JP3434275B2 - 電動歯間ブラシ - Google Patents

電動歯間ブラシ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0004】
【課題を解決するための手段および効果】本発明は、上
記目的を達成するためになされたものであり、第一の発
明は、弾性を有する合成樹脂や金属などで成形されたス
ライダーの一端に金属捩じり線に合成繊維を捩じり止め
したブラシをインサートし、他端にリング形状のクラン
クホイール(変心カムをはめ込みスライダーをスライド
運動させるための)を備える清掃ブラシ部と、前記スラ
イダーを二次元あるいは三次元屈曲形状に変形させ本体
(本体長軸方向)に対して任意のアングルをつけるよう
に軸通させる形状に成型されたヘッド部材と、前記ヘッ
ド部材に軸通するスライダーにインサートした清掃ブラ
シをスライド運動させるようにスライダーの他端に備え
付けられたクランクホイール内心円に適合する楕円形の
変心カムが装着されたフェースギヤと、前記フェースギ
ヤを回転させる平ギヤが装着され動力を提供するモータ
ーと、前記モーターを駆動させるためのバッテリーを装
備し使用時に手指で保持するための本体と、から構成さ
れる電動歯間ブラシによって、前記電動歯間ブラシの清
掃ブラシがモーターの動力で長軸方向にピストン運動
(自動的な刷掃運動)をするために清掃ブラシを歯間部
に挿入の上保持するだけで従来の歯間ブラシのように頬
舌側に手指の動きで細かく抜き差し運動をする事無くプ
ラークコントロールが可能となる。このため歯肉退縮の
少ないケースや直視不可能な臼歯部においても、歯間部
に清掃ブラシを挿入保持するだけでプラークコントロー
ルが可能となるので歯間乳頭歯肉の損傷を防止するばか
りか、歯間ブラシ自体あるいはブラシ部分と本体接合部
分に不必要な圧力を与えることが無くなるために歯間ブ
ラシ自体の破損をも防止することができる。
【0005】前記本体長軸方向に対し直線部分と曲折部
分で構成する二次元あるいは三次元屈曲形状に成型さ
れ、清掃ブラシ直近部分を直線で構成し、ヘッド部(第
一曲折 部分)を含む清掃ブラシ長軸方向の長さを小型化
したヘッド部材に軸通された合成樹脂や金属などで成形
された直線部分と曲折部で構成されたスライダーの曲折
部分をより弾性のある材質あるいは形状にすることによ
って外殻をなすヘッド部材の曲折角度を0度から135
度の範囲まで設定可能となるので、前記ブラシのヘッド
部材の形状を直線と半径5ミリ以下の曲折形状と直線形
状の組み合わせで構成する事ができる。そのため、清掃
ブラシ部長軸方向直近部のヘッド部材(清掃ブラシ直近
の直線部分と第一曲折部分)が小型化され、清掃ブラシ
長軸方向の長径を短くすることが可能となるために口腔
内で頬や舌に干渉することなく容易に清掃ブラシを臼歯
部歯間部に挿入させることが可能となる。
【0006】第の発明は、弾性を有する合成樹脂や金
属などで成形されたスライダーを軸通する外殻ヘッド部
材を手圧で変形可能な材質で作製するか、あるいは蛇腹
構造等の機構を設けることで、口腔内の清掃部位に応じ
て任意に本体長軸方向(本体長軸方向)に対するブラシ
角度を前歯から臼歯にいたるまで任意に可変設定可能と
なるので、頬や舌を避けてアプローチしやすい方向から
無理なく清掃ブラシを歯間部に挿入する事ができる。ま
た、叢生があり清掃ブラシの挿入方向が規制される場合
も歯間空隙頬舌貫通方向にあわせてブラシ角度を設定す
ることによって歯間乳頭歯肉を傷つけること無く容易に
歯間ブラシを歯間部に挿入する事が可能となる。
【0007】第一及び第二発明の歯間ブラシは供に、電
動歯間ブラシのヘッド部材を本体と回転あるいは差し込
み固定着脱式とすることによって、ヘッド部材が交換を
可能となるので衛生的であるばかりか清掃ブラシが消耗
した場合にヘッド部材のみ交換可能となるために本体
(モーター及びバッテリー)は継続使用できるので経済
性も向上する。
【0008】第三の発明の、金属捩じり線に合成繊維を
