JP3435029B2 - ポリマー電池用電極要素の製造装置 - Google Patents
ポリマー電池用電極要素の製造装置Info
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- JP3435029B2 JP3435029B2 JP22535497A JP22535497A JP3435029B2 JP 3435029 B2 JP3435029 B2 JP 3435029B2 JP 22535497 A JP22535497 A JP 22535497A JP 22535497 A JP22535497 A JP 22535497A JP 3435029 B2 JP3435029 B2 JP 3435029B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー電池用電
極要素の製造装置に係り、さらに詳しくはポリマー電池
用電極要素を成す積層体のラミネーション装置に関す
る。
極要素の製造装置に係り、さらに詳しくはポリマー電池
用電極要素を成す積層体のラミネーション装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機や携帯型ノートパソコ
ンなど電子機器のコードレス化、高性能化はめざまし
く、これら電子機器の電源となる二次電池においても、
小形、軽量、薄型化や大容量、高電圧などが求められて
いる。そして、このような要望に対して、正極層、ポリ
マ−電解質層および負極層を重ね合わせ、シート状(薄
型)に一体化した構成の電極要素を備えた厚さ 0.5mm程
度のリチウム非水溶媒電池も知られている(たとえば米
国特許第 5,296,318号明細書)。
ンなど電子機器のコードレス化、高性能化はめざまし
く、これら電子機器の電源となる二次電池においても、
小形、軽量、薄型化や大容量、高電圧などが求められて
いる。そして、このような要望に対して、正極層、ポリ
マ−電解質層および負極層を重ね合わせ、シート状(薄
型)に一体化した構成の電極要素を備えた厚さ 0.5mm程
度のリチウム非水溶媒電池も知られている(たとえば米
国特許第 5,296,318号明細書)。
【0003】図4は、前記ポリマー電解質電池用電極要
素の一構成例の要部を断面的に示したものである。図4
において、1はセパレーターの機能をする電解質保持性
のポリマ−電解質系シート(たとえばヘキサフロロプロ
ピレン−フッ化ビニリデン共重合体などのポリマと、リ
チウム塩などのエチレンカーボネート溶液…非水電解液
…との系)、2は金属酸化物などの活物質、非水電解液
および電解質保持性ポリマーを含む正極層を集電体に積
層して成る正極シート、3はリチウムイオンを吸蔵・放
出する活物質、非水電解液および電解質保持性ポリマー
を含む負極層を集電体に積層して成る負極シートであ
る。
素の一構成例の要部を断面的に示したものである。図4
において、1はセパレーターの機能をする電解質保持性
のポリマ−電解質系シート(たとえばヘキサフロロプロ
ピレン−フッ化ビニリデン共重合体などのポリマと、リ
チウム塩などのエチレンカーボネート溶液…非水電解液
…との系)、2は金属酸化物などの活物質、非水電解液
および電解質保持性ポリマーを含む正極層を集電体に積
層して成る正極シート、3はリチウムイオンを吸蔵・放
出する活物質、非水電解液および電解質保持性ポリマー
を含む負極層を集電体に積層して成る負極シートであ
る。
【0004】ここで、正極シート2の活物質としては、
たとえばリチウムマンガン複合酸化物、二酸化マンガ
ン、リチウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケ
ルコバルト酸化物、リチウムを含む非晶質五酸化バナジ
ウム、カルコゲン化合物などが挙げられる。また、負極
活物質としては、たとえばビスフェノール樹脂、ポリア
クリロニトリル、セルローズなどの焼成物、コークスや
ピッチの焼成物が挙げられ、これらは天然もしくは人口
グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラッ
ク,ケッチェンブラック、ニッケル粉末、ニッケル粉末
などを含有した形態を採ってもよい。
たとえばリチウムマンガン複合酸化物、二酸化マンガ
ン、リチウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケ
ルコバルト酸化物、リチウムを含む非晶質五酸化バナジ
ウム、カルコゲン化合物などが挙げられる。また、負極
活物質としては、たとえばビスフェノール樹脂、ポリア
クリロニトリル、セルローズなどの焼成物、コークスや
ピッチの焼成物が挙げられ、これらは天然もしくは人口
グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラッ
ク,ケッチェンブラック、ニッケル粉末、ニッケル粉末
などを含有した形態を採ってもよい。
【0005】さらに、電解質系シート1は、たとえばエ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカー
ボネート、メチルエチルカーボネートなどの非水溶媒
に、過塩素酸リチウム、六フッ化リン酸リチウム、ホウ
四フッ化リチウム、六フッ化ヒ素リチウム、トリフルオ
ロメタンスルホン酸リチウムなどを 0.2〜 2mol/ l程度
に溶解させたものが挙げられる。
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカー
ボネート、メチルエチルカーボネートなどの非水溶媒
に、過塩素酸リチウム、六フッ化リン酸リチウム、ホウ
四フッ化リチウム、六フッ化ヒ素リチウム、トリフルオ
ロメタンスルホン酸リチウムなどを 0.2〜 2mol/ l程度
に溶解させたものが挙げられる。
【0006】そして、この種の軽量、フレキシブルなリ
チウムポリマー電池の製造に当たっては、電極要素のラ
ミネーションが前提として行われる。すなわち、電極要
素である正極シート2、セパレータ(ポリマ−電解質
系)シート1および負極シート3を積層状に組み合わ
せ、この積層体を加圧ローラ(ラミネーターローラー)
間を通過させる過程で一体化する。なお、加圧ローラに
よる加圧・一体化に当たっては、エンドレス型ベルトで
