JP3443362B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3443362B2
JP3443362B2 JP12455499A JP12455499A JP3443362B2 JP 3443362 B2 JP3443362 B2 JP 3443362B2 JP 12455499 A JP12455499 A JP 12455499A JP 12455499 A JP12455499 A JP 12455499A JP 3443362 B2 JP3443362 B2 JP 3443362B2
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雅和 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗濯機に関す
る。特に、洗濯水を貯める外槽と、その中に洗濯兼脱水
槽が同軸に収められた全自動洗濯機等の電気洗濯機に関
する。
【0002】
【従来の技術】電気洗濯機において、洗濯が終わった洗
濯物を洗濯槽から取り出しやすくするために、洗濯槽等
を斜めに傾けるという提案がなされている。たとえば、
特開平7−265584号公報には、洗濯機本体の下部
に設けられた後脚が伸縮可能にされ、洗濯が終わった洗
濯物を取り出す際に、後脚が延びて、洗濯槽を含む洗濯
機全体を傾けることができ、洗濯物の取り出しが容易な
洗濯機が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の洗濯機は、
後脚を延ばして洗濯機全体を傾けるため、後脚伸縮のた
めの構造が複雑になるという欠点がある。また、洗濯槽
だけでなく、洗濯機の外形を構成するハウジングまでが
傾くので、洗濯機全体が動く(傾斜したり、元の状態に
戻ったりする)ことを配慮して洗濯機を配置しなければ
ならない。このため、洗濯機に隣接して収納棚等を配置
しにくい等の欠点があった。
【0004】一方、洗濯槽を単に傾けるという構成を採
用しようとすると、傾斜した洗濯槽を収容するために、
ハウジングを大型化しなければならない。そして大型化
した洗濯機は、一定の規格寸法に設定された防水パンに
収めることができなくなるという問題が生じる。また、
洗濯槽が外槽および内槽を有し、この洗濯槽がハウジン
グ内で吊り下げられた構成の全自動洗濯機等において
は、吊り下げられた洗濯槽が所望の角度傾いて常時配置
されるように、吊り下げ手段の構成を工夫しなければな
らず、従来、洗濯槽を常時傾けて吊り下げるという構成
は提案されていないし、また、それを実現するような吊
り下げ手段も考案されていなかった。
【0005】この発明は、係る背景のもとになされたも
ので、簡単な構成で、洗濯槽から洗濯物が取り出しやい
すい洗濯機を提供することを主たる目的とする。この発
明は、また、ハウジング内で洗濯槽が吊り下げられた洗
濯機において、洗濯槽が常時所望の傾斜角度で傾けられ
て吊り下げられた洗濯機を提供することである。
【0006】またこの発明は、洗濯槽が吊り下げられた
洗濯機において、洗濯槽が常時所定の角度傾けられてい
て、しかも、洗濯および脱水時の振動等の少ない洗濯機
を提供することである。さらにこの発明は、吊り下げら
れた洗濯槽を有する洗濯機において、外形を大きくする
ことなく、安定して洗濯槽を所定の角度傾けるように吊
り下げられた洗濯機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1記載の発明は、外槽を構成するハウジング内に、吊り
下げ手段で吊り下げられた洗濯槽を有する洗濯機であっ
て、洗濯槽は、外槽と、外槽内に同軸に収められた、洗
濯兼脱水槽としての内槽とを含み、洗濯槽は、ハウジン
グ内において、正面側へ常時所定の角度傾けられてお
り、そのために、前記吊り下げ手段は、洗濯槽の傾斜方
向下側(正面側)を吊り下げる第1の吊り下げ手段と、
洗濯槽の傾斜方向上側(背面側)を吊り下げる第2の吊
り下げ手段とを有し、第1の吊り下げ手段は、上部がハ
ウジングの上方に連結され、下部は外槽の底部近傍の
位を保持しており、第2の吊り下げ手段は、上部がハウ
ジングの上方に連結され、下部は、外槽の中心軸線に沿
って測ったときの、外槽の底部から第1の吊り下げ手段
の保持位置に比べて高い部位を保持していることを特徴
とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、第1の吊り下げ手
段は一対の前つり棒を含み、一対の前つり棒は、第2の
吊り下げ手段よりも相対的に広い間隔をあけて外槽正面
側を保持しており、第2の吊り下げ手段は一対の後つり
棒を含み、一対の後つり棒は、第1の吊り下げ手段より
も相対的に狭い間隔をあけて外槽背面側を保持してお
り、 平面視での後つり棒の前後方向に対する傾きを、前
つり棒による傾きよりも大きくしたことを特徴とする、
