JP3430291B2 - 医療用注射器 - Google Patents

医療用注射器

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JP3430291B2
JP3430291B2 JP2000181412A JP2000181412A JP3430291B2 JP 3430291 B2 JP3430291 B2 JP 3430291B2 JP 2000181412 A JP2000181412 A JP 2000181412A JP 2000181412 A JP2000181412 A JP 2000181412A JP 3430291 B2 JP3430291 B2 JP 3430291B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
【０００２】
【従来の技術】本発明は、注射器シリンダと、該シリン
ダ中に移動可能に配設された少なくとも１つの注射器ピ
ストンとを備えた医療用注射器に関わっていて、その
際、注射器シリンダは、自身の一端に注射針を備えてい
るか、もしくは、備えることができ、他端には、指のせ
部を有していて、該指のせ部は、注射器シリンダの半径
方向において外へと突出する環状縁部上にのせられうる
ものである。
【０００３】前記の如き注射器は多様な実施態様におい
て公知であり、例えばＤＥ４１２７６５０号に先に記さ
れている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなして
いる課題は、指のせ部ができる限り簡単な方法で取り付
けられ、同時に、栓のブレーキを形成し、その際、更
に、ピストン棒の引き戻しの際に、各々の注射器のタイ
プに対応して適用ケースに対し予め与えられた位置に栓
を停止することができる可能性があるように、冒頭に述
べた如き注射器を構成することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によると、指のせ
部が指プレートによって形成されていて、該指プレート
は、注射器シリンダの内側へと突出するスリーブ状の継
ぎ付け部、並びに縁部側に接続されていて同様に注射針
側端部へと突出するカラーを有していて、その際、該カ
ラーは指のせ部の対向し合う２つの側部において指プレ
ートから隙間があけられていて、そのようにして、それ
ぞれ保持フレームを形成し、その際、各々の保持フレー
ムには、半径方向において内側へと突出する係止部材が
配設されていて、該係止部材は、指のせ部がのせられて
いるとき、注射器シリンダの環状縁部を後方で捕らえる
ことによって前記課題は解決される。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明によって達成される長所
は、ほぼ望みに応じて、ないしは注射器の使用に応じ
て、対応した長さのスリーブ状継ぎ付け部を備えた指の
せ部が選び出されて用いられうるという点にある。それ
と共に、注射の前にピストン棒を引き戻す際、つまり、
例えば血を吸引する間、その距離はスリーブ状継ぎ付け
部に栓が当たることによって、対応して制限される。
【０００７】更に、予め充填された注射器を、作業順序
を中断することなく、すなわち、予め取り付けられた半
完成製品の中継保管することなしに、連続した一連の工
程の中で迅速に完成することが本発明によって可能とな
る。さらに、組み立てに関しては、移動する部分はほん
のわずかしか必要でなく、このことによって、比較的わ
ずかな損耗しか生じず、更なるコスト節約が達成され
る。注射器シリンダ上へ指のせ部を中央に取り付けるこ
とによって、指のせ部が側部において、ガラスシリンダ
の環状縁部を越えて、すなわち、半径方向に移動させら
れねばならないようなシステムに対して、明らかに、組
み立てが簡素化されている。
【０００８】指プレートが略直角状に折り曲げられた断
面形状を有し、保持フレームがＵ字形に形成されている
構成が好都合であると明らかになった。
【０００９】この場合、保持フレームが直線走行するフ
レーム背部と、ほんの短いフレーム脚部とを有している
なら、さらに好都合である。この場合、好都合には、フ
レーム背部からフレーム脚部への移行領域に丸みがつけ
られている。
【００１０】さらに、スリーブ状継ぎ付け部の外径が、
注射器シリンダの内径に略対応する。すなわち、等しい
か、もしくはせいぜいほんのわずかに小さいだけなら、
好都合であると判明した。
【００１１】取り付けの際にセンタリングを達成するた
めには、スリーブ状継ぎ付け部の、指プレートに垂直に
測られた高さが、カラーの高さよりも大であることが好
ましい。
【００１２】さらに、注射器シリンダにおける指のせ部
の回転固定した取り付けを達成するために、本発明は注
射器シリンダの環状縁部が平面図において略楕円の形状
を有していて、その際、係止部材が、環状縁部の丸く走
行する部分を後方で捕らえることを予定している。
【００１３】さらに、スリーブ状継ぎ付け部の指プレー
トにつながる孔の縁部が、注射針とは反対の側部に、テ
ーパー状の突き合わせ斜面を備えているなら好都合であ
る。
【００１４】最後に、指プレート、カラー、保持フレー
ム、及び、スリーブ状継ぎ付け部が一体に構成されてい
て、比較的形状安定した材料より成っているなら、特に
製造技術上好都合である。このことによって、一方で、
注射器の良好な操作性が保証されていて、他方で、保持
