JP3429796B2 - ムースディスペンサ - Google Patents

ムースディスペンサ

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JP3429796B2
JP3429796B2 JP33891092A JP33891092A JP3429796B2 JP 3429796 B2 JP3429796 B2 JP 3429796B2 JP 33891092 A JP33891092 A JP 33891092A JP 33891092 A JP33891092 A JP 33891092A JP 3429796 B2 JP3429796 B2 JP 3429796B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1081Arrangements for pumping several liquids or other fluent materials from several containers, e.g. for mixing them at the moment of pumping
    • B05B11/1084Arrangements for pumping several liquids or other fluent materials from several containers, e.g. for mixing them at the moment of pumping each liquid or other fluent material being pumped by a separate pump

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はムースディスペンサに
関し、例えば洗面台に取り付けられて、手洗い用の液
剤、特に界面活性剤を含んだ液状洗剤をムース状に形成
して供給するムースディスペンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】従来、液状洗剤を発泡
させてムース状に形成するムースディスペンサとして
は、図6に示すようなものが既に知られている。すなわ
ち、図6に示すムースディスペンサは、ムース取出口1
22を有し、洗面台128に取り付けられる本体121
と、この本体121に内蔵されるムース発生器123
と、液剤管126を介してムース発生器123に液剤で
ある液状洗剤を供給するポンプ124と、空気管127
を介してムース発生器123にエアを供給するエアコン
プレッサ125とを具えたものである。
【0003】そして、ポンプ124より供給される液状
洗剤と、エアコンプレッサ125より供給されるエアと
をムース発生器123で混合することによって、液状洗
剤を発泡させてムース状に形成し、こののち、形成され
たムースをムース取出口122から吐出するようになっ
ている。
【0004】しかしながら、このような従来のムースデ
ィスペンサにあっては、ユニット全体としての小型化が
非常に難しいものであった。
【0005】すなわち、上記のムースディスペンサで
は、ムース発生器123に液状洗剤およびエアを供給す
るには、ポンプ124やエアコンプレッサ125といっ
た大型機器が必要であったために、これらのポンプ12
4やエアコンプレッサ125は、必然的に本体121か
ら遠隔した場所に設置しなければならなかった。
【0006】また、ムースディスペンサをユニットとし
て全体的に1つにまとめるために、ポンプ124やエア
コンプレッサ125を本体121に内蔵しようとして
も、ポンプ124やエアコンプレッサ125を小型化す
るには限界があるので、どうしても本体121が大型化
してしまい、この結果、本体121を洗面台128に取
り付けても非常に使いづらいものとなってしまう。
【0007】さらに、上記のムースディスペンサにあっ
ては、得られるムースの質が経時的に不安定になること
があった。
【0008】すなわち、液状洗剤を供給するポンプ12
4や、エアを供給するエアコンプレッサ125を駆動す
るためには、ACアダプタまたは乾電池といった電源が
必要であるが、このACアダプタの出力電圧が不安定で
あったり、乾電池が消耗して起電力が下がったりする
と、得られるムースの質が安定しないようになる。例え
ば、ACアダプタの出力電圧が不安定である場合には、
ポンプ124からの液状洗剤の供給量や、エアコンプレ
ッサ125からのエアの供給量がそれぞれ変化して、ム
ース発生器123での液状洗剤とエアとの混合比が不安
定になるし、また、乾電池が消耗すると、その起電力の
低下に伴って発泡効率が低下することになるため、これ
らのことが原因となって液状洗剤の発泡量が一定しない
ことがある。
【0009】一般に、ムースの質を評価する指標として
は、〔ムースの重量(g)/ムースの体積(cc)〕の
値で表されるムースの比重量があり、この比重量が小さ
いものほど、発泡量が多くて良いムースであると言うこ
とができる。従って、得られるムースの比重量を常に小
さい状態で確保し、ムースの質を安定させることが、ム
ースディスペンサに求められている条件であるが、現状
では、上記のムースディスペンサのように、ACアダプ
タや乾電池といった電源の出力が不安定である場合が多
く、従って、ムースの質を安定させることが難しかっ
た。
【0010】この発明は上記の問題点を解消し、小型化
が可能であるとともに、得られるムースの質を安定させ
ることができるムースディスペンサを提供することを目
的とする。
【0011】
【問題点を解決するための手段】この発明は上記の問題
点を解決するために、第1の発明として、液剤を発泡さ
せる混合室と、前記混合室にエアを供給する伸縮可能な
エア室と、前記混合室に液剤を供給する伸縮可能な液剤
室とを有するムースディスペンサにおいて互いに伸縮
方向と平行に並列状態で配置されている前記エア室と液
剤室とを同時に変位させることにより、エア室内のエア
と液剤室内の液剤とが所定の体積比で混合室に供給され
てムースが形成され、こののち、ムースが外方に吐出さ
れるという手段を採用している。また、第2の発明とし
て、ボディとボディカバーとで形成され、液剤が充填可
能となっているタンク本体に、吸気口と、液剤を発泡さ
せる混合室を有したムース吐出部とを設け、前記タンク
本体内に、前記吸気口からエアが吸入されるエア室と、
前記タンク本体内から液剤が吸入される液剤室とを形成
し、さらに、前記エア室に吸入されたエアを前記混合室
に供給する第1ベローズと、前記液剤室に吸入された液
剤を前記混合室に供給する第2ベローズとを設け、連動
手段により前記第1ベローズおよび第2ベローズを同時
に変位させた際、エア室内のエアと液剤室内の液剤とが
所定の体積比で混合室に供給されてムースが形成され、
こののち、ムースが外方に吐出されるという手段を採用
している。また、第2の発明を含む第3の発明として、
前記第2ベローズは前記第1ベローズの中心部に配置さ
れ、前記第2ベローズ内に液剤室を形成し、また前記第
1ベローズと第2ベローズとの対向面間に前記エア室を
形成してあるという手段を採用している。また、第4の
発明として、ボディとボディカバーとで形成され、液剤
が充填可能となっているタンク本体に、吸気口と、液剤
を発泡させる混合室を有したムース吐出部とを設け、前
記タンク本体内に、前記吸気口からエアが吸入されるエ
ア室と、前記タンク本体内の液剤が吸入される液剤室と
を形成し、さらに、前記エア室に吸入されたエアを第1
ピストンと協働して前記混合室に供給する第1シリンダ
と、前記液剤室に吸入された液剤を第2ピストンと協働
して前記混合室に供給する第2シリンダとを互いにその
軸線が平行となるように並列状態に設け、連動手段によ
り前記第1ピストンおよび第2ピストンを同時に変位さ
せた際、エア室内のエアと液剤室内の液剤とが所定の体
積比で混合室に供給されてムースが形成され、このの
ち、ムースが外方に吐出されるという手段を採用してい
るものである。
【0012】
【作用】この発明は上記の手段を採用したことにより、
エア室および液剤室を同時に変位させることにより、エ
ア室内のエアが混合室に供給されるとともに、同時に液
剤室内の液剤が混合室に供給され、そして、この混合室
において、エアと液剤とが混合されることにより液剤が
発泡し、ムースが得られるようになっている。
【0013】そして、この発明にあっては、得られるム
ースの質を安定させることができるようになっている。
【0014】すなわち、エア室および液剤室を同時に変
位させて、エアと液剤とを混合室に供給するようにした
ことによって、毎回の変位時におけるエア室からのエア
の供給量と、液剤室からの液剤の供給量との比を一定値
にすることができるようになるため、混合室において
は、エアと液剤とは毎回常に所定の体積比で混合される
こととなる。従って、混合室でエアと液剤とが混合され
ることにより形成されるムースは、常に安定した値の比
重量で得られることとなるため、予め比重量が小さくな
るようにエアと液剤との混合比を設定しておけば、常に
良質なムースが得られるようになっている。
【0015】また、この発明にあっては、小型化を可能
とすることができるようになっている。
【0016】すなわち、従来において必要であった電源
や電気部品が不要であるため、ムースディスペンサを構
成する部品点数を少なくすることができ、従って、ユニ
ット全体としての小型化を図ることができるとともに、
コストダウンが可能となっている。また、手動により作
動させるために、従来のような乾電池の交換が不要であ
るとともに、ムースディスペンサとしての性能が比較的
長期間維持されることとなり、従って、メンテナンスを
容易にすることができるようになっている。
【0017】特に、第2乃至第4の発明にあるように、
ムースディスペンサの主体をなすタンク本体に、混合室
にエアを供給するエア室と、混合室に液剤を供給する液
剤室と、液剤を発泡させる混合室とを設けたことによ
り、液剤を確保するタンク機能と、液剤を発泡させる発
泡機能と、エアおよび液剤を混合室に供給するポンプ機
能とをユニットとしてまとめることができるため、全体
的な小型を可能とすることができるようになっている。
【0018】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例を説明す
る。
【0019】図1は、この発明の概念を示す図である。
すなわち、この発明によるムースディスペンサは、変位
可能なエア室Aと、変位可能な液剤室Bと、ノズルNを
有し、互いに伸縮方向と平行に並列状態で配置されてい