捩じり止めしたブラシの先端部分に、清掃ブラシ挿入方
向と、清掃ブラシ挿入方向に正反する抜き出し方向(金
属捩じり線長軸方向)に対してそれぞれ頂点を向け、相
似形の底部を接合した円錐形あるいは角錐形を組み合わ
せた概形形状にスリットを入れた翼状(垂木様)のパン
タグラフ様の動きをする複数のフィンが配列されるとと
もに、前記フィンが歯間部挿入方向端部の球冠状部で一
体化する形状の、弾性変形する合成樹脂等や多孔質材料
等で成型された歯間部挿入ガイドが、球冠状部を清掃ブ
ラシ挿入方向に向けて清掃ブラシ挿入方向先端部の金属
捩じり線に固定された歯間部挿入ガイド、あるいは、
四の発明の金属捩じり線に合成繊維を捩じり止めしたブ
ラシの先端部分に、挿入方向と正反する抜き出し方向に
対してそれぞれ頂点を向け、相似形の底部を接合した円
錐形あるいは角錐形を組み合わせた外形で、前記外形の
挿入方向尖頭部が球冠状を呈した充実型の圧縮変形性の
ある多孔質材料等、あるいは合成樹脂等で成型された歯
間部挿入ガイドを清掃ブラシ先端部に装着することによ
って、隣在歯牙軸面の豊隆で形作られるトラップにガイ
ドされながら歯間固形空隙の形状に挿入ガイドのフィン
または挿入ガイド自体が圧縮変形して容易に歯間部にブ
ラシを挿入する事が可能となるばかりか球冠状の尖頭形
状によって歯間乳頭を傷つけることを防止し使用安全性
を高めることができる。
【0009】また、同様に清掃ブラシを抜き出す場合も
挿入ガイドのフィンまたは挿入ガイド自体が圧縮変形す
るために歯間乳頭を傷つけることはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1〜図12は発明を実施する形態
の一例であって、図中、図と同一の符号を付した部分は
同一物を表わしており、基本的な構成は図に示す従来の
ものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、
図1および2に示す如く、モーター9の動力は、平ギヤ
8によって本体3のギヤ軸受けで固定されるフェースギ
ヤ6を回転させる。この回転動力は、ギヤ軸11により
変心カム7に伝搬され、本体3にガイドされる変心カム
7の外側にはめ込んだクランクホイール5によって本体
長軸方向と平行なスライド運動に変換される。クランク
ホイール7のスライド運動は、ヘッド部材2に軸通する
スライダー4に伝搬され先端部にインサートされた清掃
ブラシ1をスライド運動させる。この時、クランクホイ
ール5の本体3に対して平行なスライド運動の方向は、
弾性を有するスライダー4が軸通するヘッド部材2の二
次元あるいは三次元屈曲形状によって設定される。前記
図示例の電動歯間ブラシの本体3を把持して清掃ブラシ
1を歯間部に挿入するとモーター9の駆動力によって清
掃ブラシ1はスライド運動し、手圧で頬舌方向に清掃ブ
ラシを細かく運動させることなく静止した状態で自動的
に歯間部プラークを清掃する。
【0011】また、図6に示すように、ヘッド部材2に
軸通したスライダー4のスライダー直線部4bに対して
スライダー曲折部4aは、より弾性のある材質あるいは
形状の合成樹脂や金属などで成型され、外殻をなすヘッ
ド部材2のヘッド部材曲折部位13曲折角度を0度から
135度の範囲まで設定可能となる。故に、ヘッド部材
2の形状を直線と半径5ミリ以下のヘッド部材曲折部位
13とヘッド部材直線部位14の組み合わせで構成する
事が可能であり、清掃ブラシ長軸方向後側ヘッド部材長
径15(清掃ブラシ直近の直線部分と第一曲折部分)を
小型化し、清掃ブラシ長軸方向の長径が短くなる。この
短い清掃ブラシ長軸方向後側ヘッド部材長径15のヘッ
ド部材2を口腔内に挿入して臼歯部歯間部に挿入させる
際は、咬合平面にそって頬や舌を圧排することなく歯間
部に清掃ブラシ1を挿入する。
【0012】更に、図6に示すヘッド部材2の変形した
発明では、スライダー4の外殻ヘッド部材2を手圧で変
形可能な材質で作製するか、あるいはヘッド部材曲折部
位13に蝶板、蛇腹構造等の機構を設ける。これで本体