搬送する過程で積層体を所要の温度に加熱・加温し、加
圧・一体化を行い易いようにしている。
チウムポリマー電池の製造に当たっては、電極要素のラ
ミネーションが前提として行われる。すなわち、電極要
素である正極シート2、セパレータ(ポリマ−電解質
系)シート1および負極シート3を積層状に組み合わ
せ、この積層体を加圧ローラ(ラミネーターローラー)
間を通過させる過程で一体化する。なお、加圧ローラに
よる加圧・一体化に当たっては、エンドレス型ベルトで
搬送する過程で積層体を所要の温度に加熱・加温し、加
圧・一体化を行い易いようにしている。
【0007】その後、一体化された電極要素を所定の形
状・寸法に切断分離し、所要の外部用リードを付設し、
前記正極シート2および負極シート3の裏面側を樹脂フ
ィルムで被覆保護・シール層(封止層)するか、電極要
素中に含まれている可塑剤を抽出した後、電池外装缶内
に封装する。そして、要すれば電解液を供給・注入した
後、外部用リードを導出させながら、電池外装缶の開口
部を封止することにより電池化している。
状・寸法に切断分離し、所要の外部用リードを付設し、
前記正極シート2および負極シート3の裏面側を樹脂フ
ィルムで被覆保護・シール層(封止層)するか、電極要
素中に含まれている可塑剤を抽出した後、電池外装缶内
に封装する。そして、要すれば電解液を供給・注入した
後、外部用リードを導出させながら、電池外装缶の開口
部を封止することにより電池化している。
【0008】なお、上記正極シート2および負極シート
3の構成も同様に、圧着・一体化で製造される。すなわ
ち、正極活物質系シートもしくは負極活物質系シート
で、対応する集電体層を挟む用に積層し、この積層体を
圧着・一体化することにより、正極シート2や負極シー
ト3を作成している。
3の構成も同様に、圧着・一体化で製造される。すなわ
ち、正極活物質系シートもしくは負極活物質系シート
で、対応する集電体層を挟む用に積層し、この積層体を
圧着・一体化することにより、正極シート2や負極シー
ト3を作成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記電極部材
の積層体を一体化する工程においては、前工程の搬送過
程で、予め、積層体を加熱するため、加圧ローラに移行
する過程で温度が低下し、加圧ローラ間の通過に伴う圧
着(圧接)・一体化が十分に成されない場合がある。す
なわち、所要の電極部材シートを積層し、全体的にほぼ
一様な緻密性ないし組成系を有する電極要素シートを製
造し易くするため、圧着・一体化に先立って、前記積層
体を所要の温度に加熱して加圧ローラに供給しても、こ
の搬送・供給過程で温度降下が起こる。
の積層体を一体化する工程においては、前工程の搬送過
程で、予め、積層体を加熱するため、加圧ローラに移行
する過程で温度が低下し、加圧ローラ間の通過に伴う圧
着(圧接)・一体化が十分に成されない場合がある。す
なわち、所要の電極部材シートを積層し、全体的にほぼ
一様な緻密性ないし組成系を有する電極要素シートを製
造し易くするため、圧着・一体化に先立って、前記積層
体を所要の温度に加熱して加圧ローラに供給しても、こ
の搬送・供給過程で温度降下が起こる。
【0010】したがって、加圧ローラで圧着・一体化す
る段階では、前記圧着・一体化に適する加熱温度を有し
ないので、十分な圧着・一体化がなされなかったり、あ
るいは温度ムラの存在により一様な圧着・一体化がなさ
れないことがある。そして、この圧着・一体化の問題、
換言するとラミネート不良の発生は、二次電池化した場
合、たとえばサイクル特性の劣化を招来するなど、電池
不良の原因となるので、電池性能や信頼性、製造歩留ま
りなどの点で、由々しい問題を提起する恐れがある。
る段階では、前記圧着・一体化に適する加熱温度を有し
ないので、十分な圧着・一体化がなされなかったり、あ
るいは温度ムラの存在により一様な圧着・一体化がなさ
れないことがある。そして、この圧着・一体化の問題、
換言するとラミネート不良の発生は、二次電池化した場
合、たとえばサイクル特性の劣化を招来するなど、電池
不良の原因となるので、電池性能や信頼性、製造歩留ま
りなどの点で、由々しい問題を提起する恐れがある。
【0011】本発明は、このような事情に対してなされ
たもので、ほぼ一様な組成系ないし緻密系で、高性能な
ポリマー電極要素を容易に、かつ歩留まりよく製造でき
る製造装置の提供を目的とする。
たもので、ほぼ一様な組成系ないし緻密系で、高性能な
ポリマー電極要素を容易に、かつ歩留まりよく製造でき
る製造装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、対向
間隔を任意に設定できるようにほぼ平行に配置され、か
つリポリマー電池用電極部材の積層体を挟持的に走行・
搬送する一対のエンドレス型ベルトと、前記エンドレス
型ベルトで挟持搬送されるポリマー電池用電極部材の積
層体を両面側から加熱する一対の加熱ユニットと、前記
エンドレス型ベルトで搬送された積層体を両面側から回
転・圧接して一体化する平行に配設された一対の加熱源
内蔵型の加圧ローラと、前記内蔵する加熱源による加圧
ローラ温度を制御する温度調整機構と、前記加圧ローラ
の対向面間を圧接・通過する積層体に、少なくとも一方
の加圧ローラを介して荷重を負荷する荷重負荷機構とを
有することを特徴とするポリマー電池用電極要素の製造
装置である。
間隔を任意に設定できるようにほぼ平行に配置され、か
つリポリマー電池用電極部材の積層体を挟持的に走行・
搬送する一対のエンドレス型ベルトと、前記エンドレス
型ベルトで挟持搬送されるポリマー電池用電極部材の積
層体を両面側から加熱する一対の加熱ユニットと、前記
エンドレス型ベルトで搬送された積層体を両面側から回
転・圧接して一体化する平行に配設された一対の加熱源
内蔵型の加圧ローラと、前記内蔵する加熱源による加圧
ローラ温度を制御する温度調整機構と、前記加圧ローラ
の対向面間を圧接・通過する積層体に、少なくとも一方
の加圧ローラを介して荷重を負荷する荷重負荷機構とを
有することを特徴とするポリマー電池用電極要素の製造
装置である。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載のポリマ
ー電池用電極要素の製造装置において、加圧ローラは少
