JP3432829B2 - 複合起伏のある伸長性ブラダー - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、改良したクッション部材およびその製造方
法に関するものであり、さらに詳しくは、複合湾曲する
起伏および形状の形成ができる伸長性部材を有する気体
充填ブラダーに関する。

発明の背景 靴底に使用される気体充填ブラダーなど気体充填ブラ
ダーを利用するクッション部材の構造を改良するため
に、相当の作業が行われてきた。材料および製造方法に
おける最近の進歩にもかかわらず、気体充填ブラダーの
部材は、用途の広さについて大きく改良されたが、最適
性能および耐久性の達成に関連する課題が取り残されて
いる。気体充填ブラダーの部材は、通常「空気ブラダー
（air bladder）」と呼ばれており、また、気体は、使
用される実際の気体の構成内容に関して、何等かの制限
をする積りはないが、通常「空気（air）」と呼ばれて
いる。

５つの主要な技術的な課題が、上部および下部隔膜層
で形成する空気ブラダーの設計と関わりを持っている：
（ｉ）複合湾曲し起伏のある形状を達成すること；（i
i）断面に過度の峰と谷を形成せずに、フォームまたは
板を充填するか、または適度にする必要のある望ましい
複合湾曲し起伏のある形状を達成すること；（iii）空
気ブラダーに複合湾曲し起伏のある形状を与えるために
使用する手段が、空気のクッション支持の有益性を傷つ
けないことを保証すること；（iv）空気ブラダーの伸長
性部材と外側の隔膜層との間に信頼ある接着を提供する
こと；（ｖ）ブラダーの１部を周期的に折畳むことによ
って生じるブラダーの疲労破損を減少すること。

先行技術には、これらの困難と取り組む試みが充分あ
るが、その過程で新しい障害をしばしば提起している上
述の課題のうち、１つか２つ、あるいはやっと３つを解
決しているに過ぎない。ほとんどの先行技術は、伸長性
部材の幾つかの型式を開示している。伸長性部材は、空
気ブラダーと関連する商品で、その伸長性部材は、空気
ブラダを完全に膨張した時、上部隔膜層と下部隔膜層と
の間に確実に固定し、静止し、またその伸長性部材は、
空気ブラダの通常の形態を維持するための抑制手段とし
てしばしば作用する。

ある先行技術の構造法は、フォームまたは織物の伸長
性部材を容れている空気ブラダーについての複合構造で
ある。

その複合構造法についての先行技術の１形式は、Donz
isに対して米国特許第4,874,640号および第5,235,715号
が開示しているように、連続気泡フォーム芯を使用する
空気ブラダーに関係している。これらのクッション部品
は、連続気泡フォーム芯が、過度の峰と谷なしに複合湾
曲し起伏のある形状とすることができるという点で自由
な設計をすることができる。しかしながら、フォーム芯
の伸長性部材を持つブラダーは、隔膜層と芯との接着が
信頼できないという欠点を持っている。図１および２
は、伸長性部材として連続気泡フォーム芯12を使用した
先行技術のブラダー10の断面図を示している。図２は、
矢印14の負荷を持つブラダー10の負荷状態を示してい
る。図２でわかるように、ブラダー10の主要な欠点の１
つは、フォーム芯12がブラダーの形を作るので、そのた
め、空気だけの優れたクッション性能を損なうクッショ
ン部材として必然的に機能することは避け難い。その理
由としては、空気ブラダーに付きものの高い膨脹圧力に
耐えるため、フォーム芯は、高強度を持たなければなら
ず、それには、高密度フォームの使用が必要である。フ
ォームの密度が高ければ高いほど、空気ブラダーにおけ
る利用可能な空気空間の量が減少する。したがって、ブ
ラダー内の空気量が減少すると、クッション支持の有益
性が縮小する。

低密度フォームを使用したとしても、利用可能な空気
空間の量が、著しく犠牲となり、このことは、ブラダー
の撓み高さがフォームの存在のために減少し、このため
「底入れ現象（bottoming out）」の効果を加速するこ
とを意味する。底入れ現象は、衝撃荷重を適切に減速す
るクッション装置の破損が早すぎることに関連がある。
履物に使用する大抵のクッション装置は、非線形の圧力
を基礎とする装置であり、それらが負荷されるにつれ
て、剛性が増加する。底入れ現象は、クッション装置が
これ以上押されないという位置である。圧縮永久歪み
（comppression set）は、フォームのクッション性状を
非常に低下させる繰返し荷重後のフォームの永続的圧縮
のことを呼んでいる。フォーム芯のブラダーでは、歩い
たり、走ったりするような多大な周期的圧縮荷重で、圧
縮永久歪みが孔壁内部の破損のために生じる。フォーム
構造を構成する個々の孔壁は、それらが相互に対して移
動し、作用しなくなるにつれて、磨耗し疲労する。フォ
ームの破損により、着用者は大きな衝撃にさらされ、ま
た極端にいえば、着用者が苦痛を起す動脈瘤や瘤が着用
者の脚の下にできる。

複合構造法についての先行技術の他の形式は、Rudyに
対する米国特許第4,906,502号および第5,083,361号が開
示するように、伸長性部材として３次元織物を使用する
空気ブラダーに関係している。Rudy特許が説明している
ブラダーは、Tensile−Air（登録商標）の名称でNiKE,I
ncの銘柄履物として、かなり商業的な成功を博してい
る。織物の伸長性部材を使用するブラダーは、事実上過
度の峰と谷は排除しており、Rudy特許が説明している方
法は、伸長性織物と隔膜層との間に優れた接着が設けら
れることを立証している。実際、個々の伸長性織物は、
小さく、かつ負荷下において、容易に撓むので織物は空
気のクッション性能を妨害しない。これらのブラダーの
１つの欠点は、現在、これらの織物繊維の伸長性部材を
使用する複合湾曲し起伏のある形状をしたブラダーを作
るための製造方法が知られていないことである。そのブ
ラダーは、異なる水平面を有するが、その上下面は、起
伏と湾曲を持たないで平坦のままである。図３および４
は、伸長性部材として３次元織物22を使用した先行技術
のブラダー20の断面図を示している。図４は、矢印24の
負荷を持つブラダー20の負荷状態を示している。図３お
よび４で分かるように、ブラダー20の表面は、起伏や傾
斜がなく平坦である。

他の欠点は、底入れ現象の可能性である。織物繊維
は、負荷で容易に撓み、また個々では全く小さいにもか
かわらず、ブラダーの形状を維持するのに必要なそれら
のシャーナンバー（sheer number）は、次のことを意味
する、それは、その空気ブラダーの大きな合計可能撓み
量が、高負荷の下で、ブラダー内部の繊維の容積により
減少させられ、そのブラダーが、底入れ現象を起こすこ
とがありうるというとである。

