JP3438850B2 - 吹付工法 - Google Patents

吹付工法

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JP3438850B2 JP06991996A JP6991996A JP3438850B2 JP 3438850 B2 JP3438850 B2 JP 3438850B2 JP 06991996 A JP06991996 A JP 06991996A JP 6991996 A JP6991996 A JP 6991996A JP 3438850 B2 JP3438850 B2 JP 3438850B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、道路、鉄
道、及び導水路等のトンネルにおいて露出した地山面へ
吹付ける吹付工法に関する。なお、本発明のセメントモ
ルタルとは、ペースト、モルタル、及びコンクリートを
総称するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、トンネル掘削等露出し
た地山の崩落を防止するために急結剤をコンクリートに
配合した急結性コンクリートの吹付工法が行われている
(特公昭60−4149号公報)。この工法は、通常、掘削工
事現場に設置した、セメント、骨材、及び水の計量混合
プラント、いわゆる生コンプラントで吹付コンクリート
を製造し、それをアジテータ車で運搬し、コンクリート
ポンプで圧送し、途中に設けた合流管で、他方から圧送
した急結剤と混合し、急結性吹付コンクリートとして地
山面に所定の厚さになるまで吹付ける工法である。しか
しながらこの工法では、地山に付着せずに落下する量と
吹付ける量との割合であるリバウンド(跳ね返り)率が
15〜30重量%と多く、また、粉塵も多くて作業環境が悪
いために塵肺等の影響が心配され、リバウンド率が小さ
く、粉塵のより少ない工法が求められていたが、現状で
は未だ充分満足できる吹付材料や吹付工法がなく、その
改良が強く望まれていた。
【0003】また、従来より使用されている急結剤を含
有したコンクリートは、急結剤を含有していないコンク
リートと比較して、初期強度の立ち上がりは良好である
が、長期強度は急結剤を含有していないコンクリートよ
りも30〜50%前後低くなるなど強度発現性が悪くなる傾
向があった。それでもその長期強度は、従来の吹付工法
において地山の崩落を防止するのに充分な強度であり、
かなり不安定な地山においては、吹付け厚さを厚くする
こと等で対処されてきた。しかしながら、吹付け厚さを
厚くすることは、吹付コンクリートを多量に使用するこ
とであり、経済性や作業効率上あまり好ましくはない。
それゆえ、特に、大断面トンネルの掘削においては、経
済性や作業効率を考慮すれば、吹付コンクリートを高強
度化し、吹付け厚さを薄くすることが好ましく、それに
よって、作業時間や掘削時間の短縮化が図れる。
【0004】これまでに、吹付コンクリートの高強度化
を達成するための方法としては、使用するセメントを微
粉末化して急結剤を混合し吹付ける方法やセッコウとカ
ルシウムアルミネートとをあらかじめ配合して吹付コン
クリートと混合し吹付ける方法などが提案されている
(特開昭50− 16717号公報、特開昭50− 16718号公報、
特開昭50− 25623号公報)。しかしながら、使用するセ
メントを微粉末化して急結剤を混合し吹付ける方法で
は、微粉末化してない普通セメントを使用した時の吹付
コンクリートと比較した場合の長期強度の低下は多少緩
和されるか又は同等レベルとなるだけであり、普通セメ
ントを使用した吹付コンクリートの強度を大きく上回る
充分な強度発現性を得ることは困難であった。さらに、
カルシウムアルミネートとセッコウとを配合した急結剤
を使用する方法は、セメント100 重量部に対して、急結
剤を10重量部以上使用する必要があり、より高い急結力
やより高い初期強度を必要とする場合は、20重量部以上
使用する必要があった。そのため、吹付け途中で作業を
中断し、急結剤を追加する必要が生じたり、吹付け作業
中に急結剤がなくなっ場合はコンクリートが落下して危
険となったり、粉塵の発生量が増加したりする等、作業
性や安全衛生の面で問題が生じるという課題があった。
また、カルシウムアルミネートとセッコウとを混合した
