JP3442293B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸方向に移動可能
なロッドを摩擦力により停止させるためのブレーキ装置
に関し、例えば、流体圧シリンダのピストンロッドの保
持又は位置決めなどのために利用される。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気圧シリンダ又は油圧シリ
ンダなどにおいて、ピストンロッドを任意のストローク
位置又は特定のストローク位置で停止させ、ピストンロ
ッドの保持又は位置決めを行うためのブレーキ装置が用
いられている。
【0003】図4は従来におけるブレーキ装置80の正
面断面図である。図4において、ブレーキ装置80は、
ピストンロッド91を押圧するためのブレーキシュー8
1、テーパ面を有した楔部材82、ブレーキシュー81
と楔部材82との間に設けられた鋼球83、楔部材82
に取り付けられたブレーキピストン84、ブレーキピス
トン84を押圧するためのスプリング85、ブレーキピ
ストン84を駆動してブレーキを解除するための圧流体
を給排するポート86、及び流体室87などから構成さ
れている。
【0004】ブレーキ装置80において、流体室87に
圧流体が供給されていない状態では、ブレーキピストン
84はスプリング85によって矢印M1の方向に付勢さ
れる。ブレーキピストン84が付勢されると、この付勢
された力の径方向内方へ向かう分力が、楔部材82及び
鋼球83を介してブレーキシュー81に伝えられる。そ
の結果、ブレーキシュー81はピストンロッド91を押
圧し、その摩擦力によってピストンロッド91はその位
置で固定される。
【0005】これによって、シリンダ90のポート92
に圧流体が供給されている場合であっても、ピストンロ
ッド91はブレーキがかかった状態となり駆動されな
い。ブレーキの解除は、ポート86に圧流体を供給する
ことによって行われる。すなわち、流体室87に圧流体
が供給されると、圧流体はスプリング85の付勢力に抗
して楔部材82及びブレーキピストン84を図の矢印M
2方向に駆動する。楔部材82が駆動されると、鋼球8
3による押圧力がなくなってブレーキが解除される。
【0006】したがって、例えば、ピストンロッド91
を駆動する圧流体の圧力が下がった場合に、流体室87
内の圧流体がポート86から排出されるような流体圧回
路を構成しておくことによって、ピストンロッド91に
大きな負荷がかかっている場合であっても、流体圧が下
がったときにピストンロッド91が自動的にその位置で
停止するので安全である。
【0007】また、トグル機構を用いたブレーキ装置
を、本出願人は特願平9−159379号として提案し
た。図5はトグル機構を用いたブレーキ装置60の正面
断面図である。
【0008】図5において、ブレーキ装置60は、ピス
トンロッド71を押圧するためのブレーキシュー61、
ブレーキシュー61を支持するためのダイヤフラム板6
2、ダイヤフラム板62を回動可能に且つ脱落しない程
度に保持するためのバックアッププレート63、ダイヤ
フラム板62を押圧するためのスプリング65、ブレー
キを解除するためのピストン64、及びバックアッププ
レート63を半径方向にクリアランスを有した状態で移
動可能に保持するためのハウジング66などから構成さ
れている。
【0009】ブレーキ装置60において、ダイヤフラム
板62は、スプリング65によって矢印M11の方向に
付勢されている。ダイヤフラム板62は、ピストンロッ
ド71の軸線に垂直な面に対して0度でない角度θを有
するように配置され、且つ一端はバックアッププレート
63に回動可能に支持され、他端はブレーキシュー61
当接している。そのため、ダイヤフラム板62は付勢さ
れると回動し、この付勢された力の径方向内方へ向かう
分力が、ブレーキシュー61に伝えられる。その結果、
ブレーキシュー61はピストンロッド71を押圧し、そ
の摩擦力によってピストンロッド71はその位置で固定
される。
【0010】ブレーキの解除は、図示しないブレーキ解
除ポートに圧流体を供給することによって行われる。す
なわち、圧流体が供給されると、圧流体はスプリング6
5の付勢力に抗してピストン64を矢印M12の方向に
駆動する。ピストン64が移動すると、その端面がブレ
ーキシュー61に当接し、ブレーキシュー61を矢印M
12の方向に移動させる。ブレーキシュー61は矢印M
12の方向に移動し、ピストンロッド71への押圧力が