織物繊維で経験する主要な課題は、これらのブラダー
が、負荷時において、従来の空気ブラダーより当初は剛
性があるということである。このことは、繊維の実際の
クッション能力についての期待を裏切るというより、低
衝撃時の硬い感触と、硬い「店頭（point of purchas
e）」での感触という結果を生じる。この理由は、織物
繊維の伸びが比較的低く、引張力に対してブラダーの形
状を相応に維持するからであり、そこで、これら比較的
弾力性のない多数の繊維の累積効果により「太鼓の皮
（drum−head）」型の効果が生じる。伸長性部材の低い
伸び、すなわち非弾力的性状によって生じる外面の「太
鼓の皮」的引張の結果、繊維内の引張力が消えるまで当
初大きな剛性を示し、そしてブラダー内の空気の単独の
効力が、効力を示し始め、それがブラダー20を組み込ん
でいる履物の店頭での感触に影響を及ぼすことができ
る。図５に示す最大Ｇ曲線（Peak G curve）、ミリ秒単
位の最大Gv時間（Peak Gv time）は、衝撃に対するブラ
ダー20の応答を反映している。26符号を付けた曲線部分
は、引張力下の繊維によるブラダーの初期剛性に対応し
ており、28の符号を付けた部分は、織物22の繊維内の引
張力が「消え（broken）」、そしてさらに大きな空気の
クッション効果に譲る移行点を示している。30の符号を
付けた曲線区域は、一層弾力性のある空気でクッション
支持される荷重に対応している。最大Ｇ曲線は、NIKEに
より刊行されたSport Research Review、Physical Test
sの1990年１月/2月号の特別公表欄に説明されている衝
撃試験の結果を図に描いたものであり、その内容は、引
例として本明細書に組み入れる。

先行技術の他の範疇は、Huangに対する米国特許第4,6
70,995号およびMoumdjianに対する米国特許第4,845,861
号で開示されているような注入式塑造、吹き込み形成ま
たは真空形成による空気ブラダーに関係している。これ
らの製造方法により、任意の希望する起伏と形状を持つ
一方、事実上、過度の峰と谷を排除したブラダーが製造
できる。これらの空気ブラダーの主要な欠点は、垂直に
並んだエラストマー材料の円柱形状にあり、それは、内
部伸長性部材を形成するが、空気のクッション支持の有
益性を妨害する。図６および７は、先行技術のブラダー
40の断面図を示しており、そのブラダー40は、注入式塑
造、吹き込み形成または真空形成により作られ、その垂
直円柱42は、伸長性部材として作用する。図７は、矢印
44の負荷で負荷状態にあるブラダー40を示している。こ
れらの内部伸長性部材は、直立した位置に形成され、ま
たは塑造されるので、負荷による圧縮に対して著しく抵
抗し、その伸長性部材は、空気のクッション性能を非常
に遮断してしまう。円柱42は、また、曲げ、かつ折り畳
むように力を加える圧縮荷重のため、疲労により破損す
る傾向がある。周期的圧縮荷重下で、曲げが、円柱を疲
労破損に導くことがありうる。

さらに、他の先行技術の範疇は、Reedに対する米国特
許第2,677,906号で開示されているように、伸長性部材
として波型の中間フィルムを使用するブラダーが関係し
ており、その特許は、上部シートと下部シートとの間に
配置される波型の第３シートにより結合する上部シート
および下部シートとについて説明している。上部シート
および下部シートは、それらの周辺部と中間の第３シー
トの選定された部分で熱シールされる。かくして、起伏
のある靴の中底が製造されるが、しかしながら、ただ１
枚の中間シートが使用されるので、達成される起伏は、
靴底の幅を横切り、同一であるに相違ない。前部から後
部までの靴底の高さだけが調節でき、複合湾曲した起伏
のある形状とすることは、不可能である。Reed特許の他
の欠点は、第３の中間シートが連続シートであるので、
すべての多くの室が、相互に独立しており、個々に膨脹
させなければならず、それを大量生産することは実行で
きない。

Reed特許に開示されている別の実施例は、それ自体折
り畳まれ、選ばれた場所で下部シートに取り付けられる
丁度２枚のシートを使用し、リブ部分と平行ポケットと
が設けられる。この構造の主要な欠点は、そのリブが垂
直方向を向いており、HuangとMoumdjianに対する特許で
説明されている円柱と同じものが、圧縮力に抵抗し、空
気のクッション支持の有益性を妨害し低減する。Reedの
第１実施例のように、そのため、形成される各平行ポケ
ットは、個別に膨脹させなければならない。

そこで、上述で提起されたすべての課題を解決する適
当な伸長性部材を有する空気ブラダーが必要となってく
る：すなわち複合湾曲し起伏のある形状と；過度の峰と
谷の排除と；空気のみのクッション支持の有益性に対す
る非妨害と；伸長性部材と隔膜層との間の信頼性ある接
着の提供とである。上記で議論したように、先行技術が
これらの問題の幾つかに精力を傾けて成功しているが、
それらは、それぞれ、その欠点を有し、完全な解決には
ほど遠い。

発明の概要 本発明は、空気ブラダーとその製造方法に関してい
る。本発明の伸長性ブラダーは、靴の靴底の組立部品に
組み込まれ、与圧した時、クッション支持を提供する。
本発明のブラダーとその製造方法により過度の峰と谷の
ない複合湾曲し起伏のある形状ができ、本ブラダーは、
空気のクッション性能を妨害せず、また本ブラダーは、
伸長性部材と外側隔膜層との間に信頼できる接着を提供
する。複合起伏のある形状は、１方向以上の方向に対し
てブラダーの形状を変えることと関連する。本発明は、
先行技術で列挙された課題を克服する一方、先行技術の
試みに付随する設計の交換を回避している。

本発明の１態様によれば、空気ブラダーは、概ね相互
に１列に並んだ関係の４枚の隔膜フィルムのシートで構
成されている。本ブラダーを作るに当たって、２枚の内
部シートが結合して伸長性部材を形成し、外側の隔膜層
を形成する２枚の外側シートにより囲まれる。その内部
シートは、選定された第１取り付け部分に沿って相互に
取り付けられ、一定の場所での打抜き片（die cuts）を
含んでいる。外側の各隔膜層は、選定された第２取り付
け部分で、それに最も近い内部シートに取り付けられ、
その第２取り付け部分は、選定された第１取り付け部分
と一致しない。次に、外側の層は、その周辺部を密封さ
れ、そのブラダーは、気体で膨脹させられるので、内部
シートは、選定された第２取り付け部分と選定された第
１取り付け部分との間に延在し、外側の層の間に配設さ
れるヒンジを形成し、伸長性部材を形成する。負荷時、
そのヒンジにより、伸長性部材が圧縮されても、気体の
クッション性能が妨害されないようにすることができ
る。圧縮下で伸長性部材を容易に折り畳むことができる
これらのヒンジがあるので、先行技術のブラダーの垂直
円柱の疲労による破損の課題は、解決される。このブラ
ダーの構造により、第１取り付け部分および第２取り付
け部分ならびに打ち抜き片を適切に選定することによ
り、複合湾曲し起伏のある形状を形成できる。

本発明の他の態様において、本ブラダーは、予め形成
される伸長性部材を使用して作られ、その予め形成され
る伸長性部材は、注入式塑造、吹き込み形成、押し出し
または真空形成により作られ、次いで、外側の隔膜層の
間に配置される。これらの予め形成される伸長性部材
は、概ね記述の方法で内部シートにより作られる伸長性
部材の形態であるが、それらは予め形成される時から、
それらは折り畳み可能なトラス構造に似ており、ブラダ
ーで囲まれる。予め形成される伸長性部材は、その中に
設けられるヒンジを有し、ブラダーのその伸長性部材
は、そのヒンジにより負荷時に自由に曲がることがで
き、伸長性部材が、部材の疲労歪みを排除し、気体のク
ッション性能を妨害することを回避するということは重
要である。

さらに本発明の他の態様では、単一の内部シートが、
伸長性部材を構成し、その伸長性部材は、選択的に打ち
抜かれ、２枚の外側の層の間に概ね互い違いにある選定
された場所で、外側の層に取り付けられる。

本発明は、ブラダーと、伸長性部材と、その製造方法
とを提供し、その発明により、過度の峰と谷なしに複合
湾曲し起伏のある形状の製品を製造でき、その発明は、
空気のクッション性能の利用を容易にし、またその発明
は、伸長性部材とブラダーの外側の隔膜層との間の信頼
できる接着を提供する。その伸長性部材は、折り畳み可
能なトラス構造に似ており、また圧縮に対して撓み、す
なわち圧縮可能または折畳み可能である自然のヒンジを
形成するので、空気のクッション効果を妨害しないよう
に、負荷に対してヒンジで容易に圧縮され折り畳まれ
る。この結果、ブラダーおよび伸長性部材を作るに当た
って、伸長性部材が平坦な状態で取り付けられ、その平
坦な状態は、ブラダーに対する最大の圧縮荷重下でその
形状である。したがって、伸長性部材は、ブラダーが完
全圧縮された時、最小歪み状態である。この形態は、ブ
ラダーが圧縮された時、伸長性部材が、その最小の歪み
状態すなわちヒンジで曲り、平坦であるように容易に動
くので、空気のクッション性能を傷つけないことを保証
する。

本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、添付の
図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例について
の下記の説明でますます完全に理解できる。

図面の簡単な説明 図１は、伸長性部材としての連続気泡フォーム芯を使
用した先行技術のブラダーの断面図である。

図２は、負荷時を示す図１の先行技術のブラダーの断
面図である。

図３は、織物繊維を伸長性部材として使用する先行技
術のブラダーの断面図である。

図４は、負荷時を示す図３の先行技術のブラダーの断
面図である。

図５は、図３の先行技術のブラダーの最大Ｇの応答曲
線である。

図６は、注入式塑造、吹き込み形成または真空形成に
より形成する伸長性部材として垂直円柱を使用した先行
技術のブラダーの断面図である。

図７は、負荷時を示す図６の先行技術のブラダーの断
面図である。

図８は、本発明の好ましい第１実施例に基づく複合湾
曲し起伏のあるブラダーと伸長性部材との斜視図であ
る。

図９は、図８のブラダーの平面図である。

図10は、図８のブラダーの側面図である。

図11は、図９の線11−11に沿って切断したブラダーの
断面図である。

図12は、図９の線12−12に沿って切断したブラダーの
断面図である。

図13は、図９の線13−13に沿って切断したブラダーの
断面図である。

図14は、図８のブラダーを立面図で示した拡大組立図
である。

図15は、第１取り付け部を示す図８のブラダー内部シ
ートの平面図である。

図16は、図15の内部シートの第２取り付け部と打ち抜
き線を示す平面図である。

図17Aは、図９の線17A−17Aに沿って切断したブラダ
ーの断面図である。

図17Aは、図９の線17B−17Bに沿って切断したブラダ
ーの断面図である。

図17Cは、図９の線17C−17Cに沿って切断したブラダ
ーの断面図である。

図18は、無荷重状態を示す図17Aの断面図と同じブラ
ダーの断面概略図である。

18Bは、荷重状態を示す図18Aの断面図と同じブラダー
の断面概略図である。

図19は、図８のブラダーの最大Ｇの応答曲線である。

図20は、別の融着技法の詳細図である。

図21は、本発明の好ましい第２実施例に基づく複合湾
曲し起伏のあるブラダーと伸長性部材の平面図である。

図22は、図21のブラダーの立面図である。

図23は、図21のブラダーの斜視図である。

図24は、図８のブラダーを靴底組立部品に組み込んだ
靴の拡大斜視図である。

好ましい実施例の詳細な説明 さて、図８ないし13を参照しながら、伸長性部品52を
備える複合湾曲し起伏のある伸長性ブラダー50に関して
本発明の好ましい第１実施例を説明する。大まかには、
ブラダー50は、外側隔膜層54および56を具備する起伏の
ある外包であり、その外側隔膜層54および56は、説明を
容易にするため、上部外層または上部隔膜54および下部
外層または下部隔膜56と呼ぶこととする。外包の中で、
２枚の内部シート、すなわち上部内部シート58および下
部内部シート60が結合し、伸長性部品52を形成し、その
伸長性部品52は、ブラダー50の枠組構造として機能し、
ブラダーに複合起伏のある形状を与えている。複合する
起伏のある形状は、１方向以上の方向に関して、例えば
横および縦方向の両方向に関してブラダーの形状および
厚さを変えることに関連している。シート54、56、58お
よび60は、すべて0.0118cm（0.030インチ）の厚さのポ
リウレタンフィルムであることが好ましい。

伸長性部品52は、折畳み可能なトラス構造と考えるこ
とができ、そのトラス構造は、図10の側面図で分かるよ
うに、ブラダーの外部隔膜層間に延在し、互いに結合す
る。縦および斜めの線は、すべて伸長性部品52の部分を
表しており、その伸長性部品52は、それらの結合場所に
より、ブラダ50に波打った起伏のある上面および下面を
与える。この好ましい第１実施例において、伸長性部品
52は、２枚の平坦なシート58および60で形成され、その
シート58および60は、一定のパターンで互いに融着し、
また一定の区域で切断され、望ましい形態を提供する。

ブラダー50を作るための製造段階は、図14ないし16に
示されている。第１段階で、内部シート58および60の内
包に面する面を、高周波融着で形成されないように融着
防止材62で選択的に処理する。融着防止材の例は、テフ
ロン（登録商標）被覆加工およびテフロン（登録商標）
被覆織物または条片であり、それは必要な所に配置さ
れ、融着後除去される。内部シート58および60を、８か
所の融着部、すなわち融着棒64Aから64Hまでにより互い
に接着し、融着防止材が存在しない区域で横方向に融着
部を形成する。これにより一般に割り当てられる融着線
すなわち棒64Bないし64Gにより連結する７つの管状部66
Aないし66Gを効果的に形成する。管状部66Aないし66Gの
幅は、各管状部の中央における最終的のブラダーの高さ
を決定することとなる。図16の点線68は、図示の伸長性
部材の目的を達成するよう内部シート58および60を通っ
て形成される長手方向の切断位置を指し示している。点
線69は、融着線を共有する管状部を分割するが、管状部
を無傷で残すために、融着棒64Bないし64Gの中央を通っ
て形成される分割位置を指し示している。全図面を通じ
て、融着部64Bないし64Gが分割されると、分割された部
分は、半融着部64B′ないし64C′などと呼ばれている。
図11ないし13は、全融着部と半融着部とを最も良く示し
ている。図11において融着部64Bは全体であるが、異な
る場所の断面図である図12および13では、数字64B′
は、融着部の分割時の結果として、融着部64Bの２つの
半分の部分を指し示している。分割された融着部64Bな
いし64Gは、これから説明するように伸長性部品52にお
いて自由な直立伸長性部材を形成する。

交互に、打ち抜き片が除去されると、個々の伸長性部
材は、ブラダーの厚さを画定する。もう１つの別の実施
態様として、打ち抜き片の数を増加すると、それによ
り、各々平行に並ぶ打ち抜き片が、個々に自由な、さら
なる直立伸長性部材を画成する。複合起伏のある形状を
有するブラダーのためには、打ち抜き片を使用し、多く
の独立した伸長性部材を形成するのが最も良い。

内部シート58と60とを取り付ける融着線64Aから64Hま
でを、大まかには、選定された第１取り付け部と呼ぶこ
とができる。図16は、起伏形成接着区域70Aから70Gまで
の好ましいパターンを示しており、その接着区域は、大
まかには、選定された第２取り付け部と呼ぶことがで
き、また、その接着区域は、融着線の形態、すなわちパ
ターンを含んでいる。起伏形成接着区域70Aから70Gまで
は、内部シート58および60の起伏形成接着区域を指し示
しており、その内部シート58および60の起伏形成接着区
域は、それぞれ外側の層56および56と融着する。伸長性
部品52を外包に取り付けるには、内部シート58および60
を融着し、管状部66Aないし66Gが形成されると、内部シ
ート58および60を、長手方向の線68と融着部64を分割す
る幅方向の線69に沿って打ち抜く。次に、外側の層54お
よび56を融着する上下の位置に置き、内部シート58およ
び60をそれぞれ切断する。起伏形成接着区域70Aから70G
までを融着する前に、融着防止材を、融着部64Aから64H
までの間の区域に適当に利用するので、接着区域70Aか
ら70Gまでを融着した時、形成される接着は、外側の層5
4を内部シート58と接続する接着と外側の層56を内部シ
ート60と接続する接着のみである。この方法では、内部
シート58および60は、伸長性部品52を形成し、その伸長
性部品52は、ブラダー50の外包の内側に配設され、融着
棒64Aから64Hまでは，接着区域70Aから70Gまでにおける
融着部とは非一致であり、すなわ一致しないように取り
付けられる。言い換えると、選定された第１取り付け
部、すなわち64Aないし64Hは、選定された第２取り付け
部、すなわち70Aないし70Gの周辺部とは一致せず、した
がって伸長性部品52は、枠組構造として機能し、その枠
組構造は、ブラダー50に対して空気のクッション性能を
損じることなく、複合起伏のある形状を与える。側面図
図10および断面図図11ないし13は、伸長性部品52の枠組
構造の形態を最も明確に示している。

ブラダー50と伸長性部品52との関係を充分に説明する
ために、図９ないし13を参照して行うが、そこでは接着
区域70Bが詳細に説明されている。残された接着区域70A
および70Cないし70Gは、同じ構造を有しており、同じ参
照数字が適切な字句を接尾語として付られて利用され、
正確な場所を指示することが分かる。

起伏形成接着区域70Bは、融着部64Bおよび64Cの間に
形成される管状部66Bの範囲内で、伸長性部品52の幅員
を横断して延在する。接着区域70Bは、端部融着部72B
と、側部融着部74Bと、中央融着部76Bとを備える。端部
融着部72Bの両側にある内部シートの部分は、端部伸長
性部材78Bおよび80Bとして表されている。同様に側部融
着部74Bの両側にある内部シートの部分は、側部伸長性
部材82Bおよび84Bとして表されている。中央融着部76B
の両側にある内部シートの部分は、中央伸長性部材86B
および88Bとして表されている。図16は、起伏形成接着
区域70Aないし70Gについての融着パターンを示してい
る。その各区域は、その各管状部66Aないし66Gの範囲内
にある。接着区域ならびに切断線68および69の形態のた
め、完成したブラダーの伸長性部品52は、上記で列挙し
たように多数の伸長性部材を備えることとなる。

横断図図11は、図９の線11−11を通って切断されてお
り、端部融着部72および管状部形成融着部64を示してい
る。この特定の断面図で分かるように、内部シート58お
よび60は、外側の層54と56との間に概ね斜めに延在す
る。このことは、管状部形成融着部64を全部、すなわち
切断せずに残すためである。断面図図12は、図９の線12
−12を通って切断されており、外包と伸長性部品との間
の側部融着部74を示している。加えて、この特定の断面
図は、垂直伸長性部材82および84を示しており、その垂
直伸長性部材82および84は、上述のように管状部形成融
着部64を分割した結果である。接着区域70Bについて特
に言及することは、伸長性部材82Bが、半融着部64B′に
互いに接着する上部内部シート58および下部内部シート
60で形成されることで、その半融着部64B′は、分割後
の融着部64Bの１部であることである。外包の中に浮か
ぶその他の融着部すべてのように、半融着部64B′は、
自然のヒンジ部材を形成し、そのヒンジ部材は、ブラダ
ーがそのその領域に負荷を受けた時、圧縮または折り畳
み箇所として役立つ。

断面図図13は、図９の線13−13を通って切断されてお
り、外包と伸長性部品との間の中央融着部74を示してい
る。図12の伸長性部材と同じように、中央伸長性部材86
および88は、管状部形成融着部64を分割した結果であ
る。重ねて、接着区域70bについて特に言及すること
は、伸長性部材86Bは、半融着部64B′に互いに接着する
上部内部シート58および下部内部シート60で形成される
ことで、その半融着部64B′は、分割後の融着部64Bの１
部である。重ねて、半融着部64B′は、自然のヒンジ部
材を形成し、ブラダーがそのその領域に負荷を受けた
時、圧縮箇所である。

図12および13の外包の起伏を対比すると、図13で分か
るように、ブラダー50の中央近くの起伏は、概ね一層水
平であり、図12で分かるように、側部融着部の領域の起
伏は、一層半円球になっていることが分かる。このこと
は、伸長性部品を外包に結合する融着部の間隔によるも
のである。図12の側部融着部74は、図13に示す中央融着
部76より相互に一層接近した間隔である。１接着区域に
おける融着部間の間隔が大きいほど、その起伏は穏やか
になりより、一層水平になる。

図12で示すように、また、隣接する融着部74Bと74Bと
の間の間隔は、隣接する融着部74Aと74Bとの間の間隔を
調整する。さらに大まかには、側部融着部74の間の間隔
が変わると、それは、隣接する融着区域間の間隔の変化
および外包の厚さの変化に変換される。図12において、
伸長性部材84Aおよび82Bの間の外包の厚さは、73の符号
を付けられている。図13において、伸長性部材88Aおよ
び86Bの間の外包の厚さは、77の符号を付けられてい
る。側部融着部74間の間隔と比較して中央融着部74間の
間隔をより大きくするために、厚さ77は、厚さ73より小
さい。言い換えれば、中央融着線76の大きな間隔は、外
方へ半円球になっている外側隔膜層部分の長さを減少さ
せ、したがって外包の厚さ77を減少さす。融着部が側部
融着部74のように互いに接近した間隔である時、外方へ
半円球になることができる外側隔膜層部分の長さは増大
し、したがって外包の厚さ73を増大させる。図11ないし
13で分かるように、融着部間の間隔が増大すると、起伏
は、一層水平な起伏となり、融着部間の間隔が減少する
と、起伏は一層上下する。

ブラダー50は、靴底の組立部品に組み入れられるた
め、それに合わせて形成され、それなりにブラダーの上
面は、僅かに凹ませられる。このことは、ブラダーの中
央に近接する図13の断面図よりも、ブラダーの周辺に近
接し一層厚くなっている図11および12の断面図に示され
ている。この相違は、ブラダーの側面が、大きな起伏と
厚さを有することを示している。

起伏形成接着区域70のそれぞれにある多様な融着部の
間隔および形態が、望ましい複合起伏のある形状を達成
するために決められる。

さらに、図17Aないし図17Cは、これらの原理を示して
いる。図17Aおよび17Bは、接着区域70Bの断面図であ
り、図17Cは、接着区域70Fの断面図である。図17Aおよ
び図17Bは、図12および13に示す断面図の詳細図であ
り、半融着部64B′および64C′により形成されるヒンジ
をさらに明瞭に示している。これらの領域におけるブラ
ダーの50の高さは、管状部形成融着部64Bおよび64Cの間
隔によって決まる。図16で分かるように、融着部64Bお
よび64Cは、接着区域70Fを画成する融着部64Fおよび64G
よりもさらに間隔が離れている。このことは、図17Bお
よび17Cにおいて接着区域70Bおよび70Fにおけるブラダ
ー50断面図の間に高さの違いがある理由を説明してい
る。

伸長性部品52を、起伏形成接着区域70を意味する選定
された第２取り付け部で、外側の隔膜層54および56のそ
れぞれに接着し、そして周辺密封部90を、隔膜層54およ
び56の縁部に沿って形成する。第２取り付け部での接着
および周辺部の密封は、連続的にまたは一斉に行うとよ
い。ブラダー50の１端部に、膨張口94に導く膨張導管92
を設け、それを通ってブラダー50を膨張させる。膨張が
完成すると、膨張口94を密封する。

各接着区域70は、対応する管状部66の範囲内におい
て、任意の望ましい形状をとることができる。例えば、
起伏形成接着区域70Bにおいて、融着部72B、74Bおよび7
6Bは、それらが、融着部64Bおよび64Cの範囲内に残るか
ぎり、任意の希望する幅はさておき、任意の与えられた
場所であることができる。融着部が融着部64Bから64Cま
で完全に延在すると、その区域の最終のブラダーの高さ
は、ゼロ足すフィルムの厚さとなる。区域70Bにおける
融着部の幅が、ゼロであると、その区域の最終のブラダ
ーの高さは、64Bと64Cとの間の幅足すフィルムの厚さに
近づく。間隔の操作、管状部形成融着部64の数、起伏形
成融着部72、74および76の形状により、複合起伏のある
ブラダーの形状について無数の変化が可能である。

ブラダー50についての他の態様は、融着部64が、融着
区域70の側部融着部74および中央融着部76に対応する各
融着部64の部分に沿って分割されることである。これら
の打ち抜き線は、図において69の符号が付けられてお
り、その切断の段階は、接着区域70の融着部が形成され
た後行われる。勿論、切断および融着は、適当な器具で
一斉に行われる。ブラダー50の主要な利点の１つは、そ
の製造方法の重要性にある。その理由は、伸長性部材52
が、平坦な位置で、すなわち完成ブラダーが完全圧縮さ
れた位置で、融着部64に沿って互いに融着される内部シ
ート58および60で形成されており、膨張したブラダーの
融着部64の最大歪みは、非荷重状態の立場になるからで
ある。これは、融着部64が、内部シート58と60との間の
ヒンジとして作用し、それにより、最小歪みの状態であ
る平坦な状態までシートを完全に圧縮できるからであ
る。したがって、負荷時において、伸長性部材52は、容
易にヒンジ／融着部64に沿って圧縮され、空気のクッシ
ョン性能を全く妨害しない。

図18Aおよび18Bは、融着区域70Bに関する現象を示し
ている。非負荷状態の図18Aにおいては、伸長性部材82B
および84B、したがってヒンジ／融着部64Bおよび64C
は、それらの最大引張状態にある。負荷状態の図18Bに
おいては、伸長性部材82Bは、ヒンジ64Bの作用によって
圧縮され、伸長性部材B84Bは、ヒンジ64Cの作用によっ
て圧縮される。この製造方法のために、伸長性部材82B
および84Bは、負荷状態で最小歪み状態にあり、したが
って伸長性部材が負荷を伝えるように機能せず、そのた
め空気のクッション性能をを減少させないことが保証さ
れる。

図19は、好ましい実施例の底入れ現象のない穏やかな
衝撃減速を示す最大Ｇ曲線を図示している。伸長性部品
52のヒンジ／融着部64が自由に撓むことができるので、
空気のクッション性能が妨害されないことが保証されて
いる。

このことは、先行技術の伸長性部材と対照的であり、
先行技術の伸長性部材は、圧縮の間、歪みを受け、曲
り、または皺がより、先行技術のブラダーは、空気のク
ッション性能の充分な有利性を少ししか受けられない。
加えて、先行技術の伸長性部材は、底入れ現象を起こす
と、隔膜層との結合部に対して付加的な損傷を与える可
能性があった。

本発明の別の製造方法では、その結果できるブラダー
は、ブラダー50とほぼ同一であるが、４枚の個別の平坦
なシートの代わりに、伸長性部品は、注入式塑造、吹き
込み形成、押し出しまたは真空形成により別個に作られ
るので、それは、予め形成される構成部品である。この
別の方法では、予め形成される伸長性部品は、正確に
は、外包に挿入される折畳み可能なトラス構造である。
その予め形成される伸長性部品は、内部シートを互いに
接着して作る伸長性部品とほぼ同じ形状であり、予め形
成される伸長性部品は、また、個々の伸長性部品が負荷
状態において自由に曲がることができるヒンジを有する
ことが重要である。このことは、部材の歪みを排除し、
ブラダーにおける空気のクッション性能を妨害すること
を回避する。予め形成される伸長性部品を使用するに当
たっての制約は、その伸長性部品が、記述の平坦な内部
シートのように容易に平坦な位置で外側の隔膜層に融着
できないことである。また、外側の隔膜層とともに起伏
形成融着部を作る間、伸長性部品の中央部に融着防止材
を利用することはさらに困難である。これらの制約にも
かかわらず、予め形成される伸長性部品は、多くの困難
を経験せずに幾つかの状況下で使用できる。

融着防止材の必要性を排除して使用できる融着技術に
は、図20で分かるように金属融着棒の使用が含まれる。
金属融着棒すなわち指状体100および102は、内部シート
58および60で画定される上部内面および下部内面に隣接
して、伸長性部品52の内側に配置される。高周波融着ダ
イス（dies）104および106は、外側の隔膜層54の上と外
側の隔膜層56の下に、それぞれ配置される。さて、融着
部は、融着棒100と融着ダイス104との間および融着棒10
2と融着ダイス106との間のみに形成され、効果的に伸長
性部品を外側の隔膜層54および56に接着する。融着部が
形成された後、融着棒100および102は、除去される。伸
長性部品は、多数組の融着棒を使用して多数の場所で一
斉に融着できる。上述の接着および融着技法は、どれで
も組み合わせて使用でき、本発明に基づく複合起伏のあ
る伸長性ブラダーを作ることができる。

本発明の好ましい第２実施例は、単一の内部シートを
使用する複合起伏のある伸長性ブラダーである。図21な
いし23を参照すると、ブラダー120の具体例の形状が示
されているが、単一の内部シートの伸長性部品の原理
は、変化に満ちた形状および起伏を形成するのに利用で
きることが分かる。おおまかには、単一のシートで形成
される伸長性部品は、切断され、次いで互い違いの様式
で上下部の外側の層に取り付けられるので、ブラダーを
与圧すると、伸長性部品は、それらの間に延在する。

ブラダー120は、上部隔膜層122と、下部隔膜層124
と、それらの中に配設される伸長性部品126とを具備す
る。伸長性部品126は、単一のポリウレタンフィルムの
シートを具備する。ブラダー120を作るには、適当な形
状に選択的に打ち抜いた伸長性部品126を、上部隔膜層1
22と下部隔膜層124との間に配置する。融着防止材を、
上部隔膜層および下部隔膜層と希望する伸長性部品との
間に選択的に配置し、組立部品を融着し、それにより融
着部128を図示するように設ける。次ぎに、上部隔膜層1
22と下部隔膜層124とをそれらの周辺部で融着し、ブラ
ダー120を密封し、膨脹口132へ導く膨張導管130を設け
る。次いで、ブラダー120を、膨脹口132を通じて膨張さ
せ、その後、膨脹口132を密封する。好ましい第１実施
例と同様、伸長性部品126は、フィルムが平坦な状態の
時、ブラダ120の外包を作っている隔膜層と融着される
ので、ブラダー120の圧縮、すなわち負荷状態は、伸長
性部品126の最小の歪み状態に対応する。かくして、伸
長性部品126は、膨張したブラダーが圧縮された時、空
気のクッション性能を妨害しない。内部シートを選択的
に打ち抜き、融着防止材を選択的に交互に上下隔膜層に
隣接して配置することにより、ブラダーの形状の多様性
を達成することができる。

図24は、伸長性ブラダー50を組み込んだ靴の拡大斜視
図である。靴140は、着用者の脚を覆う甲革142と、靴底
組立部品144とで構成される。靴底組立部品144は、甲革
142に挿入する中底146と、甲革142の底に取り付ける中
間底148と、中間底148の底部に取り付ける本底150とに
具備する。ブラダー50は、概略で示すように、靴底組立
部品144に組み込まれるのが好ましい。ブラダー50は、
フォームの中間底を切り抜いた部分の中にフォームのカ
プセルに包んだり、配置するなどの任意の従来技法で、
中間底148に組み込んでもよい。

他のエラストマーフィルムを、上述の隔膜層および伸
長性部品のポリウレタン材料に替えて使用してもよい。
伸長性部品が、隔膜の性質を有し、あるいは材料が同じ
規格または形式であり、あるいは外側の隔膜層と同じ性
質を共有することは、本質的なものではない。高周波融
着が説明されているが、熱衝撃シーリング、セメント結
合、超音波融着、磁気微粒子シーリングなどのような他
の接着方法も、本発明の範囲内にあるものとしようと考
えている。

任意の気体または気体の組み合わせたものを、伸長性
ブラダーを与圧するのに使用してもよい。好ましい気体
は、Rudyに対する米国特許第4,340,626号および第4,93
6,029号に開示されており、それらは、引例として本明
細書に組み入れる。上述の伸長性ブラダーは、形状およ
び外形についての具体例である。伸長性部品を、１つの
ブラダーの外包内に別々の室を形成するように使用して
もよく、その外包は、別の方法で単一の膨張口で膨張を
形成する。履物に組み入れられる伸長性ブラダーの種々
の寸法や形状は、本発明の範囲内にしようと考えてい
る。

上述の詳細な説明から、当業者の分野で到達する本発
明についての多くの変更、応用や変形があることは明瞭
である。しかしながら、本発明の精神から離れないその
ような変化は、すべて本明細書の請求の範囲として単独
で制限され、本発明の範囲内であると考えられると思っ
ている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アベニ、マイケル・エー アメリカ合衆国、オレゴン州 97035、 レイク・オスウェゴ、サンツリー・レー ン 4965 (56)参考文献 米国特許5245766（ＵＳ，Ａ) 米国特許5228156（ＵＳ，Ａ) 米国特許4817304（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A43B 1/00 - 23/30

Claims (30)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも着用者の脚の部分を覆う甲革
   と、 前記甲革に取り付けられる靴底組立部品であって、与圧
   時にクッション支持を提供するための複合起伏のある伸
   長性ブラダーを具備する前記靴底組立部品と、を具備す
   る履物製品であって、 前記ブラダーが、エラストマーフィルムの上部隔膜層と
   下部隔膜層とを備える外包であって、密封周辺部を画定
   する前記外包と、多数の選定された第１融着線において
   互いに融着されるエラストマーフィルムの上部内部シー
   トとエラストマーフィルムの下部内部シートとを具備す
   る伸長性部品であり、縁部を有し、前記外包によって取
   り囲まれ、前記外包内に配設される前記伸長性部品であ
   って、それにより前記密封周辺部が、伸長性部品の縁部
   から離隔して配置され、前記第１融着線と一致しない多
   数の選定された第２融着線で、前記外包の前記上部隔膜
   層が前記上部内部シートと融着し、また前記下部隔膜層
   が前記下部内部シートと融着し、それにより前記ブラダ
   ーが与圧された時、前記伸長性部品が前記外包の前記上
   部隔膜層と前記下部隔膜層との間に延在して、枠組構造
   を提供し、前記ブラダーに複合起伏のある形状を与える
   前記伸長性部品と、前記伸長性部品を引張するように配
   置し、前記上部隔膜層と下部隔膜層を相互に形成ように
   間隔をおいて配置する与圧下の流体と、を具備する履物
   製品。
2. 【請求項２】前記ブラダーの前記第１融着線が互いに概
   ね平行で、前記第１融着線の隣接する融着線が、それら
   の間で管状部を画成する請求項１に記載の履物製品。
3. 【請求項３】前記ブラダーの前記第２融着線が、前記第
   １融着線の隣接する融着線の間に配設され、それにより
   前記ブラダーが与圧された時、各前記第１融着線が、前
   記上部隔膜層と前記下部隔膜層との間に配設され、また
   前記第２融着線が、前記上部隔膜層を上部内部シートに
   取り付け、前記下部隔膜層を下部内部シートに取り付け
   る請求項２に記載の履物製品。
4. 【請求項４】前記ブラダーの前記第１融着線の部分が半
   融着部に分割され、前記管状部の部分が相互に分離され
   て、分離した前記管状部の部分が、前記第１融着線の前
   記半融着部の１つにより接合される前記上部内部シート
   の部分と前記下部内部シートの部分とで構成される直立
   伸長性部材を形成し、それにより多数の直立伸長性部材
   が、前記外包の前記上部隔膜層と前記下部隔膜層との間
   に延在する請求項３に記載の履物製品。
5. 【請求項５】前記ブラダーの各前記半融着部が、前記直
   立伸長性部材の対応する１つのためにヒンジ部を形成
   し、それにより前記ブラダーが圧縮された時、前記伸長
   性部材が、前記ヒンジ部で圧縮する請求項４に記載の履
   物製品。
6. 【請求項６】少なくとも着用者の脚の部分を覆う甲革
   と， 前記甲革に取り付けられる靴底組立部品であって、与圧
   時にクッション支持を提供するための複合起伏のある伸
   長性ブラダーを具備する靴底組立部品と、 上部および下部隔膜層とを有し、周辺部を画成する外包
   と、 前記上部隔膜層と結合する多数の第１結合部および前記
   下部隔膜層と結合する多数の第２結合部において、前記
   外包の前記上部および下部隔膜層の間に延在し、これら
   を相互結合するとともに、実質的に前記外包の材料と同
   じエラストマー材料で形成される折畳み可能な伸長性部
   材であって、枠組構造を提供し、前記ブラダーに複合起
   伏のある形状を与え、また前記ブラダーの完全圧縮荷重
   で平坦な状態となる形態を持つ折畳み可能な伸長性部材
   と、を具備する履物製品。
7. 【請求項７】前記ブラダーの前記多数の第１結合部は、
   前記多数の第２結合部とは一致しないので、それにより
   前記ブラダーの完全圧縮荷重で、前記伸長性部材が前記
   上部隔膜層と前記下部隔膜層との間で平坦に横たわるる
   請求項６に記載の履物製品。
8. 【請求項８】前記ブラダーの前記多数の第１結合部は、
   前記多数の第２結合部の対応する１つと垂直に１直線に
   並ぶので、それにより前記伸長性部材は、前記上部隔膜
   層と前記下部隔膜層との間に垂直に延在し、ヒンジ接合
   部を備えて、前記ブラダーの完全圧縮荷重で前記伸長性
   部材を平坦な状態に折り畳むことができる請求項６に記
   載の履物製品。
9. 【請求項９】与圧時にクッション支持を提供するための
   複合起伏のある伸長性ブラダーにおいて： エラストマーフィルムの上部隔膜層と下部隔膜層とを備
   える外包であって、密封周辺部を画成する前記外包と、 多数の選定された第１融着線において互いに融着される
   エラストマーフィルムの上部内部シートとエラストマー
   フィルムの下部内部シートとを具備する伸長性部品であ
   り、縁部を有し、前記外包によって取り囲まれ、前記外
   包内に配設される前記伸長性部品であって、それにより
   前記密封周辺部が、伸長性部品の縁部から離隔して配置
   され、前記第１融着線と一致しない多数の選定された第
   ２融着線で、前記外包の前記上部隔膜層が前記上部の内
   部シートと融着し、また前記下部隔膜層が前記下部内部
   シートと融着し、それにより前記ブラダーが与圧された
   時、前記伸長性部品が前記外包の前記上部隔膜層と前記
   下部隔膜層との間に延在して、枠組構造を提供し、前記
   ブラダーに複合起伏のある形状を与える前記伸長性部品
   と、 前記伸長性部品を引張するように配置し、前記上部隔膜
   層と下部隔膜層を相互に形成するように間隔をおいて配
   置する与圧下の流体と、を具備する複合起伏のある伸長
   性ブラダー。
10. 【請求項１０】前記第１融着線が互いに概ね平行で、前
    記第１融着線の隣接する融着線が、それらの間で管状部
    を画成する請求項９に記載の複合起伏のある伸長性ブラ
    ダー。
11. 【請求項１１】前記第２融着線が、前記第１融着線の隣
    接する融着線の間に配設され、それにより前記ブラダー
    が与圧された時、各前記第１融着線が、前記上部隔膜層
    と前記下部隔膜層との間に配設され、また前記第２融着
    線が、前記上部隔膜層を上部内部シートに取り付け、前
    記下部隔膜層を下部内部シートに取り付ける請求項10に
    記載の複合起伏のある伸長性ブラダー。
12. 【請求項１２】前記第１融着線の部分が半融着部に分割
    され、前記管状部の部分が相互に分離されて、分離した
    前記管状部の部分が、前記第１融着線の前記半融着部の
    １つにより接合される前記上部内部シートの部分と前記
    下部内部シートの部分ととで構成する直立伸長性部材を
    形成し、それにより多数の直立伸長性部材が、前記外包
    の前記上部隔膜層と前記下部隔膜層との間に延在する請
    求項11に記載の複合起伏のある伸長性ブラダー。
13. 【請求項１３】各前記半融着部が、前記直立伸長性部材
    の対応する１つとのためにヒンジ部を形成し、それによ
    り前記ブラダーが圧縮された時、前記伸長性部材が、前
    記ヒンジ部で圧縮する請求項12に記載の複合起伏のある
    伸長性ブラダー。
14. 【請求項１４】与圧時にクッション支持を提供するため
    の伸長性ブラダーにおいて： 上部および下部隔膜層を備え、周辺部を画定する外包
    と； 前記上部隔膜層と結合する多数の第１結合部および前記
    下部隔膜層と結合する多数の第２結合部において、前記
    外装の前記上部および下部隔膜層の間に延在し、これら
    を相互結合するとともに、実質的に前記外包の材料と同
    じエラストマー材料で形成される折畳み可能な伸長性部
    材であって、枠組構造を提供し、前記ブラダーに複合起
    伏のある形状を与え、また前記ブラダーの完全圧縮荷重
    で平坦な状態となる形態を持つ折畳み可能な伸長性部材
    とを具備する伸長性ブラダー。
15. 【請求項１５】前記多数の第１結合部は、前記多数の第
    ２結合とは一致しないので、それにより前記ブラダーの
    完全圧縮荷重で、前記伸長性部材が前記上部隔膜層と前
    記下部隔膜層との間で平坦に横たわる請求項14に記載の
    伸長性ブラダー。
16. 【請求項１６】前記多数の第１結合は、前記多数の第２
    結合部の対応する１つと垂直に１直線に並ぶので、それ
    により前記伸長性部材は、前記上部隔膜層と前記下部隔
    膜層との間に垂直に延在し、ヒンジ接合部を備えて、前
    記ブラダーの完全圧縮荷重で平坦な状態に前記伸長性部
    材を折畳むことができる請求項14に記載の伸長性ブラダ
    ー。
17. 【請求項１７】与圧時にクッション支持を提供するため
    の複合起伏のある伸長性ブラダーの製造方法において： エラストマーフィルムの上部内部シートをエラストマー
    フィルムの下部内部シートの上に配置し； 第１方向で互いに離隔する多数の所定区域において、上
    部内部シートを下部内部シートに融着により接着し、接
    着した内部シートの融着棒を形成して、伸長性部品を構
    成する第２方向で内部シートを横断して延在する管状部
    を画成し； 伸長性部品を挟むために、上部隔膜層を上部内部シート
    の上に、下部隔膜層を下部内部シートの下に配置し； 上部内部シートの融着棒の間の場所で上部隔膜層を上部
    内部シートと融着により接着し、下部内部シートの融着
    棒の間の場所で下部隔膜層を下部内部シートと融着によ
    り接着し； 上部隔膜層と下部隔膜層とを周辺部に沿って互いに密封
    して、伸長性部品を囲む外包を形成し；また 外包を与圧して、上部隔膜層と下部隔膜層との間に延在
    する伸長性部品により離隔する状態で保持する上部およ
    び下部隔膜層で、与圧によるクッション支持を形成す
    る、 段階を具備する複合起伏のある伸長性ブラダーの製造方
    法。
18. 【請求項１８】与圧によるクッション支持において、上
    部および下部の隔膜層間の間隔を、融着棒の間に延伸す
    る前記第１方向で変えて、第１方向における厚さを変え
    るクッション支持を形成する、そのため、上部および下
    部内部シートの接着により形成する少なくとも幾つかの
    融着棒間の間隔を変える、段階を備える請求項17に記載
    の複合起伏のある伸長性ブラダーの製造方法。
19. 【請求項１９】横断する融着棒間に画成する管状部の方
    向に延伸する前記第２方向で、上部および下部の隔膜層
    の間の間隔を変え、第２方向における厚さを変えるクッ
    ション支持を形成する、そのため； 少なくとも１本の融着棒を、第２方向で互いに隣接し
    て、少なくとも分離する第１および第２融着棒に分割
    し； 第１場所において前記第１融着棒部分に近接して、上部
    内部シートに対する上部隔膜層の融着部を、また下部内
    部シートに対する上部隔膜層の融着部を形成し、前記第
    １場所と異なる第２場所において前記第２融着棒部分に
    近接して、上部内部シートに対する上部隔膜層の融着部
    を、また下部内部シートに対する下部隔膜層の融着部を
    形成する、段階を備える請求項17に記載の複合起伏のあ
    る伸長性ブラダーの製造方法。
20. 【請求項２０】前記第２方向において、上部および下部
    の隔膜層の間の間隔を変える段階が、さらに： 前記第１または第２融着棒部分のうちの少なくとも１つ
    を、その長さに沿って分割して、分離する第１および第
    ２半融着棒部分を形成する、段階を備える請求項19に記
    載の複合起伏のある伸長性ブラダーの製造方法。
21. 【請求項２１】前記第２方向において、上部および下部
    の隔膜層の間の間隔を変える段階が、さらに： 前記第１および第２融着棒部分の両方をそれぞれの長さ
    に沿って分割して、前記第１および第２融着棒部分のそ
    れぞれにおいて、分離する第１および第２半融着棒部分
    を形成し； 第１融着棒部分の第１および第２半融着棒部分に近接し
    て互いに離れる第１空間において、上部内部シートに対
    する上部隔膜層の融着部を、また下部内部シートに対す
    る下部隔膜層の融着部を形成し；また、 前記第２融着棒部分の第１および第２半融着棒部分に近
    接して互いに離れる第２空間において、上部内部シート
    に対する上部隔膜層の融着部を、また下部内部シートに
    対する下部隔膜層の融着部を形成し、前記第１空間は前
    記第２空間と異なる段階を備える請求項19に記載の複合
    起伏のある伸長性ブラダーの製造方法。
22. 【請求項２２】前記ブラダーを、履物製品の靴底組立部
    品に組み入れる段階を備える請求項19に記載の複合する
    起伏のある伸長性ブラダーの製造方法。
23. 【請求項２３】横断する融着棒間に画成する管状部の方
    向に延伸する前記第２方向において、上部および下部の
    隔膜層間の間隔を変え、第２方向で厚さが代わるクッシ
    ョン支持を形成する、そのため、少なくとも１本の融着
    棒を、第２方向で互いに隣接して、少なくとも分離する
    第１および第２融着棒に分割し、第１場所において前記
    第１融着棒部分に近接して、上部内部シートに対する上
    部隔膜層の融着部を、また下部内部シートに対する下部
    隔膜層の融着部を形成し、前記第１場所と異なる第２場
    所において前記第２融着棒部分に近接して、上部内部シ
    ートに対する上部隔膜層の融着部を、また下部内部シー
    トに対する下部隔膜層の融着部を形成する、段階を備え
    る請求項18に記載の複合起伏のある伸長性ブラダーの製
    造方法。
24. 【請求項２４】前記第２方向において、上部および下部
    の隔膜層の間の間隔を変える段階が、さらに： 前記第１または第２融着棒部分のうちの少なくとも１つ
    をを、その長さに沿って分割して、分離する第１および
    第２半融着棒部分を形成する、段階を備える請求項23に
    記載の複合起伏のある伸長性ブラダーの製造方法。
25. 【請求項２５】前記第２方向において、上部および下部
    の隔膜層間の間隔を変える段階が、さらに： 前記第１および第２融着棒部分の両方をそれぞれの長さ
    に沿って分割して、前記第１および第２融着棒部分のそ
    れぞれにおいて、分離する第１および第２半融着棒部分
    を形成し； 第１融着棒部分の第１および第２半融着棒部分に近接し
    て互いに離れる第１空間において、上部内部シートに対
    する上部隔膜層の融着部を、また下部内部シートに対す
    る下部隔膜層の融着部を形成し；また、 前記第２融着棒部分の第１および第２半融着棒部分の近
    接して互いに離れる第２空間において、上部内部シート
    に対する上部隔膜層の融着部を、また下部内部シートに
    対する下部隔膜層の融着部を形成し、前記第１空間は前
    記第２空間と異なる、段階を備える請求項23に記載の複
    合起伏のある伸長性ブラダーの製造方法。
26. 【請求項２６】前記ブラダーを、履物製品の靴底組立部
    品に組み入れる段階を備える請求項18に記載の複合起伏
    のある伸長性ブラダーの製造方法。
27. 【請求項２７】与圧時にクッション支持を提供するため
    の複合起伏のある伸長性ブラダーの製造方法において： 隔膜層フィルムの上部および下部のシートを設け； 前記上部および下部シートの間に平坦な状態で伸長性部
    品を配置し； 前記伸長性部品の多数の区域を多数の第１場所において
    前記上部シートに接着し； 前記伸長性部品の多数の区域を前記第１場所から離れた
    多数の第２場所において前記下部シートに接着し； 上部および下部シートを互いに密封して、伸長性部品の
    周囲に密封された外辺部を画成し、密封されたブラダー
    を形成し；また、 密封されたブラダーを流体で与圧して、前記上部および
    下部シートを相互に離隔し、また前記伸長性部品を引張
    状態に配置し、それによって、前記ブラダーの形態を前
    記伸長性部品により少なくとも部分的に画成し、圧縮荷
    重が前記ブラダーに加えられた時、前記伸長性部品を、
    それが平坦な状態になるように折畳み可能とする、こと
    を具備する複合起伏のある伸長性ブラダーの製造方法。
28. 【請求項２８】ブラダーが与圧された時、前記上部およ
    び下部シートに対して前記伸長性部品の部分が鋭角の角
    度で向くような位置に前記第１および第２接着場所を配
    置する段階を備える請求項27に記載の複合起伏のある伸
    長性ブラダーの製造方法。
29. 【請求項２９】ブラダーが与圧された時、前記上部およ
    び下部シートに対して前記伸長性部品の部分が概ね垂直
    に向くような位置に前記第１および第２接着場所を配置
    し、圧縮荷重が与圧されたブラダーに加えられた時、そ
    の垂直部分を平坦に折畳むことができるように伸長性部
    品の垂直部分にヒンジ手段を形成する、段階を備える請
    求項27に記載の複合起伏のある伸長性ブラダーの製造方
    法。
30. 【請求項３０】前記ブラダーを、履物製品の靴底組立部
    品に組み入れる段階を備える請求項27に記載の複合する
    起伏のある伸長性ブラダーの製造方法。