JP3429710B2 - 手障害者用箸保持具 - Google Patents

手障害者用箸保持具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事故などで指を欠
損したり、リウマチなどの病気によって指を自由に動か
すことができなくなった人々(本発明ではこれらの人々
を手障害者と総称する)が、自分の不自由な手で箸を使
用することができるようにした手障害者用箸保持具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の手障害者用箸保持具としては、箸
保持部に箸を着脱不能に固着するとともに、その箸保持
部の下方に握り部材を強固に固着し、且つ箸保持部の上
方に指乗せ板を固着して設けた形状のものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
箸保持具においては、箸、握り部材、指乗せ板等のすべ
てが一体状に固着して設けられていた。したがって箸の
取替えが不可能であるばかりでなく、箸を破損した場合
には改めて新規な箸保持具を購入しなければならないの
で不経済であり、また箸を洗浄するのが煩雑で不衛生に
なり易いという不具合や、不規則な形状のために外出先
への携帯が不便であるというような様々な欠点があった
が、上記従来の箸保持具における最も大きな問題点は、
その箸保持具を使用することができる者が右利き(また
は左利き)に限定され、且つ一定形状に固定された握り
部材を容易に握り、指乗せ板に親指を乗せて作動させる
ことができるような少数の手障害者に限定されていると
いう点にあった。
【0004】すなわち手障害者の障害の種類や程度など
は、例えば指や手の一部を欠損した人、手の外形は正常
であってもリウマチなどの病気で手の屈伸ができなかっ
たり、または強い力が出せない人等のように、その障害
の状態は千差万別である。したがってこのような手障害
者が前述した従来の箸保持具を使用しようとする場合
は、使用者の障害の状態や利き腕などの条件に合わせ
て、それぞれ固有の箸保持具を注文生産しなければなら
ず、その製品価格が非常に高額になるという重大な欠点
があり、その欠点を解消することも大きな課題であっ
た。
【0005】本発明は上記従来技術の様々な欠点を解消
すべく発明されたものであり、利き腕の如何や障害の種
類および程度に係わりなく、どのような条件の手障害者
でも使用可能な万能型に構成され、且つ洗浄や携帯にも
便利な箸保持具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、箸を
着脱自在に保持可能な左右の箸保持部4A,4Bを、そ
の後部に連結したV字状の弾性板7によって回動可能に
設けた形状の保持具本体1と、一方の箸保持部4Aまた
は4Bに着脱自在に取付可能な握り筒体2と、他方の箸
保持部4Bまたは4Aに着脱自在に取付可能な指押し部
材3とを備えた箸保持具であって、前記保持具本体1
に、回動基板5A,5Bによって形成された回動案内部
5を付設し、その回動案内部5によって箸保持部4Aお
よび4Bの回動を制御するようにするとともに、摺動リ
ング11に握り筒体2を取付け、且つ摺動リング12に
指押し部材3を取付けて、その摺動リング11および1
2を摺動または固定させることにより、握り筒体2と指
押し部材3のそれぞれを、箸保持部に位置変更可能に取
付けた構成としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】左右の箸保持部4Aおよび4Bに
箸15を取付け、箸固定ねじ6によって箸をしっかりと
固定するとともに、一方の箸保持部4Aまたは4Bに握
り筒体2を取付け、且つ他方の箸保持部4Bまたは4A
に指押し部材3を取付けて固定するのであるが、この場
合に、一般的には握り筒体2と指押し部材3を箸保持部
の下方に垂直状に固定して、握り筒体2を3本または4
本の指で握り、指押し部材3に親指または母指丘などを
当てて押すと、箸15の先端部が近接または当接する。
また箸保持部4B,4Aおよび箸15などを元の状態に
戻すには、指押し部材3に当てた指の力を抜くか、指押
し部材3から手を離せば元位置に復帰するので、箸を使
用して食事をする場合には、この指押し部材3に当てた
指に力を入れたり抜いたりする動作を繰り返すことによ
り、箸を開いたり閉じたりさせて動かすようにする。な
おこの箸保持具を使用する者の障害の種類や程度は千差
万別であるので、握り筒体2および指押し部材3の設定
位置や設定方向は、その使用者の最も使い易い位置や方
向に取付けるものとする。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明する
