JP3433640B2 - 電源制御装置 - Google Patents

電源制御装置

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JP3433640B2
JP3433640B2 JP04934797A JP4934797A JP3433640B2 JP 3433640 B2 JP3433640 B2 JP 3433640B2 JP 04934797 A JP04934797 A JP 04934797A JP 4934797 A JP4934797 A JP 4934797A JP 3433640 B2 JP3433640 B2 JP 3433640B2
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幹之 青木
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機などポリゴ
ンモータを有する機器に用いられる電源制御装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機は、ポリゴンミラーを定
速回転駆動するためのポリゴンモータや、感光体ドラム
を定速回転駆動するとともに記録シートを搬送するため
のメインモータポリゴンモータなど24Vの直流電圧が
印加されたときに動作する24V負荷(以下、この負荷
を総称して「駆動系負荷」という。)や、CPU、不揮
発性メモリ、揮発性メモリなど5Vの直流電圧が印加さ
れたときに動作する5V負荷(以下、この負荷を総称し
て「制御系負荷」という。)等、種々の電気部品などが
用いられて構成されており、営業時間中など比較的長時
間継続的に使用されている。このため、駆動系負荷に直
流24Vを給電する電源(以下、この電源を「低圧電
源」という。)と、制御系負荷に直流5Vを給電する電
源(以下、この電源を「制御系電源」という。)との2
種類の電源を少なくとも用意する必要があるが、これら
の電源を電池などで構成するのも妥当でない。そこで、
低圧電源の場合には、商用交流電源から交流100Vの
給電を受け、これを整流平滑して直流24Vに変換し、
制御系電源の場合には、DC/DCコンバータなどによ
り、この直流24Vを直流5Vに変換するような構成が
採用されている。
【0003】ところで、コピー中に紙詰まりが発生した
場合、扉を開けてこの記録シートが除去されるが、低圧
電源からメインモータに給電されていると、このメイン
モータによって感光体ドラムが回転駆動され、搬送ベル
トが周回させられるので、作業者に危険をおよぼすおそ
れがある。このため、ユーザーへの安全性の要請から、
扉を開けた際に低圧電源からメインモータへの給電を停
止させる必要がある。
【0004】一方、複写機においては、コピーを実行す
るごとにコピー枚数などの処理の内容を揮発性メモリに
一旦格納し、一連のコピー作業が終了してからこの処理
内容を従前の処理内容に累積して不揮発性メモリに格納
するといった2段階の格納処理により、トナーなどの消
耗品の交換時期や光学系や感光体ドラムなどのメンテナ
ンス時期を表示したりするようになっているが、コピー
の途中に商用交流電源の停電などが発生し、コピー枚数
など処理の内容を不揮発性メモリに格納する前に制御系
負荷への給電が停止されると、上記交換時期やメンテナ
ンス時期を正確に表示できなくなるので、制御系電源が
5Vを出力している間に揮発性メモリに格納されている
処理内容を不揮発性メモリに待避させる必要がある。こ
のため、低圧電源が直流24Vの給電を停止しても、制
御系電源ができるだけ長い間5Vを出力させることが望
ましい。
【0005】ここで、ポリゴンモータは、給電が停止さ
れるとしばらくの間発電機として機能し、10000〜
30000rpm程度に高速回転駆動されて保持してい
