散布法、含浸法のいずれかの方
    法、或いは、これらの組み合わせた方法の中より選択さ
    れた方法であることを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れかに記載の吸水性複合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 逆相懸濁重合法により吸水性ポリマー粒
    子の懸濁液を調製し、これに重合温度以下の温度で、吸
    水性ポリマー粒子100重量部に対して10〜300重
    量部の水溶性エチレン性不飽和モノマーを添加して水溶
    性エチレン性不飽和モノマーを吸収した吸水性ポリマー
    粒子の懸濁液とし、この懸濁液を繊維質基材に添加した
    のち吸水性ポリマー粒子中のエチレン性不飽和モノマー
    を重合させることにより、繊維質基材に吸水性ポリマー
    粒子を固定化させることを特徴とする吸水性複合体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 水溶性エチレン性不飽和モノマーを吸収
    した吸水性ポリマー粒子懸濁液の繊維質基材への添加
    を、塗布又はスプレー散布により行うことを特徴とする
    請求項5記載の吸水性複合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 水溶性エチレン性不飽和モノマーを吸収
    した吸水性ポリマー粒子懸濁液を繊維質基材へ添加した
    のち、吸引して懸濁液の溶媒を除去してから水溶性エチ
    レン性不飽和モノマーを重合させることを特徴とする請
    求項5又は6記載の吸水性複合体の製造方法。
  8. 【請求項8】 繊維質基材が、合成繊維、天然繊維、半
    合成繊維及び無機繊維のいずれか、或いは、これらの組
    み合わせの中より選択されたものであることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の吸水性複合体の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 繊維質基材上或いは基材中に、吸水性ポ
    リマーが吸水性ポリマー粒子同志が結着して一体となっ
    た凝集粒状体となって固定化されていることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の吸水性複合体の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 吸水性ポリマー粒子の凝集粒状体が、
    基材繊維の回りを包囲して吸水性ポリマー粒子同志が結
    着して繊維質基材に固定化されていることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の吸水性複合体の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 吸水性ポリマー粒子の凝集粒状体が、
    10〜2,000μmの大きさである請求項9又は10
    に記載の吸水性複合体の製造方法。
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