JP3443890B2 - ソケット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、取付面に対してランプ
が斜めになるように装着されるソケットに関するもので
ある。 【０００２】 【従来の技術】従来より、取付面に対してランプが斜め
になるように装着されるソケットとして、実開昭５８−
８３７９２号公報に記載されているようなソケット１７
がある。このソケット１７は、図５に示すように、ラン
プ１６を着脱自在に保持するランプ保持部１７ａと取付
面に設けられた取付孔の周縁を挟着保持する挟持部１７
ｂとから成り、ランプ保持部１７ａの軸心を挟持部１７
ｂの軸心に対して曲折して形成されている。 【０００３】一方、図６に示すように、ステー１８を使
ってソケット１９を取付面２０に対して斜めになるよう
に取り付けたものも提案されている（実開昭６１−１１
３３９３号公報参照）。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】上述した前者の従来構
成では、ランプ保持部１７ａのランプ挿入側と反対側の
端部に積み重なるような形で挟持部１７ｂが設けられて
いるため、ソケット１７全体の高さが高くなって薄型の
器具に取り付けるのが困難になるという問題がある。ま
た、図７に示すように、器具２１の取付面２１ａより下
側に挟持部１７ｂを配置するようにすればソケット１７
の取付面２１ａからの高さは低くすることができるが、
取付面２１ａの下に挟持部１７ｂが配置されるためのス
ペースが必要になるという問題がある。さらに、図８に
示すような半球状のグローブ２２を備えた照明器具２３
に使用する場合、ランプの中心と照明器具２３の中心と
を揃えるためには、ソケット１７の挟持部１７ｂが照明
器具２３の器具本体２３ａの端部に取着される（同図中
点線で示した位置）ので取り付けが困難であるという問
題がある。 【０００５】一方、後者の従来構成では、ソケット１９
を取付面２０に取着するためにステー１８が必要であ
り、部品点数が増加し取付の作業性も悪くなるという問
題がある。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであ
り、ソケットの高さ寸法を抑えるとともに取付スペース
を小さくして小型化したソケットの提供を目的とするも
のである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、上記
目的を達成するために、有底筒状に形成され開口から挿
入されたランプの口金に螺着される受金を備えたボディ
と、ボディを取付面に取着する取付部とから成り、ボデ
ィのランプ挿入方向の軸と取付面とのなす角度を鋭角と
し、ボディの取付面と対向する側壁の取付面への投影範
囲内に上記取付部が収まるように取付部をボディと一体
に形成するとともに、ボディの底面と取付部の側面とを
面一の略平坦な面にしたことを特徴とする。 【０００７】 【０００８】 【作用】請求項１の発明の構成では、有底筒状に形成さ
れ開口から挿入されたランプの口金に螺着される受金を
備えたボディと、ボディを取付面に取着する取付部とか
ら成り、ボディのランプ挿入方向の軸と取付面とのなす
角度を鋭角とし、ボディの取付面と対向する側壁の取付
面への投影範囲内に上記取付部が収まるように取付部を
ボディと一体に形成するとともに、ボディの底面と取付
部の側面とを面一の略平坦な面にしたので、ボディを取
付面に対して斜めに取着してソケットの高さ寸法を低く
抑えるとともに取付部をボディの投影範囲からはみ出さ
ないように形成したため、ソケットの小型化と取付スペ
ースの縮小化を図ることができ、しかも、ボディの底面
と取付部の側面とを面一の略平坦な面にしたので、ソケ
ットの小型化及び取付スペースの縮小化が図れるだけで
なく、ボディの底面及び取付部の側面を取付面に取着
し、ソケットのランプ挿入方向の軸と取付面とを垂直に
