JP3436945B2 - 日付表示機能付カメラ - Google Patents

日付表示機能付カメラ

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JP3436945B2 JP03136393A JP3136393A JP3436945B2 JP 3436945 B2 JP3436945 B2 JP 3436945B2 JP 03136393 A JP03136393 A JP 03136393A JP 3136393 A JP3136393 A JP 3136393A JP 3436945 B2 JP3436945 B2 JP 3436945B2
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日付と撮影コマ数表示
を行う機能を有する日付表示機能付きカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラは電子化が進み、電子制御
により撮影が行われるようになされている。そして、例
えばLCDなどの表示部が設けられ、ここに撮影に関す
る種々の情報を表示するようになされている。
【0003】この表示されるべき情報の中には、例えば
日付(デート)等のデータと撮影コマ数(カウント値)
がある。日付は例えば撮影した日時をフィルム上に写し
込むのに必要となり、撮影コマ数は現在撮影したコマ数
をユーザが確認するのに必要となる。
【0004】この日付と撮影コマ数をLCDに同時に表
示すると、日付の一部の表示が撮影コマ数として誤認さ
れたりする恐れがある。しかし、撮影コマ数の確認は撮
影動作を行っているときに必要となるが、日付は撮影動
作を行っているときは必ずしも表示する必要がない。
【0005】そこで、撮影状態では日付を消去して撮影
コマ数を表示し、非撮影状態では日付を表示し撮影コマ
数を消去することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、フィルムは装填
後に裏蓋を閉じると最初の撮影コマまでカラ送りをする
ものが多い。しかしながら、フィルム交換時カメラは裏
蓋を開ける前に撮影状態になっていても、裏蓋を開けた
ときはレンズバリアを閉じ、非撮影状態となるようにし
たカメラにおいてはフィルムを装填し、カラ送りが行わ
れているとき日付表示となっているのでフィルムのコマ
数がわからず、カラ送りが正常に行われているか否かを
確認できないと言う課題を有していた。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、裏蓋を開けた際、非撮影状態でフィルムの
カラ送りを行うカメラにおいて、撮影コマ数の確認をす
ることができるようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の日付表
示機能付きカメラは、レンズ鏡筒が前記第1の位置に位
置し、第1のスイッチにより起動信号が発生される前に
おいては、日付に関する情報を表示し、レンズ鏡筒が第
1の位置に位置する状態で、第1のスイッチにより起動
信号が発生されたことで、レンズ鏡筒が第2の位置に位
置するとき、フィルムの撮影コマ数に関する情報を表示
する共通セグメントからなる表示手段としての液晶表示
部4と、フィルムのカラ送り処理を行うカラ送り手段と
しての給送回路9と、給送回路9によりカラ送り処理を
行う前は、液晶表示部4に日付を表示させるとともに、
カラ送り処理開始後に撮影コマ数を表示手段に表示させ
る制御手段としてのマイクロコンピュータ1と、レンズ
鏡筒が第1の位置に位置し、表示手段が第1の情報を表
示しているとき、撮影者の操作により第1の情報の表示
モードを切り替え、レンズ鏡筒が第2の位置に位置し、
表示手段が第2の情報を表示しているとき、撮影者の操
作により、第2の情報の表示とは異なる機能および表示
モードを切り替える第2の機能を有するストロボスイッ
チ22とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の日付表示機能付カメラ
は、マイクロコンピュータ1が、カメラの裏蓋を閉めた
ときにデータ表示から撮影コマ数表示に切り換えさせる
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の日付表示機能付カメラにおい
は、フィルムのカラ送りが行われる前は、日付表示が
行われ、カラ送り開始後は、その表示がコマ数表示に切
換わるので、フィルムのカラ送りが確実に行われている
ことを確認することができる。
【0011】請求項2に記載の日付表示機能付カメラに
おいては、カメラの裏蓋を閉めたとき、日付表示から
数表示に切換わるので、フィルムのカラ送りが確実に
行われていることを確認することができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の日付表示機能付カメラの一実
施例の構成を示すブロック図である。図1において、カ
メラ全体の動作を制御するマイクロコンピュータ1に
は、スイッチ類として、メインスイッチ(MSW)2
1、ストロボスイッチ(SBS)22、モードスイッチ
(MOS)23、半押しスイッチ(半押しSW)24、
レリーズスイッチ(レリーズSW)25、鏡筒位置検出
スイッチ(鏡筒位置検出SW)26、電池蓋スイッチ
(電源蓋SW)27、日付写込スイッチ28、裏蓋スイ
ッチ29が接続されている。
【0013】メインスイッチ(MSW)21はカメラ動
作を開始させるとき、ストロボスイッチ(SBS)22
はストロボ撮影モードを選択するとき、モードスイッチ
(MOS)23はセルフタイマ撮影モードを選択すると
き、それぞれ操作される。半押しスイッチ(半押しS
W)24はレリーズボタンの半押しでオンし、レリーズ
スイッチ(レリーズSW)25はレリーズボタンの全押
しでオンする。
【0014】鏡筒位置検出スイッチ(鏡筒位置検出S
W)26は鏡筒の位置を検出し、電池蓋スイッチ(電源
蓋SW)27は電池蓋の開閉に連動してオン/オフし、
日付写込スイッチ28は日付(デート)をフィルムに写
し込むとき操作される。裏蓋スイッチ29はカメラ本体
にフィルムを装填するとき開閉される裏蓋の開閉に連動
してオン/オフするようになっている。
【0015】なお、前記スイッチ21乃至29におい
て、鏡筒位置検出スイッチ26と裏蓋スイッチ29以外