エア室Aおよび液剤室Bと連通する混合室Rとを有
し、エア室Aと液剤室Bとを同時に伸縮させることによ
り、エア室A内のエアと液剤室B内の液剤とが混合室R
に供給されてここで混合され、これにより、液剤が発泡
してムース状に形成され、ノズルNからムースが得られ
るようになっているものである。
【0020】そして、エア室Aと液剤室Bとを同時に同
じ変位量で変位させてムースを得るようにしたことによ
り、エアと液剤とは、毎回常に所定の体積比で混合室R
に供給されて混合されるようになるため、得られるムー
スの質を安定させることができるようになっている。
【0021】この場合、エア室Aおよび液剤室Bの変位
量をLとしたときに、エア室Aから体積a(cc)のエ
アが、また液剤室Bから体積b(cc)の液剤がそれぞ
れ混合室Rに流入したとすると、ノズルNから得られる
ムースの比重量は、H=(b×C)/(a+b)で得ら
れる値H(g/cc)にほぼ近い値となる〔ここでC
は、使用される液剤の比重であり、ほぼ1(g/cc)
と考えてよい〕。このため、希望とする比重量のムース
を得ようとするならば、上式から演算して、混合室Rで
混合されるエアと液剤との体積比が所定の値となるよう
に、エアの体積aと液剤の体積bとをそれぞれ設定して
おけばよいことになる。
【0022】この発明による第1実施例を図2に示す。
すなわち、図2に示すムースディスペンサは、ボディ1
3と、スプリング15で付勢されてボディ13と相対移
動が可能な連動手段であるボディカバー11とで形成さ
れ、液剤である液状洗剤が充填可能となっているタンク
本体19に、その内部空所を外部に導通させる吸気口4
と供給口24a、24bとを形成し、タンク本体19内
に、エア室21を形成する第1ベローズ2と、液剤室2
2を形成する第2ベローズ3とを設け、第1ベローズ2
に、吸気口4からエアを導く吸気用管9aが接続される
とともに、供給口24aへエアを導く通気用管8aが接
続され、第2ベローズ3に、タンク本体19内の液状洗
剤を吸入する吸液管5が接続されるとともに、供給口2
4bへ液状洗剤を導く通液用管7aが接続され、この第
1ベローズ2および第2ベローズ3は、一端が連動手段
であるボディカバー11に、また他端がボディ13にそ
れぞれ固定されてボディカバー11の移動とともに伸縮
が可能であり、さらに、タンク本体19に、供給口24
a、24bと連通する混合室20と、これを外部に導通
させるノズル6とを有するムース吐出部1を設けてい
る。
【0023】そして、連動手段であるボディカバー11
のキャップ18を押圧操作した際、第1ベローズ2と第
2ベローズ3とが同時に変位することにより、エア室2
1内のエアと液剤室22内の液状洗剤とがムース吐出部
1の混合室20に供給されて、この混合室20内で同時
に混合され、これにより液状洗剤が発泡してムース状に
形成され、こののち、ノズル6からムースが吐出される
ようになっている。このとき、第1ベローズ2と第2ベ
ローズ3とが同時に変位することにより、エアと液状洗
剤とは常に所定の体積比で混合室20に供給されること
となるため、得られるムースの質を安定させることがで
きるようになっている。
【0024】図2において、タンク本体19は、ボディ
13と、連動手段であるボディカバー11とで全体とし
て筒状をなすように形成され、その内部に液状洗剤を確
保するための空所を有しているもので、図示しない洗面
台に固定されたアーム14にボディ13が取り付けられ
ることにより、タンク本体19が洗面台に固定される。
また、タンク本体19の一方を形成するボディカバー1
1には、上方に開口する開口部が形成され、この開口部
から液状洗剤を補充することができるようになってい
て、通常では開口部がキャップ18で閉塞されている。
【0025】このとき、連動手段であるボディカバー1
1は、その軸線方向に上下動可能な状態で下端部がボデ
ィ13に被嵌されていて、さらに、ボディ13との対向
面間にシールリング12が設けられることにより、ボデ
ィカバー11とボディ13との間が相対移動可能な状態
でシールされるようになっている。また、このタンク本
体19には、内部空所を下方に開口させる吸気口4と、
ボディカバー11を貫通し、図示しない洗面台の洗面部
側に開口する供給口24a、24bとが形成される。
【0026】タンク本体19内には、第1ベローズ2と
第2ベローズ3とを設ける。第1ベローズ2および第2
ベローズ3は、例えば金属や樹脂等で筒状に形成され、
その軸線方向への伸縮変位が可能となっているもので、
第2ベローズ3が、その軸線を第1ベローズ2の軸線と
一致させた状態で第1ベローズ2の内側に設けられる。
このとき、第1ベローズ2および第2ベローズ3は、そ
れぞれの上端開口部が移動体26で閉塞されるととも
に、下端開口部が固定体25で閉塞されていて、第2ベ
ローズ3内には液剤室22が、また第1ベローズ2と第
2ベローズ3との対向面間にはエア室21がそれぞれ形
成されている。
【0027】そして、第1ベローズ2および第2ベロー
ズ3を、その軸線がタンク本体19の軸線と一致した状
態で配置し、さらに、固定体25をボディ13に、また
移動体26を連動手段であるボディカバー11にそれぞ
れ固定する。これにより、移動体26が、ボディカバー
11と一体に上下動するようになり、また、このボディ
カバー11の上下動に伴って、第1ベローズ2および第
2ベローズ3が、それぞれ移動体26とともに一体とな
って軸線方向へ変位するようにしている。
【0028】このとき、固定体25には、その中心部に
移動体26に接離可能なストッパ27が形成されてい
て、第1ベローズ2および第2ベローズ3が短縮変位し
たときに、所定の変位量の位置でストッパ27が移動体
26に当接・係止して、それ以上第1ベローズ2および
第2ベローズ3が短縮変位することを阻止し、変位量の
規制を行うようにしている。
【0029】また、固定体25と移動体26との間に
は、スプリング15が配設される。このスプリング15
は、所謂圧縮コイルばねであって、固定体25と移動体
26との間に配設されることにより、移動体26を固定
体25から離間する方向へ付勢するとともに、連動手段
であるボディカバー11を上下動可能となるようにする
もので、第1ベローズ2および第2ベローズ3が圧縮さ
れた際には、このスプリング15に弾性力が生じること
となる。
【0030】固定体25には、吸気用管9aと吸液管5
とが接続される。このとき、第1ベローズ2のエア室2
1とタンク本体19の吸気口4との間が吸気用管9aを
介して接続されるとともに、その吸気用管9aの途中に
エア流入用チェッキ弁9が設けられていて、これによ
り、吸気口4とエア室21とが吸気用管9aを介して連
通すると同時に、チェッキ弁9によって、吸気口4から
エア室21へ向かう方向へのみのエアの流通が許容され
るようにしている。また、第2ベローズ3の液剤室22
は、吸液管5を介してタンク本体19の内部空所と連通
し、さらに、その吸液管5の途中に液剤流入用チェッキ
弁10が設けられ、このチェッキ弁10によって、タン
ク本体19の内部空所から液剤室22へ向かう方向への
みの液剤の流通が許容されるようにしている。なお、こ
の場合、タンク本体19に入っている液剤である液状洗
剤が少ない状態にあるときでも、吸液を行うことができ
るようにするためには、吸液管5の先端開口部をタンク
本体19の底部近傍に配置しておくことが望ましい。
【0031】そして、移動体26には、通気用管8aと
通液用管7aとが接続される。まず、第1ベローズ2の
エア室21とタンク本体19の供給口24aとの間が通
気用管8aを介して接続されるとともに、その通気用管
8aの途中にエア流出用チェッキ弁8が設けられ、これ
により、エア室21と供給口24aとが通気用管8aを
介して連通すると同時に、チェッキ弁8によって、エア
室21から供給口24aへ向かう方向へのみのエアの流
通が許容されるようにしている。また、第2ベローズ3
の液剤室22とタンク本体19の供給口24bとの間が
通液用管7aを介して接続されるとともに、その通液用
管7aの途中に液剤流出用チェッキ弁7が設けられ、こ
れにより、液剤室22と供給口24bとが通液用管7a
を介して連通すると同時に、チェッキ弁7によって、液
剤室22から供給口24bへ向かう方向へのみの液状洗
剤の流通が許容されるようにしている。
【0032】タンク本体19において、供給口24a、
24bが開口する部位にはムース吐出部1を設ける。こ
のムース吐出部1は、その内部に形成される混合室20
と、これを外部の洗面部側に開口させるノズル6とを有
しているもので、混合室20が供給口24a、24bと
連通した状態でムース吐出部1をボディカバー11の外
壁に取り付け、これにより、供給口24a、24bが混
合室20を介してノズル6と連通するようになってい
る。
【0033】ムース吐出部1の混合室20は、供給口2
4aから供給されるエアと、供給口24bから供給され
る液状洗剤とを混合する構造となっている。例えば、混
合室20内に、供給されたエアおよび液状洗剤の流通を
阻害する障害物が配設され、この障害物によって、エア
および液状洗剤が供給口24a、24bから混合室20
に流入した直後にその流れを乱し、この結果としてエア
と液状洗剤との混合を促進するようにしたり、あるい
は、供給口24a、24bからノズル6に至る流路の途
中にメッシュ(網)を配設し、このメッシュにエアおよ
び液状洗剤が通過する際に生じる渦のエネルギーを利用
して、エアおよび液状洗剤の混合を促進するようにした
り、また、供給口24a、24bから混合室20にエア
および液状洗剤が流入した後に、エアと液状洗剤とをそ
れぞれ別々に螺旋状に案内するとともに、最終的に両者
をぶつけるようにした流路を形成し、これによって、エ
アおよび液状洗剤の混合を促進したりするものが考えら
れる。
【0034】なお、16、17はOリングであって、O
リング16は移動体26と第2ベローズ3との間をシー
ルするもので、またOリング17は固定体25と第2ベ
ローズ3との間をシールするものである。また、14a
は穴であって、タンク本体19をアーム14に取り付け
たときに、ボディ13に形成した吸気口4が穴14aを
介して外部と連通するようにしたものである。
【0035】次に、上記のものの作用を説明する。この
ムースディスペンサは、上記のように構成したので、連
動手段であるボディカバー11のキャップ18を押圧し
た際、第1ベローズ2と第2ベローズ3とが同時に変位
することによって、第1ベローズ2のエア室21内のエ
アと、第2ベローズ3の液剤室22内の液状洗剤とが同