してソケットを取付面に取着することができる。 【０００９】 【００１０】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図２に本実施例におけるソケットの分解斜視図
を、図３にソケットの全体斜視図をそれぞれ示す。図２
及び図３に示すように、ソケットは、略円筒状に形成さ
れたボディ１ａと、ボディ１ａと一体に形成された取付
部１ｂとからソケット本体１が構成されている。 【００１１】ボディ１ａ内にはランプ１６の口金に螺着
される受金２が設けられてあり、ボディ１ａの開口から
挿入されたランプ１６が上記受金２に螺着されてソケッ
トにランプ１６が装着される。取付部１ｂは、ボディ１
ａのランプ挿入方向の軸と取付面とのなす角度が鋭角と
なり、ボディ１ａの取付面と対向する側壁の取付面への
投影範囲内に収まるように形成されている。また、取付
部１ｂはボディ１ａ底部側に開口していて、内部は隔壁
５により２つの端子部収納室６，６に仕切られている。
取付部１ｂの底部にはランプ１６への電源供給用のリー
ド線が挿入されるリード線挿入孔３，３が上記端子部収
納室６，６にそれぞれ貫通するように２つ設けてあり、
このリード線挿入孔３，３の周囲に段差をつけて取付部
１ｂの底部より突出させてまわり止め部４が形成されて
いる。 【００１２】上記端子部収納室６，６には、それぞれ接
続端子７が納装される。接続端子７は、リード線挿入孔
３から挿入された電源供給用のリード線と接続される電
源用端子７ａと、ボディ１ａの底面側の端子挿入孔８か
らボディ１ａ内部に挿通されて受金２に並行して配置さ
れランプ１６の口金と接触導通する接触片７ｂとを一体
に形成して成るものである。また、接触片７ｂの電源用
端子７ａに近い部分には位置決め用の孔７ｃが設けられ
てあって、ボディ１ａの底面側に突設されたリブ９に上
記位置決め用の孔７ｃを嵌合して接続端子７の位置決め
を行っている。 【００１３】そして、ボディ１ａの底面側からソケット
本体１に周囲との絶縁用のカバー１０が嵌着され、この
カバー１０によってボディ１ａの底面と取付部１ｂの側
面とが面一の略平坦な面に成るのである。カバー１０の
ボディ１ａ側の端部には係合用の爪１０ａが設けてあ
り、またカバー１０の取付部１ｂ側の端部から取付部１
ｂの方へ延設された下片１０ｂに一対の嵌合爪１０ｃ，
１０ｃが設けてある。一方ボディ１ａには上記係合用の
爪１０ａを係合する係合突起１１が設けてあり、取付部
１ｂの底面には上記嵌合爪１０ｃ，１０ｃが嵌合する嵌
合凹部１２，１２が設けてあって、係合用の爪１０ａと
係合突起１１とが係合するとともに、各嵌合爪１０ｃ，
１０ｃと嵌合凹部１２，１２とが嵌合することによって
カバー１０がソケット本体１に固定される。 【００１４】上記構成のソケットを取付板１３に取着し
た状態を図１に示す。取付板１３にはソケット本体１を
構成する取付部１ｂの底部に設けたまわり止め部４が嵌
合する取付孔１３ａ及びソケット本体１を取付板１３に
固定する固定ねじ挿通用の孔１３ｂとが穿孔されてお
り、上記固定ねじ挿通用の孔１３ｂに対応するようにね
じ孔１４が取付部１ｂに設けてあって、孔１３ｂに挿通
した固定ねじをねじ孔１４にねじ込んでソケット本体１
を取付板１３の取付面に固定している。また、取付孔１
３ａとまわり止め部４とが嵌合することによって、ソケ
ット本体１のまわり止めを行っている。 【００１５】上記構成では、従来デッドスペースとなっ
ていた部分（図１中点線で囲んだ部分Ａ）を省き、スペ
ースを有効に利用してソケット本体１を小型化すること
ができ、しかも取付板１３への取付面を縮小することが
できる。また、電源用のリード線が長すぎる場合に対応
するために、電源用端子７ａとボディ１ａの取付部１ｂ
側の側壁との間にリード線逃がし用のスペース１５が設
けてあるが、取付部１ｂがボディ１ａの底面側にはみ出
すように一体形成された場合にはリード線逃がし用のス