急結剤は、セッコウ中に含まれる水分や遊離SO3と、カ
ルシウムアルミネート表面とが反応し、急結性の低下を
招くと考えられている。その結果、急結剤の貯蔵期間が
長くなるにつれ急結力が低下し、この貯蔵期間の長い急
結剤を使用すると、トンネルの天井であるトンネル天場
から吹付コンクリートが落下したり、湧水がある箇所に
は付着しなかったり、リバウンド率が大きくったりする
等の課題があった。
【0005】本発明者は、吹付コンクリートを高強度化
する場合の課題を種々検討した結果、ある特定の吹付材
料を使用し吹付けを行うことで前記課題が解決できる知
見を得て本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、セメン
トモルタル、急結剤、及びセッコウを別々に圧送し、セ
メントモルタルの圧送途中で、合流混合して吹付ける吹
付工法であり、カルシウムアルミネート、アルカリ金属
炭酸塩、アルミン酸塩、水酸化物、及び硫酸塩からなる
群より選ばれる一種又は二種以上を含有する急結剤を使
用する該吹付工法である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明は、生コンプラントで製造されたセ
メントモルタルを圧送し、その圧送管途中で、急結剤と
セッコウとをそれぞれ別々に添加し、合流混合して吹付
ける工法であり、吹付けノズル先端直前に、セメントモ
ルタル、急結剤、及びセッコウが混合されているもの
で、セッコウの、急結剤に与える悪影響、特に、急結剤
の品質劣化を防止することが可能となる。
【0009】本発明で使用するセメントとしては、普
通、早強、中庸熱、及び超早強等の各種ポルトランドセ
メント、これらポルトランドセメントに高炉スラグやフ
ライアッシュを混合した各種混合セメント、並びに、市
販の微粒子セメント等が使用可能である。また、これら
のセメントを粉砕あるいは分級し粒子径を小さくした微
粉末セメントの使用も可能である。
【0010】本発明で使用するセッコウとは、吹付コン
クリートの高強度化を目的にセメントに混合するもので
あり、例えば、無水セッコウ、半水セッコウ、及び二水
セッコウが使用でき、これらの一種又は二種以上が使用
可能であり、強度発現性の面から無水セッコウの使用が
好ましい。セッコウの粒度は、通常、セメント製造時等
に使用される、例えば、ブレーン値で3,000cm2/g程度が
好ましく、さらに微粉末化することはより好ましい。セ
ッコウの使用量は、セメント100 重量部に対して、1〜
25重量部が好ましく、5〜20重量部がより好ましい。1
重量部未満では長期強度が向上しがたく、25重量部を越
えると初期凝結が遅れ、地山に対する付着性が低下する
場合があり、また、長期間経過すると、膨張してコンク
リートが破壊する場合がある。
【0011】本発明で使用される骨材は吸水率が低く
て、骨材強度が高いものが好ましいが特に制限されるも
のではない。細骨材としては、最大直径が5cm以下が好
ましく、川砂、山砂、石灰砂、及び珪砂等が使用可能で
ある。また、粗骨材としては、最大直径が5〜20mmが好
ましく、ポンプ圧送性を考慮すると5〜15mmがより好ま
しい。
【0012】本発明のセメントモルタルは、水を混合し
ない乾燥状態のドライセメントモルタル、水と混合した
セメントモルタルいずれも使用可能である。水の使用量
は、水セメント比(以下W/Cという)で60%以下が好
ましく、45%以下がより好ましい。60%を越えると強度
が出にくく、急結剤の使用量が多くなりコスト高になる
場合がある。
【0013】本発明では、場合によって、例えば、湿式
吹付において低水セメント比のセメントモルタルを使用
したい場合等、セメントモルタルに、さらに、減水剤や
凝結遅延剤を使用することが可能である。
【0014】ここで減水剤とは、セメントモルタルの流
動性を改善する目的で使用するもので、液状のもの、粉
状のものいずれも使用できる。具体的には、ポリオール
誘導体、リグニンスルホン酸塩やその誘導体、及び高性
能減水剤等が挙げられ、中でも、高強度発現性を付与す
る面から高性能減水剤を使用することが好ましい。高性
能減水剤としては、ナフタレンスルホン酸塩、アルキル
アリルスルホン酸塩のホルマリン縮合物、及びポリカル
ボン酸系高分子化合物等が使用でき、液状又は粉状いず
