JP3437316B2 - ロール状ペーパーの支軸部材とその収納方法、ロール状ペーパー支軸部材を用いる記録装置及び情報処理装置 - Google Patents

ロール状ペーパーの支軸部材とその収納方法、ロール状ペーパー支軸部材を用いる記録装置及び情報処理装置

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JP3437316B2
JP3437316B2 JP06645695A JP6645695A JP3437316B2 JP 3437316 B2 JP3437316 B2 JP 3437316B2 JP 06645695 A JP06645695 A JP 06645695A JP 6645695 A JP6645695 A JP 6645695A JP 3437316 B2 JP3437316 B2 JP 3437316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字用、あるいはクッ
キングペーパー、タオルペーパー等の家庭用あるいは業
務用のロール状ペーパーの支軸部材および該支軸部材を
有するロール状ペーパーの収納箱および収納方法、さら
に該収納箱を被記録材供給手段の一つとする記録装置お
よび該記録装置を出力手段とするワープロやファックシ
ミリ装置等の情報処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クッキングペーパー、タオルペー
パー等の家庭用あるいは業務用のロール状ペーパーや、
ワープロやファックシミリ装置等の情報処理システムの
記録装置に使用されるロール状ペーパー(以下、印字用
ロール紙または単にロール紙ともいう)を収納するため
の箱体(以下、収納箱ともいう)は、ロール状ペーパー
を輸送する際の保護箱、または使用後にロール状ペーパ
ーを保管するための保管箱として提案されている。以
下、説明を簡単にするために、情報処理システムの記録
装置に使用されるロール状ペーパーについて述べる。上
記箱体に収納されて提供される印字用ロール紙の場合、
ワープロ等でロール紙に印字する際に、ワープロとロー
ル紙との間の位置決めを行うために、あるいは印字時に
おけるロール紙の回転を滑らかにさせるために、ロール
紙ホルダーを必要とする。そのため、印字用ロール紙を
販売する際に、ロール紙ホルダーを抱き合わせ販売した
り、あるいはロール紙ホルダーを別途購入させる必要が
ある。そのため、ロール紙およびロール紙ホルダーの製
造コストのみならずそれらの販売価格が高くなるという
問題がある。そこで、使用時にロール紙を支持するため
のホルダーとして利用可能なロール紙収納箱が提案され
ている。
【0003】実開平5−9957号および実開平5−9
958号は、支軸部材を介して印字用ロール紙を箱体内
部に収納する構造を開示している。この支軸部材を介し
て箱体内にロール紙を収納するための3通りの従来例
を、それぞれ図21ないし図23を用いて説明する。
【0004】図21は、実開平5−9957号に開示さ
れた印字用ロール紙収納箱の一例を説明するための斜視
図である(第1の従来例)。この図では、両端にフラン
ジ部を持った長軸103を支軸部材とし、この長軸10
3をロール紙102の中空芯内に貫通させている。ま
た、ロール紙102の外周面が箱体101の内壁に接触
しない位置にロール紙102が置かれるように設計され
ている。さらに、フランジ部が箱体101の両側壁に接
合固定されている。なお、ロール紙102の先端は、箱
体101の側面に形成されたスリット状の開口部から上
方に向けて引き出される。
【0005】図22は、実開平5−9958号に開示さ
れた印字用ロール紙収納箱の一例を説明するための斜視
図である(第2の従来例)。ここでは、上記長軸3を伸
縮自在のものとしている。この伸縮自在の長軸103′
は、不使用時に縮めることができるので、ロール紙10
2とともに箱体内に収納することができる。また使用時
では、軸を伸展させてロール紙102の中空芯内に貫通
させてロール紙102を支持させる一方で、軸の両端を
箱体101の側壁に固定させる。
【0006】図23は、実開平5−9957号に開示さ
れた印字用ロール紙収納箱の他の例を説明するための斜
視図である(第3の従来例)。この図では、上記長軸1
03または103′のかわりに、一対の保持板134を
利用する場合が示されている。保持板134は、矩形状
の板部材134aと、該部材の表面中央に立設した円柱
状の軸部134bとからなる。使用時には、軸部が互い
に対向するようにして一対の保持板を箱体101の両側
壁に配置し、かつ対向した2つの軸部134bをロール
紙の両側から中空芯に嵌挿することにより、軸部134
bをロール紙の支軸部材とする。また、保持板134は
箱体101の側壁の内側に装着固定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開平5−9
957号や実開平5−9958号で提案されているロー
ル紙収納箱の場合、以下のような問題点を有する。
【0008】上記第1の従来例では、ロール紙の幅より
も長い長軸が使用され、かつ使用時や輸送時にかかわら
ず常に長軸がロール紙を支持する構造となっている。そ
のため、使用時に必要な最低限の強度よりもかなり強い
強度を持たせた材料および形状でもって、軸および箱体
を共に成形する必要がある。その結果、それらの製造コ
ストおよび販売価格が高くなる。さらに、ロール紙の中
空芯を長軸が貫通し、かつロール紙の両端部から長軸の
両端部が突出する構造となっている。そのため、温湿度
の環境変化からロール紙を保護するための部材(例え
ば、保護シート)で包むことが困難である。一方で、そ
のような包装を省いた場合、物流倉庫や販売店等での在
庫中に用紙の品質低下を招き印字品質の低下につながる
という問題がある。
【0009】上記第2の従来例では、伸縮自在の複雑な
形状の軸を必要とする。そのため、軸内に弾性部材(例
