JP3443131B2 - ガスエンジンの希薄燃焼制御装置 - Google Patents
ガスエンジンの希薄燃焼制御装置Info
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- JP3443131B2 JP3443131B2 JP04946693A JP4946693A JP3443131B2 JP 3443131 B2 JP3443131 B2 JP 3443131B2 JP 04946693 A JP04946693 A JP 04946693A JP 4946693 A JP4946693 A JP 4946693A JP 3443131 B2 JP3443131 B2 JP 3443131B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスエンジンの希薄燃
焼制御装置に関する。
焼制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスエンジンの排ガスに含まれるNOx
を低減するには、従来では三元触媒が一般的に広く用い
られている。大気汚染防止法では、既設ガスエンジンに
おいて2000ppm(O2:0%換算)未満にNOx
濃度を低減することが規定されている。前述の三元触媒
によれば、NOx濃度を数10ppmまで低減すること
ができるけれども、既設のガスエンジンを改造するに
は、大きな費用を要する。また三元触媒を用いる構成で
は、一定時間毎のメンテナンスが必要となる。
を低減するには、従来では三元触媒が一般的に広く用い
られている。大気汚染防止法では、既設ガスエンジンに
おいて2000ppm(O2:0%換算)未満にNOx
濃度を低減することが規定されている。前述の三元触媒
によれば、NOx濃度を数10ppmまで低減すること
ができるけれども、既設のガスエンジンを改造するに
は、大きな費用を要する。また三元触媒を用いる構成で
は、一定時間毎のメンテナンスが必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、NO
x濃度を簡易に低減することができ、メンテナンスが容
易であるガスエンジンの希薄燃焼制御装置を提供するこ
とである。
x濃度を簡易に低減することができ、メンテナンスが容
易であるガスエンジンの希薄燃焼制御装置を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス燃料を供
給する第1管路と、燃焼用空気を供給する第2管路とを
ミキサに接続し、ミキサからの混合ガスをガスエンジン
に供給するガスエンジンの希薄燃焼制御装置において、
第1管路には、第1ガバナと第2ガバナとが上流側から
下流側にこの順序で介在され、第1ガバナは、第2管路
または大気に切換えて接続される第1切換え弁を介する
圧力が低い程、開度が小さくなるように構成され、第2
ガバナは、第1ガバナよりも上流側の第1管路または第
2ガバナよりも下流側の第1管路に切換えて接続される
第2切換え弁を介する圧力が低い程、開度が小さくなる
ように構成され、さらに、第2ガバナに並列に接続され
る流量制御弁と、ガスエンジンの負荷を検出する手段
と、負荷検出手段の出力に応答し、検出された負荷が予
め定める値未満である定常時には、第1切換え弁は、第
1ガバナに第2管路を接続し、第2切換え弁は、第2ガ
バナに第2ガバナよりも下流側の第1管路を接続してガ
スエンジンの希薄燃焼を行わせ、検出された負荷が予め
定める値以上では、第1切換え弁は、第1ガバナに大気
圧を与え、第2切換え弁は、第2ガバナに第1ガバナよ
りも上流側の第1管路を接続する制御手段とを含むこと
を特徴とするガスエンジンの希薄燃焼制御装置である。
給する第1管路と、燃焼用空気を供給する第2管路とを
ミキサに接続し、ミキサからの混合ガスをガスエンジン
に供給するガスエンジンの希薄燃焼制御装置において、
第1管路には、第1ガバナと第2ガバナとが上流側から
下流側にこの順序で介在され、第1ガバナは、第2管路
または大気に切換えて接続される第1切換え弁を介する