請求項1記載の洗濯機である。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】請求項記載の発明は、外槽を構成するハ
ウジング内に、吊り下げ手段で吊り下げられた洗濯槽を
有する洗濯機であって、洗濯槽は、外槽と、外槽内に同
軸に収められた、洗濯兼脱水槽としての内槽とを含み、
洗濯槽は、ハウジング内において、正面側へ常時所定の
角度傾けられており、そのために、前記吊り下げ手段
は、洗濯槽の正面側を吊り下げる一対の前つり棒と、洗
濯槽の背面側を吊り下げる一対の後つり棒とを有し、正
面側を吊り下げる一対の前つり棒は、背面側を吊り下げ
る一対の後つり棒と比べて相対的に広い間隔をあけて洗
濯槽の正面側を保持し、背面側を吊り下げる一対の後つ
り棒は、正面側を吊り下げる一対の前つり棒と比べて相
対的に狭い間隔をあけて洗濯槽の背面側を保持してお
り、平面視での後つり棒の前後方向に対する傾きを、前
つり棒による傾きよりも大きくしたことを特徴とするも
のである。
【0013】
【0014】請求項1の構成によれば、洗濯槽は、ハウ
ジング内において正面側へ、常時所定の角度傾くように
吊り下げられている。洗濯槽の傾斜方向下側を吊り下げ
る第1の吊り下げ手段は、洗濯槽の外槽の底部近傍の
位を保持している。一方、洗濯槽の傾斜方向上側を吊り
下げる第2の吊り下げ手段は、外槽の中心軸線に沿って
測ったときの、外槽の底部から第1の吊り下げ手段の保
持位置に比べて高い部位を保持している。
【0015】第1の吊り下げ手段が保持する洗濯槽の保
持位置が下側で、第2の吊り下げ手段が保持する洗濯槽
の保持位置が上側であれば、吊り下げられた洗濯槽は第
1の吊り下げ手段側に安定して傾く。よって、洗濯時や
脱水時に、外槽内で内槽が回転される等しても、外槽の
傾斜角度が変わらず、揺れ等が大きくならない。また、
第2の吊り下げ手段は外槽の相対的に高い部位を保持し
ているから、その長さを短くすることができ、第2の吊
り下げ手段と傾けられた洗濯槽の外槽との間に生じる空
き空間を小さくすることができる。よって、全体として
洗濯機の外形をあまり大きくしなくてよい。
【0016】
【0017】
【0018】請求項の構成では、4本のつり棒による
保持が安定する。特に洗濯槽を傾けた場合においても、
傾きが安定し、しかも揺れの少ない吊り下げ構造とする
ことができる。
【0019】請求項の構成では、正面側を吊り下げる
一対の前つり棒は、背面側を吊り下げる一対の後つり棒
と比べて相対的に広い間隔をあけて洗濯槽の正面側を保
持し、背面側を吊り下げる一対の後つり棒は、正面側を
吊り下げる一対の前つり棒と比べて相対的に狭い間隔を
あけて洗濯槽の背面側を保持しており、平面視での後つ
り棒の前後方向に対する傾きを、前つり棒による傾きよ
りも大きくしているから、洗濯槽を傾斜させた状態で、
振動が少なく安定な吊り下げが行える。
【0020】
【0021】以上のような構成にすることによって、吊
り下げ手段で洗濯槽が吊り下げられた洗濯機において、
安定した状態で洗濯槽を所定の角度傾けて常時吊り下げ
ておくことができ、しかも、揺れも少なく実用的な洗濯
機とすることができる。しかも、洗濯槽が傾いているの
で、洗濯物の取り出しが容易な洗濯機とすることができ
る。
【0022】特に全自動洗濯機に好適な構成で、しかも
洗濯物の取り出しが容易な洗濯機とすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態の洗濯
機を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1
は、上述の洗濯機の側面断面図である。洗濯機1は、そ
の外形を形成するハウジング2と、このハウジング2内
につり棒4を介して支持された洗濯槽3と、洗濯槽3の
上方に設けられて洗濯槽3内に給水するための給水機構
5と、洗濯槽3の内部から排水するための排水機構6
と、この洗濯機1の操作に必要な操作部70とを有して
いる。洗濯機1は、その前面2aを正面として使用さ
れ、操作部70は上面2eの正面側に配置され、その前
から使用者は操作する。
【0024】本発明の洗濯機1では、洗濯槽3が上部で
正面側に張り出すように傾けて配置されている。また、
これに応じてハウジング2も、正面側の上部が張り出し
た形状となっている。このように洗濯槽3を傾けること
で、図2の模式図に示すように、洗濯槽3への投入口
を、破線で示す従来の洗濯機に比べて寸法L1だけ、正
面寄りに配置でき、しかも、洗濯槽3が傾くことで、底
部を視認し易くできる。さらに、底部の奥側部分も寸法
L2上方に移動する。その結果、正面に立った使用者に
とって、洗濯物を取り出し易くすることができる。
【0025】以下、詳細に説明する。図1を参照する。
洗濯槽3は、吊り下げ手段としての複数のつり棒4に支
持されて洗濯水を内部に貯めるための有底で円筒形状の
外槽31と、外槽31内に同軸に収められた円筒形状の
洗濯兼脱水のための内槽32と、内槽32内の底部に設
けられた攪拌翼33とを備えている。内槽32は、外槽