えば、スプリング)を設けたり、径の異なる円柱状また
は円筒状の部材を複数必要とするため、製造工程の複雑
化および製造コストの上昇を招くのみならず、販売価格
も高くなる。
【0010】上記第3の従来例では、ロール紙を保護シ
ートで包装し、かつ支軸部材も一緒に箱体内に収納可能
にするためには、上記第1または第2従来例で必要とさ
れる箱体の大きさよりも、かなり大きくする必要があ
る。そのため、箱体を製造するコストや支軸部材が分解
可能なものにするためのコストが高くなる。また、使用
時には箱とロール紙との間にかなり大きな隙間が生じ、
ロール紙と箱との位置決めが不十分になるという問題が
ある。さらに、支軸部材をロール紙と一緒に箱体内に収
納しなければ、印字に使用していないときに支軸部材を
紛失する可能性が大きいという問題がある。
【0011】また、上記第1、第2、および第3の従来
例の支軸部材は、ロール紙の中心軸とほぼ同心的となる
ように配置され、さらに支軸部材の外周面とロール紙の
中空芯の内周面との間の隙間がロール紙の回転を妨げな
い程度のものであると考えられる。このような構造は、
高い寸法精度でもって製造される必要がある。なぜな
ら、例えば、支軸部材の軸心が箱体の長手方向の面に対
して若干の傾斜をもって設けられた場合(平行ではない
場合)、この支軸部材に支持されたロール紙も同様な傾
斜を持って箱体内に収納されることになる。その結果、
箱体の内壁または支軸部材の支持面とロール紙との端面
との間が近接しているのような場合では、ロール紙の縁
部が箱体の内側面に接触し、ロール紙が傷んだり、印字
時に回転不良となったりする。このような場合、ロール
紙が規則正しく搬送されないので、ロール紙上の同一箇
所に繰り返して複数の行が記録されたりするトラブルが
生ずる。
【0012】したがって、本発明は上記問題点を解決
し、ワープロとロール紙との位置決めや印字時における
ロール紙の回転がつねにスムーズに行われることが可能
な印字用ロール紙の支軸部材、該支軸部材を有する印字
用ロール紙収納箱、および該収納箱を被記録材供給手段
の一つとする記録装置、該記録装置を出力手段とするワ
ープロやファックシミリ装置等の情報処理システムを提
供することを目的とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のロール状ペーパ
ー支軸部材は、円筒状の芯部と該芯部に巻かれたシート
部材とからなるロール状ペーパーを収納するための収納
箱の中の所定位置に着脱自在に配置され、かつ前記ロー
ル状ペーパーを回転自在に支持する一対のロール状ペー
パー支軸部材において、前記収納箱の内面に接する位置
決め部と、前記収納箱の中の所定位置に配置されるため
の位置出し部と、前記位置決め部の少なくとも一部分が
隆起してなる基台部と、前記位置決め部に前記基台部よ
りも隆起して立設され、かつ前記芯部の内周面に当接し
て前記ロール状ペーパーを回転自在に懸架するための軸
部と、前記基台部に形成された、前記軸部が遊挿可能な
寸法からなる軸逃げ部とを有し、前記収納箱の中に前記
ロール状ペーパーを懸架したときに前記支軸部材上でか
つ前記収納箱の長手方向中心線と交差する点あるいはそ
の近傍を軸として、一方の支軸部材を他方の支軸部材に
対向させて180度回転させることにより重ね合わせる
ことを特徴とする。前記軸部によってロール状ペーパー
を懸架するとともに、基台部の端面によってロール状ペ
ーパーの左右のズレを規制することが可能となる。
【0018】好ましくは、前記軸部が遊挿可能な寸法か
らなる軸逃げ部が前記基台部に形成されている。これに
よって、支軸部材を互いに対向させて重ね合わせる場合
に、軸部の逃げを形成することができる。
【0019】好ましくは、前記一対の支軸部材は、前記
箱体内に前記ロール状ペーパーを懸架した時に前記支持
部材上でかつ前記収納箱の長手方向中心線と交差する点
あるいはその近傍を軸として、一方の支軸部材を他方の
支軸部材に対向させるとともに180度回転させること
により、重ね合わさる。これによって、重ね合わさった
際の寸法を最小にすることが可能となるとともに、支軸
部材の収納スペースを最小にすることが可能となる。
【0020】好ましくは、前記基台部の高さは、前記軸
部の高さと前記基台部の高さとの差に等しいかあるいは
それよりも大きい。これにより、支軸部材を互いに対向
させて重ね合わせる場合に、軸部の逃げを形成すること
ができる。
【0021】
【0022】好ましくは、前記収納箱内での前記ロール
状ペーパーの長手方向の位置を規制する左右位置規制手
段が設けられている。これにより、ロール状ペーパーの
左右のズレを規制することができ、また、シート部材が
さばけるのを防ぐことが可能となる。
【0023】好ましくは、前記左右位置規制手段は、前
記収納箱の長手方向に沿って前記位置決め部上に立設し
た少なくとも一つの凸部からなるもので、該少なくとも
一つの凸部の先端部は前記箱体内に前記ロール状ペーパ
ーを懸架した時に前記芯部の端面に対向する。これによ
り、ロール状ペーパーの左右のズレをより一層確実に規
制することができ、また、シート部材がさばけるのを防
ぐことが可能となる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】本発明にもとづくロール状ペーパーと支持
部材との収納方法は、ロール状ペーパーを収納するため
の収納箱の内面に接する位置決め部と、前記位置決め部
に立設され、かつ前記芯部の内周面に当接して前記ロー
ル状ペーパーを回転自在に懸架するための軸部と、前記
収納箱の中の所定位置に配置されるための位置出し部
と、を有し、前記ロール状ペーパーを回転自在に支持す
る一対のロール状ペーパー支軸部材と、前記ロール状ペ
ーパーと、を互いに独立して前記収納箱に収納する収納
方法であって、前記一対の支軸部材を互いに対向させ、
かつ前記支軸部材上で前記収納箱の長手方向中心線と交
差する点あるいはその近傍を軸として一方の支軸部材を