なくとも外周面が耐熱・耐摩耗性のセラミックスで構成
されていることを特徴とする。
ー電池用電極要素の製造装置において、加圧ローラは少
なくとも外周面が耐熱・耐摩耗性のセラミックスで構成
されていることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、対向間隔を任意に設定
できるようにほぼ平行に配置され、かつポリマー電池用
電極部材の積層体を挟持的に走行・搬送する一対のエン
ドレス型ベルトと、前記エンドレス型ベルトで挟持搬送
されるポリマー電池用電極部材の積層体を両面側から加
熱し、かつ一方はエンドレス型ベルトに離接可能に配設
された一対の加熱ユニットと、前記エンドレス型ベルト
で搬送された積層体を両面側から回転・圧接して一体化
する平行に配設された一対の加圧ローラと、前記加圧ロ
ーラの対向面間を圧接・通過する積層体に、少なくとも
一方の加圧ローラを介して荷重を負荷する荷重負荷機構
と、前記荷重負荷機構が加圧ローラ側に負荷した荷重を
測定する荷重測定機構と、前記荷重測定機構で測定した
負荷荷重値を演算し、この演算によって荷重負荷機構の
荷重負荷を制御するする荷重負荷制御機構とを有するこ
とを特徴とするポリマー電池用電極要素の製造装置であ
る。 請求項4の発明は、請求項3記載のポリマー電池
用電極要素の製造装置において、加圧ローラは少なくと
も外周面が耐熱・耐摩耗性のセラミックスで構成されて
いることを特徴とする。
できるようにほぼ平行に配置され、かつポリマー電池用
電極部材の積層体を挟持的に走行・搬送する一対のエン
ドレス型ベルトと、前記エンドレス型ベルトで挟持搬送
されるポリマー電池用電極部材の積層体を両面側から加
熱し、かつ一方はエンドレス型ベルトに離接可能に配設
された一対の加熱ユニットと、前記エンドレス型ベルト
で搬送された積層体を両面側から回転・圧接して一体化
する平行に配設された一対の加圧ローラと、前記加圧ロ
ーラの対向面間を圧接・通過する積層体に、少なくとも
一方の加圧ローラを介して荷重を負荷する荷重負荷機構
と、前記荷重負荷機構が加圧ローラ側に負荷した荷重を
測定する荷重測定機構と、前記荷重測定機構で測定した
負荷荷重値を演算し、この演算によって荷重負荷機構の
荷重負荷を制御するする荷重負荷制御機構とを有するこ
とを特徴とするポリマー電池用電極要素の製造装置であ
る。 請求項4の発明は、請求項3記載のポリマー電池
用電極要素の製造装置において、加圧ローラは少なくと
も外周面が耐熱・耐摩耗性のセラミックスで構成されて
いることを特徴とする。
【0015】請求項1ないし請求項4の発明において、
ポリマー電池用電極部材の積層体を挟持的に保持搬送す
る一対の搬送機構は、エンドレス型ベルトであり、一般
的に、少なくとも40〜 200℃程度の温度に耐える耐熱性
が要求される。ここで、エンドレス型ベルトは、ポリマ
ー電池用電極部材の積層体を、型崩れなどを起こさせず
に、いわば補強しながら加圧ローラへ搬送するととも
に、この搬送過程で、ポリマー電池用電極部材の積層体
に所要の温度を伝達できる程度の厚さ、材質、もしくは
構造などが望まれる。たとえば、材質がテトラフロロエ
チレン繊維の場合は、厚さ 0.1〜 0.5mm程度のテープも
しくはシート状が好ましい。
ポリマー電池用電極部材の積層体を挟持的に保持搬送す
る一対の搬送機構は、エンドレス型ベルトであり、一般
的に、少なくとも40〜 200℃程度の温度に耐える耐熱性
が要求される。ここで、エンドレス型ベルトは、ポリマ
ー電池用電極部材の積層体を、型崩れなどを起こさせず
に、いわば補強しながら加圧ローラへ搬送するととも
に、この搬送過程で、ポリマー電池用電極部材の積層体
に所要の温度を伝達できる程度の厚さ、材質、もしくは
構造などが望まれる。たとえば、材質がテトラフロロエ
チレン繊維の場合は、厚さ 0.1〜 0.5mm程度のテープも
しくはシート状が好ましい。
【0016】さらに、前記一対のエンドレス型ベルトを
走行駆動する走行駆動機構は、駆動源となる駆動ロー
ラ、走行をガイドするガイドローラを有するもので、こ
れら一対の耐熱性のエンドレス型ベルトを、一定方向に
ほぼ等速度で走行させることによって、前記積層体外周
面の摩擦損傷の発生など回避できる。
走行駆動する走行駆動機構は、駆動源となる駆動ロー
ラ、走行をガイドするガイドローラを有するもので、こ
れら一対の耐熱性のエンドレス型ベルトを、一定方向に
ほぼ等速度で走行させることによって、前記積層体外周
面の摩擦損傷の発生など回避できる。
【0017】なお、エンドレス型ベルトで搬送・供給す
るポリマー電池用電極部材の積層体が、そのエンドレス
型ベルトによって挟持的に保持され、変形や損傷などが
起こらないように搬送するために、対向するエンドレス
型ベルト主面の間隔を調整できる構成としておくことが
望ましい。すなわち、一方のエンドレス型ベルトを押圧
する形に、進退可能に可動型加圧ユニットを配置してお
き、その可動型加圧ユニットの進退で、対を成すエンド
レス型ベルトの対向間隔を調節し、エンドレス型ベルト
で電極部材の積層体を補強しながら、挟持的に保持搬送
する構成を採ることが好ましい。
るポリマー電池用電極部材の積層体が、そのエンドレス
型ベルトによって挟持的に保持され、変形や損傷などが
起こらないように搬送するために、対向するエンドレス
型ベルト主面の間隔を調整できる構成としておくことが
望ましい。すなわち、一方のエンドレス型ベルトを押圧
する形に、進退可能に可動型加圧ユニットを配置してお
き、その可動型加圧ユニットの進退で、対を成すエンド
レス型ベルトの対向間隔を調節し、エンドレス型ベルト
で電極部材の積層体を補強しながら、挟持的に保持搬送
する構成を採ることが好ましい。
【0018】請求項1ないし請求項4の発明において、
前記エンドレス型ベルトによって挟持搬送されるポリマ
ー電池用電極部材の積層体を両面側から加熱する一対の
加熱ユニットは、たとえば電気抵抗発熱や、温水もしく
は水蒸気などを熱源としたものである。
前記エンドレス型ベルトによって挟持搬送されるポリマ
ー電池用電極部材の積層体を両面側から加熱する一対の
加熱ユニットは、たとえば電気抵抗発熱や、温水もしく
は水蒸気などを熱源としたものである。
【0019】また、前記エンドレス型ベルトを通過した
(搬送された)ポリマー電池用電極部材の積層体を一体
化する一対の加圧ローラは、たとえば電気抵抗発熱や、
