JP3453928B2 - 内燃機関のインタクーラ - Google Patents

内燃機関のインタクーラ

Info

Publication number
JP3453928B2
JP3453928B2 JP12002595A JP12002595A JP3453928B2 JP 3453928 B2 JP3453928 B2 JP 3453928B2 JP 12002595 A JP12002595 A JP 12002595A JP 12002595 A JP12002595 A JP 12002595A JP 3453928 B2 JP3453928 B2 JP 3453928B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
intercooler
core
internal combustion
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12002595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08312357A (ja
Inventor
壽彦 佐野
周司 黒坂
格三 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP12002595A priority Critical patent/JP3453928B2/ja
Publication of JPH08312357A publication Critical patent/JPH08312357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3453928B2 publication Critical patent/JP3453928B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気系から
発生する騒音の低減をはかるようにしたインタクーラの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸気系にインタクーラを備える内燃機関
として、例えば図8、図9に示すようなものがある(例
えば、実開平1−96530号公報、実開平4−172
80号公報、参照)。
【0003】図8において、1は機関、2は機関1の排
気ガスの圧力エネルギーを利用して吸気を過給するター
ボチャージャである。
【0004】機関1の気筒から排出される排気ガスは排
気管3を通ってタービン4に導入される。タービン4は
排気ガスの圧力エネルギーにより高速回転し、シャフト
を介して連結されたコンプレッサ5を回転駆動する。
【0005】コンプレッサ5は吸気管6から吸入される
空気をその回転数に応じて過給し、吸気管6を通して機
関1の気筒に供給する。
【0006】コンプレッサ5と機関1を結ぶ吸気管6の
途中にインタクーラ7が設置される。インタクーラ7
は、コンプレッサ5によって圧縮されることにより温度
上昇した吸気の熱を外気に放熱する働きをする。機関1
に送られる吸気がインタクーラ7で冷却されることによ
り、機関1のノッキングを抑えつつ吸気充填効率を高め
て高出力化がはかれる。
【0007】図9に示すように、インタクーラ7は、吸
気と外気の熱交換を促すコア部8と、図中矢印で示すよ
うにコンプレッサ5から圧送される吸気をコア部8に導
入する入口タンク9と、コア部8を通過した吸気を集め
て吸気管6を介して機関1に導く出口タンク10とを備
える。
【0008】図10に示すように、コア部8は内部に吸
気を導く偏平な筒形をした複数のチューブ12と、各チ
ューブ12の外側に外気を導く外気コア流路13とをそ
れぞれ備える。
【0009】各チューブ12は波板状の複数のアウタフ
ィン18を介して積層される。アウタフィン18を介し
て外気コア流路13を流れる外気に対する放熱面積が確
保される。
【0010】各チューブ12の内側には波板状をしたイ
ンナフィン15が介装される。各チューブ12の内部は
インナフィン15を介して吸気を導く複数の吸気コア流
路11が細路状に画成される。インナフィン15を介し
てチューブ12内を流れる吸気に接する面積が確保さ
れ、吸気と外気との間で行われる熱交換が促される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インナフィ
ン15を介して複数の細路に画成される吸気コア流路1
1は、その両端部が入口タンク9と出口タンク10のそ
れぞれに開放された管路となっているため、吸気コア流
路11に気柱振動が発生する。
【0012】インナフィン15の端部16は各チューブ
12の開口端部17と並んで、インナフィン15を介し
て管路状に画成される各吸気コア流路11は全て均等な
通路長を持っているため、各吸気コア流路11に発生す
る気柱振動の共鳴周波数が、吸気マニホールド等で構成
される吸気系の固振動数と一致すると共振して、各吸気
コア流路11から高周波の気流音が発生し、インタクー
ラ1の外側に漏れる騒音となる。
【0013】この対策として、入口タンク9と出口タン
