JP3437631B2 - 金属溶湯の湯面検知センサー - Google Patents
金属溶湯の湯面検知センサーInfo
- Publication number
- JP3437631B2 JP3437631B2 JP05122294A JP5122294A JP3437631B2 JP 3437631 B2 JP3437631 B2 JP 3437631B2 JP 05122294 A JP05122294 A JP 05122294A JP 5122294 A JP5122294 A JP 5122294A JP 3437631 B2 JP3437631 B2 JP 3437631B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- sensor
- metal
- detection sensor
- corrosion resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
- Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は溶解炉、保持炉、機前炉
等におけるアルミニウムあるいはアルミニウム合金等の
金属溶湯の湯面検知センサーに関する。 【０００２】 【従来の技術およびその問題点】上記したような溶解炉
等のように溶湯が収容される各種炉、容器等には、その
溶湯面の高さを検知し、所定の湯面より低い場合には給
湯し、所定湯面に達したときには給湯を停止し得る湯面
検知センサーが用いられている。 【０００３】このような湯面検知センサーにあっては、
通常、センサー本体部とセンサー本体部を保持し通電性
を有する保持具とからなり、特にセンサー本体部は近時
におけるアルミニウム及びアルミニウム合金の溶湯温度
が７５０℃以上の高温になってきていることからこれら
高温の溶湯に接触または浸漬されることになり、溶湯に
対する耐食性により優れた材質のものが使用される必要
がある。例えば、本願出願人の出願に係る特開平２−３
１１１５号公報では、センサー本体部を構成する通電性
セラミックスがＴｉＢ2および／またはＺｒＢ2：５〜９
５％、Ｃｏ，Ｆｅ，Ｎｉの鉄族金属粉末の１種以上：
０．１〜５％、残部ＴｉＣＮの範囲内の組成を有する材
料からなるものを提案した。 【０００４】しかしながら、上記したような従来の湯面
検知センサーでは、ＴｉＢ2および／またはＺｒＢ2のセ
ラミックス自体は溶融金属に対する耐食性に優れている
としてもその焼結助剤として用いられるＣｏ，Ｆｅ，Ｎ
ｉの鉄族金属及びそのホウ化物の耐食性が劣るため、セ
ンサー本体部全体としての耐食性に劣り、溶融金属がこ
れら鉄族金属部分を介してセンサー本体部に侵入し、セ
ンサーが膨張、破損に至る畏れがあった。かかる事態に
なると、センサーの役目を消失し、溶融金属湯面の検知
が不能となり、センサーの寿命がつき、早期の交換を余
儀なくされる。 【０００５】本発明は、上記した従来の問題点を解消
し、導電性が変わらず、溶融金属に対して耐食性に優
れ、センサー寿命を大幅に延長し得、安定した湯面検知
を行ない得る湯面検知センサーを提供することを目的と
する。 【０００６】 【問題点を解決するための手段】すなわち、本発明の湯
面検知センサーは、従来の焼結助剤であるＣｏ，Ｆｅ，
Ｎｉの鉄族金属に代えて、耐食性に優れるＴｉＣまたは
ＴｉＣＮを用いることにより、前記問題点を解決したも
のである。 【０００７】 【作用】本発明のセンサーでは、焼結助剤としてのＴｉ
ＣまたはＴｉＣＮが耐食性に優れるため、アルミニウム
等の溶融金属に対する耐食性が大幅に向上し、従来、選
択的に侵食されていたＣｏ，Ｆｅ，Ｎｉ等がなくなった
ので、溶融金属がセンサー本体部内に侵入することがな
くなった。 【０００８】本発明において、センサー本体部における
ＴｉＣまたはＴｉＣＮが５％未満では焼結させることが
困難であり、逆に２０％を越えると高温保持での耐酸化
性に問題が生じる。 【０００９】 【実施例】７００℃、７３０℃、７５０℃、８１０℃の
高純度アルミニウム中に９５％ＴｉＢ2−５％Ｃｏ（従
来品）組成の素材と、９０％ＴｉＢ2−１０％ＴｉＣ
（本発明品）組成の素材を浸漬させ、５０日間保持し
た。その結果を表１に示す。 【００１０】 【表１】 【００１１】表１より、本発明品は溶融金属に対する耐
食性が従来品に比べて格段に優れ、長期に亘り、耐食性
及び導電性を保持し、安定した湯面検知が行なえるもの
であることを示した。 【００１２】 【発明の効果】以上のような本発明によれば、導電性が
変わらず、センサー本体部の溶融金属に対する耐食性が
優れているため、センサー本体部が溶融金属に侵される
ことが防止され、長寿命の湯面検知センサーが得られ
る。
等におけるアルミニウムあるいはアルミニウム合金等の
金属溶湯の湯面検知センサーに関する。 【０００２】 【従来の技術およびその問題点】上記したような溶解炉
等のように溶湯が収容される各種炉、容器等には、その
溶湯面の高さを検知し、所定の湯面より低い場合には給
湯し、所定湯面に達したときには給湯を停止し得る湯面
検知センサーが用いられている。 【０００３】このような湯面検知センサーにあっては、
通常、センサー本体部とセンサー本体部を保持し通電性
を有する保持具とからなり、特にセンサー本体部は近時
におけるアルミニウム及びアルミニウム合金の溶湯温度
が７５０℃以上の高温になってきていることからこれら
高温の溶湯に接触または浸漬されることになり、溶湯に
対する耐食性により優れた材質のものが使用される必要
がある。例えば、本願出願人の出願に係る特開平２−３
１１１５号公報では、センサー本体部を構成する通電性
セラミックスがＴｉＢ2および／またはＺｒＢ2：５〜９
５％、Ｃｏ，Ｆｅ，Ｎｉの鉄族金属粉末の１種以上：
０．１〜５％、残部ＴｉＣＮの範囲内の組成を有する材
料からなるものを提案した。 【０００４】しかしながら、上記したような従来の湯面
検知センサーでは、ＴｉＢ2および／またはＺｒＢ2のセ
ラミックス自体は溶融金属に対する耐食性に優れている
としてもその焼結助剤として用いられるＣｏ，Ｆｅ，Ｎ
ｉの鉄族金属及びそのホウ化物の耐食性が劣るため、セ
ンサー本体部全体としての耐食性に劣り、溶融金属がこ
れら鉄族金属部分を介してセンサー本体部に侵入し、セ
ンサーが膨張、破損に至る畏れがあった。かかる事態に
なると、センサーの役目を消失し、溶融金属湯面の検知
が不能となり、センサーの寿命がつき、早期の交換を余
儀なくされる。 【０００５】本発明は、上記した従来の問題点を解消
し、導電性が変わらず、溶融金属に対して耐食性に優
れ、センサー寿命を大幅に延長し得、安定した湯面検知
を行ない得る湯面検知センサーを提供することを目的と
する。 【０００６】 【問題点を解決するための手段】すなわち、本発明の湯
面検知センサーは、従来の焼結助剤であるＣｏ，Ｆｅ，
Ｎｉの鉄族金属に代えて、耐食性に優れるＴｉＣまたは
ＴｉＣＮを用いることにより、前記問題点を解決したも
のである。 【０００７】 【作用】本発明のセンサーでは、焼結助剤としてのＴｉ
ＣまたはＴｉＣＮが耐食性に優れるため、アルミニウム
等の溶融金属に対する耐食性が大幅に向上し、従来、選
択的に侵食されていたＣｏ，Ｆｅ，Ｎｉ等がなくなった
ので、溶融金属がセンサー本体部内に侵入することがな
くなった。 【０００８】本発明において、センサー本体部における
ＴｉＣまたはＴｉＣＮが５％未満では焼結させることが
困難であり、逆に２０％を越えると高温保持での耐酸化
性に問題が生じる。 【０００９】 【実施例】７００℃、７３０℃、７５０℃、８１０℃の
高純度アルミニウム中に９５％ＴｉＢ2−５％Ｃｏ（従
来品）組成の素材と、９０％ＴｉＢ2−１０％ＴｉＣ
（本発明品）組成の素材を浸漬させ、５０日間保持し
た。その結果を表１に示す。 【００１０】 【表１】 【００１１】表１より、本発明品は溶融金属に対する耐
食性が従来品に比べて格段に優れ、長期に亘り、耐食性
及び導電性を保持し、安定した湯面検知が行なえるもの
であることを示した。 【００１２】 【発明の効果】以上のような本発明によれば、導電性が
変わらず、センサー本体部の溶融金属に対する耐食性が
優れているため、センサー本体部が溶融金属に侵される
ことが防止され、長寿命の湯面検知センサーが得られ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F27D 21/00
G01F 23/24
C21C 5/46
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 金属溶湯に接触又は浸漬されるセンサー
本体部と、センサー本体部の後端に接合されたセンサー
保持具とを有する湯面検知センサーにおいて、センサー
本体部が、ＴｉＢ2：８０〜９５重量％、ＴｉＣ又はＴ
ｉＣＮ：５〜２０重量％からなる導電性セラミックスで
構成されたことを特徴とする金属溶湯の湯面検知サンサ
ー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05122294A JP3437631B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 金属溶湯の湯面検知センサー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05122294A JP3437631B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 金属溶湯の湯面検知センサー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07234083A JPH07234083A (ja) | 1995-09-05 |
| JP3437631B2 true JP3437631B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=12880917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05122294A Expired - Lifetime JP3437631B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 金属溶湯の湯面検知センサー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3437631B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP05122294A patent/JP3437631B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07234083A (ja) | 1995-09-05 |
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Legal Events
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