JP3436619B2 - 屋上ヘリポート - Google Patents
屋上ヘリポートInfo
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- JP3436619B2 JP3436619B2 JP22571595A JP22571595A JP3436619B2 JP 3436619 B2 JP3436619 B2 JP 3436619B2 JP 22571595 A JP22571595 A JP 22571595A JP 22571595 A JP22571595 A JP 22571595A JP 3436619 B2 JP3436619 B2 JP 3436619B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋上ヘリポートに関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】高さ100mを越える建物の屋上には、
火災時の避難等に備えて、緊急避難用の屋上ヘリポート
を設置することが義務づけられている。この種の屋上ヘ
リポートは、一般に、フラットな方形のヘリコプター発
着用デッキと、それを支える上拡がりに傾斜した支持部
とからなる非常に目につきやすい外観を呈しており、し
かも、実際には火災等の発生が殆どなくて、普段、全く
使用されていないにもかかわらず、常に、その姿をさら
し、都市空間における景観を支配しつつある。つまり、
頂部に屋上ヘリポートを載せた画一的な建物立面が集ま
ることによって、ビル街全体としての景観が変化に乏し
いものとなり、変化に富む美しい町並みを形成すること
が困難になりつつある。 【0003】このような屋上ヘリポートに起因する建物
立面のデザイン上の問題点の解決策としては、例えば、
実開昭64−24120号公報に見られるように、ヘリ
ポートの上に開閉可能な屋根を設けることが、先ず、考
えられる。 【0004】このようにすれば、屋根を様々な形状とす
ることによって、建物立面のデザインに変化をもたせる
ことが可能となる。しかしながら、ヘリポートには、ヘ
リコプターが発着し得る面積をもつフラットな床面が必
要である他、そのフラットな床面の周囲に突起物(障害
物)のないことが、安全上、必要とされている。因に、
法規上では、ヘリコプターの進入方向については、突起
物の高さをヘリポートに対して勾配が1/5以下となる
ように低く抑えることが必要とされ、進入方向と直交す
る方向についても、ヘリポートに対して勾配が1/1以
下となるように、突起物の高さを制限することが必要と
されている。 【0005】従って、単に、開閉可能な屋根を設けただ
けでは、上記の条件を満たさないために、屋根の開閉移
動ストロークを大きくとって、屋根の開放時、屋根をヘ
リコプターが発着するフラットな床面から遠くまで水平
方向に移動させるか、あるいは、屋根を下方へ折り畳む
等して、フラットな床面に対する屋根の立ち上がり量を
減少させることが必要となる。 【0006】前者の場合、屋根の開放時、建物から屋根
が大きく張り出すことになり、後者の場合には、屋根の
開閉機構が可動部の多い複雑なものとなり、いずれも、
風圧に対する強度確保が難しいといった新たな問題が派
生する。殊に、100mを越えるような超高層の建物で
は、風が強いため、その傾向が大きい。 【0007】また、建物の上部に、開閉可能な屋根と昇
降可能なヘリコプター発着用デッキとを設けて屋上ヘリ
ポートを構成したものも、特開平7−90815号公報
によって提案されている。この従来例によれば、通常
は、屋根を閉じておくため、屋根の形状を任意に設定す
ることにより、屋上ヘリポートを備えた建物の立面を様
々なデザインとすることができ、ヘリコプターの発着時
には、屋根を開放すると共に、ヘリコプター発着用デッ
キを上昇させるため、デッキ周囲に障害物(屋根)がな
くなり、ヘリコプター発着を支障なく行えるという優れ
た利点を有している。 【0008】しかしながら、上述した従来例は、いずれ
も、屋根を開閉する構造であるが故に、ヘリコプター発
着用デッキの寸法の割に可動部分が大きくて、火災発生
等の緊急時に、不使用状態から使用状態に切り換えるま
での時間が長くかかるという共通の欠点を有している。 【0009】尚、屋上ヘリポートではないが、ヘリコプ
ター発着用デッキとして利用できる移動床版を建物の内
部に水平に収納した状態と、建物の側面から水平にせり
出した使用状態とに切り換え可能に構成したものも、特
開平4−30703号公報によって提案されている。こ
れは、ヘリコプター発着用デッキとして利用できるよう
な大寸法の移動床版を建物内に水平に収納しても、建物
の平面計画に支障がないような広大な床面積の建物に
は、有効であろうが、屋上を利用するヘリポートに比べ
ると普遍性がなく、広汎な普及・実施は、殆ど期待でき
ない。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
留意してなされたものであって、その目的とするところ
は、平常時には、屋上ヘリポートを収納状態にすること
