JP3431809B2 - 粉粒物質の加熱処理方法及び装置 - Google Patents

粉粒物質の加熱処理方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、垂直状に配置された
加熱管中に一時的に原料を滞留させて、加熱処理する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】原料を一時容器中に静置させて加熱処理
する手段として、オートクレーブと称されるものがあ
る。すなわち、缶胴体と左右の鏡板とからなる蒸煮缶内
に原料を投入し蓋を閉めた後、加熱媒体(通常は飽和水
蒸気)を供給して加熱処理を行う。そして、一定のホー
ルド時間を経た後、蓋を開け、加熱処理された製品を取
り出す方法である。
【0003】しかし、前記従来の技術では、1バッチ当
たりの処理量が比較的多量であるため、原料の投入排出
作業が大掛かりとなり、それゆえ連続的な操作が不可能
であった。また、原料の中心部まで加熱するのに多大な
時間を要するため、1バッチ当たりの加熱時間が比較的
長時間必要であった。そのため、加熱むらが生じるとと
もに、必要以上に長時間の加熱を受ける原料もあった。
そこで、本願発明者は鋭意研究の結果、加熱管を垂直に
配置しその上下に弁を配置して装置を構成すれば、装置
が簡素化され、連続操作も可能となり、また1バッチ当
たりの処理量も適量となり均一加熱が可能となることを
知見して本願発明を完成させた。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本願発明は、粉
粒物質を垂直状に配置され管状をした加熱管に投入し、
加熱管内を減圧し、次いで過熱蒸気を該加熱管に供給し
粉粒物質を加熱処理した後そこから粉粒物質を排出する
ことを特徴とする粉粒物質の加熱処理方法、並びに上方
に原料投入口、下方に原料排出口、側部に加熱媒体入口
と排気口を備え、垂直状に配置された加熱管、原料投入
口に設けられた投入弁、及び原料排出口に設けられた排
出弁、排気口に連通する加熱管内を減圧する排気装置
り構成されることを特徴とする粉粒物質の加熱処理装置
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において加熱処理される原
料すなわち粉粒物質としては特に限定されることはな
く、大豆、脱脂大豆、大豆ミール、小麦、大麦、米、玄
米、トウモロコシ等の穀類及びそれらの粗砕物、魚粉、
野菜等の細片、ソバ粒、パン粉、黒コショー等の香辛料
及びそれらの粗砕物、その他食品原料、あるいは薬品原
料及びその増量剤、さらには飼料や化粧品原料等を挙げ
ることができる。
【0006】本発明における加熱処理の目的は、粉粒物
質の殺菌、酵素活性の低下、あるいは変性等である。加
熱処理の条件は、まず原料の殺菌処理を目的とする場合
は原料本来の性質あるいは組成を維持する必要上、比較
的低圧低温が好ましく、圧力0.1〜8.0kg/cm
2・G、温度102〜260℃で、3〜60秒間が好ま
しい。一方、原料の変性処理を目的とする場合は、原料
として特に穀類を扱うことが多いが、圧力2.0〜1
0.0kg/cm2・G、温度133〜300℃で、5
〜120秒間が好ましい。
【0007】以下添付図面にしたがって本願発明を詳細
に説明する。まず図1において、本願発明に係る加熱処
理装置1は、主に原料供給装置2、加熱装置3、加熱媒
体供給装置4、及び排気装置5より構成される。原料供
給装置2は、原料受入用ホッパ6、該ホッパ6に収納さ
れた原料を定量的に供給する定量供給機7、該供給機7
からの原料を受け入れる原料ホッパ8より構成され、原
料を定量的に加熱装置3へ供給する作用を有する。
【0008】加熱装置3は、上部に原料投入口9、下部
に原料排出口10を有し、垂直状に配置されパイプ状を
した加熱管11、原料投入口9に設けられた投入弁1
2、及び原料排出口10に設けられた排出弁13より構
成され、原料を加熱処理する作用を有する。加熱管11
の側部には、加熱媒体入口14及び排気口15が設けら
れている。加熱媒体入口14及び排気口15の位置は、
加熱管11の側部であれば特に限定はないが、加熱媒体
入口14は、下方のほうが加熱媒体の供給時に原料を流
動させることができ、位置的には好ましい。一方、排気
口15は、加熱管11内の気体を排出させる場合、原料
も一緒に吸引しないように上方が位置的には好ましい。
なぜなら、加熱管11に原料を充填する割合は、原料の
加熱の均一性を考慮すると、30〜80%程度が好まし
く、加熱管11の上部に空隙ができるためである。ま
た、加熱管11の側部には、電気ヒータあるいはジャケ
ット等の間接加熱装置26が設けられており、後述する
加熱管11に供給される加熱媒体の補助的役割をする。
【0009】投入弁12及び排出弁13としては、例え
ば(株)キッツ製のフルボアタイプのボールバルブが好
適に利用でき、該弁12,13が開になったとき、その
内径が加熱管11の内径とほぼ等しいことが望ましい。
このように構成することにより、原料の投入及び排出が
円滑になされる。
【0010】加熱媒体供給装置4は、スーパーヒーター
16と給気弁17より構成され、加熱媒体入口14は、
加熱媒体供給装置4を介してボイラに連通される。加熱
媒体供給装置4は、コントローラ27,28により一定
の温度、圧力に制御された加熱媒体を供給する作用を有
する。加熱媒体として過熱水蒸気を用いるときは、加熱
媒体供給装置4は、スーパーヒーター16及び給気弁1
7で構成され、飽和水蒸気のときは給気弁17のみで構
成する。
【0011】排気装置5は、例えば真空ポンプのような
吸引ポンプ18と排気弁19より構成され、吸引ポンプ
18が排気弁19を介して排気口15に連通接続される
ことになる。そして、排気装置5は、原料の加熱におけ
る熱伝導の効率化、または原料の加熱による酸化防止の
ため加熱管11内の空気を排出したり、あるいは加熱後
加熱媒体を吸引排出し高温の原料を真空冷却あるいは乾
燥する作用を有する。該装置5は、原料の種類または加
熱媒体の圧力等を考慮して設置される。排気口15と排
気弁19を繋いでいる連結パイプ20に分岐して、調圧
弁21が設けられており、さらに調圧弁21は無菌フィ
ルタ22に連結されている。これは、加熱処理された原
料を直接袋詰めするような場合、排出弁13を開にした
とき負圧になっている加熱管11に外気が流入するのを
防止するためのものである。
【0012】
【作用】A.原料投入工程 各弁12,13,17,19,21の開閉状態は、下記
表1の通り(以下の工程においても同じ)で、投入弁1
2のみを開にし、原料を原料供給装置2により加熱装置
3の加熱管11へ供給する。 B.脱気工程 排気弁19のみを開き、排気装置5により加熱管11内
の空気を外部へ排出する。この工程は、前述のごとく原
料の加熱における熱伝導の効率化、あるいは原料を加熱
するに際し酸化を防止するためのものである。 C.殺菌工程 給気弁17のみを開き、加熱管11内へ熱熱水蒸気を
供給し、原料を加熱処理する。 D.乾燥・冷却工程 排気弁19のみを開き、加熱管11内の過熱水蒸気を外
部に排出し、かつその内部を負圧にし加熱された原料の
乾燥・冷却を行う。本工程、低圧の場合あるいは原料
により乾燥等が不要の場合もあり、必要に応じて行えば
よい。 E.調圧工程 調圧弁21のみを開き、加熱管11内へ無菌の空気を導
入し、その内部を大気圧にする。 F.製品排出工程 排出弁13のみを開き、重力により加熱された原料すな
わち製品を加熱管11より排出し、袋に詰めて回収す
る。
【0013】図2に他の実施例を示す。本実施例は、製
品を無菌空気で空気輸送システム23により回収する例
で、本実施例の場合、図1における調圧弁21は、不要
である。
【0014】図3にさらに他の実施例を示す。本実施例
は、加熱装置3を例えば3基円形状に配置し、原料を回
転する原料シュート24により各加熱装置3供給するよ
う構成した例である。本実施例においては、各工程に時
間差を設けて実施することにより、全体としてより連続
的な操作ができる。図4は、図3の実施例において、製
品を空気輸送システム23で回収するよう構成した例で
ある。
【0015】
【実験例】次に本発明による方法が、粉粒物質の殺菌、
α化、あるいは酵素活性の低下について有効であること
を、以下の実験例で示す。本実験1〜5については、下
記に示す装置で実施した。 (1)実験装置:図1に示す装置。 (2)加熱装置の仕様 A.加熱管の内径:81.1mm B.加熱管の長さ:0.5m C.投入弁:呼び径80A((株)キッツ製 10UT) D.排出弁:呼び径80A((株)キッツ製 10UT)
【0016】実験例1 (1)原料:茶葉(碾茶、2〜3mm程度のチップ状の
ものに少量の微粉が混ざっているもの。) (2)原料供給量:0.336kg/回(充填率:50
%) (3)実験条件及び実験結果
【0017】
【表2】 実験例2 (1)原料:そば粉(原穀) (2)原料供給量:0.776kg/回(充填率:50
%) (3)実験条件及び実験結果
【0018】
【表3】
【0019】実験例3 (1)原料:黒コショー(粒) (2)原料供給料:0.766kg/回(充填率:50
%) (3)実験条件及び実験結果
【0020】
【表4】
【0021】実験例4 (1)原料:粗砕丸大豆(5メッシュ以下) (2)原料供給量:0.905kg/回(充填率:50
%、) (3)実験条件及び実験結果
【表5】
【0022】・トリプシンインヒビター含量の測定法 (Clifford Smith;Sci, Food Agric.1980) (1)試 薬 Tris・Buffer トリスアミノメタン6.05gとCaCl2・2H2Oを
900mlの純水に溶解する。PHを8.2(塩酸を使
用)にした後1Lに希釈する。 BAPNA Substrate BDH,Poolを1mlのジメチルスルホン酸で溶か
し、37℃に温めておいた溶液で100mlとする
(この試験は、実験の度毎に調整する)。 標準トリプシン溶液 Crystallin bovin trypsin
(40mg)を1mMの塩酸溶液に溶かした後その酸で
2Lとする。 (2)方 法 サンプル準備 試料を100meshのふるいを通過するように粉砕す
る。1サンプル相当約1gを正確に計る。(Sg) 抽 出 サンプルを10mM水酸化ナトリウム50ml中で手短
に混合する(容易に分散しない場合は30秒間(Ult
ra−Turrax)にかける)。そして、1Mの塩酸
か水酸化ナトリウムでPH9.4−9.6とする(よく
SHAKEした後4℃で一晩放置する)。また、室温で
3時間撹拌するか、((Ultra−Turrax)に
2分間かける)。1mlの抽出液をトリプシンインヒビ
ターが40〜60%になるように希釈(D time
s)する。また、サンプル中に油分が多く含まれる場合
は、fat・freeになるまで、50mlの石油エー
テルで除去(40〜60℃)し、上述の要領で抽出する
(但し、エーテルは十分に取り除く)。
【0023】(*)希釈率の例 測定法 目盛り付10mlの共栓付試験管を使用する。
【0024】
【0025】計算式 TIA=(2.632×D×Al/S)mg pure trypsin
inhibited g-1 sample D :sample 希釈倍率 Al:〔A(b)−A(a)〕−〔A(d)−A
(c)〕の値 S :sampleの重量(g) なお、40%<100×Al÷〔A(b)−A(a)〕
<60%の時のみ有効
【0026】実験例5 (1)原料:全粒小麦 (2)原料供給量:0.840kg/回(充填率:50
%) (3)実験条件及び実験結果
【表6】
【0027】α化度の測定方法について 試料は、日本製機社の粉砕機(ZM−1型)で0.25
mmのスクリーンを使用し、No2で粉砕する。調整さ
れた試料を直径20mmの試験管2本に200mgづつ
採取し、一方に蒸留水6mgを加え混合後、0.8M酢
酸緩衝液5mlを加え測定区とする。そして、他方に蒸
留水2ml、2N−NaOH2mlを加え混合する。5
分間放置後、2N−酢酸2ml、0.8M酢酸緩衝液5
mlを順次加え混合する。次に、これら両者を以下の手
順で反応させる。 (1) 40℃恒温水槽に入れ、10分間放置後酵素液5
ml入れる。 (2) 60分間連続撹拌しながら酵素反応をさせる。 (3) 2N−NaOHを2ml加える。 (4) 蒸留水で100mlにメスアップ。 (5) 濾紙(No.5A)で濾過。 (6) DNS法で自動分析。(注1参照) ・計算 α化度=(測定区の分析値/完全α化区の分析値)×1
00% ・試薬調整 0.8M酢酸緩衝液(pH6.0) 0.8M酢酸(CH3COOH):48.0g/l 0.8M酢酸・Na(CH3COONa・3H2O):1
08.8g/l 両液を混合してpHを6.0とする。 2N−NaOH(NaOH):80g/l 2N−酢酸(CH3COOH):120.1g/l 酵素液 マツラーゼ(松谷化学、β−アミラーゼ):200mg プラナーゼ(林原生物化学研究所):170mg 両液を0.8M酢酸緩衝液(pH6.0)に溶かし10
0mlにして濾過する。 ※注1 DNS法 (1) 濾液1mlを25ml目盛り付き試験管に取る。 (2) DNS試薬2ml加え、よく混合する。 (3) 沸騰水中で7分(ビー玉をのせ)水冷。 (4) 蒸留水中で25mlとし、よく混合する。 (5) 波長530nmで比色。
【0028】以上の実験により簡便な装置であっても、
殺菌、α化度、及び酵素活性の低下等も十分に実用的な
結果が得られた。そして、水分についても、過熱処理の
前後であまり変加せず原料の性質がそのまま維持され、
しかも加熱処理後の原料がさらさらした状態であること
が、データにより裏付けられている。
【0029】
【実施例】
実施例1 本実施例は、図1に示す装置で行った。未粉砕のソバ粒
0.776kgを下記に示す仕様の加熱装置3(実施例
1〜3で同じ)に投入弁12を開いて供給する。このと
きの加熱管11へのソバ粒の充填率は、50%である。
次いで排気弁19を開いて排気装置にて加熱管11内の
空気を負圧100Torrまで排気し、その後給気弁1
7を開き加熱管11内へ過熱水蒸気を供給し、該管11
内を3.0kg/cm2・Gに5秒間保持した。その後
排気弁13を開き、加熱管11内を負圧30Torrに
30秒間保持し、次いで調圧弁21を開き、加熱管11
内を大気圧にした。そして最後に排気弁13を開き、3
0℃に冷却されたソバ粒を回収した。以上の操作を繰り
返し実施することにより、単位時間当たり46kgのソ
バ粒の加熱処理を行うことができた。加熱処理前の原料
に存在していた生菌数2.0×104個、耐熱性菌数
4.0×102個は、加熱処理後各々20個以下、20
個以下に減少し、加熱処理前の原料に検出されていた大
腸菌は、(−)になった。また、加熱処理前の原料が保
有していた水分12.0%(w/w)は、加熱処理後1
2.1%(w/w)になった。 加熱処理装置仕様 A.加熱管の内径:81.1mm B.加熱管の長さ:0.5m C.投入弁:呼び径80A((株)キッツ製 10UT) D.排出弁:呼び径80A((株)キッツ製 10UT)
【0030】実施例2 本実施例は、図2に示す装置で行った。粗砕丸大豆(粒
度:5メッシュ以下)を加熱装置3に投入弁12を開い
て投入する。このときの加熱管11への粗砕丸大豆の充
填率は50%である。次いで排気弁19を開いて、排気
装置5にて加熱管11内の空気を負圧100Torrま
で排気した。そして次に、給気弁17を開き加熱管11
内へ過熱水蒸気を供給し、7.0kg/cm2・Gを1
0秒間保持した。その後排気弁19を開き、加熱管11
内の負圧を30Torrに保持し、原料の冷却を行っ
た。そして最後に、排気弁13を開き無菌化された30
℃の空気流に乗せて加熱処理された製品を回収した。加
熱処理前の原料におけるトリプトシンインヒビターの活
性25.0mg/gTIAが、0.68mg/gTIA
に減少した。また、加熱処理前の原料にあった水分1
1.0%(w/w)が、加熱処理後11.8%(w/
w)になった。
【0031】実施例3 本実施例は、図2に示す装置で行った。全粒小麦を加熱
装置3に投入弁12を開いて投入する。このときの加熱
管11への粗砕丸大豆の充填率は50%である。次いで
排気弁19を開いて、排気装置5にて加熱管11内の空
気を負圧100Torrまで排気した。そして次に、給
気弁17を開き加熱管11内へ過熱水蒸気を供給し、
7.0kg/cm2・Gを10秒間保持した。その後排
気弁19を開き、加熱管11内の負圧を30Torrに
保持し、原料の冷却を行った。そして最後に、排気弁1
3を開き無菌化された30℃の空気流に乗せて加熱処理
された製品を回収した。加熱処理前10.0%であった
α化度は、加熱処理後52.0%になった。また、加熱
処理前の原料にあった水分12.0%(w/w)が、加
熱処理後12.2%(w/w)になった。
【0032】
【発明の効果】本願発明は、以上のべたごとく構成され
ており、加熱処理あるいは殺菌処理装置を簡単な装置で
実施することができ、しかも原料を均一に加熱すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱処理装置のフローシート図
【図2】他の実施例図
【図3】他の実施例図
【図4】他の実施例図
【符号の説明】
1 加熱処理装置 2 原料供給装置 3 加熱装置 4 加熱媒体供給装置 5 排気装置 9 原料投入口 10 原料排出口 11 加熱管 12 投入弁 13 排出弁 14 加熱媒体入口 15 排気口 17 給気弁 19 排気弁 21 調圧弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−140841(JP,A) 特開 昭52−41296(JP,A) 特開 昭63−44851(JP,A) 特開 昭60−30650(JP,A) 特開 昭61−293361(JP,A) 特開 昭62−161325(JP,A) 実開 昭51−142098(JP,U) 実公 昭47−12554(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 A47J 27/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉粒物質を垂直状に配置され管状をした加
    熱管に投入し、加熱管内を減圧し、次いで過熱蒸気を
    加熱管に供給し粉粒物質を加熱処理した後そこから粉粒
    物質を排出することを特徴とする粉粒物質の加熱処理方
    法。
  2. 【請求項2】上方に原料投入口、下方に原料排出口、側
    部に加熱媒体入口と排気口を備え、垂直状に配置された
    加熱管、原料投入口に設けられた投入弁、及び原料排出
    口に設けられた排出弁、排気口に連通する加熱管内を減
    圧する排気装置より構成されることを特徴とする粉粒物
    質の加熱処理装置。
  3. 【請求項3】加熱管の側部に間接加熱装置を設けた請求
    記載の粉粒物質の加熱処理装置。
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