JP3436198B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JP3436198B2
JP3436198B2 JP26203599A JP26203599A JP3436198B2 JP 3436198 B2 JP3436198 B2 JP 3436198B2 JP 26203599 A JP26203599 A JP 26203599A JP 26203599 A JP26203599 A JP 26203599A JP 3436198 B2 JP3436198 B2 JP 3436198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料噴射弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料噴射弁内の燃料通路内の燃料
と接触する位置にヒータを配置した燃料噴射弁が知られ
ている。この種の燃料噴射弁の例としては、例えば特開
平4−366585号公報に記載されたものがある。特
開平4−366585号公報に記載された燃料噴射弁で
は、燃焼すべき燃料が燃料噴射弁内の燃料通路内で加熱
されることにより、噴射後の燃料の霧化が促進せしめら
れ、その結果、燃焼が向上せしめられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平4−
366585号公報に記載された燃料噴射弁では、燃料
噴射弁内の燃料通路内の燃料と接触する位置にヒータが
配置されることにより噴射後の燃料の霧化が促進せしめ
られるものの、ヒータに電力を供給する電力供給ライン
とヒータとの電気接続部分が、燃料通路内と燃料通路外
との境界を画定する燃料シール面よりも燃料通路内側に
配置されている。そのため、燃料通路内と燃料通路外と
の境界を画定する燃料シール面により電力供給ラインと
ヒータとの電気接続部分を燃料通路内の燃料からシール
することができない。つまり、特開平4−366585
号公報に記載された燃料噴射弁では、電力供給ラインと
ヒータとの電気接続部分を燃料通路内の燃料からシール
するために、燃料通路内と燃料通路外との境界を画定す
る燃料シール面とは別個にシール手段を設けなければな
らない。
【0004】前記問題点に鑑み、本発明は、電力供給ラ
インとヒータとの電気接続部分を燃料通路内の燃料から
シールするために燃料通路内と燃料通路外との境界を画
定する燃料シール面とは別個にシール手段を設ける必要
性を排除することができる燃料噴射弁を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、燃料噴射弁内の燃料通路内の燃料と接触する位
置にヒータを配置した燃料噴射弁において、ヒータの一
部をフランジ状に形成し、燃料通路内と燃料通路外との
境界を画定する燃料シール面よりも燃料通路外側に前記
ヒータの一部を配置することにより、前記燃料シール面
よりも燃料通路外側に前記ヒータの一部と電力供給ライ
ンとの電気接続部分を配置した燃料噴射弁が提供され
る。
【0006】請求項1に記載の燃料噴射弁では、燃料噴
射弁内の燃料通路内の燃料と接触する位置に配置された
ヒータの一部がフランジ状に形成され、その一部が燃料
通路内と燃料通路外との境界を画定する燃料シール面よ
りも燃料通路外側に配置されることにより、その一部と
電力供給ラインとの電気接続部分がその燃料シール面よ
りも燃料通路外側に配置される。そのため、電気接続部
分は、燃料通路内と燃料通路外との境界を画定する燃料
シール面により、燃料通路内の燃料からシールされる。
つまり、電力供給ラインとヒータとの電気接続部分を燃
料通路内の燃料からシールするために燃料通路内と燃料
通路外との境界を画定する燃料シール面とは別個にシー
ル手段を設ける必要性を排除することができる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、燃料噴射
弁内の燃料通路内であって燃料噴射弁の噴孔近傍にヒー
タを配置した燃料噴射弁において、前記ヒータが燃料噴
射弁の軸線方向にほぼ直交する板状フランジ部を有し、
前記フランジ部よりも燃料噴射弁の軸線方向噴孔側に下
流側部材を設けると共に、前記フランジ部に対し前記下
流側部材の反対側に上流側部材を設け、前記下流側部材