れも使用できる。高性能減水剤の使用量は、セメント10
0 重量部に対して、固形分換算で0.05〜5重量部が好ま
しく、0.1 〜3重量部がより好ましい。0.05重量部未満
では効果がなく、5重量部を越えるとセメントモルタル
の粘性が強すぎ、作業性が低下する場合がある。
【0015】凝結遅延剤としては、クエン酸、酒石酸、
グルコン酸、リンゴ酸、及び乳酸又はこれらのナトリウ
ムやカリウム塩等が挙げられる。凝結遅延剤の使用量
は、セメント100 重量部に対して、0.01〜3重量部が好
ましい。0.01重量部未満では効果がなく、5重量部を越
えると初期の硬化不良を起こす可能性がある。
【0016】本発明で使用する急結剤は、カルシウムア
ルミネートを主成分とするものである。カルシウムアル
ミネートとは、初期にコンクリートの凝結を起こさせる
急結成分であり、CaO 原料やAl2O3 原料などを使用し
て、キルンで焼成したり電気炉で溶融したりするなど熱
処理して得られるものである。また、カルシウムアルミ
ネートの鉱物成分としては、CaO をC 、Al2O3 をA とす
ると、C3A 、C12A7 、CA、及びCA2 等と示されるカルシ
ウムアルミネート熱処理物を粉砕したもの等が挙げられ
る。その他、カルシウムアルミネートの鉱物成分とし
て、SiO2を多く含むアルミノケイ酸カルシウム、C12A7
の1つのCaO をハロゲン化合物、例えば、CaF2で置き換
えたC11A7 ・ CaF2、及びSO3 成分を含むC4A3・ SO3 等を
含有するもの等も使用可能であるが、これらのうち、C
12A7 組成に対応する熱処理物を急冷した非晶質カルシ
ウムアルミネートが反応活性の面から好ましい。カルシ
ウムアルミネートの粒度は、ブレーン値で3,000cm2/g以
上が好ましく、4,000cm2/g以上が急結性や初期強度発現
性の面から好ましい。3,000cm2/g未満では急結力が低下
する場合がある。カルシウムアルミネートの使用量は、
セメント100 重量部に対して、0.5 〜20重量部が好まし
く、5〜15重量部がより好ましい。0.5 重量部未満では
初期凝結を起こすことが難しい場合があり、20重量部を
越えると長期強度発現を阻害する場合がある。
【0017】本発明では、急結剤として、カルシウムア
ルミネートに、アルミン酸アルカリ塩、アルカリ炭酸
塩、水酸化物、及び硫酸塩からなる群より選ばれた一種
又は二種以上を併用することが可能である。
【0018】本発明で使用するアルミン酸アルカリ塩
(以下アルミン酸塩という)とは、初期凝結を促進する
ものであり、具体的には、アルミン酸リチウム、アルミ
ン酸ナトリウム、及びアルミン酸カリウム等が挙げら
れ、これらの一種又は二種以上が使用できる。アルミン
酸塩の使用量は、カルシウムアルミネート100 重量部に
対して、0.1〜50重量部が好ましく、2〜25重量部がよ
り好ましい。0.1 重量部未満では併用効果がなく、50重
量部を越えると長期強度発現を阻害する場合がある。
【0019】本発明で使用するアルカリ炭酸塩(以下炭
酸塩という)は、初期強度発現性を向上させるものであ
り、アルミン酸塩と併用することにより急結力が向上で
き、具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及び
重炭酸ナトリウム等が挙げられる。炭酸塩の使用量は、
カルシウムアルミネート100 重量部に対して、0.1 〜20
0重量部が好ましく、0.5 〜50重量部がより好ましい。
0.1 重量部未満では併用効果がなく、200 重量部を越え
ると長期強度が低下する場合がある。
【0020】本発明で使用する水酸化物は、初期凝結を
促すものであり、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸
化リチウム、水酸化カリウム、及び水酸化カルシウム等
が挙げられる。水酸化物の使用量は、カルシウムアルミ
ネート100 重量部に対して、0.05〜20重量部が好まし
い。0.05重量部未満では初期凝結を促進することが難し
く、20重量部を越えると凝結が速すぎて管内が閉塞する
可能性がある。
【0021】本発明で使用する硫酸塩は、初期凝結を促
すものであり、具体的には、硫酸ナトリウム、硫酸カリ
ウム、明ばん、及び硫酸アルミニウム等が挙げられる。