る運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、これを電
源側に送り返して制動を行う(このポリゴンモータが送
り返すエネルギーを以下、「回生エネルギー」といい、
この回生エネルギーに基づいて電源側に送り返される直
流電圧を以下、「回生起電圧」という。)。したがっ
て、回生起電圧を制御系電源の供給電源として利用する
ことが考えられる。
【0006】そこで、従来の電源制御回路では、図4に
示すように、低圧電源PUにおいて、商用交流電源AC
から給電された交流100Vを直流24Vに変換し、そ
の直流24Vを給電ラインPLに設定された分岐点B10
0 を介して、メインモータMM、チャージャなどに高圧
を給電する高圧電源H、ポリゴンモータ制御回路PMC
および制御系電源PCに個別に給電し、制御系電源PC
によって変換された直流5Vを制御ユニットM/CのC
PU、不揮発性メモリ、揮発性メモリ(図示せず)など
に給電し、扉の開けることによってそのスイッチング態
様をOFFにする安全スイッチSSWを低圧電源PUの
出力側と分岐点B100 との間に配設している。これによ
って、安全スイッチSSWがOFFされた場合には、メ
インモータMMなどへの給電を停止することにより安全
性を確保するとともに、商用交流電源ACに停電が発生
した場合や、安全スイッチSSWが遮断された場合に
は、ポリゴンモータPの回生エネルギーをポリゴンモー
タ制御回路PMCを介して分岐点B100 側に回生し、回
生起電圧Vgが分岐点B100 を介して制御系電源PCの
入力に印加され、その回生起電圧Vgが8Vになるまで
その出力電圧を5Vに維持させるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電源制御回路では、分岐点B100 にメインモータMM
や、高圧電源HVも接続されているので、商用交流電源
ACが瞬断した場合や、安全スイッチSSWが遮断され
た場合に、ポリゴンモータPMからの回生エネルギーが
メインモータMMや高圧電源HVにおいても消費される
ため、回生エネルギーの浪費が多かった。
【0008】また、安全スイッチSSWが切断された場
合には、低圧電源PUのコンデンサーなどにしばらくの
間蓄積されているエネルギー(このエネルギーを以下、
「蓄積エネルギー」という。)が用いられず、低圧電源
PUからの給電を全く受けることができないので、制御
系電源PCが5Vの出力を維持できる時間が商用交流電
源ACが瞬断した場合よりも非常に短かくなった。
【0009】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成でありながら、商用交流電源に
停電が発生し、あるいは安全スイッチSSWがOFFさ
れても、制御系電源が5Vを給電できる時間を長くした
電源制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電源制御装
置は、商用交流電源から給電を受け、第1分岐点を有す
る給電ラインを介して一方の分岐先に接続された第1負
荷と、他方の分岐先に接続されたポリゴンモータとに第
1直流電圧を給電する第1電源と、前記第1分岐点とポ
リゴンモータとの間の第2分岐点を介して前記第1電源
から給電を受け、第2負荷に前記第1直流電圧未満の第
2直流電圧を給電する第2電源と、前記第1分岐点と第
1負荷との間に配設され、ユーザが所定の操作を行った
場合に、当該第1負荷への給電ラインを遮断する安全ス
イッチと、前記第1分岐点と前記第2分岐点との間に配
設され、当該第1分岐点から第2分岐点への順方向には
導通し、この逆方向には遮断する方向性スイッチ手段
と、を備えることを特徴とする。
【0011】また、商用交流電源から給電を受け、第1
分岐点を有する給電ラインを介して一方の分岐先に接続
された第1負荷と、当該第1分岐点と第1負荷との間の
