JP3433018B2 - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JP3433018B2
JP3433018B2 JP23031796A JP23031796A JP3433018B2 JP 3433018 B2 JP3433018 B2 JP 3433018B2 JP 23031796 A JP23031796 A JP 23031796A JP 23031796 A JP23031796 A JP 23031796A JP 3433018 B2 JP3433018 B2 JP 3433018B2
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望 伊藤
則夫 高久
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、取付パネルの表
面側並びに裏面側からそれぞれ挿入された雌雄一対のハ
ウジングをボルトによって結合すると共に、その防水性
を確保するために前記表面側のハウジングをグロメット
で覆った防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車のドアパネル(取
付パネル)には、このドアパネル側に設けた各種スイッ
チ等と車体側の電源や駆動機器等とを電気的に接続する
ための防水コネクタが設けられている。
【0003】また、このような自動車のドアパネルに装
着される防水コネクタとしては、図10〜図12に示し
たようなものが知られている(実開平7−32873号
公報参照)。
【0004】図10,図11において、取付パネル1に
装着される防水コネクタ2は、取付パネル1の裏面側か
ら挿入される雄ハウジング3と、取付パネル1の表面側
から挿入される雌ハウジング4と、雌ハウジング4を覆
うグロメット5と、グロメット5側から挿入されて雄雌
ハウジング3,4を結合するボルト6と、図12に示す
ように、グロメット5の周端面を覆うグロメットカバー
7とを備えている。
【0005】雄ハウジング3の車体上部に位置する一辺
にはパネル係合突起3aが形成されており、このパネル
係合突起3aと車体下方に位置する一辺に設けられたパ
ネルホルダ8とを取付パネル1に貫通状態で係合させる
ことにより取付パネル1に雄ハウジング3が仮保持され
る。また、雄ハウジング3にはボルト6の軸部に形成さ
れた環状溝6aと係合してボルト6の抜け止めを行うワ
ッシャ9が内装されている。尚、図13に示すように、
ワッシャ9の代わりにプレート10を雄ハウジング3に
挿入するタイプ(実開平5−41078号公報参照)も
ある。
【0006】雌ハウジング4は、雄ハウジング3の開口
3bから挿入され、雌ハウジング4に嵌着されたボルト
貫通筒体4aを貫通したボルト6の締め付けによって互
いに結合される。
【0007】グロメット5は、取付パネル1の表面側に
位置した雌ハウジング4の端面から周面に跨ってこれら
を覆う導出部5aと、導出部5aと連通して図示しない
ハーネスを案内する管体部5bとが合成ゴム等によって
一体に形成されている。
【0008】導出部5aの開放端はボルト6の締め付け
によって取付パネル1に弾接し、これによりコネクタ内
部へのシール性が確保される。また、カバー5aには、
車体上部に位置した雄雌ハウジング3,4の一部によっ
てボルト6の軸線方向から挟持されるリップ部5cを有
し、これにより取付パネル1を伝わった水滴の導出部5
a内への浸入を防止している。
【0009】グロメットカバー7は、グロメット5の外
周面から突設された複数の突起5d,5d…と係合する
孔部7a,7a…を備え、グロメット5の外周面を覆う
ように孔部7a,7a…を突起5d5dに係合させる
ことによりグロメット5に保持されると同時にグロメッ
ト5を外側から締め付け、これによりグロメット5によ
る雌ハウジング4への密閉性の確保並びにグロメット5
の雌ハウジング4からの脱落を防止する。
【0010】このような構成においては、雄ハウジング
3に複数の端子(図示せず)を挿入した後、取付パネル
1に雄ハウジング3を仮保持させ、雌ハウジング4をグ
ロメット5で覆うと共にグロメット5をグロメットカバ
ー7で覆った後に、雄ハウジング3に係合させ、ボルト
6をグロメット5のボルト挿入筒部5eから挿入して雄
ハウジング3に設けられた雌ネジ部材11に螺合させる
ことにより雄雌ハウジング3,4が結合される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された防水コネクタ2にあっては、ボルト6の抜け
止めにワッシャ9を用いているため、ボルト6が破断し
た場合や、通電不良に伴う部品交換等の際にボルト6の
ワッシャ9との離脱が困難であるという問題が生じてい
た。
【0012】そこで、ワッシャ9の代わりに上述したプ
レート10を用いることが考えられるが、このプレート
10は、雄ハウジング3(若しくは雌ハウジング4)に
単に挿入するだけなので、防水コネクタ2の組み付け作
業中や車両走行時にプレート10が抜け易てしまう虞が
あるばかりでなく、その抜け止め防止のためにある程度
の奥行きを必要として材料コストが高騰するという新た
な問題が生じる。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、ボルトの抜け止め効果を維持したまま必要に応
じて容易にボルトの抜けを許容することができ、しか
も、材料コストの低減を実現することができる防水コネ
クタを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、取付パネルの表面側並び
に裏面側からそれぞれ挿入された雌雄一対のハウジング
が互いに係合され、前記表面側のハウジングがグロメッ
トに覆われ、該グロメット側から挿入されたボルトによ
って前記各ハウジング同士が結合された防水コネクタに
おいて、前記ボルトの軸部に環状の係合溝が形成され、
前記表面側のハウジングに前記係合溝と係合して前記ボ
ルトを抜け止めするボルトホルダーが回動可能に設けら
れていることを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の防水コネクタの実
施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】図1乃至図3において、防水コネクタ20
は、取付パネル21(図1にのみ図示)の表面21a側
から挿入される雌ハウジング22と、取付パネル21の
裏面21b側から挿入される雄ハウジング23と、雌ハ
ウジング22に装着されることによってその端子保持孔
22b,22b…内に保持された端子(図示せず)に接
続するハーネスを折り曲げてその折り曲げ状態を雌ハウ
ジング22との間で確保するワイヤーカバー24と、雌
ハウジング22のフランジ部22aを覆うグロメット2
5と、グロメット25から挿入されて雌雄ハウジング2
2,23を結合するボルト26と、グロメット25に嵌
着されるグロメットカバー27とを備えている。
【0017】取付パネル21は、例えば、自動車のドア
パネルの一部を構成する薄肉金属パネルであり、その所
定位置に形成された開口21cに雄ハウジング23が係
合する。尚、以下において、“上”“下”の各方向は車
体上下方向と同方向を意味する。
【0018】雌ハウジング22には櫛歯状の雌側リテー
ナ28(図3にのみ図示)が装着される。また、雌ハウ
ジング22は、取付パネル21の表裏方向に貫通し且つ
縦横に略整列状態で形成された多数の端子保持孔22
b,22b…と、ボルト26の軸部26aが貫通する筒
部22cとが形成されている。
【0019】尚、雌ハウジング22の端子保持孔22
b,22b…には、車体側から導入されてグロメット2
5へと導かれたハーネスの端子(共に図示せず)が挿入
され、この状態で雌側リテーナ28を装着することで端
子保持孔22b,22b…からの端子の抜け止めがなさ
れる。
【0020】フランジ部22aには、図4及び図5
(a),(b)に示すように、その周端部から取付パネ
ル21側に向けて突出するオーバーハング部22dが形
成されている。また、フランジ部22aには、図3に示
す様に、ワイヤーカバー24の脚部24a,24a…と
係合する係合凹部22e,22e…が形成されている。
【0021】筒部22cには、その突出端に開放し且つ
開放端側に向かう程拡開するすりばち状の案内壁22f
が形成されている。尚、この案内壁22fは筒部22c
のボルト貫通孔22gと連通している。また、筒部22
cの側壁には図1及び図4に示すように、ボルト貫通孔
22gと連通するホルダー挿入孔22hが形成されてい
る。このホルダー挿入孔22h内には、図5に示すよう
に、回転可能且つ着脱可能にボルトホルダー29が装着
される。
【0022】ボルトホルダー29は、図6に示すよう
に、略円弧状に延びるボルト係合凹部29aと、筒部2
2cの裏面に形成された孔部22i(図5(a)参照)
と係合する回転支点用の突起29bと、ボルト26の挿
入前に筒部22cの裏面に形成された孔部22jと係合
してボルトホルダー29を位置決めする(図5(a),
(b)の状態)ための位置決め突起29cと、回転操作
用のフランジ部29dとが1つの薄肉金属プレートのプ
レス成形によって形成されている。なお、ボルトホルダ
ー29を突起29bを支点として回転させて雌ハウジン
グ22内に埋設した際には、ボルト26の軸部26aに
形成された環状溝26bと係合してボルト26の抜け止
めがなされると同時に、孔部22jと同様の孔部(図示
せず)に突起29cが係合して位置決めされる。
【0023】雄ハウジング23にはボルト26のネジ部
26cと螺合する雌ネジ部材30がインサート成形によ
って装着されている。また、雄ハウジング23には、雄
ハウジング23に係合して端子の抜け止めを行う櫛歯状
の雄側リテーナ31(図3にのみ図示する)、及び開口
21cの下方と係合するパネルホルダ32設けられて
いる。この雄側リテーナ31は、実開昭62−2002
67号公報に開示されているものと同様なので詳細な説
明を省略する。また、雄ハウジング23には、図7に示
すように、その表裏に貫通し且つ縦横に略整列状態で形
成された多数の端子保持孔23a,23a…と、ボルト
26のネジ部26cが挿入される突起部23bと、パネ
ルホルダ32が、図1に示すように、着脱可能に装着さ
れる孔部23cと、取付パネル21の開口21cの上部
と係合する係合溝23dと、係合溝23dが開口21c
と係合したときに取付パネル21の表面21a側に位置
する防水突起23eとが形成されている。
【0024】尚、雄ハウジング23の端子保持孔23
a,23a…には、ドアパネル側に設けられた各種スイ
ッチや駆動系等に連結されたハーネスの端子(共に図示
せず)が挿入され、この状態で雄側リテーナ31を装着
することにより端子の抜け止めがなされる。また、端子
保持孔23a,23a…は端子保持孔22b,22b…
と対向する。
【0025】ワイヤーカバー24は、図3に示すよう
に、上下両端にそれぞれ脚部24a,24aを形成した
一対の柱部24b,24bと、柱部24b,24b間に
設けられた支持壁部24cと、支持壁部24cに形成さ
れて筒部22cが貫通する凹部24dとを備えている。
このワイヤーカバー24を脚部24a,24aを介して
雌ハウジング22に装着することによってこの両端間に
ハーネスを折り曲げながら保持するようになっている。
【0026】パネルホルダ32は、図8(a)〜(c)
に示すように、座部32aと、雄ハウジング23から突
出して取付パネル21と係合する係合突起部32bと、
孔部23cの内壁面に弾接してパネルホルダ32のガタ
を防止するように互いに離反する方向に付勢設定された
一対の板バネ部32c,32dとが一体に形成されてい
る。そして、上述した雄ハウジング23の孔部23cに
パネルホルダ32は着脱可能に装着される。
【0027】グロメット25は、図1及び図2に示すよ
うに、その一部若しくは全長が蛇腹状の管体部25a
と、その一端(車体側)に位置して管体部25aと一体
の導入部25bと、他端(取付パネル21側)に位置し
て管体部25aと一体の導出部25cとを備え、車体か
ら引き出された多数のハーネスを導入部25bから管体
部25a内へと挿入して導出部25cから引き出すこと
によりハーネスの保護並びに車体と取付パネル21との
間のシール性を確保するものである。
【0028】導出部25cは、その開放周縁部に沿い且
つ取付パネル21の表面21aと当接するシール部25
dと、ボルト26の軸部26aが貫通する筒部25e
と、筒部25eを取り巻くようにボルト26の軸線方向
に沿って突出されてボルト26の頭部26dと当接する
ボルトシール部25fと、シール部25dから延長され
て雌ハウジング22に装着した時点でオーバハング部2
2dを断面方向で囲む折り返し部25gと、上方に位置
する折り返し部25gの先端から下方へと延在されたリ
ップ部25hと、シール部25dの近傍に位置する各角
部に形成された溝状の凹部25i,25i…とを備えて
いる。
【0029】グロメットカバー27は、硬質樹脂材から
なり、全体として正面視略矩形形状を呈しており、図2
及び図3に示すように、導出部25cの上方並びに左右
の3方の周壁面と当接するカバー本体27aと、このカ
バー本体27aの両端と係合することで導出部25cの
下方と当接し且つカバー本体27aの両端間を接近させ
る締付操作片27eとを備えている。
【0030】カバー本体27aには、導出部25cの上
方寄りの表面と当接する表面上方当接部27bと、管体
部25aと導出部25cとの間から導出部25cの下方
寄りの表面と当接する表面下方当接部27c,27c
と、凹部25i,25i…に嵌挿される舌片27d,2
7d…とが形成されている。
【0031】締付操作片27eは、薄肉片27fによっ
てカバー本体27aの一端と連結されており、その一端
に形成された軸部27gと係合する軸係合部27hと、
カバー本体27aの他端に形成された結合突起27iと
係合する結合部27jとを備えている。
【0032】上記の構成においては、雄ハウジング23
に図示を略すドアパネル側の端子を挿入した後、雄ハウ
ジング23に雄側リテーナ31並びにパネルホルダ32
を装着して雄側ハウジング23を組み付ける。
【0033】次に、車体側から導出されたハーネスを導
入部25bから管体部25aへと挿入して導出部25c
から引き出してハーネス先端の端子を雌ハウジング22
に挿入した後、ワイヤーカバー24を、図1に示すよう
に、雌ハウジング22に装着すると共に、ボルトホルダ
ー29をホルダー挿入孔22hに装着する。尚、この状
態でのボルトホルダー29は、ボルト26と係合してい
ない状態、即ち、図5(a),(b)に示した状態とす
る。
【0034】また、グロメット25の導出部25cを雌
ハウジング22のフランジ部22aに装着すると共に、
グロメットカバー27の舌片27d,27d…を凹部2
5i,25i…に嵌合させた後、図9(a),(b),
(c)に示したように、軸部27gに軸係合部27hを
係合させ、結合突起27iに結合部27jを係合させて
グロメットカバー27を導出部25cに装着する。
【0035】この際、グロメットカバー27は、その両
端間を広げつつグロメット25の上方から挿入して舌片
27d,27d…の上方に位置するものを上方から下方
へと凹部25i,25iに嵌合させた後、その両端間を
接近させつつグロメット25の側方から舌片27d,2
7d…の下方に位置するものを凹部25i,25iに嵌
合させ、さらに、その両端に締付操作片27eを係合さ
せる。
【0036】従って、グロメットカバー27は、グロメ
ット25を介して雌ハウジング22を表裏から挟持する
ものでありながら、導出部25cへの着脱を容易に行う
ことができ、従来で示したグロメットカバー7と同様に
一つのものでありながら、その着脱操作性が向上されて
いる。また、締付操作片27eを装着することに伴うカ
バー本体27aの締め付け方式としていることにより、
グロメット25並びにグロメットカバー27の成形誤差
に係わらず、グロメットカバー27の締め付け精度の安
定化を実現することができる。
【0037】さらに、図2,図3に示す様に、舌片27
d,27d…を凹部25i,25i…へ嵌合させること
により、グロメットカバー27のグロメット25からの
脱落を防止することができるばかりでなく、各当接部2
7b,27cと共同して雌ハウジング22のフランジ部
22a並びにグロメット25を表裏から挟持する構成と
なるため、導出部25cの雌ハウジング22からの剥離
や離脱をも防止することができる。尚、凹部25i,2
5i…は、グロメット25に切れ目を入れた開口ではな
いためにハウジング22のフランジ部22aの四隅を
包み込むための係合凹部である。
【0038】次に、ボルト26を表面側から筒部25e
に挿入した後、ボルトホルダー29を回転させてその環
状溝26bにボルト係合凹部29aを係合させることに
よってボルト26の抜け止めがなされる。尚、環状溝2
6bは、この後のボルト26の締め付けによるボルト2
6の軸線に沿う方向の変位を許容するために所定の幅を
有している。
【0039】この際、ボルトホルダー29は、図6に図
示した突起29bを支点とする回転式であるため、その
回動支点は一定位置を維持して操作が容易且つ安定して
おり、しかも、従来で示したプレート10に比べて小さ
く、材料コストの低減を実現することができる。
【0040】そして、図1に示すように、防水突起23
eとパネルホルダ32とが、取付パネル21の開口21
cから表面21a側に突出するように取付パネル21の
裏面21b側から雄ハウジング23を挿入して雄ハウジ
ング23を取付パネル21に仮保持させる。その後、取
付パネル21の表面21a側から雌ハウジング22を挿
入して雄ハウジング23に係合させる。
【0041】さらに、ネジ部26cを雌ネジ部材30に
螺合させることによって雌ハウジング22と雄ハウジン
グ23とが結合されると同時に、雌ハウジング22側の
端子と雄ハウジング23側の端子とが電気的に接続され
る。
【0042】この際、導出部25cの内壁面が支持壁部
24cに当接し、これによりボルト26の締付量並びに
奥行き方向の変位量が規制されると共に、頭部26dと
ボルトシール部25fとの密着状態が確保される。
【0043】また、ボルト26の締め付けに伴う雌雄ハ
ウジング22,23同士の接近により、シール部25d
が取付パネル21に密着してシール性が確保され、しか
もオーバーハング部22dと防水突起23eとによる折
り返し部25gの挟持並びにフランジ部22aと防水突
起23eとによるリップ部25hの挟持によりクランク
形状の防水経路が形成され、これによって上部から取付
パネル21を伝わった水滴の導出部25cへの密閉性が
確保される。
【0044】さらに、ボルト26の締め付けによって、
その回転方向の荷重が筒部25eに発生してあたかも筒
部25eが捻れるような作用をするが、この筒部25e
の先端は案内壁22fに挿入されており、この案内壁2
2fのすりばち形状によってボルト26の締め付けと同
時に筒部25eが徐々に軸部26a側に密着させられる
ため、軸部26aと筒部25eとの間にボルト26の回
転による捻れの発生に伴う隙が発生せず、ボルト26の
頭部26dから導出部25c内への水滴の浸入が防止さ
れる。また、筒部25eの基部を頭部26dと筒部22
cの先端とで挟持することにより、筒部25eの全体的
な捻れ作用を抑制することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防水コネ
クタにあっては、ボルトの軸部に環状の係合溝が形成さ
れ、表面側のハウジングに係合溝と係合してボルトを抜
け止めするボルトホルダーが回動可能に設けられている
ことにより、ボルトの抜け止め効果を維持したまま必要
に応じて容易にボルトの抜けを許容することができ、し
かも、材料コストの低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる防水コネクタを示
し、要部の縦断面図である。
【図2】同じく、要部の正面図である。
【図3】同じく、要部の分解斜視図である。
【図4】同じく、雌ハウジングの拡大縦断面図である。
【図5】同じく、(a)は雌ハウジングの背面方向から
見た斜視図、(b)は雌ハウジングを正面方向から見た
斜視図である。
【図6】同じく、ボルトホルダーの拡大正面図である。
【図7】同じく、雄ハウジングの縦断面図である。
【図8】同じく、(a)はパネルホルダの拡大平面図、
(b)はパネルホルダの拡大側面図、(c)は(a)の
A−A線に沿うパネルホルダの拡大断面図である。
【図9】同じく、(a)、(b)および(c)はそれぞ
グロメットカバーの装着手順を示す平面図である。
【図10】従来の防水コネクタを示し、要部の縦断面図
である。
【図11】同じく、要部の分解斜視図である。
【図12】同じく、グロメットとグロメットカバーとの
関係を示す分解斜視図である。
【図13】ハウジングにボルト抜け止め用のプレートを
設けた従来の防水コネクタを示す要部の分解斜視図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/52 H01R 13/621 H01R 13/73 - 13/74

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付パネルの表面側並びに裏面側からそれ
    ぞれ挿入された雌雄一対のハウジングが互いに係合さ
    れ、前記表面側のハウジングがグロメットに覆われ、該
    グロメット側から挿入されたボルトによって前記各ハウ
    ジング同士が結合された防水コネクタにおいて、 前記ボルトの軸部に環状の係合溝が形成され、前記表面
    側のハウジングに前記係合溝と係合して前記ボルトを抜
    け止めするボルトホルダーが回動可能に設けられている
    ことを特徴とする防水コネクタ。
  2. 【請求項2】前記表面側のハウジングに軸受部が形成さ
    れ、前記ボルトホルダーに前記軸受部と係合する軸部が
    形成され、該軸部を軸線として前記ボルトホルダーが回
    転すると共に前記表面側のハウジングに着脱可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 【請求項3】前記表面側のハウジングに前記ボルトの挿
    入前後位置を規制する位置決め部が形成され、前記ボル
    トホルダーには前記ボルトの挿入前後において前記位置
    決め部と係合する位置決め突起が形成されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の防水コネク
    タ。
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