JP3444681B2 - 車両のトランスフアの潤滑装置 - Google Patents

車両のトランスフアの潤滑装置

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JP3444681B2 JP33585294A JP33585294A JP3444681B2 JP 3444681 B2 JP3444681 B2 JP 3444681B2 JP 33585294 A JP33585294 A JP 33585294A JP 33585294 A JP33585294 A JP 33585294A JP 3444681 B2 JP3444681 B2 JP 3444681B2
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宏一 内山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両におけるトランスフ
アの潤滑装置、特に季節の変化に対し潤滑性能が損われ
ないようにした、車両のトランスフアの潤滑装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスフアの潤滑装置では、夏
期に潤滑油の温度上昇を抑えるために、配管系に油冷却
器を接続している。しかし、油冷却器を設けると冬季に
潤滑油の粘度が高くなり、潤滑油の正常な循環を得るの
に機関の始動後30分も要し、この間に入力軸の軸受が
焼付くことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、油冷却器付近で潤滑油の粘度が高くなり、
潤滑油の循環が損われても、油ポンプから潤滑油がバイ
パス管を経て入力軸の軸受などへ供給されるようにし
た、車両のトランスフアの潤滑装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は主変速機の出力軸に結合されかつ高
速段歯車と低速段歯車を同期噛合クラツチにより選択的
に結合される入力軸と、該入力軸の下側に平行に配設さ
れかつ前記高速段歯車と低速段歯車に各別に噛み合う第
1,第2の歯車を有する中間軸と、該中間軸の下側に平
行にかつ互いに同軸に配される前輪駆動用の出力軸と後
輪駆動用の出力軸とを有し、前輪駆動用の出力軸は第1
の歯車と噛み合う歯車とキヤリヤと太陽歯車を結合し、
前記キヤリヤに支持した遊星歯車を前記太陽歯車と後輪
駆動用の出力軸に結合した内歯歯車とに噛み合せ、前記
中間軸の端部に油ポンプを結合し、該油ポンプの吸込口
から延びる管をトランスフア底部の油溜へ連通し、前記
油ポンプの吐出口を絞り通路を有するバイパス管を経
て、前記入力軸の端部に形成した油室へ接続し、さらに
前記油ポンプの吐出口を途中に油冷却器を有する管を経
て前記油室へ接続したことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明では、油ポンプと入力軸の軸受部との間
に、油冷却器を通らないバイパス管を接続し、バイパス
管に絞り通路を設けることにより、冷寒時、油ポンプか
ら潤滑油をバイパス管を経て入力軸の軸受部へ供給し、
軸受の焼付きを防止する。
【0006】バイパス管に絞り通路を設けることによ
り、灼熱時は油ポンプの潤滑油の大部分を油冷却器を経
て軸受部へ供給し、油量不足を回避し、油温の異常上昇
を防止する。絞り通路の内径は入力軸の軸受が冷寒時焼
き付かないような値にする。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係る潤滑装置を備えた車両の
トランスフアの側面断面図、図2は同潤滑装置の要部を
示す背面図である。トランスフアは前半の分割体4aと
後半の分割体4bとを結合して歯車箱4を構成され、歯
車箱4の前後端壁に入力軸2が軸受3,8により支持さ
れ、中間軸21が軸受22,25により支持され、さら
にキヤリヤ41の軸部が軸受35,53により支持さ
れ、後輪駆動用の出力軸51が軸受54,55により支
持される。前輪駆動用の出力軸31は左端部を軸受33
により、分割体4aに接続した円筒部に支持され、右端
部をキヤリヤ41のボス部に回転可能に支持される。
【0008】入力軸2は高速段歯車5と低速段歯車7と
を遊回転可能に支持し、中間部に形成したクラツチハブ
6にクラツチスリーブ(図示せず)をスプライン嵌合す
る。歯車5は中間軸21の歯車23に、歯車7は中間軸
21の歯車24にそれぞれ噛み合される。クラツチスリ
ーブを左方へ移動してドツク歯5aに噛み合せると、入
力軸2の回転が歯車5へ伝達され、逆にクラツチスリー
ブを右方へ移動してドツク歯7aに噛み合せると、入力
軸2の回転が歯車7へ伝達される。
【0009】歯車23はキヤリヤ41のボス部にスプラ
イン嵌合した歯車36に噛み合される。キヤリヤ41は
内空部に出力軸31に結合した太陽歯車37を収容する
とともに、右端軸部を出力軸51の内空部に軸受53に
より支持される。出力軸51はキヤリヤ41を囲む内歯
歯車52を一体に備えており、内歯歯車52と太陽歯車
37とに噛み合う遊星歯車42が、軸43によりキヤリ
ヤ41に支持される。出力軸31は左端部に形成したク
ラツチハブ31aにクラツチスリーブ34を嵌合する。
クラツチスリーブ34を右方へ移動してキヤリヤ41の
スプライン軸部41aに噛み合せると、入力軸2の回転
が前輪駆動軸ないし出力軸31へ伝達される。
【0010】出力軸31は自在継手32により図示して
ない推進軸へ接続され、該推進軸は前輪の差動歯車装置
へ接続される。出力軸51は自在継手56により図示し
てない推進軸へ接続され、該推進軸は後輪の差動歯車装
置へ接続される。こうして、入力軸2の回転は歯車5ま
たは歯車7を経て中間軸21へ伝達され、さらに歯車2
3と噛み合う歯車36を経てキヤリヤ41へ伝達され、
キヤリヤ41の回転は遊星歯車42、内歯歯車52を経
て出力軸51へ伝達され、またクラツチ34を経て出力
軸31へ伝達される。前輪だけを駆動する車両の場合
は、前輪ブレーキをかけて出力軸31を固定すれば、出
力軸51から減速された動力を取り出すことができる。
【0011】入力軸2は主変速機の出力軸と一体的に構
成されるものであるが、主変速機の歯車箱とは別の歯車
箱4に支持され、かつ独立に潤滑される。このため、中
間軸21の端部に油ポンプ13が結合され、入力軸2の
端部にカバー9により油室9aが区画される。油室9a
は直接軸受8へ連通し、また入力軸2の軸方向油路1
4、径方向油路14aを経て軸受3へ連通する。
【0012】図2に示すように、油ポンプ13のハウジ
ング62の吐出口13aは管10により油室9aへ連通
されるとともに、バイパス管12により絞り通路12a
を経て油室9aへ連通される。また、吐出口13aは逃
し弁61を経て逃し孔13bへ連通可能とされる。管1
0の途中に油冷却器60が接続される。図示してない
が、油ポンプ13の吸込口は管を経て歯車箱4の底部へ
連通される。
【0013】次に、本発明による車両のトランスフアの
潤滑装置の作動について説明する。油ポンプ13は中間
軸21により駆動される。夏期には油ポンプ13から吐
き出された潤滑油の一部は、バイパス管12、絞り通路
12aを経て油室9aへ供給されるが、絞り通路12a
があるので、潤滑油の大部分は管10を経て油冷却器6
0で冷却された後、管10を経て油室9aへ供給され
る。油室9aの潤滑油は軸受3,8を潤滑したうえ、歯
車箱4の底部へ落下する。一方、気温が低い冬季には、
潤滑油は粘度が非常に高くなり、特に油冷却器60を流
れにくくなる。油冷却器60で潤滑油の流れが悪くなる
と、油ポンプ13の吐出口13aから吐き出された潤滑
油は、バイパス管12、絞り通路12aを経て油室9a
へ流れ、油室9aから入力軸2の軸受3,8へ供給され
るので、入力軸2の軸受部が焼き付く恐れはない。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のように、トランスフアの
中間軸の端部に油ポンプを結合し、該油ポンプの吐出口
を油冷却器を経てトランスフアの入力軸の端部の油室へ
接続するとともに、前記吐出口と前記油室との間に、絞
り通路を有するバイパス管を接続したものであるから、
夏期には潤滑油の冷却性能と油量を損うことなく、冬季
には油ポンプから潤滑油がバイパス管を経て入力軸の軸
受部などへ供給されるので、軸受の焼付きを防止でき
る。構造が非常に簡単であり、故障が少く、信頼性に優
れ、製造経費が僅かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る潤滑装置を備えた車両のトランス
フアの側面断面図である。
【図2】同トランスフアの潤滑装置の背面図である。
【符号の説明】
2:入力軸 3,8:軸受 4:歯車箱 5,7:歯車
6:クラツチハブ 9:カバー 9a:油室 10:
管 12:バイパス管 12a:絞り通路 13:油ポ
ンプ 13a:吐出口 14,14a:油路 21:中
間軸 31:前輪駆動用の出力軸 35:軸受 37:
太陽歯車 42:遊星歯車 51:後輪駆動用の出力軸
52:内歯歯車 60:油冷却器 61:逃し弁 6
2:ハウジング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主変速機の出力軸に結合されかつ高速段歯
    車と低速段歯車を同期噛合クラツチにより選択的に結合
    される入力軸と、該入力軸の下側に平行に配設されかつ
    前記高速段歯車と低速段歯車に各別に噛み合う第1,第
    2の歯車を有する中間軸と、該中間軸の下側に平行にか
    つ互いに同軸に配される前輪駆動用の出力軸と後輪駆動
    用の出力軸とを有し、前輪駆動用の出力軸は第1の歯車
    と噛み合う歯車とキヤリヤと太陽歯車を結合し、前記キ
    ヤリヤに支持した遊星歯車を前記太陽歯車と後輪駆動用
    の出力軸に結合した内歯歯車とに噛み合せ、前記中間軸
    の端部に油ポンプを結合し、該油ポンプの吸込口から延
    びる管をトランスフア底部の油溜へ連通し、前記油ポン
    プの吐出口を絞り通路を有するバイパス管を経て、前記
    入力軸の端部に形成した油室へ接続し、さらに前記油ポ
    ンプの吐出口を途中に油冷却器を有する管を経て前記油
    室へ接続したことを特徴とする、車両のトランスフアの
    潤滑装置。
  2. 【請求項2】前記バイパス管を流れる油量が前記油冷却
    器を流れる油量よりも、寒冷時に多く、夏季に少くなる
    ようにした、請求項1に記載の車両のトランスフアの潤
    滑装置。
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JPS6280360A (ja) * 1985-09-30 1987-04-13 Aisin Warner Ltd 車輌用変速機の潤滑装置
JPH0492147A (ja) * 1990-08-02 1992-03-25 Jatco Corp 変速機の潤滑装置

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