ペース１５のためにソケット本体１の高さが高くなって
しまう。逆に、取付部１ｂがボディ１ａのランプ挿入側
にはみ出した場合にはランプ１６からの熱の影響を受け
やすくなりリード線の温度上昇等の問題が生じる。しか
し、上記構成では上記の問題を同時に解消することがで
きるのである。 【００１６】そして、電源用のリード線は取付板１３に
対して略直角の方向からリード線挿入孔３にほぼ真っ直
ぐに挿入されるため、リード線の誤結線や不完全な挿入
を防止することができる。さらに、接続端子７を構成す
る接触片７ｂは弾発力を有する部材で形成されているの
で、ランプ１６を必要以上の力でねじ込んだ場合にも、
接触片７ｂが撓むことによって電源用端子７ａに加わる
力を緩和することができるのである。 【００１７】なお、ソケット本体１のカバー１０側の面
は略平坦になっているので、図４に示すように、カバー
１０側でソケット本体１を取付板１３に取着することも
できる。この場合には、カバー１０の表面に取付孔１３
ａに嵌合するまわり止め用の突起１０ｄを設けるととも
に、カバー１０に固定ねじ挿通用の孔１０ｅを穿孔し、
固定ねじを上記リード線逃がし用のスペース１５に挿入
してソケット本体１を取付板１３に固定することができ
る。 【００１８】 【発明の効果】請求項１の発明は、有底筒状に形成され
開口から挿入されたランプの口金に螺着される受金を備
えたボディと、ボディを取付面に取着する取付部とから
成り、ボディのランプ挿入方向の軸と取付面とのなす角
度を鋭角とし、ボディの取付面と対向する側壁の取付面
への投影範囲内に上記取付部が収まるように取付部をボ
ディと一体に形成するとともに、ボディの底面と取付部
の側面とを面一の略平坦な面にしたので、ボディを取付
面に対して斜めに取着してソケットの高さ寸法を低く抑
えるとともに取付部をボディの投影範囲からはみ出さな
いように形成したため、ソケットの小型化と取付スペー
スの縮小化を図ることができ、しかも、ボディの底面と
取付部の側面とを面一の略平坦な面にしたので、ソケッ
トの小型化及び取付スペースの縮小化が図れるだけでな
く、ボディの底面及び取付部の側面を取付面に取着して
ソケットのランプ挿入方向の軸と取付面とを垂直にして
ソケットを取付面に取着することができ、ソケットの取
付方向の自由度が増すという効果がある。 【００１９】

【図面の簡単な説明】 【図１】実施例を示すものであり、取付板に取着された
状態のソケットの平面断面図である。 【図２】同上を示す分解斜視図である。 【図３】同上を示す外観斜視図である。 【図４】同上を示すものであり、取付板に別の向きに取
着された状態のソケットの平面断面図である。 【図５】従来例を示す斜視図である。 【図６】別の従来例を示す平面図である。 【図７】従来例の取り付け状態を示す断面図である。 【図８】従来例の別の取り付け状態を示す断面図であ
る。 【符号の説明】 １ ソケット本体１ １ａ ボディ １ｂ 取付部 ２ 受金 ３ リード線挿入孔 ４ まわり止め部 ６ 端子部収納室 ７ 接続端子 ７ａ 電源用端子 ７ｂ 接触片 １０ カバー １３ 取付板 １３ａ 取付孔 １３ｂ 孔 １４ ねじ孔 １６ ランプ

フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) F21V 19/00 H01R 33/22

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 有底筒状に形成され開口から挿入された
   ランプの口金に螺着される受金を備えたボディと、ボデ
   ィを取付面に取着する取付部とから成り、ボディのラン
   プ挿入方向の軸と取付面とのなす角度を鋭角とし、ボデ
   ィの取付面と対向する側壁の取付面への投影範囲内に上
   記取付部が収まるように取付部をボディと一体に形成す
   るとともに、ボディの底面と取付部の側面とを面一の略
   平坦な面にしたことを特徴とするソケット。