180度回転させることにより重ね合わせる工程と、前
記重ね合わされた一対の支軸部材の一面を前記収納箱の
中の一端部側に当接させる工程と、前記一端部側に当接
した前記一対の支軸部材に隣接した空隙に、前記ロール
状ペーパーの一端面と前記支軸部材とが対向するように
して置く工程とを有することを特徴とする。箱体内のス
ペースを有効に使用するために、前記ロール状ペーパー
と前記一対の支軸部材とが互いに独立して箱体に収納さ
れる。
【0040】
【0041】好ましくは、支軸体の収納スペースを最小
にするために、前記一対の支軸部材を、互いに対向さ
せ、かつ前記中心点あるいはその近傍を軸として一方の
支軸部材を180度回転させることにより、重ね合わさ
る工程と、該重ね合わされた一対の支軸部材の一面を前
記箱体内の一端部側に当接させる工程と、該一端部に当
接した前記一対の支軸部材に隣接した空隙に、前記ロー
ル状ペーパーの一端面と前記支軸部材とが対向するよう
にして置く工程とを有することを特徴とする。
【0042】
【0043】本発明にもとづく記録装置は、上記した新
規なロール状ペーパー収納箱を記録紙供給手段の一つと
し、さらに前記シート部材にインク滴を吐出することに
より入力画像情報を記録する記録手段を有することを特
徴とする。したがって、記録紙供給が容易に行えるとと
もに、記録紙供給に要するスペースを少なくすることが
できる。また、シート部材が収納箱に収納されているの
で、未使用時にシート部材を汚す心配がない。
【0044】本発明にもとづく情報処理システムは、上
記した新規の記録装置を出力手段とする。したがって、
記録紙供給に要するスペースを少なくすることができ
る。また、シート部材が収納箱に収納されているので、
未使用時にシート部材を汚す心配がない
【0045】
【作用】中空円筒状の芯部と該芯部に巻かれた記録紙と
からなるロール状ペーパーを、一対の支軸部材の軸部に
より、該ロール状ペーパーの両端から懸架する。この
際、ロールペーパーの回転軸の延長線は、箱体の両端面
の中心あるいはその近傍と交わる。したがって、ロール
状ペーパーの一端を引っ張ることにより回転するロール
状ペーパーは、箱体の長手方向を貫く中心線あるいはそ
の近傍をあたかも回転軸として回転することになる。
【0046】また、上記軸部の外周面は上記芯部の内側
面に当接してロール状ペーパーを懸架する。その際、基
台部または左右位置規制手段が設けられていることによ
り、あるいは好ましくは軸部が先細りとなっているた
め、ロール状ペーパーの回転中、あるいは回転にともな
ってロール状ペーパーは該ロール状ペーパーの軸方向に
沿った所定の位置に置かれる。
【0047】ロール状ペーパーと支軸部材とが独立して
箱体に収納する構成とした場合、ロール状ペーパーの包
装が容易に達成される。したがって、販売時や輸送時に
ロール状ペーパーのみを保護シートで包むことができ、
さらに支軸部材、箱体ともに販売時や輸送時に必要な強
度ではなく印字に使用する時に必要な最低限の強度で作
ることができる。また、軸部を挿入する軸逃げ部を形成
することにより、支軸部材同士を重ねあわせることがで
きるので、箱体内の収納スペースを最小限にすることが
できる。このように重ね合わされた状態では、単品の場
合よりも強度が増すので、販売時や輸送時に好ましい。
【0048】ロール状ペーパーの芯部を貫通するような
長軸を必要としないため、材料費を安く押さえることが
できる。また、販売時や輸送時等の印字に使用する時以
外の時は、該一対の支軸部材の互いの軸部を他方の軸逃
げ部に組み合わせロール状ペーパーと共に箱体内に収納
するとともに、使用する時は支軸部材の軸部をロール状
ペーパーの中空芯に嵌挿し支軸部材の基台部でロール状
ペーパーの幅方向を規制するように箱体内に収納するこ
とによって、箱体内でのロール状ペーパーの幅方向の位
置決めを正確にできる。また、使用時、非使用時ともに
箱体内へロール状ペーパー及び支軸部材を効率よく収納
できるうえ、非使用時に支軸部材を紛失する可能性も少
なくできる。
【0049】支軸部材は、熱可塑性プラスチック、好ま
しくは高衝撃性ポリスチレンからなるシート材を用い
て、真空成形することにより得られる成形品なので、剛
性・強度が高く、平滑な表面を持ち、寸法安定性が高
く、反りが少なく、さらに耐熱性および耐薬品性が高
い。また、このような成形品は、薄肉剛性であり、かつ
多数個取りが容易であるため、低コストで生産すること
が可能である。
【0050】さらに、支軸部材と箱体とを一体化した場
合、生産現場でロール状ペーパーをセットしたかたちで
ロール状ペーパー収納箱が出荷される。そのため、消費
者みずからロール状ペーパーや支軸部材を箱体内にセッ
トする必要がなくなる。このような場合、支軸部材に上
記基台または左右位置規制手段を設けることにより、箱
体内でのロール状ペーパーの位置ずれを極力少なくし、
製品出荷から消費者の手に渡るまでの搬送過程、あるい
は使用時に記録紙のバサツキが防げる。
【0051】記録装置は、好ましくは電気熱変換素子を
インク吐出のためのエネルギー手段として用いる。した
がって、電気熱変換素子をエネルギー発生手段として用
いた記録手段は、駆動電気パルス信号により一対一の対
応で液路のインク内に気泡を発生させることができ、ま
た即時かつ適切に気泡の成長・収縮を行わせることがで
きるので、特に応答性のすぐれたインク滴吐出が達成で
きる。また、記録手段のコンパクト化も容易であり、か
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用でき、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0052】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0053】<実施例1>本発明のロール状ペーパー
(印字用ロール紙または単にロール紙ともいう)の支軸
部材及び収納箱の一例を図面を参照しながら説明する。