温水もしくは水蒸気などを熱源として内蔵するセラミッ
ク製、金属製もしくは耐熱性樹脂製などである。そし
て、前記熱源の熱容量は、搬送過程での加熱温度から圧
着・一体化時の温度低下分を補充する程度でよく、さら
に、加圧ローラの幅や径などは、加圧一体化するポリマ
ー電池用電極部材の積層体に対応して設定する。なお、
加圧ローラの少なくとも外周面が、耐熱・耐摩耗性のセ
ラミックスで構成されている場合は、良好な耐久性を呈
するだけでなく、圧着・一体化時において、負荷荷重機
構からの荷重も伝達し易くなる。
(搬送された)ポリマー電池用電極部材の積層体を一体
化する一対の加圧ローラは、たとえば電気抵抗発熱や、
温水もしくは水蒸気などを熱源として内蔵するセラミッ
ク製、金属製もしくは耐熱性樹脂製などである。そし
て、前記熱源の熱容量は、搬送過程での加熱温度から圧
着・一体化時の温度低下分を補充する程度でよく、さら
に、加圧ローラの幅や径などは、加圧一体化するポリマ
ー電池用電極部材の積層体に対応して設定する。なお、
加圧ローラの少なくとも外周面が、耐熱・耐摩耗性のセ
ラミックスで構成されている場合は、良好な耐久性を呈
するだけでなく、圧着・一体化時において、負荷荷重機
構からの荷重も伝達し易くなる。
【0020】この加圧ローラは、搬送機構、たとえばエ
ンドレス型ベルトの走行方向に隣接配置され、エンドレ
ス型ベルトで挟持的に保持搬送されるポリマー電池用電
極部材の積層体が連続的に供給される構成が採られる。
したがって、エンドレス型ベルトとほぼ等速度にて回転
することにより、前記積層体外周面の摩擦損傷の発生な
ど回避しながら、一体化することが可能となる。なお、
加圧ローラの回転・駆動は、独立した回転駆動源によっ
て行ってもよいが、前記エンドレス型ベルトの搬送駆動
源を利用した構成とすることもできる。
ンドレス型ベルトの走行方向に隣接配置され、エンドレ
ス型ベルトで挟持的に保持搬送されるポリマー電池用電
極部材の積層体が連続的に供給される構成が採られる。
したがって、エンドレス型ベルトとほぼ等速度にて回転
することにより、前記積層体外周面の摩擦損傷の発生な
ど回避しながら、一体化することが可能となる。なお、
加圧ローラの回転・駆動は、独立した回転駆動源によっ
て行ってもよいが、前記エンドレス型ベルトの搬送駆動
源を利用した構成とすることもできる。
【0021】請求項1および2の発明では、ポリマー電
池用電極部材の積層体が、一対のエンドレス型ベルトで
挟持的に保持され、かつ加熱されて加圧一体化する加圧
ローラに搬送・供給される。つまり、それ自体型崩れな
いし変形などを起こし易いポリマー電池用電極部材の積
層体は、所要の温度に加熱され、かつエンドレス型ベル
トで挟持的に保持されて、型崩れないし変形などを起こ
さない状態で加圧一体化する加圧ローラに供給される。
池用電極部材の積層体が、一対のエンドレス型ベルトで
挟持的に保持され、かつ加熱されて加圧一体化する加圧
ローラに搬送・供給される。つまり、それ自体型崩れな
いし変形などを起こし易いポリマー電池用電極部材の積
層体は、所要の温度に加熱され、かつエンドレス型ベル
トで挟持的に保持されて、型崩れないし変形などを起こ
さない状態で加圧一体化する加圧ローラに供給される。
【0022】しかも、加圧ローラでの一体化に当たっ
て、加圧ローラは適度の加熱源として機能する一方、荷
重負荷によって圧着・一体化作用が補強される。したが
って、ほぼ一様な厚さ、緻密性、組成分系を採った高品
質のポリマー電池用電極要素を容易に製造できる。
て、加圧ローラは適度の加熱源として機能する一方、荷
重負荷によって圧着・一体化作用が補強される。したが
って、ほぼ一様な厚さ、緻密性、組成分系を採った高品
質のポリマー電池用電極要素を容易に製造できる。
【0023】請求項3および4の発明では、加圧ローラ
を介して負荷する荷重が、より高精度ないし適切に負荷
されるため、積層体の圧着・一体化作用が適正に制御さ
れる。したがって、高品質、高性能なポリマー電池用電
池要素を、より容易に、かつ量産的に提供することがで
きる。
を介して負荷する荷重が、より高精度ないし適切に負荷
されるため、積層体の圧着・一体化作用が適正に制御さ
れる。したがって、高品質、高性能なポリマー電池用電
池要素を、より容易に、かつ量産的に提供することがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して実施
例を説明する。
例を説明する。
【0025】図1および図2は、第1の実施例に係る電
極要素製造装置の概略構成を示すもので、図1は一部切
り欠き斜視図、図2は主要部の側面図である。図1およ
び図2において、4a,4bは基台(図示省略)に固定的に
配置された一対の支持体、5a,5bは前記一対の支持体4
a,4bによって駆動可能に配設された一対の耐熱性エン
ドレス型ベルトで、図示を省略した走行駆動機構によっ
て、走行駆動する。
極要素製造装置の概略構成を示すもので、図1は一部切
り欠き斜視図、図2は主要部の側面図である。図1およ
び図2において、4a,4bは基台(図示省略)に固定的に
配置された一対の支持体、5a,5bは前記一対の支持体4
a,4bによって駆動可能に配設された一対の耐熱性エン
ドレス型ベルトで、図示を省略した走行駆動機構によっ
て、走行駆動する。
【0026】ここで、一対の耐熱性エンドレス型ベルト
5a,5bは、たとえばテトラフロロエチレン繊維製で、厚
さ 0.2mm程度、幅27cm、全長70cm程度であり、回転駆動
用ローラ6aおよび回転ガイドローラ6b,6cによって一定
の方向に対向して走行するように構成されている。ま
た、一対の耐熱性エンドレス型ベルト5a,5bは、対向間
隔を任意に設定できるようにほぼ平行に配置され、かつ
ポリマー電池用電極部材の積層体7を挟持的に保持搬送
するように成っている。
5a,5bは、たとえばテトラフロロエチレン繊維製で、厚
さ 0.2mm程度、幅27cm、全長70cm程度であり、回転駆動
用ローラ6aおよび回転ガイドローラ6b,6cによって一定
の方向に対向して走行するように構成されている。ま
た、一対の耐熱性エンドレス型ベルト5a,5bは、対向間
隔を任意に設定できるようにほぼ平行に配置され、かつ
ポリマー電池用電極部材の積層体7を挟持的に保持搬送
するように成っている。