フレームは、このことによって、注射器シリンダから指
のせ部の自動的な緩みを阻止するのに十分な形状安定性
を有している。
【００１５】以下において、図面に描かれた実施例を用
いて本発明が詳細に説明される。
【００１６】図面に描かれている医療用に意図された注
射器は、一部のみ描かれた注射器シリンダ１よりなって
おり、該注射器シリンダの不図示の端部に、注射針が配
設されているか、ないしは、配設されうる。同様に、注
射器シリンダ１中に通常可動に配設された注射器ピスト
ン、並びに、該ピストンの移動に必要なピストン棒が図
示されていない。
【００１７】注射器シリンダ１には、指のせ部２が接続
されていて、該指のせ部２は、注射器シリンダ１の、半
径方向において外へと突出する環状縁部３上にのせられ
ている。
【００１８】詳細には、指のせ部２が指プレート４より
なっていて、該指プレート４は注射器シリンダ１の内部
へと突出するスリーブ状継ぎ付け部５を有している。該
継ぎ付け部は特に図４においてはっきりと見られる。さ
らに、指プレート４には縁部側に、同様に注射針側端部
へと突出するカラー６が接続されていて、該カラーは指
のせ部２の対向し合う２つの側部において、指プレート
４から隙間があけられている。このようにして、２つの
保持フレーム７が形成され、その際、各々の保持フレー
ム７に、半径方向において内側へと突出する係止部材８
が配設されている。該係止部材８は、特に図２から明ら
かなように、注射器シリンダ１の環状縁部３を後方で捕
らえる。
【００１９】指プレート４が略直角状に折り曲げられた
断面形状を有し、他方、保持フレーム７はおおよそＵ字
形に形成されている。その際、保持フレーム７が直線に
走行するフレーム背部７．１と、ほんの短いフレーム脚
部７．２を有している。フレーム背部７．１からフレー
ム脚部７．２への移行領域に丸みがつけられており、こ
れによって注射器の操作はより快適になる。
【００２０】スリーブ状継ぎ付け部５の外径が注射器シ
リンダ１の内径に略対応し、そこで該注射器シリンダに
せいぜい最小限の間隙をもって当接する。スリーブ状継
ぎ付け部５の、指プレート４に垂直に測られた高さが、
少なくとも、カラー６の高さよりもわずかに高く、この
ことによってスリーブ状継ぎ付け部５は、注射器シリン
ダ１上へ指のせ部２を取り付ける際、センタリング補助
部材になる。しかしながら、スリーブ状継ぎ付け部５の
実際の高さは該継ぎ付け部の第２の機能、すなわち、栓
のためのブレーキを形成することによって決定され、そ
の際、継ぎ付け部５の高さは栓がそれを越えて、後方の
方向に移動させられない位置を決める。
【００２１】特に図２から見られるように、注射器シリ
ンダ１の環状縁部３が平面図において、略楕円形を有し
ていて、その際、係止部材８が環状縁部３の丸く走行す
る部分を後方で捕らえる。前記楕円形は、最も簡単に
は、２つの対向し合う側部での環状縁部３の切り取りに
よって生じる。
【００２２】図１から明らかなように、スリーブ状継ぎ
付け部５の、指プレート４につながる孔９の縁部は注射
針とは反対側に、テーパー状の突き合わせ斜面１０を備
えている。
【００２３】最後に、指プレート４、カラー６、保持フ
レーム７、及び、スリーブ状継ぎ付け部５が一体に構成
されていて、比較的形状安定した材料より成っていて、
このことによって、使用の際より確実な注射器の操作が
保証されていて、さらに、指のせ部２が注射器シリンダ
１から自動的に離れないことが確保されている。
【００２４】注射器の製造過程においては、まず、指の
せ部２の接続のためにあらかじめ備えられた側から注射
器シリンダ１の充填が行われ、その後、注射器シリンダ
１は、注射器ピストンが配置されて閉じられる。予め充
填された注射器が、続いて指のせ部２の取り付けによっ
て完成される。これに関して、２つの異なる可能性が提
供される。すなわち、軸方向に取り付ける場合、指のせ
部は、まず、スリーブ状継ぎ付け部５が注射器シリンダ
１によって中央で収容されるように、ガラスシリンダの
環状縁部３上にのせられる。続いて、該指のせ部２は、
保持フレーム７の上方へと可撓的にたわみやすい係止部
材８が、環状縁部３の後方で係止するまで、該係止部材
８の締付抵抗に抗した、定められた軸方向の圧力で、環
状縁部３上に移動させられる。
【００２５】しかしながら、指のせ部２を斜めに（例え
ば注射器シリンダに対して約４５゜の角度に）設置する
という図５に描かれた可能性も存在し、その結果、ま
ず、両係止部材８の一方が、図５ｂに描かれているよう
に、環状縁部３を後方で捕らえる。このようにして、指
のせ部２は既に一方の係止部材８でもって注射器シリン
ダ１にほぼ係止される。注射器シリンダ１がさらに搬送
されて、同時に指のせ部２が収容される際に、注射器
は、例えば円形もしくは三日月形の形状を有することが
出来る抑圧部材１１を通過する。このことは図５ｃに概
略的に描かれている。該抑圧部材１１は指のせ部２を完
全に押しつけ、よって、図５ｄより明らかなように、第
２の係止部材８の係止を引き起こす。
【図面の簡単な説明】
【図１】取り付けられた指のせ部を備え、部分的にのみ
描かれた注射器の図である。
【図２】図１における背面図。
【図３】図１における注射器シリンダのない図である。
【図４】図２における注射器シリンダのない図である。
【図５】指のせ部が斜めに供給された場合の注射器に関
する取り付けの可能性を示した図である。
