JP3431659B2 - 触媒回収方法および装置 - Google Patents

触媒回収方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三フッ化ホウ素系触媒
の回収方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】三フッ化ホウ素は、アルキル化、異性
化、重合、分解、脱水等種々の反応の触媒として広範囲
に使用されている。触媒として使用される三フッ化ホウ
素は、ほとんどが助触媒との錯体として、過剰量の三フ
ッ化ホウ素と共に使用されており、三フッ化ホウ素の回
収は種々の方法により試みられてきた。それらの方法の
うち、最も実用的なものの一つとして、三フッ化ホウ素
と助触媒との錯体を加熱分解して三フッ化ホウ素を回収
する方法が挙げられる。
【0003】そして、このようにして回収した三フッ化
ホウ素ガスを再使用する方法として、三フッ化ホウ素を
助触媒と錯化させてから反応器へ戻す方法がある(例え
ば特開昭49−11804号公報など参照)。
【0004】
【発明が解決しようする課題】回収した三フッ化ホウ素
を助触媒と接触させて錯体を形成させる特開昭49−1
1804号公報などに記載の上述の方法では、錯化を完
全に行なうためには三フッ化ホウ素を過剰に用いる必要
があり、余剰の三フッ化ホウ素を廃棄せざるを得なかっ
た。また得られた再生触媒が不純物を含むという欠点が
あった。
【0005】従って本発明の目的は、三フッ化ホウ素を
高純度、高回収率で回収する方法および装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を解
決するためになされたものであり、三フッ化ホウ素と助
触媒との錯体を含む三フッ化ホウ素系触媒を用いる反応
系で生成する反応混合物から三フッ化ホウ素を回収する
方法において、前記反応混合物を加熱槽において加熱し
て三フッ化ホウ素含有ガスを発生させる工程(1) と、三
フッ化ホウ素ガスを、三フッ化ホウ素に対して過剰の助
触媒と第1の接触槽において接触させて三フッ化ホウ素
と助触媒との錯体を形成させる工程(2) と、前記工程
(2) から排出される三フッ化ホウ素と助触媒との錯体お
よび余剰の助触媒とを含む混合物に三フッ化ホウ素ガス
を、前記第1の接触槽と直列に連結された1以上の第2
の触媒槽において接触させて三フッ化ホウ素と助触媒と
の錯体をさらに形成させる工程(3) と、を必須工程とし
て含み、前記加熱槽で発生する三フッ化ホウ素含有ガス
を前記三フッ化ホウ素ガスとして前記第1の接触槽およ
び第2の接触槽の少なくとも一方に導入することを特徴
とする触媒回収方法を要旨とする。
【0007】また本発明は、三フッ化ホウ素と助触媒と
の錯体を含む三フッ化ホウ素系触媒を用いる反応系で生
成する反応混合物から三フッ化ホウ素を回収する装置に
おいて、前記反応混合物を加熱して三フッ化ホウ素含有
ガスを発生させるための加熱槽と、三フッ化ホウ素ガス
を、三フッ化ホウ素に対して過剰の助触媒と接触させて
三フッ化ホウ素と助触媒との錯体を形成させるための第
1の接触槽と、第1の接触槽から排出される三フッ化ホ
ウ素と助触媒との錯体および余剰の助触媒を含む混合物
に三フッ化ホウ素を接触させて三フッ化ホウ素と助触媒
との錯体をさらに形成させるための、前記第1の接触槽
に直列に連結された1以上の第2の接触槽と、を含み、
前記加熱槽で発生する三フッ化ホウ素含有ガスを前記三
フッ化ホウ素ガスとして第1の接触槽および第2の接触
槽の少なくとも一方に供給する手段を有する手段を有す
ることを特徴とする触媒回収装置を要旨とする。
【0008】本発明の方法において、処理に供されるも
のは、三フッ化ホウ素と助触媒との錯体を含む触媒を用
いる反応系で生成する反応混合物である。ここに反応混
合物としては、三フッ化ホウ素と助触媒との錯体を含む
触媒を用いてアルキル化、異性化、重合、分解、脱水等
の反応を行なった後に得られる反応混合物が挙げられ
る。なお、三フッ化ホウ素と錯体を形成する助触媒とし
ては、水、アルコール、カルボン酸、エーテル、酸無水
物、エステル、ケトン、アルデヒドなどが挙げられる。
【0009】本発明の方法においては、先ず上記反応混
合物を加熱槽において加熱して、三フッ化ホウ素含有ガ
スを発生させる工程(1) を行なう。この工程(1) におい
て、加熱は110〜155℃の温度範囲で行なうのが好
ましい。その理由は、温度が110℃未満であると、三
フッ化ホウ素と助触媒との錯体の分解が不十分となり、
また温度が155℃を超えても三フッ化ホウ素の回収率
が殆ど上昇しないばかりでなく、三フッ化ホウ素の純度
が低下するためである。特に好ましい加熱温度は120
〜155℃である。また加熱時間は加熱温にもよるが通
常0.05時間以上、特に0.5時間以上が好ましい。
反応混合物の劣化などが生じない程度に加熱を行なう。
5時間以下の時間で加熱を行なうのが通常である。
【0010】この工程(1) において加熱処理により生成
する三フッ化ホウ素含有ガスは、三フッ化ホウ素を主成
分とし、少量の反応原料、反応生成物およびこれらの分
解物を含む。
【0011】本発明の方法においては、次に、三フッ化
ホウ素ガスを過剰の助触媒と第1の接触槽において接触
させて三フッ化ホウ素と助触媒との錯体を形成させる工
程(2) を実施する。この工程(2) において助触媒を三フ
ッ化ホウ素よりも過剰に用いたのは、三フッ化ホウ素含
有ガス中の三フッ化ホウ素を完全に錯化し、三フッ化ホ
ウ素がリークしないようにするためである。従って三フ
ッ化ホウ素/助触媒のモル比は、1.00未満であり、
特に0.96以下であるのが好ましい。この工程(2) は
気泡塔や撹拌槽などを用いて行なわれるが、撹拌槽にお
いて行なわれるのが好ましい。
【0012】この工程(2) において三フッ化ホウ素と助
触媒の反応は瞬時に行なわれるので、反応時間に特別の
制限はない。また反応温度も、錯体の触媒活性に影響し
ない温度であれば特別の制限はない。
【0013】工程(2) において第1の接触槽に導入され
る三フッ化ホウ素ガスとしては、前記工程(1) で得られ
た三フッ化ホウ素含有ガスおよび/またはそれ以外の給
源からの三フッ化ホウ素ガス(例えばフレッシュ三フッ
化ホウ素ガス)が挙げられるが、前者を用いるのが好ま
しい。
【0014】本発明の方法においては、次に、前記工程
(2) から排出される三フッ化ホウ素と助触媒との錯体お
よび余剰の助触媒を含む混合物に三フッ化ホウ素ガスを
1以上の接触槽において接触させて三フッ化ホウ素と助
触媒との錯体をさらに形成させる工程(3) を実施する。
【0015】工程(3) において第2の接触槽に導入され
る三フッ化ホウ素ガスとしては、前記工程(1) で得られ
た三フッ化ホウ素含有ガスおよび/またはそれ以外の給
源からの三フッ化ホウ素ガス(例えばフレッシュ三フッ
化ホウ素ガス)が用いられる。
【0016】この工程(3) において三フッ化ホウ素は、
残存する助触媒よりも過剰に供給するのが好ましい。そ
の理由は、三フッ化ホウ素を過剰量用いると、三フッ化
ホウ素と残存助触媒が完全に錯化し、余剰の三フッ化ホ
ウ素は、前記工程(2) を行なうための第1の接触槽に循
環させることができるからである。
【0017】この工程(3) は単一の接触槽で行なっても
よく、複数の接触槽で行なってもよいが、複数の接触槽
を用いた場合、下流の接触槽から排出される余剰の三フ
ッ化ホウ素を上流の接触槽に循環させることもできる。
【0018】なお、この工程(3) における反応温度、反
応時間などの条件は前記工程(2) における条件と基本的
に同一である。
【0019】次に本発明の触媒回収装置を図1を参照し
ながら説明する。本発明の触媒回収装置は、基本的には
加熱槽1と、第1の接触槽2と、1以上の第2の接触槽
3とからなる。
【0020】加熱槽1は、反応槽4からライン11経由
で供給された反応混合物を加熱し反応混合物中の三フッ
化ホウ素と助触媒との錯体を分解して三フッ化ホウ素含
有ガスを発生させるためのものである。加熱槽1は撹拌
機5を備えているのが好ましい。図1において、この加
熱槽1において発生した三フッ化ホウ素含有ガスがライ
ン12,13を経由し、第1の接触槽2に供給されてい
るが、第1の接触槽2に供給される三フッ化ホウ素ガス
は、その他の給源からの三フッ化ホウ素ガス(例えばラ
イン17,24経由のフレッシュ三フッ化ホウ素ガス)
でもよい。なお、三フッ化ホウ素除去後の反応生成物は
加熱槽1の底部から抜き出される。
【0021】第1の接触槽2は、三フッ化ホウ素ガスを
受け入れ、三フッ化ホウ素を、ライン14経由で供給さ
れた助触媒と接触させて三フッ化ホウ素と助触媒との錯
体を形成するためのものである。第1の接触槽2は撹拌
機6を備えているのが好ましい。上述のように、供給さ
れる助触媒の量は三フッ化ホウ素よりも過剰とし、三フ
ッ化ホウ素/助触媒のモル比が1.00未満とする。特
に好ましい三フッ化ホウ素/助触媒のモル比は0.96
以下である。
【0022】第1の接触槽2で形成された、三フッ化ホ
ウ素と助触媒との錯体および余剰の助触媒を含む混合物
はライン15経由で、第2の接触槽3に送られ、一方、
ライン16からはオフガスが排出される。
【0023】1以上の第2の接触槽3は、第1の接触槽
2からの前記混合物を受け入れ、同時に供給される三フ
ッ化ホウ素と接触させて三フッ化ホウ素と助触媒との錯
体をさらに形成するためのものであり、第1の接触槽と
直列に連結されている。第2の接触槽3は撹拌機7を備
えているのが好ましい。図1においては、ライン17,
18経由でフレッシュな三フッ化ホウ素ガスを第2の接
触槽3に供給したが、加熱槽1からの三フッ化ホウ素含
有ガスや、他の給源からの三フッ化ホウ素ガスを第2の
接触槽に供給してもよい。第2の接触槽3に供給される
三フッ化ホウ素は前記混合物中の助触媒よりも過剰量で
あり、余剰の三フッ化ホウ素はライン20,13経由で
第1の接触槽2に循環される。第2の接触槽2は複数槽
でも良く、この場合には、下流側の接触槽を出た三フッ
化ホウ素ガスを上流側の接触槽に循環させることもでき
る。
【0024】第2の接触槽3の底部から排出される三フ
ッ化ホウ素と助触媒との錯体を含む混合液は通常ライン
21経由でライン22に送られ、同ライン22に同時に
供給される原料と混合されて反応槽4に導入される。反
応槽4には、ライン17,19経由でフレッシュな三フ
ッ化ホウ素も反応槽4の液深部に供給され、反応槽4に
おいて三フッ化ホウ素と助触媒との錯体および三フッ化
ホウ素の存在下に原料の反応(アルキル化、異性化、重
合、分解、脱水等)が行なわれる。なお、反応槽4から
排出されるオフガスはライン23,13経由で第1の接
触槽2に循環させることもできる。
【0025】
【実施例】
実施例1 加熱槽、第1の接触槽および単一の第2の接触槽を有す
る触媒回収装置を用いた。三フッ化ホウ素と助触媒n−
ブタノールとの錯体および三フッ化ホウ素からなる触媒
の存在下に1−デセンを重合して得られた反応混合物を
加熱器で120℃、滞留時間1時間で加熱し三フッ化ホ
ウ素含有ガスを発生させた。このガスの組成は、三フッ
化ホウ素92.1重量%,イソブタン5.5重量%、n
−ブタン0.2重量%、イソペンタン1.8重量%、そ
の他0.4重量%であった。
【0026】第1の接触槽には撹拌機を備えた容積20
0ミリリットルの混合槽を用い、助触媒n−ブタノール
および三フッ化ホウ素とn−ブタノールとの錯体組成比
(モル比)2:8の混合液を100ミリリットル供給し
ておき、加熱槽からの三フッ化ホウ素含有ガスの導入を
開始した。その後、1.53ミリリットル/min (1モ
ル/hr)でn−ブタノールをさらに供給した。三フッ
化ホウ素/n−ブタノールのモル比は0.80であっ
た。
【0027】第1の接触槽内の生成液を液面を制御して
第2の接触槽に供給した。第2の接触槽は第1の接触槽
と同じ容積、構造の混合槽を用い、槽内の液量が100
ミリリットルに達した後、0.3モル/hrでフレッシ
ュ三フッ化ホウ素の供給を開始した。第2の接触槽から
排出される、余剰の三フッ化ホウ素を含むガスは前記ガ
ス組成を有する加熱槽からの三フッ化ホウ素含有ガスと
混合した。混合ガスは三フッ化ホウ素の量を0.8モル
/hrに調整して第1の接触槽に供給した。第1の接触
槽と第2の接触槽はいずれも内液の温度を20℃に冷却
し維持した。
【0028】第1の接触槽の液を分析したところ、助触
媒であるn−ブタノールの80%が三フッ化ホウ素と錯
化しており、イソブタンが0.5重量%含まれていた。
また、第2の接触槽の液を分析したところ、助触媒の1
00%が錯化しており、錯化されていないn−ブタノー
ルは含まれていなかった。イソブタンは0.5重量%含
まれていた。第1の接触槽からの廃ガスも分析したが、
三フッ化ホウ素は検出されず、回収三フッ化ホウ素化含
有ガス中の不純物のみが検出された。
【0029】第1の接触槽と第2の接触槽におけるn−
ブタノールの錯化率、三フッ化ホウ素漏出率、イソブタ
ン溶解量を測定した。その結果を表1に示す。
【0030】実施例2 第1の接触槽に、助触媒n−ブタノールおよび三フッ化
ホウ素とn−ブタノールとの錯体組成比(モル比)1:
9の混合液を100ミリリットル供給しておき、第2の
接触槽から排出される、余剰の三フッ化ホウ素を含むガ
スを前記ガス組成を有する加熱槽からの三フッ化ホウ素
含有ガスと混合し、混合ガス中の三フッ化ホウ素の量を
0.9モル/hrに調整し第1の接触槽に供給した。他
は、実施例1と同様にして三フッ化ホウ素の回収および
触媒の再生を行なった。結果を表1に示す。
【0031】実施例3 第1の接触槽に、助触媒n−ブタノールおよび三フッ化
ホウ素とn−ブタノールとの錯体組成比(モル比)0.
4:9.6の混合液を100ミリリットル供給してお
き、第2の接触槽から排出される、余剰の三フッ化ホウ
素を含むガスを前記ガス組成を有する加熱槽からの三フ
ッ化ホウ素含有ガスと混合し、混合ガス中の三フッ化ホ
ウ素の量を0.96モル/hrに調整し第1の接触槽に
供給した。他は、実施例1と同様にして三フッ化ホウ素
の回収および触媒の再生を行なった。結果を表1に示
す。
【0032】比較例1,2,3 加熱槽と単一の接触槽のみを有する触媒回収装置を用い
た。実施例1と同一の反応混合物を加熱器で実施例1と
同一の条件下に加熱して三フッ化ホウ素含有ガスを発生
させた。一方、1.53ミリリットル/min (1モル/
hr)のn−ブタノールを供給し、また40ミリリット
ル/min (0.1モル/hr)、80ミリリットル/mi
n (0.2モル/hr)、104ミリリットル/min
(0.26モル/hr)のフレッシュ三フッ化ホウ素と
305ミリリットル/min (0.7モル/hr)の、加
熱器で回収された三フッ化ホウ素含有ガスを混合して供
給した。ここに三フッ化ホウ素の流量(ミリリットル/
min )は1気圧25℃の値である(後記比較例4,5に
おいても同様である)。接触槽内の液量は、100ミリ
リットルに達した後、液面を制御してこの液量に維持し
た。結果を表1に示す。
【0033】比較例4,5 120ミリリットル/min (0.30モル/hr)、1
36ミリリットル/min (0.34モル/hr)のフレ
ッシュ三フッ化ホウ素を導入した他は、比較例1と同様
にして三フッ化ホウ素の回収を行った。結果を表1に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】表1より、第1の接触槽と第2の接触槽を
用いた実施例1〜3においては、n−ブタノール錯化率
100%、三フッ化ホウ素漏出率0%、錯体イソブタン
溶解量0.5wt%であり、廃ガス中の三フッ化ホウ素
の漏出がなく、かつ再生触媒が高純度であるという優れ
た結果が得られた。
【0036】これに対して単一の接触槽を用いた比較例
1〜5では、三フッ化ホウ素/n−ブタノールのモル比
を0.96以下にすると、三フッ化ホウ素漏出率は0%
であるが、未錯化のn−ブタノールが存在し、錯体イソ
ブタン溶解量が0.9〜1.8wt%と増え(比較例1
〜3)、同モル比を0.96よりも大きくすると、三フ
ッ化ホウ素漏出率3〜6%となり、廃ガス中に三フッ化
ホウ素が漏出した(比較例4〜5)。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、三フッ化ホウ素系触媒
から三フッ化ホウ素を高純度、高回収率で回収し、三フ
ッ化ホウ素系触媒を再生する方法および装置が提供され
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の触媒回収、再生装置の一例を示すもの
である。
【符号の説明】
1 加熱槽 2 第1の接触槽 3 第2の接触槽 4 反応器 5,6,7 撹拌機 11〜24 ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−108541(JP,A) 特開 平6−126182(JP,A) 特開 昭55−54037(JP,A) 特開 昭49−11804(JP,A) 特開 平4−20511(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 4/12 - 4/14 C08F 6/00 - 6/28 B01J 21/00 - 38/74

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三フッ化ホウ素と助触媒との錯体を含む
    三フッ化ホウ素系触媒を用いる反応系で生成する反応混
    合物から三フッ化ホウ素を回収する方法において、 前記反応混合物を加熱槽において加熱して三フッ化ホウ
    素含有ガスを発生させる工程(1) と、 三フッ化ホウ素ガスを、三フッ化ホウ素に対して過剰の
    助触媒と第1の接触槽において接触させて三フッ化ホウ
    素と助触媒との錯体を形成させる工程(2) と、 前記工程(2) から排出される三フッ化ホウ素と助触媒と
    の錯体および余剰の助触媒とを含む混合物に三フッ化ホ
    ウ素ガスを、前記第1の接触槽と直列に連結された1以
    上の第2の触媒槽において接触させて三フッ化ホウ素と
    助触媒との錯体をさらに形成させる工程(3) と、を必須
    工程として含み、前記加熱槽で発生する三フッ化ホウ素
    含有ガスを前記三フッ化ホウ素ガスとして前記第1の接
    触槽および第2の接触槽の少なくとも一方に導入するこ
    とを特徴とする触媒回収方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱槽で発生する三フッ化ホウ素含
    有ガスを前記三フッ化ホウ素ガスとして前記第1の接触
    槽に導入する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 余剰の三フッ化ホウ素を含むガスを第2
    槽目以降の接触槽から上流側の接触槽に循環し、該接触
    槽に存在する助触媒との反応に使用する、請求項1に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 三フッ化ホウ素と助触媒との錯体を含む
    三フッ化ホウ素系触媒を用いる反応系で生成する反応混
    合物から三フッ化ホウ素を回収する装置において、 前記反応混合物を加熱して三フッ化ホウ素含有ガスを発
    生させるための加熱槽と、 三フッ化ホウ素を、三フッ化ホウ素に対して過剰の助触
    媒と接触させて三フッ化ホウ素と助触媒との錯体を形成
    させるための第1の接触槽と、 第1の接触槽から排出される三フッ化ホウ素と助触媒と
    の錯体および余剰の助触媒を含む混合物に三フッ化ホウ
    素を接触させて三フッ化ホウ素と助触媒との錯体をさら
    に形成させるための、前記第1の接触槽と直列に連結さ
    れた1以上の第2の接触槽と、を含み、前記加熱槽で発
    生する三フッ化ホウ素含有ガスを前記三フッ化ホウ素ガ
    スとして第1の接触槽および第2の接触槽の少なくとも
    一方に供給する手段を有することを特徴とする触媒回収
    装置。
  5. 【請求項5】 余剰の三フッ化ホウ素を含むガスを第2
    槽目以降の接触槽から上流側の接触槽に循環させるため
    のガス排出手段を設けた、請求項4に記載の装置。
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