31内に回転可能に設けられて周面に多数の小孔32a
を有している。内槽32および攪拌翼33は、モータ3
5等を含む駆動機構34によって駆動される。洗いおよ
びすすぎ時には攪拌翼33のみが一方向または両方向に
回転し、脱洗濯水時には攪拌翼33および内槽32がと
もに高速で一方向に回転する。
【0026】洗濯槽3は、正面側に傾けて配置されてい
る。すなわち、外槽31の中心軸線CLが鉛直線VLに
対して、予め定める傾斜角度K傾くように配置されてい
る。ここで、上述の傾斜角度Kは、5度以上且つ20度
以下の範囲とするのが、洗濯物の取り出し易さとハウジ
ング2の大型化の防止とを両立するうえで好ましい。と
いうのは、傾斜角度Kが5度未満であれば、洗濯槽3の
傾斜が不十分となるので、洗濯物の取り出し易さを十分
に得られない。また、傾斜角度Kが大きくなるにつれ
て、洗濯物を取り出し易くなるが、傾斜角度Kが20度
を超えると、洗濯槽3の傾斜が大きすぎるので、洗濯槽
3が正面側へ突出する量が大きくなり、ハウジング2が
大型化してしまうからである。傾斜角度Kは、特に、8
度以上且つ12度以下の範囲に設定される場合には、洗
濯物を取り出し易く、且つ洗浄力も従来と同等に得るこ
とができて好ましく、これに加えて、ハウジング2の正
面側への膨出量も抑制できて、従来の規格寸法の防水パ
ンに入れることができる洗濯機1を実用上無理なく構成
することができる。この実施形態では、傾斜角度Kは、
ほぼ10度に設定されている。
【0027】つり棒4は、洗濯槽3を傾けるために、洗
濯槽3の傾斜方向下側(正面側)を吊り下げる第1の吊
り下げ手段としての2つの前つり棒41と、洗濯槽3の
傾斜方向上側(背面側)を吊り下げる第2の吊り下げ手
段としての2つの後つり棒42とを有し、前つり棒41
と後つり棒42との間で構成を異ならせている。図1お
よび図3に示すように、前つり棒41は、ハウジング2
内の前部にあり、外槽31の前部の受け部としての鍔部
31mとハウジング2の前部の受け部材28とをつない
でいる。後つり棒42は、ハウジング2内の後部にあ
り、外槽31の後部の鍔部31uとハウジング2の後部
の受け部材29とをつないでいる。後つり棒42用の鍔
部31uと受け部材29との距離は、前つり棒41用の
鍔部31mと受け部材28との距離よりも短く、例え
ば、略半分にされている。
【0028】外槽31の前部の鍔部31mは、外槽31
の底部近傍に設けられている。鍔部31mは、一対で設
けられ、一対の鍔部31mが、外槽31の中心軸線CL
を中心としてなす中心角度が略90度となるように、外
槽31の周面に左右方向に対称となる位置に配置されて
いる。外槽31の後部の鍔部31uは、中心軸線CLに
沿って測ったときの外槽31の中央近傍に設けられてい
る。また、外槽31の後部の鍔部31uは、一対で設け
られ、左右方向に測ったときの一対の鍔部31u同士の
間隔(図3の寸法L4)は、前部の鍔部31m同士の間
隔(図3の寸法L5)よりも狭く配置されている。
【0029】これらの鍔部31m,31uは、いずれも
つり棒4の端部を受ける凹部状の座と、凹部内につり棒
4を入れるための切欠とを有している。ハウジング2の
受け部材28,29は、内側の上部の四隅に設けられた
金属板材であり、ハウジング2の主部材21の上端縁に
かしめ接合されている。受け部材28,29は、鍔部と
同様に、つり棒4の端部を受ける凹部状の座と、凹部内
につり棒4を入れるための切欠とを有している。
【0030】前つり棒41は、図4に示すように、外槽
31を吊り下げる支持棒43と、支持棒43に設けられ
て外槽31の振動を減衰させる防振機構45とを有して
いる。支持棒43の上端部43aが、緩衝部材46を介
して受け部材28に取り付けられ、支持棒43の下端部
43bに防振機構45が設けられている。この防振機構
45の容器451の上端部451aが、不織布(図示せ
ず)を介して外槽31の鍔部31mを支持している。
【0031】防振機構45は、容器451内をピストン
452が移動するのに伴って生じる空気の流動抵抗を利
用して、ピストン452と容器451との間の振動を減
衰させる、いわゆる空気ダンパである。また、防振機構
45は、つり棒4の長さ方向に弾力性を有し、つり棒の
長さをその長さ方向に弾力保持する装置である。すなわ
ち、防振機構45は、内部に空気室451cを区画する
容器451と、容器451内を仕切りつつ移動可能な防
振ゴム製のピストン452と、ピストン452にかかる
衝撃を緩和するためのばね453とを有している。容器
451には、空気室451c内外を連通する連通孔45
1bが形成され、この連通孔451bを通じて支持棒4
3が容器451内に導入されており、支持棒43の下端
部43bにピストン452が連結されている。外槽31
が振動すると、容器451内でピストン452の周面が
擦られながら移動し、空気が、ピストン452にある孔
(図示せず)を通じて容器451内を移動しつつ、連通
孔451bを通り内外を出入りする。このときの、ピス
トン452の摩擦や空気の流動抵抗により、ピストン4