【0054】まず、印字用ロール紙収納箱の全体構成に
ついて図1を参照して説明する。
【0055】参照符号1は箱体である。この箱体1は、
内のり寸法で幅方向の辺の長さがEで長手方向の辺の長
さがAの長方形状の底面と側面、および一辺の長さEの
正方形からなる端面を有する。また、箱体1は、長手方
向に沿って開口した開口部12と、該開口部12を開閉
自在に覆う蓋11と、端面縁部に設けられた小片からな
る扉状部15とを有する。さらに、上記蓋11の長手方
向縁部には、突起部14が設けられている。この突起部
14を箱体1に形成されたスリット13に差し込むこと
によって開口部12を閉じることができる。この開口部
12を介して、後述する印字用ロール紙2(以下単にロ
ール紙ともいう)と一対の支軸部材3とを箱体1内に収
納することができる。
【0056】参照符号2は、印字用ロール紙である。こ
のロール紙2は、中空円筒状の芯部材21と、該芯部材
21の外周面に巻かれた記録用紙22とからなる。使用
前は、記録紙21がシールテープ23によって固定され
ている。印字用ロール紙の径Dは、上記端面の一辺の長
さEよりも小さい。なお、販売・流通時では、印字用ロ
ール紙2は保護シート(図示せず)で包装した状態にあ
る。なぜなら、販売・流通時の環境(温度、湿度等)変
化から記録用紙を保護するためである。
【0057】参照符号3はロール紙2を回転可能に支持
するための支軸部材である。
【0058】図2は、上記支軸部材3の構成を説明する
ためのもので、(a)は平面図、(b)は(a)のII−
II′線に沿う断面図である。
【0059】この支軸部材3は、位置決め部31と、該
位置決め部31の一部分が隆起した基台部32と、該基
台部32上に突出した凸部(軸部)33と、該基台部3
2に形成された凹部(軸逃げ部)34とが一体成形され
た成形品からなる。本実施例では、この支軸部材3は高
衝撃性ポリスチレン(HIPS)からなるシート材を真
空成形することにより、これらの基台部32、軸部3
3、および軸逃げ部34を一体成形している。
【0060】図2(a)に示すように、位置決め部31
は大きく切欠かれた2つの角部を有する上端部3aと、
円弧状に加工された2つの角部を有する下端部3bを持
つ。また、この下端部の縁に沿って着色によるマーキン
グ(着色部)35が施されている。したがって、このマ
ーキング35により使用時の箱体1内への支軸部材3の
収納方向を容易に確認することができる。また、この支
軸部材の寸法、すなわち高さGおよび幅W(=G)は箱
体1の内側端面の寸法とほぼ一致する。
【0061】この実施例では、位置決め部31の中心M
と、円柱状の基台部32の中心M′とは、上下方向にわ
ずかにずれ、かつ次ぎの関係を満たす位置関係で形成さ
れている。
【0062】一対の支軸部材を互いに180°回転して
組み合わせた時に、一つの支軸部材の下端部から他方の
支軸部材の下端部までの寸法2C(図3参照)が箱体1
にロール紙2を入れた場合の隙間の寸法(A−B、図1
参照)以下とする。また、基台部32の径Pは、ロール
紙の中空芯21の内径よりも大きい。また、この基台部
32の中心M′を通り、かつ上端部または下端部の縁と
直交する直線Q上に、軸部33の中心Nと凹部34の中
心Oとが置かれている。さらに、軸部33の中心Nは直
線Q上で寸法Gの中心点から上端部側へ距離Rだけ離れ
た位置にある。一方、凹部34の中心Oは直線Q上で寸
法Gの中心点から下端部側へ等しい距離R′(R′=
R)だけ離れた位置に置かれている。
【0063】図2(b)に示すように、基台部32から
軸部33の先端までの高さFは、位置決め部31から基
台部32の先端までの高さCよりも、少なくともシート
材の肉厚(=T)分低く形成されている(すなわち、C
≧T+F)。また、凹部34は、軸部33の外径よりも
大きな内径を有し、かつ上記高さFの値よりも大きい深
さCを有する。さらに、軸部33の少なくとも上部、す
なわちロール紙2を支持する部分には、軸方向に沿って
勾配Jが形成されており、軸部33は切頭円錐形、すな
わち先端が先細りとなったテーパ状となっている。
【0064】つぎに、販売・流通時の印字用ロール紙収
納箱の状態について、図3および図4を参照して説明す
る。
【0065】図3は一対の支軸部材3が組み合わさった
状態を示す断面図、図4は一対の支軸部材とロール紙と
が箱体1内に収納された状態を示す斜視図である。
【0066】販売・流通時には、ロール紙2および2つ
の支軸部材3は、収納箱1に収納された状態となってい
る。すなわち、図3に示すように、2つの支軸部材3
は、一方の軸部33が他方の軸逃げ部34内に入り込む
ようにして、直線Q上で寸法Gの中心点を軸として互い
に180°回転した位置で、互いの基台部32が接する
ように組み合わされる。そして、この組み合わされた状
態でもって、箱体1内の一端面側に寄せられて収納され
る。また、それに隣接して保護シートに包まれたロール
紙2が収納される。収納後、開閉蓋11の突起部14が
箱体1に形成されたスリット13に差し込まれて開口部
12が閉じられる(図4参照)。
【0067】つぎに、印字に使用される時の印字用ロー
ル紙収納箱の状態について、図5および図6を参照して
説明する。
【0068】図5は箱体の蓋が開かれた状態を示す斜視
図、図6はワープロにロール紙がセットされた状態を示
す斜視図である。
【0069】印字に使用する時は、まず図4に示した状
態から、保護シートに包まれたロール紙2及び2つの支
軸部材3を箱体1から取り出す。つぎに、ロール紙2か
ら保護シートを取り除いた後、ロール紙2の両端に支軸
部材3を取り付ける。すなわち、まずロール紙2の中空
芯21に軸部33を入れる。この際、使用状態で支軸部
材3の着色部35が箱体の下側に位置するようにして、
ロール紙2を箱体1内に収納する。そして、開閉蓋11
を水平位置まで開く一方で、開口部12の両端の扉状部
15を閉じる。一方、開いた蓋11を稜線16で折り曲
げ、その上にワープロ4を載置し、箱体1とワープロ4