硫酸塩の使用量は、カルシウムアルミネート100 重量部
に対して、0.05〜20重量部が好ましい。0.05重量部未満
では初期凝結を促進することが難しく、20重量部を越え
ると凝結が速すぎて管内が閉塞する可能性がある。
【0022】急結剤の使用量は特に制限されるものでは
ないが、セメント100 重量部に対して、0.5 〜20重量部
が好ましく、5〜15重量部がより好ましい。0.5 重量部
未満では初期凝結を起こすことが難しい場合があり、20
重量部を越えると長期強度発現を阻害する場合がある。
【0023】各材料の混合方法は、セメントモルタル、
急結剤、セッコウが別々に圧送され、合流混合される方
法であれば、特に限定されるものではない。例えば、セ
メントモルタルをコンクリートポンプで圧送し、途中に
Y字管を二個接続し、一方から急結剤を、もう一方から
セッコウを圧送し、セメントモルタルと混合させる方法
や、水を添加しないセメントモルタルを圧送し、途中に
Y字管を三個接続し、一方から急結剤を、もう一方から
セッコウを、さらにもう一方から水を合流混合する方法
などが挙げられる。本発明の吹付工法において使用する
水は、圧送可能な条件下、最終的に急結性吹付コンクリ
ートとしての水セメント比が合えば、セメントモルタル
側、セッコウ側、急結剤側、単独経路、及びこれらの併
合等どの時点でも混合することが可能である。
【0024】本発明の吹付工法では、従来使用されてい
る吹付設備等が使用でき、本発明では、乾式吹付法や湿
式吹付法のいずれの吹付工法が可能である。本発明の吹
付工法では、要求される物性、経済性、及び施工性等か
らペースト、モルタル、及びコンクリートとして吹付け
を行うことが可能である。
【0025】本発明の吹付工法は特に限定されるもので
はないが、乾式吹付工法の場合、セメント、細骨材、及
び粗骨材を混合し、圧送し、途中で、例えば、Y字管を
三個接続し、一方から急結剤、もう一方からセッコウ、
さらにもう一方から水を加え、湿潤状態で吹付ける方法
等が実施可能である。乾式吹付工法の場合は、粉塵が発
生しやすいため、あらかじめ粉塵低減剤を混合すること
も可能である。また、湿式吹付工法の場合、例えば、セ
メント、細骨材、粗骨材、及び水を加え混練し、圧送
し、途中で、例えば、Y字管を二個接続し、一方から、
急結剤、もう一方からセッコウを加え吹付ける方法等が
一方から、急結剤を加え吹付ける方法等が可能である。
【0026】吹付施工条件は特に制限されるものではな
いが、セメントモルタル、セッコウ、及び急結剤各々は
同程度の圧力で圧送することが混合性の面から好まし。
通常、セメントモルタルは、圧送圧力2〜5kg/cm2で、
4〜20m3/hの圧送速度で圧送することができる。また、
セッコウは、その添加量によって変化して吹付施工条件
を一義的に決定することは困難であるが、例えば、圧送
圧力2〜5kg/cm2で、セメントモルタル1m3当たり、4
〜100 kg/hの圧送速度で圧送することができる。さら
に、急結剤は、その添加量によって変化して吹付施工条
件を一義的に決定することは困難であるが、例えば、圧
送圧力2〜5kg/cm2で、セメントモルタル1m3当たり、
2〜80kg/hの圧送速度で圧送することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。
【0028】実施例1 各材料の単位量を、セメント400kg/m3、細骨材1,055kg/
m3、粗骨材713kg/m3、及び水200kg/m3を混合して吹付コ
ンクリートとし、吹付機、アリバー社製商品名「アリバ
−280」 を用いて圧送した。途中にY字管を2つ接続
して、セメント100 重量部に対して、表1に示すカルシ
ウムアルミネートからなる急結剤を一方から空気圧送
し、もう一方より、セメント100 重量部に対して、10重
量部のセッコウを空気圧送して合流混合し、4m3/hの条
件で吹付施工を実施して、各材齢の圧縮強度を測定し
た。結果を表1に併記する。
【0029】<使用材料> セメント :普通ポルトランドセメント セッコウ :市販の無水セッコウの粉砕品、ブレーン比
表面積5,400cm2/g 細骨材 :新潟県姫川産川砂、表面水5%、比重2.61 粗骨材 :新潟県姫川産川砂利、表乾状態、最大直径
15mm以下、比重2.65
【0030】<測定方法> 圧縮強度:調製した急結性吹付コンクリートを、プルア
ウト型枠と50×50×20cmの型枠に吹付けし、材齢1時間
はプルアウト型枠の供試体で、材齢1日以降は50×50×
20cmの型枠から採取したφ5×10cmの供試体で、所定材
齢における圧縮強度を測定した。材齢1時間の短期強度
は、プルアウト型枠表面から、ピンを吹付コンクリート
で被覆し、型枠の裏側よりピンを引き抜き、そのときの
引抜き強度を求め、引抜き強度×4/供試体表面積=圧
縮強度の式から圧縮強度を算出。材齢1日以降は、φ5
×10cmの供試体を20トン耐圧機で測定
【0031】
【表1】
【0032】比較例1 実施例1と同様に吹付コンクリートを調製し、さらに、
セメント100 重量部に対して、セッコウ10重量部を加え
たものを空気圧送、途中にY字管を接続して、セメント
100 重量部に対して、カルシウムアルミネートからなる
急結剤10重量部を空気圧送して合流混合し、4m3/hの条
件で吹付施工を実施し、実施例1と同様に圧縮強度を測
定した。その結果、材令1時間で3.2N/mm2、材令28日で
52.5N/mm 2 であった。また、同配合のコンクリートを20
分練り置き吹付施工を行ったところ、コンクリートのス
ランプがダウンして圧送管が閉塞気味であった。
【0033】比較例2 実施例1と同様に吹付コンクリートを調製して圧送し、
途中にY字管を接続して、カルシウムアルミネートから
なる急結剤と、セッコウとを、セメント100 重量部に対
して、各々10重量部を混合物を空気圧送して合流混合
し、4m3/hの条件で吹付施工を実施し、実施例1と同様
に圧縮強度を測定した。その結果、材令1時間で2.3N/m
m2、材令28日で50.6N/mm2 であり、強度発現性は低下
し、急結剤の品質劣化が起こったと考えられる。
【0034】比較例3 実施例1と同様に調製した吹付コンクリート、セメント
100 重量部に対して10重量部のセッコウ、及びセメント
100 重量部に対して10重量部のカルシウムアルミネート
からなる急結剤を混合して圧送し、4m3/hの条件で吹付
施工を実施し、実施例1と同様に圧縮強度を測定した。
その結果、材令1時間で3.0N/mm2、材令28日で52.0N/mm
2 であった。また、吹付時間の経過とともに、圧送管内
に硬化物が付着し始め、圧送管が閉塞した。
【0035】実施例2 カルシウムアルミネート100 重量部に対して、表2に示
すアルミン酸塩又は炭酸塩を混合した急結剤を、セメン
ト100 重量部に対して、10重量部としたこと以外は実施
例1と同様に行った。結果を表2に併記する。
【0036】<使用材料> アルミン酸塩:市販アルミン酸ナトリウム 炭酸塩 :市販炭酸ナトリウム
【0037】
【表2】
【0038】実施例3 カルシウムアルミネート100 重量部に対して、表3に示
す水酸化物又は硫酸塩を混合した急結剤を、セメント10
0 重量部に対して、10重量部としたこと以外は実施例2
と同様に行った。結果を表3に併記する。
【0039】<使用材料> 水酸化物 :市販水酸化カルシウム 硫酸塩 :市販硫酸ナトリウム
【0040】
【表3】
【0041】実施例4 カルシウムアルミネート100 重量部に対して、表4に示
すアルミン酸塩、炭酸塩、水酸化物、及び硫酸塩を混合
した急結剤を、セメント100 重量部に対して、10重量部
としたこと以外は実施例2と同様に行った。結果を表4
に併記する。
【0042】
【表4】
【0043】実施例5 セメントの単位量を400kg/m3とし、実施例1と同様に吹
付コンクリートとし、ベルトコンベアで吹付機に搬入し
空気圧送し、途中にY字管を3つ接続し、一方から、カ
ルシウムアルミネート100 重量部とアルミン酸塩10重量
部からなる急結剤をセメント100 重量部に対して、10重
量部になるように空気圧送し、もう一方からセッコウを
セメント100 重量部に対して、10重量部になるように空
気圧送し、さらにもう一方から水200kg/m3を合流混合さ
せ乾式吹付施工を行った。その結果、管の閉塞等のトラ
ブルもなく吹付を行うことができ、得られた急結性吹付
コンクリートの状態も良好であった。圧縮強度を測定す
ると材令1時間で4.6N/mm2、材令7日で42.0N/mm2 、材
令28日で57.0N/mm2 であった。