圧力が低い程、開度が小さくなるように構成され、第2
ガバナは、第1ガバナよりも上流側の第1管路または第
2ガバナよりも下流側の第1管路に切換えて接続される
第2切換え弁を介する圧力が低い程、開度が小さくなる
ように構成され、さらに、第2ガバナに並列に接続され
る流量制御弁と、ガスエンジンの負荷を検出する手段
と、負荷検出手段の出力に応答し、検出された負荷が予
め定める値未満である定常時には、第1切換え弁は、第
1ガバナに第2管路を接続し、第2切換え弁は、第2ガ
バナに第2ガバナよりも下流側の第1管路を接続してガ
スエンジンの希薄燃焼を行わせ、検出された負荷が予め
定める値以上では、第1切換え弁は、第1ガバナに大気
圧を与え、第2切換え弁は、第2ガバナに第1ガバナよ
りも上流側の第1管路を接続する制御手段とを含むこと
を特徴とするガスエンジンの希薄燃焼制御装置である。
【0005】また本発明は、第2ガバナには、第2切換
え弁からの駆動圧が開閉弁を介して与えられ、この開閉
弁は、ガスエンジンの始動時にのみ閉じられ、第2ガバ
ナは、開閉弁が閉じられている状態では、比較的小さい
開度で開いている構成を有することを特徴とする。
え弁からの駆動圧が開閉弁を介して与えられ、この開閉
弁は、ガスエンジンの始動時にのみ閉じられ、第2ガバ
ナは、開閉弁が閉じられている状態では、比較的小さい
開度で開いている構成を有することを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に従えば、ガスエンジンの負荷、たとえ
ば回転速度などを負荷検出手段によって検出し、その検
出された負荷が予め定める値未満である定常時には、第
1ガバナの駆動圧として第2管路の負圧が第1切換え弁
を介して与えられ、したがってガス燃料は第1管路から
ゼロガバナなどの第1ガバナを介して供給される。第2
ガバナには、その第2ガバナよりも下流側の第1管路が
接続されて駆動圧が負圧となり、第2ガバナの開度は小
さくなり、たとえば全閉状態となる。こうしてガス燃料
は第1管路から第1ガバナおよび流量制御弁を介してミ
キサに与えられ、第2管路からの燃焼用空気とともにガ
スエンジンに与えられて希薄燃焼が行われる。この希薄
燃焼によって、低NOx化が図られる。このようにして
ガスエンジンを希薄燃焼させてその排ガス中のNOxの
低減を図ることができ、たとえば前述の2000ppm
(O2:0%換算)未満とすることが可能であり、その
構成は簡単であり、しかも一定時間毎のメンテナンスは
不要となる。
ば回転速度などを負荷検出手段によって検出し、その検
出された負荷が予め定める値未満である定常時には、第
1ガバナの駆動圧として第2管路の負圧が第1切換え弁
を介して与えられ、したがってガス燃料は第1管路から
ゼロガバナなどの第1ガバナを介して供給される。第2
ガバナには、その第2ガバナよりも下流側の第1管路が
接続されて駆動圧が負圧となり、第2ガバナの開度は小
さくなり、たとえば全閉状態となる。こうしてガス燃料
は第1管路から第1ガバナおよび流量制御弁を介してミ
キサに与えられ、第2管路からの燃焼用空気とともにガ
スエンジンに与えられて希薄燃焼が行われる。この希薄
燃焼によって、低NOx化が図られる。このようにして
ガスエンジンを希薄燃焼させてその排ガス中のNOxの
低減を図ることができ、たとえば前述の2000ppm
(O2:0%換算)未満とすることが可能であり、その
構成は簡単であり、しかも一定時間毎のメンテナンスは
不要となる。
【0007】検出された負荷が予め定める値以上では、
すなわちたとえばガスエンジンの回転速度が低下したと
きには、第1ガバナには第1切換え弁から大気圧が駆動
圧として与えられ、その第1ガバナの開度が大きくな
り、ガスエンジンに与えられる混合ガス中のガス燃料の
濃度が高くなり、また第2ガバナには第1ガバナよりも
上流側の第1管路が接続されて高い圧力を有するガス燃
料の圧力が駆動圧として第2ガバナに与えられて第2ガ
バナの開度が大きくなる。こうして希薄燃焼を維持する
よりも高い濃度を有するガス燃料が第1ガバナ、第2ガ
バナおよび流量制御弁を経てガスエンジンに供給され、
