JP3437895B2 - 溶融金属の流動制御装置 - Google Patents

溶融金属の流動制御装置

Info

Publication number
JP3437895B2
JP3437895B2 JP19185896A JP19185896A JP3437895B2 JP 3437895 B2 JP3437895 B2 JP 3437895B2 JP 19185896 A JP19185896 A JP 19185896A JP 19185896 A JP19185896 A JP 19185896A JP 3437895 B2 JP3437895 B2 JP 3437895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric coil
regenerative
meniscus
molten metal
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19185896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1034296A (ja
Inventor
崎 敬 介 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP19185896A priority Critical patent/JP3437895B2/ja
Publication of JPH1034296A publication Critical patent/JPH1034296A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3437895B2 publication Critical patent/JP3437895B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳型内の溶融金属
を、撹拌用電気コイルで交流磁界を加えることにより撹
拌駆動する流動制御装置に関し、特に、該交流磁界が溶
融金属のメニスカス(上表面)に作用することによるメ
ニスカスの動揺を抑制するための、メニスカス部の交流
磁界の抑制に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば連続鋳造では、タンデイッシュよ
り鋳型に溶鋼が注入され、鋳型において溶鋼は鋳型壁面
から次第に冷却されつつ引き抜かれる。同一高さの鋳型
壁面における温度が不均一であると、表面割れやシェル
破断を生じ易い。また溶融金属がパウダ塊などの異物や
ガスを含んだまま凝固するとそれらが内部欠陥となる。
更には、溶融金属の動きがない状態では鋼中成分の偏析
を生ずる。これらを改善するために、従来は、溶融金属
の凝固境界よりやや高い位置に鋳型を周回する様に配置
した電磁撹拌用の電気コイルにより、溶鋼に高さ方向に
流れる交流磁束を加え、ピンチ効果と、交流であること
によるピンチ力の振動によって、溶鋼に鋳型中心に向か
う水平駆動力を与えることが行なわれている。このよう
な電磁コイルを装備した鋳型は、電磁モ−ルドと呼ばれ
ている。溶鋼の水平駆動は、該水平断面での溶鋼温度分
布を均一化し、異物やガスの浮上をうながし、また鋼中
成分の分布を均一化する。
【0003】図8に、鋳型1の周囲に配置した電磁撹拌
用電気コイル4と、発生する磁束及び力等を模式的に示
す。電気コイル4は、鋳型1を水平に周回して巻いてあ
り、単相交流電源により励磁される。図に2点鎖線で示
すル−プは、電気コイル4が発生するある瞬間の磁束1
7であり、この磁束17は鋳型1中の溶鋼MMを上から
下に(+zから−z方向に)貫いている。従って溶鋼M
M中には、この磁束17(交流磁束)の変化(レベル&
方向)を阻止しようとする渦電流18が誘起する。その
電流方向を図中に矢印、及び丸印で示す。電気コイル4
から印加される磁界(磁束17)と、渦電流18はフレ
ミングの左手の法則に従う力、すなわち図中で実線矢印
で示すピンチ力14を発生する。
【0004】溶鋼MMはピンチ力14により鋳型1中央
に流動駆動され、この結果上方及び中央下に向う溶鋼渦
(図の実線で示すル−プ)15が形成される。励磁交流
の電流方向が交番し、磁束17の方向が逆になってもピ
ンチ力14の方向は変わらない。ただしピンチ力は、交
流の振幅に対応して強弱振動する。このようなピンチ力
は、溶鋼MMの、磁束17が及ぶ箇所に発生し、メニス
カスSFをz方向に横切る磁束は、メニスカスSFに、
その中央(鋳型開口の中心)に外縁の溶鋼を集めるよう
な作用を及ぼし、磁束17が交流であるので、この作用
が強弱振動する。
【0005】したがってメニスカスSFをz方向に横切
る磁束が強いと、メニスカスSFに波打ちや傾斜を生ず
る。
【0006】ところで一般的に電磁撹拌用電気コイル
は、鋳型の高さ方向zで、溶鋼が凝固しはじめる位置
(初期凝固位置)あるいはそのやや上方に配置される
(図9の(a))。これは、鋼中成分の偏析(製品の縦
割れ又は横割れ生じ易い)を防止する為には、凝固が始
まる部位において均一に溶鋼を撹拌する撹拌流を起こす
必要がある為である。したがって、電磁撹拌用電気コイ
ルは、鋳型内溶鋼の上面(メニスカス)よりも下方であ
るが、該電気コイルが発生する交流磁界はメニスカスに