時にムース吐出部1の混合室20に供給され、そしてこ
の混合室20内において液状洗剤が発泡されてムース状
に形成されることとなり、こののち、ノズル6からムー
スが得られるようになっている。
【0036】まず、常態にあっては、第1ベローズ2お
よび第2ベローズ3は、その弾性力とスプリング15の
付勢力とで伸長され、ボディカバー11が所定の位置で
停止した状態となっていて、このとき、第1ベローズ2
のエア室21には吸気口4から吸い込まれたエアが確保
され、また第2ベローズ3の液剤室22にはタンク本体
19内から吸い込まれた液状洗剤が確保されている。
【0037】この状態からボディカバー11のキャップ
18を下方へ押圧すると、これに固定された移動体26
がスプリング15の付勢力に抗してボディカバー11と
ともに下動し、これに伴って、第1ベローズ2および第
2ベローズ3が同時に同じ変位量だけ圧縮される。する
と、第1ベローズ2の圧縮時の圧力によって、エア室2
1内のエアが、通気用管8aを通って供給口24aから
ムース吐出部1の混合室20に供給され、また同時に、
第2ベローズ3の圧縮時の圧力によって、液剤室22の
液状洗剤が、通液用管7aを通って供給口24bから混
合室20に供給され、こののち、混合室20において、
エアと液状洗剤とが合流することにより混合され、これ
によって、液状洗剤が発泡してムース状に形成されるこ
とになる。続いて、混合室20で形成されたムースは、
ノズル6から外部へ噴出するように吐出されることとな
る。
【0038】次いで、ボディカバー11のキャップ18
を押圧していた手を離すと、第1ベローズ2および第2
ベローズ3の弾性力とスプリング15の弾性力との相乗
作用によって、移動体26がボディカバー11とともに
上動し、これに伴って、第1ベローズ2および第2ベロ
ーズ3が同時に伸長し、これとともにボディカバー11
が復元することとなる。この復元過程においては、第1
ベローズ2が伸長する際にエア室21が負圧となるた
め、この負圧力によって、外部のエアが吸気口4から吸
気用管9aを介してエア室21内に吸い込まれ、これに
よって、エア室21に新たなエアが確保されるようにな
り、また同時に、第2ベローズ3が伸長する際には液剤
室22が負圧となるため、この負圧力によって、タンク
本体19内の液状洗剤が吸液管5から液剤室22内に吸
い込まれ、これによって、液剤室22に新たな液状洗剤
が確保されるようになっている。
【0039】なお、液状洗剤の補充は、キャップ18を
外してボディカバー11の上方開口部から行う。特に、
ムースディスペンサの使い始めにおいては、第2ベロー
ズ3の液剤室22内には液状洗剤が確保されていない状
態となっているため、最初にボディカバー11を数回押
して、液剤室22に液状洗剤を確保してから使用するよ
うにしておく。
【0040】そして、上記のムースディスペンサにあっ
ては、その小型化を可能とすることができるようになっ
ている。
【0041】すなわち、液状洗剤が確保されるタンク本
体19に、ボディカバー11の押圧操作によってエアを
ムース吐出部1に供給する第1ベローズ2と、これと同
時に液状洗剤をムース吐出部1に供給する第2ベローズ
3とを内蔵し、さらに、タンク本体19に、液状洗剤を
発泡させる混合室20を有したムース吐出部1を設けた
ことによって、ムースディスペンサを全体的にコンパク
トにまとめることができることとなる。
【0042】つまり、ムースディスペンサの主体をなす
タンク本体19は、液状洗剤を確保する機能を有してい
るために、従来において、液状洗剤を確保するために外
部に設置する必要があった液剤用タンクが不要となる。
また、ボディカバー11の操作で伸縮動作させることに
よりエアを混合室20に供給する第1ベローズ2と、こ
れとともに伸縮動作させることにより液状洗剤を混合室
20に供給する第2ベローズ3とがタンク本体19に内
蔵されているため、従来において、エアを供給するため
に必要であったエアコンプレッサや、液状洗剤を供給す
るために必要であったポンプといった外部機器が不要と
なる。従って、上記のムースディスペンサにあっては、
液状洗剤を確保するタンクの機能と、エアおよび液状洗
剤を供給するポンプ機能と、液状洗剤を発泡させる発泡
機能とをユニットとして一つにまとめることができるこ
ととなり、全体としての小型化が可能となる。
【0043】また、上記のムースディスペンサにあって
は、得られるムースの質を安定させることができるよう
になっている。
【0044】すなわち、連動手段であるボディカバー1
1を押圧操作した際に、混合室20にエアを供給する第
1ベローズ2と、混合室20に液状洗剤を供給する第2
ベローズ3とが同時に同量だけ変位するようになってい
るため、混合室20でのエアと液状洗剤との混合比が常
に安定するようになっている。
【0045】つまり、第1ベローズ2と第2ベローズ3
とは、互いに伸縮方向と平行に並列状態で配置されてい
るため、ボディカバー11が押圧されると、第1ベロー
ズ2と第2ベローズ3とが同時に変位し始めて、両者が
同じ速度で圧縮されることとなる。このために、圧縮時
において、第1ベローズ2から通気用管8aに流出する
エアの単位時間当たりの流量と、第2ベローズ3から通
液用管7aに流出する液状洗剤の単位時間当たりの流量
との比は常に一定値となる。従って、供給口24aから
供給されるエアと、供給口24bから供給される液状洗
剤とは、混合室20内において常に一定の体積比で混合
されることとなるため、これによって、混合室20で形
成されるムースが常に同じ発泡量で得られることとな
り、ムースの比重量を安定させることができるようにな
っている。
【0046】この場合、一回の作動でノズル6から得ら
れるムースの吐出量は、ストッパ27で規制される第1
ベローズ2および第2ベローズ3の変位量によって決定
される。そして、前述したように、得られるムースの比
重量Hは、H=(b×C)/(a+b)として求められ
るが(a:第1ベローズ(エア室)の体積、b:第2ベ
ローズの体積、C:液状洗剤の比重)、ここでは比重C
はほぼ1と考えてよいため、比重量はH=b/(a+
b)として求められる。そこで、所望の比重量のムース
を得るためには、まず第1ベローズ2および第2ベロー
ズ3の変位量を決定したのち、混合すべきエアの体積a
と液状洗剤の体積bとの体積比に応じて演算することに
より、第1ベローズ2および第2ベローズ3の有効径を
決定すればよいこととなる。
【0047】次に、第2実施例を図3に示す。すなわ
ち、図3に示すムースディスペンサは、ボディ43とボ
ディカバー41とで形成され、液剤である液状洗剤が充
填可能となっているタンク本体49に、その内部空所を
外部に導通させる吸気口34と、スプリング45で付勢
されて出没動作が可能であるとともに、通気路54aお
よび通液路54bを有する連動手段である手押し部54
とを設け、タンク本体49内に、エア室51を形成する
第1ベローズ32と、液剤室52を形成する第2ベロー
ズ33とを設け、第1ベローズ32に、吸気口34から
エアを導く吸気用管39aが接続されるとともに、エア
を導出する通気路54aが接続され、第2ベローズ33
に、タンク本体49内の液状洗剤を吸入する吸液管35
が接続されるとともに、液状洗剤を導出する通液路54
bが接続され、この第1ベローズ32および第2ベロー
ズ33は、一端がタンク本体49に、また他端が手押し
部54にそれぞれ固定されて手押し部54の出没動作と
ともに伸縮が可能であり、さらに、手押し部54に、通
気路54aおよび通液路54bと連通する混合室50
と、これを外部に導通させるノズル36とを有するムー
ス吐出部31を設けている。
【0048】そして、連動手段である手押し部54を押
圧操作した際、第1ベローズ32と第2ベローズ33と
が同時に変位することにより、エア室51内のエアと液
剤室52内の液状洗剤とがムース吐出部31の混合室5
0に供給されて、この混合室50内で同時に混合され、
これにより液状洗剤が発泡してムース状に形成され、こ
ののち、ノズル36からムースが吐出されるようになっ
ている。このとき、第1ベローズ32と第2ベローズ3
3とが同時に変位することにより、エアと液状洗剤とは
常に所定の体積比で混合室50に供給されることとなる
ため、この結果、得られるムースの質を安定させること
ができるようになっている。
【0049】図3において、タンク本体49は、ボディ
43とボディカバー41とで全体として筒状をなすよう
に形成され、その内部に液状洗剤を確保するための空所
を有しているもので、このタンク本体49には、内部空
所を下方に開口させる吸気口34が形成されている。そ
して、図示しない洗面台に固定されたアームにボディ4
3が取り付けられることにより、タンク本体49が洗面
台に固定される。また、タンク本体49の一方を形成す
るボディカバー41には、上方に開口する補給口41a
が形成され、この補給口41aから液状洗剤を補給する
ことができるようになっていて、通常では開口部がキャ
ップ48で閉塞されている。
【0050】タンク本体49内には、第1ベローズ32
と第2ベローズ33とを設ける。第1ベローズ32およ
び第2ベローズ33は、例えば金属や樹脂等で筒状に形
成され、その軸線方向への伸縮変位が可能となっている
もので、第2ベローズ33が、その軸線を第1ベローズ
32の軸線と一致させた状態で第1ベローズ32の内側
に設けられる。このとき、第1ベローズ32および第2
ベローズ33は、それぞれの上端開口部が移動体56で
閉塞されるとともに、下端開口部が固定体55で閉塞さ
れていて、第2ベローズ33内には液剤室52が、また
第1ベローズ32と第2ベローズ33との対向面間には
エア室51がそれぞれ形成されている。
【0051】そして、第1ベローズ32および第2ベロ
ーズ33を、その軸線がタンク本体49の軸線と一致し
た状態で配置し、さらに、固定体55をボディ43に、
また移動体56を連動手段である手押し部54にそれぞ
れ固定する。連動部材である手押し部54は、軸状をな
し、その内部に通気路54aと通液路54bとが形成さ
れているもので、タンク本体49の上部に設けられた貫
通孔49aに出没自在に挿通されていて、これによっ
て、移動体56が、手押し部54の出没動作に応じて一
体に上下動するようになり、また、手押し部54の出没
動作に伴って、第1ベローズ32および第2ベローズ3
3が、それぞれ移動体56とともに一体となって軸線方
向へ変位するようにしている。このとき、手押し部54
と貫通孔49aとの対向面間にシールリング42が設け
られることにより、手押し部54とタンク本体49との