第2分岐点の分岐先に接続されたポリゴンモータとに第
1直流電圧を給電する第1電源と、前記第1分岐点の他
方を介して前記第1電源から給電を受け、第2負荷に前
記第1直流電圧未満の第2直流電圧を給電する第2電源
と、前記第1分岐点と第2分岐点との間の給電ラインに
配設され、ユーザが所定の操作を行った場合に、前記第
1負荷および前記ポリゴンモータへの給電ラインを遮断
する安全スイッチと、前記第1分岐点と前記第2電源の
入力側との間に配設され、当該第1分岐点から当該第2
電源の入力側への順方向には導通し、この逆方向には遮
断する第1方向性スイッチ手段と、前記第2分岐点と前
記ポリゴンモータとの間に配設され、当該第2分岐点か
ら当該ポリゴンモータへの順方向には導通し、この逆方
向には遮断する第2方向性スイッチ手段と、前記第2方
向性スイッチ手段の順方向側と前記第1方向性スイッチ
手段の順方向側との間に配設され、当該第2方向性スイ
ッチ手段の順方向側から当該第1方向性スイッチ手段の
順方向側への順方向には導通し、この逆方向には遮断す
る第3方向性スイッチ手段と、を備える構成とすること
もできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電源制御装置
の実施の形態を、図面に基づいて説明する。 (実施の形態1) (1) 電源制御装置の全体構成 図1は、電源制御装置およびこれに関連する部分のブロ
ック回路図である。なお、図4の従来の電源制御装置と
対応する部分に同一番号を付す。また、この実施の形態
においては、低圧電源PUにスイッチングレギュレータ
を用いた場合を、ポリゴンモータPMには3相ブラシレ
スDCモータを用いた場合を、ポリゴンモータ制御回路
PCMにはこの3相ブラシレスDCモータに対応した回
路を、それぞれ図示している。
【0013】同図に示すように、電源制御装置は、低圧
電源PUと、制御系電源PCと、安全スイッチSSW
と、方向性スイッチ素子としてのダイオードD1 とを備
えている。低圧電源PUは、商用交流電源ACから交流
100Vの給電を受け、直流24Vを得るライン・オペ
レート型のスイッチングレギュレータであって、商用交
流電源の100V交流を全波整流するダイオードブリッ
ジ101と、整流された電圧の脈流波形を平滑化する平
滑用コンデンサ102と、1次側と2次側とを絶縁しつ
つ、高周波電力を1次側から2次側へ伝達する高周波ト
ランス103と、平滑用コンデンサ102から給電され
る直流電力を高速にスイッチングすることにより高周波
電力に変換して高周波トランス103の1次側へ給電す
るスイッチングトランジスタ104と、2次側に伝達さ
れた高周波を半波整流するダイオード105と、整流さ
れた電圧の脈流波形を平滑化する平滑用コンデンサ10
6と、スイッチングトランジスタ104のオンとオフの
比率を変化させることにより、グランドラインGNDに
対する給電ラインVLの電圧を目標の電圧24Vに制御
するための電源制御回路112とからなり、分岐点B1
を有する給電ラインPLを介して一方の分岐先に接続さ
れたメインモータMM、高圧電源HVと、他方の分岐先
に接続されたポリゴンモータPMとに直流24Vを給電
するようになっている。
【0014】なお、ポリゴンモータ制御回路PMCは、
直流24VをポリゴンモータPMの3相巻線に断続的に
供給するための6つのトランジスタと、このトランジス
タを高速にスイッチングさせ、3相巻線に生じる逆起電
力を吸収するための6つのダイオードと、パルスモータ
PMへの給電時に生じる電圧変動を抑制するための平滑
コンデンサとからなり、ポリゴンモータPMを1000
0〜30000rpm程度に高速回転駆動するようにな
っている。
【0015】制御系電源PCは、分岐点B1 とポリゴン
モータPMとの間の分岐点B2 を介して低圧電源PUか
ら直流24Vの給電を受け、制御用ユニットM/CのC