は全てモーメンタリスイッチであり、ユーザが手を離す
と、自動的に復帰するスイッチである。
【0016】また、マイクロコンピュータ1には、液晶
表示部4、鏡筒駆動回路5、測光回路7、測距回路8、
給送回路9、日付写込み回路10、レンズ駆動回路1
1、シャッタ駆動回路12、ストロボ駆動回路13、フ
ィルムコマ送り検出回路14、EEPROM32が接続
される。
【0017】液晶表示部(LCD)4はカメラボディ
(本体)上に配置され、マイクロコンピュータ1からの
出力信号に従い、撮影モードの設定や、日付の写込みモ
ードの設定等を行う場合において、必要な情報を表示す
る。鏡筒駆動回路5には撮影レンズを収容する鏡筒(図
示せず)を駆動するためのモータ6が接続されており、
マイクロコンピュータ1の指示により必要なタイミング
で鏡筒を駆動する。
【0018】測光回路7はマイクロコンピュータ1の指
示により必要なタイミングで被写体の光量輝度を測定
し、その測光結果をマイクロコンピュータ1へ転送す
る。測距回路8はマイクロコンピュータ1の指示によ
り、必要なタイミングで被写体までの距離を測り、その
測距結果をマイクロコンピュータ1へ転送する。
【0019】給送回路9は、マイクロコンピュータ1の
指示によりフィルムを1コマ巻き上げ、またフィルムを
パトローネ(図示せず)に巻戻す。日付写込み回路10
はマイクロコンピュータ1の指示により、マイクロコン
ピュータ1内の日付データをフィルム面上に写し込む。
【0020】レンズ駆動回路11は、マイクロコンピュ
ータ1の指令に対応してレンズを駆動する。シャッタ駆
動回路12は、マイクロコンピュータ1の指令に対応し
てシャッタ(図示せず)を駆動する。ストロボ駆動回路
13は、マイクロコンピュータ1の指令に対応してスト
ロボ(図示せず)を駆動する。フィルムコマ送り検出回
路14は、フィルムが1コマ送られたこと、あるいは、
フィルムのパトローネへの巻戻しが完了したことなどを
検出する。EEPROM32にはこのカメラが日付写し
込み機能を有するか否かを判断するためのデータが書き
込まれている。
【0021】また、マイクロコンピュータ1、液晶表示
部(LCD)4、鏡筒駆動回路5、測光回路7、測距回
路8、給送回路9、日付写込み回路10、レンズ駆動回
路11、シャッタ駆動回路12、ストロボ駆動回路1
3、フィルムコマ送り検出回路14、EEPROM32
には、電池31が接続され、電源が供給される。
【0022】マイクロコンピュータ1はワンチップマイ
クロコンピュータであり、ROM2とRAM3を内蔵
し、カメラの全シーケンスを制御している。さらに、液
晶表示部4を駆動する機能も有している。以下、本実施
例の動作について説明するが、その前提条件として下記
のものがあるとする。
【0023】本実施例において、ストロボのモードは、
自動発光、赤目軽減、発光禁止、強制発光、スローシン
クロの5種類があるものとする。さらに、日付モードに
は「年月日」、「月日年」、「日月年」、「日時分」、
「オフ」の5つのモードがあるものとする。また、日付
モードの設定のために、選択モードと修正モードがあ
る。選択モードでは、上記5つの日付モードのいずれか
を選択する。修正モードでは、写し込む時計データ
(年、月、日、時、分)の時間設定を修正する。なお、
本実施例では、年月日等の日付の表示を、単に「日付表
示」と、フィルムの撮影コマ数の表示を、単に「カウン
タ表示」と言う場合がある。
【0024】以上の前提条件のもとで、本実施例の全体
の動作の流れについて説明する。図2は、図1の実施例
の全体動作を説明するためのフローチャートであり、以
下、図2のフローチャートについて説明する。なお、本
フローチャートにおいてはフローチャート上のステップ
の意味を符号「S]で表す。
【0025】S100から処理がスタートする。S10
1において、電池が装着され、電池蓋スイッチ27がオ
ン(変化)すると、S120へ分岐し、日付初期設定処
理を行った後に、S102の裏蓋スイッチ29の変化を
チェックする。日付初期設定処理については後述する。
S101において電池蓋スイッチ27の状態が変化しな
いときは、S102の裏蓋変化チェックを行う。
【0026】S102で裏蓋スイッチ29の状態が変化
したら、ステップ103において裏蓋スイッチ29が閉
になっているか否かを検出し、閉であればS104にお
いてフィルムカラ送りを行った後に、S105のメイン
スイッチがオンであるか否かの検出を行う。なお、S1
02において裏蓋が変化しないとき、および、S103
において裏蓋スイッチが閉でないときは、直ちにS10
5のメインスイッチがオンであるか否かの処理を行う。
S105において、メインスイッチ(MSW)21のオ
ンを検出すると、S121に分岐し、メインスイッチ処
理(MSW処理)を実行する。
【0027】メインスイッチ処理の完了後、またはメイ
ンスイッチ21がオンされていないときは、S106乃
至S108のスイッチ状態の確認、および後述する日付
修正モード状態の節電タイマ経過時間3分をチェックす
るタイムアップ3分の確認ループに入り、ストロボスイ
ッチ22、モードスイッチ23、半押しスイッチ24の
いずれかがオンするか、あるいはタイムアップ3分か否
かをチェックする。
【0028】S106においてストロボスイッチ(SB
S)22のオンを検出すると、S122に分岐し、スト
ロボスイッチ処理(SBS処理)をコールする。S10
7においてモードスイッチ(MOS)23のオンを検出
すると、S123に分岐し、モードスイッチ処理(MO
S処理)をコールする。S108において半押しスイッ
チ24のオンを検出すると、S124に分岐し、撮影処
理をコールする。
【0029】次に、S109において日付修正モード状
態の節電タイマ経過時間3分をチェックし、タイムアッ
プしたならS110において点滅表示を点灯表示に変
え、S111において修正モードフラグをリセットし、
修正モードから抜けた後にS112において鏡筒状態を
調べる。
【0030】S112において鏡筒が沈胴位置にないと
き、S113において鏡筒沈胴処理を行い、S114に
おいてこのカメラが日付写し込み機能を有するものであ
るか否かをチェックする。すなわち、同種のカメラで
も、プロ用のものは写真の映像内容に価値があり、単な
るメモの用途に使用することは少ないので、日付写し込
み機能は不要であるばかりでなく、むしろ操作間違いに