の位置決めを行う。
【0070】印字を開始する前に、箱体1の開口部12
からロール紙2の一端を引き出し、ワープロ4のプリン
タ部にセットし使用する。この際、扉状部15を、閉じ
ることによりロール紙2がワープロ4のプリンタに引っ
張られる際に、ロール紙2と支軸部材3とが一緒に箱体
1から引きずり出されるのを防止するストッパとなる。
この実施例では、ロール紙2は蓋11にほぼ平行な状態
で水平方向に引き出されてワープロ4のプリンタ部にセ
ットされる。
【0071】つぎに、箱体1、ロール紙2及び支軸部材
3の寸法について説明する。
【0072】箱体1の内のり寸法とロール紙2の寸法及
び支軸部材3の寸法とが次の関係を持って形成されてい
る。
【0073】
【数1】 B+2×C ≦ A < B+2×C+F ……(1) D < E ……(2) G ≦ E ……(3) H ≦ E ……(4) A、E : 箱体1の内のり寸法 B、D : ロール紙2の外形寸法 C、F、H : 支軸部材3の外形寸法 G : 組み合わせた時の支軸部材3の外形寸法 本実施例では、A=280mm、B=257mm、C=
10mm、φD=φ58mm、E=62mm、F=9.
3mm、G=60mm、H=60mm、J=1mm(=
軸部33の勾配)、M=0.7mm(=シート材の厚
さ)とした。
【0074】使用時では、ロール紙2と一対の支軸部材
3の基台部32との幅方向の隙間は、3mm(=280
−257−10−10)となる。また、最大3mmの位
置ずれ精度でロール紙2は箱体1に位置決めされる。さ
らに、上述したように箱体1がワープロ4に位置決めさ
れていることより、ロール紙2もワープロ4に位置決め
される。また、軸部33の高さ寸法F=9.3mmであ
るため、ロール紙2が箱体1内で上記精度3mmの範囲
で幅方向にずれたとしても、使用時にロール紙2が支軸
部材3の軸部33から脱落することはない。
【0075】使用に際し、一対の支軸部材3とともにロ
ール紙2を箱体1内に収納した直後は、図7に示すよう
に、ロール紙2は偏って支軸部材3間に軸支される場合
がある。しかし、支軸部材3は軸部33の上部にテーパ
(勾配J)が形成されているため、ロール紙2が使用さ
れて回転するごとに一対の支軸部材3のほぼ中央位置に
安定する(つまり、左右の隙間K=Lで安定する。図8
参照)。このように、テーパ状の軸部33が形成されて
いることにより、使用時にロール紙2を支軸体3のほぼ
中央に安定して軸支でき、姿勢差が原因で発生するロー
ル紙2の斜行が防止できる。
【0076】また、使用時は、支軸部材の中心Mが印字
用ロール紙の回転軸の延長線と交叉するようにして、ロ
ール紙2の中空芯部の内側面に軸部33の外周面が当接
する。これによって、印字用ロール紙が軸部によって懸
架されるとともに、箱体1内のほぼ中央にあたかも軸支
された状態となる(図8参照)。したがって、セットさ
れたワープロ4にロール紙2の一端が引き込まれていく
際、ロール紙2は箱体1内で無理な負荷を受けることな
く回転できるため印字位置精度を良好に保つことができ
る。具体的には、ロール紙2の回転軸RCと箱体端面の
中心ECのずれを0〜3mm以内とする。そのような構
成により箱体サイズを極力小さくすることができる。
【0077】一方、販売・流通時には、保護シートに包
まれたロール紙2が箱体1内の一方に寄せられて収納さ
れており、残りのスペースに一方の支軸部材3の軸部3
3が他方の支軸部材3の凹部34に組み合わされ、互い
の基台部32が接した状態で一対の支軸部材3が収納さ
れる構成になっている。この時のロール紙2と箱体1及
び支軸部材3との隙間も使用時同様3mm(=280−
257−10−10)となる。このように、販売・流通
時はロール紙2を支軸部材3が箱体1内に軸支していな
いので、流通時等に支軸部材3は、大きな衝撃を受ける
ことがなく、支軸部材3や箱体1の強度を使用状態で必
要な最低限の強度にすることができるため、強度グレー
ドの低い安価な材料と構造を使用することも可能であ
り、低コストを実現できる。
【0078】なお、本実施例では非使用時の組み合わせ
時に相手側の支軸部材3の軸部33の逃げとして基台部
32に凹部34が形成されているが、これは単なる穴で
も構わない。また、支軸部材3の材質として高衝撃性ポ
リスチレン(HIPS)からなるシート材を用いている
が、塩化ビニル等の熱可塑性プラスチックや他の材料、
さらに他の成形方法を用いることも可能である。
【0079】<実施例2>図9は、本発明に適用される
支軸部材の第2の実施例を示すもので、(a)は平面
図、(b)は(a)のIX−IX′線に沿う断面図である。
【0080】この支軸部材は、実施例1と同様に、高衝
撃性ポリスチレン(HIPS)からなるシート材を真空
成形することにより、基台部32および軸部33が一体
成形されている。
【0081】実施例1と異なる点は、基台部32の断面
が円弧体状となるようにして形成されていること、凹部
34が形成されていないことである。したがって、基台
部32が円弧体状に形成されているため、一対の支軸部
材を組み合わせる際に、図9(b)に示すように、互い
の基台部32が他方の軸部33を逃げるかたちで組み合
わさる。
【0082】なお、この実施例の支軸部材を用いる収納
箱の箱体1とロール紙2との寸法関係は実施例1の関係
式(1)ないし(4)を満たすものである。
【0083】<実施例3>図10は、本発明に適用され
る支軸部材の第3の実施例を示すもので、(a)は支軸
部材の斜視図、(b)は一対の支軸部材が組み合わさっ
た場合の斜視図である。
【0084】支軸部材は、断面形状が概略コ字状の基台
部32と、該基台部32の表面に立設されたテーパ状の
軸部と、該基台部32の表面に形成され、かつこの支軸
部材と対をなす他方の支軸部材の軸部を逃げる穴部とを
有する。
【0085】なお、この実施例の支軸部材を用いる収納
箱の箱体1とロール紙2との寸法関係は実施例1の関係
式(1)ないし(4)を満たすものである。