【0027】さらに、8は前記エンドレス型ベルト5a,
5bで挟持的に保持搬送されるポリマー電池用電極部材の
積層体7の厚さに対応して、エンドレス型ベルト5a,5b
面の間隔を調整する加圧ユニット、9a,9bは前記エンド
レス型ベルト5a,5bで挟持的に保持搬送されるポリマー
電池用電極部材の積層体7を両面側から加熱する一対の
加熱ユニットである。
5bで挟持的に保持搬送されるポリマー電池用電極部材の
積層体7の厚さに対応して、エンドレス型ベルト5a,5b
面の間隔を調整する加圧ユニット、9a,9bは前記エンド
レス型ベルト5a,5bで挟持的に保持搬送されるポリマー
電池用電極部材の積層体7を両面側から加熱する一対の
加熱ユニットである。
【0028】ここで、加圧ユニット8は、たとえばエア
ーシリンダー10によって、エンドレス型ベルト5a,5bに
対向して進退できるように配置されている。つまり、加
圧ユニット8の反対面側にエアーシリンダー10を装着・
配置し、このエアーシリンダー10を固定したシリンダー
固定板8aが、アジャストユニット8bの調整によって進退
され、もって加圧ユニット8の進退を行って、所要のエ
ンドレス型ベルト5a,5b間隔の調整を行う。また、前記
加熱ユニット9a,9bは、たとえば電熱体であり、前記エ
ンドレス型ベルト5a,5bを、80〜 180℃程度の温度に加
熱保持用に設定されている。
ーシリンダー10によって、エンドレス型ベルト5a,5bに
対向して進退できるように配置されている。つまり、加
圧ユニット8の反対面側にエアーシリンダー10を装着・
配置し、このエアーシリンダー10を固定したシリンダー
固定板8aが、アジャストユニット8bの調整によって進退
され、もって加圧ユニット8の進退を行って、所要のエ
ンドレス型ベルト5a,5b間隔の調整を行う。また、前記
加熱ユニット9a,9bは、たとえば電熱体であり、前記エ
ンドレス型ベルト5a,5bを、80〜 180℃程度の温度に加
熱保持用に設定されている。
【0029】さらに、 11a, 11bは前記エンドレス型ベ
ルト5a,5bを通過したポリマー電池用電極部材の積層体
7を一体化する一対の加圧ローラ(ラミネートローラ)
である。ここで加圧ローラ 11a, 11bは、たとえば工具
鋼製で直径 7〜15cm程度、ローラ幅25〜50cm程度であ
り、ほぼ同じ周速度で回転する構成を採っている。
ルト5a,5bを通過したポリマー電池用電極部材の積層体
7を一体化する一対の加圧ローラ(ラミネートローラ)
である。ここで加圧ローラ 11a, 11bは、たとえば工具
鋼製で直径 7〜15cm程度、ローラ幅25〜50cm程度であ
り、ほぼ同じ周速度で回転する構成を採っている。
【0030】なお、加圧ローラ 11a, 11bは、温度制御
機構12に接続する電熱体(いずれも図示省略)を電気絶
縁的に内蔵し、加圧ローラ 11a, 11bを30〜 100℃程度
に加熱・保持されるとともに、たとえば加圧ローラ 11a
の回転軸は固定され、加圧ローラ 11bの回転軸は、荷重
の負荷によって、若干、加圧ローラ 11a側へ摺動的に移
動できる軸受で支持されている。
機構12に接続する電熱体(いずれも図示省略)を電気絶
縁的に内蔵し、加圧ローラ 11a, 11bを30〜 100℃程度
に加熱・保持されるとともに、たとえば加圧ローラ 11a
の回転軸は固定され、加圧ローラ 11bの回転軸は、荷重
の負荷によって、若干、加圧ローラ 11a側へ摺動的に移
動できる軸受で支持されている。
【0031】また、この加圧ローラ 11a, 11bは、前記
エンドレス型ベルト5a,5bの各駆動用ローラ6aの回転軸
に装着した過負荷安全装置付きチエーンスプロケット
と、チエーンと、加圧ローラ 11a, 11bの回転軸に装着
したチエーンスプロケットとを介して回転する構成と成
っている。つまり、加圧ローラ 11a, 11bは、エンドレ
ス型ベルト5a,5bの回転搬送に同期して、回転駆動する
ようになっている。
エンドレス型ベルト5a,5bの各駆動用ローラ6aの回転軸
に装着した過負荷安全装置付きチエーンスプロケット
と、チエーンと、加圧ローラ 11a, 11bの回転軸に装着
したチエーンスプロケットとを介して回転する構成と成
っている。つまり、加圧ローラ 11a, 11bは、エンドレ
ス型ベルト5a,5bの回転搬送に同期して、回転駆動する
ようになっている。
【0032】さらに、13は摺動的に移動できる軸受で支
持された加圧ローラ 11bを対向する加圧ローラ 11a側へ
負荷を掛ける負荷荷重機構、たとえばエアーシリンダー
である。
持された加圧ローラ 11bを対向する加圧ローラ 11a側へ
負荷を掛ける負荷荷重機構、たとえばエアーシリンダー
である。
【0033】次に、上記構成の製造装置の動作について
説明する。
説明する。
【0034】先ず、帯状でセパレーターの機能をする電
解質保持性のポリマ−電解質系(たとえばヘキサフロロ
プロピレン−フッ化ビニリデン共重合体などのポリマー
を挟んで、帯状の正極(たとえば金属酸化物などの活物
質および電解質保持性ポリマーを含む正極層を集電体に
積層したもの)と、帯状の負極(たとえばリチウムイオ
ンを吸蔵・放出する活物質および電解質保持性ポリマー
を含む負極層を集電体に積層したもの)とを積層した積
層体7を用意する。
解質保持性のポリマ−電解質系(たとえばヘキサフロロ
プロピレン−フッ化ビニリデン共重合体などのポリマー
を挟んで、帯状の正極(たとえば金属酸化物などの活物
質および電解質保持性ポリマーを含む正極層を集電体に
積層したもの)と、帯状の負極(たとえばリチウムイオ
ンを吸蔵・放出する活物質および電解質保持性ポリマー
を含む負極層を集電体に積層したもの)とを積層した積
層体7を用意する。
【0035】次いで、前記ポリマー電池用電極要素を成
す積層体7に対応して、アジャストユニット8bを調整
し、加圧ユニット8を進退させてエンドレス型ベルト5
a,5bの対向面間隔を設定する。その後、走行機構の各
駆動用ローラ6aを駆動・回転させ、エンドレス型ベルト
5a,5bを所定の方向に走行させる一方、前記電極要素を
成す積層体7をエンドレス型ベルト5a,5bの対向面間に
供給し、挟持的な保持搬送を開始する。
す積層体7に対応して、アジャストユニット8bを調整
し、加圧ユニット8を進退させてエンドレス型ベルト5
a,5bの対向面間隔を設定する。その後、走行機構の各