より日付が写し込まれると撮影内容の品質を低下させる
ことが多い。しかし、アマチュア用のものは主としてメ
モの意味を有する記録写真であることから、日付が写し
込める方が用途が広がり、商品価値も高くなる。
【0031】日付写し込み機能は別途オプションで追加
することもできるが、オプション部品をカメラの外側に
取り付ける必要があり、これにより大型化する。また、
オプション部品を購入する必要があることから、ユーザ
はその費用を負担する必要がある。
【0032】そこで本実施例においては、日付をオプシ
ョン部品に表示させるのではなく、液晶表示部を、日付
を表示できるように予め構成しておく、そして、この液
晶表示部4に日付を表示させるのに必要なデータ、プロ
グラム等を、EEPROM32に書き込んでおく。液晶
表示部4に日付を表示させない場合は、そのようなデー
タ、プログラムをEEPROM32に書き込んでおく。
【0033】あるいは、液晶表示部4に必要データ(日
付)を表示させるか否かの識別信号をEEPROM32
に書き込んでおき、CPUはEEPROM内データ信号
を見に行き、日付表示するべきか否かEEPROM内デ
ータで判断する。EEPROM内データは外部から随時
書き込み、変更可能なのでどちらの表示にするかすぐに
選択できる。
【0034】従って、日付写し込み機能を有するカメラ
と有しないカメラは、このEEPROM32内データを
除き、共通化することができる。このようにすれば、E
EPROM32以外の部品を共通に使用できるので、コ
ストアップが少なく、また全てカメラ内部で処理できる
ので、形状も大型化せずに済む。このように構成したも
のにおいて、日付写し込み機能を有するものを日付ボデ
ィと定義する。
【0035】そこで、S114においてそのカメラのボ
ディが日付写し込み機能を有するものであるか否かを調
べ、日付ボディであればS115においてLCD表示切
換カウンタを日付に切り換え、日付ボディでなければS
116においてLCDを消灯する。
【0036】次に、図2のフローチャート中の各サブル
ーチンの処理について説明する。図3は、図2のフロー
チャート中のS120の日付初期設定処理を示すフロー
チャートであり、以下、本フローチャートについて説明
する。図2のS101で電池蓋スイッチ27の変化を確
認すると、S120へ進み、日付初期設定処理をコール
する。
【0037】日付初期設定処理は図3のS130からス
タートし、S131においてタイマおよびフラグ等を初
期セットするデータ初期セットの処理を行う。そしてS
132において日付ボディーであるか否かを図1のEE
PROM32内のデータによりチェックし、日付ボディ
でなければS133において液晶表示部4の表示を消去
する。また、日付ボディであればS135において写し
込みモードをオフにする。
【0038】次に、S136において、日付のカレンダ
を所定の年月日(本例では、1994年1月1日)に初
期設定し、S137において、時計を所定時刻(本例で
は、0時00分)に初期設定し、S138において、計
時を開始する。
【0039】そしてS139において、液晶表示部4を
オフ表示とし、S140で沈胴位置であるか否かをチェ
ックし、沈胴位置でない場合はS141において鏡筒繰
り込み処理、すなわち沈胴処理を行ってからS142の
リターンにより図2の処理に戻るが、S140で沈胴位
置の場合は直ちに図2の処理に戻る。
【0040】図4は、図2のフローチャート中のS10
4のカラ送り処理を示すフローチャートであり、以下、
本フローチャートについて説明する。図2のS103
で、裏蓋スイッチ29が閉じていることを確認したとき
S104へ進み、図4に示すカラ送り処理をコールす
る。
【0041】カラ送り処理はS160からスタートし、
S161においてタイマがリセットされる。このタイマ
は、マイクロコンピュータ1が所定のクロックをカウン
トするなどして構成するものである。次にS162に進
み、液晶表示部4の表示を図12に示す日付表示状態か
ら図13に示す撮影コマ数表示状態に切り換える。
【0042】S163では、図15に示すような、アル
ファベットの文字Eを消灯した後、S164でフィルム
のカラ送りを管理するタイマがスタートされる。次にS
165において、フィルムの給送(カラ送り)が開始さ
れる。即ち、このときマイクロコンピュータ1は、給送
回路9を制御し、フィルムをパトローネから引き出す方
向にカラ送りさせる。
【0043】ステップS166では、4コマ分のフィル
ムが給送されたか否かが判定される。即ち、マイクロコ
ンピュータ1は、フィルムコマ送り検出回路14の出力
をモニタし、S165で開始したフィルムの給送により
4コマ分のフィルムがカラ送りされたか否かを判定す
る。4コマ分のフィルムの給送が完了していないとき、
S166からS167に進み、S164でスタートさせ
たタイマがタイムアップしたか否かを判定する。タイマ
がまだ所定の時間を計時していないとき、S167から
S166に戻る。
【0044】S166において、4コマ分のフィルムが
給送された判定された場合においては、S168に進み
タイマをリセットする。S168の次にS169に進
み、S165で開始したフィルムの給送を停止する。そ
して、S170で、カウンタ“1”表示とする。即ち、
いま4コマ分のフィルムがカラ送りされたので、次のコ
マから被写体を撮影できるように表示するのである。
【0045】S164でスタートしたタイマの時間は、
4コマ分のフィルムを給送するのに充分な時間に設定さ
れている。そこで、S167でこの所定の時間が経過し
たとき、何等かの理由によりフィルムを空送りすること
ができない状態にあるものと判定し、S167からS1
72に進み、タイマをリセットする。さらに、S173
に進み、S165で開始したフィルムの給送を停止し、
カウンタに、“E”の文字を点滅表示させる。使用者は
これにより、フィルムが巻き上がっていないことを知る
ことができる。
【0046】S170またはS174の処理の次にS1
69に進み、タイマ(3分)をスタートさせ、S170
から図2のフローチャートに戻る。
【0047】図5は、図2のフローチャート中のS12
1のメインスイッチ処理(MSW処理)を示すフローチ
ャートであり、以下、本フローチャートについて説明す
る。図2のS105でメインスイッチ(MSW)21の
オンを確認すると、S121へ進み、図5に示すメイン
スイッチ処理をコールする。