も及ぶ。比較的に小断面の鋳型を用いる連続鋳造におい
ては、初期凝固位置がメニスカスに近いので、電磁撹拌
用電気コイルはメニスカスと比較的接近する。このよう
な場合には、該電気コイルが発生する交流磁界が強くメ
ニスカスに作用する。
【0007】この交流磁界によるメニスカスに加わる水
平駆動力が鋳型中心に向かう方向であるので、メニスカ
スが一部では盛り上り、一部では下に窪み、かつ水平駆
動力が振動するので、メニスカスが波打つことになる。
【0008】メニスカスは、潤滑,保温等のためのパウ
ダで覆われており、メニスカスの波打ちや傾斜は溶融金
属内部へのパウダの混入(巻込み)を生じ易い。パウダ
を巻込んだまま凝固すると、それは内部欠陥となる。表
面にパウダ塊が付いたまま凝固すると、それは表面欠陥
となる。
【0009】そこで特開平4−220149号公報に
は、電磁撹拌用電気コイルの磁界がメニスカスに及ぶの
を防止するために、漏斗状の強磁性体のスクリ−ン(磁
性体スクリ−ン)を電磁撹拌用電気コイルの上端部と鋳
型との間に介挿し、電磁界を遮蔽することを提案してい
る。この強磁性体のスクリ−ンが、電磁撹拌用電気コイ
ルが発生してメニスカスを高さ方向に横切る磁束を遮断
する。すなわち電磁撹拌用コイルが発生する磁界は、メ
ニスカスレベル前後で遮断される。
【0010】図9の(a)に、従来技術で使用される、
電磁撹拌用電気コイル4及び強磁性体かつ導電体のスク
リ−ン7を備えた鋳型1を縦断面で示す。図9の(b)
は、(a)のB−B線断面を示す。鋳型1を周回して電
磁撹拌用電気コイル4が配置され、電気コイル4は、電
磁撹拌用通電装置5から供給される単相交流により励磁
されている。従って鋳型1内部の溶鋼MMを上下に貫く
方向に磁束が発生し、溶鋼MMにピンチ力を与えてい
る。メニスカスSF付近におけるピンチ力を減少させ、
メニスカスにおける湯面乱れ(波打ちや傾斜)を減少さ
せるために、メニスカスSF付近に強磁性体かつ導電体
のスクリ−ン(シ−ルド)7を配置し、メニスカスSF
付近での、電磁撹拌用電気コイル4からの磁束を吸収
し、熱エネルギ−として消費(磁気遮蔽)していた。
【0011】また、銅などの導電体筒(導電体スクリ−
ン)をメニスカスの外縁を取り囲むように配置する場合
もある。メニスカスを高さ方向に横切る磁束は導電体筒
と鎖交し、該磁束が交流磁束であるので、導電体筒にそ
れを周回する交流電流が誘起し、これがジュ−ル熱とな
って導電体筒で消費される。つまりメニスカス部に加わ
る磁界が導電体筒で吸収され、メニスカスに加わる電磁
力が低減し、メニスカスの波打ちや傾斜が小さくなる。
あるいはなくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のスクリ
−ンの、電磁界を吸収しジュ−ル熱として消費する効果
は、電磁撹拌用コイルが発生する磁界強度に実質上一対
一に対応する。電磁撹拌用コイルの通電レベルは操業条
件(例えば鋳造速度,冷却速度)に応じて制御するのが
好ましいが、撹拌を強くするためにコイル電流を大きく
するとスクリ−ンによるエネルギ−消費が増大し、コイ
ル電流を上げるに従がい、撹拌効果は低く、スリ−ンが
過熱する。スクリ−ンの存在にもかかわらず波打ちを生
じ、それを抑制する必要がある場合には、コイル電流を
下げる他はない。したがって、電磁撹拌にウェイトを置
くとスクリ−ンは比較的に磁界遮断効果が低いものとし
たいが、メニスカスの波打ちの抑制にウェイトを置く
と、スクリ−ンを比較的に磁界遮断効果が高いものとす
るかあるいは電磁撹拌のためのコイル電流を小さく抑え
たい。
【0013】しかし、スクリ−ンを設置した後には、電
磁撹拌の強度と波打ち抑止の相対関係の調整は不可能で
ある。
【0014】また、スクリ−ンが電磁界を吸収して熱エ
ネルギ−として放散することにより電磁界を抑制するの
で、電気エネルギ−の無駄が多い。すなわち本来目的で
ある溶鋼の撹拌駆動に使用される以外に、供給電力の多
くが熱エネルギ−として消費されてしまう。
【0015】本発明は、電磁撹拌用の電気コイルが発生
する交流磁界がメニスカスに波及するのを抑制しかつこ
の抑制を調整可とすることを第1の目的とし、電磁撹拌
に伴なう電力損失を低減することを第2の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
1. 本発明は、鋳型(1)を周回する、鋳型内溶融金属
(MM)の撹拌用電気コイル(4)、および、該電気コイル(4)
に交流を流す励磁通電手段(5)を備える溶融金属の流動
制御装置において、前記撹拌用電気コイル(4)よりも高
い位置において、撹拌用電気コイル(4)が発生し前記溶
融金属(MM)のメニスカスに波及する磁束ル−プと鎖交す
る回生用電気コイル(8);および、この回生用電気コイ
ル(8)に回生電流を通電するための回生通電手段(9);を
備えることを特徴とする。なお、理解を容易にするため
にカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素
又は対応事項に付した記号を、参考までに付記した。
【0017】これによれば、メニスカスに波及する交流
磁界によりその強度に比例する電圧が回生用電気コイル
(8)に誘起される。回生通電手段(9)が、この誘起電圧に
対して通電ル−プを形成すると、誘起電圧のレベルに比
例し通電ル−プの抵抗値に反比例するレベルの電流が回
生用電気コイル(8)に流れ、該抵抗値×(電流レベルの
2乗)のエネルギ−が該通電ル−プで消費される。この
エネルギ−消費量に対応する分、メニスカスに波及する
交流磁界が抑制される。
【0018】回生通電手段(9)により、例えば、前記抵
抗値を調整することにより、および/又は、前記通電ル
−プの繰返しのオン(閉)/オフ(開)のデュ−ティ
〔オン期間/(オン期間+オフ期間)〕を調整すること
により、回生用電気コイル(8)の磁界遮蔽効果(の原因
となる回生用電気コイルの電流値)を調整することがで
きる。
【0019】あるいは、回生通電手段(9)が、回生用電
気コイル(8)を、撹拌用電気コイル(4)に電力を供給する
ための電源に対して、繰返しのオン(接続)/オフ(遮
断)を行ない、そのデュ−ティ〔オン期間/(オン期間
+オフ間)〕を調整することにより、回生用電気コイル
(8)の磁界遮蔽効果を調整することができる。この場合
には、回生用電気コイル(8)が発生(吸収)した電力が
電源に戻される。溶鋼の撹拌駆動に伴なう電力消費のう
ちの、一部が回生用電気コイル(8)および回生通電手段
(9)を介して電源に戻され(電力回生)、その分、無駄
な電力消費が低減する。
【0020】
【発明の実施の形態】
2. 更に、回生用電気コイル(8)の回生電流レベルを
制御するための手段(10);を備える。これによれば、手
段(10)にて、上述のように、回生用電気コイル(8)の磁
界遮蔽効果(の原因となる回生用電気コイルの電流値)
を調整することができる。
【0021】3. 鋳型(1)を周回する、鋳型内溶融金
属(MM)の撹拌用電気コイル(4)、および、該電気コイル
(4)に交流を流す励磁通電手段(5)を備える溶融金属の流
動制御装置において、前記撹拌用電気コイル(4)よりも
高い位置において、撹拌用電気コイル(4)が発生し前記
溶融金属(MM)のメニスカスに波及する磁束ル−プと鎖交
する回生用電気コイル(8);該回生用電気コイル(8)に回
生電流を通電するための回生通電手段(9);前記溶融金
属(MM)のメニスカス形状を検出するための計測手段(11a
〜11c,12);および、該計測手段(11a〜11c,12)により検
出したメニスカス形状に対応して前記回生通電手段(9)
を介して回生電流レベルを制御するコントロ−ラ(13);
を備えることを特徴とする、溶融金属の流動制御装置。
【0022】これによれば、メニスカス形状に対応して
回生用電気コイル(8)の磁界遮蔽効果(の原因となる回
生用電気コイルの電流値)が定まる。コントロ−ラ(13)
が、メニスカス形状が波打ちあるいは傾斜が大きいとき
には回生電流レベルを大きくするように回生通電手段
(9)を制御することにより、鋳型の湯面レベルあるいは
鋳型への溶鋼注入速度の変化などにより、電磁撹拌によ
るメニスカスの波打ちあるいは傾斜が顕在化する場合、
それが自動的に抑制される。
【0023】4. 本発明の一実施例(図6)では、計
測手段(11a〜11c,12)は、メニスカスを撮影するカメラ
(11a〜11c)、および、該カメラが撮影した画像を処理し
メニスカス形状を判定する画像処理装置(12)、を含む
ものとした。
【0024】5. 上述の、電力消費の無駄を抑制する
ため、回生通電手段(9)は、撹拌用電気コイル(4)に電力
を供給するための電源(20)と回生用電気コイル(8)との
間を接続する電力回生通電装置(図5の9)とした。
【0025】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0026】
【実施例】
−第1実施例− 図1の(a)に、本発明をビレット製造用の連続鋳造鋳
型に適用した一実施例の構成を縦断面で示し、図1の
(b)に、(a)のA−A線断面を示す。鋳型1は、ビ
レット製造用の小型の連続鋳造鋳型である。鋳型1の、
溶融金属MMが入る内空間を区画する各辺は、銅板でな
る内壁2に、非磁性ステンレス板でなる外壁3を裏当て
したものである。鋳型1の各辺には冷却水が通る配管が
あるが、その図示は省略した。鋳型1には図示しない注
入ノズルを通して溶鋼MMが、図1の(a)の垂直方向
zで上方から下方に注湯される。鋳型1に注湯された溶
鋼MMは、電磁撹拌用電気コイル4が発生する交流磁界
によってピンチ効果による力を受け、水平駆動される。
すなわち、鋳型内面への溶鋼の焼付の防止,鋳造製品の
成分均一化、異物の浮上促進などのために溶鋼MMが撹
拌駆動される。
【0027】メニスカス(溶鋼の上表面)SFは、鋳型
壁面に沿う溶鋼MMの滑らかな流下を促すためのパウダ
PWで覆われているが、過剰に電磁力を加えて撹拌流を
大きくすると、メニスカスが動揺してパウダが溶鋼中に
混ざり込んでパウダを噛んだ製品となる等の不具合を生
ずる。そこでメニスカスSFに及ぶ電磁撹拌用電気コイ
ル4からの磁束を遮蔽し、該磁界が発生する渦流による
メニスカスSFの波打ちを減少させるために、電力回生
用電気コイル8が電磁撹拌用電気コイル4の上方、か
つ、メニスカスのやや上方に設置されている。この電力
回生用電気コイル8は、基本的には電磁撹拌用電気コイ
ル4と同種の電気コイルである。図1の(a)中に示し
た矢印は、電気エネルギ−の流れの方向を示す。
【0028】溶融金属MMは鋳型1を降下している間