により、屋上ヘリポートに起因する建物立面のデザイン
上の問題点を解決できると共に、火災発生等の緊急時に
は、短時間で使用状態に切り換えることができるように
した屋上ヘリポートを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による屋上ヘリポートは、ヘリコプター発
着用デッキを、水平に展開した使用状態と、建物の屋根
面又は壁面に沿って折り畳んだ収納状態とに、切り換え
可能に構成してある。 【0012】 【作用】上記の構成によれば、普段(平常時)には、ヘ
リコプター発着用デッキを建物の屋根面又は壁面に沿っ
て折り畳んだ収納状態に切り換えておくため、屋根の形
状を任意に設定することにより、屋上ヘリポートを備え
た建物の立面を様々なデザインとすることができる。 【0013】火災発生等の緊急時には、ヘリコプター発
着用デッキを水平に展開した使用状態に切り換えて、屋
上ヘリポートを現出させることができる。この場合、屋
根面又は壁面に沿って折り畳んだヘリコプター発着用デ
ッキを水平に展開して使用状態とするため、ヘリコプタ
ー発着用デッキを覆う屋根を開閉させていた従来例に比
較すると、可動部分や可動範囲が小さいので、屋上ヘリ
ポートを短時間で使用可能な状態とすることができる。 【0014】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、1は、高さ100m以上の建物
2に設置された緊急避難用の屋上ヘリポートである。こ
の屋上ヘリポート1は、建物2の塔屋部分2aの上部
に、図2〜図4に示すように、ヘリコプター発着用デッ
キ3を、水平に展開した使用状態Xと、前記塔屋部分2
aの屋根面4に沿って折り畳んだ収納状態Yとに、切り
換え可能に構成したものである。 【0015】前記ヘリコプター発着用デッキ3は、図2
〜図4に示すように、二つに分割されており、各分割デ
ッキ3a、3bは、塔屋部分2aの棟に沿った水平軸5
により塔屋部分2aの柱6に枢着されており、屋根面4
を貫通した状態に設置された必要本数(この実施例では
4本)の油圧シリンダー装置7によって水平軸5周りに
揺動駆動されるようになっている。8はヘリコプター発
着用デッキ3に昇り降りするための階段である。階段8
の下端部は、前記水平軸5と平行な枢支軸9により踊り
場10に枢支連結され、上端部は、分割デッキ3aの開
口部の両側に形成したガイドレール11に支持されたコ
ロ12に連結され、分割デッキ3aの水平軸5周りの揺
動に連動して、収納状態と使用状態とに切り換わるよう
になっている。 【0016】13は屋根面4に形成された階段8出没用
の開口、14は油圧シリンダー装置7貫通用の長孔であ
る。これらの開口13および長孔14は、平常時には、
屋根面4に沿って折り畳んだ収納状態Yにあるヘリコプ
ター発着用デッキ3によって覆われているため、開口1
3および長孔14からの雨水の浸入がヘリコプター発着
用デッキ3によって防止されることになる。尚、緊急時
には、ヘリコプター発着用デッキ3が水平に展開した使
用状態Xとなるので、開口13および長孔14から雨水
が浸入する可能性があるが、浸入した雨水は、塔屋部分
2aの最上階の床スラブ15の防水層(図示せず)によ
り排水処理される。 【0017】図中の16は、ヘリコプター発着用デッキ
3の外周部に設けられた起伏可能な安全柵であり、図外
の動力源により、ヘリコプター発着用デッキ3の両状態
X,Yへの切り換えに連動して、起伏するようになって
いる。17は屋上の床スラブである。 【0018】上記の構成によれば、平常時には、図1に
実線で示し、図4に仮想線で示す如く、ヘリコプター発
着用デッキ3が塔屋部分2aの屋根面4に沿って折り畳
んだ収納状態Yにあるため、屋上ヘリポート1を備えた
建物であるにもかかわらず、屋上ヘリポート1が存在し
ないかのような建物立面とすることができる。 【0019】火災発生等の緊急時には、図1に仮想線
で、図4に実線で、夫々、示す如く、ヘリコプター発着
用デッキ3を水平に展開した使用状態Xに切り換えて、
屋上ヘリポート1を現出させることができる。この場
合、屋根面4に沿って折り畳んだヘリコプター発着用デ
ッキ3を水平に展開して使用状態Xとするため、ヘリコ
プター発着用デッキ3を覆う屋根を開閉させていた従来
例に比較すると、可動部分や可動範囲が小さいので、短
時間で屋上ヘリポート1を使用可能である。 【0020】図5〜図12は、本発明の他の実施例を示
す。この実施例は、建物2の中央部に屋上の床スラブ1
7まで達する吹き抜け18があって、塔屋部分2aの屋
根面4に相当する面積だけでは、屋上ヘリポート1とし
て必要な大きさを確保できないので、ヘリコプター発着
用デッキ3を水平に展開した状態で、さらに、水平方向
に拡張させ得るように構成した点に特徴がある。 【0021】具体的に説明すると、塔屋部分2aの棟に
沿った水平軸5周りに揺動する二つの分割デッキを、さ
らに、水平軸5の方向にも二分して、四つの分割デッキ
3a,3a’、3b,3b’とし、ヘリコプター発着用
デッキ3が屋根面4に沿って折り畳まれた収納状態Yに
あるときには、図7に示すように、分割デッキ3a,3
a’同士、分割デッキ3b,3b’同士を、夫々、互い
に重ね合わせた状態とし、当該ヘリコプター発着用デッ
キ3を使用状態Xに切り換えるにあたっては、先ず、第
一段階として、図8に示すように、分割デッキ3a,3
a’同士、分割デッキ3b,3b’同士を、夫々、互い
に重ね合わせた状態のまま、水平に展開し、次に、第二
段階(最終段階)として、分割デッキ3a,3bに対し
て、それらの上に重なりあっていた分割デッキ3a’,
3b’を水平軸5の方向にスライドさせて、所要寸法の
屋上ヘリポート1を現出するように構成してある。 【0022】この実施例では、塔屋部分2aが幅狭であ
るため、複数本(図示の実施例では4本)の油圧シリン
ダー装置7は、塔屋部分2aの両側方の屋上スラブと、
分割デッキ3a,3bとにわたって設けられている。1
9は、分割デッキ3a,3bに対して、それらの上に重
なりあっていた分割デッキ3a’,3b’を水平軸5の
方向にスライドさせるための油圧シリンダー装置であ
る。分割デッキ3a,3bと分割デッキ3a’,3b’
の接続部は、適度の傾斜面になっており、図9および図
12の(A),(B)に示すように、分割デッキ3a,
3bの上に重なりあっていた分割デッキ3a’,3b’
が所定量スライドすることにより、分割デッキ3a,3
bの上面と、分割デッキ3a’,3b’の上面とが面一
になり、分割デッキ3a’,3b’を逆方向にスライド
させることにより、前記傾斜面を経て分割デッキ3a,
3b上に乗り上げるようになっている。 【0023】20は分割デッキ3a’,3b’の下面を
支持する補強枠であり、分割デッキ3a,3bの裏面に
設けたガイドレール21にスライド自在に支持されてい
る。22は、補強枠20と分割デッキ3a,3bとにわ
たって設けられた補強枠駆動用の油圧シリンダー装置で
ある。補強枠20は、分割デッキ3a’,3b’を分割
デッキ3a,3bに対して拡張方向にスライドさせる
際、分割デッキ3a’,3b’に先行して同方向にスラ
イドするようになっている。分割デッキ3a’,3b’
を逆方向(縮小方向)にスライドさせる際には、補強枠
20は、分割デッキ3a’,3b’より遅れて同方向に
スライドさせてもよく、分割デッキ3a’,3b’と同
時にスライドさせてもよい。 【0024】ヘリコプター発着用デッキ3に昇り降りす
るための階段8は、塔屋部分2aの外壁の外側に配置さ
れており、塔屋部分2aの外壁には、踊り場10への出
入り口23が設けられている。階段8の下端部を、前記
水平軸5と平行な枢支軸9により踊り場10に連結し、
上端部は、分割デッキ3aの開口部の両側に形成したガ
イドレール11に支持されたコロ12に連結して、分割
デッキ3aの水平軸5周りの揺動に連動して、収納状態
と使用状態とに切り換わるように構成した点や起伏可能
な安全柵16をヘリコプター発着用デッキ3の両状態
X,Yへの切り換えに連動して、起伏させるようにした
点は、先の実施例と同じである。 【0025】図13〜図16は、本発明の他の実施例を
示す。この実施例は、塔屋部分2aの棟に沿った水平軸
5周りに揺動する二つの分割デッキを、さらに、水平軸
5の方向にも三分割して、六つの分割デッキ3a,3
a’,3a”、3b,3b’,3b”とし、中央の分割
デッキ3a,3bを複数本(この実施例では4本)の油
圧シリンダー装置7によって水平軸5周りに揺動駆動す
るように構成し、両側の分割デッキ3a’,3a”、3
b’,3b”を中央の分割デッキ3a,3bの上に重ね
合わせた状態と、上面が面一に展開させた状態とにスラ
イド駆動するように構成した点に特徴がある。そして、
ヘリコプター発着用デッキ3を使用状態Xに切り換える
にあたっては、先ず、第一段階として、図14に示すよ
うに、分割デッキ3a,3a’,3a”同士、分割デッ
キ3b,3b’,3b”同士を、夫々、互いに重ね合わ
せた状態のまま、水平に展開し、次に、第二段階(最終
段階)として、図15、図16に示すように、分割デッ
キ3a,3bに対して、それらの上に重なりあっていた
分割デッキ3a’,3a”、3b’,3b”を水平軸5
の方向へ互いに遠ざかるようにスライドさせて、所要寸
法の屋上ヘリポート1を現出するように構成してある。 【0026】尚、この実施例では、ヘリコプター発着用
デッキ3に昇り降りするための階段8が屋上の床スラブ
17に立設されており、ヘリコプター発着用デッキ3を
使用状態Xに切り換えた際、当該デッキ3の外縁部と近
接して位置するようになっている。その他の構成は、図
5〜図12の実施例と同じであるため、説明を省略す
る。 【0027】この実施例によれば、ヘリコプター発着用
デッキ3が屋根面4に沿って折り畳まれた収納状態Yに
ある平常時には、中央の分割デッキ3a,3bの上部に
両側の分割デッキ3a’,3a”、3b’,3b”が載
っているので、中央の分割デッキ3a,3bの上面に記
されているヘリポートのマークHが、分割デッキ3
a’,3a”、3b’,3b”で隠蔽されることにな
り、建物2の美観をより一層向上させることができる。 【0028】図17、図18の(A),(B)は、夫