52と容器451との相対移動が抑制され、その結果、
外槽31の振動が抑制される。なお、防振機構45は、
空気ダンパの他、公知の構成を利用してもよい。
【0032】後つり棒42は、図5に示すように、互い
に連結されて外槽31を吊り下げる一対の支持棒43,
44と、一対の支持棒43,44の間に設けられた上述
の防振機構45とを有している。なお、前つり棒41と
同様の部分については同じ符号を付してある。上側にあ
る支持棒43の上端部43aが、緩衝部材46を介して
受け部材29に取り付けられ、支持棒43の下端部43
bに防振機構45の容器451が固定されている。ま
た、防振機構45のピストン452に、下側にある支持
棒44の上端部44aが連結されて、この支持棒44の
下端部44bが、緩衝部材46を介して外槽31の鍔部
31uを支持している。
【0033】また、後つり棒42を、例えば、図6に示
すように構成してもよい。すなわち、図5に示す支持棒
43に代えて、図6に示す支持部材47を用いている。
支持部材47は、一本の線材の途中部で折り返し状に形
成されている。支持部材47の上端部近傍では、線材の
一方の端部47aに線材の他方の端部47bが巻き付け
られており、支持部材47の下端部47cでは、上述の
途中部がコイルばね状に形成されて、容器451の外周
面に巻き付けられて固定されている。容器451の外周
面には、上述の途中部を受ける環状凸部451dが形成
されている。この場合には、支持部材47にかかる力
は、容器451に引っ張り力として作用しないので、引
っ張りに弱い樹脂製の容器であっても破損し難い。
【0034】また、後つり棒42を、図7に示すよう
に、前つり棒41と同様に単一の支持棒43を有する構
成としてもよい。例えば、図4に示す前つり棒41の上
下を逆にして取り付けることが考えられ、防振機構45
の容器451の下端部が受け部材29に取り付けられ、
防振機構45に支持棒43の上端部が取り付けられ、支
持棒43の下端部が、外槽31の鍔部31uを支持して
いる。
【0035】このように、後つり棒42の防振機構45
を、ハウジング2の受け部材29の上方に配置する場合
や、受け部材29と鍔部31uとの間に配置する場合に
は、前後方向にスペースを確保し易い鍔部31uの上方
に無理なく配置できて、ハウジング2の大型化を防止す
ることができる。また、後部の鍔部31uを外槽31の
底部よりも高い位置に設けているので、例えば、側方か
ら見て、ハウジング2内で外槽31の後方に区画される
三角形の領域に、鍔部31uを配置できるので、スペー
スを確保し易く、この点でも、ハウジング2の大型化を
防止するのに好ましい。
【0036】ところで、洗濯槽3を傾けると、水や洗濯
物を入れると、洗濯槽3は前寄りに変位する傾向にあ
る。というのは、例えば、図8(a)に示すように、つ
り棒4を前後共に外槽31の下端部に取り付けた場合を
想定すると、洗濯槽3内に水等の負荷がかかると、洗濯
槽3の重心は前寄りの上方に移動し(移動前の重心G1
と移動後の重心G2を参照)、これに伴い、前つり棒4
1にかかる重さが増して、洗濯槽3は前方に変位する傾
向にあり、ハウジング2の大型化を招く。
【0037】本実施の形態では、図8(b)に示すよう
に、後方の鍔部31uを、前方の鍔部31mよりも、外
槽31の中心軸線CLに沿って上部開口3a寄りに設け
たので、後つり棒42の延びる方向と鉛直線VLとのな
す交差角度D1が、図8(a)の場合に比べて大きくな
る結果、後つり棒42にかかる重力Wのうちで、受け部
材29回りに後つり棒42を回動させる方向の力成分W
Rが大きくなる。その結果、洗濯槽3をよりいっそ強く
後方へ引っ張ることができるので、洗濯槽3が負荷によ
り前寄りに変位しようとする傾向を抑制でき、ハウジン
グ2の大型化を抑制することができる。また、この効果
を鍔部31uを高い位置に設けることで得ているので、
ハウジング2の大型化も生じない。
【0038】また、本実施の形態では、図9の模式図に
示すように、後方の鍔部31uの間隔L4を、前方の鍔
部31mの間隔L5よりも狭くしている(L4<L
5)。これにより、ハウジング2の後方の受け部材29
の位置を前方の受け部材28と同じにしたときに、平面
視での後つり棒42の前後方向に対する傾きD2を、前
つり棒41による傾きD3よりも大きくできるので、後
つり棒42の前後方向についての支持剛性を高くするこ
とができる。というのは、つり棒は、その延びる方向に
ついての洗濯槽3の変位については、主に防振機構のば
ねの剛性により支持し、また、延びる方向と直交する方
向の変位については、鍔部や受け部材との接触部分での
剛性により支持しており、通常、前者の剛性よりも後者
の剛性が高くなる傾向にある。例えば、後つり棒42に
前後方向の変位が作用するときを考えると、上述の傾き
D2が大きくなると、変位のうちで、延びる方向と直交
する方向の成分が大きくなるので、それだけ、高い剛性
で支持できることとなる結果、前後方向の振動を抑制す