駆動用ローラ6aを駆動・回転させ、エンドレス型ベルト
5a,5bを所定の方向に走行させる一方、前記電極要素を
成す積層体7をエンドレス型ベルト5a,5bの対向面間に
供給し、挟持的な保持搬送を開始する。
【0036】上記搬送過程では、予め、発熱調整された
加熱ユニット9a,9bによって、所定温度(一般的には80
〜 180℃)に保持されたエンドレス型ベルト5a,5bを介
して電極要素を成す積層体7が加温される。なお、この
時点では、加圧ユニット8の押圧がアジャストユニット
8bの調整で、エンドレス型ベルト5a,5bの対向面間が適
正な間隔に保持されているため、外周面に位置する電極
の摩擦・損傷など発生する恐れなく、また、型崩れや変
形などの発生も防止・抑制される。
加熱ユニット9a,9bによって、所定温度(一般的には80
〜 180℃)に保持されたエンドレス型ベルト5a,5bを介
して電極要素を成す積層体7が加温される。なお、この
時点では、加圧ユニット8の押圧がアジャストユニット
8bの調整で、エンドレス型ベルト5a,5bの対向面間が適
正な間隔に保持されているため、外周面に位置する電極
の摩擦・損傷など発生する恐れなく、また、型崩れや変
形などの発生も防止・抑制される。
【0037】上記エンドレス型ベルト5a,5bの搬送過程
で一次的に加熱された積層体7は、前記エンドレス型ベ
ルト5a,5bの駆動・走行に同期して回転・駆動する加圧
ローラ 11a, 11bに供給され、加圧ローラ 11a, 11b周
面によって、加圧一体化が行われる。すなわち、一次的
に一体化されている積層体7は、温度調節機構で温度調
節された内蔵型加熱源(図示省略)によって、30〜 100
℃程度に加熱保持された加圧ローラ 11a, 11b間を通過
するときに、積層体の温度降下や温度のバラツキが解消
・抑制される。
で一次的に加熱された積層体7は、前記エンドレス型ベ
ルト5a,5bの駆動・走行に同期して回転・駆動する加圧
ローラ 11a, 11bに供給され、加圧ローラ 11a, 11b周
面によって、加圧一体化が行われる。すなわち、一次的
に一体化されている積層体7は、温度調節機構で温度調
節された内蔵型加熱源(図示省略)によって、30〜 100
℃程度に加熱保持された加圧ローラ 11a, 11b間を通過
するときに、積層体の温度降下や温度のバラツキが解消
・抑制される。
【0038】したがって、前記搬送・供給の段階での加
熱温度が維持され易いことによるほぼ一様な柔軟性と、
加圧ローラ 11a, 11bによる荷重負荷の加圧とが相俟っ
て、適正な厚さで、適正な組織・構造を採った全体的に
均一に加圧・圧着(熱融着)されたポリマー電池用電極
要素が容易に製造される。
熱温度が維持され易いことによるほぼ一様な柔軟性と、
加圧ローラ 11a, 11bによる荷重負荷の加圧とが相俟っ
て、適正な厚さで、適正な組織・構造を採った全体的に
均一に加圧・圧着(熱融着)されたポリマー電池用電極
要素が容易に製造される。
【0039】なお、前記製造装置において、加圧ローラ
11a, 11bの代りに、外周面を耐摩耗性、耐腐食性セラ
ミックスでコーティングした加圧ローラをしようした場
合は、加圧ローラに対する非付着性などに伴って、より
容易に、高品質な電池要素を得ることができる。
11a, 11bの代りに、外周面を耐摩耗性、耐腐食性セラ
ミックスでコーティングした加圧ローラをしようした場
合は、加圧ローラに対する非付着性などに伴って、より
容易に、高品質な電池要素を得ることができる。
【0040】図3 (a), (b)は、第2の実施例に係る製
造装置の概略構成を示すもので、図3 (a)は要部の側面
図、図3 (b)は要部の平面図である。図3 (a), (b)に
おいて、4a,4bは基台(図示省略)に固定的に配置され
た一対の支持体、5a,5bは前記一対の支持体4a,4bによ
って駆動可能に配設された一対の耐熱性エンドレス型ベ
ルトである。ここで、エンドレス型ベルト5a,5bは、た
とえばテトラフロロエチレン繊維製で、厚さ 0.2mm程
度、幅27cm、全長70cm程度であり、回転駆動用ローラ6a
および回転ガイドローラ6b,6cによって一定の方向に対
向して走行するように構成されている。また、一対の耐
熱性エンドレス型ベルト5a,5bは、対向間隔を任意に設
定できるようにほぼ平行に配置され、かつポリマー電池
用電極部材の積層体7を挟持的に保持搬送するように成
っている。
造装置の概略構成を示すもので、図3 (a)は要部の側面
図、図3 (b)は要部の平面図である。図3 (a), (b)に
おいて、4a,4bは基台(図示省略)に固定的に配置され
た一対の支持体、5a,5bは前記一対の支持体4a,4bによ
って駆動可能に配設された一対の耐熱性エンドレス型ベ
ルトである。ここで、エンドレス型ベルト5a,5bは、た
とえばテトラフロロエチレン繊維製で、厚さ 0.2mm程
度、幅27cm、全長70cm程度であり、回転駆動用ローラ6a
および回転ガイドローラ6b,6cによって一定の方向に対
向して走行するように構成されている。また、一対の耐
熱性エンドレス型ベルト5a,5bは、対向間隔を任意に設
定できるようにほぼ平行に配置され、かつポリマー電池
用電極部材の積層体7を挟持的に保持搬送するように成
っている。
【0041】さらに、9a,9bは前記エンドレス型ベルト
5a,5bで挟持的に保持搬送されるポリマー電池用電極部
材の積層体7を両面側から加熱する一対の加熱ユニット
である。ここで、加熱ユニット9a,9bは、たとえば電熱
体であり、前記エンドレス型ベルト5a,5bを、80〜 180
℃程度の温度に加熱保持用に設定されている。
5a,5bで挟持的に保持搬送されるポリマー電池用電極部
材の積層体7を両面側から加熱する一対の加熱ユニット
である。ここで、加熱ユニット9a,9bは、たとえば電熱
体であり、前記エンドレス型ベルト5a,5bを、80〜 180
℃程度の温度に加熱保持用に設定されている。
【0042】さらに、 11a, 11bは前記エンドレス型ベ
ルト5a,5bを通過したポリマー電池用電極部材の積層体
7を一体化する一対の加圧ローラ(ラミネートローラ)
である。ここで、加圧ローラ 11a, 11bは、たとえば工
具鋼製で直径 7〜15cm程度、ローラ幅25〜50cm程度であ
り、それぞれスピードコントロール型モーター 14a,14
bによって、同じ周速度で回転する構成を採っている。
ルト5a,5bを通過したポリマー電池用電極部材の積層体
7を一体化する一対の加圧ローラ(ラミネートローラ)
である。ここで、加圧ローラ 11a, 11bは、たとえば工
具鋼製で直径 7〜15cm程度、ローラ幅25〜50cm程度であ
り、それぞれスピードコントロール型モーター 14a,14
bによって、同じ周速度で回転する構成を採っている。
【0043】なお、加圧ローラ 11a, 11bは、温度制御
機構12に接続する電熱体(いずれも図示省略)を電気絶
縁的に内蔵し、加圧ローラ 11a, 11bが30〜 100℃程度
に加熱・保持されるとともに、たとえば加圧ローラ 11a
の回転軸は固定され、加圧ローラ 11bの回転軸は、荷重
の負荷によって、若干、加圧ローラ 11a側へ摺動的に移
動できる軸受部 11cで支持されている。
機構12に接続する電熱体(いずれも図示省略)を電気絶
縁的に内蔵し、加圧ローラ 11a, 11bが30〜 100℃程度
に加熱・保持されるとともに、たとえば加圧ローラ 11a
の回転軸は固定され、加圧ローラ 11bの回転軸は、荷重
の負荷によって、若干、加圧ローラ 11a側へ摺動的に移
動できる軸受部 11cで支持されている。
【0044】また、13は前記加圧ローラ 11a, 11bの対
向面間を圧接・通過する積層体7に、少なくとも一方の
加圧ローラ 11b(もしくは 11a)を介して荷重を負荷す
る荷重負荷機構(たとえばエアーシリンダー)、15は前
記荷重負荷機構13が加圧ローラ 11b側に負荷した荷重を
測定する荷重測定機構、16は前記荷重測定機構15で測定
した負荷荷重値を演算する演算機構、17は前記演算機構
16の演算によって荷重負荷機構15の荷重負荷を制御する
する荷重負荷制御機構である。
向面間を圧接・通過する積層体7に、少なくとも一方の
加圧ローラ 11b(もしくは 11a)を介して荷重を負荷す
る荷重負荷機構(たとえばエアーシリンダー)、15は前
記荷重負荷機構13が加圧ローラ 11b側に負荷した荷重を
測定する荷重測定機構、16は前記荷重測定機構15で測定
した負荷荷重値を演算する演算機構、17は前記演算機構
16の演算によって荷重負荷機構15の荷重負荷を制御する
する荷重負荷制御機構である。
【0045】上記したように、第2の実施例に係る製造
装置の構成は、少なくとも一方の加圧ローラ 11a, 11b
に負荷する荷重の調節・制御機構を付設した以外は、基
本的に、第1の実施例に係る製造装置の場合と同様の構
成を採っている。したがって、ポリマー電池用電極部材
の積層体を加熱し、圧着・一体化する動作自体は、前記
第1の実施例の場合と同様であるが、圧着・一体化時の
加圧ローラ 11a, 11bに対する荷重の負荷がより適正に
行われる点でことなる。
装置の構成は、少なくとも一方の加圧ローラ 11a, 11b
に負荷する荷重の調節・制御機構を付設した以外は、基
本的に、第1の実施例に係る製造装置の場合と同様の構
成を採っている。したがって、ポリマー電池用電極部材
の積層体を加熱し、圧着・一体化する動作自体は、前記
第1の実施例の場合と同様であるが、圧着・一体化時の
加圧ローラ 11a, 11bに対する荷重の負荷がより適正に
行われる点でことなる。
【0046】すなわち、加圧ローラ 11a, 11bの対向面
間を圧接的に通過し、圧着・一体化される積層体の状態
(たとえば温度、軟粘性など)によって、適する加圧ロ
ーラ11a, 11b間の圧着力(圧接力)など必然的に異な
るのに対して、前記負荷・荷重の調節・制御がなされ、
適度な荷重の負荷が選択設定されることによって、より
容易に、厚さや組成分布など均質性のすぐれた電極要素
の製造が可能となる。なお、本発明は上記例示に限定さ
れるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろい
ろの変形を採ることができる。たとえば加圧ユニットを
付設した構成では、加熱ユニットとを分離して構成とす
ることもできるし、加圧ユニットの進退・駆動源や負荷
荷重機構としては、エアシリンダーの代りにオイルシリ
ンダーなどを使用した構成でもよい。
間を圧接的に通過し、圧着・一体化される積層体の状態
(たとえば温度、軟粘性など)によって、適する加圧ロ
ーラ11a, 11b間の圧着力(圧接力)など必然的に異な
るのに対して、前記負荷・荷重の調節・制御がなされ、
適度な荷重の負荷が選択設定されることによって、より
容易に、厚さや組成分布など均質性のすぐれた電極要素
の製造が可能となる。なお、本発明は上記例示に限定さ
れるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろい
ろの変形を採ることができる。たとえば加圧ユニットを
付設した構成では、加熱ユニットとを分離して構成とす
ることもできるし、加圧ユニットの進退・駆動源や負荷
荷重機構としては、エアシリンダーの代りにオイルシリ
ンダーなどを使用した構成でもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1および2の発明によれば、高品
質なポリマー電池の電極要素を歩留まりよく、かつ量産
的に提供することができる。すなわち、ポリマー電池用
電極要素のラミネーションにおいて、加圧ローラが適正
な荷重規制および温度制御された状態でラミネーション
が行われるため、緻密性など質的にもバラツキのない、
一定性能の電極要素を製造することができる。そして、
一定性能の電極要素を製造できることは、信頼性の高い
ポリマー電池を量産的な提供を可能にする。
質なポリマー電池の電極要素を歩留まりよく、かつ量産
的に提供することができる。すなわち、ポリマー電池用
電極要素のラミネーションにおいて、加圧ローラが適正
な荷重規制および温度制御された状態でラミネーション
が行われるため、緻密性など質的にもバラツキのない、
一定性能の電極要素を製造することができる。そして、
一定性能の電極要素を製造できることは、信頼性の高い
ポリマー電池を量産的な提供を可能にする。
【0048】請求項3および4の発明によれば、前記加
圧ローラが、より容易に適正な荷重規制が行われてラミ
ネーションされるため、緻密性など質的にもバラツキの
ない、一定性能の電極要素を容易に製造することができ