ク10の外側を覆う遮音材11を設けたり、あるいは入
口タンク9と出口タンク10の肉厚を増大させる必要が
生じ、重量の増大等を招く。
【0014】本発明は上記の問題点を解消し、内燃機関
のインタクーラから発生する騒音を低減することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の内燃機
関のインタクーラは、過給機から圧送される吸気を導入
する入口タンクと、入口タンクに導入された吸気を通過
させて冷却媒体への放熱を促す複数の吸気コア流路と、
各吸気コア流路を通過した吸気を集めて機関に導く出口
タンクと、を備える内燃機関のインタクーラにおいて、
前記各吸気コア流路に発生する気柱振動の共鳴周波数が
吸気系の固有振動数と一致しないように各吸気コア流路
の通路長を設定する。
【0016】請求項2に記載の内燃機関のインタクーラ
は、請求項1に記載の発明において、前記各吸気コア流
路を偏平な筒形をしたチューブの内側に波板状をしたイ
ンナフィンを介して画成し、インナフィンの端部をチュ
ーブの開口端部に対してチューブの内奥に所定のオフセ
ット量Lを持って配置する。
【0017】請求項3に記載の内燃機関のインタクーラ
は、過給機から圧送される吸気が導入される入口タンク
と、 入口タンクに導入された吸気を通過させて冷却媒体
への放熱を促す複数の吸気コア流路と、 各吸気コア流路
を通過した吸気を集めて機関に導く出口タンクと、 を備
える内燃機関のインタクーラにおいて、 前記各吸気コア
流路を複数のチューブの内側に波板状をした複数のイン
ナフィンを介して画成し、 各インナフィンの吸気コア流
路方向の長さを互いに相違させる。
【0018】請求項4に記載の内燃機関のインタクーラ
は、過給機から圧送される吸気が導入される入口タンク
と、 入口タンクに導入された吸気を通過させて冷却媒体
への放熱を促す複数の吸気コア流路と、 各吸気コア流路
を通過した吸気を集めて機関に導く出口タンクと、 を備
える内燃機関のインタクーラにおいて、 前記各吸気コア
流路を複数のチューブで構成し、 各チューブの吸気コア
流路方向の長さを互いに相違させる
【0019】請求項5に記載の内燃機関のインタクーラ
は、請求項に記載の発明において、前記吸気コア流路
を構成する前記複数のチューブの内側に波板状をした複
数のインナフィンを介装する
【0020】
【作用】請求項1に記載の内燃機関のインタクーラにお
いて、各吸気コア流路をその両端が開放された管路とし
てみると、各吸気コア流路に発生する気柱振動の共鳴周
波数は、吸気コア流路の通路長または通路断面積に依存
する。
【0021】したがって、インタクーラの各吸気コア流
路の通路長を任意に設定することにより、各吸気コア流
路に発生する気柱振動の共鳴周波数が吸気系の固有振動
数と一致することが避けられ、インタクーラから発生す
る気流音の音圧レベルを低減することができる。
【0022】請求項2に記載の内燃機関のインタクーラ
において、インナフィンの端部をチューブの開口端部に
対してチューブの内奥に所定のオフセット量Lを持って
配置する構造により、吸気コア流路の通路長を任意に設
定することが可能となり、各吸気コア流路発生する気柱
振動の共鳴周波数が吸気系の固有振動数と一致すること
が避けられ、インタクーラから発生する気流音の音圧レ
ベルを低減することができる。
【0023】また、インナフィンの長さを調節してイン
タクーラから発生する気流音の音圧レベルを低減する構
造のため、排気量等の異なる機関に対応してインタクー
ラの外寸を変える必要がなく、生産性を高められる。
【0024】
【0025】
【0026】請求項に記載の内燃機関のインタクーラ
において、各インナフィンの長さを調節して各吸気コア
流路の通路長を互いに相違させる構造により、排気量等
の異なる機関に対応して、インナフィンの断面形を変更
したり、インタクーラの外寸を変える必要がなく、生産
性を高められる。また、各吸気コア流路をその両端が開
放された管路としてみると、各吸気コア流路に発生する
気柱振動の共鳴周波数は、吸気コア流路の通路長または
通路断面積に依存する。 したがって、インタクーラの各
吸気コア流路の通路長を互いに相違させることにより、
各吸気コア流路に発生する気柱振動の共鳴周波数が相違
し、吸気系の固有振動数と一致してインタクーラから発
生する気流音の音圧レベルが急増することが抑制でき
る。
【0027】請求項に記載の内燃機関のインタクーラ
において、各チューブの長さを調節して各吸気コア流路
の通路長を互いに相違させる構造により、排気量等の異
なる機関に対応して、インナフィンの断面形を変更した
り、インタクーラの外寸を変える必要がなく、生産性を
高められる。また、各吸気コア流路をその両端が開放さ
れた管路としてみると、各吸気コア流路に発生する気柱
振動の共鳴周波数は、吸気コア流路の通路長または通路
断面積に依存する。 したがって、インタクーラの各吸気
コア流路の通路長を互いに相違させることにより、各吸
気コア流路に発生する気柱振動の共鳴周波数が相違し、
吸気系の固有振動数と一致してインタクーラから発生す
る気流音の音圧レベルが急増することが抑制できる。