PU、不揮発性メモリ、揮発性メモリなどに直流5Vを
給電するようになっている。なお、この制御系電源PC
は、給電される電圧が8Vに低下するまで、その出力電
圧を5Vに維持できるようになっている。
【0016】安全スイッチSSWは、分岐点B1 とメイ
ンモータMMおよび高圧電源HVとの間に配設され、ユ
ーザが所定の操作を行った場合に、このメインモータM
Mおよび高圧電源HVへの給電ラインPLだけを遮断す
るようになっている。ダイオードD1 は、分岐点B1 と
分岐点B2 との間に配設され、分岐点P1から分岐点B2
への順方向には導通し、この逆方向には遮断するように
なっている。 (2) 電源制御装置の動作 このように構成された電源制御装置においては、商用交
流電源ACに停電が発生しておらず、安全スイッチSS
Wが導通している通常の場合、低圧電源PUは、給電ラ
インPLの分岐点B1 、安全スイッチSSWを介してメ
インモータMM、高圧電源HVに直流24Vを給電して
いる。また、ダイオードD1 が導通し、低圧電源PUか
ら給電される直流24Vは、分岐点B2 を介してポリゴ
ンモータ制御回路PMC、ポリゴンモータPMに供給さ
れるとともに、分岐点B2 を介して制御系電源PCに供
給される。制御系電源PCは、制御ユニットM/CのC
PU、不揮発性メモリ、揮発性メモリなどに直流5Vを
給電する。
【0017】このため、複写機において、揮発性メモリ
に設定されたコピー部数などの設定内容にしたがってC
PUが円滑なコピー動作を統括的に制御するといった処
理により、コピーが実行され、コピーの終了後その処理
内容を揮発性メモリに格納するといった処理が行われ
る。これに対して、商用交流電源ACに停電が発生した
場合、低圧電源PUから給電される電圧が24Vから低
下することになるが、低圧電源PUのコンデンサ10
2,106や、トランス103に蓄積エネルギーが保持
されているため、この蓄積エネルギーが消費されるまで
の間、低圧電源PUは、安全スイッチSSWを介してメ
インモータMM,高圧ユニットHVに、ダイオードD1
を介してポリゴンモータ制御回路PMC、制御系電源P
Cに、直流24Vを給電する。
【0018】ここで、停電時にメインモータMMおよび
HV電源の負荷で消費される蓄積エネルギーと、制御ユ
ニットM/Cの制御系負荷で消費される蓄積エネルギー
の比率が約1:1で、蓄積エネルギーとポリゴンモータ
PMの回生エネルギーとの比率が約2:1であったとす
る。なお、蓄積エネルギーがポリゴンモータPMを回転
させるために消費されるが、この分ポリゴンモータPM
から回生エネルギーが戻ると考えられるので、ポリゴン
モータPMにおける蓄積エネルギーの消費を無視するも
のとする。また、商用交流電源ACの停電が、図2
(a)に示すように、交流2サイクルの時間(60Hz
の交流で、約33.4msec)の瞬断であったものと
する。
【0019】低圧電源PUの蓄積エネルギーの半分がメ
インモータMM、高圧電源HVに、蓄積エネルギーの半
分がダイオードD1 を介して制御系電源PCで消費され
る間の約1サイクルの時間、低圧電源PUは、図2
(b)に示すように、これらに直流24Vを供給する。
蓄積エネルギーが少なくなり、低圧電源PUの出力電圧
が24Vから低下すると、ポリゴンモータPMから回生
エネルギーがポリゴンモータ制御回路PMCに戻され、
この際にポリゴンモータ制御回路PMCのダイオードに
よって整流され、平滑コンデンサによって整流され、分
岐点B2 に回生起電圧Vgを出力し、ダイオードD1 が
遮断する。このため、メインモータMM,高圧ユニット
HVには全く給電されず、回生エネルギーのメインモー
タMM,高圧ユニットHVでの浪費が防止され、回生起
電圧Vgは、制御系電源PCにだけ給電される。これに
より、この間、制御系電源PCの入力には、図2(c)
のαに示すように、8V以上の回生起電圧Vgが約1.
0サイクル分の時間給電される。
【0020】瞬断が終わると、低圧電源PUの出力電圧
が上昇し、ダイオードD1 が導通し、ポリゴンモータP
M、制御系電源PCに24Vが給電される。したがっ
て、低圧電源PUの蓄積エネルギーと、ポリゴンモータ
PMの回生エネルギーとにより、瞬断が発生している2
サイクル分の時間約33.4msecの間、制御系電源
PCの入力電圧が8V以上に保持されており、瞬断があ
ったにも拘わらず、制御系電源PCは、図2(d)に示
すように、その出力を5Vに維持している。
【0021】メインモータMMおよびHV電源の負荷で
消費される蓄積エネルギーと、制御ユニットM/Cの制
御系負荷で消費される蓄積エネルギーの比率が約1:1
で、蓄積エネルギーとポリゴンモータPMの回生エネル
ギーとの比率が約2:1とする同じ条件で従来の電源制
御装置の停電時における動作を考察すると、低圧電源の
蓄積エネルギーの消費については、本実施の形態と同じ
であるが、回生エネルギーの消費については、従来の方
がメインモータMM,高圧ユニットHVにおいてその半
分が浪費されてしまうので、制御系電源PCに入力され
る回生起電圧Vgは0.5サイクル分の時間で8V以下
に低下してしまう。このため、低圧電源PUの蓄積エネ
ルギーと、ポリゴンモータPMの半分の回生エネルギー
とにより、制御系電源PCは、1.5サイクル分の時間
約25msecで5V以下に低下させてしまうことにな
った。
【0022】したがって、この実施の形態に係る電源制
御装置によれば、制御系電源PCの給電電圧を5Vに保
持できる時間(以下、この時間を「保持時間」とい
う。)を従来より0.5サイクル分伸ばすことができ、
それだけCPUのリセット耐量、メモリデータの保持耐
量を向上させることができる。また、安全スイッチSS
WがOFFされた場合、従来の電源制御装置において
は、低圧電源PUの蓄積エネルギーを全く利用すること
ができず、半分の回生エネルギーで制御系電源PCの出
力を0.5サイクル分の保持時間しか5Vに維持するこ
とができなかったが、本実施の形態では、メインモータ
MM、高圧ユニットHVへの給電のみが停止されるだけ
で、ポリゴンモータPM,制御ユニットM/Cの制御系
負荷へは給電が継続させることができ、安全性を図りつ
つ、保持時間を無限大に伸ばすことができ、CPUのリ
セット耐量、メモリデータの保持耐量を飛躍的に向上さ
せることができる。また、揮発性メモリから不揮発性メ
モリへの待避動作が不要になり、扉が閉められて安全ス
イッチSSWに給電が再開されると、そのまま中断した
コピーを再開できる。しかも、安全スイッチSSWがO
FFされているときに、停電が生じた場合においても、
ポリゴンモータPMの回生エネルギーを利用することも
できる。 (3) 変形例 以上、本発明に係る電源制御装置を実施の形態に基づい
て説明してきたが、本発明の内容が、上述の実施の形態
に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が
考えられる。
【0023】(実施の形態2)図3は、電源制御装置
およびこれに関連する部分のブロック回路図であり、図
1の電源制御装置と対応する部分に同一番号を付し、そ
の説明を省略する。この電源制御装置においては、方向
性スイッチ手段としてさらにダイオードD2 ,D3 が用
いられており、低圧電源PUから、分岐点B1 を有する
給電ラインPLを介して一方の分岐先に接続されたメイ
ンモータMM、高圧電源HVと、分岐点B1 とメインモ
ータMM、高圧電源HVとの間の分岐点B3 の分岐先に
接続されたポリゴンモータPMとに直流電圧24Vを給
電するようになっている。制御系電源PCは、分岐点B
1 の他方を介して低圧電源PUから給電を受け、安全ス
イッチSSWは、分岐点B1 と分岐点B3 との間の給電
ラインPLに配設されるようになっている。ダイオード
D1 は、分岐点B1 と低圧電源PUの入力側との間に配
設され、ダイオードD2 は、分岐点B3 とポリゴンモー
タPMとの間に配設され、ダイオードD3 は、ダイオー
ドD2 の順方向側(カソード)にそのアノードがダイオ
ードD1 のカソードにそのカソードが接続されている。