【符号の説明】 １ 注射器シリンダ ２ 指のせ部 ３ 環状縁部 ４ 指プレート ５ スリーブ状継ぎ付け部 ６ カラー ７ 保持フレーム ７．１フレーム背部 ７．２フレーム脚部 ８ 係止部材 ９ 孔 １０ テーパー状の突き合わせ斜面 １１ 抑圧部材
フロントページの続き (72)発明者 トーマス オットー ドイツ連邦共和国 デー 88250 ヴァ インガルテン イム アルテン シュタ ディオーン 47 (72)発明者 ヨアヒム グロッカー ドイツ連邦共和国 デー 88250 ヴァ インガルテン プフルークシュトラーセ 13 (56)参考文献 特開 平10−174718（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−126701（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−178923（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−294533（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−731（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−226122（ＪＰ，Ａ) 独国特許出願公開19638940（ＤＥ，Ａ １) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61M 5/31

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 注射器シリンダ（１）と、該注射器シリ
    ンダ（１）中に移動可能に配される少なくとも一つの注
    射器ピストンとを備えた医療用注射器であって、 注射器シリンダ（１）の一方の端部には注射針を備える
    か、または備えることができ、注射器シリンダ（１）の他方の端部には、半径方向外側
    へと突出する、注射器シリンダ（１）の環状縁部（３）
    にのせることができる指のせ部（２）が備えられた医療
    用 注射器において、 指のせ部（２）は、指プレート（４）からなり、注射器
    シリンダ（１）の内側へと突出するスリーブ状継ぎ付け
    部（５）と、指プレート（４）の縁部側に接続されて同
    様に注射針側の端部へと突出するカラー（６）とを備
    え、 該カラー（６）は、指プレート（４）における互いに向
    き合う２つの側部にて、指プレート（４）から隙間を空
    けられることで、それぞれ一つの保持フレーム（７）を
    形成し、各 保持フレーム（７）には、指のせ部（２）がのせられ
    ている場合に注射器シリンダ（１）の環状縁部（３）を
    その後方で捕らえるための、半径方向内側へと突出する
    係止部材（８）が配されたことを特徴とする注射器。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の注射器において、指プレート（４）における互いに向き合う２つの側部に
    形成された 保持フレーム（７）がＵ字形に形成されてい
    ることを特徴とする注射器。
  3. 【請求項３】 請求項２に記載の注射器において、保持
    フレーム（７）が、一つの直線状に延びるフレーム背部
    （７．１）と、短いフレーム脚部（７．２）とからなる
    ことを特徴とする注射器。
  4. 【請求項４】 請求項３に記載の注射器において、一つ
    の直線状に延びるフレーム背部（７．１）から、短いフ
    レーム脚部（７．２）へと移行する領域に丸みが付けら
    れていることを特徴とする注射器。
  5. 【請求項５】 請求項１〜４のいずれかに記載の注射器
    において、スリーブ状継ぎ付け部（５）の外径が略注射
    器シリンダ（１）の内径に対応することを特徴とする注
    射器。
  6. 【請求項６】 請求項１〜５のいずれかに記載の注射器
    において、スリーブ状継ぎ付け部（５）の、指プレート
    （４）に垂直に測られた高さがカラー（６）の高さより
    大きいことを特徴とする注射器。
  7. 【請求項７】 請求項１〜６のいずれかに記載の注射器
    において、注射器シリンダ（１）の環状縁部（３）が、
    平面図において略楕円の形状を有し、係止部材（８）
    が、環状縁部（３）における丸く延びる部分をその後方
    で捕らえることを特徴とする注射器。
  8. 【請求項８】 請求項１〜７のいずれかに記載の注射器
    において、スリーブ状継ぎ付け部（５）の、指プレート
    （４）につながる孔（９）の縁部が、注射針とは反対の
    側に、テーパー状の突き合わせ斜面（１０）を備えてい
    ることを特徴とする注射器。
  9. 【請求項９】 請求項１〜８のいずれかに記載の注射器
    において、指プレート（４）、カラー（６）、保持フレ
    ーム（７）及びスリーブ状継ぎ付け部（５）が一体に形
    成されていて、比較的形状安定した材料よりなることを
    特徴とする注射器。
JP2000181412A 1999-06-26 2000-06-16 医療用注射器 Expired - Lifetime JP3430291B2 (ja)

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