る。そして、一定性能の電極要素を容易に製造できるこ
とは、信頼性の高いポリマー電池の歩留まりのよい、低
コストの量産的な提供を可能にする。
圧ローラが、より容易に適正な荷重規制が行われてラミ
ネーションされるため、緻密性など質的にもバラツキの
ない、一定性能の電極要素を容易に製造することができ
る。そして、一定性能の電極要素を容易に製造できるこ
とは、信頼性の高いポリマー電池の歩留まりのよい、低
コストの量産的な提供を可能にする。
【図1】第1の実施例に係る電極要素製造装置の構成を
示す一部切り欠き斜視図。
示す一部切り欠き斜視図。
【図2】第1の実施例に係る電極要素製造装置の構成の
要部を示す側面図。
要部を示す側面図。
【図3】第2の実施例に係る電極要素製造装置の構成の
要部を示すもので (a)は側面図, (b)は上面図。
要部を示すもので (a)は側面図, (b)は上面図。
【図4】ポリマー電池用の電極要素の概略構成を示す断
面図。
面図。
5a,5b……エンドレス型ベルト
6a……駆動用ローラ
7……電極要素を形成する積層体
8……加圧ユニット
8a……シリンダー固定板
8b……アジャストユニット
9a,9b……加熱ユニット
10……エアーシリンダー
11a, 11b……加圧ローラ
11c……摺動的に移動可能な軸受部
12……荷重負荷機構
13a, 13b……モーター
15……荷重測定装置
16……荷重値の演算機構
17……荷重制御機構
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01M 6/02
H01M 6/18
H01M 10/40
Claims (4)
- 【請求項1】 対向間隔を任意に設定できるようにほぼ
平行に配置され、かつリポリマー電池用電極部材の積層
体を挟持的に走行・搬送する一対のエンドレス型ベルト
と、 前記エンドレス型ベルトで挟持搬送されるポリマー電池
用電極部材の積層体を両面側から加熱する一対の加熱ユ
ニットと、 前記エンドレス型ベルトで搬送された積層体を両面側か
ら回転・圧接して一体化する平行に配設された一対の加
熱源内蔵型の加圧ローラと、 前記内蔵する加熱源による加圧ローラ温度を制御する温
度調整機構と、 前記加圧ローラの対向面間を圧接・通過する積層体に、
少なくとも一方の加圧ローラを介して荷重を負荷する荷
重負荷機構と、 を有することを特徴とするポリマー電池用電極要素の製
造装置。 - 【請求項2】 加圧ローラは、少なくとも外周面が耐熱
・耐摩耗性のセラミックスで構成されていることを特徴
とする請求項1記載のポリマー電池用電極要素の製造装
置。 - 【請求項3】 対向間隔を任意に設定できるようにほぼ
平行に配置され、かつポリマー電池用電極部材の積層体
を挟持的に走行・搬送する一対のエンドレス型ベルト
と、 前記エンドレス型ベルトで挟持搬送されるポリマー電池
用電極部材の積層体を両面側から加熱し、かつ一方はエ
ンドレス型ベルトに離接可能に配設された一対の加熱ユ
ニットと、 前記エンドレス型ベルトで搬送された積層体を両面側か
ら回転・圧接して一体化する平行に配設された一対の加
圧ローラと、 前記加圧ローラの対向面間を圧接・通過する積層体に、
少なくとも一方の加圧ローラを介して荷重を負荷する荷
重負荷機構と、 前記荷重負荷機構が加圧ローラ側に負荷した荷重を測定
する荷重測定機構と、 前記荷重測定機構で測定した負荷荷重値を演算し、この
演算によって荷重負荷機構の荷重負荷を制御するする荷
重負荷制御機構と、を有することを特徴とするポリマー
電池用電極要素の製造装置。 - 【請求項4】 加圧ローラは、少なくとも外周面が耐熱
・耐摩耗性のセラミックスで構成されていることを特徴
とする請求項3記載のポリマー電池用電極要素の製造装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22535497A JP3435029B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | ポリマー電池用電極要素の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22535497A JP3435029B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | ポリマー電池用電極要素の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1167228A JPH1167228A (ja) | 1999-03-09 |
JP3435029B2 true JP3435029B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=16828037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22535497A Expired - Fee Related JP3435029B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | ポリマー電池用電極要素の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3435029B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101835372B1 (ko) | 2016-08-25 | 2018-03-09 | 김태완 | 이차전지 제조용 라미네이션 장치 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP22535497A patent/JP3435029B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101835372B1 (ko) | 2016-08-25 | 2018-03-09 | 김태완 | 이차전지 제조용 라미네이션 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1167228A (ja) | 1999-03-09 |
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