ることができる。
【0039】なお、本実施の形態では、つり棒4は、前
部および後部の各2本で構成されていたが、これには限
定されない。例えば、前部の1本と後部の2本との3本
で構成してもよいし、前部の2本と後部の1本との3本
で構成してもよい。また、前つり棒41は、防振機構4
5を下端部に有していたが、これには限定されない。例
えば、図5に示す後つり棒42と同様に構成して、その
途中部に防振機構45を設けてもよい。
【0040】また、本発明では、洗濯槽3を傾けるため
に、前と後とでつり棒4の構成を異ならせている。これ
により、ハウジング2の受け部材28,29の配置を、
例えば、平面視で略正方形の角部となる位置に配置でき
る結果、受け部材28,29を従来とほぼ同様にハウジ
ング2に設けることができる。ハウジング2は、図10
に示すように、前面2a、左側面2b、右側面2c、背
面2dおよび上面2eを有し、全体として略直方体形状
の箱形状を有している。ハウジング2は、左側面2b、
右側面2cおよび背面2dを一体に形成する主部材21
と、この主部材21と別部材であって前面2aを形成す
る前面部材としての正面板22と、正面板22および主
部材21の上方に取り付けられて上面を形成する上面板
23と、正面板22および主部材21の下端部を支持し
つつ底面を形成する底部構造材24とを有している。
【0041】主部材21は、単一の金属板を折り曲げ状
に形成したものであり、ハウジング2の背面2dの左右
両端縁から左右側面2b,2cが前方に延びて、この左
右側面2b,2cの前端縁から一対の前面部21aが、
互いに接近するように延びている。この一対の前面部2
1aの間には、排水機構6等のためのメンテナンス用開
口21bが形成されるとともに、この開口21bの上方
には、主部材21の前面部21aの上端同士を連結する
補強材25が設けられている。
【0042】補強材25は、主部材21の一対の前面部
21a同士をかしめ接合することにより、開口21bの
周縁部を補強し、主部材21、ひいてはハウジング2全
体の剛性および強度を高めている。この補強材25は、
洗濯槽3の正面側の上部とぶつからないように、左右方
向の中央部が、左右方向の両端部よりも正面側に膨出
し、また、上下方向の下部25aが上部25bよりも正
面側に膨出して、略L字状の断面形状に形成されてい
る。このように一部が正面側に膨出した断面形状の補強
材25であれば、補強効果が高くて好ましい。
【0043】また、主部材21の上端部の四隅には、上
述の受け部材28,29がかしめ接合されている。この
受け部材28,29は、つり棒4を取り付けるための部
材としての他、主部材21の四隅を補強する補強部材と
しても機能している。前方にある受け部材28は、補強
材25と主部材21の前面部21aとが一緒にかしめら
れ、補強材25と主部材21との連結部分の補強部材も
兼用している。
【0044】正面板22は、主部材21の前方を覆う部
材であり、ハウジング2の正面2aおよび左右側面2
b,2cの前端部分を一体に形成したものである。正面
板22の形成には、樹脂成形加工や金属板プレス加工等
の公知の方法を利用できる。正面板22は、洗濯機1の
外装部材であり、且つ上述のメンテナンス用開口21b
の覆いとして利用され、主部材21に着脱可能に取り付
けられている。すなわち、正面板22の背面には、下方
に延びた複数の鉤部22f(一部のみ図示)が設けら
れ、この鉤部22fの先端を主部材21の前面部21a
の係止孔21fに引っ掛けて、正面板22を主部材21
に取り付ける。
【0045】正面板22の下部22aは、略鉛直に上下
方向に広がって形成されている。また、正面板22は、
上下方向の途中部からは、上方に向かって正面側へ膨ら
んだ形状を有しており、この上部22bは、上下方向に
高い位置ほどに正面側への張り出しが大きくなるように
傾斜している。底部構造材24は、正面板22および主
部材21の下端部と接続される上部24aと、上部24
aよりも前後方向に凹んで形成された下部24bと、下
部24bの四隅に取り付けられた脚部24cとを有して
いる。
【0046】上面板23は、そのほぼ中央に洗濯槽3へ
洗濯物を出し入れするための投入口23aを形成してい
る。投入口23aは、洗濯槽3の上部開口3aに対向し
て形成され、前後方向に測ったときの投入口23aの中
心位置は、上面板23の中心位置よりも前方に位置して
いる。投入口23aの周縁部は、正面側に向かって下り
勾配の面に形成されており、投入口23aを開閉自在に
覆う蓋26が取り付けられている。
【0047】上面板23の正面側端部は、正面板22の
上部22bの膨らみに合わせて正面側へ張り出す張出部
23bを有している。この張出部23bに、操作部70
が設けられている。操作部70は、操作スイッチ等が配
列された操作面72と、操作スイッチ等を含む回路を構
成する回路基板71(図1参照)とを有している。回路
基板71は、操作面72の下方に水密状態で配置されて
おり、操作スイッチの設定に応じて洗濯機1の各部を運