間が相対移動可能な状態でシールされるようになってい
る。
【0052】また、固定体55には、その中心部に移動
体56に接離可能なストッパ57が形成されていて、第
1ベローズ32および第2ベローズ33が短縮変位した
ときに、所定の変位量の位置でストッパ57が移動体5
6に当接・係止して、それ以上第1ベローズ32および
第2ベローズ33が短縮変位することを阻止し、変位量
の規制を行うようにしている。
【0053】さらに、固定体55と移動体56との間に
は、スプリング45が配設される。このスプリング45
は、所謂圧縮コイルばねであって、固定体55と移動体
56との間に配設されることにより、移動体56を固定
体55から離間する方向へ付勢するとともに、手押し部
54が貫通孔49aより出没可能となるようにするもの
で、第1ベローズ32および第2ベローズ33が圧縮さ
れた際には、このスプリング45に弾性力が生じること
となる。この際、手押し部54におけるタンク本体49
の内側の部位の一部は、タンク本体49の貫通孔49a
に挿通不能な大きさで形成されていて、常態にあって
は、スプリング45の付勢力でそれ以上に手押し部54
が突出しないように規制されている。
【0054】そして、固定体55には、吸気用管39a
と吸液管35とが接続される。このとき、第1ベローズ
32のエア室51とタンク本体49の吸気口34との間
が吸気用管39aを介して接続されるとともに、その吸
気用管39aの途中にエア流入用チェッキ弁39が設け
られていて、これにより、吸気口34とエア室51とが
吸気用管39aを介して連通すると同時に、チェッキ弁
39によって、吸気口34からエア室51へ向かう方向
へのみのエアの流通が許容されるようにしている。ま
た、第2ベローズ33の液剤室52は、吸液管35を介
してタンク本体49の内部空所と連通し、さらに、その
吸液管35の途中に液剤流入用チェッキ弁40が設けら
れ、このチェッキ弁40によって、タンク本体49の内
部空所から液剤室52へ向かう方向へのみの液剤の流通
が許容されるようにしている。なお、この場合、タンク
本体49に入っている液剤である液状洗剤が少ない状態
にあるときでも、吸液を行うことができるようにするた
めには、吸液管35の先端開口部をタンク本体49の底
部近傍に配置しておくことが望ましい。
【0055】他方、移動体56には、第1ベローズ32
と通気路54aとを連通させ、かつ第2ベローズ33と
通液路54bとを連通させた状態で、手押し部54が接
続される。まず、第1ベローズ32のエア室51は、エ
ア流出用チェッキ弁38を介して手押し部54の通気路
54aと連通するようにし、これにより、エア室51か
ら通気路54aへ向かう方向へのみのエアの流通が許容
されるようにしている。また、第2ベローズ33の液剤
室52は、液剤流出用チェッキ弁37を介して手押し部
54の通液路54bと連通するようにし、これにより、
液剤室52から通液路54bへ向かう方向へのみの液状
洗剤の流通が許容されるようにしている。
【0056】手押し部54の上端部において、通気路5
4aおよび通液路54bが開口する部位にはムース吐出
部31を設ける。このムース吐出部31は、その内部に
形成される混合室50と、これを外部の洗面部側に開口
させるノズル36とを有しているもので、混合室50が
通気路54aおよび通液路54bと連通した状態でムー
ス吐出部31を手押し部54に取り付け、これにより、
手押し部54の通気路54aおよび通液路54bが混合
室50を介してノズル36と連通するようになってい
る。
【0057】ムース吐出部31の混合室50は、通気路
54aから供給されるエアと、通液路54bから供給さ
れる液状洗剤とを混合する構造となっている。例えば、
混合室50内に、供給されたエアおよび液状洗剤の流通
を阻害する障害物が配設され、この障害物によって、エ
アおよび液状洗剤が混合室50に流入した直後にその流
れを乱し、この結果としてエアと液状洗剤との混合を促
進するようにしたり、あるいは、通気路54aおよび通
液路54bからノズル36に至る流路の途中にメッシュ
(網)を配設し、このメッシュにエアおよび液状洗剤が
通過する際に生じる渦のエネルギーを利用して、エアお
よび液状洗剤の混合を促進するようにしたり、また、混
合室50にエアおよび液状洗剤が流入した後に、エアと
液状洗剤とをそれぞれ別々に螺旋状に案内するととも
に、最終的に両者をぶつけるようにした流路を形成し、
これによって、エアおよび液状洗剤の混合を促進したり
するものが考えられる。
【0058】次に、上記のものの作用を説明する。この
ムースディスペンサは、上記のように構成したので、連
動手段である手押し部54を押圧操作した際、第1ベロ
ーズ32と第2ベローズ33とが同時に変位することに
よって、第1ベローズ32のエア室51内のエアと、第
2ベローズ33の液剤室52内の液状洗剤とが同時にム
ース吐出部31の混合室50に供給され、そしてこの混
合室50内において液状洗剤が発泡されてムース状に形
成されることとなり、こののち、ノズル36からムース
が得られるようになっている。
【0059】まず、常態にあっては、第1ベローズ32
および第2ベローズ33は、その弾性力とスプリング4
5の付勢力とで伸長され、手押し部54が所定の位置で
停止した状態となっていて、このとき、第1ベローズ3
2のエア室51には吸気口34から吸い込まれたエアが
確保され、また第2ベローズ33の液剤室52にはタン
ク本体49内から吸い込まれた液状洗剤が確保されてい
る。
【0060】この状態から手押し部54を下方へ押圧し
て貫通孔49aから没入させると、これに固定された移
動体56がスプリング45の付勢力に抗して手押し部5
4とともに下動し、これに伴って、第1ベローズ32お
よび第2ベローズ33が同時に同じ変位量だけ圧縮され
る。すると、第1ベローズ32の圧縮時の圧力によっ
て、エア室51内のエアが、通気路54aを通ってムー
ス吐出部31の混合室50に供給され、また同時に、第
2ベローズ33の圧縮時の圧力によって、液剤室52の
液状洗剤が通液路54bを通って混合室50に供給さ
れ、こののち、混合室50において、エアと液状洗剤と
が合流することにより混合され、これによって、液状洗
剤が発泡してムース状に形成されることになる。続い
て、混合室50で形成されたムースは、ノズル36から
外部へ噴出するように吐出されることとなる。
【0061】次いで、手押し部54を押圧していた手を
離すと、第1ベローズ32および第2ベローズ33の弾
性力とスプリング45の弾性力との相乗作用によって、
移動体56が手押し部54とともに上動し、これに伴っ
て、第1ベローズ32および第2ベローズ33が同時に
伸長し、これとともに手押し部54が貫通孔49aから
突出動作して復元することとなる。この復元過程におい
ては、第1ベローズ32が伸長する際にエア室51が負
圧となるため、この負圧力によって、外部のエアが吸気
口34から吸気用管39aを介してエア室51内に吸い
込まれ、これによって、エア室51に新たなエアが確保
されるようになり、また同時に、第2ベローズ33が伸
長する際には液剤室52が負圧となるため、この負圧力
によって、タンク本体49内の液状洗剤が吸液管35か
ら液剤室52内に吸い込まれ、これによって、液剤室5
2に新たな液状洗剤が確保されるようになっている。
【0062】なお、液状洗剤の補給は、キャップ48を
外して、タンク本体49に形成された補給口41aから
行う。特に、ムースディスペンサの使い始めにおいて
は、第2ベローズ33の液剤室52内には液状洗剤が確
保されていない状態となっているため、最初に手押し部
54を数回押して、液剤室52に液状洗剤を確保してか
ら使用するようにしておく。
【0063】そして、上記のムースディスペンサにあっ
ては、その小型化を可能とすることができるようになっ
ている。
【0064】すなわち、液状洗剤が確保されるタンク本
体49に、手押し部54の操作によって、エアをムース
吐出部31に供給する第1ベローズ32と、これと同時
に液状洗剤をムース吐出部31に供給する第2ベローズ
33とを内蔵し、さらに、手押し部54に、液状洗剤を
発泡させる混合室50を有したムース吐出部31を設け
たことによって、ムースディスペンサを全体的にコンパ
クトにまとめることができることとなる。
【0065】つまり、ムースディスペンサの主体をなす
タンク本体49は、液状洗剤を確保する機能を有してい
るために、従来において、液状洗剤を確保するために外
部に設置する必要があった液剤用タンクが不要となる。
また、手押し部54の操作で伸縮動作させることにより
エアを混合室50に供給する第1ベローズ32と、これ
とともに伸縮動作させることにより液状洗剤を混合室5
0に供給する第2ベローズ33とがタンク本体49に内
蔵されているため、従来において、エアを供給するため
に必要であったエアコンプレッサや、液状洗剤を供給す
るために必要であったポンプといった外部機器が不要と
なる。従って、上記のムースディスペンサにあっては、
液状洗剤を確保するタンクの機能と、エアおよび液状洗
剤を供給するポンプ機能と、液状洗剤を発泡させる発泡
機能とをユニットとして一つにまとめることができるこ
ととなり、全体としての小型化が可能となる。
【0066】また、上記のムースディスペンサにあって
は、得られるムースの質を安定させることができるよう
になっている。
【0067】すなわち、連動手段である手押し部54を
押圧操作した際に、混合室50にエアを供給する第1ベ
ローズ32と、混合室50に液状洗剤を供給する第2ベ
ローズ33とが同時に同量だけ変位するようになってい
るため、混合室50でのエアと液状洗剤との混合比が常
に安定するようになっている。
【0068】つまり、第1ベローズ32と第2ベローズ
33とは、互いに伸縮方向と平行に並列状態で配置され
ているため、手押し部54が押圧されると、第1ベロー
ズ32と第2ベローズ33とが同時に変位し始めて、両
者が同じ速度で圧縮されることとなる。このために、圧
縮時において、第1ベローズ32から手押し部54の通
気路54aに流出するエアの単位時間当たりの流量と、
第2ベローズ33から手押し部54の通液路54bに流
出する液状洗剤の単位時間当たりの流量との比は常に一
定値となる。従って、手押し部54の通気路54aから
供給されるエアと、通液路54bから供給される液状洗
剤とは、混合室50内において常に一定の体積比で混合
されることとなるため、これによって、混合室50で形
成されるムースが常に同じ発泡量で得られることとな
り、ムースの比重量を安定させることができるようにな
っている。
【0069】なお、この場合、一回の作動でノズル36