【0086】<実施例4>本実施例のロール状ペーパー
収納箱は、実施例1ないし3のものと概略同一構成をと
るが、以下の点が異なる。すなわち、図11に示すよう
に、箱体1の端面の下側縁部に支軸部材3を支える支持
部110を位置決め部材あるいは固定部材として設け
る。これによって、支軸部材3の位置決め、および固定
が正しくなされるので、ロール紙の回転軸の延長線が箱
体端面の中心に一致またはその近傍に置かれる。
【0087】<実施例5>上記実施例1ないし4では、
支軸部材3を構成する軸部33の形状を切頭円錐形とす
ることによって外周面をテーパ状にした。しかし、この
実施例では、円柱状の軸部33’としている(図12参
照)。
【0088】この実施例では、支軸部材3の基台部32
とロール紙2の端面との隙間(左右位置)KおよびLを
所定の範囲(本実施例では、3mm未満)内とすること
によ、使用時、あるいは搬送時におけるガタつきが防げ
る。
【0089】<実施例6>この実施例では、支軸部材3
に基台部を設けるかわりに、左右位置規制手段として、
軸部33と平行に2本の規制部材131、132が設け
られている(図13)。
【0090】これらの3本の柱状部材は、図中矢印XII
−XII ′線に沿う断面形状において、各部材の最外形を
結んできる形状(ここでは略三角形状)133がロール
紙の内径円内に入らないようにして構成される。また、
支軸部材3の自由端と、ロール紙2の端面との離間距離
を3mm未満とする。このように構成することによっ
て、確実に左右位置規制がなされる。
【0091】<実施例7>この実施例では、左右位置規
制手段として、軸部33と平行に1本の規制部材141
が支軸部材3に設けられている(図14)。
【0092】これらの2本の柱状部材は、実施例6と同
様の断面形状において、各部材の最外形を結んできる形
状(ここでは略楕円状)141の最大長141aがロー
ル紙の内径円内に入らないようにして構成される。ま
た、支軸部材3の自由端と、ロール紙2の端面との離間
距離を3mm未満とする。このように構成することによ
って、実施例6と同様に、確実に左右位置規制がなされ
る。
【0093】<実施例8>この実施例では、軸部33と
該軸部33の基台部151が左右位置規制手段として構
成される(図15)。
【0094】この基台部151の形状(ここでは略楕円
状)の最大長151aがロール紙の内径円内に入らない
ようにして構成される。また、支軸部材3の自由端と、
ロール紙2の端面との離間距離を3mm未満とする。こ
のように構成することによって、実施例6および7と同
様に、左右位置規制がなされる。
【0095】<実施例9>上記実施例1ないし8では、
支軸部材の各辺の長さと箱体の各辺の長さをほぼ等しく
することによって、支軸部材が箱体内で上下前後に支持
されていた。しかし、この実施例では支軸部材3の3つ
の辺のみで箱体1内で支持される(すなわち、3点支
持)(図16)。この場合、ロール紙2の回転軸RCの
延長線は支軸部材の中心と一致しないし、またその近傍
にも置かれない。しかし、この支持部材の軸部によって
支持されるロール紙の回転軸RCは、箱体の中心軸と一
致またはその近傍3mm以内に置かれるように構成され
ている。
【0096】<実施例10>この実施例では、支軸部材
3は箱体1の内側端面に当接する面のかわりに、上側縁
部および下側縁部がそれぞれ箱体1の内側端面上端部お
よび底面端部に当接する(図17)。
【0097】<実施例11>上記実施例1ないし10で
は、箱体と支軸部材とが別体として提供されている。し
かし、この実施例では箱体の端面に支軸部材が製造段階
ですでに固定された状態となっている(もちろん、箱体
と支軸部材を一体成型したものでもよい)。
【0098】図18は本実施例のロール状ペーパー収納
箱の概略的構成を説明するためのもので、箱体を展開し
た場合の斜視図である。また、図19は図18の収納箱
の長手方向に沿う断面図である。
【0099】この実施例でもロール紙の端面と基台部と
の離間距離KおよびLや、ロール紙周面と箱体内壁面と
の距離を3mm以下とすることにより、製造元から最終
的に消費者の手にわたりまでの搬送過程、および使用過
程において、ロール紙が箱体内でガタつくのを最小と
し、ロール紙端面のバサツキ等を防ぐことができる。
【0100】<実施例12>図20は、本発明にもとづ
く印字用ロール紙収納箱によって記録用紙の供給を受け
る情報処理システムの一例であるパーソナルコンピュー
タの斜視図である。このパーソナルコンピュータは、イ
ンクジェット記録ヘッドと該記録ヘッドへインクを供給
するためのインクタンクとを着脱自在に搭載するインク
ジェット記録装置を具備する。
【0101】同図において、参照符号6はインクジェッ
ト記録装置からなるプリンタ部、9は文字や数字および
その他のキャラクタを入力するためのキー91や、各種
司令を与えるためのキーを備えたキーボード部、8は処
理情報を表示する表示器であり表示画面81を具える。
【0102】プリンタ部6において、窓61は透明プラ
スチックよりなり、これにより窓61を介してヘッドカ
ートリッジ7の動き等を確認することができる。窓61
は、インクタンクの交換等に際して開閉できるように構
成されている。また、キー62、63等はプリンタ部に
おける回復処理、記録紙搬送等、プリンタにおける動作
を独自に指示するためのものである。キーボード9の下
側部にはフロッピーディスクドライブ92が設けられて
いる。
【0103】表示器35は、携帯時に、キーボード9と
一体に折り畳むことが可能なように、図中矢印b方向に
回動自在にして設けられている。また、キーボード9
は、プリンタ部6に対する記録紙22のセット等の際に
図中矢印a方向に回動できるように設けられている。
【0104】このような構成からなるパーソナルコンピ
ュータに用いられる印字用ロール紙収納箱は実施例1な
いし3のいずれかと同一構成をとるものであるが、以下
の点が異なる。すなわち、図5および図6に示す例で