転する制御回路を有している。操作面72は正面側に向
かって下り勾配の面とされ、操作面72と投入口23a
の周縁部とは、連続した傾斜面からなる上面2eを形成
している。
【0048】また、上面板23は、図1に示すように、
投入口23aの後方に給水機構5を収容している。給水
機構5は、一端がハウジング2外に導出されて外部の洗
濯水道等の給水設備(図示せず)に接続される給水管5
1と、この給水管51の流通を開閉する給水弁52と、
給水管51の他端にあって洗濯槽3内に臨む注水口5a
を形成する注水口形成部材53とを有している。
【0049】注水口形成部材53は、図11に示すよう
に、給水管51との接続口51aからの水とともに、内
部に収容した洗剤を洗濯槽3内に投入するための容器5
3aと、注水口5aからの水を案内して水が流出する向
きを所定の向きにする水流案内部材53bとを一体に形
成している。水流形成部材53bの後方に注水口5aが
区画されている。注水口5aは、洗濯槽3の上方、且つ
洗濯槽3の上部開口3aの周縁部であって、洗濯槽3の
上端部の最も高い位置の近傍に設けられている。水流案
内部材53bは、注水口5aからの水を、洗濯槽3の内
槽32の内周面にへばりついた洗濯物にかけるように案
内する。
【0050】このように、注水口5aが洗濯槽3の上部
開口3aの周縁部の後方寄りにあって、洗濯槽3内へ後
方に向けて水を流出させているので、水は、洗濯槽3内
の後寄りにある洗濯物に降り注ぎ、また、洗濯槽3底部
に溜まってから洗濯槽3の前寄りにある洗濯物にも滲み
わたる結果、洗濯槽3内の洗濯物をまんべんなく濡らす
ことができる。
【0051】また、注水口5aからの水は、洗濯槽3内
にへばりついた洗濯物にかけられるので、洗濯途中に行
われる中間脱水後に、洗濯物をほぐれ易くすることがで
きる。また、外槽31の上部には、図12に示すよう
に、溢水室31aが径方向の外側に張り出して形成され
ている。溢水室31aは、外槽31内の水位が予め定め
られた高さを超えないようにするためのもので、溢水室
31aと外槽31内とは、溢水孔31bを通じて連通し
ている。溢水室31aは、洗濯槽3の後ろ寄りとなるハ
ウジング2内の隅部の近傍に配置されている。洗濯槽3
の後ろ寄りに配置された溢水室31aは、傾いた洗濯槽
3の高い位置に配置できるので、洗濯槽3内の水位を確
保し易い。溢水室31aは、溢水管63を介して排水管
61と接続されている。
【0052】排水機構6は、図1に示すように、外槽3
1の底部にある排水口31cに一端が接続される排水管
61と、この排水管61の流通を開閉する排水弁62と
を有している。排水口31cは、外槽31の底部の前端
部に配置されており、傾いた洗濯槽3の外槽31の最低
部に形成されている。排水管61には、排水弁62より
も排水の下流側となる部位に溢水管63が接続され、排
水管61の他端(図示せず)は機外に導出されている。
【0053】また、洗濯槽3の底部には、図13に示す
ように、排水口31cの近傍に排水弁62が配置され、
底部の後ろ寄りにモータ35が配置されている。通常、
モータ35は嵩張る部材であるが、傾斜した洗濯槽3で
は、その底部の後方寄り部分は前寄り部分に比べて上下
方向にスペースを確保し易く、無理なく配置することが
できる。
【0054】また、外槽31の底部には、振動を抑制す
るバランサ機構8が設けられている。バランサ機構8
は、収容室を区画する容器と、収容室内に密封して入れ
られた所定の液体とを含み、液体の入った2つの容器で
構成されている。2つの容器は、外槽31の底部に中心
を挟んで互いに反対側に設けられている。
【0055】液体は、例えば、塩水であり、容器内で動
くことができるように、容器の容積の60〜90%とな
るように入れられている。ここで、塩水としているの
は、真水よりも比重を大きくして防振効果を高めるため
であり、また、低温時の凍結防止のためでもある。ま
た、塩水であれば、万一漏れるとしても無害である。2
つの容器は、それぞれ、平面視で略扇形に、前後方向に
対して斜め方向に長く形成され、この長手方向に沿って
液体が流れ易くなっている。容器の長手方向は、前後方
向に対して斜め方向であるので、前後方向および左右方
向にともに液体が流れ易くなっている。
【0056】バランサ機構8は、脱水起動時等で内槽3
2等が高速回転に達するまでのときに、防振ダンパとし
て機能する。すなわち、洗濯槽3が水平方向に振動する
と、容器内で塩水が移動し、その反力や粘性抵抗により
洗濯槽3の振動が抑制される。また、容器は扇形である
ので、扇に沿うように液体が流れて、外槽31の回転方
向の振動も抑制される。さらに、一対の容器が対称に配
置されているので、振動抑制効果が高い。ここで、容器
の形状は、上述のものに限定されず、傾いた洗濯槽3で
は前後方向の振動が想定されることから、少なくとも前
後方向に延びた形状であればよい。
【0057】また、バランサ機構8は容器で構成される
ので、液体が流れる形状であれはよくて、その自由度が
高く、その結果、洗濯槽3の底部の空きスペースに配置
できる。しかも、バランサ機構8は底部にあるので、ハ
ウジング2の平面形状を大型化させずに済む。この洗濯
機1では、洗い、すすぎ、および脱水の運転時および停
止時ともに、洗濯槽3は傾斜したままである。
【0058】洗濯時には、先ず給水機構5により注水口
5aから水が洗濯槽3内に注がれ、その後、攪拌翼33
が回転し、洗濯物が攪拌される。このとき、洗濯槽3が
傾いているので、十分に攪拌される。また、傾いた洗濯
槽3では、洗濯物が下方となる前寄りに偏って、脱水起
動時に洗濯槽3が振動することが想定される。特に、洗
濯槽3をつり棒4により強く後方へ引っ張る場合には、
その傾向が強くなる。本実施の形態では、間隔を狭くし
た後つり棒42やバランサ機構8により、脱水時の振動
を十分に抑制することができる。
【0059】このように本実施の形態によれば、図2に
示すように、洗濯槽3は正面側へ傾けて配置されている
から、正面側に立った使用者は、洗濯槽3の上部開口3
aから洗濯物を取り出し易い。しかも、洗濯槽3は正面
側へ傾けられているから、洗濯槽3底部の、特に、正面
側まで目が届き、その結果、洗濯物を取り出し易く、ま
た、残った洗濯物がないかの確認を容易に行うことがで
きる。従って、使い勝手のよい洗濯機1とすることがで
きる。
【0060】また、図1に示すように、ハウジング2の
前面2aの上部のみが膨出しているから、ハウジング2
の前面2aの下部は相対的に凹んでおり、使用者が正面
側から洗濯機1に近寄るときに、前面2aの下部が邪魔
にならない。このため、使用者の上半身は洗濯機1に近
寄ることができるので、傾斜した洗濯槽3の底までの距
離が遠くならず、洗濯物をより一層取り出しやすい。特
に、底部構造材24の下部24bや脚部24c等が操作
部70よりも後方に位置するので、使用者が正面側から
近寄るときに、脚部24c等が邪魔になり難く好まし
い。
【0061】また、ハウジング2の前面2aの上部のみ
が、洗濯槽3の傾きに合わせて正面側へ膨出しているの
で、ハウジング2の下部を、従来の洗濯機のハウジング
と変わりない寸法にすることができる。その結果、従来
の洗濯機用の規格寸法で作られた防水パンに、本発明の
洗濯機1を入れることができる。また、洗濯槽3は常に
傾斜状態で配置されているから、傾斜状態を切り換える
ための構成が不要であり、洗濯機1の構造を簡素化で
き、故障も生じ難い。
【0062】また、ハウジング2は、図10に示すよう
に、膨らんだ形状の前面2aを形成する正面板22と、
左右側面2b,2c等を形成する主部材21とを別部材
としていることにより、主部材21を従来と同様に簡素
な構造にできる結果、安価に形成することができる。ま
た、前面2aを膨出させるためには、正面板22だけを
扱えばよいので、膨らませるための加工が容易である。
その結果、ハウジング2の加工コストの上昇を防止する
ことができる。ここで、正面板22に側面の一部を形成
しても、同様の効果を得られる。
【0063】また、上面板23の張出部23bに操作部
70が設けられているので、使用者にとって正面側から
操作部70を操作し易く、しかも、操作部70の内容を
見易い。また、操作部70の操作面72が正面側に向か
って下り勾配であるので、より一層操作し易くて、且つ
見易くすることができ、操作性を向上させることができ
る。
【0064】また、主部材21を従来と同様に一枚の金
属板の折り曲げ加工により形成できるので、加工し易
く、且つ安価にできる。また、補強材25は、開口21
bの周縁部分を補強できるので、主部材21ひいてはハ
ウジング2の強度を高めて、揺れや振動も抑えることが
できる。特に、正面側へ膨出した補強材25は、剛性が
高くて好ましい。
【0065】また、正面側へ膨出した補強材25は洗濯
槽3と干渉しないので、揺れや振動が生じるとしても、
洗濯槽3や補強材25が破損する虞は少ない。ここで、
干渉しないとは、通常の状態で接触したりぶつかったり
しないことであり、大きく振動するような場合には、一
時的に接触したりぶつかることを許容してもよい。ま
た、洗濯槽3が外槽31と洗濯兼脱水用の内槽32とを
含んでおり、全自動洗濯機1として適用した場合に良好
な、洗濯槽3が傾斜した洗濯機1とすることができる。
このように全自動洗濯機であれば、洗濯物の取り出しが
洗濯完了後だけで済み、より一層好ましい。
【0066】また、洗濯槽3の傾斜角度Kを5〜20度
の範囲とすれば、洗濯槽3からの洗濯物の取り出しが容
易で、しかも、洗濯槽3を傾けたことに伴いハウジング
2を大きくしなくとも済む。このように、本実施の形態
の洗濯機1によれば、洗濯物の取り出しが容易な洗濯機
1とすることができる。しかも、洗濯機1の外観が大き
くならず、従来の規格寸法の防水パンに本洗濯機1を配
置することができる。さらに、洗濯槽3は常に傾斜状態
で配置されているから、構造が簡単で故障し難い洗濯機
1とすることができる。
【0067】なお、上述の実施の形態では、洗濯機1