に、鋳型壁面に接する側面から次第に凝固して、順次に
内部に凝固が進む。電磁撹拌用電気コイル4は、溶鋼M
Mが、その内部に凝固が進む直前の半溶融鋼MSの状態
となるレベルよりやや上方に配置されており、半溶融鋼
MSの状態となる直前で溶鋼を水平駆動する。内部まで
凝固した鋳片SBは、ピンチロ−ルにより連続的に下方
に引き抜かれる。
【0029】図1の(b)に示す様に、本実施例では鋳
型1内の溶鋼MMを取り囲むように電磁撹拌用電気コイ
ル4が配置され、その上方に同様に電力回生用電気コイ
ル8が、電磁撹拌用電気コイル4と対向する様に配置さ
れている。
【0030】図2に示すように、電磁撹拌用電気コイル
4は、冷却されかつ耐熱カバ−で被覆されているが、冷
却構造およびカバ−は図示を省略している。図中の矢印
は、電気エネルギ−の流れる方向を示す。電磁撹拌用通
電装置5が、電源20の3相交流を単相交流に変換して
電磁撹拌用電気コイル4に印加する。この単相交流出力
は、作業者の指令により、コントロ−ラ6を介してその
周波数及び電圧を変更することが出来る。電磁撹拌用電
気コイル4は単相交流で励磁されるので、鋳型1内部の
溶鋼MMを上下方向に貫く交番磁束を発生し、溶鋼MM
にはこれと直交する方向の渦電流が生ずる。渦電流,交
番磁束に従って溶鋼MMには、鋳型の中心に向かうピン
チ力が働き、溶鋼MMには水平動が発生する。上記交番
磁束は電磁撹拌用通電装置5が発生する単相交流の周波
数及び電圧に応じて変化するので、これらを調整すれ
ば、鋳型1内の溶鋼MMに与える水平駆動力を調整する
ことができる。すなわち電磁撹拌の強さを調整しうる。
【0031】図3に、電磁撹拌用電気コイル4に単相交
流を供給する電磁撹拌用通電装置5の構成を示す。電磁
撹拌用通電装置5は、外部電源20の3相交流(周波数
は例えば50Hz)を電磁撹拌に適した周波数(例えば
3.5Hz)及び電圧の単相交流に変換する。
【0032】コントロ−ラ6には、作業者が周波数およ
び電圧を指定するための操作盤(図示せず)が備わって
おり、コントロ−ラ6は、指定された周波数を表わす周
波数指令値FdcA1および指定された電圧を表わすコイ
ル電圧指令値VdcA1を通電装置5に出力(設定)す
る。通電装置5は、コントロ−ラ6より与えられたコイ
ル電圧指令値VdcA1により単相交流電圧の電圧レベル
を決定し、周波数指令値FdcA1により単相交流電圧の
周波数を設定する。電磁撹拌用通電装置5は、こうして
電圧レベル,周波数が決定された単相交流電圧を電磁撹
拌用電気コイル4が接続された出力端P,Qに出力す
る。
【0033】図3を参照すると、3相交流電源(例えば
50Hzの3相電力線)20には、直流整流用のサイリ
スタブリッジ22A1が接続されており、その出力(脈
流)はインダクタ25A1およびコンデンサ26A1で
平滑化される。平滑化された直流電圧は単相交流形成用
のパワ−トランジスタブリッジ27A1に印加され、こ
れが出力端P,Qに単相交流を出力する。
【0034】コイル電圧指令値VdcA1は位相角算出器
24A1に、周波数指令値FdcA1は交流信号発生器3
1A1に与えられる。位相角算出器24A1は、コイル
電圧指令値指令値VdcA1に対応する導通位相角α(サ
イリスタトリガ−位相角)を算出し、これをゲ−トドラ
イバ23A1に与える。ゲ−トドライバ23A1は、各
相のサイリスタを、各相のゼロクロス点から位相カウン
トを開始して位相角αで導通トリガ−する。これによ
り、トランジスタブリッジ27A1には、指令値VdcA
1が示す直流電圧が印加される。一方、信号発生器31
A1は、周波数指令値FdcA1で指定された周波数の、
単相交流信号を発生して、比較器29A1に与える。比
較器29A1にはまた、三角波発生器30A1が3KH
zの、定電圧三角波を与える。
【0035】比較器29A1は、単相交流信号を全波整
流してこれを三角波発生器30A1が与える三角波と比
較して、前者が後者のレベル以上のとき高レベルH、前
者が後者のレベル未満のとき低レベルLの第1信号と、
第1信号の反転信号である第2信号を生成し、単相交流
信号(1周期2π)の前半周期(0〜π)の間は、第1
信号および第2信号を、トランジスタブリッジ27A1
の正半波出力用の第1対のトランジスタのそれぞれの導
通制御信号としてゲ−トドライバ28A1に出力し、後
半周期(π〜2π)の間は、トランジスタブリッジ27
A1の負半波出力用の第2対のトランジスタのそれぞれ
の導通制御信号としてゲ−トドライバ28A1に出力す
る。ゲ−トドライバ28A1は、これらの導通制御信号
に従って、第1対および第2対の各トランジスタをオ
ン,オフ付勢する。
【0036】これにより、出力端P/Q間には、単相交
流電圧が出力され、この電圧の上ピ−ク/下ピ−ク間レ
ベルはコイル電圧指令値VdcA1で定まる。この単相電
圧の周波数はこの実施例では周波数指令値FdcA1によ
り定まる。すなわち、コイル電圧指令値VdcA1で指定
されたピ−ク電圧値(推力)の、周波数がFdcA1(例
えば3.5Hz)の単相交流電圧が、図1及び図2に示
す電磁撹拌用電気コイル4に印加される。
【0037】鋳型1の上部に設置されている電力回生用
電気コイル8は、メニスカスに作用する磁束を遮蔽し、
この時電力回生用電気コイル8に発生した電力を再び3
