JP3432639B2 - マスクパターンの作成方法 - Google Patents

マスクパターンの作成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマスクパターンを作成
する方法に関し、特にコンタクトホールを形成するため
のマスクのホール径の大きさを補正してマスクパターン
を作成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの作製においてはコンタクトホー
ルの作製は不可欠であり、コンタクトホールのホール径
(以下「コンタクトホール径」と称する)の精度が低い
と、コンタクト不良を招いてしまう。そのため、従来か
らコンタクトホールを形成するためのマスクパターンに
補正をかけ、コンタクトホール径を制御する方法が採ら
れている。
【0003】図24は、コンタクトホールを形成するマ
スクのホール径(以下「マスクホール径」と称する)を
補正する従来の手法を示すフローチャートである。
【0004】まず、CADを用いてマスクパターンを作
成する一方、検移票を作成する。検移票とはLSIを作
製するプロセスフローを纏めたものであり、検移票にお
いてはいかなるマスクをいつ用い、いかなる層をいつ作
製し、或いは除去するか等が定められている。
【0005】従来は、設計されたマスクを用いて実際に
LSIを試作し、そのLSIの断面を顕微鏡で観察する
ことによって実際に作製されたコンタクトホール径を測
定していた。そしてコンタクトホール径が所望の値より
も大きい場合にはマスクホール径を小さく設計し、コン
タクトホール径が所望の値よりも小さい場合にはマスク
ホール径を大きく設計するというフィードバックがかけ
られることにより、マスクパターンの補正が行われてい
た。
【0006】例えば0.5μmのコンタクトホール径を
作製するべく設計されたマスクホール径を用いて、実際
にできあがったコンタクトホール径が0.4μmであっ
た場合には、マスクホール径を0.6μmのコンタクト
ホール径を作製するべく設計する。また、実際にできあ
がったコンタクトホール径が0.6μmであった場合に
は、マスクホール径を0.4μmのコンタクトホール径
を作製するべく設計する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これを全ての
コンタクトホールについて実施するのは実際的ではな
い。LSIにおいては1チップ上に何十万個ものコンタ
クトホールが存在するためである。
【0008】この様な状況の下では、LSIの設計ルー
ルを甘くすることも行われている。コンタクトホール径
はマスクホール径のみならず、コンタクトホールが形成
されるべき領域の凹凸にも依存するので、その領域の凹
凸を緩やかにすればコンタクトホール径の精度は向上す
る。この故に、例えば、0.5μmでリソグラフィパタ
ーンの形成が可能であっても、1μmルールでLSIの
設計を行い、コンタクトホールを形成すべき領域の凹凸
を緩やかにしてコンタクトホール径の精度を向上させる
ことができる。しかしこれではLSIの実現には広い面
積が必要となり、素子の伝達特性が劣化するという問題
点を招来する。
【0009】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、設計ルールを緩和する必要がなく、全
てのコンタクトホール径を実測することもなくマスクパ
ターンを補正する技術を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、加工対象の被加工領域に対して実パタ
ーンの付与を行うために用いられるマスクパターンを補
正する方法である。そして、(a)前記マスクパターン
を作成する工程(S1)と、(b)前記加工対象の凹凸
を判断する工程(S3)と、(c)前記凹凸の程度に基
づいて前記実パターンの寸法を予測する工程(S4)
と、(d)前記工程(c)の結果に基づいて、前記マス
クパターンの寸法に補正量を与えて補正する工程(S
5)と備える。前記実パターンの付与は、前記加工対象
上にレジストを設け、前記レジストに対して前記マスク
パターンに基づいてレジストを整形することによって行
われる。そして前記工程(c)は(c−1)前記加工対
象が平坦な場合の前記レジストの膜厚を基準膜厚(x 0
)として、前記被加工領域における前記レジストの膜
厚増減量(Δx)を求める工程と、(c−2)前記膜厚
増減量に基づいて、前記被加工領域が凹である場合の前
記実パターンの寸法が、前記被加工領域が平坦な場合の
前記実パターンと比較してずれる方向と、前記被加工領
域が凸である場合の前記実パターンの寸法が、前記被加
工領域が平坦な場合の前記実パターンと比較してずれる
方向とは逆であると予測し、また、前記被加工領域の凹
凸の程度が強い程、前記被加工領域が平坦な場合と比較
して前記実パターンの寸法は大きくずれると予測する工
程とを有する。前記加工対象の表面形状は、少なくとも
第1の方向(+I)及び前記第1の方向とは逆の第2の
方向(−I)に広がる基礎範囲に対する、表面高さとし
て把握される。そして前記工程(b)は(b−1)前記
表面高さをシミュレーションによって求める工程(S1
00)と、(b−2)前記基礎範囲における前記被加工
領域の位置(I 0 ,J 0 )を特定する工程(S20
0)と、(b−3)前記被加工領域から前記第1の方向
に広がる第1の領域(I 0 + )と、前記第2の方向に広が
る第2の領域(I 0 - )とを設定する工程(S310)
と、(b−4)前記工程(b−1)の結果に基づいて、
前記第1及び第2の領域のそれぞれについて、前記第1
の方向に関して前記表面高さが増加傾向にある第1の状
態(D + )が存在するか、減少傾向にある第2の状態
(D - )が存在するかを検出する工程(S320)と、
(b−5)前記工程(b−4) の結果に基づいて前記被
加工領域の前記第1及び第2の方向に関する凹凸を判断
する工程(S330−S380)とを有する。前記工程
(b−4)は前記第1及び第2の領域のそれぞれにおい
て実行される以下の工程を含む。即ち、(b−4−1)
前記表面高さの最大値を採る位置(I IM + ,J 0
を求める工程と、(b−4−2)前記表面高さの最小値
を採る位置(I Im + ,J 0 )を求める工程と、(b
−4−3)前記最大値から前記被加工領域の前記表面高
さを減じて形状高さ(H IM + )を求める工程と、(b−
4−4)前記被加工領域の前記表面高さから前記最小値
を減じて形状深さ(H Im + )を求める工程と、(b−4
−5)前記形状高さが前記形状深さよりも大きい場合に
前記第1の状態が存在すると判定する工程と、(b−4
−6)前記形状高さが前記形状深さよりも小さい場合に
前記第2の状態が存在すると判定する工程である。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】この発明のうち請求項にかかるものは、
請求項記載のマスクパターンの作成方法であって、前
記工程(b−4−5)は、前記形状高さが前記形状深さ
よりも大きい場合に、(b−4−5−1)前記形状高さ
を第1の値(ΔHI + ,ΔHI -)として採用する工程を
備える。また前記工程(b−4−6)は、前記形状高さ
が前記形状深さよりも小さい場合に、(b−4−6−
1)前記形状深さに(−1)を乗じた値を前記第1の値
として採用する工程を備える。そして、前記工程(c−
1)は(c−1−1)前記第1の領域の前記第1の値
(ΔHI +)及び前記第2の領域の前記第1の値(Δ
I -)の中間の値を以て高低量(ΔH)とする工程(S
520)と、(c−1−2)前記高低量に基づいて前記
膜厚増減量を求める工程(S630)とを含む。ここで
前記工程(c−1−2)においては前記高低量の絶対値
が大きいほど前記膜厚増減量の絶対値も大きく、前記高
低量の符号と前記膜厚増減量の符号とは互いに異なる。
【0015】この発明のうち請求項にかかるものは、
請求項記載のマスクパターンの作成方法であって、前
記工程(c−1−1)は(c−1−1−1)前記第1の
領域における前記第1の値を前記第1の領域における前
記第2の値で除した値と前記第2の領域における前記第
1の値を前記第2の領域における前記第2の値で除した
値との中間の値を以て傾斜量(ΔH/L)とする工程を
備える。ここで前記工程(c−1−2)においては前記
傾斜量にも基づいて前記膜厚増減量が求められ、前記傾
斜量の絶対値が大きいほど前記膜厚増減量の絶対値も大
きい。
【0016】この発明のうち請求項にかかるものは、
請求項記載のマスクパターンの作成方法であって、前
記工程(b−4−5)は、前記形状高さが前記形状深さ
よりも大きい場合に、(b−4−5−1)前記形状高さ
を第1の値(ΔHI + ,ΔHI -)として採用する工程
と、(b−4−5−2)前記被加工領域と前記工程(b
−4−1)で求められた位置との前記第1の方向に沿っ
た距離を第2の値(LI +,LI -)として採用する工程と
を備える。また前記工程(b−4−6)は、前記形状高
さが前記形状深さよりも小さい場合に、(b−4−6−
1)前記形状深さに(−1)を乗じた値を前記第1の値
として採用する工程と、(b−4−6−2)前記被加工
領域と前記工程(b−4−2)で求められた位置との前
記第1の方向に沿った距離を前記第2の値として採用す
る工程とを備える。そして前記工程(c−1)は(c−
1−1)前記第1の領域における前記第1の値を前記第
1の領域における前記第2の値で除して得られる第3の
値(ΔHI + /LI +)と前記第2の領域における前記第
1の値を前記第2の領域における前記第2の値で除して
得られる第4の値(ΔHI - /LI -)との大小関係に基
づいて、前記第1の領域の前記第1の値(ΔHI +)及び
前記第2の領域の前記第1の値(ΔHI -)のいずれかを
以て高低量(ΔH)とする工程(S520)と、(c−
1−2)前記高低量に基づいて前記膜厚増減量を求める
工程(S630)とを含む。ここで前記工程(c−1−
2)においては前記高低量の絶対値が大きいほど前記膜
厚増減量の絶対値も大きく、前記高低量の符号と前記膜
厚増減量の符号とは互いに異なる。
【0017】この発明のうち請求項にかかるものは、
請求項記載のマスクパターンの作成方法であって、前
記工程(c−1−1)は(c−1−1−1)前記第3の
値と前記第4の値との大小関係に基づいて、前記第3の
値及び前記第4の値のいずれかを以て傾斜量(ΔH/
L)とする工程(S520)を含む。ここで前記工程
(c−1−2)においては前記傾斜量にも基づいて前記
膜厚増減量が求められ、前記傾斜量の絶対値が大きいほ
ど前記膜厚増減量の絶対値も大きい。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】この発明のうち請求項にかかるものは、
加工対象の被加工領域に対して実パターンの付与を行う
ために用いられるマスクパターンを補正する方法であ
る。そして、(a)前記マスクパターンを作成する工程
(S1)と、(b)前記加工対象の凹凸を判断する工程
(S3)と、(c)前記凹凸の程度に基づいて前記実パ
ターンの寸法を予測する工程(S4)と、(d)前記工
程(c)の結果に基づいて、前記マスクパターンの寸法
に補正量を与えて補正する工程(S5)と備える。前記
実パターンの付与は、前記加工対象上にレジストを設
け、前記レジストに対して前記マスクパターンに基づい
てレジストを整形することによって行われる。そして前
記工程(c)は(c−1)前記加工対象が平坦な場合の
前記レジストの膜厚を基準膜厚(x 0 )として、前記
被加工領域における前記レジストの膜厚増減量(Δx)
を求める工程と、(c−2)前記膜厚増減量に基づい
て、前記被加工領域が凹である場合の前記実パターンの
寸法が、前記被加工領域が平坦な場合の前記実パターン
と比較してずれる方向と、前記被加工領域が凸である場
合の前記実パターンの寸法が、前記被加工領域が平坦な
場合の前記実パターンと比較してずれる方向とは逆であ
ると予測し、また、前記被加工領域の凹凸の程度が強い
程、前記被加工領域が平坦な場合と比較して前記実パタ
ーンの寸法は大きくずれると予測する工程とを有する。
前記加工対象の表面形状は、I方向及びこれと直交する
J方向に広がる基礎範囲に対する、表面高さとして把握
される。そして前記工程(b)は(b−1)前記表面高
さをシミュレーションによって求める工程(S100)
と、(b−2)前記基礎範囲における前記被加工領域の
位置(I 0 ,J 0 )を特定する工程(S200)と、
(b−3)前記I方向及びJ方向のそれぞれに関して、
前記被加工領域から正方向に広がる第1の領域(I 0 +
と、負方向に広がる第2の領域(I 0 - )とを設定する工
程(S310)と、(b−4)前記工程(b−1)の結
果に基づいて、前記I方向及びJ方向のそれぞれに関し
て、前記第1及び第2の領域のそれぞれについて、前記
正方向に関して前記表面高さが増加傾向にある第1の状
態(D + )にあるか、減少傾向にある第2の状態(D -
)にあるかを検出する工程(S320)と、(b−
5)前記工程(b−4)の結果に基づいて前記被加工領
域の前記I方向及び前記J方向に関 する凹凸を判断する
工程(S330−S380)とを有する。前記工程(b
−4)は前記第1及び第2の領域のそれぞれにおいて、
(b−4−1)前記表面高さの最大値を採る位置(IIM
+ ,J0 )を求める工程と、(b−4−2)前記表
面高さの最小値を採る位置(IIm + ,J0 )を求め
る工程と、(b−4−3)前記最大値から前記被加工領
域の前記表面高さを減じて形状高さ(HIM + )を求める
工程と、(b−4−4)前記被加工領域の前記表面高さ
から前記最小値を減じて形状深さ(HIm + )を求める工
程と、(b−4−5)前記形状高さが前記形状深さより
も大きい場合に前記第1の状態が存在すると判定する工
程と、(b−4−6)前記形状高さが前記形状深さより
も小さい場合に前記第2の状態が存在すると判定する工
程とを含む。
【0022】この発明のうち請求項にかかるものは、
請求項記載のマスクパターンの作成方法であって、前
記工程(b−4−5)は、前記形状高さが前記形状深さ
よりも大きい場合に、(b−4−5−1)前記形状高さ
を第1の値(ΔHI + ,ΔHI -)として採用する工程
と、(b−4−5−2)前記被加工領域と前記工程(b
−4−1)で求められた位置との前記第1の方向に沿っ
た距離を第2の値(LI +,LI -)として採用する工程と
を備える。そして前記工程(b−4−6)は、前記形状
高さが前記形状深さよりも小さい場合に、(b−4−6
−1)前記形状深さに(−1)を乗じた値を前記第1の
値として採用する工程と、(b−4−6−2)前記被加
工領域と前記工程(b−4−2)で求められた位置との
前記第1の方向に沿った距離を前記第2の値として採用
する工程とを備える。そして、前記工程(c−1)は
(c−1−1)前記I方向及びJ方向のそれぞれに関
し、前記第1の領域における前記第1の値を前記第1の
領域における前記第2の値で除して得られる第3の値
(ΔHI + /LI +)と前記第2の領域における前記第1
の値を前記第2の領域における前記第2の値で除して得
られる第4の値(ΔHI - /LI -)との大小関係に基づ
いて、前記第1の領域の前記第1の値(ΔHI +)及び前
記第2の領域の前記第1の値(ΔHI -)のいずれかを以
て高低量候補(ΔHI)とする工程(S520)と、
(c−1−2)前記I方向及びJ方向のそれぞれに関
し、前記第3の値と前記第4の値との大小関係に基づい
て、前記第3の値及び前記第4の値のいずれかを以て傾
斜量候補(ΔHI /LI )とする工程(S520)と、
(c−1−3)複数の前記傾斜量候補のうちで絶対値が
最も大きいものに対応する、前記高低量候補を高低量と
して採用する工程と(S610)、(c−1−4)前記
高低量に基づいて前記膜厚増減量を求める工程(S63
0)とを含む。ここで前記工程(c−1−4)において
は前記高低量の絶対値が大きいほど前記膜厚増減量の絶
対値も大きく、前記高低量の符号と前記膜厚増減量の符
号とは互いに異なる。
【0023】この発明のうち請求項にかかるものは、
請求項記載のマスクパターンの作成方法であって、前
記工程(c−1−3)は(c−1−3−1)複数の前記
傾斜量候補のうちで絶対値が最も大きいものを傾斜量
(ΔH/L)として採用する工程(S610)を備え
る。そして前記工程(c−1−4)においては前記傾斜
量にも基づいて前記膜厚増減量が求められ、前記傾斜量
の絶対値が大きいほど前記膜厚増減量の絶対値も大き
い。
【0024】この発明のうち請求項にかかるものは、
請求項記載のマスクパターンの作成方法であって、前
記工程(b−3),(b−4),(c−1−1),(c
−1−2)は、前記I方向及び前記J方向のいずれにも
等しい角度で交わり、前記I方向及び前記J方向の張る
面内において互いに直行する第1及び第2の方向に対し
ても実行される。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】なお、本発明において「マスクパターン」
とはレジストが露光されるか否かを制御するデータであ
り、直接レジストに描画される粒子線を制御するデータ
をも含むものである。
【0030】
【作用】この発明のうち請求項1にかかるマスクパター
ンの作成方法においては、加工対象の表面形状が実パタ
ーンの寸法に与える影響を予測し、これに基づいてマス
クパターンへフィードバックがかけられる。そして、加
工領域の凹の程度が強いほどレジストは厚く形成され、
凸の程度が強いほどレジストは薄く形成される。そして
レジストが厚いほど、レジストの現像特性を変化させる
照射線、例えば光は吸収される。レジストに対しては被
加工領域とは反対側から照射線が与えられるので、マス
クパターンを通過した照射線を受けるレジストの面積
は、被加工領域に向かうほど小さくなる。そして、第1
の領域(I 0 + )が第1の状態(D + )に、かつ第2の領
域(I 0 - )が第2の状態(D - )にある場合には、第
1の方向に沿って被加工領域に向かうにつれて表面高さ
が増加し、被加工領域を通過してからは表面高さが減少
するので、被加工領域を凸であると判断することができ
る。逆に、第1の領域(I 0 + )が第2の状態(D -
に、かつ第2の領域(I 0 - )が第1の状態(D + )に
ある場合には、第1の方向に沿って被加工領域に向かう
につれて表面高さが減少し、被加工領域を通過してから
は表面高さが増加するので、被加工領域を凹であると判
断することができる。そして、第1及び第2の領域にお
いて、加工対象の形状の最大値及び最小値に着目して第
1及び第2の状態が存在するかが判定される。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法においては、高低量は第1の領域の第
1の値及び第2の領域の第1の値の両方を考慮して定め
られる。
【0036】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法においては、傾斜量は第1の領域の第
1の値及び第2の領域の第1の値の両方を考慮して定め
られる。
【0037】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法においては、第3の値は、第1の領域
における加工対象の形状の、符号を含めた変化の度合い
を示す。また、第4の値は、第2の領域における加工対
象の形状の、符号を含めた変化の度合いを示す。
【0038】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法においては、傾斜量は第1及び第2の
領域における加工対象の形状の、符号を含めた変化の度
合いを示す。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法においては、加工対象の表面形状が実
パターンの寸法に与える影響を予測し、これに基づいて
マスクパターンへフィードバックがかけられる。加工領
域の凹の程度が強いほどレジストは厚く形成され、凸の
程度が強いほどレジストは薄く形成される。そしてレジ
ストが厚いほど、レジストの現像特性を変化させる照射
線、例えば光は吸収される。レジストに対しては被加工
領域とは反対側から照射線が与えられるので、マスクパ
ターンを通過した照射線を受けるレジストの面積は、被
加工領域に向かうほど小さくなる。互いに直交する2種
類の方向に関してそれぞれ凹凸が判断されるので、これ
ら2種類の方向を考慮したマスクパターンを補正するこ
とができる。第1及び第2の領域において、加工対象の
形状の最大値及び最小値に着目して第1及び第2の状態
が存在するかが判定される。
【0043】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法においては、第3の値は、第1の領域
における加工対象の形状の、符号を含めた変化の度合い
を示す。また、第4の値は、第2の領域における加工対
象の形状の、符号を含めた変化の度合いを示す。
【0044】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法においては、傾斜量は第1及び第2の
領域における加工対象の形状の、符号を含めた変化の度
合いを示す。
【0045】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法においては、互いに45度ずつで交わ
る4つの方向に関して凹凸が判断され、最も凹凸の程度
の大きな方向に関する凹凸をもって工程(c)が実行さ
れる。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【実施例】
A.第1実施例: (A−1)全体説明:図1は本発明の第1実施例を示す
フローチャートである。レイアウト用のCADを用いて
LSI作製の為のマスクパターンMを作成する(ステッ
プS1)と共に、製造ライン管理を行うシステムを用い
て検移票Kを作成する(ステップS2)。その後、検移
票Kに従って、エッチング、デポジション、リフロー等
の工程を経て得られる形状をシミュレーションし、コン
タクトホールを形成すべき領域の凹凸を求める(ステッ
プS3)。
【0051】更に、ステップS3で求められた表面形状
(凹凸)に基づいて、ステップS1で作製されたマスク
ホール径を用いた場合に得られるコンタクトホール径を
予測する(ステップS4)。その予測結果に基づいてマ
スクホール径についてマスクパターンMをマスクパター
ンM’に補正する(ステップS5)。その後、このマス
クパターンM’を用いて実際にLSIを試作することが
できる(ステップS6)。なお、検移票Kにも補正する
必要がある場合には、補正された検移票K’をステップ
S6以前に得ておくことができる。
【0052】ステップS3における形状シミュレーショ
ンに関しては公知の技術を用いることができる。例えば
“3D Lithography, Etching, and Deposition simulati
on(SAMPLE-3D)” E.W.Scheckler et al, VLSI Technolo
gy Digest, pp97-98,1991は3次元の形状シミュレーシ
ョンについて説明しているし、本出願人によっても特開
平4−133326号公報において形状シミュレーショ
ン方法が開示されている。
【0053】図2及び図3は形状シミュレーションに用
いられる概念を示す斜視図である。形状シミュレーショ
ンされるべき領域は図2のように直交メッシュに分割さ
れる。この直交メッシュによって区切られた各直方体セ
ルに対し、物質の存在率が計算される。例えば互いに直
交する3軸I,J,Kに沿って領域が区切られた場合に
おいて、I,J方向の張る平面の特定の位置(IC ,J
C )におけるK方向の物質の高さH(IC ,JC )は、
位置(IC ,JC ,Kp )(p=1,2,3,…)に存
在するセルの物質の存在率ap (0≦ap ≦1)の総和 H(IC ,JC )=Σap ・Δkp (Δkp :位置(IC ,JC ,Kp )に存在するセルの
K方向の幅)で求めることができる。
【0054】そしてI,J方向の張る平面の特定の位置
(IC ,JC )を更新しつつ上記の式を用いてその高さ
H(IC ,JC )を求めることにより、平面形状をシミ
ュレーションする事ができる。
【0055】図4は形状シミュレーションの結果を例示
する等高線図である。形状シミュレーションを行うこと
により、このような等高線図を作成することができる。
図4においてはI方向及びJ方向にそれぞれ14.5μ
m及び12.5μmの広がりを有する領域に対して、
0.03μm間隔の等高線を描いている。
【0056】図5はステップS4の基本的な考え方を示
す、半導体素子の断面図である。シリコン基板上に選択
的にLOCOS膜が形成され、LOCOS膜が形成され
ていないシリコン基板の上方にはゲート電極が設けられ
ている。シリコン基板上にはシリコン酸化膜が形成され
ており、或いは更にBPSG膜がリフローされて形成さ
れている。
【0057】図5の様な断面を有する半導体素子に対
し、そのBPSG膜を穿孔してコンタクトホールを設け
る場合、BPSG膜上にレジストを一旦形成してからレ
ジストを選択的に除去する。即ちレジストを整形する事
により、その下地であるBPSG膜の表面に対してパタ
ーンを与えるのである。このパターンに従って、BPS
G膜へエッチングを行うことにより、コンタクトホール
を設けることができる。
【0058】ところで、LOCOS膜やゲート電極の存
在により、BPSG膜は凹凸を有している。ステップS
3で得られる結果はこの凹凸を表すものである。そして
このような下地に凹凸が存在することにより、レジスト
の膜厚は均一にはならない。
【0059】図5において、LOCOS膜上では比較的
BPSG膜は平坦に形成されており、レジストは膜厚x
0 で形成される。その一方、LOCOS膜とゲート電極
で挟まれたBPSG膜は凹部を呈しており、この部分に
形成されるレジストの膜厚x+ は膜厚x0 よりも厚い。
逆に、ゲート電極近傍に形成されるBPSG膜は凸部を
呈しており、この部分に形成されるレジストの膜厚x-
は膜厚x0 よりも薄い。
【0060】このようなレジストの膜厚のずれは、レジ
ストを整形することによって得られるパターンのずれを
引き起こす。レジストが厚いほど、レジストの現像特性
を変化させる照射線(例えば光)は吸収される。レジス
トに対してはBPSG膜とは反対側から、即ち図5の上
方から光が照射されるので、マスクパターンを通過した
光を受けるレジストの面積は、BPSG膜に向かうほど
小さくなる。
【0061】例えば、図5に示された平坦部、凹部、凸
部のいずれに対しても、径Dで光の透過を許すマスクパ
ターンを用いてレジストを整形する場合を考える。例え
ばレジストがポジ型であった場合には、平坦部において
レジストがBPSG膜に与えるパターンの径はd0 であ
る。一方、凹部においてレジストがBPSG膜に与える
パターンの径d+ は、径d0 よりも小さい。逆に凸部に
おいてレジストがBPSG膜に与えるパターンの径d-
は、径d0 よりも大きい。
【0062】レジストの膜厚がBPSG膜に与えられる
パターンの径に及ぼすこの様な影響は、凹部や凸部の程
度が大きいほど顕著になることはいうまでもない。
【0063】このような傾向に鑑みて、ステップS4に
おいては、BPSG膜等レジストの下地の表面形状から
コンタクトホール径を予測するものである。
【0064】ステップS5においてはステップS4にお
いて予測されたコンタクトホール径が所望の径よりも大
きい場合にはその程度に応じてマスクホール径を小さく
補正する。逆に予測されたコンタクトホール径が所望の
径よりも小さい場合にはその程度に応じてマスクホール
径を大きく補正する。
【0065】本発明は以上の手順によってマスクパター
ンを補正するので、設計ルールを緩和する必要がなく、
全てのコンタクトホール径を実測する必要もない。
【0066】(A−2)ステップS4の詳細:図6及び
図7は両図相まってステップS3と、ステップS4の詳
細を示すフローチャートである。ステップS100はス
テップS3に対応しており、ステップS200〜S10
00はステップS4の詳細を示している。
【0067】ステップS100においては、前節におい
て説明されたように、形状シミュレーションを行う。図
5に即して言えば、レジストの厚さ方向に直交する平面
をI,J方向によって張られる平面(IJ平面)に採
る。また、対象Aの表面はBPSG膜に対応している。
よって、高さH(I,J)はBPSG膜の表面形状を示
している。
【0068】ステップS200においてはコンタクトホ
ールを形成すべき位置(I0 ,J0)を特定する。この
位置における凹凸を検査するためである。
【0069】次にステップS300において、種々の方
向に関しての位置(I0 ,J0 )における凹凸の存否を
検査する。ここではI方向、J方向、更にI方向及びJ
方向のいずれにも等しい角度(45゜,135゜)で交
わり、I方向及びJ方向の張る面内において互いに直行
する第1及び第2の方向に関して凹凸の存否を検査す
る。
【0070】次にステップS400において、これら4
つの方向のいずれか一つにでも凹凸の存在が確認されれ
ばステップS500へ進み、いずれにおいても凹凸が確
認されなければステップS900へと進む。
【0071】ステップS500においては、凹凸の存在
が確認された各方向に関して、高低量候補ΔHP 及び傾
斜量候補ΔH/L]P (P=I,J,1,2)を決定す
る。これらの値は凹凸の程度を示すものであり、次節に
おいて詳細に説明される。
【0072】ステップS600においては、これら高低
量候補及び傾斜量候補に基づいて、位置(I0 ,J0
におけるレジスト膜厚の、平坦表面における膜厚X0
対する膜厚増減量ΔXを求める。例えば図5に即して言
えば、厚さx+ ,x- とX0との差を求める。これは前
節で説明したような、凹部においてはレジストが厚く形
成され、凸部においては薄く形成されるという傾向に基
づいて求められる。
【0073】更にステップS700においてはコンタク
トホール径の設定値dに対して径増減量Δdを求める。
例えば図5に即して言えば、径d+ ,d- とd0 との差
を求める。これは前節で説明したような、レジストが厚
いほど実際のコンタクトホール径が小さくなるという傾
向に基づいて求められる。
【0074】そしてステップS800において径増減量
Δdに基づき、マスクホール径の設定値を補正する。こ
こではマスクパターンとして実際に作成されるマスクの
実寸Dに対して径増減量Δdを差し引いている。マスク
パターンが実寸よりも拡大されたレチクルに用いられる
場合にはその拡大率に応じて補正が行われることは言う
までもない。更に、レジストに直接電子線を描画して露
光させる場合にはマスクパターンは電子線の偏向程度を
定めるデータであり、その場合には偏向程度が径増減量
Δdに基づいて補正される。
【0075】このようなマスクホール径の補正は全ての
コンタクトホールに関して行われる。即ちステップS9
00においてまだ調べるべきコンタクトホールが存在す
れば着目するコンタクトホールを更新してステップS2
00に戻り、全てのコンタクトホールについて補正が終
了すれば補正工程は終了する。この後はステップS5が
実行されることになる。
【0076】(A−3)ステップS300の詳細:図8
はステップS300の詳細を示すフローチャートであ
る。但し、ここではI方向に関して凹凸の存否を検査す
る場合についてのみ例示してある。他のJ方向、第1及
び第2の方向についても同様にして凹凸が検査される。
【0077】まずステップS310において、コンタク
トホールを形成する位置(I0 ,J0 )に対し、領域I
0 +,I0 -を設定する。
【0078】図9は、IJ平面上に位置(I0 ,J0
を特定する様子を示した概念図である。実際にコンタク
トホールを形成すべき位置Qが、形状シミュレーション
において用いられた直交メッシュの中心に位置していな
い場合には、位置Qがその中に存在する直交メッシュの
中心を以て位置(I0 ,J0 )とする。
【0079】ステップS300においてはその凹凸は位
置(I0 ,J0 )をほぼ中心とする所定の広がりを有す
る領域において判断される。ここではI方向及びJ方向
共に10ブロックだけ広がる100個のセルに関して凹
凸が判断される。例えば1つの直交セルがI方向及びJ
方向共に0.5μmの幅を有していれば、位置(I0
0 )をほぼ中心として5μm四方の領域において凹凸
が判断されることになる。
【0080】図8に戻ってI方向の凹凸を判断する場合
に限定して説明を続ける。領域I0 +とは、位置(I0
0 )を含み、これよりもIの増加する方向(以下「I
+ 方向」と称する)に属し、J0 が不変である領域を指
す。即ち I0 +={(I0 ,J0 ),(I0 +1,J0 ),…(I0 +N,J0 )} として表現することができる。
【0081】同様にして、領域I0 -とは、位置(I0
0 )を含み、これよりもIの減少する方向(以下「I
- 方向」と称する)に属し、J0 が不変である領域を指
す。即ち I0 -={(I0 ,J0 ),(I0 −1,J0 ),…(I0 −N,J0 )} として表現することができる。
【0082】ステップS320においては、各領域
0 +,I0 -が状態D+ ,D- にあるか否かが判定され
る。その判断手法は次節で詳説するが、大まかには状態
+ とはI+ 方向に関してH(I,J0 )が増加傾向に
ある場合をいい、状態D- とはI+方向に関してH
(I,J0 )が減少傾向にある場合をいう。図9に即し
て言えば、領域I0 -は状態D- にあり、領域I0 +は状態
+ にある。
【0083】ステップS330〜ステップS380では
ステップS320の結果に従って、H(I0 ,J0 )近
傍が凹を呈するか、凸を呈するかの判断、即ち位置(I
0 ,J0 )における凹凸の存否の判断がなされる。
【0084】まずステップS330において、領域
0 +,I0 -が共に等しい状態D+ にあるか、若しくは共
に等しい状態D- にあるかが判断される。もしこの条件
を満足すれば、I+ 方向に関してH(I,J0 )がほぼ
単調に増加傾向にあるか(状態D+ の場合)、ほぼ単調
に減少傾向にあるか(状態D- )のいずれかである。従
って、ステップS380に進んで位置(I0 ,J0 )に
は凹凸が存在しないと判断する。その後、他の方向(J
方向、第1の方向、第2の方向)に関しても凹凸の判断
が行われ、ステップS400に進む。
【0085】ステップS330の条件が満足されていな
い場合には、ステップS340に進み、領域I0 +,I0 -
がそれぞれ状態D+ 及び状態D- にあるかが判断され
る。もしこの条件を満足すれば、I+ 方向に関してH
(I,J0 )がほぼ凹を呈すると判断され(ステップS
350)、他の方向(J方向、第1の方向、第2の方
向)に関しても凹凸の判断が行われ、ステップS400
に進む。
【0086】ステップS340の条件が満足されていな
い場合には、ステップS360に進み、領域I0 +,I0 -
がそれぞれ状態D- 及び状態D+ にあるかが判断され
る。もしこの条件を満足すれば、I+ 方向に関してH
(I,J0 )がほぼ凸を呈すると判断され(ステップS
370)、他の方向(J方向、第1の方向、第2の方
向)に関しても凹凸の判断が行われ、ステップS400
に進む。
【0087】ステップS360の条件が満足されていな
い場合とは、領域I0 +,I0 -の少なくともいずれか一方
が、状態D+ ,状態D- のいずれでもない場合であり、
この様な場合においても凹凸は存在しないと判断される
(ステップS380)。
【0088】(A−4)ステップS320の詳細:図1
0はステップS320の詳細を示すフローチャートであ
る。但し、ここでは領域I0 +における状態D+ ,D-
判定する場合についてのみ例示してある。領域I0 -につ
いても同様にして状態D+ ,D- が判定される。勿論、
ステップS300が他の方向、例えばJ方向に関して実
行される場合には、ステップS320においては領域J
0 +(={(I0 ,J0 ),(I0 ,J0 +1),…
(I0 ,J0 +N)}),J0 -(={(I0 ,J0 ),
(I0 ,J0 −1),…(I0 ,J0−N)})における
状態D+ ,D- が判定される。
【0089】まずステップS321において、領域I0 +
における最大値を採る位置(IIM +,J0 )と、最小値
をとる位置(IIm + ,J0 )とを求める。図9に示され
た場合を例に採ると、最大値は位置(I0 +2,J0
において、最小値は位置(I0 ,J0 )において、それ
ぞれ採られる。
【0090】次にステップS322において、領域I0 +
における最大値から、位置(I0 ,J0 )における高さ
H(I0 ,J0 )を減じてHIM + を、位置(I0
0 )における高さH(I0 ,J0 )から最小値を減じ
てHIm + を、それぞれ求める。つまり、位置(I0 ,J
0 )における高さH(I0 ,J0 )を基準として最大値
の高さHIM + と最小値の深さHIm + を求めるのである。
【0091】図11乃至図13はステップS323にお
けるΔHI +,LI +の求め方を説明するグラフである。図
11はHIM + >HIm + の場合を、図12はHIM + <HIm
+ の場合を、そして図13はHIM + =HIm + の場合を、
それぞれ示している。
【0092】HIM + >HIm + であれば、ΔHI + をHIM +
に等しく採り、LI + をI0 −IIM +の絶対値として求め
る。図11(a)においてはIIM + <IIm + の場合が、
同図(b)においてはIIM + >IIm + の場合が、それぞ
れ示されている。
【0093】HIM + <HIm + であれば、ΔHI + を−H
Im + に等しく採り、LI + をI0 −IIm + の絶対値とし
て求める。図12(a)においてはIIM + <IIm + の場
合が、同図(b)においてはIIM + >IIm + の場合が、
それぞれ示されている。
【0094】HIM + =HIm + であれば、LI +は、I0
IM + の絶対値とI0 −IIm + の絶対値とのうちの小さ
い方を採る。そしてLI +がI0 −IIM + の絶対値を採る
場合、即ち位置(I0 ,J0 )から位置(IIm +
0 )までの距離の方が位置(I0 ,J0 )から位置
(IIM + ,J0 )までの距離よりも遠い場合には、ΔH
I +をHIM + に等しく採る。またLI +がI0 −IIm + の絶
対値を採る場合、即ち位置(I0 ,J0 )から位置(I
Im + ,J0 )までの距離の方が位置(I0 ,J0 )から
位置(IIM + ,J0 )までの距離よりも近い場合にはΔ
I +を−HIm + に等しく採る。図13(a)においては
IM + <IIm + の場合が、同図(b)においてはIIM +
>IIm + の場合が、それぞれ示されている。
【0095】以上の様にして定められるので、ΔHI +
符号は領域I0 +におけるI+ 方向の増減を、LI +はこれ
によってΔHI +を除することにより(即ちΔHI +/LI +
を求めることにより)、領域I0 +におけるI+ 方向の増
減の大まかな傾斜を示すことになる。つまりHIM + ,H
Im + よりも細かい凹凸は考慮されない。従って、形状シ
ミュレーションにおいて発生するかも知れない下地の形
状のわずかな誤差のために、下地上に設けられるレジス
トの厚さの増減の傾向が影響を受けることはない。
【0096】そしてステップS324においてはΔHI +
の符号によって領域I0 +における状態を判定する。即ち
ΔHI +>0の場合には領域I0 +は状態D+ にあり、ΔH
I +<0の場合には領域I0 +は状態D- にある、と判定さ
れる。
【0097】図14は凹凸の存否が判断される様子を示
す概念図であり、ステップS330〜S380が対応す
る。例えば同図(a)に示されるように領域I0 +におけ
る状態がD+ であり、領域I0 -における状態がD- であ
れば位置(I0 ,J0 )において凹が存在すると判断さ
れる。また同図(b)に示されるように領域I0 +におけ
る状態がD- であり、領域I0 -における状態がD+ であ
れば位置(I0 ,J0)において凸が存在すると判断さ
れる。
【0098】勿論、領域I0 +における高さの全てが高さ
H(I0 ,J0 )と等しい場合にはΔHI +=0となり、
これは状態D+ ,D- のいずれにも該当しない。記述の
ステップS360の条件が満足されていない場合とはこ
の場合が相当する。
【0099】(A−5)ステップS500の詳細:図1
5はステップS500の詳細を示すフローチャートであ
る。但し、ここではI方向に関して高低量候補及び傾斜
量候補を決定する場合についてのみ例示してある。他の
J方向、第1及び第2の方向についても同様にして高低
量候補及び傾斜量候補が決定される。
【0100】ステップS510においては凹凸を形成す
る、領域I0 +における傾斜と領域I0 -における傾斜のい
ずれが、位置(I0 ,J0 )におけるレジスト膜厚の決
定により寄与するかを決定する。ここでは、傾斜の緩い
方が支配的にレジスト膜厚を決定するものとしている。
【0101】領域I0 +における傾斜ΔHI +/LI +の絶対
値が、領域I0 -における傾斜ΔHI -/LI -の絶対値より
も大きい場合には、高低量候補ΔHI としてはΔHI -
採られる。一方、領域I0 +における傾斜ΔHI +/LI +
絶対値が、領域I0 -における傾斜ΔHI -/LI -の絶対値
よりも小さい場合には、高低量候補ΔHI としてΔHI +
が採られる。
【0102】同様にして、領域I0 +における傾斜ΔHI +
/LI +の絶対値が、領域I0 -における傾斜ΔHI -/LI -
の絶対値よりも大きい場合には、ΔH/L]I はΔHI -
/LI -を採る。一方、領域I0 +における傾斜ΔHI +/L
I +の絶対値が、領域I0 -における傾斜ΔHI -/LI -の絶
対値よりも小さい場合には、ΔH/L]I はΔHI +/L
I +を採る。
【0103】勿論、下地の種類、レジストの種類、下地
とレジストとの相互関係等、下地の形状以外の他の条件
によって、傾斜の急な方が支配的にレジスト膜厚を決定
するとしても良く、或いはΔHI +/LI +とΔHI -/LI -
との中間の値、ΔHI +とΔH I -との中間の値(例えば平
均値)を用いることもできる。
【0104】ステップS500においてはI方向、J方
向、第1及び第2の方向の内、凹凸の存在が確認された
方向において高低量候補ΔHP 、傾斜量候補ΔH/L]
P (P=I,J,1,2)が求められる。
【0105】(A−6)ステップS600の詳細:図1
6はステップS600の詳細を示すフローチャートであ
る。まずステップS610においてΔH/L]I ,ΔH
/L]J ,ΔH/L]1 ,ΔH/L]2 の内、その絶対
値の最大のものを傾斜量ΔH/Lとして求める。記号M
AX()は括弧内の中で最大のものを意味する。そして
傾斜量ΔH/Lが例えば傾斜量候補ΔH/L]I であれ
ば、高低量ΔHとして高低量候補ΔHI を採用する。
【0106】次にステップS620において、膜厚増減
量Δxを求める。ここでは、 Δx=−ΔH[1−exp {−(ΔH/L)/η}]…(1) として膜厚増減量Δxを求める。式(1)においては緩
和係数η(0<η)が導入されている。また、右辺にお
いて(−ΔH)が乗算されており、凹が存在する場合に
は膜厚増減量Δxが正数として、凸が存在する場合には
膜厚増減量Δxが負数として、それぞれ求められる。
【0107】図17は膜厚増減量Δxの絶対値と傾斜量
ΔH/Lとの関係を模式的に示すグラフである。傾斜量
ΔH/Lが大きいほど、即ち凹凸の程度が顕著なほど、
膜厚増減量Δxの絶対値は大きくなる。即ちレジスト膜
厚において、xのx0 に対するずれは大きい。しかしそ
のずれの度合いは緩和係数ηが大きくなるほど緩和され
る。従って、式(1)を用いることにより、レジストの
特性、下地とレジストとの相互関係等、下地の形状以外
の因子がレジスト膜厚に与える影響を緩和係数ηによっ
て考慮することができる。例えば緩和係数ηは0.5程
度以下に設定される。
【0108】図18は、ステップS620と置換し得る
ステップS630を示すフローチャートである。ステッ
プS630においてはステップS620よりも簡易に膜
厚増減量Δxが評価される。ここでは Δx=−ΔH・S…(2) として膜厚増減量Δxを求める。式(2)においては緩
和係数S(0<S)が導入されており、高低量ΔHと緩
和係数Sのみで評価されている。式(1)と同様に右辺
において(−ΔH)が乗算されており、凹が存在する場
合には膜厚増減量Δxが正数として、凸が存在する場合
には膜厚増減量Δxが負数として、それぞれ求められ
る。緩和係数Sは例えば0.2程度に設定される。
【0109】(A−7)ステップS700の詳細:図1
9は膜厚増減量Δxから径増減量Δdを求める方法を説
明する断面図である。同図(a)はレジストが平坦部に
形成されて、その膜厚がx0 である場合を、同図(b)
はレジストが凹部に形成されて、その膜厚がx+ (>x
0 )である場合を、同図(b)はレジストが凸部に形成
されて、その膜厚がx- (<x0 )である場合を、それ
ぞれ示している。
【0110】同図(a)において、マスクパターンとし
て実際に作成されるマスクの実寸Dと、コンタクトホー
ル径d0 との関係はパラメタθを介して tan θ=(D−d0 )/2x0 …(3) と表される。ここでパラメタθはレジストの特性、例え
ば照射される光の透過率等によって定まるレジストに固
有の値である。
【0111】よって、同図(b),(c)においても式
(3)において導入されているパラメタθを導入して tan θ={D−(d0 +Δd)}/2(x0 +Δx)…(4) が成立する。図19においては上向きを正に、下向きを
負に採っている。同図(b)においては膜厚増減量Δx
が正であり、このとき径増減量Δdは負となる。また同
図(c)においては膜厚増減量Δxが負であり、このと
き径増減量Δdは正となる。
【0112】式(3)、(4)から Δd=−2Δx・tan θ…(5) として径増減量Δdが求められる。
【0113】図20はステップS700の詳細を示すフ
ローチャートであり、ステップS710では式(5)に
基づいた処理が行われる。
【0114】勿論、ステップS710の代わりに、膜厚
増減量Δxに基づいて径増減量Δdを求める他の処理を
行っても良い。
【0115】(A−8)第1実施例の変形:上記の第1
実施例においては種々の変形が可能である。I方向、J
方向、第1及び第2の方向の全てに関して解析を行うの
ではなく、それぞれ互いに直交するI方向とJ方向の
対、あるいは第1及び第2の方向の対のみに関して解析
を行っても良い。
【0116】或いは例えば、下地の形状をI方向及び高
さのみにおいて考察する2次元解析によって、コンタク
トホール径を予測しても良い。この場合にはステップS
3における形状シミュレーションが2次元において行わ
れ、ステップS100において対象Aの高さはIのみの
関数H(I)として表すことができる。そしてステップ
S200においてコンタクトホールを形成する位置は
(I0 )と特定され、ステップS300においてはI方
向に関してのみ凹凸の存否が検査される。
【0117】従って、ステップS400においてはI方
向に関しての凹凸の存否が確認され、ステップS500
においては高低量候補ΔHI 、傾斜量候補ΔH/L]I
のみが決定される。ステップS610においては高低量
候補ΔHI が高低量ΔHに、傾斜量候補ΔH/L]I
傾斜量ΔH/Lに、それぞれ採用される。
【0118】このように2次元的な解析のみでステップ
S4が進められる場合において、更に式(2)を用いて
膜厚増減量Δxが求められる場合には、傾斜量ΔH/L
及び傾斜量候補ΔH/L]I を求める必要はない。その
理由は以下の通りである。
【0119】ステップS630においては傾斜量ΔH/
Lが用いられず、ステップS610において高低量ΔH
を定めるのに傾斜量候補ΔH/L]P 同士の比較を行う
必要がない。従って、ステップS500において傾斜量
候補ΔH/L]I を求める必要はない。図21はそのよ
うな場合のステップS500を構成するステップS52
0を示すフローチャートである。
【0120】以上のように、2次元的に解析する際には
必要とされる処理が少なくて済むという利点がある。
【0121】その一方、2次元的な解析をI方向とJ方
向の2つの方向のそれぞれに対して行うことにより、I
方向に関しての径増減量ΔdI と、J方向に関しての径
増減量ΔdJ とを別々に求めることができる。このよう
な求め方は、特にコンタクトホールがI方向に並行な辺
と、J方向に並行な辺とを有する長方形である場合に好
ましい態様である。
【0122】B.第2実施例:第1実施例においては、
ステップS600において緩和係数η,Sを用い、膜厚
増減量Δxを求めた。しかしレジスト塗布形状シミュレ
ーションを行うことによりレジスト膜厚を求め、これに
基づいて膜厚増減量Δxを求めることもできる。
【0123】かかるレジスト塗布形状シミュレーション
は公知であり、例えば“Spin Coating Over Topograph
y”, L.M.Peurrung and D.B.Graves, IEEE transaction
s onsemiconductor manufacturing, Vol.6, No.1, PP72
-76 (1993)において示されている。
【0124】このようにレジスト塗布形状シミュレーシ
ョンを用いることにより、レジスト粘性をも考慮して膜
厚増減量Δxを求め、より実際のコンタクトホール径の
ずれに対して精度の高い径増減量Δdを得ることができ
る。
【0125】C.第3実施例:第1実施例においては、
ステップS700において、レジストの特性を示すパラ
メタθを用いて径増減量Δdを求めた。しかし第1実施
例もしくは第2実施例に示された手法を用いて膜厚増減
量Δx(あるいは膜厚x=x0 +Δx)を求めた後、光
強度分布シミュレーションをレジストに対して行い、所
定の光強度を有する面(等強度面)からコンタクトホー
ル径を見積もることもできる。レジストは所定の強度以
上の光によって現像液に対する溶解特性が変化し、現像
されて残置したレジスタの形状がコンタクトホール径を
決定するため、このような手法も有益である。
【0126】例えば光強度分布を百分率で表した場合、
15パーセント以上の光強度を受けたレジストは現像に
よって溶解するとし、15パーセントの等強度面を求
め、これと下地とが接する境界をコンタクトホールの形
状として求めることができる。
【0127】かかる光強度分布シミュレーションは公知
であり、例えば“Partially Coherent Imaging in Two
Dimensions and the Theoretical Limits of Projectio
n Printing in Microfabrication”, B.J.Lin, IEEE tr
ansactions on electron devices, Vol.ED-27, No.5, P
P931-938 (1980) や“MODELING AERIAL IMAGES IN TWO
AND THREE DIMENSIONS ”, M.Yeung, Proc. of Kodac M
E Seminar Interface85, PP115-126 (1986)において示
されている。特にレジストの内部における光強度分布の
計算手法が“Modeling Latent Image formation in Pho
tolithographyusing the Helmholtz Equation”, H.P.U
rbach and D.A.Bernald, SPIE Vol.1264 Optical/Laser
Microlithography III, PP278-293 (1990)において示
されている。
【0128】図22は光強度分布シミュレーションによ
って得られる種々の等強度面からコンタクトホールの形
状を求める具体的手法を説明する模式図である。コンタ
クトホールの位置(I0 ,J0 )の直下でレジストと下
地たるBPSG膜との境界にある位置(I0 ,J0 ,K
B (I0 ,J0 ))における光強度が、所定の強度(例
えば15パーセント)以上であるか否かを吟味する。こ
こでKB (I0 ,J0)は下地とBPSG膜との境界の
位置を示し、第1実施例の高さH(I0 ,J0)を用い
ることができる。
【0129】例えば図22に示された等強度面βが所定
の強度以上の等強度面であれば、レジストの上方から光
が照射されるのは当然であるので、等強度面βの上方は
所定の強度以上の光強度が与えられると考えられ、よっ
て位置(I0 ,J0 ,KB )における光強度が、所定の
強度(例えば15パーセント)以上であると判断するこ
とができる。
【0130】次いで位置(I0 ,J0 ,KB )からレジ
ストと下地との境界に沿いつつI方向及びJ方向に所定
の強度の等強度面を探し、位置(I0 ,J0 ,KB )か
ら所定の等高面までのI方向の距離b及びJ方向の距離
aを求める。この様にして求められた距離a,bはコン
タクトホール径を表している。
【0131】もし、位置(I0 ,J0 ,KB (I0 ,J
0 ))における光強度が、所定の強度未満であれば、レ
ジストを現像したとしてもコンタクトホールの底はレジ
ストと下地との境界面にまで達しないため、コンタクト
ホール径は0と判断されることになる。
【0132】D.第4実施例:第3実施例においては、
レジストの溶解特性を決定する等強度面を求めるに留ま
ったが、現像過程をもシミュレーションし、現像後に残
置するレジストの形状を得ることもできる。かかる現像
過程のシミュレーションは公知であり、例えば本出願人
による特開平4−133326号公報、米国特許第52
93557号において示されている。
【0133】図23は光強度分布シミュレーションによ
って得られる種々の等強度面からコンタクトホールの形
状を求める具体的手法を説明する模式図である。位置
(I0,J0 ,KB (I0 ,J0 ))に関しては第3実
施例と同様である。現像後に残置されたレジストの形状
は面αで示されている。
【0134】位置(I0 ,J0 ,KB )において下地
(BPSG)が存在すれば、位置(I0 ,J0 ,KB
からレジストと下地との境界に沿いつつI方向及びJ方
向に面αを探し、位置(I0 ,J0 ,KB )から面αま
でのI方向の距離b及びJ方向の距離aを求める。この
様にして求められた距離a,bはコンタクトホール径を
表している。
【0135】位置(I0 ,J0 ,KB )においてレジス
トが存在すれば、レジストを現像した結果、コンタクト
ホールの底はレジストと下地との境界面にまで達しない
ため、コンタクトホール径は0と判断されることにな
る。
【0136】E.第5実施例:ステップS700におい
て求められた径増減量Δdの絶対値に上限Δdmax を設
けることができる。そして、径増減量Δdの絶対値が上
限Δdmax を越えた場合には、位置(I0 ,J0 )にお
いて形成されるべきコンタクトホールは不良となると判
断する事も可能である。
【0137】そしてステップS5において、マスクパタ
ーンM’を設計するレイアウトエディタ画面上におい
て、点滅させたり、特定のめだつ色、例えば白、黄、空
色、黄緑などで表示して注意を喚起することが可能であ
る。これにより、操作性良くマスクパターンの修正を行
うことができる。
【0138】変形例:本発明は半導体装置のコンタクト
ホール径の制御のほか、イオン注入などの不純物領域形
成時の微細加工にも適用できる。また、マイクロマシー
ンの微細加工にも用いることができるのは明白である。
【0139】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかるマスク
パターンの作成方法によれば、実際に加工対象に加工を
施すことなく実パターンの寸法を所望の値にするような
マスクパターンを作成することができる。また、被加工
領域において実効的にマスクされる領域が広がり、マス
クされる領域同士の間は狭くなるとして実パターンの寸
法が予測できる。また、被加工領域の凹凸をシミュレー
ションによって、実際に試作することなく容易に判断す
ることができる。また、被加工領域の凹凸は大局的に判
定され、加工対象の形状をシミュレーションした際の細
かな誤差等に影響されない。
【0140】
【0141】
【0142】
【0143】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法によれば、凹凸を規定する第1及び第
2の領域のそれぞれの加工形状の変化の度合いに応じて
高低量が決定され、その高低量の大小に応じて膜厚増減
量が設定されるので、レジストの厚さに対して第1及び
第2の領域の加工形状の寄与のいずをも考慮しつつ、
実際に加工対象に加工を施すことなく実パターンの寸法
を所望の値にするようなマスクパターンを簡易に作成す
ことができる。
【0144】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法によれば、高低量の大小のみならず、
傾斜量にも応じて膜厚増減量を設定するので、レジスト
の厚さに対して第1及び第2の領域の加工形状の寄与の
いずをも考慮しつつ、一層マスクパターンの補正を精
度良く行うことができる。
【0145】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法によれば、凹凸を規定する第1及び第
2の領域のそれぞれの加工形状の変化の度合いに応じて
高低量が決定され、その高低量の大小に応じて膜厚増減
量が設定されるので、レジストの厚さに対して第1及び
第2の領域の加工形状の寄与のいずれが支配的かを考慮
しつつ、簡易に請求項の効果を得ることができる。
【0146】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法によれば、高低量の大小のみならず、
傾斜量にも応じて膜厚増減量を設定するので一層マスク
パターンの補正を精度良く行うことができる。
【0147】
【0148】
【0149】
【0150】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法によれば、実際に加工対象に加工を施
すことなく実パターンの寸法を所望の値にするようなマ
スクパターンを作成することができる。被加工領域にお
いて実効的にマスクされる領域が広がり、マスクされる
領域同士の間は狭くなるとして実パターンの寸法が予測
できる。またより一層正確なマスクパターンの補正を容
易に行うことができる。そして被加工領域の凹凸は大局
的に判定され、加工対象の形状をシミュレーションした
際の細かな誤差等に影響されない。
【0151】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法によれば、凹凸を規定する第1及び第
2の領域のそれぞれの加工形状の変化の度合いに応じて
高低量が決定され、その高低量の大小に応じて膜厚増減
量が設定されるので、レジストの厚さに対して第1及び
第2の領域の加工形状の寄与のいずれが支配的かを考慮
しつつ、簡易に正確なマスクパターンの補正を容易に行
ことができる。
【0152】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法によれば、高低量の大小のみならず、
傾斜量にも応じて膜厚増減量を設定するので一層マスク
パターンの補正を精度良く行うことができる。
【0153】この発明のうち請求項にかかるマスクパ
ターンの作成方法によれば、より多くの方向に関して凹
凸を判断するので、より一層正確にマスクパターンを補
正することができる。
【0154】
【0155】
【0156】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を説明するフローチャー
トである。
【図2】 形状シミュレーションに用いられる概念を説
明する斜視図である。
【図3】 形状シミュレーションに用いられる概念を説
明する斜視図である。
【図4】 形状シミュレーションの結果を例示する等高
線図である。
【図5】 本発明の第1実施例の基本的な考え方を説明
する、半導体素子の断面図である。
【図6】 本発明の第1実施例を説明するフローチャー
トである。
【図7】 本発明の第1実施例を説明するフローチャー
トである。
【図8】 本発明の第1実施例を説明するフローチャー
トである。
【図9】 本発明の第1実施例を説明する概念図であ
る。
【図10】 本発明の第1実施例を説明するフローチャ
ートである。
【図11】 本発明の第1実施例を説明するグラフであ
る。
【図12】 本発明の第1実施例を説明するグラフであ
る。
【図13】 本発明の第1実施例を説明するグラフであ
る。
【図14】 本発明の第1実施例を説明する概念図であ
る。
【図15】 本発明の第1実施例を説明するフローチャ
ートである。
【図16】 本発明の第1実施例を説明するフローチャ
ートである。
【図17】 本発明の第1実施例を模式的に示すグラフ
である。
【図18】 本発明の第1実施例を説明するフローチャ
ートである。
【図19】 本発明の第1実施例を説明する断面図であ
る。
【図20】 本発明の第1実施例を説明するフローチャ
ートである。
【図21】 本発明の第1実施例を説明するフローチャ
ートである。
【図22】 本発明の第3実施例を説明する模式図であ
る。
【図23】 本発明の第4実施例を説明する模式図であ
る。
【図24】 従来の技術を示すフローチャートである。
【符号の説明】
Δx 膜厚増減量、I0 +,I0 -,J0 +,J0 - 領域、D
+ 第1の状態、D-第2の状態、HIM + 最大値、H
Im + 最小値、ΔH 高低量、ΔH/L 傾斜量。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−91523(JP,A) 特開 昭61−222130(JP,A) 特開 平4−133326(JP,A) 特開 平7−5675(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/00 - 1/16

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工対象の被加工領域に対して実パター
    ンの付与を行うために用いられるマスクパターンを補正
    する方法であって、 (a)前記マスクパターンを作成する工程と、 (b)前記加工対象の凹凸を判断する工程と、 (c)前記凹凸の程度に基づいて前記実パターンの寸法
    を予測する工程と、 (d)前記工程(c)の結果に基づいて、前記マスクパ
    ターンの寸法に補正量を与えて補正する工程とを備え 前記実パターンの付与は、前記加工対象上にレジストを
    設け、前記レジストに対して前記マスクパターンに基づ
    いてレジストを整形することによって行われ、 前記工程(c)は (c−1)前記加工対象が平坦な場合の前記レジストの
    膜厚を基準膜厚として、前記被加工領域における前記レ
    ジストの膜厚増減量を求める工程と、 (c−2)前記膜厚増減量に基づいて、 前記被加工領域が凹である場合の前記実パターンの寸法
    が、前記被加工領域が平坦な場合の前記実パターンと比
    較してずれる方向と、前記被加工領域が凸である場合の
    前記実パターンの寸法が、前記被加工領域が平坦な場合
    の前記実パターンと比較してずれる方向とは逆であると
    予測し、 前記被加工領域の凹凸の程度が強い程、前記被加工領域
    が平坦な場合と比較して前記実パターンの寸法は大きく
    ずれると予測する工程とを有し、 前記加工対象の表面形状は、少なくとも第1の方向及び
    前記第1の方向とは逆の第2の方向に広がる基礎範囲に
    対する、表面高さとして把握され、 前記工程(b)は (b−1)前記表面高さをシミュレーションによって求
    める工程と、 (b−2)前記基礎範囲における前記被加工領域の位置
    を特定する工程と、 (b−3)前記被加工領域から前記第1の方向に広がる
    第1の領域と、前記第2の方向に広がる第2の領域とを
    設定する工程と、 (b−4)前記工程(b−1)の結果に基づいて、前記
    第1及び第2の領域のそれぞれについて、前記第1の方
    向に関して前記表面高さが増加傾向にある第1の状態が
    存在するか、減少傾向にある第2の状態が存在するかを
    検出する工程と、 (b−5)前記工程(b−4)の結果に基づいて前記被
    加工領域の前記第1及び第2の方向に関する凹凸を判断
    する工程とを有し、 前記工程(b−4)は前記第1及び第2の領域のそれぞ
    れにおいて、 (b−4−1)前記表面高さの最大値を採る位置を求め
    る工程と、 (b−4−2)前記表面高さの最小値を採る位置を求め
    る工程と、 (b−4−3)前記最大値から前記被加工領域の前記表
    面高さを減じて形状高さを求める工程と、 (b−4−4)前記被加工領域の前記表面高さから前記
    最小値を減じて形状深さを求める工程と、 (b−4−5)前記形状高さが前記形状深さよりも大き
    い場合に前記第1の状態が存在すると判定する工程と、 (b−4−6)前記形状高さが前記形状深さよりも小さ
    い場合に前記第2の状態が存在すると判定する工程とを
    含む マスクパターンの作成方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(b−4−5)は、前記形状高
    さが前記形状深さよりも大きい場合に、 (b−4−5−1)前記形状高さを第1の値として採用
    する工程を備え、 前記工程(b−4−6)は、前記形状高さが前記形状深
    さよりも小さい場合に、 (b−4−6−1)前記形状深さに(−1)を乗じた値
    を前記第1の値として採用する工程を備え、 前記工程(c−1)は (c−1−1)前記第1の領域の
    前記第1の値及び前記第2の領域の前記第1の値の中間
    の値を以て高低量とする工程と、 (c−1−2)前記高低量に基づいて前記膜厚増減量を
    求める工程とを含み、 前記工程(c−1−2)においては前記高低量の絶対値
    が大きいほど前記膜厚増減量の絶対値も大きく、前記高
    低量の符号と前記膜厚増減量の符号とは互いに異なる、
    請求項1記載の マスクパターンの作成方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(c−1−1)は (c−1−1−1)前記第1の領域における前記第1の
    値を前記第1の領域における前記第2の値で除した値と
    前記第2の領域における前記第1の値を前記第2の領域
    における前記第2の値で除した値との中間の値を以て傾
    斜量とする工程を備え、 前記工程(c−1−2)においては前記傾斜量にも基づ
    いて前記膜厚増減量が求められ、前記傾斜量の絶対値が
    大きいほど前記膜厚増減量の絶対値も大きい、請求項2
    記載の マスクパターンの作成方法。
  4. 【請求項4】 前記工程(b−4−5)は、前記形状高
    さが前記形状深さよりも大きい場合に、 (b−4−5−1)前記形状高さを第1の値として採用
    する工程と、 (b−4−5−2)前記被加工領域と前記工程(b−4
    −1)で求められた位置との前記第1の方向に沿った距
    離を第2の値として採用する工程とを備え、 前記工程(b−4−6)は、前記形状高さが前記形状深
    さよりも小さい場合に、 (b−4−6−1)前記形状深さに(−1)を乗じた値
    を前記第1の値として採用する工程と、 (b−4−6−2)前記被加工領域と前記工程(b−4
    −2)で求められた位置との前記第1の方向に沿った距
    離を前記第2の値として採用する工程とを備え、 前記工程(c−1)は (c−1−1)前記第1の領域に
    おける前記第1の値を前記第1の領域における前記第2
    の値で除して得られる第3の値と前記第2の領域におけ
    る前記第1の値を前記第2の領域における前記第2の値
    で除して得られる第4の値との大小関係に基づいて、前
    記第1の領域の前記第1の値及び前記第2の領域の前記
    第1の値のいずれかを以て高低量とする工程と、 (c−1−2)前記高低量に基づいて前記膜厚増減量を
    求める工程とを含み、 前記工程(c−1−2)においては前記高低量の絶対値
    が大きいほど前記膜厚増減量の絶対値も大きく、前記高
    低量の符号と前記膜厚増減量の符号とは互いに異なる、
    請求項1記載の マスクパターンの作成方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(c−1−1)は (c−1−1−1)前記第3の値と前記第4の値との大
    小関係に基づいて、前記第3の値及び前記第4の値のい
    ずれかを以て傾斜量とする工程を含み、 前記工程(c−1−2)においては前記傾斜量にも基づ
    いて前記膜厚増減量が求められ、前記傾斜量の絶対値が
    大きいほど前記膜厚増減量の絶対値も大きい、請求項4
    記載の マスクパターンの作成方法。
  6. 【請求項6】 加工対象の被加工領域に対して実パター
    ンの付与を行うために用いられるマスクパターンを補正
    する方法であって、 (a)前記マスクパターンを作成する工程と、 (b)前記加工対象の凹凸を判断する工程と、 (c)前記凹凸の程度に基づいて前記実パターンの寸法
    を予測する工程と、 (d)前記工程(c)の結果に基づいて、前記マスクパ
    ターンの寸法に補正量を与えて補正する工程とを備え、 前記実パターンの付与は、前記加工対象上にレジストを
    設け、前記レジストに対して前記マスクパターンに基づ
    いてレジストを整形することによって行われ、前記工程
    (c)は (c−1)前記加工対象が平坦な場合の前記レジストの
    膜厚を基準膜厚として 、前記被加工領域における前記レ
    ジストの膜厚増減量を求める工程と、 (c−2)前記膜厚増減量に基づいて、 前記被加工領域が凹である場合の前記実パターンの寸法
    が、前記被加工領域が平坦な場合の前記実パターンと比
    較してずれる方向と、前記被加工領域が凸である場合の
    前記実パターンの寸法が、前記被加工領域が平坦な場合
    の前記実パターンと比較してずれる方向とは逆であると
    予測し、 前記被加工領域の凹凸の程度が強い程、前記被加工領域
    が平坦な場合と比較して前記実パターンの寸法は大きく
    ずれると予測する工程とを有し、 前記加工対象の表面形状は、I方向及びこれと直交する
    J方向に広がる基礎範囲に対する、表面高さとして把握
    され、 前記工程(b)は (b−1)前記表面高さをシミュレーションによって求
    める工程と、 (b−2)前記基礎範囲における前記被加工領域の位置
    を特定する工程と、 (b−3)前記I方向及びJ方向のそれぞれに関して、
    前記被加工領域から正方向に広がる第1の領域と、負方
    向に広がる第2の領域とを設定する工程と、 (b−4)前記工程(b−1)の結果に基づいて、前記
    I方向及びJ方向のそれぞれに関して、前記第1及び第
    2の領域のそれぞれについて、前記正方向に関して前記
    表面高さが増加傾向にある第1の状態にあるか、減少傾
    向にある第2の状態にあるかを検出する工程と、 (b−5)前記工程(b−4)の結果に基づいて前記被
    加工領域の前記I方向及び前記J方向に関する凹凸を判
    断する工程とを有し、 前記工程(b−4)は前記第1及び第2の領域のそれぞ
    れにおいて、 (b−4−1)前記表面高さの最大値を採る位置を求め
    る工程と、 (b−4−2)前記表面高さの最小値を採る位置を求め
    る工程と、 (b−4−3)前記最大値から前記被加工領域の前記表
    面高さを減じて形状高さを求める工程と、 (b−4−4)前記被加工領域の前記表面高さから前記
    最小値を減じて形状深 さを求める工程と、 (b−4−5)前記形状高さが前記形状深さよりも大き
    い場合に前記第1の状態が存在すると判定する工程と、 (b−4−6)前記形状高さが前記形状深さよりも小さ
    い場合に前記第2の状態が存在すると判定する工程とを
    含む マスクパターンの作成方法。
  7. 【請求項7】 前記工程(b−4−5)は、前記形状高
    さが前記形状深さよりも大きい場合に、 (b−4−5−1)前記形状高さを第1の値として採用
    する工程と、 (b−4−5−2)前記被加工領域と前記工程(b−4
    −1)で求められた位置との前記第1の方向に沿った距
    離を第2の値として採用する工程とを備え、 前記工程(b−4−6)は、前記形状高さが前記形状深
    さよりも小さい場合に、 (b−4−6−1)前記形状深さに(−1)を乗じた値
    を前記第1の値として採用する工程と、 (b−4−6−2)前記被加工領域と前記工程(b−4
    −2)で求められた位置との前記第1の方向に沿った距
    離を前記第2の値として採用する工程とを備え、 前記工程(c−1)は (c−1−1)前記I方向及びJ方向のそれぞれに関
    し、前記第1の領域における前記第1の値を前記第1の
    領域における前記第2の値で除して得られる第3の値と
    前記第2の領域における前記第1の値を前記第2の領域
    における前記第2の値で除して得られる第4の値との大
    小関係に基づいて、前記第1の領域の前記第1の値及び
    前記第2の領域の前記第1の値のいずれかを以て高低量
    候補とする工程と、 (c−1−2)前記I方向及びJ方向のそれぞれに関
    し、前記第3の値と前記第4の値との大小関係に基づい
    て、前記第3の値及び前記第4の値のいずれかを以て傾
    斜量候補とする工程と、 (c−1−3)複数の前記傾斜量候補のうちで絶対値が
    最も大きいものに対応する、前記高低量候補を高低量と
    して採用する工程と、 (c−1−4)前記高低量に基づいて前記膜厚増減量を
    求める工程とを含み、 前記工程(c−1−4)においては前記高低量の絶対値
    が大きいほど前記膜厚増減量の絶対値も大きく、前記高
    低量の符号と前記膜厚増減量の符号とは互いに異なる、
    請求項6記載の マスクパターンの作成方法。
  8. 【請求項8】 前記工程(c−1−3)は (c−1−3−1)複数の前記傾斜量候補のうちで絶対
    値が最も大きいものを傾斜量として採用する工程を備
    え、 前記工程(c−1−4)においては前記傾斜量にも基づ
    いて前記膜厚増減量が求められ、前記傾斜量の絶対値が
    大きいほど前記膜厚増減量の絶対値も大きい、請求項7
    記載の マスクパターンの作成方法。
  9. 【請求項9】 前記工程(b−3),(b−4),(c
    −1−1),(c−1−2)は、前記I方向及び前記J
    方向のいずれにも等しい角度で交わり、前記I方向及び
    前記J方向の張る面内において互いに直行する第1及び
    第2の方向に対しても実行される、請求項7記載のマス
    クパターンの作成方法。
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