JP3441716B2 - 畳 - Google Patents

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JP3441716B2
JP3441716B2 JP2001016960A JP2001016960A JP3441716B2 JP 3441716 B2 JP3441716 B2 JP 3441716B2 JP 2001016960 A JP2001016960 A JP 2001016960A JP 2001016960 A JP2001016960 A JP 2001016960A JP 3441716 B2 JP3441716 B2 JP 3441716B2
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坂 後藤
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アトピッコハウス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、畳に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の畳T1 の正面図であり、図
3は図2のA−A断面図である。
【0003】図において、D1 は畳床、11は畳床D1
に被せた畳表、12は畳縁である。畳床D1 は、発泡ポ
リスチレンボード13と、これを挟んでその上下に積層
したハードタイプのインシュレーションボード(以下、
硬質繊維板という)14、15と、硬質繊維板14の上
に積層した石油を原材料とする上部保護シート16と、
硬質繊維板15の下に積層した石油を原材料とする下部
保護シート17とより構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の畳を
構成する畳床、畳表及び畳縁には、次のような問題点が
ある。
【0005】(1)畳床D1 に使用する硬質繊維板1
4、15には、最近では、集成材、合板、電柱などの廃
材の繊維を有機化合物である接着剤で結合したものが使
用されるようになっている。廃材には、薬剤で防腐処
理、防虫処理、防蟻処理をしたものが多く、集成材や合
板などには有機化合物である接着剤が使用されている。
【0006】ここで使用されている接着剤や薬剤は、有
機化合物であるため、室内環境によって、その中の有害
物質が気化(揮発)し、室内空気を汚染し、いわゆるシ
ックハウス症候群を引き起こす原因となっている。
【0007】(2)畳床D1 に使用する上部保護シート
16には、化学繊維、例えば、ポリエステル繊維の不織
布が使用されており、下部保護シート17としては、ク
ラフト紙にテープ状のポリプロピレン糸を有機化合物で
ある接着剤で格子状に貼り付けたものや、ポリプロピレ
ン紙を有機化合物である接着剤で貼り合わせたものなど
が使用されている。
【0008】ここで使用されているポリエステル繊維
は、石油を原料とする高分子有機化合物であり、接着剤
は有機化合物であるため、両化合物とも、室内環境によ
って、その中の有害物質が気化(揮発)し、室内空気を
汚染し、いわゆるシックハウス症候群を引き起こす原因
となっている。
【0009】(3)上部保護シート16は、ポリエステ
ル繊維の不織布であるため、畳表11を通して足の裏で
感じる感触が硬い。また、シート16は、調湿性に欠
け、硬質繊維板14による調湿の不足を補うことができ
ない。
【0010】(4)下部保護シート17は、クラフト紙
にテープ状のポリプロピレン紙を格子状に貼り付けたも
のや、ポリプロピレン紙を貼り合わせたものなどである
ため、調湿性に欠け、硬質繊維板15による調湿の不足
を補うことができない。
【0011】また、このシート17は、調湿性に欠ける
ため湿気を遮断し、室内環境によっては外表面に水分が
結露し、これが原因でそこにカビが生えたり、ダニが発
生するおそれがある。
【0012】(5)畳表11には、化学肥料と農薬を使
って栽培したいぐさと綿糸を織り合わせて化学染料で着
色したものが使用されている。
【0013】栽培や着色の過程で畳表11に吸収された
化学肥料や農薬、あるいは化学染料は、有機化合物であ
るため、室内環境によって、その中の有害物質が気化な
いし揮発し、室内空気を汚染し、シックハウス症候群を
引き起こす原因となっている。
【0014】(6)畳縁12には、抗菌、防カビ、防ダ
ニなどのために薬剤処理をした化学繊維の織物が使用さ
れている。
【0015】ここにいう化学繊維は、石油を原料とする
高分子有機化合物であり、薬剤処理に使用されている薬
剤は有機化合物であるため、両化合物とも、室内環境に
よって、その中の有害物質が気化(揮発)し、シックハ
ウス症候群を引き起こす原因となっている。
【0016】この発明は、このような従来の畳の問題点
を解決するためになされたもので、(1)ワラを使用し
ない最近の畳床の調湿性の不足を補うことができ、
(2)カビやダニが発生するおそれが少なく、(3)足
に感じる感触が柔らかく、(4)有害化学物質を使用せ
ず、したがって、その揮発によって室内環境を汚染し、
シックハウス症候群を引き起こすおそれがない、畳を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明が提供する畳
は、畳床に畳表を被せて畳縁付き又は畳縁なしとした畳
において、前記畳床は、植物繊維板を積層してなる芯材
と、芯材の上に積層した無漂白の綿布と、芯材の下に積
層した無漂白の綿布とより構成し、前記植物繊維板は、
木造建築物等の廃材を除く木材の繊維を植物性の接着剤
で結合してなる板であり、前記畳表は、化学肥料を使用
せずかつ農薬の使用を抑制して栽培した天然泥染めのい
ぐさを織ったものであり、前記畳縁は、無漂白の綿布で
あることを特徴とするものである。
【0018】上記綿布は、例えば、諸撚り綿糸及び/又
は引き揃え綿糸を平織で織り上げた綿織物である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例によって説明する。
【0020】図1は、実施例の畳Tの要部断面図で、図
3に対応する図である。
【0021】実施例の畳Tは、畳床Dに畳表1を被せて
畳縁2を縫い付けたものである。
【0022】畳床Dは、ソフトタイプのインシュレーシ
ョンボード(以下、軟質繊維板という)3と、これを挟
んでその上下に積層したハードタイプのインシュレーシ
ョンボード(以下、硬質繊維板という)4、5と、硬質
繊維板4の上に積層した上部綿布6と、硬質繊維板5の
下に積層した下部綿布7の積層体を、横糸(上糸)と縦
糸(下糸)をもって、一体に縫い合わせたものである。
【0023】すなわち、畳床Dは、繊維板3、4、5の
積層体からなる芯材Sの上下両面に保護材として綿布
6、7を積層して糸で一体に縫い合わせたものである。
【0024】軟質繊維板3と硬質繊維板4、5は、木造
建築物や枕木、電柱などの廃材を原材料としたものでは
ない。これらの板3〜5は、製材所から出る木材の端切
れや間伐材などを原材料としたものであり、これらの原
材料の繊維をコーンスターチを原料とする植物性の接着
剤で、一体に結合して作った板である。防腐、防虫、防
蟻処理などのための薬剤処理は一切なされていない。
【0025】綿布6、7は、縦糸に20番手の単糸を2
本撚って作った諸撚り糸、横糸に20番手の単糸を2本
引き揃えた双糸(引き揃え糸)を使用し、縦糸と横糸
を、1インチ幅の中に、それぞれ48本と35本織り込
んで、平織りで織り上げた綿織物である。いずれも無漂
白の綿を使用した綿織物である。
【0026】畳表1は、化学肥料を使用せず、農薬の使
用も通常の1/10以下に抑えて栽培し、天然染土で泥
染めしたいぐさを麻糸で織り上げたものである。
【0027】畳縁2は、無漂白の綿布で、抗菌、防カ
ビ、防ダニのための薬剤処理はなされていない。
【0028】次に、上記構成に基づく作用を説明する。
【0029】畳床Dの芯材Sに使用されている軟質繊維
板3と硬質繊維板4、5は、有機化合物である接着剤を
使用した集成材や合板の廃材、あるいは、薬剤で防腐処
理、防虫処理、防蟻処理などをした廃材を使用したもの
ではない。いずれも無加工、無処理の木材を原材料と
し、植物性の接着剤を使用したものである。
【0030】畳床Dを構成する保護材と畳縁2に使用し
た綿布は無漂白の綿織物である。
【0031】畳表1は、化学肥料を使用せず、農薬の使
用も最低限に抑えて栽培し、泥染めしたいぐさを使用し
たものである。
【0032】このように、実施例の畳Tには、人体に有
害な化学物質は全くといってよいほど使用していない。
【0033】従来の畳T1 は、使用しているうちに有害
物質が気化ないし揮発して室内空気を汚染し、シックハ
ウス症候群を引き起こす原因となっていたが、実施例の
畳Tはそのようなおそれはない。実施例の畳Tには、上
述のように、空気汚染の源泉となる有害な化学物質を使
用していないからである。
【0034】また、芯材Sの保護材として使用されてい
る上部綿布6は、20番手の比較的太い綿糸で織り上げ
たものであるため、ボリューム感のある分厚い弾性のあ
る織物となっている。このため、畳表1を通して足の裏
で感じる感触は弾性があって柔らかいものとなる。
【0035】上部綿布6は、上述のように分厚い織物で
あるため、吸放排湿性にとみ、芯材である軟、硬質繊維
板3〜5による調湿の不足を補うことができる。
【0036】一方の保護材である下部綿布7も、上部綿
布6と同様の綿織物で、吸放湿性にとむので、芯材であ
る軟、硬質繊維板3〜5による調湿の不足を補うことが
できる。
【0037】また、下部綿布7は吸放湿性に優れている
ので、この中に水分が滞留し、これが原因でそのまわり
にカビが生えたり、ダニが発生するおそれが少なくな
る。
【0038】なお、上記実施例においては、畳縁をつけ
た畳Tを例にして説明したが畳縁なしの畳についても同
様に説明できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上述のような構成としたので、次の効果を奏する。
【0040】(1)植物繊維板からなる芯材の保護材に
綿布を使用したので、この綿布によって植物繊維板の調
湿性の不足を補うことができる。
【0041】(2)芯材の上面の保護材に綿布を使用し
たので、畳表を通して足の裏に感じる感触が柔らかくな
る。
【0042】(3)畳の構成部材である畳床、畳表及び
畳縁に、有害化学物質を使用しないので、シックハウス
症候群を引き起こすおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の畳の要部断面図
【図2】 従来の畳の平面図
【図3】 図2のA−A断面図
【符号の説明】
T 畳 D 畳床 1 畳表 2 畳縁 3 ソフトタイプのインシュレーションボード(軟質繊
維板) 4、5 ハードタイプのインシュレーションボード(硬
質繊維板) 6 上部綿布 7 下部綿布

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳床に畳表を被せて畳縁付き又は畳縁な
    しとした畳において、前記畳床は、植物繊維板を積層し
    てなる芯材と、芯材の上に積層した無漂白の綿布と、芯
    材の下に積層した無漂白の綿布とより構成し、前記植物
    繊維板は、木造建築物等の廃材を除く木材の繊維を植物
    性の接着剤で結合してなる板であり、前記畳表は、化学
    肥料を使用せず、かつ農薬の使用を抑制して栽培した天
    然泥染めのいぐさを織ったものであり、前記畳縁は、無
    漂白の綿布であることを特徴とする畳。
  2. 【請求項2】 前記綿布は、諸撚り綿糸及び/又は引き
    揃え綿糸を平織で織り上げた綿織物である請求項1記載
    の畳。
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