求項5に記載の内燃機関のインタークーラにおいて、複
数のチューブの内側に波板状をした複数のインナフィン
を介装した構造により、熱交換が促される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0029】図2において、7は図示しないターボチャ
ージャのコンプレッサ(圧縮機)から機関の各気筒に送
られる吸気を冷却するインタクーラである。
【0030】インタクーラ7は、コンプレッサによって
圧縮されることにより温度上昇した吸気の熱を外気に放
熱する働きをする。機関に送られる吸気がインタクーラ
7で冷却されることにより、機関のノッキングを抑えつ
つ吸気充填効率を高めて高出力化がはかれる。
【0031】インタクーラ7は、吸気と外気(冷却媒
体)の熱交換を促すコア部8と、図中矢印で示すように
コンプレッサ5から圧送される吸気をコア部8に導入す
る入口タンク9と、コア部8を通過した吸気を集めて吸
気管6を介して機関1に導く出口タンク10とを備え
る。
【0032】図1にも示すように、コア部8は吸気を導
く偏平な筒形をした複数のチューブ12と、各チューブ
12の外側に外気を導く外気コア流路13とをそれぞれ
備える。
【0033】各チューブ12は波板状をした複数のアウ
タフィン18を介して積層される。アウタフィン18を
介して外気コア流路13を流れる外気に対する放熱面積
が確保される。
【0034】各チューブ12の内側には波板状のインナ
フィン15が介装され、各チューブ12の内部はインナ
フィン15を介して吸気を導く複数の吸気コア流路11
が細路状に画成される。インナフィン15を介してチュ
ーブ12内を流れる吸気に接する面積が確保され、吸気
と外気との間で行われる熱交換が促される。
【0035】ところで、インナフィン15を介して複数
の細路に画成される吸気コア流路11は、その両端部が
入口タンク9と出口タンク10のそれぞれに開放された
管路となっているため、吸気コア流路11に気柱振動が
発生する。
【0036】しかしながら、インナフィン15の端部1
6は各チューブ12の開口端部17と並んで、インナフ
ィン15を介して管路状に画成される各吸気コア流路1
1は全て均等な通路長を持っているため、各吸気コア流
路11に発生する気柱振動の共鳴周波数が吸気系の固振
動数と一致すると共振して、各吸気コア流路11から高
周波の気流音が発生し、インタクーラ1の外側に漏れる
騒音となる。
【0037】これに対処して本発明は、インナフィン1
5を介して管路状に画成される各吸気コア流路11の通
路長を任意に設定することにより、各吸気コア流路11
に発生する気柱振動の共鳴周波数が吸気系の固有振動波
数と一致しないようにする。
【0038】この実施例では、各インナフィン15の一
端部16を各チューブ12の一開口端部17より内奥に
位置させる。したがって、インナフィン15を介して複
数の細路に画成される吸気コア流路11は、一方の端部
が出口タンク10に開放され、他方の端部が各チューブ
12の開口端部17の間に画成された入口空間19を介
して入口タンク9に開放された管路となる。
【0039】各インナフィン15の一端部16は各チュ
ーブ12の一開口端部17より一定のオフセット量Lを
持って内奥に位置する。
【0040】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0041】各吸気コア流路11を両端が開放された管
路とすると、これに発生する気柱振動の共鳴周波数f
(kHz)は、次の式で表される。
【0042】
【数1】
【0043】ただし、Cを音速、lを管路の長さ
(m)、rを管路の半径(m)、kを開放端補正値とす
る。
【0044】上記(1)式より、各吸気コア流路11に
発生する気柱振動の共鳴周波数は、上記管路長さlに相
当する各吸気コア流路11の長さに依存する。したがっ
て、各インナフィン端部16の各チューブ開口端部17
に対するオフセット量Lを任意に設定して管路長さlを
調節することにより、各吸気コア流路11に発生する気
柱振動の共鳴周波数が吸気系の固有振動数と一致するこ
とが避けられる。
【0045】具体的には、音速C=331+0.6×2
5(°C)=346m/s2、各吸気コア流路11の長
さl=160×10-3(m)、管路半径r=11,28
×10-3(m)、開放端補正値k=1.22とする場
合、各吸気コア流路11に発生する気柱振動の共鳴周波
数fは、次式で算出される。
【0046】
【数2】
【0047】この場合に、各吸気コア流路11に発生す
る5次の共鳴周波数fは、f=0.923×5=4.6
1kHzとなって吸気系の固有振動数が近似する場合、
インタクーラ7から発生する気流音が急増する。
【0048】これに対処して、一つの実施例として、各
インナフィン端部16の各チューブ開口端部17に対す
るオフセット量Lを7.5mmに設定する。この場合、
各吸気コア流路11に発生する気柱振動の共鳴周波数f
は、次式で算出される。
【0049】
【数3】
【0050】この場合に、各吸気コア流路11に発生す
る5次の共鳴周波数fは、f=0.961×5=4.8