ガスエンジンの出力が増大されることになる。
すなわちたとえばガスエンジンの回転速度が低下したと
きには、第1ガバナには第1切換え弁から大気圧が駆動
圧として与えられ、その第1ガバナの開度が大きくな
り、ガスエンジンに与えられる混合ガス中のガス燃料の
濃度が高くなり、また第2ガバナには第1ガバナよりも
上流側の第1管路が接続されて高い圧力を有するガス燃
料の圧力が駆動圧として第2ガバナに与えられて第2ガ
バナの開度が大きくなる。こうして希薄燃焼を維持する
よりも高い濃度を有するガス燃料が第1ガバナ、第2ガ
バナおよび流量制御弁を経てガスエンジンに供給され、
ガスエンジンの出力が増大されることになる。
【0008】ガスエンジンの始動時において第1および
第2ガバナのハンチングを防ぐために、第2切換え弁か
らのガス圧が第2ガバナに与えられる管路の途中に開閉
弁を介在しておき、この開閉弁は始動時においてのみ閉
じられ、この開閉弁が閉じられている始動時には、第2
ガバナの開度は比較的小さくなるように、その第2ガバ
ナが構成され、こうして第1ガバナからのガス燃料を流
量制御弁および第2ガバナを介して高濃度でガスエンジ
ンに供給することができる。
第2ガバナのハンチングを防ぐために、第2切換え弁か
らのガス圧が第2ガバナに与えられる管路の途中に開閉
弁を介在しておき、この開閉弁は始動時においてのみ閉
じられ、この開閉弁が閉じられている始動時には、第2
ガバナの開度は比較的小さくなるように、その第2ガバ
ナが構成され、こうして第1ガバナからのガス燃料を流
量制御弁および第2ガバナを介して高濃度でガスエンジ
ンに供給することができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の系統図で
ある。ガスエンジン1には、第1管路2から圧送される
ガス燃料がゼロガバナである第1ガバナ3によって大気
圧に降圧され、ミキサ4に与えられ、またエアフィルタ
5を介する燃焼用空気は第2管路6からミキサ4に与え
られ、こうして混合ガス7はガスエンジン1に与えられ
て定常時において希薄燃焼が行われ、ガスエンジン1の
排ガス中のNOx濃度の低減が図られる。希薄燃焼を行
っていない既設のガスエンジンに、本発明に従う参照符
8で示される構成を設けて、上述のように希薄燃焼を行
わせ、低NOx化を図ることができ、その構成8は比較
的簡単であり、一定時間毎のメンテナンスを必要とする
ことはない。
ある。ガスエンジン1には、第1管路2から圧送される
ガス燃料がゼロガバナである第1ガバナ3によって大気
圧に降圧され、ミキサ4に与えられ、またエアフィルタ
5を介する燃焼用空気は第2管路6からミキサ4に与え
られ、こうして混合ガス7はガスエンジン1に与えられ
て定常時において希薄燃焼が行われ、ガスエンジン1の
排ガス中のNOx濃度の低減が図られる。希薄燃焼を行
っていない既設のガスエンジンに、本発明に従う参照符
8で示される構成を設けて、上述のように希薄燃焼を行
わせ、低NOx化を図ることができ、その構成8は比較
的簡単であり、一定時間毎のメンテナンスを必要とする
ことはない。
【0010】第1管路2において第1ガバナ3よりも下
流側には第2ガバナ9が介在され、第2管路の各部分に
参照符2a,2b,2cを付す。
流側には第2ガバナ9が介在され、第2管路の各部分に
参照符2a,2b,2cを付す。
【0011】図2は、第1ガバナ3の具体的な構成を示
す簡略化した断面図である。このガバナ3の弁体10
は、ダイヤフラム11に連結され、ばね32は弁体10
が弁座12から離反する方向にばね力を与え、ダイヤフ
ラム室13の駆動圧力が低い程、第1ガバナ3の開度が
小さくなるように構成される。
す簡略化した断面図である。このガバナ3の弁体10
は、ダイヤフラム11に連結され、ばね32は弁体10
が弁座12から離反する方向にばね力を与え、ダイヤフ
ラム室13の駆動圧力が低い程、第1ガバナ3の開度が
小さくなるように構成される。
【0012】第1ガバナ3のダイヤフラム室13には、
管路18を経て第1電磁切換え弁19が接続される。こ
の第1電磁切換え弁19は、励磁されることによって大