【0048】メインスイッチ処理は、S200からスタ
ートし、S201において裏蓋が閉じられているか否か
を裏蓋スイッチ29の状態によってチェックする。ここ
で裏蓋が閉じられていると判断されるとS202におい
て、鏡筒位置検出スイッチ26の状態を検出し、鏡筒が
沈胴位置にあるかどうかを判断する。
【0049】鏡筒が沈胴位置にある時はS203に進
み、日付修正モードフラグを解除し、S204でマイク
ロコンピュータ1は鏡筒駆動回路5を介してモータ6を
駆動し、鏡筒を撮影位置に繰り出した後に、S205に
おいて日付ボディか否かをチェックする。
【0050】ここで日付ボディでなければS211で液
晶表示部4を消灯し、S212のメインスイッチの状態
を判断する処理に移行するが、日付ボディであればS2
06で液晶表示部4に撮影モードを表示させる(図13
参照)。S207で日付写し込みモードがオフか否かを
確認し、オフならばS208で液晶表示部4のプリント
(PRINT)マークを消灯し、オンであればS209
でプリント(PRINT)マークを点灯してから(図1
3)、S212のメインスイッチの状態を判断する処理
に移行する。
【0051】S202において鏡筒が沈胴位置にないと
判断した時はS215において、鏡筒駆動回路5により
モータ6が駆動され、鏡筒が沈胴位置へ繰り込まれる。
そしてS216において日付ボディが判断されるとS2
17において液晶表示部4に日付写し込みデータを表示
する(図12、図14においては、94(年)10
(月)(M)25(日)の日付が表示されている)。そ
の後、S212のメインスイッチ処理の状態を判断する
処理に移行する。
【0052】S216において日付ボディでなければS
218のLCD消灯処理を経てS212におけるメイン
スイッチの状態を判断する処理に移行する。S212の
メインスイッチ処理では、メインスイッチ21がオフさ
れるのを待ち、メインスイッチ21がオフすると、S2
13から図2のフローチャートに戻る。
【0053】図6は、図2のフローチャート中のS12
2のストロボスイッチ処理を示すフローチャートであ
り、以下、本フローチャートについて説明する。図2の
S106でストロボスイッチ(SBS)22のオンを確
認すると、S122へ進み、図6に示すストロボスイッ
チ処理(SBS処理)をコールする。
【0054】ストロボスイッチ処理は、S300からス
タートし、まずS301においてタイマをリセットし、
S302において鏡筒位置検出スイッチ26の状態を検
出して、鏡筒が沈胴位置にあるかどうかを判断する。
【0055】鏡筒が沈胴位置にないときは、S330に
進み、SBモード(ストロボモード)を切り換える。S
Bモードは、自動発光モード、赤目軽減モード、発光禁
止モード、強制発光モード、スローシンクロの5種類が
あり、自動発光モードであった時は赤目軽減モードに、
赤目軽減モードであった時は発光禁止モードに、発光禁
止モードであった時は強制発光モードに、強制発光モー
ドであった時はスローシンクロに、スローシンクロであ
った時は自動発光モードに、それぞれ切り換える(図1
6参照)。その後、S331に移行し、ストロボスイッ
チ22がオフするのを待つ。ストロボスイッチ22がオ
フしたら、S335から図2のフローチャートに戻る。
【0056】S302で、鏡筒が沈胴位置にあり、S3
03で日付ボディであると認識されたときはS304へ
進み、既に日付の修正モードに入っているかどうかを確
認する。日付の修正モードに入っていないということは
選択モードであり、このときはS305に進み、フラグ
Aをたてて(“1”にして)、ストロボスイッチ22の
1回目の押し動作であることを識別できるようにする。
【0057】そしてS306において、2秒タイマ(マ
イクロコンピュータ1が内蔵する(計時動作する))を
スタートし、S307でストロボスイッチ22のオンが
継続しているかどうかを確認する。すなわち、2秒タイ
マスタート後S307において、ストロボスイッチ22
がオフか否かを判断し、オフであれば、図7のS350
へ進み、オン状態が継続していれば、S308でタイム
アップしているか否かを判断する。タイムアップしてい
なければS307、S308のループを回る。
【0058】S308でタイマがタイムアップしたら
(ストロボスイッチ22が2秒以上オンされていると
き)、S309で修正モードのフラグをセットする(こ
のフラグが、後で再びS304に進んだとき判定され
る)。修正モードのフラグがセットされている間は、日
付修正モードに入る。その後、S310に進み、液晶表
示部4の左部を点滅表示する(後述するように、点滅さ
せている表示が修正可能となる)。その後、S311で
3分タイマをスタートさせ、S335から図2のフロー
チャートに戻り、3分間、モードスイッチ23、ストロ
ボスイッチ22の入力がないとタイムアップする(S1
09)。
【0059】液晶表示部4上での日付表示は、左部、中
部、右部の3つのブロックで表示されており、それぞれ
のブロックは、2桁の10進数で表示される(図12、
図14参照)。修正は、左部、中部、右部の順に行われ
る。修正モードに入ったときは、まず左部を点滅して、
左部の修正が可能であることを示す。例えば、選択モー
ドが「年月日」のときは、左部に「年」を、中部に
「月」を、右部に「日」を表示する。修正モードに入っ
たときは、まず左部の「年」(図12、図14の例の場
合、「’94」)を点滅し、年の修正が可能なことを示
す。
【0060】S304で、すでに修正モードに入ってい
ると判定されたときは、S315に進む。S315で
は、右部(図12、図14の「25」)が点滅している
かどうかを確認する。右部が点滅しているということ
は、すでに全部の修正が終了しているわけであり、S3
20で液晶表示部4の点滅表示を終了し、S321で修
正モードフラグを解除する。これにより、修正モードを
抜ける。その後、S322でストロボスイッチ22のオ
フを待ち、ストロボスイッチ22がオフしたら、S33
5から図2のフローチャートに戻る。
【0061】S315で右部が点滅中でなければ、修正
桁(点滅位置)をシフトする。左部(図12、図14の
「’94」)が点滅中であれば中部(図12、図14の
M10」)に、中部が点滅中であれば右部(図12、
図14の「25」)に、それぞれ切り換える。その後、
S317でストロボスイッチ22のオフを待ち、ストロ
ボスイッチ22がオフしたら、S311で3分タイマを
スタートさせ、S335から図2のフローチャートに戻
る。
【0062】S307において、ストロボスイッチ22
がオフしたら(ストロボスイッチ22を1回オンした
後、2秒間が経過する前にオフされたとき)、図7のフ
ローチャートのS350に進み、そこでフラグAが
「0」か「1」かを判断し、「0」ならば(ストロボス
イッチ22が2秒間の間に再度オンされると、後述する
S354でフラグAが「0」にリセットされる)、S3
51で5秒タイマをスタートさせ、S353、S35
6、S357のループに入り、ストロボスイッチ22の
オン待ちとなる。
【0063】S350で、フラグAが「1」の場合(ス
トロボスイッチ22が1回しかオン/オフしていない場
合)は、S352において2秒タイマをスタートさせ
て、S353、S356、S357のループに入り、次
のストロボスイッチ22のオン待ちとなる。
【0064】S353、S356、S357のループに
おいて、5秒または2秒以内に、ストロボスイッチ22
が再びオンされると、S354に進み、フラグAを
「0」とし、S355で日付モード切換処理を行う。
【0065】日付モードは「年月日」、「月日年」、
「日月年」、「日時分」、「オフ」の5モードがあり、
「年月日」のときは「月日年」に、「月日年」のときは
「日月年」に、「日月年」のときは「日時分」に、「日
時分」のときは「オフ」に、それぞれ切り換える(図1
7参照)。その後、S306に戻り、2秒タイマをスタ
ートさせる(修正モードに入れるか否かのタイマ)。以
下、S307に進み、上述したS307からの動作に戻
る。
【0066】また、S353、S356、S357のル
ープにおいては、S356で、その他のスイッチ(メイ
ンスイッチ21等)がオンされた場合に、S358より
図2のフローチャートに戻る。またS357では、スト
ロボスイッチ22が押されることなく、5秒(S35
1)または2秒(S352)のタイマ時間が経過した時
に、S358より図2のフローチャートに戻る。
【0067】タイマをS353では2秒と短くしている
のに対して、S351では5秒と長くしているのは、次
の理由による。即ち、フラグAが「1」のとき(ストロ
ボスイッチ22をオンしたのがまだ1回のとき)は、さ
らにもう1回ストロボスイッチ22(または他のスイッ
チ)をオンすることにより、ユーザがモード切り換えの
意思を有しているか否かを判断するのであるが(1回の
操作でモード切り換えを行うようにすると、不用意にス
イッチを操作してしまったとき、直ちにモードが切り換
えられてしまう。これを防ぐため、モード切り換えには
2秒間に2回の操作を必要とするようにしているのであ
るが)、この意思確認のためには長い時間を必要としな
い。そこでS352では短い時間2秒が設定されてい
る。これに対して、フラグAが「0」のときは、日付モ
ードを切り換えるときなので、より長い考慮時間をユー
ザに与える必要がある。そこでS351では長い時間5
秒を設定するのである。
【0068】図8は、図2のフローチャート中のS12
3のモードスイッチ処理(MOS処理)を示すフローチ
ャートであり、以下、本フローチャートについて説明す
る。図2のS107でモードスイッチ(MOS)23の
オンを確認すると、S123へ進み、図8に示すモード
スイッチ処理をコールする。
【0069】モードスイッチ処理は、S400からスタ
ートし、まずS401において3分タイマ(S311で
スタートされている)をリセットし、S402において
鏡筒位置検出スイッチ26の状態を読んで、鏡筒が沈胴
位置にあるかどうかを確認する。鏡筒が沈胴位置にない
ときは、S403に進み、撮影モードを切り換える。撮
影モードには、通常撮影(解除)モード、強制∞モー
ド、シングルセルフモード、ダブルセルフモードの4種
類があり、モードスイッチ23のオンにより順繰りに切
り換わる(図18参照)。
【0070】強制∞モードでは、レリーズボタンを全押
しすると、フォーカシングレンズを∞にセットし、シャ
ッタが動作(開口)する。シングルセルフモードでは、
レリーズボタンを全押しにしたときから一定の時間が経
過したとき、シャッタが動作する。ダブルセルフモード
では、2回セルフタイマ撮影を行う。解除モードでは、
通常撮影を行う。
【0071】その後、S403からS404に進み、モ
ードスイッチ23がオフするのを待ち、モードスイッチ
23がオフしたら、S409から図2のフローチャート
に戻る。
【0072】S402で鏡筒が沈胴位置にあると判定さ
れたときは、S405で日付ボディか否かがチェックさ
れ、日付ボディであればS406で既に修正モードに入
っているかどうかを確認する(沈胴状態で、ストロボス
イッチ22が2秒以上オンされると、図6のS309で
修正モードが設定され、右部の修正終了後、S321で
修正モードが解除される)。修正モードに入っていない
ときは、S408に進み、モードスイッチ23のオフを
待つ。モードスイッチ23がオフしたら、S409から
図2のフローチャートに戻る。
【0073】S406で修正モードに入っているときに
は、S407で時計データをシフトする。左部、中部、
右部のうち、そのとき点滅しているブロックのデータ
(「年」、「月」、「日」、「時」または「分」)に1
(または−1)を加算する。例えば表示モードが年月日
で左部の「年」が93年に設定されて点滅しているとき
は、年の「93」を「94」に切り換え、点滅表示す
る。その後、S408でモードスイッチ23のオフを確
認し、S409から図2のフローチャートに戻る。
【0074】次に、図2のS124の撮影処理のサブル
ーチンの詳細について、図9および図10のフローチャ
ートを参照して説明する。この処理はS500から開始
され、S501において3分タイマがリセットされ、S
502において撮影レンズを収容している鏡筒が沈胴位
置にあるか否かが判定される。鏡筒が沈胴位置にあると
き、鏡筒位置検出スイッチ26がオンしている。このと
き撮影は禁止され、S549に進み、撮影処理を終了し
て、図2のフローチャートに戻る。
【0075】S502において、鏡筒位置検出スイッチ
26がオフしていると判定された場合(鏡筒が繰り出し
た位置にある場合)、S503に進み、液晶表示部4に
おける表示が、図13に示す撮影コマ数(36枚)を表
示する状態から、図12に示す日付(94年10月25
日)を表示する状態に切り換えられる。このように、デ
ータ表示と日付表示を同一の表示部を利用することによ
って、双方の機能の一部を共用することができ、両機能
を備えても形状の大型化が防止でき、かつコストアップ
も非常に少なくて済む。
【0076】次にS504に進み、測光処理が実行され
る。即ち、マイクロコンピュータ1は、測光回路7を制
御し、測光処理を実行させる。このとき、測光回路7
は、内蔵する受光素子に入力した光量から被写体の輝度
を算出し、シャッタ(図示せず)の開口時間を演算す
る。
【0077】同時に低輝度か否かの判別を行い、ストロ
ボ発光が必要かどうかを判断する。いま、自動発光モー
ドが設定されている場合、輝度に対応して、ストロボを
発光させるか否かを判定する。発光禁止モードが設定さ
れている場合においては、輝度に拘らず、ストロボの発
光は禁止される。強制発光モードが設定されている場合
は、輝度に拘らず、ストロボが発光される。
【0078】次にS505に進み、測距処理が実行され
る。このとき、マイクロコンピュータ1は測距回路8を
制御し、測距処理を実行させる。測距結果は、測距回路
8よりマイクロコンピュータ1に出力される。
【0079】S506においてはストロボの発光が必要
であると、S504において判定されたか否かが判断さ
れる。ストロボの発光が必要であると判定された場合に
おいては、S510に進み、ストロボに対する充電が完
了しているか否かが判定される。充電が完了していない
場合、ストロボ発光を行うことはできない。このためS
511に進み、半押しスイッチ24がオフされる(レリ
ーズボタンが開放される)まで待機し、半押しスイッチ
24がオフされたとき、S512で日付ボディがチェッ
クされる。日付ボディであればS513に進み、液晶表
示部4における表示を、図12に示す日付表示状態か
ら、図13に示す撮影コマ数表示状態に切り換え、撮影
処理を終了する。S512で日付ボディでないと判断さ
れたときはS513の処理は省略される。
【0080】ストロボに対する充電が既に完了している
ときは、S510からS520に進む。S506におい
て、ストロボを発光する必要がないと判定された場合に
おいても、S520に進む。S520においては、レリ
ーズスイッチ25がオンされたか否かが判定される。
【0081】S520でレリーズスイッチ25がオフさ
れていると判断された場合、S530に進み、半押しス
イッチ24がオンされているか否かが判定される。半押
しスイッチ24がオンされた状態にあるとき、S520
に戻り、レリーズスイッチ25がオンされているか否か
の判定の処理を行う。
【0082】即ち、図示しないレリーズボタンを半押し
状態にすることにより、S503を経た後、S520と
S530の処理が繰り返される。上述したように、この
状態においては、S503の処理により、液晶表示部4
には図12に示した日付表示がなされている。鏡筒を繰
り出した状態においては、図5のS206の処理によ
り、図13に示す撮影コマ数の表示が液晶表示部4に行
われているのであるが、ユーザはレリーズボタンを半押
し状態にすることで、この表示を図12に示すような日
付表示に換えることができる。これにより、ユーザは写
し込みを行う日付を確認することができる。
【0083】このような確認を行った後、半押しスイッ
チ24をオフにすると(レリーズボタンの半押し状態を
解除すると)、S531に進み日付ボディがチェックさ
れ、YESであればS532において液晶表示部4の表
示が、図12に示す日付表示状態から、図13に示す撮
影コマ数表示状態に切り換えられる。そして、撮影処理
が終了される。
【0084】S520において、レリーズスイッチ25
がオンされたと判定された場合においては、S521に
進み、液晶表示部4の表示が、図12に示す日付表示状
態から図13に示す撮影コマ数表示状態に切り換えられ
る。
【0085】次にS522において、セルフモードが設
定されているか否かが判定され、セルフモードが設定さ
れている場合においては、S523に進み、10秒間待
機する。セルフモードが設定されていない場合において
は、このS523の処理はスキップされる。
【0086】次にS524に進み、レンズドライブの処
理が行われる。このとき、マイクロコンピュータ1はレ
ンズ駆動回路11を制御し、撮影レンズを所定の位置に
移動させる。次にS525において、シャッタの開閉動
作が行われ、同時にストロボを使用する必要がある場合
においては、ストロボの駆動が行われる。即ち、このと
きマイクロコンピュータ1はシャッタ駆動回路12を制
御し、シャッタを所定の時間動作させる。この動作時間
(開口時間)は、S504の処理により演算されてい
る。また、このときマイクロコンピュータ1はストロボ
駆動回路13を制御して、必要に応じてストロボを発光
させる。
【0087】尚、フローチャートには図示していない
が、ストロボが発光された後はストロボに対する充電が
開始され、充電が完了したとき、充電は停止される。
【0088】次にS526に進み、レンズ復帰処理が実
行される。即ち、このときマイクロコンピュータ1はレ
ンズ駆動回路11を制御し、撮影レンズを元の位置に復
帰させる。
【0089】S540においては、日付写し込み処理が
実行される。即ち、日付写込スイッチ28を操作して、
日付の写し込みを指令している場合、マイクロコンピュ
ータ1は、内蔵する時計装置において計時した結果得ら
れる日付データ(この日付データは、液晶表示部4に表
示されたものである)を日付写込み回路10に出力し
て、これをフィルム上に写し込ませる。
【0090】この実施例においては、フィルムを1コマ
分巻上げる前に、日付を写し込むようにしたが、フィル
ムを巻上げる(給送する)最中において、例えば複数の
LED(図示せず)を発光させて、ドット状に日付を写
し込むことも可能である。
【0091】次にS541に進み、撮影コマ数nが最終
コマ数(この実施例の場合、36枚撮りのフィルムとさ
れているため、n=37とされている)に達したか否か
が判定される。まだ最終コマに達していないと判定され
た場合においては、S542に進み、フィルム巻上げ処
理が実行される。即ち、このときマイクロコンピュータ
1は給送回路9を制御し、フィルムの巻上げを開始させ
る。
【0092】S543においては、フィルムが終端部に
達したか否かを判定し、まだ終端部に達していないと判
定された場合においては、S544に進み、1コマ分の
巻上げが完了したか否かが判定される。1コマ分の巻上
げが、まだ完了していない場合においては、S543に
戻り、終端に達したか否かが判定される。S543とS
544における、フィルムが終端に達したか否かの判定
と、1コマ分の巻上げが完了したか否かの判定は、フィ
ルムコマ送り検出回路14の検出結果に対応して、マイ
クロコンピュータ1が実行する。
【0093】1コマ分の巻上げが完了したとき、S54
5に進み、nの値が1だけインクリメントされる。これ
により、液晶表示部4に表示される撮影コマ数(図13
の数字36)もインクリメントされることになる。
【0094】次にS546に進み、半押しスイッチ24
がオフされるまで待機し(レリーズボタンの押圧が解除
されるまで待機し)、半押しスイッチ24がオフしたと
き、S547において3分タイマをスタートさせ、撮影
処理を終了する。
【0095】S541において、最終コマまで撮影が行
われたと判定されたとき、あるいはS543において、
フィルムの巻上げ動作中、フィルムの終端部まで達した
と判定されたとき、S548に進み、フィルムの巻戻し
処理が実行される。そして、このフィルムの巻戻し処理
が完了したとき、撮影処理が終了される。
【0096】次に、図11のフローチャートを参照し
て、図10のS548における巻戻し処理のサブルーチ
ンの詳細について説明する。この処理は、S601から
開始し、S602において鏡筒が沈胴位置に駆動され
る。このとき、マイクロコンピュータ1は鏡筒駆動回路
5を制御し、モータ6を駆動させ、鏡筒を本体に対して
沈み込ませる位置に移動させる。S603においては、
鏡筒が沈胴位置に達したか否かが判定され、所定の位置
まで(沈胴位置まで)沈み込むことにより、鏡筒位置検
出スイッチ26がオンしたとき、S604に進み、鏡筒
の移動が停止される。即ち、マイクロコンピュータ1は
鏡筒駆動回路5を制御し、鏡筒の移動を中止させる。
【0097】次にS605に進み、フィルムの巻戻しを
開始させる。このとき、マイクロコンピュータ1は給送
回路9を制御し、フィルムをパトローネに収容する方向
に巻戻させる。S606においては、撮影コマ数のデク
リメントが行われ、その値が液晶表示部4に表示され
る。このS606の処理は、S607において巻戻しが
完了したと判定されるまで繰り返される。
【0098】即ち、マイクロコンピュータ1は、フィル
ムコマ送り検出回路14の出力からフィルムの巻戻し状
態をモニタし、フィルムが1コマ巻戻される毎に撮影コ
マ数の値を1ずつデクリメントさせる。そして、その撮
影コマ数を液晶表示部4に表示させる。フィルムがパト
ローネに完全に収容される状態になったとき(逆方向に
完全に巻き上げた状態になったとき)、S607からS
608に進み、図15に示すように、撮影コマ数表示位
置に、アルファベットの文字Eを点滅表示させる。
【0099】ユーザーは以上の表示により、フィルム巻
戻し動作中において、撮影コマ数が1ずつ順次デクリメ
ントされることで、巻戻しが正しく行われていることを
知ることができ、また、その表示がEになったことで、
フィルムの巻戻しが完了したことを知ることができる。
【0100】次にS609に進み、6秒間のタイマがス
タートされる。即ち、マイクロコンピュータ1は、内蔵
するタイマをスタートさせ、S610において裏蓋スイ
ッチ29がオンされるか、S611において6秒のタイ
マがタイムアップしたかを判定する。裏蓋スイッチ29
がオンしたとき、フィルムを交換すべく、カメラ本体の
裏蓋(図示せず)が開放されたので、S612に進み、
液晶表示部4における表示を、図15に示すコマ数表示
状態(文字Eの点滅表示状態)から、図12に示す日付
表示状態に切り換えさせる。
【0101】S611において、裏蓋スイッチ29がオ
ンされる前に6秒間が経過したと判定された場合におい
ても、S612に進み、この表示の切り換えが実行され
る。そしてS613において、巻戻し処理を終了し、図
10のフローチャートに戻る。
【0102】以上の実施例においては、鏡筒の位置を鏡
筒位置検出スイッチ26により検出し、鏡筒が繰り出さ
れた位置にあるとき、状態モードを動作状態モードと
し、沈み込ませた位置にあるとき、非動作モードとする
ようにしたが、カメラの状態モードは、この他、例えば
撮影レンズの前に、撮影レンズに対して光の入射を許容
する位置と、禁止する位置との間で開閉されるバリアを
設け、このバリアが撮影レンズに対して光の入射を許容
する位置にあるとき、動作モードとし、禁止する位置に
あるとき、非動作モードとすることも可能である。
【0103】また、電源をオンまたはオフするとき操作
する操作スイッチを設け、この操作スイッチを操作する
ことにより電源がオンされているとき、状態モードを動
作モードとし、電源がオフされているとき、非動作モー
ドとすることも可能である。
【0104】尚、フィルムをカメラにセットしたとき、
フィルムをパトローネから巻上げ、1コマ撮影する毎
に、フィルムをパトローネに1コマ分ずつ巻戻すプリワ
インド方式のカメラにおいても、本発明は適用が可能で
ある。
【0105】また、以上の実施例では日付ボディでない
場合、非動作モード時においてはLCD表示は消灯して
いたが、消灯せずに、フィルムコマ数を表示させたり、
撮影データ等の他のデータを表示させるようにしてもよ
い。
【0106】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載の日付表示機
能付きカメラによれば、フィルムをカラ送りする前は日
を表示させ、カラ送り後は表示を日付から撮影コマ
に切り換えさせるようにしたので、フィルム装填時にお
けるカラ送り状態を確実に確認することができるという
効果を有する。
【0107】請求項2に記載の日付表示機能付カメラに
よれば、カメラの裏蓋を閉めたときに日付表示から撮影
コマ数表示に切り換えさせるようにしたので、フィルム
装填時におけるカラ送り状態を確実に確認することがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の日付表示機能付カメラの一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図3】図2のS120における日付初期設定処理のサ
ブルーチンの詳細な処理を示すフローチャートである。
【図4】図2のS104におけるカラ送り処理のサブル
ーチンの詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図5】図2のS121におけるメインスイッチ(M
S)処理のサブルーチンの詳細な処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】図2のS122のストロボスイッチ(SBS)
処理のサブルーチンのより詳細な処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【図8】図2のS123におけるモードスイッチ(MO
S)処理のサブルーチンの詳細な処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】図2のS124における撮影処理のサブルーチ
ンのより詳細な処理を示すフローチャートである。
【図10】図9に続くフローチャートである。
【図11】図10のS548における巻戻し処理のサブ
ルーチンのより詳細な処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】図1の液晶表示部4における日付表示の例を
示す図である。
【図13】図1の液晶表示部4における撮影コマ数表示
の例を示す図である。
【図14】図1の液晶表示部4における日付修正表示の
例を示す図である。
【図15】図1の液晶表示部4におけるフィルム巻戻し
完了表示の例を示す図である。
【図16】図1の液晶表示部4におけるストロボモード
切り換えの表示例を説明する図である。
【図17】図1の液晶表示部4における日付モード切り
換え表示例を説明する図である。
【図18】図1の液晶表示部4における撮影モード切り
換え表示例を説明する図である。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 4 液晶表示部 5 鏡筒駆動回路 7 測光回路 8 測距回路 9 給送回路 10 日付写込み回路 11 レンズ駆動回路 12 シャッタ駆動回路 13 ストロボ駆動回路 14 フィルムコマ送り検出回路 21 メインスイッチ 22 ストロボスイッチ 23 モードスイッチ 24 半押しスイッチ 25 レリーズスイッチ 26 鏡筒位置検出スイッチ 27 電池蓋スイッチ 28 日付写込スイッチ 29 裏蓋スイッチ 31 電池 32 EEPROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 敏行 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株式会社ニコン内 (56)参考文献 特開 昭56−6225(JP,A) 特開 昭62−69251(JP,A) 特開 平2−165129(JP,A) 特開 昭58−16222(JP,A) 特開 昭61−53625(JP,A) 特開 昭50−113225(JP,A) 特開 平3−233535(JP,A) 特開 平2−210431(JP,A) 特開 平3−294832(JP,A) 特開 昭62−270932(JP,A) 特開 昭61−296337(JP,A) 特開 平6−186627(JP,A) 特開 平6−186629(JP,A) 特開 平6−186628(JP,A) 実開 昭62−65639(JP,U) 実開 昭58−113030(JP,U) 実開 平4−133239(JP,U) 実開 昭53−74226(JP,U) 実開 平2−17729(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/18 - 17/20,17/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影者の操作により起動信号を発生させ
    第1のスイッチを有し、前記第1のスイッチにより前
    記起動信号が発生される前においては、レンズ鏡筒を第
    1の位置に位置させ、前記レンズ鏡筒が前記第1の位置
    に位置する状態で、前記第1のスイッチにより前記起動
    信号が発生された場合、前記レンズ鏡筒を第2の位置に
    移動させ、前記第1のスイッチにより次の前記起動信号
    が発生されるまで、前記レンズ鏡筒を前記第2の位置に
    位置させる日付表示機能付カメラにおいて、 前記レンズ鏡筒が前記第1の位置に位置し、前記第1の
    スイッチにより前記起動信号が発生される前において
    は、日付に関する情報を表示し、前記レンズ鏡筒が前記
    第1の位置に位置する状態で、前記第1のスイッチによ
    り前記起動信号が発生されたことで、前記レンズ鏡筒が
    前記第2の位置に位置するとき、フィルムの撮影コマ数
    に関する情報を表示する共通セグメントからなる表示手
    段と、 前記フィルムのカラ送り処理を行うカラ送り手段と、 前記カラ送り手段により前記カラ送り処理を行う前は、
    前記表示手段に前記日付を表示させるとともに、前記カ
    ラ送り処理開始後に前記撮影コマ数を前記表示手段に表
    示させる制御手段と、第2のスイッチとを備え、 前記第2のスイッチは、前記レンズ鏡筒が前記第1の位
    置に位置し、前記表示手段が前記第1の情報を表示して
    いるとき、前記撮影者の操作により前記第1の情報の表
    示モードを切り替え、前記レンズ鏡筒が前記第2の位置
    に位置し、前記表示手段が前記第2の情報を表示してい
    るとき、前記撮影者の操作により、前記第2の情報の表
    示とは異なる機能および表示モードを切り替える ことを
    特徴とする日付表示機能付カメラ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記カメラの裏蓋を閉
    めたときにデータ表示から撮影コマ数表示に切り換えさ
    せることを特徴とする請求項1に記載の日付表示機能付
    カメラ。
  3. 【請求項3】 前記第2のスイッチは、前記レンズ鏡筒
    が前記第2の位置に位置し、前記表示手段が前記第2の
    情報を表示しているとき、前記撮影者の操作 により、ス
    トロボの発光状態の種類に対応する前記機能、およびそ
    れを表示する前記表示モードを切り替えることを特徴と
    する請求項1に記載の日付表示機能付カメラ。
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