から得られるムースの吐出量は、ストッパ57で規制さ
れる第1ベローズ32および第2ベローズ33の変位量
によって決定される。そして、前述したように、得られ
るムースの比重量Hは、H=(b×C)/(a+b)で
求められるが(a:第1ベローズ(エア室)の体積、
b:第2ベローズの体積、C:液状洗剤の比重)、ここ
では比重Cはほぼ1と考えてよいため、比重量はH=b
/(a+b)として求められる。従って、所望の比重量
のムースを得るためには、まず第1ベローズ32および
第2ベローズ33の変位量を決定したのち、混合すべき
エアの体積aと液状洗剤の体積bとの体積比に応じて演
算することにより、第1ベローズ32および第2ベロー
ズ33の有効径を決定すればよいこととなる。
【0070】次に、第3実施例を図4に示す。すなわ
ち、図4に示すムースディスペンサは、ボディ73とボ
ディカバー71とで形成され、液剤である液状洗剤が充
填可能となっているタンク本体79に、その内部空所を
外部に導通させる吸気口64と、スプリング75で付勢
されて出没動作が可能な連動手段である手押し部84
と、混合室80を有するとともに、この混合室80を外
部に導通させるノズル66を有したムース吐出部61と
を設け、タンク本体79内に、エア室81を形成する第
1ベローズ62と、液剤室82を形成する第2ベローズ
63とを設け、第1ベローズ62に、吸気口64からエ
アを導く吸気用管69aが接続されるとともに、エアを
混合室80へ導く通気用管68aが接続され、第2ベロ
ーズ63に、タンク本体79内の液状洗剤を吸入する吸
液管65が接続されるとともに、液状洗剤を混合室80
へ導く通液用管67aが接続され、この第1ベローズ6
2および第2ベローズ63は、一端がタンク本体79
に、また他端が手押し部84にそれぞれ固定されて手押
し部84の出没動作とともに伸縮が可能である。
【0071】そして、連動手段である手押し部84を押
し上げた際、第1ベローズ62と第2ベローズ63とが
同時に変位することにより、エア室81内のエアと液剤
室82内の液状洗剤とがムース吐出部61の混合室80
に供給されて、この混合室80内で同時に混合され、こ
れにより液状洗剤が発泡してムース状に形成され、この
のち、ムースがノズル66から吐出されるようになって
いる。このとき、第1ベローズ62と第2ベローズ63
とが同時に変位することにより、エアと液状洗剤とは常
に所定の体積比で混合室80に供給されることとなるた
め、この結果、得られるムースの質を安定させることが
できるようになっている。
【0072】図4において、タンク本体79は、ボディ
73とボディカバー71とで全体として筒状をなすよう
に形成され、その内部に液状洗剤を確保するための空所
を有しているもので、このタンク本体79には、内部空
所を下方に開口させる吸気口64が形成されるととも
に、ムース吐出部61が設けられる。そして、図示しな
い洗面台に固定されたアーム74にボディ73が取り付
けられることにより、タンク本体79が洗面台に固定さ
れる。また、タンク本体79の一方を形成するボディカ
バー71には、上方への開口部を有し、この開口部から
液状洗剤を補給することができるようになっていて、通
常では開口部がキャップ78で閉塞されている。
【0073】タンク本体79内には、第1ベローズ62
と第2ベローズ63とを設ける。第1ベローズ62およ
び第2ベローズ63は、例えば金属や樹脂等で筒状に形
成され、その軸線方向への伸縮変位が可能となっている
もので、第2ベローズ63が、その軸線を第1ベローズ
62の軸線と一致させた状態で第1ベローズ62の内側
に設けられる。このとき、第1ベローズ62および第2
ベローズ63は、それぞれの上端開口部が固定体85で
閉塞されるとともに、下端開口部が移動体86で閉塞さ
れていて、第2ベローズ63内には液剤室82が、また
第1ベローズ62と第2ベローズ63との対向面間には
エア室81がそれぞれ形成されている。
【0074】そして、第1ベローズ62および第2ベロ
ーズ63を、その軸線がタンク本体79の軸線と一致し
た状態で配置し、さらに、固定体85をタンク本体79
に固定し、また移動体86を連動手段である手押し部8
4に当接可能な状態となるようにしておく。手押し部8
4は、軸状をなしているもので、タンク本体79の底部
に設けられた貫通孔79aに出没自在に挿通されてい
て、これによって、移動体86が、手押し部84の出没
動作に応じて一体に上下動するようになり、また、手押
し部84の出没動作に伴って、第1ベローズ62および
第2ベローズ63が、それぞれ移動体86とともに一体
となって軸線方向へ変位するようにしている。このと
き、手押し部84と貫通孔79aとの対向面間にシール
リング72が設けられることにより、手押し部84とタ
ンク本体79との間が相対移動可能な状態でシールされ
るようになっている。
【0075】また、移動体86には、その中心部に固定
体85に接離可能なストッパ87が形成されていて、第
1ベローズ62および第2ベローズ63が短縮変位した
ときに、所定の変位量の位置でストッパ87が固定体8
5に当接・係止して、それ以上に第1ベローズ62およ
び第2ベローズ63が短縮変位することを阻止し、変位
量の規制を行うようにしている。
【0076】さらに、固定体85と移動体86との間に
は、スプリング75が配設される。このスプリング75
は、所謂圧縮コイルばねであって、固定体85と移動体
86との間に配設されることにより、移動体86を固定
体85から離間する方向へ付勢するとともに、連動手段
である手押し部84が貫通孔79aより出没可能となる
ようにするもので、第1ベローズ62および第2ベロー
ズ63が圧縮された際には、このスプリング75に弾性
力が生じることとなる。この際、手押し部84における
タンク本体79の内側の部位の一部は、タンク本体79
の貫通孔79aに挿通不能な大きさで形成されていて、
常態にあっては、スプリング75の付勢力でそれ以上に
手押し部84が突出しないように規制されている。
【0077】そして、まず移動体86には、吸気用管6
9aと吸液管65とが接続される。このとき、第1ベロ
ーズ62のエア室81とタンク本体79の吸気口64と
の間が吸気用管69aを介して接続されるとともに、そ
の吸気用管69aの途中にエア流入用チェッキ弁69が
設けられていて、これにより、吸気口64とエア室81
とが吸気用管69aを介して連通すると同時に、チェッ
キ弁69によって、吸気口64からエア室81へ向かう
方向へのみのエアの流通が許容されるようにしている。
また、第2ベローズ63の液剤室82は、吸液管65を
介してタンク本体79の内部空所と連通し、さらに、そ
の吸液管65の途中に液剤流入用チェッキ弁70が設け
られ、このチェッキ弁70によって、タンク本体79の
内部空所から液剤室82へ向かう方向へのみの液剤の流
通が許容されるようにしている。なお、この場合、タン
ク本体79に入っている液剤である液状洗剤が少ない状
態にあるときでも、吸液を行うことができるようにする
ためには、吸液管65の先端開口部をタンク本体79の
底部近傍に配置しておくことが望ましい。
【0078】次いで、移動体86には、通気用管68a
と通液用管67aとが接続される。このとき、第1ベロ
ーズ62のエア室81とムース吐出部61との間が通気
用管68aを介して接続されるとともに、その通気用管
68aの途中にエア流出用チェッキ弁68が設けられて
いて、これにより、エア室81とムース吐出部61とが
通気用管68aを介して連通すると同時に、チェッキ弁
68によって、エア室81からムース吐出部61へ向か
う方向へのみのエアの流通が許容されるようにしてい
る。また、第2ベローズ63の液剤室82とムース吐出
部61との間が通液用管67aを介して接続されるとと
もに、その通液用管67aの途中に液剤流出用チェッキ
弁67が設けられていて、これにより、液剤室82とム
ース吐出部61とが通液用管67aを介して連通すると
同時に、チェッキ弁67によって、液剤室82からムー
ス吐出部61へ向かう方向へのみの液状洗剤の流通が許
容されるようにしている。
【0079】タンク本体79に設けられたムース吐出部
61は、その内部に形成される混合室80と、これを外
部の洗面部側に開口させるノズル66と、混合室80を
タンク本体79の内側に導通させる供給口64a、64
bとを有しているもので、供給口64aに通気用管68
aが、また供給口64bに通液用管67aがそれぞれ接
続されることにより、第1ベローズ62のエア室81が
通気用管68aを介して混合室80と連通し、また第2
ベローズ63の液剤室82が通液用管67aを介して混
合室80と連通するようになっている。
【0080】ムース吐出部61の混合室80は、通気用
管68aから供給口64aを介して供給されるエアと、
通液用管67aから供給口64bを介して供給される液
状洗剤とを混合する構造となっている。例えば、混合室
80内に、供給されたエアおよび液状洗剤の流通を阻害
する障害物が配設され、この障害物によって、エアおよ
び液状洗剤が混合室80に流入した直後にその流れを乱
し、この結果としてエアと液状洗剤との混合を促進する
ようにしたり、あるいは、供給口64a、64bからノ
ズル66に至る流路の途中にメッシュ(網)を配設し、
このメッシュにエアおよび液状洗剤が通過する際に生じ
る渦のエネルギーを利用して、エアおよび液状洗剤の混
合を促進するようにしたり、また、混合室80にエアお
よび液状洗剤が流入した後に、エアと液状洗剤とをそれ
ぞれ別々に螺旋状に案内するとともに、最終的に両者を
ぶつけるようにした流路を形成し、これによって、エア
および液状洗剤の混合を促進したりするものが考えられ
る。
【0081】このとき、得られたムースの受け取りが容
易になされるようにするためには、ムース吐出部61を
タンク本体79の下部に設けて、ノズル66を下方に向
けるようにすることが望ましい。なお、76、77はO
リングであって、Oリング76は固定体85と第2ベロ
ーズ63との間をシールするもので、またOリング77
は移動体86と第2ベローズ63との間をシールするも
のである。
【0082】次に、上記のものの作用を説明する。この
ムースディスペンサは、上記のように構成したので、連
動手段である手押し部84を押し上げると、第1ベロー
ズ62と第2ベローズ63とが同時に変位することによ
って、第1ベローズ62のエア室81内のエアと、第2
ベローズ63の液剤室82内の液状洗剤とが同時にムー
ス吐出部61の混合室80に供給され、そしてこの混合
室80内において液状洗剤が発泡されてムース状に形成
されることとなり、こののち、ノズル66からムースが
得られるようになっている。
【0083】まず、常態にあっては、第1ベローズ62
および第2ベローズ63は、その弾性力とスプリング7
5の付勢力とで伸長され、手押し部84が所定の位置で
停止した状態となっていて、このとき、第1ベローズ6
2のエア室81には吸気口64から吸い込まれたエアが
確保され、また第2ベローズ63の液剤室82にはタン
ク本体79内から吸い込まれた液状洗剤が確保されてい
る。
【0084】この状態から手押し部84を押し上げて貫
通孔79aから没入させると、これに固定された移動体
86が手押し部84で押し上げられてスプリング75の
付勢力に抗して上動し、これに伴って、第1ベローズ6
2および第2ベローズ63が同時に同じ変位量だけ圧縮
される。すると、第1ベローズ62の圧縮時の圧力によ
って、エア室81内のエアが、通気用管68aを通って
ムース吐出部61の混合室80に供給され、また同時
に、第2ベローズ63の圧縮時の圧力によって、液剤室
82の液状洗剤が通液用管67aを通って混合室80に
供給され、こののち、混合室80において、エアと液状
洗剤とが合流することにより混合され、これによって、
液状洗剤が発泡してムース状に形成されることになる。
続いて、混合室80で形成されたムースは、ノズル66
から外部へ噴出するように吐出されることとなる。
【0085】次いで、手押し部84を押し上げていた手
を離すと、第1ベローズ62および第2ベローズ63の
弾性力とスプリング75の弾性力との相乗作用によっ
て、移動体86が手押し部84とともに下動し、これに
伴って、第1ベローズ62および第2ベローズ63が同
時に伸長し、これとともに手押し部84が貫通孔79a
から突出動作して復元することとなる。この復元過程に
おいては、第1ベローズ62が伸長する際にエア室81
が負圧となるため、この負圧力によって、外部のエアが
吸気口64から吸気用管69aを介してエア室81内に
吸い込まれ、これによって、エア室81に新たなエアが
確保されるようになり、また同時に、第2ベローズ63
が伸長する際には液剤室82が負圧となるため、この負
圧力によって、タンク本体79内の液状洗剤が吸液管6
5から液剤室82内に吸い込まれ、これによって、液剤
室82に新たな液状洗剤が確保されるようになってい
る。
【0086】なお、液状洗剤の補給は、キャップ78を
外して、タンク本体79に形成された上方開口部から行
う。特に、ムースディスペンサの使い始めにおいては、
第2ベローズ63の液剤室82内には液状洗剤が確保さ
れていない状態となっているため、最初に手押し部84
を数回押して、液剤室82に液状洗剤を確保してから使
用するようにしておく。
【0087】そして、上記のムースディスペンサにあっ
ては、その小型化を可能とすることができるようになっ
ている。
【0088】すなわち、液状洗剤が確保されるタンク本
体79に、手押し部84の操作によって、エアをムース
吐出部61に供給する第1ベローズ62と、これと同時
に液状洗剤をムース吐出部61に供給する第2ベローズ
63とを内蔵するとともに、液状洗剤を発泡させる混合
室80を有したムース吐出部61を設けたことによっ
て、ムースディスペンサを全体的にコンパクトにまとめ
ることができることとなる。
【0089】つまり、ムースディスペンサの主体をなす
タンク本体79は、液状洗剤を確保する機能を有してい
るために、従来において、液状洗剤を確保するために外
部に設置する必要があった液剤用タンクが不要となる。
また、手押し部84の操作で伸縮動作させることにより
エアを混合室80に供給する第1ベローズ62と、これ
とともに伸縮動作させることにより液状洗剤を混合室8
0に供給する第2ベローズ63とがタンク本体79に内
蔵されているため、従来において、エアを供給するため
に必要であったエアコンプレッサや、液状洗剤を供給す
るために必要であったポンプといった外部機器が不要と
なる。従って、上記のムースディスペンサにあっては、
液状洗剤を確保するタンクの機能と、エアおよび液状洗
剤を供給するポンプ機能と、液状洗剤を発泡させる発泡
機能とをユニットとして一つにまとめることができるこ
ととなり、全体としての小型化が可能となる。
【0090】また、上記のムースディスペンサにあって
は、得られるムースの質を安定させることができるよう
になっている。
【0091】すなわち、連動手段である手押し部84を
押し上げた際に、混合室80にエアを供給する第1ベロ
ーズ62と、混合室80に液状洗剤を供給する第2ベロ
ーズ63とが同時に同量だけ変位するようになっている
ため、混合室80でのエアと液状洗剤との混合比が常に
安定するようになっている。
【0092】つまり、第1ベローズ62と第2ベローズ
63とは、互いに伸縮方向と平行に並列状態で配置され
ているため、手押し部84が押し上げられると、第1ベ
ローズ62と第2ベローズ63とが同時に変位し始め
て、両者が同じ速度で圧縮されることとなる。このため
に、圧縮時において、第1ベローズ62から通気用管6
8aに流出するエアの単位時間当たりの流量と、第2ベ
ローズ63から通液用管67aに流出する液状洗剤の単
位時間当たりの流量との比は常に一定値となる。従っ
て、供給口64aから供給されるエアと、供給口64b
から供給される液状洗剤とは、混合室80内において常
に一定の体積比で混合されることとなるため、これによ
って、混合室80で形成されるムースが常に同じ発泡量
で得られることとなり、ムースの比重量を安定させるこ
とができるようになっている。
【0093】なお、この場合、一回の作動でノズル66
から得られるムースの吐出量は、ストッパ87で規制さ
れる第1ベローズ62および第2ベローズ63の変位量
によって決定される。そして、前述したように、得られ
るムースの比重量Hは、H=(b×C)/(a+b)で
求められるが(a:第1ベローズ(エア室)の体積、
b:第2ベローズの体積、C:液状洗剤の比重)、ここ
では比重Cはほぼ1と考えてよいため、比重量はH=b
/(a+b)として求められる。従って、所望の比重量
のムースを得るためには、まず第1ベローズ62および
第2ベローズ63の変位量を決定したのち、混合すべき
エアの体積aと液状洗剤の体積bとの体積比に応じて演
算することにより、第1ベローズ62および第2ベロー
ズ63の有効径を決定すればよいこととなる。
【0094】次に、第4実施例を図5に示す。すなわ
ち、図5に示すムースディスペンサは、ボディ103
と、スプリング105a、105bで付勢されてボディ
103と相対移動が可能な連動手段であるボディカバー
101とで形成され、液剤である液状洗剤が充填可能と
なっているタンク本体109に、その内部空所を外部に
導通させる吸気口94と供給口114a、114bとを
形成し、タンク本体109内に、エア室111を形成す
る第1シリンダ92aおよび第1ピストン92bと、液
剤室112を形成する第2シリンダ93aおよび第2ピ
ストン93bとを設け、第1シリンダ92aおよび第1
ピストン92bに、吸気口94からエアを導く吸気用管
99aが接続されるとともに、供給口114aへエアを
導く通気用管98aが接続され、第2シリンダ93aお
よび第2ピストン93bに、タンク本体109内の液状
洗剤を吸入する吸液管95が接続されるとともに、供給
口114bへ液状洗剤を導く通液用管97aが接続さ
れ、この第1ピストン92bおよび第2ピストン93b
はボディカバー101に、また第1シリンダ92aおよ
び第2シリンダ93aはボディ103にそれぞれ固定さ
れてボディカバー101の移動とともに伸縮が可能であ
り、さらに、タンク本体109に、供給口114a、1
14bと連通する混合室110と、これを外部に導通さ
せるノズル96とを有するムース吐出部91を設けてい
る。
【0095】そして、連動手段であるボディカバー10
1を押圧操作した際、第1ピストン92bと第2ピスト
ン93bとが同時に変位することにより、エア室111
内のエアと液剤室112内の液状洗剤とがムース吐出部
91の混合室110に供給されて、この混合室110内
で同時に混合され、これにより液状洗剤が発泡してムー
ス状に形成され、こののち、ムースがノズル96から吐
出されるようになっている。このとき、第1ピストン9
2bと第2ピストン93bとが同時に変位することによ
り、エアと液状洗剤とは常に所定の体積比で混合室11
0に供給されることとなるため、得られるムースの質を
安定させることができるようになっている。
【0096】図5において、タンク本体109は、ボデ
ィ103と、連動手段であるボディカバー101とで全
体として筒状をなすように形成され、その内部に液状洗
剤を確保するための空所を有しているもので、図示しな
い洗面台に固定されたアーム104にボディ103が取
り付けられることにより、タンク本体109が洗面台に
固定される。また、タンク本体109の一方を形成する
ボディカバー101には、上方に開口する開口部が形成
され、この開口部から液状洗剤を補充することができる
ようになっていて、通常では開口部がキャップ108で
閉塞されている。
【0097】このとき、連動手段であるボディカバー1
01は、その軸線方向に上下動可能な状態で下端部がボ
ディ103に被嵌されていて、さらに、ボディ103と
の対向面間にシールリング102が設けられることによ
り、ボディカバー101とボディ103との間が相対移
動可能な状態でシールされるようになっている。また、
このタンク本体109には、内部空所を下方に開口させ
る吸気口94と、ボディカバー101を貫通し、図示し
ない洗面台の洗面部側に開口する供給口114a、11
4bとが形成される。
【0098】タンク本体109内には、第1シリンダ9
2aと第2シリンダ93aとを設ける。第1シリンダ9
2aおよび第2シリンダ93aは、例えば金属や樹脂等
で筒状に形成され、第1シリンダ92aにはこれに出没
自在に挿通される第1ピストン92bが、また第2シリ
ンダ93aにはこれに出没自在に挿通される第2ピスト
ン93bがそれぞれ設けられているもので、第1シリン
ダ92a内には、第1ピストン92bと協働して形成さ
れるエア室111を有し、また第2シリンダ93a内に
は、第2ピストン93bと協働して形成される液剤室1
12を有している。そして、第1シリンダ92aと第2
シリンダ93aとは、互いにその軸線が平行となるよう
にして並列状態に配置される。このとき、第1ピストン
92bと第2ピストン93bとはボディカバー101に
固定され、また、第1シリンダ92aと第2シリンダ9
3aとはボディ103に固定され、これにより、第1ピ
ストン92bおよび第2ピストン93bが、ボディカバ
ー101と一体に上下動するようになり、また、このボ
ディカバー101の上下動に伴って、第1シリンダ92
a内のエア室111と第2シリンダ93a内の液剤室1
12とが、それぞれ第1ピストン92bおよび第2ピス
トン93bの上下動とともに変位するようにしている。
【0099】また、第1シリンダ92a内には、第1ピ
ストン92bを軸線方向に付勢するスプリング105a
が、また第2シリンダ93a内には、第2ピストン93
bを軸線方向に付勢するスプリング105bがそれぞれ
配設される。このスプリング105a、105bは、所
謂圧縮コイルばねであって、第1ピストン92bおよび
第2ピストン93bが没入した際に弾性力が生じるよう
になっていて、これにより、第1ピストン92bおよび
第2ピストン93bが固定されたボディカバー101の
上下動を可能としている。
【0100】第1シリンダ92aには吸気用管99aが
接続される。このとき、第1シリンダ92aのエア室1
11とタンク本体109の吸気口94との間が吸気用管
99aを介して接続されるとともに、第1シリンダ92
aのエア流入部にエア流入用チェッキ弁99が設けられ
ていて、これにより、吸気口94とエア室111とが吸
気用管99aを介して連通すると同時に、チェッキ弁9
9によって、吸気口94からエア室111へ向かう方向
へのみのエアの流通が許容されるようにしている。
【0101】第1ピストン92bには通気用管98aが
接続される。この第1ピストン92b内には、第1シリ
ンダ92a内に形成されたエア室111と連通可能な通
気路118が形成されていて、この通気路118とタン
ク本体109の供給口114aとの間が通気用管98a
を介して接続されるとともに、通気路118の途中にエ
ア流出用チェッキ弁98を設けることにより、エア室1
11と供給口114aとが通気路118および通気用管
98aを介して連通すると同時に、チェッキ弁98によ
って、エア室111から供給口114aへ向かう方向へ
のみのエアの流通が許容されるようにしている。
【0102】また、第2シリンダ93aには吸液管95
が接続される。このとき、第2シリンダ93aの液剤室
112は、吸液管95を介してタンク本体109の内部
空所と連通し、さらに、第2シリンダ93aの液剤流入
部に液剤流入用チェッキ弁100が設けられ、このチェ
ッキ弁100によって、タンク本体109の内部空所か
ら液剤室112へ向かう方向へのみの液剤の流通が許容
されるようにしている。なお、この場合、タンク本体1
09に入っている液剤である液状洗剤が少ない状態にあ
るときでも、吸液を行うことができるようにするために
は、吸液管95の先端開口部をタンク本体109の底部
近傍に配置しておくことが望ましい。
【0103】そして、第2ピストン93bには通液用管
97aが接続される。この第2ピストン93b内には、
第2シリンダ93a内に形成された液剤室112と連通
可能な通液路119が形成されていて、この通液路11
9とタンク本体109の供給口114bとの間が通液用
管97aを介して接続されるとともに、通液路119の
途中に液剤流出用チェッキ弁97が設けられることによ
り、液剤室112と供給口114bとが通液路119お
よび通液用管97aを介して連通すると同時に、チェッ
キ弁97によって、液剤室112から供給口114bへ
向かう方向へのみの液状洗剤の流通が許容されるように
している。
【0104】さらに、タンク本体109において、供給
口114a、114bが開口する部位にはムース吐出部
91を設ける。このムース吐出部91は、その内部に形
成される混合室110と、これを外部の洗面部側に開口
させるノズル96とを有しているもので、混合室110
が供給口114a、114bと連通した状態でムース吐
出部91をボディカバー101の外壁に取り付け、これ
により、供給口114a、114bが混合室110を介
してノズル96と連通するようになっている。
【0105】ムース吐出部91の混合室110は、供給
口114aから供給されるエアと、供給口114bから
供給される液状洗剤とを混合する構造となっている。例
えば、混合室110内に、供給されたエアおよび液状洗
剤の流通を阻害する障害物が配設され、この障害物によ
って、エアおよび液状洗剤が供給口114a、114b
から混合室110に流入した直後にその流れを乱し、こ
の結果としてエアと液状洗剤との混合を促進するように
したり、あるいは、供給口114a、114bからノズ
ル96に至る流路の途中にメッシュ(網)を配設し、こ
のメッシュにエアおよび液状洗剤が通過する際に生じる
渦のエネルギを利用して、エアおよび液状洗剤の混合を
促進するようにしたり、また、供給口114a、114
bから混合室110にエアおよび液状洗剤が流入した後
に、エアと液状洗剤とをそれぞれ別々に螺旋状に案内す
るとともに、最終的に両者をぶつけるようにした流路を
形成し、これによって、エアおよび液状洗剤の混合を促
進したりするものが考えられる。
【0106】なお、106、107はOリングであっ
て、Oリング106は第1シリンダ92aと第1ピスト
ン92bとの間をシールするもので、またOリング10
7は第2シリンダ93aと第2ピストン93bとの間を
シールするものである。さらに、117はストッパであ
って、ボディカバー101の内壁に形成されて、ボディ
103と係止可能となっているもので、ボディカバー1
01を押圧した際に、所定の変位量の位置でストッパ1
17がボディ103の一部に係止して、それ以上ボディ
カバー101が変位することを阻止し、変位量の規制を
行うようにしている。
【0107】次に、上記のものの作用を説明する。この
ムースディスペンサは、上記のように構成したので、連
動手段であるボディカバー101を押圧操作した際、第
1ピストン92bと第2ピストン93bとが同時に変位
することによって、第1シリンダ92aのエア室111
内のエアと、第2シリンダ93aの液剤室112内の液
状洗剤とが同時にムース吐出部91の混合室110に供
給され、そしてこの混合室110内において液状洗剤が
発泡されてムース状に形成されることとなり、このの
ち、ノズル96からムースが得られるようになってい
る。
【0108】まず、常態にあっては、第1ピストン92
bおよび第2ピストン93bはスプリング105a、1
05bで付勢されて、ボディカバー101が所定の位置
で停止した状態となっていて、このとき、第1シリンダ
92aのエア室111には吸気口94から吸い込まれた
エアが確保され、また第2シリンダ93aの液剤室11
2にはタンク本体109内から吸い込まれた液状洗剤が
確保されている。
【0109】この状態からボディカバー101のキャッ
プ18を下方へ押圧すると、これに固定された第1ピス
トン92bおよび第2ピストン93bがスプリング10
5a、105bの付勢力に抗してボディカバー101と
ともに下動し、これに伴って、第1ピストン92bおよ
び第2ピストン93bが同時に同じ変位量だけ押圧され
る。すると、第1ピストン92bの圧力によって、エア
室111内のエアが、通気路118および通気用管98
aを通って供給口114aからムース吐出部91の混合
室110に供給され、また同時に、第2ピストン93b
の圧力によって、液剤室112の液状洗剤が、通液路1
19および通液用管97aを通って供給口114bから
混合室110に供給され、こののち、混合室110にお
いて、エアと液状洗剤とが合流することにより混合さ
れ、これによって、液状洗剤が発泡してムース状に形成
されることになる。続いて、混合室110で形成された
ムースは、ノズル96から外部へ噴出するように吐出さ
れることとなる。
【0110】次いで、ボディカバー101のキャップ1
を押圧していた手を離すと、スプリング105a、1
05bの弾性力によって、第1ピストン92bおよび第
2ピストン93bがボディカバー101とともに上動
し、これによって、ボディカバー101が復元すること
となる。この復元過程においては、第1ピストン92b
が上動する際にエア室111が負圧となるため、この負
圧力によって、外部のエアが吸気口94から吸気用管9
9aを介してエア室111内に吸い込まれ、これによっ
て、エア室111に新たなエアが確保されるようにな
り、また同時に、第2ピストン93bが上動する際には
液剤室112が負圧となるため、この負圧力によって、
タンク本体109内の液状洗剤が吸液管95から液剤室
112内に吸い込まれ、これによって、液剤室112に
新たな液状洗剤が確保されるようになっている。
【0111】なお、液状洗剤の補充は、キャップ108
を外してボディカバー101の上方開口部から行う。特
に、ムースディスペンサの使い始めにおいては、第2シ
リンダ93a内の液剤室112には液状洗剤が確保され
ていない状態となっているため、最初にボディカバー1
01を数回押して、液剤室112に液状洗剤を確保して
から使用するようにしておく。
【0112】そして、上記のムースディスペンサにあっ
ては、その小型化を可能とすることができるようになっ
ている。
【0113】すなわち、液状洗剤が確保されるタンク本
体109に、ボディカバー101の押圧操作によってエ
アをムース吐出部91に供給する第1シリンダ92aお
よび第1ピストン92bと、これと同時に液状洗剤をム
ース吐出部91に供給する第2シリンダ93aおよび第
2ピストン93bとを内蔵し、さらに、タンク本体10
9に、液状洗剤を発泡させる混合室110を有したムー
ス吐出部91を設けたことによって、ムースディスペン
サを全体的にコンパクトにまとめることができることと
なる。
【0114】つまり、ムースディスペンサの主体をなす
タンク本体109は、液状洗剤を確保する機能を有して
いるために、従来において、液状洗剤を確保するために
外部に設置する必要があった液剤用タンクが不要とな
る。また、ボディカバー101の操作で第1ピストン9
2bを変位させることによりエアを混合室110に供給
する第1シリンダ92aと、これとともに第2ピストン
93bを変位させることにより液状洗剤を混合室110
に供給する第2シリンダ93aとがタンク本体109に
内蔵されているため、従来において、エアを供給するた
めに必要であったエアコンプレッサや、液状洗剤を供給
するために必要であったポンプといった外部機器が不要
となる。従って、上記のムースディスペンサにあって
は、液状洗剤を確保するタンクの機能と、エアおよび液
状洗剤を供給するポンプ機能と、液状洗剤を発泡させる
発泡機能とをユニットとして一つにまとめることができ
ることとなり、全体としての小型化が可能となる。
【0115】また、上記のムースディスペンサにあって
は、得られるムースの質を安定させることができるよう
になっている。
【0116】すなわち、ボディカバー101を押圧した
際に、混合室110にエアを供給する第1シリンダ92
a内のエア室111と、混合室110に液状洗剤を供給
する第2シリンダ93a内の液剤室112とが同時に同
量だけ変位するようになっているため、混合室110で
のエアと液状洗剤との混合比が常に安定するようになっ
ている。
【0117】つまり、第1シリンダ92aと第2シリン
ダ93aとは、タンク本体109内で互いに平行に並列
状態で配置されているため、ボディカバー101が押圧
されると、第1ピストン92bと第2ピストン93bと
が同時に変位し始めて、両者が同じ速度でエア室111
および液剤室112を圧縮することとなる。このため
に、圧縮時において、第1シリンダ92aから通気路1
18に流出するエアの単位時間当たりの流量と、第2シ
リンダ93aから通液路119に流出する液状洗剤の単
位時間当たりの流量との比は常に一定値となる。従っ
て、供給口114aから供給されるエアと、供給口11
4bから供給される液状洗剤とは、混合室110内にお
いて常に一定の体積比で混合されることとなるため、こ
れによって、混合室110で形成されるムースが常に同
じ発泡量で得られることとなり、ムースの比重量を安定
させることができるようになっている。
【0118】この場合、一回の作動でノズル96から得
られるムースの吐出量は、ストッパ117で規制される
第1ピストン92bおよび第2ピストン93bの変位量
によって決定される。そして、前述したように、得られ
るムースの比重量Hは、H=(b×C)/(a+b)で
求められるが(a:第1シリンダの体積、b:第2シリ
ンダの体積、C:液状洗剤の比重)、ここでは比重Cは
ほぼ1と考えてよいため、比重量はH=b/(a+b)
として求められる。そこで、所望の比重量のムースを得
るためには、まず第1ピストン92bおよび第2ピスト
ン93bの変位量を決定したのち、混合すべきエアの体
積aと液状洗剤の体積bとの体積比に応じて演算するこ
とにより、第1ピストン92bおよび第2ピストン93
bの有効径を決定すればよいこととなる。
【0119】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、液剤を
発泡させる混合室にエアを供給するエア室と、その混合
室に液剤を供給する液剤室とを、互いに伸縮方向と平行
となるように並列状態に配置することによって、タンク
本体に、液剤を確保する機能と、液剤を発泡させる機能
と、エアおよび液剤を混合室に供給するポンプ機能とを
ユニットとしてまとめることができるようになるため、
装置全体の小型化を可能とすることができる。
【0120】また、この発明による場合、従来において
必要であった電源や電気部品を使用しなくても、ムース
を得るための作動をさせることができるため、ムースデ
ィスペンサを構成する部品点数が減少して、コストダウ
ンが可能であるとともに、メンテナンスを容易にするこ
とができる。
【0121】さらに、エア室と液剤室とを同時に変位さ
せることにより、エア室のエアと液剤室の液剤とを所定
の体積比で混合室に供給するようにしたので、混合室で
エアと液剤とが混合された結果生じるムースは、常に所
定の比重量で得られることとなり、この結果、ムースの
質を安定させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の概念図である。
【図2】この発明によるムースディスペンサの第1実施
例を示す図である。
【図3】この発明によるムースディスペンサの第2実施
例を示す図である。
【図4】この発明によるムースディスペンサの第3実施
例を示す図である。
【図5】この発明によるムースディスペンサの第4実施
例を示す図である。
【図6】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1、31、61、91……ムース吐出部 2、32、62……第1ベローズ 3、33、63……第2ベローズ 4、34、64、94……吸気口 5、35、65、95……吸液管 N、6、36、66、96……ノズル 7、37、67、97……液剤流出用チェッキ弁 7a、67a、97a……通液用管 8、38、68、98……エア流出用チェッキ弁 8a、68a、98a……通気用管 9、39、69、99……エア流入用チェッキ弁 9a、39a、69a、99a……吸気用管 10、40、70、100……液剤流入用チェッキ弁 11、41、71、101……ボディカバー 12、42、72、102……シールリング 13、43、73、103……ボディ 14、74、104……アーム 14a……穴 15、45、75、105a、105b……スプリング 16、17、76、77、106、107……Oリング 18、48、78、108……キャップ 19、49、79、109……タンク本体 R、20、50、80、110……混合室 A、21、51、81、111……エア室 B、22、52、82、112……液剤室 24a、24b、64a、64b、114a、114b
……供給口 25、55、85……固定体 26、56、86……移動体 27、57、87、117……ストッパ 41a……補給口 49a、79a……貫通孔 54、84……手押し部 54a、118……通気路 54b、119……通液路 92a……第1シリンダ 92b……第1ピストン 93a……第2シリンダ 93b……第2ピストン 121……本体 122……ムース取出口 123……ムース発生器 124……ポンプ 125……エアコンプレッサ 126……液剤管 127……空気管 128……洗面台
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−142189(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 5/14 B65D 83/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液剤を発泡させる混合室(20)(50)(80)(11
    0)と、前記混合室(20)(50)(80)(110)にエアを供給する
    伸縮可能なエア室(21)(51)(81)(111)と、前記混合室(2
    0)(50)(80)(110)に液剤を供給する伸縮可能な液剤室(2
    2)(52)(82)(112)とを有するムースディスペンサにおい
    互いに伸縮方向と平行に並列状態で配置されている 前記
    エア室(21)(51)(81)(111)と液剤室(22)(52)(82)(112)と
    を同時に変位させることにより、エア室(21)(51)(81)(1
    11)内のエアと液剤室(22)(52)(82)(112)内の液剤とが所
    定の体積比で混合室(20)(50)(80)(110)に供給されてム
    ースが形成され、こののち、ムースが外方に吐出される
    ことを特徴とするムースディスペンサ。
  2. 【請求項2】 ボディ(13)(43)(73)とボデ
    ィカバー(11)(41)(71)とで形成され、液剤
    が充填可能となっているタンク本体(19)(49)
    (79)に、吸気口(4)(34)(64)と、液剤を
    発泡させる混合室(20)(50)(80)を有したム
    ース吐出部(1)(31)(61)とを設け、前記タン
    ク本体(19)(49)(79)内に、前記吸気口
    (4)(34)(64)からエアが吸入されるエア室
    (21)(51)(81)と、前記タンク本体(19)
    (49)(79)内から液剤が吸入される液剤室(2
    2)(52)(82)とを形成し、さらに、前記エア室
    (21)(51)(81)に吸入されたエアを前記混合
    室(20)(50)(80)に供給する第1ベローズ
    (2)(32)(62)と、前記液剤室(22)(5
    2)(82)に吸入された液剤を前記混合室(20)
    (50)(80)に供給する第2ベローズ(3)(3
    3)(63)とを設け、連動手段(11)(54)(8
    4)により前記第1ベローズ(2)(32)(62)お
    よび第2ベローズ(3)(33)(63)を同時に変位
    させた際、エア室(21)(51)(81)内のエアと
    液剤室(22)(52)(82)内の液剤とが所定の体
    積比で混合室(20)(50)(80)に供給されてム
    ースが形成され、こののち、ムースが外方に吐出される
    ことを特徴とするムースディスペンサ。
  3. 【請求項3】 前記第2ベローズ(3)(33)(6
    3)は前記第1ベローズ(2)(32)(62)の中心
    部に配置され、前記第2ベローズ(3)(33)(6
    3)内に液剤室(22)(52)(82)を形成し、ま
    た前記第1ベローズ(2)(32)(62)と第2ベロ
    ーズ(3)(33)(63)との対向面間に前記エア室
    (21)(51)(81)を形成してある前記請求項2
    記載のムースディスペンサ。
  4. 【請求項4】ボディ(103)とボディカバー(101)とで形成
    され、洗剤が充填可能となっているタンク本体(109)
    に、吸気口(94)と、洗剤を発泡させる混合室(110)を有
    するムース吐出部(91)とを設け、 前記タンク本体(109)内に、前記吸気口(94)からエアが
    吸入されるエア室(111)と、前記タンク本体(109)内の液
    剤が吸入される液剤室(112)とを形成し、さらに、 前記エア室(111)に吸入されたエアを第1ピストン(92b)
    と協働して前記混合室(110)に供給する第1シリンダ(92
    a)と、前記液剤室(112)に吸入された液剤を第2ピスト
    ン(93b)と協働して前記混合室(110)に供給する第2シリ
    ンダ(93a)とを互いにその軸線が平行となるように並列
    状態に設け、連動手段(101)により前記第1ピストン(92
    b)及び第2ピストン(93b)を同時に変位させた際、エア
    室(111)内のエアと液剤室(112)内の液剤とが所定の体積
    比で混合室に供給されてムースが形成され、こののち、
    ムースが外方に吐出されることを特徴とするムースディ
    スペンサ。
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