長軸方向(本体長軸方向)に対する清掃ブラシ角度を前
歯から臼歯にいたるまで口腔内の清掃部位に応じて任意
に設定したうえで、頬や舌を回避しながら清掃ブラシを
目的歯間部に挿入する。仮に、叢生があり清掃ブラシの
挿入方向が規制される場合は、予め歯間空隙頬舌貫通方
向にあわせて可変設定の上清掃ブラシを歯間部に挿入す
る。
【0013】また、図6に示すように、清掃ブラシ1と
スライダー4を含むヘッド部材2は、モーター9、バッ
テリー10,平ギヤ8、変心カム7、ギヤ軸11及びク
ランクホイール5を含む本体3とに回転あるいは差し込
み固定機構により分割する事ができる構造であるので、
反復使用によって清掃ブラシが消耗した場合や、汚染し
た場合はヘッド部材2のみ取り外し部品交換し本体3
(モーター9及びバッテリー10)は継続使用する。
【0014】前記電動歯間ブラシの使用安全性を高める
ために、図7,図8及び図9に示すように清掃ブラシ1
の先端部分に弾性変形する合成樹脂等や多孔質材料等で
成型された挿入方向と、挿入方向に正反する抜き出し方
向に対してそれぞれ頂点を向け、相似形の円形底部を歯
間部挿入ガイド最大豊隆部18bで接合した円錐形を組
み合わせた概形形状にパンタグラフ様の動きをする4枚
の歯間部挿入ガイド翼18a(フィン)が配列され、前
記歯間部挿入ガイド翼18aフィンが歯間部挿入方向端
部の歯間部挿入ガイド球冠状先頭部17で一体化され歯
間部挿入ガイド、金属捩じり線インサート部19で清掃
ブラシ1に固定される。清掃ブラシの挿入時には、歯間
部挿入ガイド球冠状先頭部17は鈍であるために歯肉の
誤刺すること無く、清掃ブラシ1の歯間部挿入ガイド球
冠状先頭部17を隣在歯牙軸面の豊隆で形作られるトラ
ップに押し込むと、歯間固形空隙の形状に歯間部挿入ガ
イド翼18aが圧縮変形して歯間部に清掃ブラシ1を誘
導し容易に歯間部に滑り込む。また、清掃ブラシ1を歯
間部から引き抜く場合も歯間部挿入ガイド翼18aは圧
縮変形し容易に引き抜くことができる。
【0015】また、歯間部挿入ガイド翼18a の数は2
枚から複数枚まで設定することが可能で有り、歯間部挿
入ガイド最大豊隆部18bの断面形状は円形だけではな
く多角形でも良く図10、図11及び図12に示すよう
に挿入方向と正反する抜き出し方向に対してそれぞれ頂
点を向け、相似形の底部を歯間部挿入ガイド最大豊隆部
18bで接合した円錐形あるいは角錐形を組み合わせた
外形で、前記外形の挿入方向の球冠状先頭部17が鈍な
形状を呈した充実型の圧縮変形性のある多孔質材料等あ
るいは合成樹脂等で成型された歯間部挿入ガイドでも良
い。
【0016】尚、本発明の全体の形状、軸材の材質およ
びモーター9の回転力を利用して清掃ブラシ1をインサ
ートしたスライダー4をピストン運動に変換する機構及
び挿入ガイドの材質と形状については、上述の図示例に
のみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図3に対応する断面図
【図2】図1とは90度異なる断面図
【図3】図1のA-A,B-B,C-Cの各断面図
【図4】側面図
【図5】平面図
【図6】図8及び図7に対応する着脱式ヘッド部材断面
図部断面図
【図7】Dより先端部にかけての清掃ブラシ部及びパン
タグラフ型歯間挿入ガイド部拡大側面図
【図8】Dより先端部にかけての清掃ブラシ部及びパン
タグラフ型歯間挿入ガイド部拡大断面図
【図9】パンタグラフ型歯間挿入ガイド部正面図
【図10】Dより先端部にかけての清掃ブラシ部及び充
実型歯間挿入ガイド部拡大側面図
【図11】Dより先端部にかけての清掃ブラシ部及び充
実型歯間挿入ガイド部拡大断面図
【図12】充実型歯間挿入ガイド部正面図
【符号の説明】