気を管路18に与え、また消磁されることによって第2
管路6を管路20を介して管路18に切換えて接続す
る。
管路18を経て第1電磁切換え弁19が接続される。こ
の第1電磁切換え弁19は、励磁されることによって大
気を管路18に与え、また消磁されることによって第2
管路6を管路20を介して管路18に切換えて接続す
る。
【0013】図3は、第2ガバナ9の構成を簡略化して
示す断面図である。弁体14はダイヤフラム15に連結
され、ばね16は、弁体14が弁座37から離反する方
向にばね力を与える。ダイヤフラム室17の駆動圧力が
低い程、第2ガバナ9の開度は小さくなる。
示す断面図である。弁体14はダイヤフラム15に連結
され、ばね16は、弁体14が弁座37から離反する方
向にばね力を与える。ダイヤフラム室17の駆動圧力が
低い程、第2ガバナ9の開度は小さくなる。
【0014】第2ガバナ9のダイヤフラム室17には管
路21が接続され、さらに第2電磁切換え弁22が接続
される。この第2電磁切換え弁22は、励磁されること
によって管路23を管路21に接続し、また消磁される
ことによって管路24を管路21に切換えて接続する。
管路23は第1ガバナ3よりも上流側の第1管路2に接
続される。管路24は第2ガバナ9よりも下流側の参照
符2cで示される管路に接続される。
路21が接続され、さらに第2電磁切換え弁22が接続
される。この第2電磁切換え弁22は、励磁されること
によって管路23を管路21に接続し、また消磁される
ことによって管路24を管路21に切換えて接続する。
管路23は第1ガバナ3よりも上流側の第1管路2に接
続される。管路24は第2ガバナ9よりも下流側の参照
符2cで示される管路に接続される。
【0015】第2ガバナ9には並列に比例調整弁である
流量制御弁25が接続される。
流量制御弁25が接続される。
【0016】第2ガバナ9のダイヤフラム室17と第2
電磁切換え弁22とを接続する管路21には、電磁開閉
弁26が介在される。電磁開閉弁26は、消磁されてい
るとき全開となり、励磁されることによって全閉状態と
なる。
電磁切換え弁22とを接続する管路21には、電磁開閉
弁26が介在される。電磁開閉弁26は、消磁されてい
るとき全開となり、励磁されることによって全閉状態と
なる。
【0017】図4は、図1〜図3に示される実施例の電
気的構成を示すブロック図である。ガスエンジン1のク
ランク軸の回転速度、したがってガスエンジン1の負荷
は、回転速度検出手段27によって検出され、その出力
はマイクロコンピュータなどの処理回路28に与えら
れ、この処理回路28は第1および第2電磁切換え弁1
9,22を制御するとともに電磁開閉弁26を制御す
る。
気的構成を示すブロック図である。ガスエンジン1のク
ランク軸の回転速度、したがってガスエンジン1の負荷
は、回転速度検出手段27によって検出され、その出力
はマイクロコンピュータなどの処理回路28に与えら
れ、この処理回路28は第1および第2電磁切換え弁1
9,22を制御するとともに電磁開閉弁26を制御す
る。
【0018】図5は、図1〜図4に示される実施例の動
作を説明するたの図である。図5(1)は第1電磁切換
え弁19の動作を示し、図5(2)は第2電磁切換え弁
22の動作を示し、図5(3)は電磁開閉弁26の動作
を示す。第1ガバナ3は図5(4)にその動作が示さ
れ、第2ガバナ9の動作は図5(5)に示される。ガス
エンジン1のクランク軸の回転速度は、図5(6)に示
されるとおりである。時刻t1以降においてガスエンジ
ン1を始動するにあたっては、第1電磁切換え弁19を
励磁して管路18を介して第1ガバナ3のダイヤフラム
室13を大気圧とし、これによって第1ガバナ3の開度
が大きくなる。このとき第2電磁切換え弁22および電
磁開閉弁26がいずれも励磁され、電磁開閉弁26が励
磁されることによって管路21、したがって第2ガバナ
9のダイヤフラム室17に駆動圧が作用せず、第2ガバ
ナ9の弁体14は第1ガバナ3からのガス燃料は、流量
制御弁25および第2ガバナ9を経て、ミキサ4に供給
され、弁座17から離間し、第2ガバナ9は比較的小さ