は、二重構造の洗濯槽3をハウジング2に吊り下げ支持
した一槽式のものであったが、これには限定されない。
例えば、洗濯機は、洗濯専用槽と脱水槽とを有した二槽
式のもので、洗濯専用槽が、底部に攪拌翼を有した一重
の槽でハウジングに固定されたものであってもよく、洗
濯専用槽に本発明を適用してもよい。
【0068】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す洗濯機の概略構成の
側面断面図である。
【図2】図1に示す洗濯機の使用状態を示す模式図であ
り、従来の洗濯機も破線で図示している。
【図3】図1に示す洗濯機の平面図であり、上面板を取
り外した状態を図示した。
【図4】図1に示す洗濯機の前部のつり棒の断面図であ
る。
【図5】図1に示す洗濯機の後部のつり棒の断面図であ
る。
【図6】図5と異なるつり棒の断面図である。
【図7】図1に示す洗濯機のつり棒の異なる取り付け方
を示す側面断面図である。
【図8】図1に示すつり棒の作用を説明する模式図であ
り、(a)に比較例を、(b)に実施例を図示した。
【図9】図1に示すつり棒の取り付け方を示す平面模式
図である。
【図10】図1に示す洗濯機のハウジングの分解斜視図
である。
【図11】図1に示す洗濯機の注水口および洗濯槽の上
部の側面断面図である。
【図12】図1に示す洗濯槽の溢水孔近傍部分の断面図
である。
【図13】図1に示す洗濯機の下面断面図である。
【符号の説明】
1 洗濯機 2 ハウジング 2a 前面 2b 左側面 2c 右側面 2d 背面 3 洗濯槽 4,41,42 つり棒 8 バランサ機構 31 外槽 32 内槽 32a 小孔 45 防振機構 K 傾斜角度 CL 中心軸線 VL 鉛直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 義一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−171294(JP,A) 実開 昭49−120068(JP,U) 実開 昭51−17373(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 1/00 - 51/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外槽を構成するハウジング内に、吊り下げ
    手段で吊り下げられた洗濯槽を有する洗濯機であって、 洗濯槽は、外槽と、外槽内に同軸に収められた、洗濯兼
    脱水槽としての内槽とを含み、 洗濯槽は、ハウジング内において、正面側へ常時所定の
    角度傾けられており、そのために、前記吊り下げ手段
    は、洗濯槽の傾斜方向下側(正面側)を吊り下げる第1
    の吊り下げ手段と、洗濯槽の傾斜方向上側(背面側)を
    吊り下げる第2の吊り下げ手段とを有し、 第1の吊り下げ手段は、上部がハウジングの上方に連結
    され、下部は外槽の底部近傍の部位を保持しており、 第2の吊り下げ手段は、上部がハウジングの上方に連結
    され、下部は、外槽の中心軸線に沿って測ったときの、
    外槽の底部から第1の吊り下げ手段の保持位置に比べて
    高い部位を保持していることを特徴とする、洗濯機。
  2. 【請求項2】第1の吊り下げ手段は一対の前つり棒を含
    み、一対の前つり棒は、第2の吊り下げ手段よりも相対
    的に広い間隔をあけて外槽正面側を保持しており、 第2の吊り下げ手段は一対の後つり棒を含み、一対の後
    つり棒は、第1の吊り下げ手段よりも相対的に狭い間隔
    をあけて外槽背面側を保持しており、 平面視での後つり棒の前後方向に対する傾きを、前つり
    棒による傾きよりも大きくした ことを特徴とする、請求
    項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】外槽を構成するハウジング内に、吊り下げ
    手段で吊り下げられた洗濯槽を有する洗濯機であって、 洗濯槽は、外槽と、外槽内に同軸に収められた、洗濯兼
    脱水槽としての内槽とを含み、 洗濯槽は、ハウジング内において、正面側へ常時所定の
    角度傾けられており、そのために、前記吊り下げ手段
    は、洗濯槽の正面側を吊り下げる一対の前つり棒と、洗
    濯槽の背面側を吊り下げる一対の後つり棒とを有し、正
    面側を吊り下げる一対の前つり棒は、背面側を吊り下げ
    る一対の後つり棒と比べて相対的に広い間隔をあけて洗
    濯槽の正面側を保持し、背面側を吊り下げる一対の後つ
    り棒は、正面側を吊り下げる一対の前つり棒と比べて相
    対的に狭い間隔をあけて洗濯槽の背面側を保持してお
    り、平面視での後つり棒の前後方向に対する傾きを、前
    つり棒による傾きよりも大きくしたことを特徴とする、
    洗濯機。
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