【0024】通常の場合には、ダイオードD2 が導通
し、低圧電源PUからポリゴンモータPMに24Vが給
電される点を除いて、実施の形態1の動作と同様であ
る。停電が生じた場合、低圧電源PUの蓄積エネルギー
に関してはダイオードD2が導通して低圧電源PUから
ポリゴンモータPMに24Vが給電される点を除き、ま
た、ポリゴンモータPMの回生エネルギーに関してはダ
イオードD2 が遮断し、ダイオードD3 が導通して制御
系電源PCだけに回生起電圧Vgが印加される点を除い
て、実施の形態1の動作と同様である。
【0025】安全スイッチSSWがOFFされた場合、
制御系電源PCに24Vが印加され続ける点について実
施の形態1と同様であるが、実施の形態1においては、
ポリゴンモータPMに24Vが給電されたままであった
が、この実施の形態においてはダイオードD3 が遮断す
る。したがって、ポリゴンモータPMへの給電が停止さ
れ、実施の形態1よりもポリゴンモータPMにおける電
力消費を低減させることができる。また、ダイオードD
2 が遮断するため、ポリゴンモータPMに回生エネルギ
ーを全部蓄積したままに維持することができる。
【0026】 なお、蓄積エネルギーを大きくするた
めには、低圧電源PUのコンデンサ102,106の容
量などを大きくすればよく、回生エネルギーを大きくす
るためには、ポリゴンミラーなど回転部分の重量を大き
く、あるいはその直径を大きくすればよく、これによ
り、保持時間を延ばすことができる。 上記実施の形
態では、方向性スイッチ手段としてダイオードを用いた
が、トランジスタなど他のものを用いてもよい。
【0027】 上記実施の形態では、複写機について
説明したが、レーザプリンターなど他の画像形成装置に
も適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る電源制御装置よれば、第1
電源が商用交流電源から給電を受け、第1分岐点を有す
る給電ラインを介して一方の分岐先に接続された第1負
荷と、他方の分岐先に接続されたポリゴンモータとに第
1直流電圧を給電し、第2電源が前記第1分岐点とポリ
ゴンモータとの間の第2分岐点を介して前記第1電源か
ら給電を受け、第2負荷に前記第1直流電圧未満の第2
直流電圧を給電し、安全スイッチが前記第1分岐点と第
1負荷との間に配設され、ユーザが所定の操作を行った
場合に、当該第1負荷への給電ラインを遮断し、方向性
スイッチ手段が前記第1分岐点と前記第2分岐点との間
に配設され、当該第1分岐点から第2分岐点への順方向
には導通し、この逆方向には遮断するので、商用交流電
源に停電が発生した場合には、低圧電源の蓄積エネルギ
ーを利用するともに回生エネルギーの第1負荷での無駄
な浪費を避けて全ての回生エネルギーを第2負荷だけに
回すことができ、制御系電源から第2負荷に第2電圧を
給電できる時間を長くすることができ、安全スイッチS
SWが遮断された場合には、第1負荷への給電だけを停
止して安全性を確保しつつ、第2負荷への給電を継続す
ることができる。
【0029】また、本発明に係る電源制御装置よれば、
第1電源が商用交流電源から給電を受け、第1分岐点を
有する給電ラインを介して一方の分岐先に接続された第
1負荷と、当該第1分岐点と第1負荷との間の第2分岐
点の分岐先に接続されたポリゴンモータとに第1直流電
圧を給電し、第2電源が前記第1分岐点の他方を介して
前記第1電源から給電を受け、第2負荷に前記第1直流
電圧未満の第2直流電圧を給電し、安全スイッチが前記
第1分岐点と第2分岐点との間の給電ラインに配設さ
れ、ユーザが所定の操作を行った場合に、前記第1負荷
および前記ポリゴンモータへの給電ラインを遮断し、第
1方向性スイッチ手段が前記第1分岐点と前記第2電源
の入力側との間に配設され、当該第1分岐点から当該第
2電源の入力側への順方向には導通し、この逆方向には
遮断し、第2方向性スイッチ手段が前記第2分岐点と前
記ポリゴンモータとの間に配設され、当該第2分岐点か
ら当該ポリゴンモータへの順方向には導通し、この逆方
向には遮断し、第3方向性スイッチ手段が前記第2方向
性スイッチ手段の順方向側と前記第1方向性スイッチ手
段の順方向側との間に配設され、当該第2方向性スイッ
チ手段の順方向側から当該第1方向性スイッチ手段の順
方向側への順方向には導通し、この逆方向には遮断する
ので、商用交流電源に停電が発生した場合には、低圧電
源の蓄積エネルギーを利用するともに回生エネルギーの
第1負荷での無駄な浪費を避けて全ての回生エネルギー
を第2負荷に回すことができ、制御系電源から第2負荷
に第2電圧を給電できる時間を長くすることができ、安
全スイッチSSWが遮断された場合には、第1負荷への
給電だけを停止して安全性を確保しつつ、第2負荷への
給電を継続することができ、しかもポリゴンモータへの
給電が停止され、ポリゴンモータにおける電力消費を低
減させることができ、また、ポリゴンモータに回生エネ
ルギーを蓄積したままに維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電源制御装置およびこれに関連する部分のブロ
ック回路図である。
【図2】瞬電時における主要部の電圧波形を示す波形図
である。
【図3】他の電源制御装置およびこれに関連する部分の
ブロック回路図である。
【図4】従来の電源制御装置およびこれに関連する部分
のブロック回路図である。
【符号の説明】
B1 ,B2 ,B3 分岐点 D1 ,D2 ,D3 ダイオード HV 高圧電源 MM メインモータ M/C 制御ユニット PC 制御系電源 PM ポリゴンモータ PMC ポリゴンモータ制御回路 PL 給電ライン PU 低圧電源 SSW 安全スイッチ Vg 回生起電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 1/00 G03G 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源から給電を受け、第1分岐
    点を有する給電ラインを介して一方の分岐先に接続され
    た第1負荷と、他方の分岐先に接続されたポリゴンモー
    タとに第1直流電圧を給電する第1電源と、 前記第1分岐点とポリゴンモータとの間の第2分岐点を
    介して前記第1電源から給電を受け、第2負荷に前記第
    1直流電圧未満の第2直流電圧を給電する第2電源と、 前記第1分岐点と第1負荷との間に配設され、ユーザが
    所定の操作を行った場合に、当該第1負荷への給電ライ
    ンを遮断する安全スイッチと、 前記第1分岐点と前記第2分岐点との間に配設され、当
    該第1分岐点から第2分岐点への順方向には導通し、こ
    の逆方向には遮断する方向性スイッチ手段と、を備える
    ことを特徴とする電源制御装置。
  2. 【請求項2】 商用交流電源から給電を受け、第1分岐
    点を有する給電ラインを介して一方の分岐先に接続され
    た第1負荷と、当該第1分岐点と第1負荷との間の第2
    分岐点の分岐先に接続されたポリゴンモータとに第1直
    流電圧を給電する第1電源と、 前記第1分岐点の他方を介して前記第1電源から給電を
    受け、第2負荷に前記第1直流電圧未満の第2直流電圧
    を給電する第2電源と、 前記第1分岐点と第2分岐点との間の給電ラインに配設
    され、ユーザが所定の操作を行った場合に、前記第1負
    荷および前記ポリゴンモータへの給電ラインを遮断する
    安全スイッチと、 前記第1分岐点と前記第2電源の入力側との間に配設さ
    れ、当該第1分岐点から当該第2電源の入力側への順方
    向には導通し、この逆方向には遮断する第1方向性スイ
    ッチ手段と、 前記第2分岐点と前記ポリゴンモータとの間に配設さ
    れ、当該第2分岐点から当該ポリゴンモータへの順方向
    には導通し、この逆方向には遮断する第2方向性スイッ
    チ手段と、 前記第2方向性スイッチ手段の順方向側と前記第1方向
    性スイッチ手段の順方向側との間に配設され、当該第2
    方向性スイッチ手段の順方向側から当該第1方向性スイ
    ッチ手段の順方向側への順方向には導通し、この逆方向
    には遮断する第3方向性スイッチ手段と、 を備えることを特徴とする電源制御装置。
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