い開度で開いている。こうしてミキサ4を介して管路7
からガスエンジン1には、希薄燃焼時よりも高濃度のガ
ス燃料が供給され、ガスエンジン1が容易に始動され
る。
作を説明するたの図である。図5(1)は第1電磁切換
え弁19の動作を示し、図5(2)は第2電磁切換え弁
22の動作を示し、図5(3)は電磁開閉弁26の動作
を示す。第1ガバナ3は図5(4)にその動作が示さ
れ、第2ガバナ9の動作は図5(5)に示される。ガス
エンジン1のクランク軸の回転速度は、図5(6)に示
されるとおりである。時刻t1以降においてガスエンジ
ン1を始動するにあたっては、第1電磁切換え弁19を
励磁して管路18を介して第1ガバナ3のダイヤフラム
室13を大気圧とし、これによって第1ガバナ3の開度
が大きくなる。このとき第2電磁切換え弁22および電
磁開閉弁26がいずれも励磁され、電磁開閉弁26が励
磁されることによって管路21、したがって第2ガバナ
9のダイヤフラム室17に駆動圧が作用せず、第2ガバ
ナ9の弁体14は第1ガバナ3からのガス燃料は、流量
制御弁25および第2ガバナ9を経て、ミキサ4に供給
され、弁座17から離間し、第2ガバナ9は比較的小さ
い開度で開いている。こうしてミキサ4を介して管路7
からガスエンジン1には、希薄燃焼時よりも高濃度のガ
ス燃料が供給され、ガスエンジン1が容易に始動され
る。
【0019】始動によってクランク軸、したがって出力
軸の回転速度が上昇し、その始動開始時刻t1から予め
定める時間経過した時点、またはクランク軸の回転速度
が予め定める回転速度L1に達した時刻t2では、第1
および第2電磁切換え弁19,22は消磁され、また電
磁開閉弁26も消磁される。これによって第1ガバナ3
のダイヤフラム室13には、第2管路6から管路20、
第1電磁切換え弁19および管路18を経て負圧が与え
られ、第1ガバナ3の開度が始動時に比べて小さくな
り、希薄燃焼に適したガス燃料の流量となる。また第2
ガバナ9のダイヤフラム室17には、その第2ガバナ9
の2次側の管路2c、管路24、第2電磁切換え弁22
および電磁開閉弁26、さらに管路21を介して負圧が
与えられ、第2ガバナ9は全閉状態となる。こうしてガ
ス燃料は、第1ガバナ3から流量制御弁25を経てミキ
サ4に与えられ、第2管路6からの燃焼用空気とともに
希薄燃焼に適したガス燃料の濃度でガスエンジン1に与
えられ、低NOx化が図られる。こうしてガスエンジン
1の通常の運転状態が保たれる。この状態で、ガスエン
ジン1の負荷が増大し、クランク軸の回転速度が時刻t
3において予め定める値L2未満になると、第1および
第2電磁切換え弁19,22が励磁され、第1ガバナ3
のダイヤフラム室13には大気圧が与えられ、第2ガバ
ナ9のダイヤフラム室17には、高圧力のガス燃料が管
路23、第2電磁切換え弁22および電磁開閉弁26、
さらに管路21を介して与えられて第2ガバナ9の開度
が大きくなる。こうしてガス燃料は、第1ガバナ3から
流量制御弁25および第2ガバナ9を経てミキサ4に与
えられ、高濃度のガス燃料がガスエンジン1に与えられ
てガスエンジン1の出力が増大される。
軸の回転速度が上昇し、その始動開始時刻t1から予め
定める時間経過した時点、またはクランク軸の回転速度
が予め定める回転速度L1に達した時刻t2では、第1
および第2電磁切換え弁19,22は消磁され、また電
磁開閉弁26も消磁される。これによって第1ガバナ3
のダイヤフラム室13には、第2管路6から管路20、
第1電磁切換え弁19および管路18を経て負圧が与え
られ、第1ガバナ3の開度が始動時に比べて小さくな
り、希薄燃焼に適したガス燃料の流量となる。また第2
ガバナ9のダイヤフラム室17には、その第2ガバナ9
の2次側の管路2c、管路24、第2電磁切換え弁22
および電磁開閉弁26、さらに管路21を介して負圧が
与えられ、第2ガバナ9は全閉状態となる。こうしてガ
ス燃料は、第1ガバナ3から流量制御弁25を経てミキ
サ4に与えられ、第2管路6からの燃焼用空気とともに
希薄燃焼に適したガス燃料の濃度でガスエンジン1に与
えられ、低NOx化が図られる。こうしてガスエンジン