1、清掃ブラシ 2、ヘッド部材 3、本体 4、スライダー 4a、スライダー曲折部 4b、スライダー直線部 5、クランクホイール 6、フェースギヤ 7、変心カム 8、平ギヤ 9、モーター 10、バッテリー 11、ギヤ軸 12、ギヤ軸受け 13、ヘッド部材曲折部位 14、ヘッド部材直線部位 15、清掃ブラシ長軸方向後側ヘッド部材長径 16、ヘッド部材・本体着脱部位 17、歯間部挿入ガイド球冠状先頭部 18a、歯間部挿入ガイド翼 18b、歯間部挿入ガイド最大豊隆部 19、歯間部挿入ガイド、金属捩じり線インサート部 20、歯間部挿入、スライダーインサート部 21、歯間部挿入ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A46B 13/02 A46B 3/18 A61C 17/00 A61C 17/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯されるとともに、歯間部清掃使用時
    に手で把持される本体(ボディ)と、 本体に内蔵され、バッテリーを収容するバッテリホルダ
    ーと、 本体に内蔵され、そのバッテリーにより駆動されるモー
    ターと、 本体に内蔵され、そのモーターに装着した平ギヤの回転
    駆動力に連動して回転出力を生むフェースギヤと、 そのフェースギヤと同軸に装着された楕円形の変心カム
    と、 その変心カムの回転運動を直線運動に変換するクランク
    ホイールと、 前記本体に形成され、クランクホイールのスライド運動
    をガイドする連結部と、 その連結部に着脱可能に装着されるとともに、本体長軸
    方向に対し直線部分と曲折部分で構成する二次元あるい
    は三次元屈曲形状に成型されたヘッド部材と、そのヘッド部材に軸通するように、直線部分に対して曲
    折部分をより弾性のある材質あるいは形状の合成樹脂や
    金属などで成型した曲折形状と直線形状の組み合わせで
    構成し、一端を前記クランクホイールと接合するスライ
    ダーと、 前記スライダーの他端に金属捩じり線に合成繊維を捩じ
    り止めしたブラシをインサートした歯間清掃ブラシと、 を、含むみ、前記ヘッド部の清掃ブラシ直近部分を直線で構成し、ヘ
    ッド部(第一曲折部分)を含む清掃ブラシ長軸方向の長
    さを小型化した ことを特徴とする電動歯間ブラシ。
  2. 【請求項2】 請求項1に加えて、請求項1の記載の本
    体(ボディ)に接続されるヘッド部の材質を手圧で変形
    可能な成型材を用いるか、あるいは蛇腹構造等の機構を
    備えるヘッド部材を、用いたことを特徴とする電動歯間
    ブラシ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の金属捩じり線に合成繊
    維を捩じり止めしたブラシの先端部分に、 前記金属捩じり線長軸に沿って正反する方向にそれぞれ
    頂点を向け、相似形の底部を接合した円錐形あるいは角
    錐形を組み合わせた概形縦状方向に翼状(垂木様)配列
    された複数のフィンと、 そのフィンが球冠状の先端部で一体化され、弾性変形す
    る材質で成型された歯間部挿入ガイドと、 その歯間部挿入ガイドが前記球冠状部でブラシ先端部の
    金属捩じり線に固定された清掃ブラシと、 を、含むことを特徴とする歯間清掃ブラシを用いたこと
    を特徴とする電動歯間ブラシ
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の金属捩じり線に合成繊
    維を捩じり止めしたブラシの先端部分に、 前記金属捩じり線長軸に沿って正反する方向にそれぞれ
    頂点を向け、相似形の底部を接合した円錐形あるいは角
    錐形を組み合わせた外形で、 前記外形の挿入方向尖頭部が球冠状を呈した充実型の圧
    縮変形性のある多孔質材料等あるいは合成樹脂等で成型
    された歯間部挿入ガイドと、 その歯間部挿入ガイドが前記球冠状部を挿入方向に向け
    てブラシ先端部の金属捩じり線に固定された清掃ブラシ
    と、 を、含むことを特徴とする歯間清掃ブラシを用いたこと
    を特徴とする電動歯間ブラシ
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