0kHzとなって吸気系の固有振動数に対して0.2k
Hzの周波数差が生じることによりインタクーラ7から
気流音が発生することを抑えられる。
【0051】図3は機関の吸気系から発生する騒音の音
圧レベルを解析した結果を示す特性図である。図中に斜
線を入れて示すように、吸気系から発生する騒音の音圧
レベルがインタクーラ7に発生する気流音により特定の
高周波数域で急増することを解消できる。
【0052】このように、インナフィン15の長さを調
節してインタクーラ7から発生する気流音の音圧レベル
を低減する構造により、インナフィン15の断面形を変
更したり、チューブ12の長さを変更しないため、排気
量等の異なる機関に対応してインタクーラ7の外寸を変
える必要がなく、生産性を高められる。
【0053】次に、図4に示す他の実施例について説明
する。なお、図2等との対応部分には同一符号を付す。
【0054】各インナフィン15を介して管路状に画成
される各吸気コア流路11の通路長を互いに相違させる
ことにより、各吸気コア流路11に発生する気柱振動の
共鳴周波数を各チューブ12毎に相違させる。
【0055】一部の各インナフィン15の一端部16を
各チューブ12の一開口端部17より内奥に位置させ
る。各インナフィン15の一端部16は各チューブ12
の一開口端部17に対するオフセット量Lを互いに相違
させる。
【0056】この場合、インタクーラ7の各吸気コア流
路11の通路長さを互いに相違させることにより、各吸
気コア流路11に発生する気柱振動の共鳴周波数が相違
し、吸気系の固有振動数と一致してインタクーラ7から
発生する気流音の音圧レベルが急増することが抑制でき
る。
【0057】このように、インナフィン15の長さを調
節してインタクーラ7から発生する気流音の音圧レベル
を低減する構造により、インナフィン15の断面形を変
更したり、チューブ12の長さを変更しないため、排気
量等の異なる機関に対応してインタクーラ7の外寸を変
える必要がなく、生産性を高められる。
【0058】次に、図5に示す他の実施例について説明
する。なお、図2等との対応部分には同一符号を付す。
【0059】各インナフィン15の一端部16を吸気コ
ア流路11の通路方向と傾斜して形成する。したがっ
て、各インナフィン15の一端部16の各チューブ12
の一開口端部17に対するオフセット量Lが次第に変化
する。
【0060】この場合も、インタクーラ7の各吸気コア
流路11の通路長さを互いに相違させることにより、各
吸気コア流路11に発生する気柱振動の共鳴周波数が相
違し、吸気系の固有振動数と一致してインタクーラ7か
ら発生する気流音の音圧レベルが急増することが抑制で
きる。
【0061】このように、インナフィン15の長さを調
節してインタクーラ7から発生する気流音の音圧レベル
を低減する構造により、インナフィン15の断面形を変
更したり、チューブ12の長さを変更しないため、排気
量等の異なる機関に対応してインタクーラ7の外寸を変
える必要がなく、生産性を高められる。
【0062】次に、図6に示す他の実施例について説明
する。なお、図2等との対応部分には同一符号を付す。
【0063】各チューブ12の長さを互いに相違させ
て、インタクーラ7の各吸気コア流路11の通路長さを
互いに相違させる。
【0064】各チューブ12の端部17を入口タンク9
に突出させ、それぞれの突出量を段階的に増加させる。
【0065】各チューブ12に介装されるインナフィン
も、各チューブ12の長さに対応して相違させている。
【0066】この場合も、インタクーラ7の各吸気コア
流路11の通路長さを互いに相違させることにより、各
吸気コア流路11に発生する気柱振動の共鳴周波数が相
違し、吸気系の固有振動数と一致してインタクーラ7か
ら発生する気流音の音圧レベルが急増することが抑制で
きる。
【0067】このように、各チューブ12の長さを調節
してインタクーラ7から発生する気流音の音圧レベルを
低減する構造により、排気量等の異なる機関に対応して
インナフィン15の断面形を変更したり、インタクーラ
7の外寸を変える必要がなく、生産性を高められる。
【0068】次に、図7に示す他の実施例について説明
する。なお、図2等との対応部分には同一符号を付す。
【0069】この実施例では、各吸気コア流路11を一
体形成した多孔管タイプのチューブ22を備える。
【0070】各チューブ22の一端部27を吸気コア流
路11の通路方向と傾斜させる。したがって、各チュー
ブ22に並んで開口する各吸気コア流路11の通路長さ
が段階的に変化する。
【0071】この場合も、インタクーラ7の各吸気コア
流路11の通路長さを互いに相違させることにより、各
吸気コア流路11に発生する気柱振動の共鳴周波数が相
違し、吸気系の固有振動数と一致してインタクーラ7か
ら発生する気流音の音圧レベルが急増することが抑制で
きる。
【0072】また、波板状をしたインナフィン15の断
面形を変化させて、インタクーラ7の各吸気コア流路1
1の通路断面積を互いに相違させることにより、各吸気
コア流路11に発生する気柱振動の共鳴周波数が相違
し、吸気系の固有振動数と一致してインタクーラ7から
発生する気流音の音圧レベルが急増することが抑制する
ことも考えられる。
【0073】しかし、この場合、排気量等の異なる機関
に対応してインナフィン15の断面形を変更すると、イ
ンタクーラ7の外寸が変わったり、生産性の悪化を来す
可能性がある。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の内
燃機関のインタクーラは、吸気コア流路に発生する気柱
振動の共鳴周波数が吸気系の固有振動数と一致しないよ
うに各吸気コア流路の通路長を設定することにより、各
インタクーラから発生する気流音の音圧レベルを低減す
ることができる。
【0075】請求項2に記載の内燃機関のインタクーラ
は、インナフィンの端部をチューブの開口端部に対して
チューブの内奥に所定のオフセット量Lを持って配置す
る構造により、吸気コア流路の通路長を任意に設定する
ことが可能となり、排気量等の異なる機関に対応してイ
ンタクーラの外寸を変える必要がなく実施でき、生産性
を高められる。
【0076】
【0077】請求項に記載の内燃機関のインタクーラ
は、各インナフィンの長さを調節して各吸気コア流路の
通路長を互いに相違させる構造により、排気量等の異な
る機関に対応して、インナフィンの断面形を変更した
り、インタクーラの外寸を変える必要がなく実施でき、
生産性を高められる。
【0078】請求項に記載の内燃機関のインタクーラ
は、各チューブの長さを調節して各吸気コア流路の通路
長を互いに相違させる構造により、排気量等の異なる機
関に対応して、インナフィンの断面形を変更したり、イ
ンタクーラの外寸を変える必要がなく実施でき、生産性
を高められる。請求項5に記載の内燃機関のインターク
ーラにおいて、複数のチューブの内側に波板状をした複
数のインナフィンを介装した構造により、熱交換が促さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すコア部の斜視図。
【図2】同じくインタクーラの平面図。
【図3】同じく機関の吸気系から発生する騒音の音圧レ
ベルを解析した結果を示す特性図。
【図4】他の実施例を示すインタクーラの平面図。
【図5】さらに他の実施例を示すインタクーラの側面
図。
【図6】さらに他の実施例を示すインタクーラの平面
図。
【図7】さらに他の実施例を示すインタクーラの側面
図。
【図8】従来例を示す機関のシステム図。
【図9】同じくインタクーラの斜視図。
【図10】同じく図10のA部を示す断面図。
【符号の説明】
7 インタクーラ 8 コア部 9 入口タンク 10 出口タンク 11 吸気コア流路 12 チューブ 13 外気コア流路 15 インナフィン 16 インナフィン端部 17 チューブ開口端部 18 アウタフィン 19 入口空間
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−152024(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 29/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過給機から圧送される吸気を導入する入口
    タンクと、 入口タンクに導入された吸気を通過させて冷却媒体への
    放熱を促す複数の吸気コア流路と、 各吸気コア流路を通過した吸気を集めて機関に導く出口
    タンクと、 を備える内燃機関のインタクーラにおいて、 前記各吸気コア流路に発生する気柱振動の共鳴周波数が
    吸気系の固有振動数と一致しないように各吸気コア流路
    の通路長を設定したことを特徴とする内燃機関のインタ
    クーラ。
  2. 【請求項2】前記各吸気コア流路を偏平な筒形をしたチ
    ューブの内側に波板状をしたインナフィンを介して画成
    し、 インナフィンの端部をチューブの開口端部に対してチュ
    ーブの内奥に所定のオフセット量Lを持って配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のインタクー
    ラ。
  3. 【請求項3】過給機から圧送される吸気が導入される入
    口タンクと、 入口タンクに導入された吸気を通過させて冷却媒体への
    放熱を促す複数の吸気コア流路と、 各吸気コア流路を通過した吸気を集めて機関に導く出口
    タンクと、 を備える内燃機関のインタクーラにおいて、 前記各吸気コア流路を複数のチューブの内側に波板状を
    した複数のインナフィンを介して画成し、 各インナフィンの吸気コア流路方向の長さを互いに相違
    させたことを特徴とする 内燃機関のインタクーラ。
  4. 【請求項4】過給機から圧送される吸気が導入される入
    口タンクと、 入口タンクに導入された吸気を通過させて冷却媒体への
    放熱を促す複数の吸気 コア流路と、 各吸気コア流路を通過した吸気を集めて機関に導く出口
    タンクと、 を備える内燃機関のインタクーラにおいて、 前記各吸気コア流路を複数のチューブで構成し、 各チューブの吸気コア流路方向の長さを互いに相違させ
    たことを特徴とする内燃機関のインタクーラ。
  5. 【請求項5】 前記吸気コア流路を構成する前記複数のチ
    ューブの内側に波板状をした複数のインナフィンを介装
    したことを特徴とする請求項4に記載の 内燃機関のイン
    タクーラ。
JP12002595A 1995-05-18 1995-05-18 内燃機関のインタクーラ Expired - Fee Related JP3453928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12002595A JP3453928B2 (ja) 1995-05-18 1995-05-18 内燃機関のインタクーラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12002595A JP3453928B2 (ja) 1995-05-18 1995-05-18 内燃機関のインタクーラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08312357A JPH08312357A (ja) 1996-11-26
JP3453928B2 true JP3453928B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=14776054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12002595A Expired - Fee Related JP3453928B2 (ja) 1995-05-18 1995-05-18 内燃機関のインタクーラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3453928B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW347540B (en) * 1996-11-22 1998-12-11 Mitsubishi Shindo Kk Film condenser and metalized film
JP3858324B2 (ja) * 1997-01-08 2006-12-13 株式会社デンソー インナーフィンおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08312357A (ja) 1996-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5979598A (en) Intake silencer for motor vehicle
US4702079A (en) Air-cooled type intercooler for a supercharged internal combustion engine
US7172016B2 (en) Internally mounted radial flow, high pressure, intercooler for a rotary compressor machine
JPH03229919A (ja) 内燃機関のアフタークーラ装置
US5448982A (en) Intake system for an internal combustion engine with a supercharger
JP2011133198A (ja) 車両用インタークーラ
US4501235A (en) Tuned engine intake manifold
JP3453928B2 (ja) 内燃機関のインタクーラ
JP4906548B2 (ja) 多気筒内燃機関の吸気マニホルド
JP3588857B2 (ja) 機械式過給機付エンジンの吸気装置
GB2121875A (en) Multi-cylinder internal combustion engine with a combination turbocharger and inertia supercharger
WO2020238328A1 (zh) 瓦楞筒消声换热结构及应用其的热声设备
JP3870451B2 (ja) V型エンジンの過給装置
JP2000310124A (ja) 過給機付き内燃機関のインタークーラ及び吸気装置
JP2017214872A (ja) ターボ過給機付エンジン
JP4165730B2 (ja) 多シリンダエンジンの吸気構造
JP2007218167A (ja) 多気筒エンジンおよびegrクーラ
JP3137384B2 (ja) 機械式過給機付エンジンの吸気装置
JP7075220B2 (ja) 排気クーラ
JPH08312361A (ja) ターボチャージャのコンプレッサハウジング
JPH11257083A (ja) 遠心式過給機のタービンの渦巻室
JP2012127266A (ja) 多気筒エンジンのegr装置
JPH09324641A (ja) インタクーラ付過給機用通気管
KR200170997Y1 (ko) 공냉식 인터 쿨러
JPH0240269Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees