JP3431926B2 - 植物病害防除方法 - Google Patents
植物病害防除方法Info
- Publication number
- JP3431926B2 JP3431926B2 JP14733091A JP14733091A JP3431926B2 JP 3431926 B2 JP3431926 B2 JP 3431926B2 JP 14733091 A JP14733091 A JP 14733091A JP 14733091 A JP14733091 A JP 14733091A JP 3431926 B2 JP3431926 B2 JP 3431926B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soil
- carrier
- weight
- pseudomonas
- microorganism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物病害防除方法に関
し、詳しくは、主にフザリウム属菌、バーティシリウム
菌、リゾクトニア菌等の土壌病害菌に抗菌活性を有する
微生物を用いた植物病害防除方法に関するものである。
し、詳しくは、主にフザリウム属菌、バーティシリウム
菌、リゾクトニア菌等の土壌病害菌に抗菌活性を有する
微生物を用いた植物病害防除方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
萎稠、立枯れ、つる割れ等の弊害を招く土壌病害に対し
ては、クロールピクリンや臭化メチルを用いて土壌くん
蒸消毒する方法が一般的に行われている。しかし、この
方法では経済的に高価なうえ、毒性が極めて強いので、
散布者の健康を害する危険があり、更に散布後も周囲住
民に対して安全性が確保できず、また、この方法によっ
て土壌中の有用な微生物も死滅させてしまうため再度作
物を栽培した際に病原菌が以前よりも増大してしまい土
壌くん蒸をし続けなければならないという重大な問題を
抱えている。又これに対して拮抗微生物を用いた微生物
資材による方法も行われ始めているが、これらも流通
時、保存時に於ける不安定性また拮抗微生物の菌数の減
少及び菌の弱体化により土壌に施用した際に十分な効果
が発現できないという問題を抱えている。
萎稠、立枯れ、つる割れ等の弊害を招く土壌病害に対し
ては、クロールピクリンや臭化メチルを用いて土壌くん
蒸消毒する方法が一般的に行われている。しかし、この
方法では経済的に高価なうえ、毒性が極めて強いので、
散布者の健康を害する危険があり、更に散布後も周囲住
民に対して安全性が確保できず、また、この方法によっ
て土壌中の有用な微生物も死滅させてしまうため再度作
物を栽培した際に病原菌が以前よりも増大してしまい土
壌くん蒸をし続けなければならないという重大な問題を
抱えている。又これに対して拮抗微生物を用いた微生物
資材による方法も行われ始めているが、これらも流通
時、保存時に於ける不安定性また拮抗微生物の菌数の減
少及び菌の弱体化により土壌に施用した際に十分な効果
が発現できないという問題を抱えている。
【0003】また植物病害に抗菌活性を有する微生物を
用いて、病害の発生を防除するという技術は、従来から
よく知られており、特許出願もなされてきた。例えば、
特開昭63−246306号公報には、シュウドモナス・グルメ
を苗に浸漬させることによって、土壌病害を防除するこ
とが示されている。また、特開平2−46283 号公報に
も、シュウドモナス・トラシを用いた例が紹介されてい
る。更に、菌を炭粒に吸着させたり(特開平2−108609
号)、レゾアズリンを併用したり(特開平2−149506
号)することが開示されている。しかしながら、これら
従来の方法はまだ十分な効果が得られていない。
用いて、病害の発生を防除するという技術は、従来から
よく知られており、特許出願もなされてきた。例えば、
特開昭63−246306号公報には、シュウドモナス・グルメ
を苗に浸漬させることによって、土壌病害を防除するこ
とが示されている。また、特開平2−46283 号公報に
も、シュウドモナス・トラシを用いた例が紹介されてい
る。更に、菌を炭粒に吸着させたり(特開平2−108609
号)、レゾアズリンを併用したり(特開平2−149506
号)することが開示されている。しかしながら、これら
従来の方法はまだ十分な効果が得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
ついて鋭意研究を行った。特に土壌処理方法について検
討した結果、特定の微生物を担体に吸着させた後に栄養
源を付与することによって想像以上の抗菌活性を示し、
土壌病害を顕著に抑制できることを見出し、本発明を完
成するに至った。即ち、本発明は、不完全菌、子のう菌
類、フザリウム菌類、担子菌類、及び細菌のいずれか一
種以上に抗菌活性を有するシュウドモナス属に属する微
生物を有機又は無機の担体に吸着させ、さらに担体の重
量に対し、炭素源を0.1 〜10重量%、及び窒素源を0.01
〜5重量%となるような割合で付与したものを土壌に処
理することを特徴とする植物病害防除方法を提供するも
のである。
ついて鋭意研究を行った。特に土壌処理方法について検
討した結果、特定の微生物を担体に吸着させた後に栄養
源を付与することによって想像以上の抗菌活性を示し、
土壌病害を顕著に抑制できることを見出し、本発明を完
成するに至った。即ち、本発明は、不完全菌、子のう菌
類、フザリウム菌類、担子菌類、及び細菌のいずれか一
種以上に抗菌活性を有するシュウドモナス属に属する微
生物を有機又は無機の担体に吸着させ、さらに担体の重
量に対し、炭素源を0.1 〜10重量%、及び窒素源を0.01
〜5重量%となるような割合で付与したものを土壌に処
理することを特徴とする植物病害防除方法を提供するも
のである。
【0005】本発明に用いられる微生物としては、特に
シュードモナス属に属する微生物が好ましい。シュード
モナス属に属する微生物としては、植物病原菌に対して
抗菌活性を有する細菌であれば特に限定されず、その代
表的な細菌としては、例えば、シュードモナス・セバシ
ア、シュードモナス・グラジオリィー、シュードモナス
・グルマエ、シュードモナス・フロレッセンス、シュー
ドモナス・ブランダリー、シュードモナス・カリオフェ
リー、シュードモナス・ソラナセアラム、シュードモナ
ス・アベナエ及びシュードモナス・カトレアなどに属す
る菌株が挙げられる。また、更に、シュードモナス属に
属するこれらの菌株から誘導された変異株でもよい。
シュードモナス属に属する微生物が好ましい。シュード
モナス属に属する微生物としては、植物病原菌に対して
抗菌活性を有する細菌であれば特に限定されず、その代
表的な細菌としては、例えば、シュードモナス・セバシ
ア、シュードモナス・グラジオリィー、シュードモナス
・グルマエ、シュードモナス・フロレッセンス、シュー
ドモナス・ブランダリー、シュードモナス・カリオフェ
リー、シュードモナス・ソラナセアラム、シュードモナ
ス・アベナエ及びシュードモナス・カトレアなどに属す
る菌株が挙げられる。また、更に、シュードモナス属に
属するこれらの菌株から誘導された変異株でもよい。
【0006】上記に挙げた菌体は、一般に用いられてい
る培地を用いて振盪あるいは静置培養することができ
る。このようにして得られた菌体懸濁液、あるいは菌体
を集めた後に一定濃度に希釈した希釈液を担体に吸着さ
せる。吸着方法は特に限定されず、菌体懸濁液あるいは
希釈液を担体に混合あるいは噴霧すれば良い。菌体濃度
としては担体1g当たり103 〜1011個、好ましくは108
〜109 個である。本発明の方法に用いられる担体として
は、イナワラ、モミガラ、ヒル石、貝化石、ピートモ
ス、乾燥畜糞、米ぬか、石膏、骨粉、草木灰、無機担
体、ゼオライト、ケイソウ土、パーライト、ベントナイ
ト、大谷石、アンスラ石、石灰石、バーミキュライト等
の単品あるいは組み合わせが挙げられるが、この中でも
好ましいのは、モミガラ、イナワラ、バーミキュライ
ト、ゼオライトである。
る培地を用いて振盪あるいは静置培養することができ
る。このようにして得られた菌体懸濁液、あるいは菌体
を集めた後に一定濃度に希釈した希釈液を担体に吸着さ
せる。吸着方法は特に限定されず、菌体懸濁液あるいは
希釈液を担体に混合あるいは噴霧すれば良い。菌体濃度
としては担体1g当たり103 〜1011個、好ましくは108
〜109 個である。本発明の方法に用いられる担体として
は、イナワラ、モミガラ、ヒル石、貝化石、ピートモ
ス、乾燥畜糞、米ぬか、石膏、骨粉、草木灰、無機担
体、ゼオライト、ケイソウ土、パーライト、ベントナイ
ト、大谷石、アンスラ石、石灰石、バーミキュライト等
の単品あるいは組み合わせが挙げられるが、この中でも
好ましいのは、モミガラ、イナワラ、バーミキュライ
ト、ゼオライトである。
【0007】本発明においては、上記のように担体に吸
着させた微生物にさらに、微生物の生育、増殖に好まし
い炭素源及び窒素源を付与する。用いられる炭素源とし
ては、グルコース、マルトース、キシロース、マンノー
ス、フラクトース、ガラクトース、シュークロース、ソ
ルビット、マンニット、エリスリット、甘草甘味料、α
−スターチ、ラクトース、アラビノース、キチン、キト
サン、セルロース、カップリングシュガー、カチオン化
デンプン、デンプン、グリチルリチン、果糖ぶどう糖液
糖、ステビア甘味料、転化糖、はちみつ、水あめ、マル
チット、メープルシュガー、また上記の糖類の単品ある
いは2種以上を組み合わせたオリゴ糖、及びポリマー、
あるいはクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸等が挙げ
られるが、この中で好ましいのは、グルコース、キシロ
ース、転化糖、マンノース、マンニット、ソルビットで