1の通常の運転状態が保たれる。この状態で、ガスエン
ジン1の負荷が増大し、クランク軸の回転速度が時刻t
3において予め定める値L2未満になると、第1および
第2電磁切換え弁19,22が励磁され、第1ガバナ3
のダイヤフラム室13には大気圧が与えられ、第2ガバ
ナ9のダイヤフラム室17には、高圧力のガス燃料が管
路23、第2電磁切換え弁22および電磁開閉弁26、
さらに管路21を介して与えられて第2ガバナ9の開度
が大きくなる。こうしてガス燃料は、第1ガバナ3から
流量制御弁25および第2ガバナ9を経てミキサ4に与
えられ、高濃度のガス燃料がガスエンジン1に与えられ
てガスエンジン1の出力が増大される。
【0020】この結果、ガスエンジン1の回転速度が上
昇し、時刻t4において前記予め定める値L2以上にな
ると、その時刻t4から予め定めた時間を経過した時刻
t5において、第1および第2電磁切換弁19,22が
再び消磁され、前述の時刻t2〜t3における定常運転
と同様に、希薄燃焼が行われる。
昇し、時刻t4において前記予め定める値L2以上にな
ると、その時刻t4から予め定めた時間を経過した時刻
t5において、第1および第2電磁切換弁19,22が
再び消磁され、前述の時刻t2〜t3における定常運転
と同様に、希薄燃焼が行われる。
【0021】上述の実施例ではガスエンジン1の負荷を
検出するために回転速度検出手段27が用いられるけれ
ども、本発明の他の実施例としてその他の構成、たとえ
ば管路7の吸気負圧を検出する構成、およびその他の構
成であってもよい。
検出するために回転速度検出手段27が用いられるけれ
ども、本発明の他の実施例としてその他の構成、たとえ
ば管路7の吸気負圧を検出する構成、およびその他の構
成であってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガスエン
ジンの定常時には、希薄燃焼を行わせて排ガス中のNO
xの低減を図り、これによってたとえば2000ppm
(O2:0%換算)未満とすることが可能であり、しか
もその構成は簡易であり、安価に実現することができ
る。また本発明によれば、一定時間毎のメンテナンスが
必要でなくなる。高負荷時には、ガス燃料の濃度が増大
され、これによってガスエンジンの出力を増大すること
ができる。
ジンの定常時には、希薄燃焼を行わせて排ガス中のNO
xの低減を図り、これによってたとえば2000ppm
(O2:0%換算)未満とすることが可能であり、しか
もその構成は簡易であり、安価に実現することができ
る。また本発明によれば、一定時間毎のメンテナンスが
必要でなくなる。高負荷時には、ガス燃料の濃度が増大
され、これによってガスエンジンの出力を増大すること
ができる。
【0023】さらに本発明によれば、第2ガバナに駆動
圧を与える第2切換え弁と第2ガバナとの間に開閉弁を
介在し、ガスエンジンの始動時には、この開閉弁を閉じ
たままとし、これによって第2ガバナを比較的小さい開
度で開いたままとし、したがって第1ガバナからのガス
燃料を第2ガバナおよび流量制御弁を介してガスエンジ
ンに高濃度で供給することができ、しかもこの開閉弁を
設けることによって第1および第2ガバナのハンチング
を防止することができるようになる。
圧を与える第2切換え弁と第2ガバナとの間に開閉弁を
介在し、ガスエンジンの始動時には、この開閉弁を閉じ
たままとし、これによって第2ガバナを比較的小さい開
度で開いたままとし、したがって第1ガバナからのガス
燃料を第2ガバナおよび流量制御弁を介してガスエンジ
ンに高濃度で供給することができ、しかもこの開閉弁を
設けることによって第1および第2ガバナのハンチング
を防止することができるようになる。
【図1】本発明の一実施例の全体の系統図である。
【図2】第1ガバナ3の具体的な構成を示す簡略化した
断面図である。
断面図である。
【図3】第2ガバナ9の具体的な構成を示す簡略化した
断面図である。
断面図である。
【図4】図1〜図3に示される実施例の電気的構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図5】図1〜図4に示される実施例の動作を説明する