なくなってブレーキが解除される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したブレーキ装置
80では、ブレーキの解除時において、鋼球83が楔部
材82から解放される必要がある。楔部材82のテーパ
角が小さいほど、鋼球83がブレーキシュー81を押圧
する力は大きくなる。しかし、楔部材82のテーパ角が
あまり小さくなると、鋼球83が解放されにくくなる。
【0012】楔部材82のテーパ角を小さくすることな
く大きな押圧力を得るためには、楔部材82及び鋼球8
3の個数を増大する方法がある。また、スプリング85
に弾性力の強いものを使用するという方法もある。
【0013】しかしながら、上述した前者の方法では、
多数の楔部材及び鋼球を収容しておくスペースが必要と
なり、装置全体が大型化する難点がある。また、上述し
た後者の方法では、ブレーキを解除するときにも大きな
力が必要となり、例えばピストン84の外径が大きくな
り、やはり、装置全体が大型化する難点がある。
【0014】上述したブレーキ装置60では、安定した
ブレーキ能力を得るためにはダイヤフラム板62及びバ
ックアッププレート63などに高い部品精度が要求され
る。ダイヤフラム板62の周方向の長さを長くすれば、
相対的に誤差の許容範囲が広がり部品精度が上がったこ
とになるが、装置全体も大型化してしまう難点がある。
【0015】また、周方向に複数設けられたダイヤフラ
ム板62の各々の寸法にバラツキががあればブレーキ能
力は低下してしまう。しかし、これらの部品は板金加工
によって作られるため高い部品精度は実現し難い。その
ため、製品の性能にバラツキが生じる難点がある。
【0016】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、安定したブレーキ力を容易に得ることのできるコ
ンパクトなブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、軸方向に移動可能なロッドを摩擦力により停止さ
せるためのブレーキ装置であって、前記ロッドの外周面
を押圧するためのブレーキシューを有し、前記ロッドへ
の押圧部とは逆方向の径方向に延びるブレーキシュー部
材と、前記ロッドに対して半径方向の両側に延びるよう
に且つ前記ロッドの軸線に垂直な面に対して傾き角度を
有するように配置され、その一端部が前記ブレーキシュ
ー部材の前記ロッドへの押圧部とは逆方向の径方向に延
びた端部と回転軸を介して回動可能に連結され、その他
端部が回動可能に支持されて前記ブレーキシューを前記
ロッドに向かって押し付けるための押し付け部材と、前
記押し付け部材が前記ブレーキシューを押し付けてブレ
ーキ力を発生する方向に前記押し付け部材が回動するよ
うに付勢するブレーキ力発生付勢部材と、前記ロッドが
前記ブレーキシューによる押圧から解放される方向に、
前記ブレーキ力発生付勢部材による付勢力に抗して前記
ブレーキシュー又は前記押し付け部材を駆動するブレー
キ力解除駆動部材とを有する。
【0018】請求項2の発明に係る装置は、前記ブレー
キシュー部材は、前記ロッドが貫通する円環状のブレー
キシューと、前記ブレーキシューの外周面を半周にわた
って覆うU字形のブレーキシューハウジングとからな
る。
【0019】本発明において、押し付け部材は回動可能
に設けられるが、この場合の回動とは、必ずしも特定の
軸を中心として一定角度を回転するものに限らず、一端
部が他端部に比べて移動が少なく、その結果押し付け部
材が全体として回動する状態を言う。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るブレーキ装置
1の断面正面図、図2は本発明に係るブレーキ装置1の
A−A線断面矢視図、図3は本発明に係るブレーキ装置
1のB−B線断面矢視図である。
【0021】図1に示すように、ブレーキ装置1は、ボ
ディ16の軸方向に沿って左右対称に設けられた復動側
ブレーキ部BF1及び往動側ブレーキ部BR1からな
る。ブレーキ装置1は、往動側ブレーキ部BR1のカバ
ー17Rの端面が空気圧によって作動する図示しないシ
リンダ装置のロッドカバーの端面に当接した状態で、そ
のシリンダ装置のロッドカバーにボルトによって取り付
けられている。そのため、シリンダ装置のピストンロッ
ド21がブレーキ装置1を貫通した状態となる。
【0022】図2をも参照して、復動側ブレーキ部BF
1は、ブレーキシュー11、トグルレバー12、ブレー
キシューハウジング13、解除ピストン14、ねじりコ
イルバネ15、ボディ16、カバー17、パッキン1
8,19、及びダストワイパー20などから構成されて
いる。
【0023】ブレーキシュー11は、ピストンロッド2
1の外周面を押圧することによってピストンロッド21
との間に摩擦力を発生させ、摩擦力によってピストンロ
ッド21にブレーキをかけるための部材である。ブレー
キシュー11は、青銅鋳物などの材料からなり、管材を
その軸線に垂直に切断した円管状のものが用いられる。
ブレーキシュー11の内周面にはピストンロッド21が
貫通しており、外周面には略U字型のブレーキシューハ
ウジング13の内周面が当接している。
【0024】トグルレバー12は、ブレーキシュー11
をピストンロッド21の径方向に押し付けるための部材
である。トグルレバー12は、金属板を長方形に形成し
たものであり、ブレーキシューハウジング13の両側に
各1枚ずつ配置されている。トグルレバー12は、その
一端部近傍で回転軸12aを介して、ブレーキシューハ
ウジング13のブレーキシュー11取付け部とは反対側
の端部近傍と回動可能に接続されている。又、他端部近
傍では回転軸12cを介してボディ16と回動可能に接
続されている。
【0025】トグルレバー12は、ピストンロッド21
の軸線に垂直な面に対して0度でない角度θを有するよ
うに、配置されている。ブレーキシューハウジング13
は、上述したように、内周面にブレーキシュー11を支
持するためのもので略U字型に形成されており、ブレー
キシュー11の外周面を半周にわたって覆っている。
又、ブレーキシューハウジング13の内周面には、ブレ
ーキシュー11がロッドの軸線方向へずれないように、
ブレーキシュー11がはまりこむ凹状の溝が設けられて
いる。
【0026】また上述したように、ブレーキシューハウ
ジング13は、その外周面のブレーキシュー11の取付
け部とは反対側の端部近傍で、回転軸12aを介してト
グルレバー12と回動可能に接続されている。
【0027】ねじりコイルバネ15は、トグルレバー1
2の各々向かい合っている面に接するように、且つ回転
軸12cの外周に巻き付けられた状態で2個装着されて
いる。ねじりコイルバネ15の一端はボディ16に当接
し、他端はトグルレバー12に取り付けられた軸12b
に引っかけるように設けられている。
【0028】ねじりコイルバネ15は、トグルレバー1
2を、回転軸12cを中心にして矢印M21の方向に常
時付勢している。トグルレバー12がねじりコイルバネ
15によって矢印M21の方向に付勢されると、トグル
レバー12は回転軸12cを中心にして回動し、その結
果、角度θが小さくなる。そうすると、回転軸12aの
位置が下方へ移動し、ブレーキシューハウジング13
は、回転軸12aによって下方へ引っ張られる。そのた
め、ブレーキシュー11がピストンロッド21の表面に
向かって押し付けられ、ブレーキシュー11とピストン
ロッド21の表面との間に強い摩擦力が発生し、これが
ブレーキ力となる。
【0029】ねじりコイルバネ15のばね定数又は個数
を変えることによって、付勢力、すなわちブレーキ力を
調節することができる。また、ねじりコイルバネ15の
代わりに、トグルレバー12にブレーキ力を付勢する部
材として、圧縮コイルバネ又は板バネなどを用いてもよ
い。
【0030】解除ピストン14は、ねじりコイルバネ1
5による付勢力に抗してブレーキシュー11を移動さ
せ、ブレーキを解除するための部材である。解除ピス
トン14は、略円柱状を呈しており、図3に示す解除ポ
ート23から供給される圧縮空気によって駆動され、図
1の矢印M22の方向に移動する。解除ピストン14が
移動すると、その端面がブレーキシューハウジング13
に当接し、ブレーキシュー11を矢印M22の方向に移
動させる。ブレーキシュー11が矢印M22の方向に移
動すると、回転軸12aの位置が上方へ移動するためト
グルレバー12による押し付け力が消滅し、ブレーキ
は解除される。
【0031】カバー17は、ボディ16の軸線方向両端
面に設けられている。カバー17の内周面にはダストワ
イパー20が設けられており、ブレーキ装置1の内部に
ゴミが浸入するのを防いでいる。
【0032】次に、往動側ブレーキ部BR1について説
明する。往動側ブレーキ部BR1は、その構成及び作用
が上述の復動側ブレーキ部BF1と同様であるので、往
動側ブレーキ部BR1それ自体については説明を省略し
又は簡略化し、往動側ブレーキ部BR1と復動側ブレー
キ部BF1との両方に関連する部分について説明する。
【0033】往動側ブレーキ部BR1は、ブレーキシュ
ー11R、トグルレバー12R、回転軸12aR、回転
軸12cR、ブレーキシューハウジング13R、解除ピ
ストン14R、ねじりコイルバネ15R、及びカバー1
7Rなどから構成されている。
【0034】往動側ブレーキ部BR1の解除ピストン1
4Rは、復動側ブレーキ部BF1の解除ピストン14と
背中合わせになるように設けられており、これらの解除
ピストン14,14Rの間には図示しない流体室が形成
されている。流体室への圧縮空気の給排は図3に示す解
除ポート23から行われる。
【0035】流体室に圧縮空気が供給されることによっ
て、これらの解除ピストン14,14Rが互いに離れる
方向に駆動される。圧縮空気が排気されると、ねじりコ
イルバネ15,15Rの付勢力によって互いに近づく方
向に戻される。
【0036】また、ボディ16には、その中央位置にお
いて、解除ピストン14,14Rを手動で駆動するため
のマニュアルボタン22が設けられている。マニュアル
ボタン22は、その先端(下端)に円錐面が形成されて
おり、円錐面が、ボディ16に設けられた半径方向の穴
を貫通して流体室に入り込んでいる。マニュアルボタン
22の頭部をドライバーの先端などで図1の下方へ押す
ことにより、マニュアルボタン22が図1の下方へ移動
し、これによって、円錐面が2つの解除ピストン14,
14Rの間に入り込んで解除ピストン14,14Rを互
いに離す方向に移動させる。
【0037】次にブレーキ装置1の動作について説明す
る。まず、図1において、解除ピストン14,14Rの
間の図示しない流体室内には圧縮空気が供給されていな
い状態であるとする。
【0038】ねじりコイルバネ15,15Rは、それぞ
れトグルレバー12,12Rを回転軸12c,12cR
を中心にして矢印M21,M22の方向に付勢するの
で、ブレーキシューハウジング13,13Rは、それぞ
れ全体として解除ピストン14,14Rに向かう方向に
移動するように、それぞれの回転軸12a,12aRを
中心として回動する。トグルレバー12,12Rは、ブ
レーキシューハウジング13,13Rを下方へ引張るこ
ととなる。これによって、各ブレーキシュー11,11
Rはピストンロッド21の外周面を押圧する。これによ
って、ピストンロッド21にはブレーキがかかり、ピス
トンロッド21はその位置で停止する。
【0039】解除ポート23に圧縮空気を供給し、流体
室に圧縮空気を作用させると、ピストン14,14Rは
それぞれ矢印M22,M21の方向に駆動され、ブレー
キシュー11,11Rは、ピストン14,14Rによっ
てそれぞれ矢印M22,M21の方向に駆動される。こ
れによって、ブレーキ力が解除される。
【0040】ところで、往動側ブレーキ部BR1は、ピ
ストンロッド21が矢印M22の方向に駆動されている
場合にブレーキとして作用し、その逆に、復動側ブレー
キ部BF1はピストンロッド21が矢印M21の方向に
駆動されている場合にブレーキとして作用する。
【0041】すなわち、ピストンロッド21が矢印M2
2の方向に駆動されている場合には、復動側ブレーキ部
BF1のブレーキシュー11はピストンロッド21の移
動とともに矢印M22の方向、つまりブレーキ力が解除
される方向へと駆動されるため、ブレーキ力は零となる
か極めて小さい。
【0042】このとき、往動側ブレーキ部BR1のブレ
ーキシュー11Rもピストンロッド21の移動とともに
矢印M22の方向に駆動される。ブレーキシュー11R
が矢印M22の方向に駆動されるとブレーキシュー11
Rのブレーキ力が強化されるため、往動側ブレーキ部B
R1においては大きなブレーキ力が得られる。
【0043】これとは逆に、ピストンロッド21が矢印
M21の方向に駆動されている場合には、往動側ブレー
キ部BR1のブレーキ力は零となるか極めて小さくな
り、復動側ブレーキ部BF1においては大きなブレーキ
力が得られる。
【0044】また、マニュアルボタン22を押すことに
より、解除ピストン14,14Rを手動で駆動すること
ができる。すなわち、マニュアルボタン22を押すと、
解除ピストン14,14Rはそれぞれ矢印M22,M2
1の方向に移動し、これによってブレーキシュー11,
11Rを同じ方向に移動させる。これによってブレーキ
力が解除される。
【0045】上述のブレーキ装置1においては、大きな
ブレーキ力を容易に得ることができ、性能の安定性を確
保することができる。トグルレバー12の長さを長くす
ることができるので、相対的な寸法精度を向上させるこ
とができる。又、回転軸12a、回転軸12c、トグル
レバー12、及びそれらの取付けのための穴などを精度
良く加工することにより、ブレーキ力を安定させること
ができる。
【0046】上述の実施形態において、ブレーキ装置1
のブレーキシュー11とブレーキシューハウジング13
とは別部品としたが、ブレーキシューハウジング13の
材質をブレーキシュー11と同じ材質とし、ブレーキシ
ュー11とブレーキシューハウジング13とを一体化し
てもよい。又、ブレーキシュー11の材質を青銅鋳物と
したが、青銅鋳物以外の耐磨耗性材料を用いてもよい。
【0047】上述のブレーキ装置1において、復動側ブ
レーキ部BF1と往動側ブレーキ部BR1との2つの部
分を有したものとしたが、いずれか1つだけを有したブ
レーキ装置であってもよい。また、ブレーキシューの形
状は円管形状としたが、それ以外の形状であってもよ
い。
【0048】上述の実施形態において、マニュアルボタ
ン22は棒状のものであり、解除ピストン14,14R
の1箇所において当接するが、下端部を2股状に分岐
し、解除ピストン14,14Rの2箇所において当接し
てこれらを引き離すようにすることによって、解除ピス
トン14,14Rがねじれるおそれがなく常時円滑な移
動が可能となる。
【0049】その他ブレーキ装置1の全体又は各部の構
成、構造、寸法、形状、材質、個数などは、本発明の主
旨に沿って種々変更することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によると、安定したブレーキ力を
容易に得ることのできるコンパクトなブレーキ装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ装置の断面正面図であ
る。
【図2】図1におけるA−A線断面矢視図である。
【図3】図1におけるB−B線断面矢視図である。
【図4】従来におけるブレーキ装置の正面断面図であ
る。
【図5】従来における他のブレーキ装置の正面断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ブレーキ装置 11,11R ブレーキシュー 12,12R トグルレバー(押し付け部材) 13,13R ブレーキシューハウジング 14,14R 解除ピストン(ブレーキ力解除駆動部
材) 15,15R ねじりコイルバネ(ブレーキ力発生付勢
部材) 21 ピストンロッド(ロッド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/26 F15B 15/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に移動可能なロッドを摩擦力により
    停止させるためのブレーキ装置であって、 前記ロッドの外周面を押圧するためのブレーキシューを
    有し、前記ロッドへの押圧部とは逆方向の径方向に延び
    るブレーキシュー部材と、 前記ロッドに対して半径方向の両側に延びるように且つ
    前記ロッドの軸線に垂直な面に対して傾き角度を有する
    ように配置され、その一端部が前記ブレーキシュー部材
    前記ロッドへの押圧部とは逆方向の径方向に延びた
    部と回転軸を介して回動可能に連結され、その他端部が
    回動可能に支持されて前記ブレーキシューを前記ロッド
    に向かって押し付けるための押し付け部材と、 前記押し付け部材が前記ブレーキシューを押し付けてブ
    レーキ力を発生する方向に前記押し付け部材が回動する
    ように付勢するブレーキ力発生付勢部材と、 前記ロッドが前記ブレーキシューによる押圧から解放さ
    れる方向に、前記ブレーキ力発生付勢部材による付勢力
    に抗して前記ブレーキシュー又は前記押し付け部材を駆
    動するブレーキ力解除駆動部材と、 を有することを特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記ブレーキシュー部材は、前記ロッドが
    貫通する円環状のブレーキシューと、 前記ブレーキシューの外周面を半周にわたって覆うU字
    形のブレーキシューハウジングとからなる請求項1記載
    のブレーキ装置。
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