【0044】実施例6 吹付コンクリートを空気圧送し、途中にY字管を2つ接
続し、一方から急結剤を、もう一方から、セメント100
重量部に対して、セッコウ10重量部と、水の単位量が20
0kg/m3なるように調整したセッコウスラリ−を合流混合
させたこと以外は実施例5と同様に乾式吹付施工を行っ
た。その結果、管の閉塞等のトラブルもなく吹付を行う
ことができ、得られた急結性吹付コンクリートの状態も
良好であった。圧縮強度を測定すると材令1時間で4.2N
/mm2、材令7日で41.0N/mm2 、材令28日で55.9N/mm2
あった。
【0045】実施例7 吹付コンクリートを空気圧送し、途中にY字管を2つ接
続し、一方から、カルシウムアルミネート100 重量部と
アルミン酸塩10重量部からなる急結剤がセメント100 重
量部に対して、10重量部となるように、また、水の単位
量が100kg/m3になるように調整した急結剤スラリ−を加
え、もう一方から、セメント100 重量部に対して、セッ
コウが10重量部となるように、また、水の単位量が100k
g/m3になるように調整したセッコウスラリ−を、合計の
水の使用量が、セメント100 重量部に対して、50重量部
となるように合流混合させたこと以外は実施例5と同様
に乾式吹付施工を行った。その結果、管の閉塞等のトラ
ブルもなく吹付を行うことができ、得られた急結性吹付
コンクリートの状態も良好であった。圧縮強度を測定す
ると材令1時間で4.8N/mm2、材令7日で42.5N/mm2 、材
令28日で56.0N/mm2 であった。
【0046】実施例8 吹付コンクリートを空気圧送し、途中にY字管を2つ接
続し、一方から、カルシウムアルミネート100 重量部と
アルミン酸塩10重量部からなる急結剤がセメント100 重
量部に対して、10重量部となるように、また、水の単位
量が200kg/m3になるように調整した急結剤スラリ−を加
え、もう一方から、セメント100 重量部に対して、セッ
コウが10重量部を空気圧送し、合流混合させたこと以外
は実施例5と同様に乾式吹付施工を行った。その結果、
管の閉塞等のトラブルもなく吹付を行うことができ、得
られた急結性吹付コンクリートの状態も良好であった。
圧縮強度を測定すると材令1時間で4.0N/mm2、材令7日
で40.7N/mm2 、材令28日で54.8N/mm2 であった。
【0047】
【発明の効果】本発明の吹付工法により、吹付コンクリ
ートを高強度化することができ、急結剤とセッコウが各
々別圧送のため、セッコウによる急結剤の品質低下がな
い。また、練り置き時間でコンクリートの流動性が変化
することはなく、管内の閉塞を招くこともない等の効果
を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水島 一行 新潟県西頸城郡青海町大字青海2209番地 電気化学工業株式会社 青海工場内 (72)発明者 渡辺 晃 新潟県西頸城郡青海町大字青海2209番地 電気化学工業株式会社 青海工場内 (56)参考文献 特開 昭61−92262(JP,A) 特開 平1−282140(JP,A) 特開 平5−139804(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/10 C04B 28/00 - 28/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントモルタル、急結剤、及びセッコ
    ウを別々に圧送し、セメントモルタルの圧送途中で、合
    流混合して吹付けることを特徴とする吹付工法。
  2. 【請求項2】 急結剤が、カルシウムアルミネートを主
    成分とすることを特徴とする請求項1記載の吹付工法。
  3. 【請求項3】 急結剤が、カルシウムアルミネートと、
    アルカリ金属炭酸塩、アルミン酸塩、水酸化物、及び硫
    酸塩からなる群より選ばれる一種又は二種以上を主成分
    とすることを特徴とする請求項1記載の吹付工法。
  4. 【請求項4】 さらに、減水剤、凝結遅延剤、及び超微
    粉からなる群より選ばれた一種又は二種以上の混和材を
    含有してなる請求項1〜3のうちの1項記載の吹付材
    料。
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