は、ロール紙の先端が箱体1の上側から出ていたが、こ
の実施例ではロール紙の先端を箱体1の下側から出す。
【0105】なお、本実施例のパーソナルコンピュータ
に具備されるインクジェット記録装置は、記録ヘッドの
エネルギー発生素子として、インクに膜沸騰を生じさせ
る電気熱変換素子を用いるものである。
【0106】このような電気熱変換素子をエネルギー発
生手段として用いた記録ヘッドは、駆動電気パルス信号
により一対一の対応で液路のインク内に気泡を発生させ
ることができ、また即時かつ適切に気泡の成長・収縮を
行わせることができるので、特に応答性のすぐれたイン
ク滴吐出が達成できる。また、記録ヘッドのコンパクト
化も容易であり、かつ最近の半導体分野における技術の
進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技
術の長所を十二分に活用でき、高密度実装化が容易で、
製造コストも安価なことから有利である。
【0107】上記実施例1ないし11では、軸部の形状
を円筒状あるいは外周面がテーパー状となったものを用
いたが、本発明はもちろんこれらに限定されることはな
い。例えば、断面が逆U字状でもよく、ロール状ペーパ
ーの回転に寄与することが可能な形状であればよい。ま
た、上記実施例では、ワープロ等の情報処理システムに
適用される例を説明したが、もちろん上記実施例に示さ
れたロール状ペーパーの支軸部材および収納箱の形態お
よび構成は、一般の家庭や業務用として使用されるクッ
キングペーパー、タオルペーパー等のロール状ペーパー
に適用可能であることは容易に理解されよう。さらに、
上記実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種
々の変形例が可能であることは言うまでもない。さらに
また、本発明では「ペーパー」あるいは「紙」という用
語を用いているが、もちろん紙そのものに限定されるも
のではなく、アルミ、プラスチック等からなるシート材
や、布等のロール状に巻くことが可能な材料に対しても
適用可能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印字用、あるいはクッキングペーパー、タオルペーパー
等の家庭用あるいは業務用のロール状ペーパーの支軸部
材および該支軸部材が上記のように構成されることによ
り、ロール状ペーパーの回転がつねにスムーズに行わ
れ、またロール状ペーパーの位置や、該ペーパーと該ペ
ーパーの供給を受ける対象物との位置決めが容易とな
る。また具体的には、本発明によれば、ワープロやファ
クシミリ装置等の情報処理システムとロール状ペーパー
との位置決めや印字時におけるロール状ペーパーの回転
がつねにスムーズに行われることが可能なロール状ペー
パーの支軸部材、該支軸部材を有するロール状ペーパー
の収納箱、及びロール状ペーパーの支軸部材を用いる記
録装置および、該記録装置を出力手段とする情報処理シ
ステムを提供することが可能となる。また、ロール状ペ
ーパーを使用しない時は、一方の支軸部材を他方の支軸
部材に対向させて180度回転させることにより重ね合
わせることができるので、支軸部材をいっそうコンパク
トなものとすることができる。ロール状ペーパーと支軸
部材とを互いに独立させて収納できるので、収納スペー
スをよりいっそう節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部材
及び収納箱の全体的構成を説明するための斜視図であ
る。
【図2】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部材
の構成を説明するための図で、(a)は平面図、(b)
は(a)のII−II′線に沿う断面図である。
【図3】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部材
が組み合わさった場合の構成を説明するための断面図で
ある。
【図4】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部材
及び収納箱の構成を説明するための斜視図である。
【図5】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部材
及び収納箱の構成を説明するための斜視図である(印刷
時)。
【図6】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部材
及び収納箱の構成を説明するための斜視図である(ワー
プロへのセッティング)。
【図7】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部材
及び収納箱の構成を説明するための断面図である。
【図8】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部材
及び収納箱の構成を説明するための断面図である。
【図9】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部材
の構成を説明するための図で、(a)は平面図、(b)
は(a)のIX−IX′線に沿う断面図である。
【図10】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部
材の構成を説明するための斜視図で、(a)は1つの支
軸部材、(b)は一対の支軸部材が組み合わさった場合
を示す。
【図11】本発明にもとづくロール状ペーパー収納箱内
での支軸部材およびロール状ペーパーの構成を説明する
ための側面図で、(a)は長手方向断面図、(b)幅方
向断面図である。
【図12】本発明にもとづくロール状ペーパー収納箱内
での支軸部材およびロール状ペーパーの構成を説明する
ための長手方向側面断面図である。
【図13】本発明にもとづくロール状ペーパー収納箱内
での支軸部材およびロール状ペーパーの構成を説明する
ための側面図で、(a)は長手方向断面図、(b)は
(a)の XIII-XIII′線に沿う幅方向断面図である。
【図14】本発明にもとづくロール状ペーパー収納箱内
での支軸部材およびロール状ペーパーの構成を説明する
ための側面図で、(a)は長手方向断面図、(b)幅方
向断面図である。
【図15】本発明にもとづくロール状ペーパー収納箱内
での支軸部材およびロール状ペーパーの構成を説明する
ための側面図で、(a)は長手方向断面図、(b)幅方
向断面図である。
【図16】本発明にもとづくロール状ペーパー収納箱内
での支軸部材およびロール状ペーパーの構成を説明する
ための側面図で、(a)は長手方向断面図、(b)幅方
向断面図である。
【図17】本発明にもとづくロール状ペーパー収納箱内
での支軸部材およびロール状ペーパーの構成を説明する
ための側面図である。
【図18】本発明にもとづくロール状ペーパー収納箱の
箱体、支軸部材、およびロール状ペーパーの構成を説明
する斜視図である。
【図19】本発明にもとづくロール状ペーパー収納箱内
での支軸部材およびロール状ペーパーの構成を説明する
ための長手方向断面図である。
【図20】本発明にもとづくロール状ペーパーの支軸部
材及び収納箱が適用可能なパーソナルコンピュータの構
成を説明するための斜視図である。
【図21】従来のロール状ペーパーの支軸部材及び収納
箱の構成を説明するための斜視図である。
【図22】従来のロール状ペーパーの支軸部材及び収納
箱の構成を説明するための斜視図である。
【図23】従来のロール状ペーパーの支軸部材の構成を
説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 箱体 2 ロール状ペーパー 3 支軸部材 21 中空芯 22 印字用紙(記録紙) 32 基台部 33 軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 16/06 B41J 15/04 B65D 25/52 B65H 19/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の芯部と該芯部に巻かれたシート
    部材とからなるロール状ペーパーを収納するための収納
    箱の中の所定位置に着脱自在に配置され、かつ前記ロー
    ル状ペーパーを回転自在に支持する一対のロール状ペー
    パー支軸部材において、 前記収納箱の内面に接する位置決め部と、 前記収納箱の中の所定位置に配置されるための位置出し
    部と、 前記位置決め部の少なくとも一部分が隆起してなる基台
    部と、 前記位置決め部に前記基台部よりも隆起して立設され、
    かつ前記芯部の内周面に当接して前記ロール状ペーパー
    を回転自在に懸架するための軸部と、 前記基台部に形成された、前記軸部が遊挿可能な寸法か
    らなる軸逃げ部と、を有し、 前記収納箱の中に前記ロール状ペーパーを懸架したとき
    に前記支軸部材上でかつ前記収納箱の長手方向中心線と
    交差する点あるいはその近傍を軸として、一方の支軸部
    材を他方の支軸部材に対向させて180度回転させるこ
    とにより重ね合わせることを特徴とするロール状ペーパ
    ー支軸部材。
  2. 【請求項2】 前記基台部の高さは、前記軸部の高さと
    前記基台部の高さとの差に等しいかあるいはそれよりも
    大きいことを特徴とする請求項1に記載のロール状ペー
    パー支軸部材。
  3. 【請求項3】 前記収納箱の中での前記ロール状ペーパ
    ーの長手方向の位置を規制する左右位置規制手段が設け
    られたことを特徴とする請求項1又は2に記載のロール
    状ペーパー支軸部材。
  4. 【請求項4】 前記左右位置規制手段は、前記収納箱の
    長手方向に沿って前記位置決め部に立設した少なくとも
    一つの凸部からなるもので、該少なくとも一つの凸部の
    先端部は前記収納箱の中に前記ロール状ペーパーを懸架
    したときに前記芯部の端面に対向することを特徴とする
    請求項3に記載のロール状ペーパー支軸部材。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のロー
    ル状ペーパー支軸部材を記録紙供給手段の一つとして用
    い、さらにインク滴を吐出することにより画像を形成す
    る記録手段を用いて前記ロール状ペーパーにインクジェ
    ット記録を行うことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の記録装置を画像出力手
    段とすることを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 ロール状ペーパーを収納するための収納
    箱の内面に接する位置決め部と、前記位置決め部に立設
    され、かつ前記芯部の内周面に当接して前記ロール状ペ
    ーパーを回転自在に懸架するための軸部と、前記収納箱
    の中の所定位置に配置されるための位置出し部と、を有
    し、前記ロール状ペーパーを回転自在に支持する一対の
    ロール状ペーパー支軸部材と、 前記ロール状ペーパーと、 を互いに独立して前記収納箱に収納する収納方法であっ
    て、 前記一対の支軸部材を互いに対向させ、かつ前記支軸部
    材上で前記収納箱の長手方向中心線と交差する点あるい
    はその近傍を軸として一方の支軸部材を180度回転さ
    せることにより重ね合わせる工程と、 前記重ね合わされた一対の支軸部材の一面を前記収納箱
    の中の一端部側に当接させる工程と、 前記一端部側に当接した前記一対の支軸部材に隣接した
    空隙に、前記ロール状ペーパーの一端面と前記支軸部材
    とが対向するようにして置く工程と、 を有することを特徴とする収納方法。
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