JP3441631B2 - エンジン用吸気消音器 - Google Patents

エンジン用吸気消音器

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JP3441631B2
JP3441631B2 JP22143597A JP22143597A JP3441631B2 JP 3441631 B2 JP3441631 B2 JP 3441631B2 JP 22143597 A JP22143597 A JP 22143597A JP 22143597 A JP22143597 A JP 22143597A JP 3441631 B2 JP3441631 B2 JP 3441631B2
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洋 梅野
博行 木谷
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン用吸気消
音器に関し、特に空気調和装置の冷媒ガスのコンプレッ
サを駆動するエンジンに用いる吸気消音器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】夏季の電力消費を緩和するために、室外
機の動力源に内燃機関を用いた空気調和装置が種々提案
されている(特開平8−68366号公報など参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の設備を一般家
庭や小規模な店舗などでの使用に適合させるためには、
低騒音であること、保守整備が容易であること、設置空
間が小さくて済むこと等の条件を全て満たすことが望ま
しい。
【0004】ところで、エンジン騒音を低減する手法と
しては、気柱共鳴などで特定周波数の音圧を減衰させる
ことが一般的に知られているが、これはある容積のチャ
ンバやある長さの管路が必要であり、それを収容するた
めの空間を要するので、室外機の外形寸法が大型化する
ことを免れ得なかった。
【0005】本発明は、このような観点に立脚してなさ
れたものであり、その主な目的は、保守整備性とスペー
ス効率とを損なわずに構成し得るエンジン用吸気消音器
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、空気調和装置の冷媒ガスの
コンプレッサを駆動するエンジンに用いる吸気消音器
を、筐体の前面と後面とに配置された電気制御機器の収
納部とガス制御機器の収納部との間に設けるものとし
た。これによれば、消音器自体は保守整備を要しないの
で、電気制御機器の収納部とガス制御機器の収納部との
間に挟み込んでも何ら支障を生じない。そして電気制御
機器とガス制御機器とは筐体の外面に近い位置に配置さ
れるので、高い保守整備性を確保し得る。また複数の膨
張室を多段に構成すれば、比較的小さな容積で広い周波
数範囲にわたる良好な消音効果が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された実施
例を参照して本発明の構成について詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明が適用された空気調和装置
の室外機の全体を示している。この室外機1は、大別し
てコンプレッサ部2と熱交換器部3との2つの部分から
なり、共通の筐体4に収容されている。
【0009】コンプレッサ部2には、筐体4の底壁に固
定された単気筒のバーチカルクランク軸型エンジン5
と、該エンジン5で駆動される冷媒ガス圧縮用のコンプ
レッサ6と、エンジン5への吸入空気を濾過するエアク
リーナ7と、吸気側から放散するエンジン音を低減する
ための吸気消音器8とが設けられている。また吸気消音
器8は筐体4の最上部側に設けられているが、図2に示
すように、その前面側に電気制御機器の収納部9が、そ
の後面側にガス制御機器の収納部10が、それぞれ吸気
消音器8を挟んだ態様で配置されている。
【0010】他方、熱交換器部3には、一対の送風機1
1が上下に並べて設けられると共に、コンプレッサ6で
圧縮した冷媒ガスを液化するコンデンサやラジエタ等
(図示せず)が設けられている。
【0011】エアクリーナ7は、吸気消音器8の下方か
つエンジン5の上方に配置されており、概ね真円輪郭の
有底筒状をなすケース12の背面には、上向きに開口す
る流入口13と、下向きに開口する流出口14とが、概
ね同一の軸線上に設けられている。そしてその内部に環
状のフィルタエレメント15が装着され、その前面の開
口は蓋16で塞がれている。
【0012】上向きの流入口13には、そのほぼ真上に
配置された吸気消音器8の出口通路管17の端末が直接
的に接続されている。また流出口14は、そのほぼ真下
に配置されたミキサ18と蛇腹形のエアホース19を介
して連結されている。このように、エアクリーナ7の流
入口13と流出口14とをクロスフロー方式とすること
により、通路管17やエアホース19の接続が容易にな
り、しかも管路長も最短で済む。
【0013】エアクリーナ7の上流側に配置された吸気
消音器8は、図3〜図5に示したように、4つの膨張室
20a〜20dと、各膨張室間を連結する管路21a〜
21dと、流入通路22並びに前記出口通路管17とか
らなり、例えば合成樹脂材のブロー成形でその全体が一
体成形されている。
【0014】吸入空気は、後方へ開口した流入通路22
を経て第1膨張室20aに入り、第2、第3、第4の各
膨張室20b〜20dを各連結管21a〜21dを介し
て通過した後、流出通路管17からエアクリーナのケー
ス12に入り、ケース12内に設けられたフィルタエレ
メント15で濾過された後、ミキサ18で燃料ガスと混
合されてエンジン5の燃焼室に入る。
【0015】エンジン5で発生した燃焼音は、吸気流の
逆にエアクリーナ7から吸気消音器8の各膨張室20d
〜20aを経て流入通路22から外部に放散される。こ
こで、各膨張室20a〜20dの容積並びに各膨張室間
を連結する管路21a〜21dの長さが互いに異なって
おり、特定周波数での音圧レベルに山や谷が生じないよ
うに、広い周波数範囲にわたって音圧を高効率に減衰さ
せることができるように設定されている。
【0016】
【発明の効果】このように本発明によれば、保守整備を
要しない消音チャンバを、電気制御機器の収納部とガス
制御機器の収納部との間に挟み込むものとしたので、電
気制御機器とガス制御機器とが筐体の外面に近い位置に
配置することができることとなり、コンパクトな構成で
高い保守整備性を確保し得る。また複数チャンバを多段
に構成したので、比較的小さな容積で広い周波数範囲に
わたっての消音効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された空気調和装置の室外機の全
体配置を示す正面図。
【図2】本発明が適用された空気調和装置の室外機を一
部断面にして示す要部側面図。
【図3】吸気消音器の正面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 室外機 2 コンプレッサ部 3 熱交換器部 4 筐体 5 エンジン 6 コンプレッサ 7 エアクリーナ 8 吸気消音器 9 電気制御機器の収納部 10 ガス制御機器の収納部 11 送風機 12 ケース 13 流入口 14 流出口 15 フィルタエレメント 16 蓋 17 出口通路管 18 ミキサ 19 エアホース 20 膨張室 21 管路 22 流入通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 63/06 F02B 65/00 F02B 77/13 F02M 35/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和装置の冷媒ガスのコンプレッサ
    を駆動するエンジンに用いる吸気消音器であって、 筐体の前面と後面とに配置された電気制御機器の収納部
    とガス制御機器の収納部との間に設けられることを特徴
    とするエンジン用吸気消音器。
  2. 【請求項2】 容積が互いに異なる複数の膨張室と、そ
    れらの間を繋ぐ管長が互いに異なる連結管とからなり、
    合成樹脂材で一体形成されたことを特徴とする請求項1
    に記載のエンジン用吸気消音器。
JP22143597A 1997-08-18 1997-08-18 エンジン用吸気消音器 Expired - Fee Related JP3441631B2 (ja)

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JPH1162745A JPH1162745A (ja) 1999-03-05
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