相交流電源(3相電力線)20に戻す、すわわち電力回
生を行なうためのものである。
【0038】図4に、電力回生用電気コイル8と電源2
0との関係を示す。電力回生用電気コイル8は、基本的
には電磁撹拌用電気コイル4と同様なものであり、冷却
されかつ耐熱カバ−で被覆されているが、冷却構造およ
びカバ−は図示を省略している。図4に示す様に、電力
回生用電気コイル8は電力回生用通電装置5に接続して
いる。図中の矢印は、電気エネルギ−の流れる方向を示
す。電磁撹拌用電気コイル4が発生する交流磁束の一部
が電力回生用電気コイル8を通過するので、コイルに誘
起電圧が発生する。この周波数は、電磁撹拌用通電装置
5が発生する交流電圧の周波数(例えば3.5Hz)と
同じである。
【0039】この誘起電圧は、電力回生用通電装置9に
より、3相交流電源(3相電力線)20の周波数(例え
ば50Hz)及び位相に同期した3相交流に変換されて
電源20に出力される。すなわち、電源20に戻され
る。
【0040】図5に、電力回生用通電装置9の構成を示
す。作業者がコントロ−ラ10に遮蔽指令値VdcA2を
入力し、コントロ−ラ10は、この指令値を電力回生用
通電装置9に出力(設定)する。電力回生用通電装置9
は、コントロ−ラ10からの指令値に基づいて電力回生
のレベル(すなわち電磁遮蔽の強度(程度))を決定す
る。
【0041】図5を参照すると、電力回生用電気コイル
8が誘起した単相交流は、直流整流用のサイリスタブリ
ッジ22A2に印加され、遮蔽指令値VdcA2に対応す
る位相角でサイリスタが導通トリガ−されることによ
り、遮蔽指令値VdcA2対応のレベルの直流に整流され
てコンデンサ26A2に充電される。すなわち、単相交
流が整流されてインダクタ25A2およびコンデンサ2
6A2で平滑化される。平滑化された直流電圧は、3相
交流形成用のパワ−トランジスタブリッジ27A2に印
加され、これが出力する3相交流のU相が図5に示す電
源接続端子Uに、V相が電源接続端子Vに、またW相が
電源接続端子Wに印加される。
【0042】3相交流電源(3相電力線)20に電力回
生するレベル、すなわち電磁遮蔽レベルを決定するため
の遮蔽指令値VdcA2が位相角算出器24A2に与えら
れ、位相角α算出器24A2が、遮蔽指令値VdcA2に
対応する導通位相角α(サイリスタトリガ−位相角)を
算出し、これを表わす信号をゲ−トドライバ23A2に
与える。ゲ−トドライバ23A2は、各相のサイリスタ
を、各相のゼロクロス点から位相カウントを開始して位
相角αで導通トリガ−する。これにより、トランジスタ
ブリッジ27A2には、指令値VdcA2に対応するレベ
ルの直流電圧が印加される。
【0043】一方、3相信号発生器31A2には、3相
交流電源(3相電力線)20の各相の電圧が印加され
る。3相信号発生器31A2は、各相の電圧を、ピ−ク
値が設定値となるサイン波に校正して各相基準信号と
し、逆潮流検出器32A2がON信号(出力可)を与え
ている間、各相基準信号U1,V1,W1を比較器29
A2に与え、逆潮流検出器32A2がOFF信号(出力
不可)を与えている間は、各相基準信号U1,V1,W
1の出力を停止する。
【0044】比較器29A2にはまた、三角波発生器3
0A2が3KHzの、定電圧三角波を与える。比較器2
9A2は、U相基準信号U1が正レベルのときには、そ
れが三角波発生器30A2が与える三角波のレベル以上
のとき高レベルH(トランジスタオン)で、三角波のレ
ベル未満のとき低レベルL(トランジスタオフ)の信号
を、U相の正区間宛て(U相正電圧出力用トランジスタ
宛て)にゲ−トドライバ28A2に出力し、U1相信号
が負レベルのときには、それが三角波発生器30A2が
与える三角波のレベル以下のとき高レベルHで、三角波
のレベルを越えるとき低レベルLの信号を、U相の負区
間宛て(U相負電圧出力用トランジスタ宛て)にゲ−ト
ドライバ28A2に出力する。V相信号V1およびW相
信号W1に関しても同様である。ゲ−トドライバ28A
2は、これら各相,正,負区間宛ての信号に対応してト
ランジスタブリッジ27A2の各トランジスタをオン,
オフ付勢する。これにより3相電源20の各相に同期し
た3相交流が電力回生用通電装置9から3相電源20に
出力される。
【0045】電力回生用通電装置9が発生する3相交流
が3相電源20のものと位相ずれを生ずると、3相電源
20から電力回生用通電装置9に電力が流入する(逆潮
流)。
【0046】これはエラ−(異常)であり、3相電源ラ
インの相平衡がくずれる。このような異常を防止するた
めに逆潮流検出器32A2が用いられている。
【0047】逆潮流検出器32A2は、電力回生用電源
装置9/3相電源20間の接続ラインの3相交流の相平
衡の正誤を監視しており、正常な相平衡のときにはON
信号を信号発生器31A2に与え、これにより、電力回
生用通電装置9から電源20に電力が与えられる(電力
回生)。
【0048】相平衡がくずれるときには逆潮流検出器3
2A2がOFF信号を信号発生器31A2に与える。こ
れに応答して信号発生器31A2が各相基準信号U1,
V1,W1の出力を停止するので、トランジスタブリッ
ジ27A2のトランジスタのすべてがオフに拘束され、
トランジスタブリッジ27A2/電源20間は遮断とな
る(回生電力の出力停止)。ただし、電源20の3相交
流の相平衡を継続して逆潮流検出器32A2が監視して
おり、これが正常に戻るとOFF信号が消え、ON信号
が発生するので、トランジスタブリッジ27A2は、電
源20の3相交流に同期して、回生電力の出力を開始す
る。
【0049】遮蔽指令値VdcA2の値を変化させると、
サイリスタブリッジ22A2のサイリスタの導通位相角
が変わるので、電力回生の程度(電気コイル8が発生す
る電圧に対する出力負荷)が変化し、メニスカスに作用
する磁界に対する遮蔽効果が変化する。すなわち遮蔽指
令値VdcA2の値を操作することにより、溶融金属のメ
ニスカスにおける湯面乱れ(メニスカスの波打ち)の状
態、かつ操業に応じた、遮蔽効果の調整を行なうことが
出来る。
【0050】図7に、撹拌用電気コイル4が発生する磁
束と回生用電気コイル8との相関を示す。撹拌用電気コ
イル4が発生し、メニスカスSFに影響を及ぼす磁束1
7は電力回生用電気コイル8と鎖交(磁気結合)してい
るので、電力回生用電気コイル8には、磁束17が交流
磁束であるので誘導電圧を発生し、電気コイル8の電流
ル−プが閉じされていると、誘導電流18が流れる。こ
の誘導電流18は、印加された励磁々束17を減殺する
磁束19を発生する。すなわち励磁々束17を低減する
(磁気遮蔽効果)。すなわち溶融金属撹拌用電気コイル
4が発生し溶融金属MMのメニスカスSFに向かう磁束
は、電力回生用電気コイル8で遮蔽され、メニスカスS
Fに及ぶ磁界強度が低くなり、メニスカスSFにおける
湯面乱れ(メニスカスの波打ち)が低減する。
【0051】先に説明した電磁撹拌用通電装置5は、電
圧指令値VdcA1を変更して溶鋼MMに与える水平駆動
力(ピンチ力)の強さ(撹拌力)を調整することがで
き、かつ、周波数指令値FdcA1を変更して水平駆動力
の振動周波数(ピンチ力の強弱振動の周波数)を調整す
ることができる。そして上述のように、遮蔽指令値Vdc
A2を変更することにより、溶鋼MMのメニスカスに作
用する水平駆動力(をもたらす磁界)の強さ(減衰量)
を調整しうる。電圧指令値VdcA1の変更による撹拌力
の調整は、メニスカスの波打ち,傾斜に影響し、遮蔽指
令値VdcA2の変更によるメニスカスの波打ち,傾斜の
調整(抑制の程度の調整)は撹拌力に影響を及ぼすが、
オペレ−タは、撹拌力と、メニスカスの波打ち,傾斜の
抑制の一方を優先する調整ならびに両者をバランスさせ
る調整のいずれも実施することができる。従来は、メニ
スカスの磁気遮蔽のために損失となった電力の少くとも
一部が電源20に戻されるので、すなわち通電装置9に
より電力回生が行なわれるので、電力損失が低減する。
【0052】−第2実施例− 図6に、第2実施例の構成を示す。鋳型1,撹拌用の電
気コイル4,それに通電する撹拌用通電装置5,回生用
の電気コイル8および回生用通電装置9の構成および機
能は、上述の第1実施例のものと同一構成および同一機
能である。この第2実施例においては、CCDカメラ1
1a〜11dが、メニスカスの斜め上方に装備されてい
る。CCDカメラ11a〜11dはメニスカスSFの状
態を監視するためのものであり、メニスカスの、鋳型内
壁面と接する領域すなわち外縁を撮影している。なお、
カメラ11dは図6には現われていないが、図6の紙面
に関してカメラ11bと略対称な位置にある。
【0053】CCDカメラ11a〜11dの撮影画像
は、画像デ−タ処理装置12により画像処理され、メニ
スカスの湯面乱れ(波立ち)の検出が行なわれる。画像
デ−タ処理装置12に送られた画像デ−タは、鋳型各辺
部のメニスカスの外縁を強調し背景を抑制する画像処理
を施した後、外縁のみを切出すために2値化し、切出し
た外縁(直線又は曲線で現われる)の曲り(z方向の凹
凸)および傾斜(水平面に対する)を算出して波立ちの
定量化を行なう。これは、それぞれが鋳型の各辺に接す
る4個の外縁に分割して、それぞれに対して行なう。そ
してそれぞれに対して求めた評価値を合算して、その時
点の湯面乱れ量とする。そして、予め画像デ−タ処理装
置12に記憶してあるメニスカスの波立ち程度に対応し
た複数の閾値と比較して、波立ちランクデ−タに変換し
て、これをコントロ−ラ13に転送する。
【0054】コントロ−ラ13は、オペレ−タ操作盤の
手動/自動選択スイッチが「自動」に設定されている
と、それに内蔵する変換テ−ブルをアクセスして波立ち
ランクデ−タを遮蔽指令値VdcA2に変換して電力回生
用通電装置9の位相角算出器24A2に与える。該変換
テ−ブルの波立ちランクデ−タ/遮蔽指令値VdcA2の
変換特性は、波立ちランクデ−タが大きい値(波立ちが
大きい)であるほど、遮蔽指令値VdcA2(が指定する
位相角)が小さい値(交流半波の間でサイリスタがオン
となる区間が広い)となるように定められており、これ
により、波立ちが大きいほど、回生用電気コイル8によ
る電力回生量(磁界減衰量)が大きくなり、波立ちが強
く抑制される。「手動」に設定されているときには、オ
ペレ−タ操作盤にオペレ−タが設定した遮蔽指令値Vdc
A2を電力回生用通電装置9の位相角算出器24A2に
与えるが、上述のように算出した遮蔽指令値VdcA2を
オペレ−タ設定の遮蔽指令値VdcA2と比較して後者が
前者より小さい(波立ちが大きい)と、コントロ−ラ1
3は、波立ちが大きいことを表わす警報を発生する。な
お、コントロ−ラ13は、オペレ−タ操作盤にオペレ−
タが設定した電圧指令値VdcA1および周波数指令値F
dcA1を撹拌用通電装置5に与える。
【0055】上述の第1実施例および第2実施例のいず
れも、回生用通電装置9は、回生用電気コイル8が発生
する電力を電源20に戻す電力回生タイプのものであ
り、電源20に対して回生電力を戻す分、電磁撹拌に伴
なう電力損失が少い。
【0056】この回生電力を電源20に戻す回路を省略
することにより、電力損失低減効果はなくなるが、回生
用通電装置9はきわめて簡単な構成のものとしうる。例
えば、通電装置9を、比較的に電力容量が大きい可変抵
抗器として、これを電気コイル8に接続してもよい。こ
の場合、可変抵抗器で電気コイル8が短絡されるので、
可変抵抗器の抵抗値に逆対応する遮蔽効果が得られ、こ
の遮蔽効果を、可変抵抗器(の抵抗値を調整することに
より)で調整しうる。また、通電回路9のサイリスタブ
リッジ22A2の出力端に接続された平滑回路(25A
2,26A2)以降の電気回路を削除して、サイリスタ
ブリッジ22A2の出力端に抵抗器を接続してもよい。
これらの変形例では、きわめて簡易な電気回路で、遮蔽
効果の調整をしうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の第1実施例の構成を示すブ
ロック図であり、電磁モ−ルドは縦断面を示す。(b)
は(a)の鋳型1及び回生用電気コイル8の部分の横断
面図である。
【図2】 図1に示す電磁撹拌用電気コイル4と電源2
0の関係を示すブロック図である。
【図3】 図2に示す電磁撹拌用通電装置5の構成を示
す電気回路図である。
【図4】 図1に示す電力回生用電気コイル8と電源2
0との関係を示すブロック図である。
【図5】 図4に示す電力回生用電源装置9の構成を示
す電気回路図である。
【図6】 本発明の第2実施例の構成を示すブロック図
であり、電磁モ−ルドは縦断面を示す。
【図7】 図1および図6に示す撹拌用電気コイル4が
発生する磁束と回生用電気コイル8との関係を示す、電
磁モ−ルドの縦断面に相当する、ブロック図である。
【図8】 電磁撹拌用電気コイル4により発生するピン
チ力14を示す、従来の電磁ル−ルドの縦断面に相当す
る、ブロック図である。
【図9】 (a)は従来の、スクリ−ン(シ−ルド)7
を備えた電磁モ−ルドの縦断面図であり、(b)は
(a)のB−B線横断面図である。
【符号の説明】
1:連続鋳造鋳型 2:内壁(銅板) 3:外壁(非磁性ステンレス板) 4:電磁撹拌用電気コイル 5:電磁撹拌用通電
装置 6:電磁撹拌用コントロ−ラ 7:スクリ−ン 8:電力回生用電気コイル 9:電力回生用通電
装置 10:電力回生用コントロ−ラ 11a〜11d:C
CDカメラ 12:画像処理装置 13:コントロ−ラ 14:ピンチ力 15:溶鋼渦 16:励磁電流 17:励磁々束 18:誘起電流 19:誘起磁束 20:3相交流電源(3相電力線) MM:溶融金属(溶
鋼) MS:半溶融鋼 PW:パウダ P,Q:単相交流出力端 SB:鋳片 SF:メニスカス U,V,W:電源接
続端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/115 B22D 11/11 B22D 11/16 104 B22D 11/04 311

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳型を周回する、鋳型内溶融金属の撹拌用
    電気コイル、および、該電気コイルに交流を流す励磁通
    電手段を備える溶融金属の流動制御装置において、 前記撹拌用電気コイルよりも高い位置において、撹拌用
    電気コイルが発生し前記溶融金属のメニスカスに波及す
    る磁束ル−プと鎖交する回生用電気コイル;および、こ
    の回生用電気コイルに回生電流を通電するための回生通
    電手段;を備えることを特徴とする、溶融金属の流動制
    御装置。
  2. 【請求項2】更に、回生用電気コイルの回生電流レベル
    を制御するための手段;を備える、請求項1記載の、溶
    融金属の流動制御装置。
  3. 【請求項3】鋳型を周回する、鋳型内溶融金属の撹拌用
    電気コイル、および、該電気コイルに交流を流す励磁通
    電手段を備える溶融金属の流動制御装置において、 前記撹拌用電気コイルよりも高い位置において、撹拌用
    電気コイルが発生し前記溶融金属のメニスカスに波及す
    る磁束ル−プと鎖交する回生用電気コイル;該回生用電
    気コイルに回生電流を通電するための回生通電手段;前
    記溶融金属のメニスカス形状を検出するための計測手
    段;および、 該計測手段により検出したメニスカス形状に対応して前
    記回生通電手段を介して回生電流レベルを制御するコン
    トロ−ラ;を備えることを特徴とする、溶融金属の流動
    制御装置。
  4. 【請求項4】計測手段は、メニスカスを撮影するカメ
    ラ、および、該カメラが撮影した画像を処理しメニスカ
    ス形状を判定する画像処理装置、を含む、請求項3記載
    の、溶融金属の流動制御装置。
  5. 【請求項5】回生通電手段は、撹拌用電気コイルに電力
    を供給するための電源と回生用電気コイルとの間を接続
    する電力回生通電装置である、請求項1,請求項2,請
    求項3又は請求項4記載の、溶融金属の流動制御装置。
JP19185896A 1996-07-22 1996-07-22 溶融金属の流動制御装置 Expired - Fee Related JP3437895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19185896A JP3437895B2 (ja) 1996-07-22 1996-07-22 溶融金属の流動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19185896A JP3437895B2 (ja) 1996-07-22 1996-07-22 溶融金属の流動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1034296A JPH1034296A (ja) 1998-02-10
JP3437895B2 true JP3437895B2 (ja) 2003-08-18

Family

ID=16281680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19185896A Expired - Fee Related JP3437895B2 (ja) 1996-07-22 1996-07-22 溶融金属の流動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3437895B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE519840C2 (sv) * 2000-06-27 2003-04-15 Abb Ab Förfarande och anordning för kontinuerlig gjutning av metaller

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1034296A (ja) 1998-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tzavaras et al. Electromagnetic stirring and continuous casting—Achievements, problems, and goals
US7305271B2 (en) Device and a method for continuous casting
JP4807462B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP4569715B1 (ja) 鋼の連続鋳造方法
KR20170005469A (ko) 비접촉 용융된 금속 흐름 제어
US11072846B2 (en) Method for hot-dip coating a steel strip and facility for implementing same
JP3437895B2 (ja) 溶融金属の流動制御装置
Park et al. Continuous casting of steel billet with high frequency electromagnetic field
JPH05154623A (ja) 鋳型内溶鋼流動制御方法
CN1250362C (zh) 在辊式带材铸机上生产金属带的方法及装置
JP2000000648A (ja) 鋼の連続鋳造方法および装置
CA1170017A (en) Electromagnetic casting process and apparatus
JP3510101B2 (ja) 溶融金属の流動制御装置
JP3089176B2 (ja) 溶融金属の流動制御装置
JP3273107B2 (ja) 溶融金属の流動制御装置
JP2922363B2 (ja) 連続鋳造鋳型内溶鋼の流動制御装置
JPS5884649A (ja) 多重ストランドの同期電磁鋳造の方法及び装置
JP2005238276A (ja) 電磁攪拌鋳造装置
US4452297A (en) Process and apparatus for selecting the drive frequencies for individual electromagnetic containment inductors
JP3006991B2 (ja) 連続鋳造装置
JP3124217B2 (ja) 溶融金属の流動制御装置
JP2002263800A (ja) 溶融金属の流動制御装置及び方式
JP4077807B2 (ja) 溶融金属の連続鋳造方法
JP3293746B2 (ja) 溶融金属の流動制御装置
JP2002120052A (ja) 鋳型内溶鋼流動制御装置ならびに方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030502

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080606

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees