JP3430493B2 - シャドウマスク構体 - Google Patents

シャドウマスク構体

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JP3430493B2 JP30961393A JP30961393A JP3430493B2 JP 3430493 B2 JP3430493 B2 JP 3430493B2 JP 30961393 A JP30961393 A JP 30961393A JP 30961393 A JP30961393 A JP 30961393A JP 3430493 B2 JP3430493 B2 JP 3430493B2
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茂雄 大倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャドウマスク本体を
枠状フレーム内に固定保持するインナーマスク型シャド
ウマスク構体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管のインナーマスク型シャ
ドウマスク構体の一例を図3(a)(b)を参照して次
に示すと、上記シャドウマスク構体(1)はシャドウマ
スク本体(2)とそれを内部に固定保持する枠状フレー
ム(3)とを具備し、陰極線管バルブのフェースパネル
(4)の内部に収容される。上記シャドウマスク本体
(2)は低熱膨張率で比較的強度の弱いインバー材から
なり、図3(b)に示すように、電子ビーム透過孔
(A)…を有するマスク部(2a)と固定保持用スカート
部(2b)とをそれぞれ底面及び側面として容器状に一体
成形したものである。又、フレーム(3)は鉄製帯板を
略矩形枠状に折曲成形して両端部を接合してなる枠体
で、その内部にスカート部(2b)を嵌め込んで所定部位
(P)を溶接し、強度的に弱いシャドウマスク本体
(2)の全周をフレーム(3)で取り囲むように保持し
て安定に固定する。尚、フレーム(3)の開口面にラッ
パ状ガイド(3a)を設け、シャドウマスク本体(2)の
挿入を容易にする。
【0003】上記シャドウマスク構体(1)において、
電子ビーム(E)が上記透過孔(A)…を介してマスク
部(2a)を透過すると、フェースパネル(4)の内面に
形成した所定の蛍光体ドット(D)…に照射されて蛍光
膜が発光する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、陰極線管使用時に電子ビーム(E)が照射されてシ
ャドウマスク本体(2)が高温になると、シャドウマス
ク本体(2)は低熱膨張率で、それ程、膨張しない一
方、フレーム(3)はシャドウマスク本体(2)のスカ
ート部(2b)の全面で接触して溶接されるため、シャド
ウマスク本体(2)から熱がフレーム(3)に伝わって
フレーム(3)が大きく外方に膨張して開き、それに引
っ張られてシャドウマスク本体(2)の特にマスク部
(2a)が変形する点である。即ち、シャドウマスク本体
(2)を嵌め込む際、それをフレーム(3)に強制的に
挿入し、スカート部全面を接触させて確実に固定してい
るため、スカート部(2b)がきつく嵌合し、マスク部
(2a)が当初設計曲率の形状よりもやや湾曲した状態で
シャドウマスク本体(2)を固定保持している。そこ
で、その状態でマスク部(2a)を介して蛍光体ドット
(D)…を形成した後、陰極線管使用時にフレーム
(3)が外方{図3(b)の矢印(X)方向}に膨張す
ると、シャドウマスク本体(2)が溶接部位でフレーム
(3)に引っ張られる形となり、又、非溶接部位で自由
になる。そして、図3(b)の鎖線に示すように、マス
ク部(2a)が湾曲状態から矢印(Y)方向に沿って嵌め
込み前の当初設計曲率の形状に復元変形する。そうする
と、嵌め込み時に比較してマスク部(2a)の電子ビーム
透過孔(A)が大きく位置ずれし、シャドウマスク本体
(2)を透過した電子ビーム(E)が所望の蛍光体ドッ
ト(D)…に照射されず、所謂ランディング特性が大幅
に劣化し、色ずれ等が発生するという不具合が生じる。
そこで、従来、図3(c)に示すように、フレーム
(5)の中間部位に、スカート部(2a)に平行に段差
(5a)を設けてシャドウマスク本体(2)のスカート部
(2b)との間に十分な隙間(La)を形成し、スカート部
(2b)の一部を全く自由にしてフレーム膨張によるマス
ク部(2a)の復元変形を防止したものが知られている
が、シャドウマスク本体(2)の強度が弱いため、その
固定保持強度が大きく低下するという不具合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子ビーム透
過孔を有するマスク部と固定保持用スカート部とをそれ
ぞれ底面及び側面として容器状に一体成形してなるシャ
ドウマスク本体と、内部に上記スカート部を挿入してシ
ャドウマスク本体を固定保持する金属製略矩形枠体から
なり、スカート部に対向する上記枠体の非固定面をテー
パ面状に成形し、スカート部を平坦な固定面で固定する
と共に、テーパ面において緩やかに保持するフレームと
を具備したことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記技術的手段によれば、枠状フレーム内にス
カート部を挿入してシャドウマスク本体を固定保持する
インナーマスク型シャドウマスク構体において、スカー
ト部に対向するフレームの非固定面をテーパ面状に成形
し、スカート部をテーパ面において緩やかに保持する
と、シャドウマスク本体はフレームの枠形状及び膨張に
よる変形の影響を受けず、当初曲率の設計形状を経時的
に維持する。
【0007】
【実施例】本発明に係るシャドウマスク構体の実施例を
図1及び図2(a)(b)(c)(d)を参照して以下
に説明する。本発明の特徴は、図1に示すように、スカ
ート部(2b)に対向するフレーム(6)の非固定面(6
a)をテーパ面状に成形したことで、スカート部(2b)
を平坦な固定面(6b)で溶接すると共に、テーパ面(非
固定面)(6a)において緩やかで半固定的に保持する。
上記テーパ面(6a)は溶接部位(P)を含む平坦な固定
面(6b)の境界{例えば、フレーム下端面(6c)から15
mm程度上方の図示点線位置}から外方に湾曲テーパ状に
開く。その際、テーパ面(6a)のスカート部(2b)に対
する開きが最大となる屈曲部(2c)との対向面において
開き距離(Lb)を1〜2mmに設定し、寸法バラツキを許容
する範囲でシャドウマスク本体(2)の固定保持強度低
下や位置ずれを防止する。
【0008】尚、スカート部(2b)は、図2(a)
(b)に示すように、コーナ部(C)に切り欠き(Ba)
…を設けたマスク板(2d)を全周に亘ってプレスにより
折曲成形しているため、図2(b)に示すように、コー
ナ部(C)ではプレス成形による絞り部分が外に突出
し、肉溜まり(Bb)として残留する。そこで、それをテ
ーパ面(6a)で収容しようとすると、最大開き距離(L
b)を1〜2mm以上に設定しなければならず、図3
(c)に示す従来と同様、テーパ面(6a)が開き過ぎて
シャドウマスク本体(2)の固定保持強度が大きく低下
する。そのため、図2(c)に示すように、特にシャド
ウマスク本体(2)のコーナ部(C)では最大開き距離
(Lb)の設定値を1〜2mmに保持したまま2個の肉溜
まり(Bb)(Bb)を一度に収容する湾曲部(6c)をテー
パ面(6a)と同時に形成しておく。或いは、図2(d)
に示すように、2個の肉溜まり(Bb)(Bb)を個別に収
容する湾曲部(6d)(6d)を形成しておく。
【0009】上記構成において、フレーム(6)にシャ
ドウマスク本体(2)のスカート部(2b)を挿入して固
定保持すると、スカート部(2b)がフレーム(6)に微
小の隙間を保持して緩やかに嵌合し、マスク部(2a)が
湾曲しない。そこで、陰極線管使用時にシャドウマスク
本体(2)が高温になってフレーム(6)が外方に膨張
・変形しても、シャドウマスク本体(2)はその影響を
受けず、特にマスク部(2a)は当初設計曲率の形状を経
時的に維持する。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、枠状フレーム内にシャ
ドウマスク本体を挿入して固定保持したインナーマスク
型シャドウマスク構体において、フレームの非固定面を
テーパ面状に成形したから、シャドウマスク本体のスカ
ート部がフレームのテーパ面で緩やかに保持され、陰極
線管使用時にフレームが熱的に変形してもシャドウマス
ク本体はその影響を受けず、マスク部は当初の設計曲率
の形状を維持し、ランディング特性の低下を防止出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャドウマスク構体の実施例を示
す要部側面図である。
【図2】(a)は本発明に係るシャドウマスク本体の部
分展開図である。(b)は本発明に係るシャドウマスク
本体コーナ部の斜視図である。(c)は本発明に係るシ
ャドウマスク構体の他の実施例を示すコーナ部の斜視図
である。(d)は本発明に係るシャドウマスク構体の更
に他の実施例を示すコーナ部の斜視図である。
【図3】(a)は従来のシャドウマスク構体及びフェー
スパネルの一例を示す部分断面平面図である。(b)は
従来のシャドウマスク構体及びフェースパネルの一例を
示す部分断面拡大平面図である。(c)は従来のシャド
ウマスク構体の他の一例を示す要部側面図である。
【符号の説明】
2 シャドウマスク本体 2a マスク部 2b スカート部 6 フレーム 6a テーパ面(非固定面) 6b 固定面 Lb 最大開き距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/07

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビーム透過孔を有するマスク部と固
    定保持用スカート部とをそれぞれ底面及び側面として容
    器状に一体成形してなるシャドウマスク本体と、内部に
    上記スカート部を挿入してシャドウマスク本体を固定保
    持する金属製略矩形枠体からなり、スカート部に対向す
    る上記枠体の非固定面をテーパ面状に成形し、スカート
    部を平坦な固定面で固定すると共に、上記テーパ面で緩
    やかに保持するフレームとを具備したことを特徴とする
    シャドウマスク構体。
  2. 【請求項2】 テーパ面におけるフレームとスカート部
    間の最大開き距離を1〜2mmに設定したことを特徴と
    する請求項1記載のシャドウマスク構体。
  3. 【請求項3】 フレームのコーナ部に、スカート部の成
    形肉溜りを収容する湾曲部を形成したことを特徴とする
    請求項1記載のシャドウマスク構体。
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