と前記上流側部材とにより前記フランジ部を挟圧保持
し、前記下流側部材と前記上流側部材との間で挟圧保持
されたフランジ部に電力供給ラインとの電気接続部分を
配置した燃料噴射弁が提供される。
【0008】請求項2に記載の燃料噴射弁では、燃料噴
射弁内の燃料通路内であって燃料噴射弁の噴孔近傍に配
置されたヒータが燃料噴射弁の軸線方向にほぼ直交する
板状フランジ部を有し、フランジ部よりも燃料噴射弁の
軸線方向噴孔側に下流側部材が設けられると共に、フラ
ンジ部に対し下流側部材の反対側に上流側部材が設けら
れ、下流側部材と上流側部材との間で挟圧保持されたフ
ランジ部に電力供給ラインとの電気接続部分が配置され
る。そのため、電気接続部分は、フランジ部が下流側部
材と上流側部材との間で挟圧保持されることにより、燃
料通路内の燃料からシールされる。つまり、電力供給ラ
インとヒータとの電気接続部分を燃料通路内の燃料から
シールするために、燃料通路内から燃料が漏洩するのを
阻止するシールとは別個にシール手段を設ける必要性を
排除することができる。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、前記ヒー
タが、燃料噴射弁の弁体を囲繞するように円筒状に形成
されている請求項2に記載の燃料噴射弁が提供される。
【0010】請求項3に記載の燃料噴射弁では、ヒータ
が燃料噴射弁の弁体を囲繞するように円筒状に形成され
ているため、噴孔近傍、つまり、シート部近傍の燃料を
加熱することが容易になり、それゆえ、噴孔から噴射さ
れる燃料の霧化がより一層促進されることになる。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、円筒状に
形成されたヒータの内側表面と外側表面とを連通する連
通路が少なくとも一つ設けられることにより、燃料通路
が内側表面側の燃料通路と外側表面側の燃料通路とに分
岐されている請求項3に記載の燃料噴射弁が提供され
る。
【0012】請求項4に記載の燃料噴射弁では、燃料通
路がヒータの内側表面側の燃料通路とヒータの外側表面
側の燃料通路とに分岐されるため、ヒータの両面を使用
して燃料を効率良く加熱することができる。
【0013】請求項5に記載の発明によれば、前記ヒー
タが、前記弁体又は燃料噴射弁ハウジングに当接するた
めの当接部を有する請求項3に記載の燃料噴射弁が提供
される。
【0014】請求項5に記載の燃料噴射弁では、ヒータ
が弁体に当接するための当接部を有する場合、弁体が閉
弁位置に位置している時には、燃料噴射弁内でヒータが
がたついてしまうのを不動の弁体と当接部とにより阻止
することができ、また、弁体が全開位置を全閉位置との
間を移動している時には、ヒータと当接部とにより弁体
をガイドすることができる。ヒータが燃料噴射弁ハウジ
ングに当接するための当接部を有する場合、燃料噴射弁
内でヒータががたついてしまうのを不動の燃料噴射弁ハ
ウジングと当接部とにより阻止することができる。
【0015】請求項6に記載の発明によれば、前記上流
側部材が凹部を有し、前記フランジ部と前記下流側部材
とが前記凹部内に嵌入され、前記凹部の内側表面と前記
下流側部材とが密着せしめられる請求項2に記載の燃料
噴射弁が提供される。
【0016】請求項6に記載の燃料噴射弁では、フラン
ジ部と下流側部材とが上流側部材の凹部内に嵌入され、
凹部の内側表面と下流側部材とが密着せしめられる。そ
のため、下流側部材が燃料噴射弁の軸線方向に対して傾
いてしまうのを、上流側部材の凹部により阻止すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
【0018】図1は本発明の燃料噴射弁の第一の実施形
態の概略構成図、図2は図1のヒータ部分の拡大断面
図、図3はヒータの断面図である。詳細には、図3
(a)は図2のA−A断面図、図3(b)は図2のB−
B断面図である。図4は図1のヒータの側面図である。
図1〜図4において、1、1’は燃料噴射弁内の燃料通
路、2は燃料通路1、1’内の燃料を加熱するために燃
料通路1、1’内の燃料と接触する位置に配置された円
筒状ヒータ、3は燃料噴射弁の軸線方向Lにほぼ直交し
てヒータ2の一部をなして延びている板状フランジ、4
は燃料通路内と燃料通路外との境界を画定する燃料シー
ル面である。フランジ3の半径方向外側部分は燃料シー
ル面4よりも外側に配置されている。5はヒータ2に電
力を供給するためのリード線、6はヒータ2とリード線
5とを電気接続するための端子である。フランジ3の半
径方向外側部分に配置された端子6も燃料シール面4よ
りも外側に配置されている。
【0019】7は燃料を噴射するための噴孔、8はフラ
ンジ3よりも燃料噴射弁の軸線方向Lの噴孔側、つま
り、下流側(図2)に配置されたノズル、9はフランジ
3に対しノズル8の反対側、つまり、上流側(図2)に
配置された燃料噴射弁ケーシングである。ヒータ2は噴
孔7の近傍まで延びている。フランジ3はノズル8と燃
料噴射弁ケーシング9との間で挟圧保持されている。1
0は噴孔7を開閉するためのニードル弁である。ニード
ル弁10は円筒状ヒータ2により囲繞されている。11
はヒータ2の内側表面、12はヒータ2の外側表面、1
3はヒータ2の内側表面11と外側表面12とを連通す
る連通路である。連通路13により、燃料通路は内側表
面11側の燃料通路1と外側表面12側の燃料通路1’
とに分岐されている。燃料噴射弁ケーシング9は凹状に
形成されており、14は燃料噴射弁ケーシング9の凹部
の内側表面14である。フランジ3及びノズル8は燃料
噴射弁ケーシング9の凹部内に嵌入され、燃料噴射弁ケ
ーシング9の凹部の内側表面14とノズル8の外側表面
とが密着せしめられている。
【0020】21はニードル弁10を開弁方向に付勢す
るためのソレノイド、22はOリング、23はニードル
弁10を閉弁方向に付勢するためのスプリング、24は
ニードル弁10の最大リフト位置を規制するためのスト
ッパ、25はシート部である。通常ストッパにはCリン
グが使用されるが、本実施形態では燃料の漏洩を阻止す
るため、図3に示すように外周が連続しているストッパ
24が使用される。26はヒータ2の発熱体、27は発
熱体26と端子6との間に延びている導線、28は燃料
シール面4を画定するために燃料噴射弁ケーシング9と
ストッパ24との間に挿入されたガスケット、29は燃
料シール面4を画定するためにストッパ24とフランジ
3との間に挿入されたガスケット、30は燃料シール面
4を画定するためにフランジ3とノズル8との間に挿入
されたガスケットである。これらのガスケットには、例
えば銅ワッシャが使用される。尚、本実施形態ではフラ
ンジ3は加熱されないため、銅ワッシャの代わりに、表
面を樹脂でコーティングしたガスケットを使用し、シー
ル性を向上させることも可能である。また、フランジ3
及びノズル8の面粗さの値が小さく、平面度が大きい場
合には、銅ワッシャをガスケットとして使用しなくても
よい。
【0021】31はリテーニングナット、32はソレノ
イド21を駆動するためのドライバ、33はヒータ2に
電力を供給するための電源、34はECU、35は温度
センサ、36は燃圧センサ、37は負荷検出手段(アク
セル開度センサ等)、38はフランジ3の側面、39は
端子6を配置するために燃料噴射弁ケーシング9に形成
された切り欠きである。ヒータ2への電流の供給パター
ンは、温度センサ35、燃圧センサ36、負荷検出手段
37等の情報に基づきECU34により決定される。例
えば、水温が極めて低いとき、燃料通路1、1’内の温
度が上昇するまで噴射を開始することなくヒータ2によ
る加熱が行われる。その結果、不要な燃料消費及び未燃
ガスの排出を阻止することができる。尚、本実施形態で
はガスケット28、29及び30、ストッパ24、フラ
ンジ3、及びノズル8を拘束するためにリテーニングナ
ット31が使用されているが、他の実施形態では、リテ
ーニングナットを使用することなく燃料噴射弁の軸線方
向Lに力を加えた状態でガスケット、ストッパ、フラン
ジ、及びノズルを相互に溶接で接合することも可能であ
る。
【0022】本実施形態では、燃料噴射弁は筒内噴射式
内燃機関に適用される。ヒータ2によって燃料通路1、
1’内の燃料が加熱されることにより、燃料の微粒化や
気化が促進され、内燃機関の始動性が向上せしめられる
と共に、HCの低減が図られる。特には、内燃機関始動
時の第1回目に噴射される燃料を加熱することにより、
内燃機関の始動性が向上せしめられる。
【0023】本実施形態によれば、燃料噴射弁内の燃料
通路1、1’内の燃料と接触する位置に配置されたヒー
タ2の一部がフランジ状に形成され、フランジ3の一部
が燃料通路内と燃料通路外との境界を画定する燃料シー
ル面4よりも燃料通路外側に配置されることにより、ヒ
ータ2とリード線5との電気接続用端子6が燃料シール
面4よりも燃料通路外側に配置される。そのため、端子
6は、燃料通路内と燃料通路外との境界を画定する燃料
シール面4により、燃料通路1、1’内の燃料からシー
ルされる。つまり、リード線5とヒータ3との電気接続
用端子6を燃料通路1、1’内の燃料からシールするた
めに燃料通路内と燃料通路外との境界を画定する燃料シ
ール面4とは別個にシール手段を設ける必要性を排除す
ることができる。
【0024】すなわち本実施形態によれば、燃料噴射弁
内の燃料通路1、1’内であって燃料噴射弁の噴孔7近
傍に配置されたヒータ2が燃料噴射弁の軸線方向Lにほ
ぼ直交する板状フランジ3を有し、フランジ3よりも燃
料噴射弁の軸線方向Lの噴孔側(下流側)にノズル8が
設けられると共に、フランジ3に対しノズル8の反対側
(上流側)に燃料噴射弁ケーシング9が設けられ、ノズ
ル8と燃料噴射弁ケーシング9との間で挟圧保持された
フランジ3にヒータ2とリード線5との電気接続用端子
6が配置される。そのため、電気接続用端子6は、フラ
ンジ3がノズル8と燃料噴射弁ケーシング9との間で挟
圧保持されることにより、燃料通路1、1’内の燃料か
らシールされる。つまり、リード線5とヒータ2との電
気接続用端子6を燃料通路1、1’内の燃料からシール
するために、燃料通路1、1’内から燃料が漏洩するの
を阻止するガスケット28、29及び30とは別個にシ
ール手段を設ける必要性を排除することができる。
【0025】更に本実施形態によれば、ヒータ2のフラ
ンジ3以外の部分が燃料通路1、1’内の燃料に直接接
触するため、熱伝達が良く、燃料を急速に昇温させるこ
とができる。一方、フランジ3に発熱体26を配置しな
いようにすることにより、ノズル8や燃料噴射弁ケーシ
ング9に熱が奪われてしまうのを阻止することができ
る。
【0026】また本実施形態によれば、ヒータ2がニー
ドル弁2を囲繞するように円筒状に形成されているた
め、噴孔7の近傍、つまり、シート部25の近傍の燃料
を加熱することが容易になり、それゆえ、噴孔7から噴
射される燃料の霧化がより一層促進されることになる。
その上、燃料通路がヒータ2の内側表面11側の燃料通
路1とヒータ2の外側表面12側の燃料通路1’とに分
岐されるため、ヒータ2の両面を使用して燃料を効率良
く加熱することができる。更にフランジ3とノズル8と
が燃料噴射弁ケーシング9の凹部内に嵌入され、凹部の
内側表面14とノズル8とが密着せしめられるため、ノ
ズル8が燃料噴射弁の軸線方向Lに対して傾いてしまう
のを、燃料噴射弁ケーシング9の凹部により阻止するこ
とができる。また、凹部の内側表面14とフランジ3の
外側表面38とが同様に密着せしめられるため、ヒータ
2が燃料噴射弁の軸線方向Lに対して傾き燃料シール面
4に隙間が生じてしまうのを、燃料噴射弁ケーシング9
の凹部により阻止することができる。
【0027】本実施形態のヒータ2は、本体がセラミッ
クにより形成され、発熱体26にはタングステン線が使
用され、図4に示すように一筆書き状にセラミックの内
部に配線される。それゆえ、発熱体26は燃料から絶縁
され、発熱体26の腐食が阻止される。
【0028】以下、本発明の燃料噴射弁の第二の実施形
態について説明する。図5はヒータ部分の拡大断面図で
ある。本実施形態において、図1〜図4に示した参照番
号と同一の参照番号は図1〜図4に示した部品又は部分
と同一の部品又は部分を示している。図5において、5
1はニードル弁10に当接するためにヒータ2に設けら
れた当接部、52はノズル8に当接するためにヒータ2
に設けられた当接部である。
【0029】本実施形態によれば、第一の実施形態と同
様の効果を奏することができる。更に、ヒータ2がニー
ドル弁10に当接するための当接部51を有するため、
ニードル弁10が閉弁位置に位置している時には、燃料
噴射弁内でヒータ2ががたついてしまうのを不動のニー
ドル弁10と当接部51とにより阻止することができ、
また、ニードル弁10が全開位置を全閉位置との間を移
動している時には、当接部51によりニードル弁10を
ガイドすることができる。また、ヒータ2がノズル8に
当接するための当接部52を有するため、燃料噴射弁内
でヒータ2ががたついてしまうのを不動のノズル8と当
接部52とにより阻止することができる。
【0030】以下、本発明の燃料噴射弁の第三の実施形
態について説明する。図6はヒータの側面図である。本
実施形態において、図1〜図4に示した参照番号と同一
の参照番号は図1〜図4に示した部品又は部分と同一の
部品又は部分を示している。図6において、102はソ
レノイドヒータ、126はコイルである。本実施形態に
よっても、第一の実施形態と同様の効果を奏することが
できる。本実施形態では、コイル126に高周波の交番
電流を印加することにより、ヒータ本体を電磁誘導加熱
することができる。尚、他の実施形態では、ヒータの別
構成として、発熱体をヒータ表面に印刷することも可能
である。本実施形態によれば、第一の実施形態と同様の
効果を奏することができると共に、燃料への熱伝達性能
が向上するために燃料を急速に昇温させることができ
る。
【0031】以下、本発明の燃料噴射弁の第四の実施形
態について説明する。図7はヒータの縦断面図である。
本実施形態において、図1〜図4に示した参照番号と同
一の参照番号は図1〜図4に示した部品又は部分と同一
の部品又は部分を示している。図7において、202は
ホットプレス法により形成されたヒータ、203は非導
電体のチッカケイソにより形成されたフランジ、226
は導電体の2ケイカモリブデンにより形成された発熱体
である。本実施形態によっても、第一の実施形態と同様
の効果を奏することができる。更に、第一の実施形態の
場合に比べ、フランジ203を安価に製造することがで
きると共に、安価に表面積の大きいフランジを製造する
ことができる。また、発熱体にタングステン線等を使用
する必要がないため、断線の可能性を排除することがで
きる。尚、図示しないが他の実施形態では、ヒータとし
てPCTサーミスタを使用することが可能である。PC
Tサーミスタを使用することにより、燃料温度の最高点
を規制し、ペーパロックや燃料噴射弁の溶損等を未然に
防止することができる。
【0032】以下、本発明の燃料噴射弁の第五の実施形
態について説明する。図8はヒータについての図であ
る。詳細には、図8(a)はヒータの概略配線図、図8
(b)はヒータに通電される電流と時間との関係を示し
たグラフである。本実施形態において、図1〜図4に示
した参照番号と同一の参照番号は図1〜図4に示した部
品又は部分と同一の部品又は部分を示している。図8
(a)において、350は電源33に並列に配列された
コンデンサである。本実施形態では、内燃機関の始動時
においてヒータ2には電源からに加え、コンデンサ35
0からも電流が供給される。電源33とコンデンサ35
0とを並列に配列し両者から電流を供給する本実施形態
(図8(b)の実線)によれば、電源のみ使用される場
合(図8(b)の破線)に比べ立上がり電流を大きくす
ることができ、燃料通路1、1’内の燃料を急速に昇温
させることができる。また、他の実施形態では、電源3
3とコンデンサ350とを並列に配列するものの、両者
から同時に電流を供給する代わりに異なるタイミングで
コンデンサと電源とから電流を供給することが可能であ
る(図8(b)の二点鎖線)。この実施形態によれば、
内燃機関の始動時におけるバッテリの負荷を軽減するこ
とができる。
【0033】以下、本発明の燃料噴射弁の第六の実施形
態について説明する。図9はヒータ及び燃料噴射弁ケー
シングの部分断面側面図、図10は図9のC−C断面図
である。図9及び図10において、402はヒータ、4
06はヒータ側端子、409は燃料噴射弁ケーシング、
451は板ばねにより形成された可撓性の燃料噴射弁ケ
ーシング側端子、452はリード線である。ヒータ側端
子406と燃料噴射弁ケーシング側端子451とは、ヒ
ータ402が燃料噴射弁ケーシング409内の所定位置
に配置されたときに互いに対面し接触するように配置さ
れている。本実施形態によれば、端子用の切り欠きを燃
料噴射弁ケーシングに形成する必要がなくなるため、第
一の実施形態の場合に比べ、燃料噴射弁ケーシング40
9の強度を向上させることができる。また、端子40
6、451の接続と燃料噴射弁ケーシング409内への
ヒータ402の挿入とが同時に行われるため、第一の実
施形態の場合に比べ生産性を向上させることができる。
【0034】以下、本発明の燃料噴射弁の第七の実施形
態について説明する。図11はヒータを示した図であ
る。詳細には、図11(a)はヒータの端面図、図11
(b)はヒータの縦断面図である。本実施形態におい
て、図1〜図4に示した参照番号と同一の参照番号は図
1〜図4に示した部品又は部分と同一の部品又は部分を
示している。図11(a)及び図11(b)において、
502はヒータ、509は燃料噴射弁ケーシング、51
2、512’は連通路、526、526’は発熱体であ
る。本実施形態では、異なる発熱体526、526’が
別個の系統を構成しているため、選択的にヒータ502
を部分的に発熱させることができる。それゆえ、噴孔7
から噴射される噴霧形状を変更することができる。
【0035】以下、本発明の燃料噴射弁の第八の実施形
態について説明する。図12はヒータを示した図であ
る。詳細には、図12(a)はヒータの端面図、図12
(b)はヒータの縦断面図である。本実施形態におい
て、図1〜図4及び図11に示した参照番号と同一の参
照番号は図1〜図4及び図11に示した部品又は部分と
同一の部品又は部分を示している。図12(a)及び図
12(b)において、602はヒータ、626は小抵抗
発熱体、626’は大抵抗発熱体である。本実施形態で
は、ヒータ602の噴孔7に近い部分に抵抗値の大きい
発熱体626’が配置されている。そのため、例えば内
燃機関の始動時のように噴孔7に近い燃料を早期に昇温
させたいという要求に答えることが可能になる。
【0036】以下、本発明の燃料噴射弁の第九の実施形
態について説明する。図13はヒータ部分の拡大断面図
である。本実施形態において、図1〜図4に示した参照
番号と同一の参照番号は図1〜図4に示した部品又は部
分と同一の部品又は部分を示している。図13におい
て、708はノズル、753は例えばセラミックのよう
な遮熱部材である。本実施形態によれば、ノズル708
の先端部分を遮熱部材753により構成したため、ノズ
ル本体にヒータ2の熱が奪われるのを阻止し、燃料通路
1、1’内の燃料を効率良く昇温させることができる。
【0037】上述した実施形態では本発明の燃料噴射弁
は内燃機関に適用されているが、他の実施形態では、例
えば特開平11−92102号公報に記載されているよ
うな燃料改質装置に本発明の燃料噴射弁を適用すること
も可能である。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、電気接
続部分は、燃料通路内と燃料通路外との境界を画定する
燃料シール面により、燃料通路内の燃料からシールされ
る。つまり、電力供給ラインとヒータとの電気接続部分
を燃料通路内の燃料からシールするために燃料通路内と
燃料通路外との境界を画定する燃料シール面とは別個に
シール手段を設ける必要性を排除することができる。
【0039】請求項2に記載の発明によれば、電気接続
部分は、フランジ部が下流側部材と上流側部材との間で
挟圧保持されることにより、燃料通路内の燃料からシー
ルされる。つまり、電力供給ラインとヒータとの電気接
続部分を燃料通路内の燃料からシールするために、燃料
通路内から燃料が漏洩するのを阻止するシールとは別個
にシール手段を設ける必要性を排除することができる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、噴孔近
傍、つまり、シート部近傍の燃料を加熱することが容易
になり、それゆえ、噴孔から噴射される燃料の霧化がよ
り一層促進されることになる。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、ヒータの
両面を使用して燃料を効率良く加熱することができる。
【0042】請求項5に記載の発明によれば、ヒータが
弁体に当接するための当接部を有する場合、弁体が閉弁
位置に位置している時には、燃料噴射弁内でヒータがが
たついてしまうのを不動の弁体と当接部とにより阻止す
ることができ、また、弁体が全開位置を全閉位置との間
を移動している時には、ヒータと当接部とにより弁体を
ガイドすることができる。ヒータが燃料噴射弁ハウジン
グに当接するための当接部を有する場合、燃料噴射弁内
でヒータががたついてしまうのを不動の燃料噴射弁ハウ
ジングと当接部とにより阻止することができる。
【0043】請求項6に記載の発明によれば、下流側部
材が燃料噴射弁の軸線方向に対して傾いてしまうのを、
上流側部材の凹部により阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料噴射弁の第一の実施形態の概略構
成図である。
【図2】第一の実施形態のヒータ部分の拡大断面図であ
る。
【図3】第一の実施形態のヒータの断面図である。
【図4】第一の実施形態のヒータの側面図である。
【図5】第二の実施形態のヒータ部分の拡大断面図であ
る。
【図6】第三の実施形態のヒータの側面図である。
【図7】第四の実施形態のヒータの縦断面図である。
【図8】第五の実施形態のヒータについての図である。
【図9】第六の実施形態のヒータ及び燃料噴射弁ケーシ
ングの部分断面側面図である。
【図10】図9のC−C断面図である。
【図11】第七の実施形態のヒータを示した図である。
【図12】第八の実施形態のヒータを示した図である。
【図13】第九の実施形態のヒータ部分の拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1、1’…燃料通路 2…ヒータ 3…フランジ 4…燃料シール面 5…リード線 6…端子
フロントページの続き (72)発明者 中山 雅夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−366585(JP,A) 特開 昭48−100524(JP,A) 実開 昭56−117058(JP,U) 実開 昭54−112917(JP,U) 実開 昭57−69173(JP,U) 特表2000−508041(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 53/04 F02M 53/06 F02M 51/06 F02M 61/16 F02M 69/00 310

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射弁内の燃料通路内の燃料と接触
    する位置にヒータを配置した燃料噴射弁において、ヒー
    タの一部をフランジ状に形成し、燃料通路内と燃料通路
    外との境界を画定する燃料シール面よりも燃料通路外側
    に前記ヒータの一部を配置することにより、前記燃料シ
    ール面よりも燃料通路外側に前記ヒータの一部と電力供
    給ラインとの電気接続部分を配置した燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 燃料噴射弁内の燃料通路内であって燃料
    噴射弁の噴孔近傍にヒータを配置した燃料噴射弁におい
    て、前記ヒータが燃料噴射弁の軸線方向にほぼ直交する
    板状フランジ部を有し、前記フランジ部よりも燃料噴射
    弁の軸線方向噴孔側に下流側部材を設けると共に、前記
    フランジ部に対し前記下流側部材の反対側に上流側部材
    を設け、前記下流側部材と前記上流側部材とにより前記
    フランジ部を挟圧保持し、前記下流側部材と前記上流側
    部材との間で挟圧保持されたフランジ部に電力供給ライ
    ンとの電気接続部分を配置した燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 前記ヒータが、燃料噴射弁の弁体を囲繞
    するように円筒状に形成されている請求項2に記載の燃
    料噴射弁。
  4. 【請求項4】 円筒状に形成されたヒータの内側表面と
    外側表面とを連通する連通路が少なくとも一つ設けられ
    ることにより、燃料通路が内側表面側の燃料通路と外側
    表面側の燃料通路とに分岐されている請求項3に記載の
    燃料噴射弁。
  5. 【請求項5】 前記ヒータが、前記弁体又は燃料噴射弁
    ハウジングに当接するための当接部を有する請求項3に
    記載の燃料噴射弁。
  6. 【請求項6】 前記上流側部材が凹部を有し、前記フラ
    ンジ部と前記下流側部材とが前記凹部内に嵌入され、前
    記凹部の内側表面と前記下流側部材とが密着せしめられ
    る請求項2に記載の燃料噴射弁。
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