々、本発明の他の実施例を示す。図17に示す実施例
は、片流れ式の屋根面4を有する建物2に本発明を適用
した点に特徴があり、図18の(A),(B)に示す実
施例は、ヘリコプター発着用デッキ3を、水平に展開し
た使用状態Xと、壁面24に沿って折り畳んだ収納状態
Yとに、切り換え可能に構成した点に特徴がある。 【0029】 【発明の効果】本発明は、上述した構成よりなり、普段
(平常時)には、ヘリコプター発着用デッキを屋根面又
は壁面に沿って折り畳んだ収納状態に切り換えておくた
め、屋根の形状を任意に設定することにより、屋上ヘリ
ポートを備えた建物の立面を様々なデザインとすること
ができる。 【0030】火災発生等の緊急時には、ヘリコプター発
着用デッキを水平に展開した使用状態に切り換えて、屋
上ヘリポートを現出させることができる。この場合、屋
根面又は壁面に沿って折り畳んだヘリコプター発着用デ
ッキを水平に展開して使用状態とするため、ヘリコプタ
ー発着用デッキを覆う屋根を開閉させていた従来例に比
較すると、可動部分や可動範囲が小さいので、屋上ヘリ
ポートを短時間で使用可能な状態とすることができる。
るものである。 【0002】 【従来の技術】高さ100mを越える建物の屋上には、
火災時の避難等に備えて、緊急避難用の屋上ヘリポート
を設置することが義務づけられている。この種の屋上ヘ
リポートは、一般に、フラットな方形のヘリコプター発
着用デッキと、それを支える上拡がりに傾斜した支持部
とからなる非常に目につきやすい外観を呈しており、し
かも、実際には火災等の発生が殆どなくて、普段、全く
使用されていないにもかかわらず、常に、その姿をさら
し、都市空間における景観を支配しつつある。つまり、
頂部に屋上ヘリポートを載せた画一的な建物立面が集ま
ることによって、ビル街全体としての景観が変化に乏し
いものとなり、変化に富む美しい町並みを形成すること
が困難になりつつある。 【0003】このような屋上ヘリポートに起因する建物
立面のデザイン上の問題点の解決策としては、例えば、
実開昭64−24120号公報に見られるように、ヘリ
ポートの上に開閉可能な屋根を設けることが、先ず、考
えられる。 【0004】このようにすれば、屋根を様々な形状とす
ることによって、建物立面のデザインに変化をもたせる
ことが可能となる。しかしながら、ヘリポートには、ヘ
リコプターが発着し得る面積をもつフラットな床面が必
要である他、そのフラットな床面の周囲に突起物(障害
物)のないことが、安全上、必要とされている。因に、
法規上では、ヘリコプターの進入方向については、突起
物の高さをヘリポートに対して勾配が1/5以下となる
ように低く抑えることが必要とされ、進入方向と直交す
る方向についても、ヘリポートに対して勾配が1/1以
下となるように、突起物の高さを制限することが必要と
されている。 【0005】従って、単に、開閉可能な屋根を設けただ
けでは、上記の条件を満たさないために、屋根の開閉移
動ストロークを大きくとって、屋根の開放時、屋根をヘ
リコプターが発着するフラットな床面から遠くまで水平
方向に移動させるか、あるいは、屋根を下方へ折り畳む
等して、フラットな床面に対する屋根の立ち上がり量を
減少させることが必要となる。 【0006】前者の場合、屋根の開放時、建物から屋根
が大きく張り出すことになり、後者の場合には、屋根の
開閉機構が可動部の多い複雑なものとなり、いずれも、
風圧に対する強度確保が難しいといった新たな問題が派
生する。殊に、100mを越えるような超高層の建物で
は、風が強いため、その傾向が大きい。 【0007】また、建物の上部に、開閉可能な屋根と昇
降可能なヘリコプター発着用デッキとを設けて屋上ヘリ
ポートを構成したものも、特開平7−90815号公報
によって提案されている。この従来例によれば、通常
は、屋根を閉じておくため、屋根の形状を任意に設定す
ることにより、屋上ヘリポートを備えた建物の立面を様
々なデザインとすることができ、ヘリコプターの発着時
には、屋根を開放すると共に、ヘリコプター発着用デッ
キを上昇させるため、デッキ周囲に障害物(屋根)がな
くなり、ヘリコプター発着を支障なく行えるという優れ
た利点を有している。 【0008】しかしながら、上述した従来例は、いずれ
も、屋根を開閉する構造であるが故に、ヘリコプター発
着用デッキの寸法の割に可動部分が大きくて、火災発生
等の緊急時に、不使用状態から使用状態に切り換えるま
での時間が長くかかるという共通の欠点を有している。 【0009】尚、屋上ヘリポートではないが、ヘリコプ
ター発着用デッキとして利用できる移動床版を建物の内
部に水平に収納した状態と、建物の側面から水平にせり
出した使用状態とに切り換え可能に構成したものも、特
開平4−30703号公報によって提案されている。こ
れは、ヘリコプター発着用デッキとして利用できるよう
な大寸法の移動床版を建物内に水平に収納しても、建物
の平面計画に支障がないような広大な床面積の建物に
は、有効であろうが、屋上を利用するヘリポートに比べ
ると普遍性がなく、広汎な普及・実施は、殆ど期待でき
ない。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
留意してなされたものであって、その目的とするところ
は、平常時には、屋上ヘリポートを収納状態にすること
により、屋上ヘリポートに起因する建物立面のデザイン
上の問題点を解決できると共に、火災発生等の緊急時に
は、短時間で使用状態に切り換えることができるように
した屋上ヘリポートを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による屋上ヘリポートは、ヘリコプター発
着用デッキを、水平に展開した使用状態と、建物の屋根
面又は壁面に沿って折り畳んだ収納状態とに、切り換え
可能に構成してある。 【0012】 【作用】上記の構成によれば、普段(平常時)には、ヘ
リコプター発着用デッキを建物の屋根面又は壁面に沿っ
て折り畳んだ収納状態に切り換えておくため、屋根の形
状を任意に設定することにより、屋上ヘリポートを備え
た建物の立面を様々なデザインとすることができる。 【0013】火災発生等の緊急時には、ヘリコプター発
着用デッキを水平に展開した使用状態に切り換えて、屋
上ヘリポートを現出させることができる。この場合、屋
根面又は壁面に沿って折り畳んだヘリコプター発着用デ
ッキを水平に展開して使用状態とするため、ヘリコプタ
ー発着用デッキを覆う屋根を開閉させていた従来例に比
較すると、可動部分や可動範囲が小さいので、屋上ヘリ
ポートを短時間で使用可能な状態とすることができる。 【0014】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、1は、高さ100m以上の建物
2に設置された緊急避難用の屋上ヘリポートである。こ
の屋上ヘリポート1は、建物2の塔屋部分2aの上部
に、図2〜図4に示すように、ヘリコプター発着用デッ
キ3を、水平に展開した使用状態Xと、前記塔屋部分2
aの屋根面4に沿って折り畳んだ収納状態Yとに、切り
換え可能に構成したものである。 【0015】前記ヘリコプター発着用デッキ3は、図2
〜図4に示すように、二つに分割されており、各分割デ
ッキ3a、3bは、塔屋部分2aの棟に沿った水平軸5
により塔屋部分2aの柱6に枢着されており、屋根面4
を貫通した状態に設置された必要本数(この実施例では
4本)の油圧シリンダー装置7によって水平軸5周りに
揺動駆動されるようになっている。8はヘリコプター発
着用デッキ3に昇り降りするための階段である。階段8
の下端部は、前記水平軸5と平行な枢支軸9により踊り
場10に枢支連結され、上端部は、分割デッキ3aの開
口部の両側に形成したガイドレール11に支持されたコ
ロ12に連結され、分割デッキ3aの水平軸5周りの揺
動に連動して、収納状態と使用状態とに切り換わるよう
になっている。 【0016】13は屋根面4に形成された階段8出没用
の開口、14は油圧シリンダー装置7貫通用の長孔であ
る。これらの開口13および長孔14は、平常時には、
屋根面4に沿って折り畳んだ収納状態Yにあるヘリコプ
ター発着用デッキ3によって覆われているため、開口1
3および長孔14からの雨水の浸入がヘリコプター発着
用デッキ3によって防止されることになる。尚、緊急時
には、ヘリコプター発着用デッキ3が水平に展開した使
用状態Xとなるので、開口13および長孔14から雨水
が浸入する可能性があるが、浸入した雨水は、塔屋部分
2aの最上階の床スラブ15の防水層(図示せず)によ
り排水処理される。 【0017】図中の16は、ヘリコプター発着用デッキ
3の外周部に設けられた起伏可能な安全柵であり、図外
の動力源により、ヘリコプター発着用デッキ3の両状態
X,Yへの切り換えに連動して、起伏するようになって
いる。17は屋上の床スラブである。 【0018】上記の構成によれば、平常時には、図1に
実線で示し、図4に仮想線で示す如く、ヘリコプター発
着用デッキ3が塔屋部分2aの屋根面4に沿って折り畳
んだ収納状態Yにあるため、屋上ヘリポート1を備えた
建物であるにもかかわらず、屋上ヘリポート1が存在し
ないかのような建物立面とすることができる。 【0019】火災発生等の緊急時には、図1に仮想線
で、図4に実線で、夫々、示す如く、ヘリコプター発着
用デッキ3を水平に展開した使用状態Xに切り換えて、
屋上ヘリポート1を現出させることができる。この場
合、屋根面4に沿って折り畳んだヘリコプター発着用デ
ッキ3を水平に展開して使用状態Xとするため、ヘリコ
プター発着用デッキ3を覆う屋根を開閉させていた従来
例に比較すると、可動部分や可動範囲が小さいので、短
時間で屋上ヘリポート1を使用可能である。 【0020】図5〜図12は、本発明の他の実施例を示
す。この実施例は、建物2の中央部に屋上の床スラブ1
7まで達する吹き抜け18があって、塔屋部分2aの屋
根面4に相当する面積だけでは、屋上ヘリポート1とし
て必要な大きさを確保できないので、ヘリコプター発着
用デッキ3を水平に展開した状態で、さらに、水平方向
に拡張させ得るように構成した点に特徴がある。 【0021】具体的に説明すると、塔屋部分2aの棟に
沿った水平軸5周りに揺動する二つの分割デッキを、さ
らに、水平軸5の方向にも二分して、四つの分割デッキ
3a,3a’、3b,3b’とし、ヘリコプター発着用
デッキ3が屋根面4に沿って折り畳まれた収納状態Yに
あるときには、図7に示すように、分割デッキ3a,3
a’同士、分割デッキ3b,3b’同士を、夫々、互い
に重ね合わせた状態とし、当該ヘリコプター発着用デッ
キ3を使用状態Xに切り換えるにあたっては、先ず、第
一段階として、図8に示すように、分割デッキ3a,3
a’同士、分割デッキ3b,3b’同士を、夫々、互い
に重ね合わせた状態のまま、水平に展開し、次に、第二
段階(最終段階)として、分割デッキ3a,3bに対し
て、それらの上に重なりあっていた分割デッキ3a’,
3b’を水平軸5の方向にスライドさせて、所要寸法の
屋上ヘリポート1を現出するように構成してある。 【0022】この実施例では、塔屋部分2aが幅狭であ
るため、複数本(図示の実施例では4本)の油圧シリン
ダー装置7は、塔屋部分2aの両側方の屋上スラブと、
分割デッキ3a,3bとにわたって設けられている。1
9は、分割デッキ3a,3bに対して、それらの上に重
なりあっていた分割デッキ3a’,3b’を水平軸5の
方向にスライドさせるための油圧シリンダー装置であ
る。分割デッキ3a,3bと分割デッキ3a’,3b’
の接続部は、適度の傾斜面になっており、図9および図
12の(A),(B)に示すように、分割デッキ3a,
3bの上に重なりあっていた分割デッキ3a’,3b’
が所定量スライドすることにより、分割デッキ3a,3
bの上面と、分割デッキ3a’,3b’の上面とが面一
になり、分割デッキ3a’,3b’を逆方向にスライド
させることにより、前記傾斜面を経て分割デッキ3a,
3b上に乗り上げるようになっている。 【0023】20は分割デッキ3a’,3b’の下面を
支持する補強枠であり、分割デッキ3a,3bの裏面に
設けたガイドレール21にスライド自在に支持されてい
る。22は、補強枠20と分割デッキ3a,3bとにわ
たって設けられた補強枠駆動用の油圧シリンダー装置で
ある。補強枠20は、分割デッキ3a’,3b’を分割
デッキ3a,3bに対して拡張方向にスライドさせる
際、分割デッキ3a’,3b’に先行して同方向にスラ
イドするようになっている。分割デッキ3a’,3b’
を逆方向(縮小方向)にスライドさせる際には、補強枠
20は、分割デッキ3a’,3b’より遅れて同方向に
スライドさせてもよく、分割デッキ3a’,3b’と同
時にスライドさせてもよい。 【0024】ヘリコプター発着用デッキ3に昇り降りす
るための階段8は、塔屋部分2aの外壁の外側に配置さ
れており、塔屋部分2aの外壁には、踊り場10への出
入り口23が設けられている。階段8の下端部を、前記
水平軸5と平行な枢支軸9により踊り場10に連結し、
上端部は、分割デッキ3aの開口部の両側に形成したガ
イドレール11に支持されたコロ12に連結して、分割
デッキ3aの水平軸5周りの揺動に連動して、収納状態
と使用状態とに切り換わるように構成した点や起伏可能
な安全柵16をヘリコプター発着用デッキ3の両状態
X,Yへの切り換えに連動して、起伏させるようにした
点は、先の実施例と同じである。 【0025】図13〜図16は、本発明の他の実施例を
示す。この実施例は、塔屋部分2aの棟に沿った水平軸
5周りに揺動する二つの分割デッキを、さらに、水平軸
5の方向にも三分割して、六つの分割デッキ3a,3
a’,3a”、3b,3b’,3b”とし、中央の分割
デッキ3a,3bを複数本(この実施例では4本)の油
圧シリンダー装置7によって水平軸5周りに揺動駆動す
るように構成し、両側の分割デッキ3a’,3a”、3
b’,3b”を中央の分割デッキ3a,3bの上に重ね
合わせた状態と、上面が面一に展開させた状態とにスラ
イド駆動するように構成した点に特徴がある。そして、
ヘリコプター発着用デッキ3を使用状態Xに切り換える
にあたっては、先ず、第一段階として、図14に示すよ
うに、分割デッキ3a,3a’,3a”同士、分割デッ
キ3b,3b’,3b”同士を、夫々、互いに重ね合わ
せた状態のまま、水平に展開し、次に、第二段階(最終
段階)として、図15、図16に示すように、分割デッ
キ3a,3bに対して、それらの上に重なりあっていた
分割デッキ3a’,3a”、3b’,3b”を水平軸5
の方向へ互いに遠ざかるようにスライドさせて、所要寸
法の屋上ヘリポート1を現出するように構成してある。 【0026】尚、この実施例では、ヘリコプター発着用
デッキ3に昇り降りするための階段8が屋上の床スラブ
17に立設されており、ヘリコプター発着用デッキ3を
使用状態Xに切り換えた際、当該デッキ3の外縁部と近
接して位置するようになっている。その他の構成は、図
5〜図12の実施例と同じであるため、説明を省略す
る。 【0027】この実施例によれば、ヘリコプター発着用
デッキ3が屋根面4に沿って折り畳まれた収納状態Yに
ある平常時には、中央の分割デッキ3a,3bの上部に
両側の分割デッキ3a’,3a”、3b’,3b”が載
っているので、中央の分割デッキ3a,3bの上面に記
されているヘリポートのマークHが、分割デッキ3
a’,3a”、3b’,3b”で隠蔽されることにな
り、建物2の美観をより一層向上させることができる。 【0028】図17、図18の(A),(B)は、夫
々、本発明の他の実施例を示す。図17に示す実施例
は、片流れ式の屋根面4を有する建物2に本発明を適用
した点に特徴があり、図18の(A),(B)に示す実
施例は、ヘリコプター発着用デッキ3を、水平に展開し
た使用状態Xと、壁面24に沿って折り畳んだ収納状態
Yとに、切り換え可能に構成した点に特徴がある。 【0029】 【発明の効果】本発明は、上述した構成よりなり、普段
(平常時)には、ヘリコプター発着用デッキを屋根面又
は壁面に沿って折り畳んだ収納状態に切り換えておくた
め、屋根の形状を任意に設定することにより、屋上ヘリ
ポートを備えた建物の立面を様々なデザインとすること
ができる。 【0030】火災発生等の緊急時には、ヘリコプター発
着用デッキを水平に展開した使用状態に切り換えて、屋
上ヘリポートを現出させることができる。この場合、屋
根面又は壁面に沿って折り畳んだヘリコプター発着用デ
ッキを水平に展開して使用状態とするため、ヘリコプタ
ー発着用デッキを覆う屋根を開閉させていた従来例に比
較すると、可動部分や可動範囲が小さいので、屋上ヘリ
ポートを短時間で使用可能な状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋上ヘリポートが設置された建物
の概略側面図である。 【図2】ヘリコプター発着用デッキを屋根面に沿って折
り畳んだ状態における上記建物の要部の一部破断斜視図
である。 【図3】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した状
態における上記建物の要部の斜視図である。 【図4】屋上ヘリポートが設置された建物の要部の概略
縦断側面図である。 【図5】本発明の他の実施例による屋上ヘリポートが設
置された建物の概略側面図である。 【図6】上記建物の概略縦断正面図である。 【図7】ヘリコプター発着用デッキを屋根面に沿って折
り畳んだ状態における上記建物の要部の斜視図である。 【図8】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した第
一段階の状態における上記建物の要部の斜視図である。 【図9】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した第
二段階の状態における上記建物の要部の斜視図である。 【図10】屋上ヘリポートが設置された上記建物の要部
の概略側面図である。 【図11】屋上ヘリポートの概略平面図である。 【図12】作用を説明するための要部の概略縦断正面図
である。 【図13】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。 【図14】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した
第一段階の状態における上記建物の要部の斜視図であ
る。 【図15】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した
第二段階の状態における上記建物の要部の斜視図であ
る。 【図16】作用を説明するための要部の概略縦断正面図
である。 【図17】本発明の他の実施例を示す要部の概略側面図
である。 【図18】本発明の他の実施例を示す要部の概略側面図
である。 【符号の説明】 1…屋上ヘリポート、2…建物、3…ヘリコプター発着
用デッキ、4…屋根面、24…壁面。
の概略側面図である。 【図2】ヘリコプター発着用デッキを屋根面に沿って折
り畳んだ状態における上記建物の要部の一部破断斜視図
である。 【図3】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した状
態における上記建物の要部の斜視図である。 【図4】屋上ヘリポートが設置された建物の要部の概略
縦断側面図である。 【図5】本発明の他の実施例による屋上ヘリポートが設
置された建物の概略側面図である。 【図6】上記建物の概略縦断正面図である。 【図7】ヘリコプター発着用デッキを屋根面に沿って折
り畳んだ状態における上記建物の要部の斜視図である。 【図8】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した第
一段階の状態における上記建物の要部の斜視図である。 【図9】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した第
二段階の状態における上記建物の要部の斜視図である。 【図10】屋上ヘリポートが設置された上記建物の要部
の概略側面図である。 【図11】屋上ヘリポートの概略平面図である。 【図12】作用を説明するための要部の概略縦断正面図
である。 【図13】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。 【図14】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した
第一段階の状態における上記建物の要部の斜視図であ
る。 【図15】ヘリコプター発着用デッキを水平に展開した
第二段階の状態における上記建物の要部の斜視図であ
る。 【図16】作用を説明するための要部の概略縦断正面図
である。 【図17】本発明の他の実施例を示す要部の概略側面図
である。 【図18】本発明の他の実施例を示す要部の概略側面図
である。 【符号の説明】 1…屋上ヘリポート、2…建物、3…ヘリコプター発着
用デッキ、4…屋根面、24…壁面。
フロントページの続き
(72)発明者 ▲高▼木 広康
大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式
会社竹中工務店大阪本店内
(56)参考文献 特開 平7−90815(JP,A)
特開 平4−307073(JP,A)
実開 昭64−24120(JP,U)
実開 昭55−117390(JP,U)
実開 平4−22507(JP,U)
特公 平5−54522(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E01F 3/00
E04B 7/16
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ヘリコプター発着用デッキを、水平に展
開した使用状態と、建物の屋根面又は壁面に沿って折り
畳んだ収納状態とに、切り換え可能に構成してあること
を特徴とする屋上ヘリポート。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22571595A JP3436619B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 屋上ヘリポート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22571595A JP3436619B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 屋上ヘリポート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0949210A JPH0949210A (ja) | 1997-02-18 |
JP3436619B2 true JP3436619B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=16833680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22571595A Expired - Fee Related JP3436619B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 屋上ヘリポート |
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JP (1) | JP3436619B2 (ja) |
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CA2904010C (en) | 2013-03-06 | 2021-05-18 | XTI Air Transit, Inc. | Heliport |
CN105019367B (zh) * | 2015-07-08 | 2017-07-18 | 珠海磐磊智能科技有限公司 | 飞行器用停靠装置及其控制方法 |
CN104975571B (zh) * | 2015-07-08 | 2018-12-04 | 珠海磐磊智能科技有限公司 | 飞行器用停靠装置 |
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CN106854853B (zh) * | 2017-02-28 | 2022-06-21 | 南京铝翔航空科技有限公司 | 一种可拆卸收纳的直升机停机坪 |
US11299292B2 (en) | 2019-07-31 | 2022-04-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Deployable landing pads for vertical landing and takeoff vehicles and methods incorporating the same |
CN113529592B (zh) * | 2021-03-22 | 2022-06-17 | 杭州电子科技大学 | 一种可折叠式直升机停机坪及其折展方法 |
-
1995
- 1995-08-09 JP JP22571595A patent/JP3436619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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