ための図である。
ための図である。
1 ガスエンジン
2 第1管路
3 第1ガバナ
4 ミキサ
6 第2管路
9 第2ガバナ
19 第1電磁切換え弁
22 第2電磁切換え弁
26 電磁開閉弁
27 回転速度検出手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F02D 19/02
F02M 21/02
Claims (2)
- 【請求項1】 ガス燃料を供給する第1管路と、燃焼用
空気を供給する第2管路とをミキサに接続し、ミキサか
らの混合ガスをガスエンジンに供給するガスエンジンの
希薄燃焼制御装置において、 第1管路には、第1ガバナと第2ガバナとが上流側から
下流側にこの順序で介在され、 第1ガバナは、第2管路または大気に切換えて接続され
る第1切換え弁を介する圧力が低い程、開度が小さくな
るように構成され、 第2ガバナは、第1ガバナよりも上流側の第1管路また
は第2ガバナよりも下流側の第1管路に切換えて接続さ
れる第2切換え弁を介する圧力が低い程、開度が小さく
なるように構成され、さらに、 第2ガバナに並列に接続される流量制御弁と、 ガスエンジンの負荷を検出する手段と、 負荷検出手段の出力に応答し、検出された負荷が予め定
める値未満である定常時には、第1切換え弁は、第1ガ
バナに第2管路を接続し、第2切換え弁は、第2ガバナ
に第2ガバナよりも下流側の第1管路を接続してガスエ
ンジンの希薄燃焼を行わせ、検出された負荷が予め定め
る値以上では、第1切換え弁は、第1ガバナに大気圧を
与え、第2切換え弁は、第2ガバナに第1ガバナよりも
上流側の第1管路を接続する制御手段とを含むことを特
徴とするガスエンジンの希薄燃焼制御装置。 - 【請求項2】 第2ガバナには、第2切換え弁からの駆
動圧が開閉弁を介して与えられ、 この開閉弁は、ガスエンジンの始動時にのみ閉じられ、 第2ガバナは、開閉弁が閉じられている状態では、比較
的小さい開度で開いている構成を有することを特徴とす
る請求項1記載のガスエンジンの希薄燃焼制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04946693A JP3443131B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | ガスエンジンの希薄燃焼制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04946693A JP3443131B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | ガスエンジンの希薄燃焼制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264781A JPH06264781A (ja) | 1994-09-20 |
JP3443131B2 true JP3443131B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=12831920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04946693A Expired - Fee Related JP3443131B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | ガスエンジンの希薄燃焼制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3443131B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP04946693A patent/JP3443131B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06264781A (ja) | 1994-09-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |