JP3440259B2 - 鋼板成形素材の裏張装置 - Google Patents

鋼板成形素材の裏張装置

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JP3440259B2
JP3440259B2 JP20177996A JP20177996A JP3440259B2 JP 3440259 B2 JP3440259 B2 JP 3440259B2 JP 20177996 A JP20177996 A JP 20177996A JP 20177996 A JP20177996 A JP 20177996A JP 3440259 B2 JP3440259 B2 JP 3440259B2
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として金属製屋
根板、金属製壁板等の建築物構成板材として使用するた
めに、フォーミング装置によって所定幅で長尺の鋼板の
長手方向縁部に相互連結縁部が屈曲形成された鋼板成形
素材の内面側に、断熱性の確保、結露防止等を目的とし
て裏張材を貼着する鋼板成形素材の裏張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の裏張をした鋼板成形素材は、所定
幅の鋼板が巻着された鋼板コアから繰り出される板素材
と、別に巻着されて繰り出される、前記板素材の相互連
結部形成部分となる長手方向縁部を残す片面幅のガラス
ファイバ等の硬質の断熱シート材或は独立気泡性の発泡
弾性シート材等の裏張シート部材とを、該裏張シート部
材に接着剤を塗布して重着した後、この裏張鋼板をフォ
ーミング装置に通し、裏面側に裏張シート部材が貼着さ
れた状態の断面略凹形でその両縁部に相互連結部が形成
された裏張成形素材を製作していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のように
予め板素材の裏面に裏張シート部材を貼着した裏張鋼板
をフォーミング装置に通して所定断面形状とした裏張鋼
板成形品は、型ロールでの成形負担が大きくて型ロール
の耐久性が維持しがたく、同種多量の裏張鋼板成形品の
製作には不向きであるだけでなく、裏張シート部材の存
在する部分の成形コーナー部分の折曲が甘くなること
と、裏張シート部材の非保形性と原形である平面形状に
復帰しようとする復元力が作用することが原因と推測さ
れるが、裏張鋼板成形品の歪み変形が酷く、裏張鋼板成
形品相互を連結して行う金属屋根葺き作業や壁面張り作
業を著しく困難とする致命的な不都合があり、その解決
策として、フォーミング加工した鋼板成形素材の所要面
に手作業で接着剤を塗布し、位置狂いのないように裏張
シート部材を二三人掛かりで貼着する極めて非能率作業
手段が採用されているのが現状である。
【0004】本発明は、上記従来の手法で製作された裏
張鋼板成形品の致命的な欠点である歪み変形解消し、裏
張鋼板成形品相互を連結して行う金属屋根葺き作業や壁
面張り作業の能率を向上させ得るローコストの裏張鋼板
成形品が製作できる鋼板成形素材の裏張装置の提供を課
題する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鋼板成形素
材の裏張装置は、任意の断面形状にフォーミング加工さ
れた鋼板成形素材(A) を、水平直線方向へ支持移動させ
るべく、接触回転ロール(1) の多数が平行に架設された
枠フレーム(2) を装置フレーム(3) の上に固定してなる
素材移送用架台(4) と、該素材移送用架台(4) の中間位
置の両側に固定立設された、鋼板成形素材(A) の裏張必
要幅に対応する幅の裏張シート部材(B)の巻着されたボ
ビン(5) の芯管(6) を支持する軸(7) を制動回転状態
で、しかも交換自在に架設支持する一対の支柱(8) と、
前記ボビン(5) から供給される裏張シート部材(B) の接
着面側全面に接着剤を塗布する、接着剤槽(9) に浸漬し
て駆 動回転する掻き揚げロール(10)から塗布用ガイドロ
ール(11)面上の裏張シート部材(B) へ転写状態で接着剤
を平均的に塗布する接着剤塗布部(12)と、前記素材移送
用架台(4) の移送ラインの中間位置の装置フレーム(3)
に固定された装置制御操作部(13)と、送り方向を基準と
した装置制御操作部(13)の後方位置の装置フレーム(3)
に交換自在に固定される、駆動側の支持側型ロール(14)
及び押圧調整自在の押圧側型ロール(15)で鋼板成形素材
(A) の断面形状に対応する素材通路を形成して支持枠(2
1)に架設するとともに支持側型ロール駆動モータ(24)か
らの動力をベルトテンション調整と掛け外し自在とした
ベルト(16)により支持側型ロール(14)に伝達するように
した挟圧接着ロール組体(17)と、ボビン(5) から前記挟
圧接着ロール組体(17)にかけて裏張シート部材(B) 用の
通過経路に設けられた、直径の大きいガイド転子(18)を
中央としてその左右に直径の小さいガイド転子(19)を軸
着した複数の裏張移動規制ガイド(20)とから成り、素材
移送用架台(4) 上に移動させる鋼板成形素材(A) と、ボ
ビン(5) から裏張移動規制ガイド(20)を経て接着剤が塗
布され裏張移動規制ガイド(20)を経て供給される裏張シ
ート部材(B)とを、挟圧接着ロール組体(17)において挟
圧接着して送出するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0006】 そして装置の操作及び製作作業性をより高
めるために、素材移送用架台(4) の素材供給側に、駆動
側の支持側ロール(22)及び押圧調整自在の押圧側ロール
(23)で鋼板成形素材(A) の断面形状又は挟着平面部に対
応する素材通路を形成して支持枠(21a) に架設するとと
もに挟圧接着ロール組体(17)の支持側型ロール駆動モー
タ(24)を駆動源とした挟圧供給ロール部(25)を脱着自在
に固定し、単に鋼板成形素材(A) を挟圧供給ロール部(2
5)に供給するだけで自動移送できるようにしたり、塗布
用ロール上の裏張シート部材(B) が掻き揚げロール(10)
に接着されないようにするために、接着剤塗布部(12)の
掻き揚げロール(10)に対して、鋼板成形素材(A) の長さ
に対応する送り毎に塗布用ガイドロール(11)を、手動ま
たは/及び自動制御により離接させる離接操作部(27)を
具備させる。
【0007】 また、接着剤塗布部(12)を構成する接着剤
槽(9) を、装置稼働と停止に応じて手動操作又は自動操
作で上下動できるようにして、掻き揚げロール(10)を接
着剤槽(9) から脱した状態となるようにし、作業終了後
の接着塗布部の清掃作業を行い易くするとともに、鋼板
成形素材(A) と裏張シート部材(B) との挟着後の移送ラ
イン上に、裏張シート部材切断装置を設けて、作業者に
よる加工後の煩わしい切断作業を不要として裏張鋼板成
形品の製作性を向上させる。
【0008】
【発明の実施の形態】及び
【実施例】(実施例1) 本発明の実施例1に係る鋼板成形素材の裏張装置を図に
基づいて説明すると、図1の装置正面図、図2の取り出
し側である装置側面図及び図3の装置平面図に示すよう
に、素材移送用架台(4) の中間位置に、裏張シート部材
(B) の巻着されたボビン(5) の芯管(6) を支持する軸
(7) が架設支持される一対の支柱(8) を設けるととも
に、該支柱(8) の位置よりも素材供給側寄り(これを前
方とする)には接着剤塗布部(12)を装備させ、前記支柱
(8) の後方近接位置に装置制御操作部(13)を、さらに該
装置制御操作部(13)の後方であって加工品取り出し部の
前方位置に挟圧接着ロール組体(17)をそれぞれ装備させ
た構成となっている。なお上記装置によって裏張シート
部材(B) を貼着する鋼板成形素材(A) の断面形状は、図
4に示すように、所定幅の溝底(a) の左右に折曲内側角
度を鈍角として立ち上がった側壁(b) と、該側壁(b) に
連続して連結用縁部(c) を成形した形状であり、裏張シ
ート部材(B) の幅は、溝底(a) と各側壁(b) の外面(屋
根葺き時に裏となる面)の(d) で示した部分を覆う寸法
となっている(なお、図4は本発明装置によって加工す
る場合の姿勢を基準として示しているが、「立ち上がっ
た側壁(b)」との説明は、屋根葺き状態では図面とは上
下が逆となることを想定して表現したものである。
【0009】 前記素材移送用架台(4) は、ロールコンベ
ア構造としたものであって、水平直線方向へ支持移動さ
せるべく、接触回転ロール(1) の多数が平行に架設され
た枠フレーム(2) を装置フレーム(3) の上に固定した構
成である。
【0010】 一対の支柱(8) は、架設支持されるボビン
(5) の直径に応じて高さが変更できるように固定支柱(8
a)に対して伸縮調節固定できる支持支柱(8b)を接続した
構成であり、その固定支柱(8a)には、直径の大きいガイ
ド転子(18)を中央としてその左右に直径の小さいガイド
転子(19)を軸着した複数の裏張移動規制ガイド(20)が回
転自在に架設支持され、裏張シート部材(B) の長手方向
中心が常に直径の大きいガイド転子(18)に接するように
して、幅方向へのズレを防止するように構成するととも
に、供給する裏張シート部材(B) の弛みを防止するため
に、バネとベルトを利用して軸端に固定した制動用プー
リ(28)にブレーキを掛けて所定のテンションを付与する
ようにした制動部が設けられている。なお前記ズレ防止
の原理は、プーリーからベルトが外れないように表面山
形としているのと同じであるが、とくにボビン(5) から
接着剤塗布部(12)へ至るラインに設ける裏張移動規制ガ
イド(20)には、裏張シート部材(B) の両側を規制するガ
イド円板(29)、送りを円滑にする転子(30)を設けること
が、裏張シート部材(B) への接着剤を平均的に塗布でき
ることから好ましい。
【0011】 また接着剤塗布部(12)は、前記ボビン(5)
から供給される裏張シート部材(B)の接着面側全面に接
着剤を塗布する、接着剤槽(9) に浸漬して駆動回転する
掻き揚げロール(10)から塗布用ガイドロール(11)面上の
裏張シート部材(B) へ転写状態で接着剤を平均的に塗布
するようにしたものであり、装置フレーム(3) に固定さ
れ、塗布部駆動モータ(33)によって掻き揚げロール(10)
を駆動するようにするとともに、接着剤塗布部(12)の支
持部材に固定したクランクモータ(31)又は手動レバー(3
2)により、塗布用ガイドロール(11)が掻き揚げロール(1
0)に対して離接できるように、塗布用ガイドロール(11)
を接着剤塗布部(12)の支持部材に支持させて、鋼板成形
素材(A) の長さに対応する送り毎に塗布用ガイドロール
(11)を離接させることができる構成とし、さらに、接着
剤塗布部(12)を構成する接着剤槽(9) に、平行リンク機
構を利用した上下移動手段を設けて、稼働終了時におい
て掻き揚げロール(10)が接着剤槽(9) から脱した状態と
し、洗浄できるようになっている。
【0012】 そして装置制御操作部(13)の後方であって
加工品取り出し部の前方位置の装置フレーム(3) に交換
自在として装備させた挟圧接着ロール組体(17)は、フォ
ーミング成形された鋼板成形素材(A) の断面形状の内、
相互連結部形成部分となる長手方向縁部を除く部分を挟
着するための素材通路を形成するように、駆動側となる
支持側型ロール(14)及び押圧調整側となる押圧側型ロー
ル(15)を支持枠(21)に架設したブロック組体構成とした
ものであり、鋼板成形素材(A) の前記断面形状に応じ
て、支持側型ロール(14)及び押圧側型ロール(15)が異な
る挟圧接着ロール組体に交換できるようになっている。
【0013】 前記挟圧接着ロール組体(17)は、本発明装
置を必要とする加工現場では、フォーミング装置が設置
されていることを考慮すると、フォーミング装置の最終
成形ロール部を独立構成して脱着できるようにした場合
には、これを利用することができるものであり、特に鋼
板成形素材の裏張装置用の挟圧接着ロール組体(17)とし
て製作する必要がなく低廉コストの装置とすることがで
きる。
【0014】 前記挟圧接着ロール組体(17)への動力の伝
達は、装置フレーム(3) に固定された支持側型ロール駆
動モータ(24)からの動力をテンション調整と掛け外し自
在としたベルト(16)により支持側型ロール(14)に伝達す
る手段で行い、挟圧接着ロール組体(17)を交換する場合
にはベルト(16)を弛めて支持側型ロール(14)のプーリー
から外し、交換固定した異なる挟圧接着ロール組体(17)
のプーリーにベルト(16)を掛けた後、ベルト(16)のテン
ション調節を行って動力伝達をするのである。
【0015】 なお支柱(8) の後方近接位置に固定した装
置制御操作部(13)は、素材移動ライン上へ出没して、鋼
板成形素材(A) の先端位置を決めるストッパー(図示せ
ず)を設け、該ストッパーの出没制御と関連して、接着
剤塗布部(12)、塗布用ガイドロール(11)の離接、挟圧接
着ロール組体(17)の各駆動用モータの駆動停止を制御す
るようにすることが好ましい。
【0016】 また上記実施例1においては、裏張シート
部材切断装置を省略したが、必要に応じて鋼板成形素材
(A) と裏張シート部材(B) との挟着後の移送ライン上
に、鋼板成形素材(A) の長さに応じて作動するように裏
張シート部材切断装置を設け、裏張終了後の作業者によ
る切断作業を不要として、生産性を向上することができ
る。
【0017】 上記実施例1に係る鋼板成形素材の裏張装
置を用いた、鋼板成形素材(A) への裏張シート部材(B)
を貼着する操作手順の一例を説明すると、 1.シート部材接着面側を上にして鋼板成形素材(A) を
素材移送用架台(4) 上へ載せて手作業で所定位置まで移
動させてセットする。 2.支柱(8) で支持されたボビン(5) から裏張シート部
材(B) を引き出しテンションの掛かった状態で接着剤塗
布部(12)の掻き揚げロール(10)から塗布用ガイドロール
(11)間に通して接着剤塗布部(12)を駆動させ、該駆動に
よる送りと作業者の引っ張りによって、裏張シート部材
(B) に接着剤を塗布させた状態で、前記セットした鋼板
成形素材(A) の先端位置まで引き出して接着剤塗布部(1
2)の駆動を停止させ、クリップ等を用いて又は用いずに
鋼板成形素材(A) の先端部に又はジョイント部を必要と
する場合はその部分を避けて裏張シート部材(B) を仮止
めする。 3.さらに鋼板成形素材(A) を押して素材移送用架台
(4) 上を移動させ、前記仮止めした重着部分を、予め調
節設定された挟圧接着ロール組体(17)の素材通路間に配
置して、適度の押圧力を付与した押圧側型ロール(15)と
支持側型ロール(14)間で挟着する。 4.次に装置制御操作部(13)に設けた支持側型ロール駆
動モータ(24)と接着剤塗布部(12)の塗布部駆動モータ(3
3)を同時に作動させる操作ボタンを押してそれぞれに回
転を与えて自動送り状態とし、挟圧接着ロール組体(17)
において鋼板成形素材(A) と裏張シート部材(B) を順次
接着して送り出す。 5.前記作業時に次の鋼板成形素材(A) を作業者の手で
送り込んで、貼着加工中の鋼板成形素材(A) の後端に突
き当てて、これが挟圧接着ロール組体(17)に挟着される
まで押し込み、挟着されて自動送りとなるのを確認して
から、次の鋼板成形素材(A) を供給する。 6.一方送り出し側に自動切断装置を具備したもので
は、鋼板成形素材(A) の長さ毎に裏張シート部材(B) を
切断し、自動切断装置を具備しないものでは、作業者が
カッターナイフ等を使用してカットする。 7.鋼板成形素材(A) にジョイント部を必要とする場合
には、ジョイント部分が形成される位置で裏張シート部
材(B) にカッターナイフ等によるカットラインを形成し
た後、裏張シート部材(B) を剥離除去する(挟着直後で
あるから剥離が可能である)。 8.自動切断装置を具備させたものにおいては、鋼板成
形素材(A) と裏張シート部材(B) の移動寸法を基準とし
てカッターが作動するように制御するものとする。な
お、裏張シート部材(B) の切断は、必ずしも挟圧接着ロ
ール組体(17)を通過後でなくても、通過前に鋼板成形素
材(A) の接合部において装置駆動を停止または停止せず
に切断することは任意である。
【0018】 断面形状が異なる鋼板成形素材(A) に裏張
シート部材(B) を貼着する場合には、挟圧接着ロール組
体(17)である挟圧接着ロール組体(17)への動力の伝達を
行っているベルト(16)を弛めて支持側型ロール(14)のプ
ーリから外した後、挟圧接着ロール組体(17)を、予め加
工する鋼板成形素材(A) の断面形状の素材通路を形成し
た別の挟圧接着ロール組体(17)に交換固定し、支持側型
ロール(14)のプーリにベルト(16)を掛け、動力伝達状態
として、前記手順で裏張シート部材(B) を貼着する。
【0019】 上記の場合において、断面形状に対応する
裏張シート部材(B) の幅、材質等を変更する必要がある
場合は、ボビン(5) も交換する必要があることは言うま
でも無い。
【0020】 (実施例2) 次に本発明の実施例2に係る鋼板成形素材の裏張装置を
実施例1の説明において示した図1を利用して説明する
と、図1の装置全体を略図的に示した正面図の素材移送
用架台(4) の素材供給側に二点鎖線で示すように、挟圧
供給ロール部(25)を脱着自在に固定して、鋼板成形素材
(A) の手送り部分を自動送りとしたものであり、該挟圧
供給ロール部(25)は駆動側の支持側ロール(22)及び押圧
調整自在の押圧側ロール(23)で鋼板成形素材(A) の断面
形状又は挟着平面部に対応する素材通路を形成して支持
枠(21a)に架設した構成であり、挟圧接着ロール組体(1
7)の支持側型ロール駆動モータ(24)から動力を伝達する
ようになっている点において前記実施例1の構成と異な
る。
【0021】 上記実施例2の構成とした鋼板成形素材の
裏張装置の場合、各部の駆動モータを全自動プロクラム
に基づいて制御することが可能となり、作業者は鋼板成
形素材(A) を挟圧供給ロール部(25)に挿入供給する作業
を実行するだけで、能率良く裏張りをした鋼板成形素材
を生産することができるようになる。ただし、自動切断
装置を具備しない場合には、作業者による裏張シート部
材(B) を切断する作業は必要となる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した本発明に係る鋼板成形素材
の裏張装置は、任意の断面形状にフォーミング加工され
た鋼板成形素材(A) の水平直線移動ラインに、前記鋼板
成形素材(A) の裏張必要幅に対応する幅であって連続的
に接着剤を塗布した裏張シート部材(B) を供給するライ
ンを合流させ、その合流位置に、装置フレーム(3) に交
換自在であって、駆動側の支持側型ロール(14)及び押圧
調整自在の押圧側型ロール(15)とで鋼板成形素材(A) の
断面形状に対応する素材通路を形成して支持枠(21)に架
設した挟圧接着ロール組体(17)を設けた構成としたか
ら、フォーミング装置に通して所定断面形状とした鋼板
成形素材(A) に裏張シート部材(B) の貼着を正確且つ能
率的に行うことができるようになり、従来の、裏張シー
ト部材(B) を平鋼板素材に貼着してからのフォーミング
加工により形成された裏張鋼板成形素材の欠点であった
裏張鋼板成形品の歪み変形、これによる金属屋根葺き作
業や壁面張り作業の困難化を解消できるとともに、裏張
シート部材(B) を貼着することなく平鋼板素材をフォー
ミング加工できるので、フォーミング装置の成形ロール
の成形負担が軽減されてその耐久性を向上させる結果と
なる。
【0023】 特に本発明においては、鋼板成形素材(A)
の断面形状に対応する素材通路を形成した挟圧接着ロー
ル組体(17)として、装置フレーム(3) に対して交換でき
るようにしたから、挟圧接着ロール組体(17)の保管管理
が容易となるとともに、挟圧用の各型ロール相互の間隔
の設定やセンター位置決めが、個々の挟圧用の各型ロー
ルを個別に交換して鋼板成形素材(A) の断面形状に対応
する素材通路を形成する場合に比べ極めて簡単に行え、
高い交換作業能率のもとで迅速に、鋼板成形素材(A) の
断面形状に対応する素材通路を形成した挟圧接着ロール
組体(17)の交換ができ、異なる断面形状の鋼板成形素材
(A) に対応して裏張シート部材(B) を貼着することがで
きる。
【0024】 そして、素材移送用架台(4) の素材供給側
に、駆動側の支持側ロール(22)及び押圧調整自在の押圧
側ロール(23)で鋼板成形素材(A) の断面形状又は挟着平
面部に対応する素材通路を形成して支持枠(21a)に架設
するとともに、挟圧接着ロール組体(17)の支持側型ロー
ル駆動モータ(24)からの動力を駆動源とした挟圧供給ロ
ール部(25)を脱着自在に固定した場合には、単に鋼板成
形素材(A) を挟圧供給ロール部(25)に供給するだけの単
純作業で自動移送できるようになり、また、接着剤塗布
部(12)の掻き揚げロール(10)に対して、鋼板成形素材
(A) の長さに対応する送り毎に塗布用ガイドロール(11)
を、手動または/及び自動制御により離接させる離接操
作部(27)を具備させることによって、塗布用ロール上の
裏張シート部材(B) が掻き揚げロール(10)に接着されな
いようになり、装置の操作性及び製作作業性をより高め
ることができる。
【0025】 また、接着剤塗布部(12)を構成する接着剤
槽(9) を、装置稼働と停止に応じて手動操作又は自動操
作で上下動できるようにして、掻き揚げロール(10)を接
着剤槽(9) から脱した状態となる構成とすることによ
り、作業終了後の接着塗布部の洗浄清掃作業が行い易く
なり、さらに鋼板成形素材(A) と裏張シート部材(B) と
の挟着後の移送ライン上に、裏張シート部材切断装置を
設けることにより、作業者による加工後の煩わしい切断
作業が不要となり、裏張鋼板成形品の製作性を向上させ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る鋼板成形素材の裏張装
置の正面を示す全体の構成略図である。
【図2】同じく本発明の実施例1に係る鋼板成形素材の
裏張装置の取り出し側である側面を示す構成略図であ
る。
【図3】同じく本発明の実施例1に係る鋼板成形素材の
裏張装置の平面を示す全体の構成略図である。
【図4】本発明に係る鋼板成形素材の裏張装置で裏張り
をする鋼板成形素材(A) の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
(A) 鋼板成形素材 (B) 裏張シート部材 (1) 接触回転ロール (2) 枠フレーム (3) 装置フレーム (4) 素材移送用架台(5) ボビン (6) 芯管 (7) 軸 (8) 支柱 (9) 接着剤槽 (10) 掻き揚げロール (11) 塗布用ガイドロール (12) 接着剤塗布部 (13) 装置制御操作部 (14) 支持側型ロール (15) 押圧側型ロール (16) ベルト (17) 挟圧接着ロール組体 (20) 裏張移動規制ガイド (21) 支持枠 (21a) 支持枠 (22) 支持側ロール (23) 押圧側ロール (24) 支持側型ロール駆動モータ (25) 挟圧供給ロール部 (31) クランクモータ (32) 手動レバー (33) 塗布部駆動モータ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の断面形状にフォーミング加工され
    た鋼板成形素材(A)を、水平直線方向へ支持移動させる
    べく、接触回転ロール(1) の多数が平行に架設された枠
    フレーム(2) を装置フレーム(3) の上に固定してなる素
    材移送用架台(4) と、該素材移送用架台(4) の中間位置
    の両側に固定立設された、鋼板成形素材(A) の裏張必要
    幅に対応する幅の裏張シート部材(B) の巻着されたボビ
    ン(5)の芯管(6) を支持する軸(7) を制動状態において
    回転及び交換自在に架設支持する一対の支柱(8) と、前
    記ボビン(5) から供給される裏張シート部材(B) の接着
    面側全面に接着剤を塗布する、接着剤槽(9) に浸漬して
    駆動回転する掻き揚げロール(10)から塗布用ガイドロー
    ル(11)面上の裏張シートへ転写状態で接着剤を平均的に
    塗布する接着剤塗布部(12)と、前記素材移送台の移送ラ
    インの中間位置の装置フレーム(3) に取付けられた装置
    制御操作部(13)と、送り方向を基準とした装置制御操作
    部(13)の後方位置の装置フレーム(3) に交換自在に固定
    される、駆動側の支持側型ロール(14)及び押圧調整自在
    の押圧側型ロール(15)で鋼板成形素材(A) の断面形状に
    対応する素材通路を形成して支持枠(21)に架設するとと
    もに支持側型ロール駆動モータ(24)からの動力をベルト
    テンション調整と掛け外し自在としたベルト(16)により
    支持側型ロール(14)に伝達するようにした挟圧接着ロー
    ル組体(17)と、ボビン(5) から前記挟圧接着ロール組体
    (17)にかけて裏張シート部材(B) の通過経路に設けられ
    た、直径の大きいガイド転子(18)を中央としてその左右
    に直径の小さいガイド転子(19)を軸着した複数の裏張移
    動規制ガイド(20)とから成り、素材移送用架台(4) 上に
    移動させる鋼板成形素材(A) と、ボビン(5) から裏張移
    動規制ガイド(20)を経て接着剤が塗布され裏張移動規制
    ガイド(20)を経て供給される裏張シート部材(B) とを、
    挟圧接着ロール組体(17)において挟圧接着して送出する
    ようにしたことを特徴とする鋼板成形素材の裏張装置。
  2. 【請求項2】 素材移送用架台(4) の素材供給側に、駆
    動側の支持側ロール(22)及び押圧調整自在の押圧側ロー
    ル(23)で鋼板成形素材(A) の断面形状又は挟着平面部に
    対応する素材通路を形成して支持枠(21a)に架設すると
    ともに挟圧接着ロール組体(17)の支持側型ロール駆動モ
    ータ(24)からの動力を駆動源とした挟圧供給ロール部(2
    5)を脱着自在に固定した請求項1記載の鋼板成形素材の
    裏張装置。
  3. 【請求項3】 接着剤塗布部(12)の掻き揚げロール(10)
    に対して、鋼板成形素材(A) の長さに対応する送り毎に
    塗布用ガイドロール(11)を、手動または/及び自動制御
    により離接させる離接操作部(27)を具備していることを
    特徴とする請求項1又は2記載の鋼板成形素材の裏張装
    置。
  4. 【請求項4】 接着剤塗布部(12)を構成する接着剤槽
    (9) が、装置稼働と停止に応じて上下動自在として、掻
    き揚げロール(10)を接着剤槽(9) から脱した状態となる
    ようにしたことを特徴とする請求項1、2、又は3記載
    の鋼板成形素材の裏張装置。
  5. 【請求項5】 鋼板成形素材(A) と裏張シート部材(B)
    との挟着後の移送ライン上に、裏張シート部材切断装置
    を設けた請求項1、2、3又は4記載の鋼板成形素材の
    裏張装置。
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