が、本発明は、図1に示すように、主として保持具本体
1と握り筒体2および指押し部材3によって構成されて
いるものである。そして本発明の骨格を成す保持具本体
1は、細長円筒状に形成された2本の箸保持部4A,4
Bと、その箸保持部4A,4Bの後部に連結されて箸保
持部を回動可能とするための弾性板7と、箸保持部4
A,4Bの回動を一定範囲内で行うように制御するため
の回動案内部5を備えた構造となっている。
【0009】上記のように細長円筒状に形成された2本
の箸保持部4A,4Bには、その後部外側に環状の突出
部が設けられ、その突出部に箸固定ねじ6を螺入して箸
15を固定するようになっている。そして箸固定ねじ6
とは反対側の後部内側にはほぼV字状の弾性板7の根元
部が連結して固着されており、その弾性板7の折曲部8
を支点として、箸保持部4A,4Bが回動可能に形成さ
れているのである。
【0010】またこの弾性板7の根元部より前方部位に
は、図3に示すような回動案内部5が設けられている
が、この回動案内部5は、一方の箸保持部4Aの内側部
から2枚の回動基板5A,5Aを突設し、その2枚の回
動基板5A,5Aの間隙を回動案内溝10とするととも
に、他方の箸保持部4Bの内側部から1枚の回動基板5
Bを突設して、その回動基板5Bを前記回動案内溝10
の内部に侵入または後退可能に設けた構造となってい
る。
【0011】そして箸の未使用時には、図1または図2
のように両方の箸保持部(または両方の箸)がやや開い
た状態で、且つこの回動基板5A,5Bの先端の一部の
みが重なった状態で静止している。また箸の使用時に
は、後述する指押し部材3を押すと、その指押し部材3
を取付けた側の箸保持部が、他方の箸保持部に向けて回
動を開始するとともに、回動基板5Bが回動案内溝10
の内部に侵入し、且つ上下の回動基板5A,5Aが回動
基板5Bの上下の空隙部9に進んでその場所を占有する
ようになっている。なお指押し部材3から手を離した
り、力を加えることを停止すれば、箸保持部4Aおよび
4B、弾性板7、回動基板5Aおよび5Bともに元の未
使用時の位置に復帰するようになっている。このように
本発明においては、回動案内部5によって箸保持部4A
および4Bが一定範囲の軌跡に従って支障なく回動する
ことができるのである。
【0012】次に握り筒体2と指押し部材3について説
明する。握り筒体2は、その上部を閉じてリング固定ね
じ13を立設するとともに、下部が開放されたパイプ状
に形成され、且つ表面部に滑り止め用の凹凸溝が形成さ
れたもので、このリング固定ねじ13を別体の摺動リン
グ11の環状下部に螺入して設けられたものである。ま
た指押し部材3は、握り筒体2よりもかなり小さな鼓状
に形成されたもので、握り筒体2と同様に、その上部に
リング固定ねじ14を立設し、別体の摺動リング11の
環状下部にそのリング固定ねじ14を螺入して設けられ
たものである。なお本実施例では握り筒体2に滑り止め
用の凹凸溝を設けたり、指押し部材3を鼓状に形成する
例を示したが、この握り筒体2や指押し部材3の形状は
如何なる形状であっても差し支えないものである。
【0013】本発明は以上のような構成となっているも
ので、図2に示すように、握り筒体2と指押し部材3
を、摺動リング11および12を介して箸保持部4Aま
たは4Bに取付け、リング固定ねじ13および14を用
いて固定し、箸保持具として使用するものであり、以下
にその主な使用例を説明する。
【0014】図4は、比較的障害の軽い右利きの人の使
用例を示すもので、握り筒体2を3本または4本の指で
握り、指押し部材3に親指や母指丘などを当てて使用す
るものである。この場合に、指押し部材3に僅かな力を
加えると、箸保持部4Bが箸保持部4Aの方向へ回動し
て、箸15の先端部が接近または当接するので、その箸
によって食物を口に運ぶことができるようになってい
る。
【0015】また図5は右利き用に設定されているもの
を左利き用に組み直す状態を示している。この場合は握
り筒体2および指押し部材3のリング固定ねじを緩め
て、それぞれの摺動リング11および12を回動させ、
握り筒体2と指押し部材3が箸保持部4A,4Bの上方
にそれぞれ立設した形態で固定するとともに、その組み
直された箸保持具の上下を逆にすることにより、左利き
用の箸保持具とすることができるものである。
【0016】さらに図6は握り筒体2を使用者の手前側
の箸保持部4Bに垂直状に取付け、指押し部材3を他方
側の箸保持部4Aに水平状に取付けた状態を示すもの
で、例えば人差指を曲げることができない人が使用する
のに好適な使用形態である。この場合は、主として親指
などで握り筒体2を握り、伸びたままの人差指で指押し
部材3を押すように設定した例である。
【0017】さらにまた図7は握り筒体2と指押し部材
3のそれぞれを箸保持部4A,4Bの前端部に取付けた
例を示している。これはリウマチなどで指が動き難く、
また指に力が入らない人が使用するのに良い例で、箸へ
の作動位置を前方に移動させることにより、弱い力でも
使用可能となっているものである。
【0018】以上に本発明の箸保持具の使用形態の数例
を説明したが、本発明の箸保持具は手障害者の千差万別
な障害状況に対応することができる構造となっているの
で、個々の使用者が最も自分の障害に見合った使用形態
を見出し、それぞれ工夫して使用するようにするとよ
い。
【0019】
【発明の効果】本発明の手障害者用箸保持具は、箸を回
動可能に保持する保持具本体に、握り筒体および指押し
部材を位置変更自在に取付けるようにした万能型の箸保
持具となっていて、手障害者の千差万別な障害状況や利
き腕などに合わせて最も使い易い方法で使用できる構成
となっているので、手の障害の種類や程度、利き腕の如
何に係らず自分の不自由な手で箸を使うことができると
いう特筆すべき効果があるとともに、同一規格で大量生
産することができ、且つ構造が簡単で部品点数も少ない
ので、安価な製品を安定的に供給することが可能であ
り、手に障害を有する人々の食生活に多大な貢献をする
ことができるという効果がある。また本発明品は保持具
本体、握り筒体、指押し部材、箸などに分解することが
できるので、外出先に携帯するのに便利であり、手障害
者がどのような場所でも自立して食事を摂ることができ
るという利点があるばかりでなく、それぞれの構成材を
容易に洗浄することができるので、箸保持具を常に衛生
的に管理することができるという特長がある。さらに簡
単な構造に設けられているので、手に障害があっても容
易に取扱うことができ、且つ故障が少なく長期間の使用
が可能であるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手障害者用箸保持具の一実施例を示す
一部切欠分解斜視図である。
【図2】本発明の手障害者用箸保持具を組付けた状態を
示す斜視図である。
【図3】回動案内部の構造を示す要部断面図である。
【図4】本発明の使用状態を示す正面図である。
【図5】右利き用の設定から左利き用に設定変更する状
態を示す正面図である。
【図6】使用形態の一例を示す平面図である。
【図7】他の使用形態の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・保持具本体 2・・・握り筒体 3・・・指押し部材 4A,4B・・・箸
保持部 5・・・回動案内部 5A,5B・・・回
動基板 6・・・箸固定ねじ 7・・・弾性板 8・・・折曲部 9・・・空隙部 10・・・回動案内溝 11,12・・・摺
動リング 13,14・・・リング固定ねじ 15・・・箸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−108775(JP,A) 特開 平9−122187(JP,A) 特開 平2−36811(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47G 21/00 - 23/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基部をV型折曲部(8)とした弾性板
    (7)の両端に箸を着脱自在に保持可能な左右の箸保持
    部(4A)(4B)を連成し、更に、その左右の箸保持
    部の対向面に回動案内部(5)を一体的に形成した保持
    具本体(1)と、一方の箸保持部(4Aまたは4B)
    着脱自在に取付可能な握り筒体(2)と、他方の箸保持
    部(4Bまたは4A)に着脱自在に取付可能な指押し部
    材(3)とを備えた箸保持具において、該握り筒体と指
    押し部材が筒状の摺動リング(11,12)を介して前
    記箸保持部(4A,4B)に位置変更可能に取り付ける
    構造としたことに特徴を有する手障害者用箸保持具。
  2. 【請求項2】保持具本体(1)において、左右の箸保持
    (4A,4B)の後部連結する弾性材がV型折曲
    を有する弾性板(7)であることに特徴を有する請求項
    1記載の手障害者用箸保持具。
  3. 【請求項3】保持具本体(1)において、左右の箸保持
    部(4A,4B)を細長円筒状とし、そこに回動自在に
    挿通される箸を任意の位置において箸固定ねじ(6)で
    固定する構造としたことを特徴とする請求項1記載の手
    障害者用箸保持具。
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