ある。また、窒素源としては各種アミノ酸や天然物が用
いられ、アミノ酸としては、例えばバリン、ロイシン、
イソロイシン、トリプトファン、チロシン、アラニン、
アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒスチジン、グリシ
ン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、プロリ
ン、セリン、システイン、アルギニン、アスパラギン、
グルタミン等の単品あるいは組み合わせが、また、天然
物としては酵母エキス、麦芽エキス、ペプトン、コーン
スティープリカー、肉エキス、み液、ミルクカゼイン、
ポテト抽出物、大豆粉、ミートパウダー、綿実粕粉、血
粉、魚粉等が挙げられる。これらの炭素源及び窒素源
は、担体の重量に対し、炭素源を0.1 〜10重量%、好ま
しくは0.5 〜2重量%、また窒素源を0.01〜5重量%、
好ましくは0.05〜1重量%となるような割合で添加する
のが好ましく、これらの炭素源及び窒素源の水溶液や水
分散液として、微生物を吸着した担体に散布する。
着させた微生物にさらに、微生物の生育、増殖に好まし
い炭素源及び窒素源を付与する。用いられる炭素源とし
ては、グルコース、マルトース、キシロース、マンノー
ス、フラクトース、ガラクトース、シュークロース、ソ
ルビット、マンニット、エリスリット、甘草甘味料、α
−スターチ、ラクトース、アラビノース、キチン、キト
サン、セルロース、カップリングシュガー、カチオン化
デンプン、デンプン、グリチルリチン、果糖ぶどう糖液
糖、ステビア甘味料、転化糖、はちみつ、水あめ、マル
チット、メープルシュガー、また上記の糖類の単品ある
いは2種以上を組み合わせたオリゴ糖、及びポリマー、
あるいはクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸等が挙げ
られるが、この中で好ましいのは、グルコース、キシロ
ース、転化糖、マンノース、マンニット、ソルビットで
ある。また、窒素源としては各種アミノ酸や天然物が用
いられ、アミノ酸としては、例えばバリン、ロイシン、
イソロイシン、トリプトファン、チロシン、アラニン、
アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒスチジン、グリシ
ン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、プロリ
ン、セリン、システイン、アルギニン、アスパラギン、
グルタミン等の単品あるいは組み合わせが、また、天然
物としては酵母エキス、麦芽エキス、ペプトン、コーン
スティープリカー、肉エキス、み液、ミルクカゼイン、
ポテト抽出物、大豆粉、ミートパウダー、綿実粕粉、血
粉、魚粉等が挙げられる。これらの炭素源及び窒素源
は、担体の重量に対し、炭素源を0.1 〜10重量%、好ま
しくは0.5 〜2重量%、また窒素源を0.01〜5重量%、
好ましくは0.05〜1重量%となるような割合で添加する
のが好ましく、これらの炭素源及び窒素源の水溶液や水
分散液として、微生物を吸着した担体に散布する。
【0008】本発明においては、上記のように特定の微
生物を吸着した担体に炭素源及び窒素源を付与したもの
を土壌に処理する。処理方法としては特に限定されず上
記特定の微生物を吸着した担体に炭素源及び窒素源を付
与したものを土壌に混入させれば良い。担体の土壌への
処理量は、土壌重量に対し0.2 〜20重量%が好ましく、
0.5 〜2.0 重量%が更に好ましい。
生物を吸着した担体に炭素源及び窒素源を付与したもの
を土壌に処理する。処理方法としては特に限定されず上
記特定の微生物を吸着した担体に炭素源及び窒素源を付
与したものを土壌に混入させれば良い。担体の土壌への
処理量は、土壌重量に対し0.2 〜20重量%が好ましく、
0.5 〜2.0 重量%が更に好ましい。
【0009】本発明によって防除できる植物病害として
は、フザリウム菌に属する病原菌に起因するユウガオ、
トマト、イチゴ、ニラ、ラッキョ、ミツバ、ゴボウ、ア
スパラガス、タマネギ、キャベツ、ハクサイ、キュウ
リ、ヘチマ、ナス、メロン、ハス、スイカ、ダイコン、
コマツナ、ホウレン草、セルリー、サトイモ、ヤマイ
モ、ショウガ、ウド等の野菜に生じる株枯れ病、萎稠
病、立枯れ病、萎黄病、つる割病、根腐れ病等がある
が、特にユウガオ、トマト、イチゴ、キュウリ、ヘチ
マ、メロン、スイカ、ダイコン、コマツナ、ホウレン
草、セルリーのフザリウム菌に有効である。
は、フザリウム菌に属する病原菌に起因するユウガオ、
トマト、イチゴ、ニラ、ラッキョ、ミツバ、ゴボウ、ア
スパラガス、タマネギ、キャベツ、ハクサイ、キュウ
リ、ヘチマ、ナス、メロン、ハス、スイカ、ダイコン、
コマツナ、ホウレン草、セルリー、サトイモ、ヤマイ
モ、ショウガ、ウド等の野菜に生じる株枯れ病、萎稠
病、立枯れ病、萎黄病、つる割病、根腐れ病等がある
が、特にユウガオ、トマト、イチゴ、キュウリ、ヘチ
マ、メロン、スイカ、ダイコン、コマツナ、ホウレン
草、セルリーのフザリウム菌に有効である。
【0010】
【作用】本発明においては、抗菌活性を示す微生物を単
独で用いるのではなく、担体に吸着させ更に炭素源及び
窒素源を付与することによって、担体のみ使用した場合
や炭素源及び/又は窒素源のみ付与した場合に比較して
優れた抗菌活性を示すということは、機構は不明だが、
担体が仲介して菌の生育の場と炭素源及び窒素源の効率
的な供給の場として働いているためと考えられる。
独で用いるのではなく、担体に吸着させ更に炭素源及び
窒素源を付与することによって、担体のみ使用した場合
や炭素源及び/又は窒素源のみ付与した場合に比較して
優れた抗菌活性を示すということは、機構は不明だが、
担体が仲介して菌の生育の場と炭素源及び窒素源の効率
的な供給の場として働いているためと考えられる。
【0011】
【実施例】次に本発明を実施例によって更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるも
のではない。 実施例1 表1に示す微生物を肉エキス培地(ディフコ社製)で30
℃、1日培養し、集菌後、パーライトを担体として、各
種菌体濃度が108 〜109 個/g担体となる濃度になる
様、更に、担体重量の1重量%グルコース及び 0.1重量
%コーンスティプリカーを加え、担体に吸着させた。こ
れを土壌重量の1%量処理することにより表1に示す病
害の発病率を調べた。また、比較例として担体を用いず
菌体を同量直接土壌に噴霧した際の発病率、及び微生物
を処理しない場合の発病率を調査した。結果を表1に示
す。
明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるも
のではない。 実施例1 表1に示す微生物を肉エキス培地(ディフコ社製)で30
℃、1日培養し、集菌後、パーライトを担体として、各
種菌体濃度が108 〜109 個/g担体となる濃度になる
様、更に、担体重量の1重量%グルコース及び 0.1重量
%コーンスティプリカーを加え、担体に吸着させた。こ
れを土壌重量の1%量処理することにより表1に示す病
害の発病率を調べた。また、比較例として担体を用いず
菌体を同量直接土壌に噴霧した際の発病率、及び微生物
を処理しない場合の発病率を調査した。結果を表1に示
す。
【0012】
【表1】
【0013】実施例2
拮抗微生物としてシュードモナス・グラジオリィーを用
いてポテトデキストロース培地で30℃、24時間培養し、
集菌後、バーミキュライトを担体として、表2に示す添
加剤を加え、最終濃度が表2に示すような数値、及び最
終菌濃度が108〜109 個/g担体となる様混合し、土
壌重量の1%量処理した後、コマツナを播種し、発病率
を調べた。また添加剤を加えないもの、及び微生物処理
を行わないものについても同様に発病率を調査した。結
果を表2に示す。
いてポテトデキストロース培地で30℃、24時間培養し、
集菌後、バーミキュライトを担体として、表2に示す添
加剤を加え、最終濃度が表2に示すような数値、及び最
終菌濃度が108〜109 個/g担体となる様混合し、土
壌重量の1%量処理した後、コマツナを播種し、発病率
を調べた。また添加剤を加えないもの、及び微生物処理
を行わないものについても同様に発病率を調査した。結
果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】実施例3
拮抗微生物としてシュードモナス・グルマエを用い肉エ
キス培地で30℃、24時間培養した後、集菌した。これを
表3に示す担体に、添加剤として酵母エキス及びソルビ
ットを最終濃度がそれぞれ0.05%、0.5%となる様に、
また、菌体が108〜109 個/g担体となる様に担体と混
合し、その後にイチゴを定植し、イチゴ萎稠病に対する
発病率を調べた。また担体を使用しないもの、及び微生
物処理を行わないものについても同様に発病率を調査し
た。結果を表3に示す
キス培地で30℃、24時間培養した後、集菌した。これを
表3に示す担体に、添加剤として酵母エキス及びソルビ
ットを最終濃度がそれぞれ0.05%、0.5%となる様に、
また、菌体が108〜109 個/g担体となる様に担体と混
合し、その後にイチゴを定植し、イチゴ萎稠病に対する
発病率を調べた。また担体を使用しないもの、及び微生
物処理を行わないものについても同様に発病率を調査し
た。結果を表3に示す
【0016】
【表3】
【0017】
【発明の効果】本発明の植物病害防除方法を用いること
により、腐敗病、萎黄病、つる割病、萎稠病、立枯れ病
などの植物の土壌病害をより的確に、かつより効率よく
防除することが容易となり、野菜等の栽培の生産性を著
しく向上させることが可能となった。
により、腐敗病、萎黄病、つる割病、萎稠病、立枯れ病
などの植物の土壌病害をより的確に、かつより効率よく
防除することが容易となり、野菜等の栽培の生産性を著
しく向上させることが可能となった。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭58−24508(JP,A)
特開 平2−268111(JP,A)
特開 平2−108609(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01N 63/00
A01N 63/02
Claims (2)
- 【請求項1】 不完全菌、子のう菌類、フザリウム菌
類、担子菌類、及び細菌のいずれか一種以上に抗菌活性
を有するシュウドモナス属に属する微生物を有機又は無
機の担体に吸着させ、さらに担体の重量に対し、炭素源
を0.1 〜10重量%、及び窒素源を0.01〜5重量%となる
ような割合で付与したものを土壌に処理することを特徴
とする植物病害防除方法。 - 【請求項2】 担体の土壌への処理量が、土壌重量に対
し0.2 〜20重量%である請求項1記載の植物病害防除方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14733091A JP3431926B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 植物病害防除方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14733091A JP3431926B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 植物病害防除方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05916A JPH05916A (ja) | 1993-01-08 |
JP3431926B2 true JP3431926B2 (ja) | 2003-07-28 |
Family
ID=15427746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14733091A Expired - Fee Related JP3431926B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 植物病害防除方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3431926B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999016317A1 (fr) * | 1997-09-30 | 1999-04-08 | Institute Of Biotechnology Applied To Soil Eumycetes | PROCEDE DE PREVENTION DES INFECTIONS DUES AU $i(CALONECTRIA CROTALARIAE) |
US8568710B2 (en) | 2004-07-29 | 2013-10-29 | Meiji Seika Pharma Co., Ltd. | Plant disease controlling agent and controlling method |
JP4969961B2 (ja) | 2006-09-15 | 2012-07-04 | 出光興産株式会社 | 新規糸状菌を利用した植物の土壌伝染性病害防除資材 |
KR101481766B1 (ko) * | 2014-03-19 | 2015-01-12 | 신림산업 주식회사 | 미생물 함유 토양개량제 |
CN110432091B (zh) * | 2019-08-09 | 2023-07-21 | 河北省农林科学院经济作物研究所 | 一种防控自根苗西瓜土传病害的栽培方法 |
CN115104617A (zh) * | 2022-07-27 | 2022-09-27 | 淮阴师范学院 | 一种防治黄瓜枯萎病的组合物 |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP14733091A patent/JP3431926B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05916A (ja) | 1993-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2583294C2 (ru) | Микробный способ и композиция для сельскохозяйственного применения | |
KR100487451B1 (ko) | 신규 생물살진균제 | |
JP3428658B2 (ja) | 抗菌性微生物製剤、その製造方法及び処理方法 | |
GB2027448A (en) | Preparation for protecting emerging sugar beet against damping off and a method of producing such a preparation | |
HU220582B1 (hu) | Készítmény és eljárás növénybetegségek elleni védelemhez | |
US7118739B2 (en) | Biocontrol of plant diseases caused by Fusarium species with novel isolates of Pantoea agglomerans | |
Oyedele et al. | Antifungal activities of Bacillus subtilis isolated from some condiments and soil | |
CN105594698A (zh) | 一种侧孢芽孢杆菌可湿性粉剂的制备方法 | |
Sethi et al. | Screening of Biocontrol Potential of Indigenous Bacillus spp. Isolated from Rice Rhizosphere against R. solani, S. oryzae, S. rolfsii and Response towards Growth of Rice. | |
JP3431926B2 (ja) | 植物病害防除方法 | |
Abada et al. | Management of pepper Verticillium wilt by combinations of inducer chemicals for plant resistance, bacterial bioagents and compost | |
JP2673718B2 (ja) | 細菌による植物病害防除方法 | |
CN111849829A (zh) | 一种复合微生物菌剂及其制备方法和应用 | |
US5762928A (en) | Biocontrol agent for green mold disease of mushrooms | |
US6312940B1 (en) | Bacillus species for reducing fusarium head blight in cereals | |
Parvin et al. | In vitro screening and optimization of IAA production from plant growth promoting rhizobacteria Burkholderia cepacia UPMB3 | |
JP2986578B2 (ja) | 新規微生物及びそれを用いた植物病害防除方法 | |
Sangmanee et al. | The potential of endophytic actinomycetes,(Streptomyces sp.) for the biocontrol of powdery mildew disease in sweet pea (Pisum sativum) | |
JP4001704B2 (ja) | 新規微生物および当該微生物を利用した馬鈴薯そうか病防除方法 | |
US20010041176A1 (en) | Bacteria and yeasts for reducing fusarium head blight in cereals and selection thereof | |
Mahdikhani et al. | Evaluation of biocontrol potential of rhizosphere antagonist bacterial strains on Fusarium wilt and plant growth in muskmelon plants | |
RU2820273C1 (ru) | Штамм paenibacillus polymyxa et3, стимулирующий рост злаковых культур | |
Hussein et al. | Effects of several effective microorganisms (EM) on the growth of Chinese cabbage (Brassica rapa) | |
KR0183518B1 (ko) | 식물생장 촉진성 조성물 및 이를 포함하는 미생물제제 | |
RU2086128C1 (ru) | Штамм бактерий bacillus subtilis для получения препарата против грибных болезней растений |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |