JP3429589B2 - 画像分光装置 - Google Patents

画像分光装置

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JP3429589B2
JP3429589B2 JP00657495A JP657495A JP3429589B2 JP 3429589 B2 JP3429589 B2 JP 3429589B2 JP 00657495 A JP00657495 A JP 00657495A JP 657495 A JP657495 A JP 657495A JP 3429589 B2 JP3429589 B2 JP 3429589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色の物体像を分光し
てほぼ単色の分光画像を得る画像分光装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の画像分光装置としては、例えば、
米国特許Pat.No.4455087やCharly Allemand による論
文、"monochromatic imaging from UV to IR using a s
ubtractive double monochromator"(Applied Optics v
ol.22,No.1 January 1983 pp16 17)に記載されている減
色二重モノクロメータ(Subtractive Double Monochrom
ator)が知られている。
【0003】図11は、この画像分光装置の構成図であ
る。この装置では、分光すべき多色の物体像が結像レン
ズ21により縮小された後、明るさ絞りである入射スリ
ット板31の入射スリット上に結像される。入射スリッ
トを透過した物体10からの多色光束はコリメータ40
により平行光束とされ、回折格子51に入射する。この
入射光束は、回折格子51で回折され、分散された後、
再結像レンズ22により中間スリット板32の中間スリ
ット上に照射される。これにより、物体10の連続スペ
クトル像(色の流れた像)が中間スリット板32上に結
像される。
【0004】物体10からの光のうち、ほぼ単一の波長
の光束のみが中間スリットを通過してコリメータ60に
よって平行光束とされ、回折格子52に入射する。回折
格子52で回折された光束は、再結像レンズ23によっ
て出射スリット板33の出射スリット上に収束される。
出射スリットを通過した光を撮像装置等で検出すること
でほぼ単色の物体像(分光画像)が得られる。
【0005】中間スリットを通過するのは、回折格子5
1によって与えられた回折角に応じて決まる所定波長を
中心としたバンド幅を有する光である。したがって、物
体10からの光の回折格子51への入射角度を調節する
ことで、得られる分光画像の波長を選択することができ
る。この場合、二つの回折格子51及び52を連動して
互いに反対方向に回転させれば、選択される波長が連続
的に変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像分光装置
は、以下のような問題点を有している。 (1)入射スリット上に物体像を結像させるため、極め
て細長い画像しか扱えない。 (2)幅の広い物体の画像を得るために、入射スリット
の幅を広げ、その上に物体像を結像させると、出射スリ
ット上にできる物体の分光画像は、たとえ中間スリット
の幅を狭くしても、回折格子の分散方向に沿って波長が
連続的に変化した色にじみのある画像になってしまう。 (3)中間スリットはある波長成分のみを通過させ、他
の波長成分は吸収してしまうため、多数の波長成分の分
光画像を得るには効率が悪く、時間が掛かる。このた
め、例えば時間的に変化する分光画像を得るには不向き
である。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、大きな多色物体の分光画像であって色
にじみの少ないものを得ることができる画像分光装置を
提供することを目的とし、さらに多数の分光画像を同時
に得ることの可能な画像分光装置を提供することをも目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の画像分光装置は、多色物体の画像を分
光し、予め定められた一つ以上の表示波長に一対一に対
応した結像領域にその結像領域に対応した表示波長を有
するほぼ単色の分光画像を結像させる画像分光装置であ
って、明るさ絞りを有し、多色物体からの多色光束が入
射されることにより、この多色物体の実像を所定の位置
に結像させる第1の結像光学系と、第1の結像光学系に
よる多色物体の結像位置に配置され、多色光束を分光し
てこの多色光束の波長ごとの成分光束を互いに異なる方
向へ出射させる分光手段と、成分光束のうち表示波長を
有するものをその表示波長に対応した結像領域に入射さ
せ、この結像領域にその表示波長を有する分光画像を結
像させる第2の結像光学系とを備えている。
【0009】本発明において、第1の結像光学系は、明
るさ絞りの多色物体側に配置された第1の収束レンズ系
と、明るさ絞りの分光手段側に配置され、明るさ絞りを
透過した多色光束を平行光束にするとともに、第1収束
レンズ系との収束作用の組み合わせにより分光手段上に
前記多色物体の実像を結像させる第2の収束レンズ系と
を備えるものであっても良い。
【0010】この場合、第1の結像光学系が有する明る
さ絞りは、平板にスリットが形成されたスリット板であ
り、分光手段は、多色光束を単一の特定方向に沿って分
光するものであり、第2の結像光学系は、分光手段から
出射した成分光束が入射される第3の収束レンズ系と、
この第3収束レンズ系から出射した成分光束のうち表示
波長を有するものを屈曲させてその表示波長に対応する
方向に出射させるプリズムと、このプリズムから出射し
た光束が入射され、表示波長を有する分光画像をその表
示波長に対応する結像領域に結像させる第4の収束レン
ズ系とを備えるものであってもよい。
【0011】上記のプリズムは、複数の表示波長に一対
一に対応した複数の構成プリズムが上記の特定方向に沿
って配列されたプリズムアレイであり、各構成プリズム
は、第3収束レンズ系から出射した成分光束のうちその
構成プリズムに対応する表示波長を有するものを屈曲さ
せてその表示波長に対応する結像領域に向けて出射させ
るものであっても良い。このプリズムアレイは、成分光
束のうち表示波長を有するものを2次元的に配列された
複数の結像領域のうちその表示波長を有するものに向け
て出射させる構成プリズムが配列されたものであっても
良い。
【0012】上記の画像分光装置は、プリズムの像側に
配置され、プリズムの色収差を低減させる色消し用プリ
ズムをさらに備えていても良い。
【0013】また、第1の結像光学系が有する明るさ絞
りは、平板にピンホールが形成されたピンホール板であ
り、分光手段は、成分光束のうち表示波長を有するもの
をその表示波長に対応する方向に出射させるものであ
り、第2の結像光学系は、分光手段から出射した成分光
束が入射される第5の収束レンズ系と、この第5収束レ
ンズ系から出射した成分光束のうち表示波長を有するも
のをその表示波長に対応する結像領域に入射させ、この
結像領域にその表示波長を有する分光画像を結像させる
第6の収束レンズ系とを備えるものであっても良い。
【0014】第6の収束レンズ系は、複数の表示波長に
一対一に対応した複数の構成レンズが配列されたレンズ
アレイであり、各構成レンズは、その構成レンズに対応
する表示波長を有する分光画像をその表示波長に対応す
る結像領域に結像させるものであっても良い。このレン
ズアレイは、構成レンズとして成分光束を屈曲させ表示
波長に対応した結像領域に向けて出射させる構成プリズ
ムレンズが配列されたプリズムレンズアレイであっても
良い。
【0015】上記の画像分光装置は、プリズムレンズア
レイの像側に配置され、プリズムレンズアレイの色収差
を低減させる色消し用プリズムアレイをさらに備えてい
ても良い。
【0016】分光手段は、成分光束のうち表示波長を有
するものを2次元的に配列された複数の結像領域のうち
その表示波長に対応したものに向けて2次元的に出射さ
せるものであっても良い。
【0017】以上の画像分光装置は、結像領域を含む受
光領域を有し、この受光領域に結像された分光画像の光
強度分布をこれに対応する電流分布に変換して出力する
画像検出手段をさらに備えていても良い。
【0018】なお、上記においてレンズ系とは、単レン
ズのみならず複数のレンズからなるレンズ群をも含んで
いる。
【0019】
【作用】本発明の画像分光装置において、第1の結像光
学系に多色物体からの多色光束が入射されると、この多
色光束の一部は明るさ絞りを透過して分光手段に入射
し、分光手段上に物体の実像が結像される。
【0020】特に、第1の結像光学系が第1および第2
の収束レンズ系を備えるものである場合、物体からの多
色光束は、第1の収束レンズ系によって収束されながら
明るさ絞りに照射され、明るさ絞りを透過した多色光束
は、第2の収束レンズ系によって平行光束にされた後、
分光手段に入射する。このとき、第1および第2収束レ
ンズ系の双方の収束作用が相まって、分光手段上に多色
物体の実像が結像される。
【0021】分光手段は多色光束を分光し、多色光束の
波長ごとの成分光束を互いに異なる方向に出射させて、
第2の結像光学系に入射させる。この第2結像光学系に
より、所定の表示波長を有する成分光束はその表示波長
に対応した結像領域に入射され、その結像領域にその表
示波長を有するほぼ単色の分光画像が結像される。
【0022】特に、明るさ絞りとしてスリット板を備
え、第2の結像光学系が第3収束レンズ系、プリズムお
よび第4収束レンズ系を備えるものである画像分光装置
の場合、分光手段から出射した成分光束のうち所定の表
示波長を有するものは、第3収束レンズ系によって収束
されてからプリズムに入射する。プリズムは、表示波長
を有する成分光束を屈曲させてその表示波長に対応する
方向に出射させる。
【0023】プリズムが複数の構成プリズムが配列され
たプリズムアレイである場合、第3収束レンズ系により
収束された成分光束のうち表示波長を有するものはその
表示波長に対応した構成プリズムに入射される。各構成
プリズムは、入射した成分光束をその表示波長に対応し
た結像領域に向けて出射させる。
【0024】構成プリズムが2次元的に配列された結像
領域に向けて成分光束を出射させるものである場合、波
長の異なる分光画像の2次元的な配列が得られる。
【0025】プリズムを出射した成分光束は、第4収束
レンズ系を透過して、その表示波長に対応した結像領域
に入射する。第4収束レンズ系の結像作用によって、そ
の結像領域に所定の表示波長を有する分光画像が結像さ
れる。
【0026】プリズムの像側に色消し用プリズムが配置
されている場合、プリズムの色収差が低減される結果、
極めて色にじみの少ない分光画像が結像される。
【0027】一方、明るさ絞りとしてピンホール板を備
え、第2の結像光学系が第5及び第6収束レンズ系を備
える画像分光装置の場合、分光手段は表示波長を有する
成分光束をその表示波長に対応した方向に出射させる。
この成分光束は、第5収束レンズ系によって収束されて
から第6収束レンズ系に入射される。成分光束は、第6
収束レンズ系を透過して、その表示波長に対応した結像
領域に入射する。第6収束レンズ系の結像作用によっ
て、その結像領域に所定の表示波長を有する分光画像が
結像される。
【0028】第6収束レンズ系が複数の構成レンズが配
列されたレンズアレイである場合、第5収束レンズ系に
より収束された成分光束のうち表示波長を有するものは
その表示波長に対応した構成レンズに入射される。各構
成レンズは、入射した成分光束をその表示波長に対応し
た結像領域で結像させる。
【0029】さらに、レンズアレイが、入射光束を屈曲
させる作用を有するプリズムレンズアレイである場合、
各構成プリズムレンズに入射した光束は、屈曲されてそ
の光束が有する表示波長に対応した結像領域に入射され
る。これにより、その結像領域に所定の表示波長の分光
画像が結像される。
【0030】プリズムレンズアレイの像側に色消し用プ
リズムアレイが配置されている場合、プリズムレンズア
レイの色収差が低減される結果、極めて色にじみの少な
い分光画像が結像される。
【0031】また、分光手段が2次元的に配列された結
像領域に向けて成分光束を出射するものである場合、波
長の異なる分光画像の2次元的な配列が得られる。
【0032】本発明の画像分光装置では、従来のように
第1結像光学系の明るさ絞りの位置ではなく、分光手段
の光入射領域に物体の実像を結像させるので、絞りの大
きさに応じて分光画像の大きさが制限されることがな
い。したがって、分光手段の光入射領域を物体の面積に
応じた十分な大きさにすることで、任意の面積を有する
物体について分光画像を得ることができる。
【0033】また、第1結像光学系の絞りを大きくしな
くても大面積の物体について分光画像を得ることができ
るので、絞りの大きさを適切に設定して分光手段の分光
精度を良好にすることで、分光画像の色にじみを抑える
こともできる。
【0034】また、本発明の画像分光装置では、多色物
体の波長スペクトルから複数の表示波長を選択すること
で、各表示波長に対応した結像領域にその表示波長を有
する分光画像が結像される。これにより、異なる表示波
長の画像、すなわち色の異なる分光画像が同時に得られ
る。
【0035】本発明の画像分光装置のうち画像検出手段
を備えるものによれば、この画像検出手段の出力に基づ
いて分光画像を表示装置等に再現することができる。こ
の画像分光装置は、分光画像の光強度分布を電流分布に
変換して出力するので、この出力を電気的に増幅するこ
とで、容易に鮮明な画像が再現される。
【0036】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の
要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0037】実施例1 本実施例の画像分光装置は、検出対象物(多波長発光体
など)の波長スペクトルから予め選択された複数の表示
波長(λ1〜λ10)を有する分光画像をその表示波長
に一対一に対応した複数の結像領域でそれぞれ結像させ
て、検出対象物10の色の異なる分光画像を同時に得る
装置である。
【0038】図1は、本実施例の画像分光装置の構成を
示す全体斜視図である。また、図2はこの装置の平面図
であり、図3は立面図である。本実施例の画像分光装置
は、多色の検出対象物10からの多色光束の光路上に順
次に配置された第1の結像レンズ20、スリット板3
0、第1のコリメータレンズ40、透過型回折格子5
0、第2のコリメータレンズ60、マイクロプリズムア
レイ70、第2の結像レンズ90及び2次元アレイセン
サ100を備えている。各構成要素は、検出対象物10
の倒立実像が回折格子50上に結像されるように配置さ
れている。
【0039】第1の結像レンズ20は、検出対象物10
からの多色光束を収束させながらスリット板30に照射
する収束レンズである。このスリット板30は、平板上
に細長い長方形の開口(スリット)が形成されたもので
あり、図1のようにX及びY方向を定めると、スリット
の長さ方向はY方向となり、スリットの幅方向はX方向
となる。
【0040】スリット板30のスリットは、図2に示さ
れるように第1コリメータレンズ40の前側焦点位置に
配置されている。この第1コリメータレンズ40は、ス
リットを透過した多色光束を平行光束にする収束レンズ
である。図2に示されるように、スリット自身の像は、
第1コリメータレンズ透過後、無限遠に結ぶようにな
る。
【0041】透過型回折格子50は、平板に周期的な溝
が形成されたものであり、この溝が配列されている領域
(光入射領域)に入射した光を回折させ、単一の特定方
向(分光方向)に沿って波長ごとに異なる角度で出射さ
せる分光素子である。回折格子50の溝の長さ方向はY
方向であり、スリットの長さ方向と回折格子50の溝の
長さ方向とは平行になっている。これにより、回折格子
50の分光方向とスリットの長さ方向とが略垂直にな
る。
【0042】第2コリメータレンズ60は、回折格子5
0から出射した平行光束を収束させる収束レンズであ
る。第2コリメータレンズ60の後側焦点面には、回折
格子50によって分光された波長の異なる光の焦線が分
光方向に沿って並ぶことになる。
【0043】マイクロプリズムアレイ70は、複数のマ
イクロプリズム71〜80が回折格子50の分光方向に
沿って配列されたマイクロプリズム71〜80の集合体
であり、図1に示されるように、マイクロプリズム71
〜80が有する複数の細長い入射面と単一の射出平面と
を有している。
【0044】各マイクロプリズム71〜80は、表示波
長λ1〜λ10に一対一に対応しており、各入射面は、
対応する表示波長についての第2コリメータレンズ60
の後側焦点を含んでいる。これにより、マイクロプリズ
ムアレイ70上にスリットの分光像が形成される。図4
は、このスリットの分光像を示したものである。図の1
本1本がある波長を有する入射スリットの像であり、波
長の異なるこれらの入射スリット像が回折格子50の分
光方向に沿って並ぶことにより検出対象物10の領域全
体の総和の分光エネルギー分布に比例したスペクトルが
構成されている。
【0045】また、マイクロプリズム71〜80は、そ
のマイクロプリズムに対応した表示波長を有する入射光
束をその表示波長に対応した結像領域に向けて出射させ
るような頂角を有している。また、各入射面の長さはス
リット像の長さよりも長くなっている。
【0046】第2の結像レンズ90は、マイクロプリズ
ムアレイ70から出射した光束が入射されると、所定の
表示波長を有する光束を2次元的に配列された結像領域
のうちその表示波長に対応するものに、その表示波長を
有する分光画像を結像させる収束レンズである。
【0047】2次元アレイセンサ100は、表示波長λ
1〜λ10に対応する上記の結像領域に配置されたセン
サ101〜110が2次元的に配列されたものである。
センサ101〜110の受光領域は、表示波長λ1〜λ
10に対応する結像領域を含んでいる。これらのセンサ
101〜110は、その受光領域に形成された画像を検
出して、この画像を形成している入射光の光強度分布を
これに対応した電流分布に変換して出力する。
【0048】本実施例の画像分光装置の構成を、(a)
第1結像レンズ20、スリット板30および第1コリメ
ータレンズ40からなる前系(第1の結像光学系)と、
(b)回折格子50と、(c)第2コリメータレンズ6
0、マイクロプリズムアレイ70及び第2結像レンズ9
0からなる後系(第2の結像光学系)とに分けて考え
る。
【0049】前系は検出対象物10の倒立実像を回折格
子50の光入射領域上に形成する像界側テレセントリッ
ク結像系である。この結像光学系において、スリット板
30は明るさ絞りとして働く。
【0050】後系も、マイクロプリズムアレイ70を除
いて考えれば、前系と同様に回折格子50上の倒立実像
を、2次元アレイセンサ100の各センサ101〜11
0上に再度倒立実像として形成する物界側テレセントリ
ック結像系となる。マイクロプリズムアレイ70は、こ
の後系の明るさ絞りの位置に配置されている。
【0051】以下、本実施例の画像分光装置の動作を説
明する。まず、検出対象物10からの多色光束は、図2
及び図3に示されるように、第1結像レンズ20によっ
て収束されながらスリット板30に照射される。この多
色光束のうちスリットを透過したものは、図2に示され
るように第1コリメータレンズ40によってX断面内で
平行光束とされた後、回折格子50の光入射領域に入射
する。
【0052】このとき、図3において実線で示されるよ
うに、検出対象物10の一つの物点から出射した光束
は、第1結像レンズ20及び第1コリメータレンズ40
の収束作用の組み合わせにより回折格子50の光入射領
域上で一つの像点を結ぶ。これにより、回折格子50上
に検出対象物10の倒立実像が結像される。
【0053】回折格子50に入射した多色光束は分光方
向に沿って分光され、多色光束の各成分光束が波長ごと
に異なる方向へ出射される。この平行成分光束群は第2
コリメータレンズ60に入射し、図2及び図3に示され
るように収束されながらマイクロプリズムアレイ70に
入射する。各マイクロプリズム71〜80の各入射面に
は、そのマイクロプリズムに対応した表示波長を中心と
してそのマイクロプリズムの入射面の幅に応じた波長幅
にわたる光が入射される。前述したように、マイクロプ
リズム71〜80の各入射面は、そのマイクロプリズム
に対応する表示波長についての第2コリメータレンズ6
0の後側焦点を含んでいるので、表示波長を有する成分
光束はその表示波長に対応したマイクロプリズムの入射
面上で焦点を結ぶ。
【0054】マイクロプリズム71〜80の各入射面に
入射した成分光束は、マイクロプリズムのプリズム作用
により屈曲される。すなわち、成分光束は、表示波長ご
とに左右および上下方向に所定の偏角を与えられ、表示
波長ごとに異なる方向に出射される。出射方向は、表示
波長に対応したセンサ101〜110の位置に応じて定
められる。
【0055】マイクロプリズムアレイ70を出射した光
束のうち表示波長を有するものは、図2及び図3に示さ
れるように、第2結像レンズ90を透過してその表示波
長に対応したセンサに入射する。図3において実線で示
されるように、検出対象物10の一つの物点から出射し
た光束のうち所定の表示波長を有するものは、第2結像
レンズ90の収束作用によりこの表示波長に対応したセ
ンサ上で一つの像点を結ぶ。これにより、センサ101
〜110の受光領域にはそのセンサに対応した表示波長
を有する検出対象物10の分光画像が結像される。
【0056】この画像は、検出対象物10の波長スペク
トルから抜き出された波長スペクトルを有する分光画像
であり、この波長スペクトルは、表示波長を中心とし、
プリズムアレイの入射面の幅に対応した狭い波長幅を有
している。波長幅は十分に狭く、分光画像はほぼ単色と
なる。この分光画像は、図1に示されるように、回折格
子50上の倒立実像が再度倒立したもので、検出対象物
10の正立実像である。
【0057】センサ101〜110の各受光領域に、互
いに波長の異なる、すなわち色の異なる検出対象物10
の実像が結像される結果、色の異なる分光画像が2次元
的に配列されることになる。こうして、検出対象物10
の色の異なる分光画像を同時に得ることができる。
【0058】各センサの出力信号に基づいて検出対象物
10の画像をディスプレイ上に再現すれば、検出対象物
10の鮮明な分光画像を容易に得ることができる。な
お、2次元アレイセンサ100のかわりに各表示波長に
対応した結像領域を全て含むスクリーンを配置して、こ
のスクリーン上に2次元的に配列された複数の分光画像
を直接表示させることも可能である。
【0059】本実施例の画像分光装置では、従来のよう
に前系のスリットの位置ではなく、回折格子50の光入
射領域に検出対象物10の実像を結像させるので、スリ
ットの大きさによって分光画像の大きさが制限されるこ
とがない。したがって、回折格子50の光入射領域を検
出対象物10の面積に応じた十分な大きさにすること
で、任意の面積を有する検出対象物10について分光画
像を得ることができる。
【0060】スリット幅を大きくしなくても大面積の物
体について分光画像を得ることができるので、スリット
幅を適切に設定して回折格子の分光精度を良好にするこ
とができ、これにより分光画像の色にじみを抑えること
もできる。
【0061】次に、図2及び図3を参照しながら、さら
に具体的に分光画像の結像について説明する。図2で
は、説明の簡単のため、検出対象物10からの多色光束
は波長λ1及びλ3の二波長からなるとしている。既に
述べたように、第1結像レンズ20と第1コリメータレ
ンズ40によって回折格子50の光入射領域には検出対
象物10の実像が形成される。この実像は、λ1とλ3
の二波長成分が重畳したものである。
【0062】図2において実線で示されるように、スリ
ット自身の像は、第1コリメータレンズ40によって一
旦無限遠に作られるようになるが、回折格子50により
分光された後、第2コリメータレンズ60により、マイ
クロプリズム71及び73の各入射面上に再び結像され
る。マイクロプリズム71の入射面には波長λ1成分の
全ての情報を担ったスリット像が結像され、マイクロプ
リズム73の入射面には波長λ3成分の全ての情報を担
ったスリット像が結像される。
【0063】マイクロプリズム71は、そこに入射する
光束をセンサ101に向けて図2の上方に曲げるような
頂角を有しており、マイクロプリズム71から出射した
波長λ1の光束は第2結像レンズ90を経て、2次元ア
レイセンサ100のセンサ101に入射する。これによ
り、センサ101上に波長λ1成分の分光画像が結像さ
れる。同様に、マイクロプリズム73は、そこに入射す
る光束をセンサ103に向けてわずかだけ図2の下方に
曲げるような頂角を有しており、マイクロプリズム73
から出射した波長λ3の光束は、第2結像レンズ90を
経て、2次元アレイセンサ100のセンサ103に入射
する。これにより、センサ103上に波長λ3成分の分
光画像が結像される。
【0064】なお、上記において、マイクロプリズムの
頂角は、光束の入射位置及びセンサ101〜105の配
列方向を含み、射出平面に垂直なマイクロプリズムの断
面において定まるものである。
【0065】次に、図3では、説明の簡単のため、検出
対象物10からの多色光束は波長λ3及びλ8の二波長
からなるとしている。図3において点線で示されるよう
に、マイクロプリズム73の入射面には波長λ3成分の
全ての情報を担ったスリット像が結像され、マイクロプ
リズム78の入射面には波長λ8成分の全ての情報を担
ったスリット像が結像される。
【0066】また、図3に示されるように、マイクロプ
リズム73は入射光束を図3の上方(+Y方向)に屈曲
させて出射させるような頂角を有しており、マイクロプ
リズム78は入射光束を図3の下方(−Y方向)に屈曲
させて出射させるような頂角を有している。これによ
り、センサ103上に波長λ3成分の分光画像が、セン
サ108には波長λ8成分の分光画像が結像される。
【0067】なお、上記において、マイクロプリズムの
頂角は、光束の入射位置及びセンサ103と108とが
配列される方向を含み、射出平面に垂直なマイクロプリ
ズムの断面において定まるものである。
【0068】次に、分光画像の色にじみについて考察す
る。既に述べたように、マイクロプリズム71〜80に
は表示波長λ1〜λ10を中心として、その入射面の幅
に応じた波長幅にわたる光が入射される。従って、例え
ば、検出対象物10からの多色光束のスペクトルが、表
示波長λ1の付近でスペクトル幅を有するものである場
合、λ1に対応したマイクロプリズム71の入射面には
回折格子50の分光方向に沿って色のにじんだスリット
像が形成される。しかし、マイクロプリズムの色分散が
十分に小さければ、センサ101上に形成される分光画
像は、波長λ1を中心としてマイクロプリズム71の入
射面の幅に応じた波長幅にわたる光成分が重畳して、各
成分光の強度の積分値に比例した強度を有する色にじみ
の少ない画像となる。
【0069】以下、マイクロプリズムアレイ70を構成
するマイクロプリズムの色分散と分光画像の色にじみと
の関係について、詳しく検討する。図5は、マイクロプ
リズムの色分散がない理想的な場合における分光画像の
結像を示した平面図である。理解を容易にするため、回
折格子50は第2コリメータレンズ60の前側焦点位置
に配置されているものとする。また、第2コリメータレ
ンズ60の後側焦点と第2結像レンズ90の前側焦点と
は、マイクロプリズムの入射面上で一致しているものと
する。このような配置としても、マイクロプリズムの分
散による最終像の微小な色ずれを扱う場合には、一般性
を失わない。なお、各レンズは無収差レンズと考える。
【0070】図5に光路が示されている光は、いずれも
回折格子50上の実像の一つの像点から出射するもので
ある。このうち、λ1及びλ2は表示波長であり、λ
1′(=λ1+Δλ)及びλ2′(=λ2+Δλ)は表
示波長からわずかに異なる波長である。
【0071】ここでは、第2コリメータレンズ60を無
収差レンズと考えているので、第2コリメータレンズ6
0を透過した波長λ1及びλ1′の光は互いに平行とな
る。マイクロプリズムに色分散がない場合を考えている
ので、波長λ1及びλ1′の光は、マイクロプリズムア
レイ70によって屈曲された後でも互いに平行を保つ。
第2結像レンズ90も無収差レンズと考えているので、
波長λ1及びλ1′の光は、センサ101上の一つの像
点で交わる。従って、波長がΔλだけずれた画像がセン
サ101上で一致することになり、色にじみのない分光
画像が結像される。以上は、波長λ2及びλ2′の光に
ついても、同様である。
【0072】次に、マイクロプリズムに色分散がある場
合について検討する。一般的なプリズムによる光線の屈
曲作用については、扱いを簡単にするため図6のように
プリズムの一方の面に光線が垂直に入射する場合を考え
ると、 n・sinθ=sin(δ+θ) n:プリズムの屈折率 θ:プリズムの頂角 δ:光線の偏角 が成り立つ。この式は、頂角θ及び偏角δがともに微小
であるとすると、
【0073】
【数1】
【0074】となる。
【0075】ここで、プリズムのアッベ数をνとする
と、 ν=(n−1)/(nF −nC ) …(2) nF :H輝線スペクトルのF線に対するプリズムの屈折
率 nC :H輝線スペクトルのC線に対するプリズムの屈折
率 である。また、H輝線スペクトルのF線の波長をλF
C線の波長をλC とすると、λF −λC =170nmで
ある。
【0076】(1)から、
【0077】
【数2】
【0078】であり、また、(2)から、
【0079】
【数3】
【0080】である。
【0081】(3)及び(4)から、
【0082】
【数4】
【0083】が得られる。
【0084】従って、センサ上の分光画像の色にじみ量
ΔYは、
【0085】
【数5】
【0086】となる。
【0087】ここで、以下のような実際的な数値を
(5)に代入してみる。 f2=30mm ν=58(PMMA材料の値) δ=15゜(=0.262Rad.) 一つのマイクロプリズムに入射する光に10nmの波長
幅がある場合、Δλ=10nmとすると、色にじみ量Δ
Yは0.008mmと求まる。センサ101〜110と
してCCDエリアセンサを用いた場合、この程度の色に
じみはほぼ1ピクセル内に収まるので、ほとんど問題に
ならない。
【0088】しかし、偏角δや一つのマイクロプリズム
に入射する光の波長幅Δλが大きい場合、ΔYが大きく
なり、色にじみの影響を無視することができなくなる。
このような場合には、図7に示されるような色消しプリ
ズム75をマイクロプリズムアレイ70の代わりに配置
すればよい。これは、ν値の大きいPMMA(ポリメチ
ルメタアクリレート)を材料とする図1のマイクロプリ
ズムアレイ70とν値の小さいPC(ポリカーボネー
ト)を材料とする色消し用のマイクロプリズムアレイ7
1とを組み合わせたものである。これにより、色消しプ
リズム75のνを実効的に無限大として、色にじみ量Δ
Yを0とすることが可能である。
【0089】以上、検討したように、本実施例の画像分
光装置によれば、一つのマイクロプリズムに入射する光
の波長幅が狭い場合はもちろん、波長幅が広い場合で
も、マイクロプリズムアレイ70の像側に色収差を低減
させる色消し用マイクロプリズムアレイ71を配置する
ことにより色にじみが十分に少ない分光画像を得ること
ができる。従って、例えば、マイクロプリズムアレイ7
0を構成するマイクロプリズムをR、G、Bの各波長に
対応した3個にして、R、G、Bの3原色分解画像を得
ることも可能である。
【0090】なお、上記の考察では、各レンズを無収差
として扱ったが、レンズの収差を考慮しても、各レンズ
の収差が極端に大きいものでない限り、色にじみは実用
上問題ない程度に抑えられる。
【0091】実施例2 図8は、本実施例の画像分光装置の構成を示す全体斜視
図である。本実施例の画像分光装置は、前系(第1結像
光学系)の明るさ絞りとしてピンホール板35を備え、
透過型回折格子50の代わりに回折型分光素子55、マ
イクロプリズムアレイ70の代わりにマイクロプリズム
レンズアレイ120を備えている点が実施例1と異なっ
ている。
【0092】ピンホール板35は、平板上に略円形の小
開口(ピンホール)が形成されたものである。このピン
ホールは、第1コリメータレンズ40の前側焦点位置に
配置されている。なお、ピンホールは、楕円形のもので
あっても構わない。
【0093】回折型分光素子55としては、ホログラフ
ィック型回折素子あるいは計算機ホログラム型回折素子
を用いることができる。いずれも、入射する多色平行光
束を回折現象により分光し、多色平行光束の成分光束を
波長ごとに定められた上下左右の方向に平行光束として
出射させるものである。
【0094】マイクロプリズムレンズアレイ120は、
レンズ作用とプリズム作用を兼ね備えたマイクロプリズ
ムレンズ121〜130がセンサ101〜110に一対
一に対応して2次元的に配列されたマイクロプリズムレ
ンズの集合体で、各マイクロプリズムレンズ121〜1
30が有する複数の入射面と単一の射出平面とを有して
いる。マイクロプリズムレンズ121〜130は、セン
サ101〜110と同じく、表示波長λ1〜λ10に一
対一に対応している。マイクロプリズムレンズ121〜
130は、所定の表示波長を有する入射光束を屈曲させ
てその表示波長に対応した結像領域に向けて出射させる
とともに、その結像領域にその表示波長を有する分光画
像を結像させる。
【0095】以下、本実施例の画像分光装置の動作を説
明する。まず、検出対象物10からの多色光束は、第1
結像レンズ20によって収束されながらピンホール板3
5に照射される。ピンホールを透過した多色光束は、第
1コリメータレンズ40によって平行光束とされた後、
回折型分光素子55に入射する。実施例1と同様に、第
1結像レンズ20及び第1コリメータレンズ40の収束
作用の組み合わせによって、回折型分光素子55の光入
射領域に検出対象物10の倒立実像が結像される。
【0096】回折型分光素子55は多色光束を分光し
て、その成分光束のうち表示波長λ1〜10を有するも
のを、その表示波長に応じて定められた方向に出射させ
る。この出射方向は、その表示波長に対応したセンサ1
01〜110の位置に応じて定められる。本実施例のよ
うに複数のセンサが2次元的に配列されている場合、実
施例1のように多色光束が単一の分光方向に沿って分光
されることはない。
【0097】回折型分光素子55を出射した平行成分光
束群は第2コリメータレンズ60に入射し、収束されな
がらマイクロプリズムレンズアレイ120に入射する。
マイクロプリズムレンズの入射面には、そのマイクロプ
リズムレンズに対応した表示波長を中心として入射面の
面積に応じた波長幅にわたる光が入射される。
【0098】マイクロプリズムレンズ121〜130の
入射面は、そのマイクロプリズムレンズに対応した表示
波長についての第2コリメータレンズ60の後側焦点を
含んでいるので、表示波長を有する成分光束はその表示
波長に対応したマイクロプリズムレンズの入射面上で合
焦する。従って、各マイクロプリズムレンズの入射面に
は、検出対象物10の領域全体の総和の分光エネルギー
分布に比例した強度を持った所定の表示波長のピンホー
ル像が形成される。
【0099】マイクロプリズムレンズの結像及び屈曲作
用により、センサ101〜110にそのセンサに対応し
た表示波長の分光画像が結像される。これにより、2次
元アレイセンサ100上には色の異なる分光画像が2次
元的に配列される。
【0100】本実施例の画像分光装置でも、従来のよう
に前系の明るさ絞りの位置ではなく、回折型分光素子5
5上に検出対象物10の実像を結像させるので、前系の
明るさ絞りであるピンホールの大きさによって分光画像
の大きさが制限されることがない。従って、回折型分光
素子55の光入射領域を検出対象物10の面積に応じた
十分な大きさにすることが出来る。
【0101】また、実施例1と同様に、一つのマイクロ
プリズムレンズに入射する光の波長幅が狭い場合はもち
ろん、波長幅が広い場合でも、マイクロプリズムレンズ
アレイ120の像側に色収差を低減させる色消し用のマ
イクロプリズムアレイを配置することにより色にじみが
十分に少ない分光画像を得ることができる。
【0102】さらに、本実施例の画像分光装置は、前系
の明るさ絞りをピンホール板35としているので、スリ
ット板30を用いた場合よりも像の分解能の方向に応じ
た差異を低減することができる。すなわち、スリット板
30を用いた場合では、スリットの長さ方向とそれに直
交する方向とで像の分解能に差異が生じるが、ピンホー
ル板35を用いる場合では、これが抑制されることにな
る。
【0103】なお、本実施例では、プリズム作用(光の
屈曲作用)を有するマイクロプリズムレンズアレイ12
0を用いたが、回折型分光素子55の波長分散角の大き
さが十分に大きければ、第2コリメータレンズ60の位
置及び焦点距離、並びに2次元アレイセンサ100の位
置を適切に設定することで、プリズム作用を有しない単
なるマイクロレンズアレイを用いることも可能である。
【0104】この場合、実施例1で検討したようなプリ
ズムの色分散による色にじみが生じないので好適であ
る。また、プリズム作用がなくなることで設計や作製の
労力が軽減される。
【0105】以下では、プリズム作用を有しないマイク
ロレンズアレイを用いつつ、波長の異なる分光画像を互
いに重複しないように2次元的に配列するための条件に
ついて検討する。
【0106】図9は、マイクロレンズアレイ140を備
える画像分光装置の一部を示す平面図である。図におい
て、150は回折型分光素子55上の検出対象物10の
像を、160は回折型分光素子55上の検出対象物10
の像150の第2コリメータレンズ60による虚像を、
170は2次元アレイセンサが備えるセンサ上に形成さ
れる検出対象物10の分光画像をそれぞれ示している。
また、図において、 f:マイクロレンズの焦点距離 P:相隣るマイクロレンズ間の間隔 f′:第2コリメータレンズ60の焦点距離 d1:回折型分光素子55上の検出対象物10の像15
0と第2コリメータレンズ60との間隔 d2:虚像160と第2コリメータレンズ60との間隔 d3:虚像160とマイクロレンズアレイ140との間
隔 d4:マイクロレンズアレイ140と2次元アレイセン
サ100との間隔 W:像150の大きさ W′:虚像160の大きさ W″:センサ上に形成された検出対象物10の分光画像
170の大きさ H:虚像160上の一つの像点に対応する像点であっ
て、相隣るセンサ上に形成されたもの同士の間隔 である。
【0107】第2コリメータレンズ60(焦点距離
f′)に関する結像と倍率の式は、 1/d1−1/d2=1/f′ …(1) W′/W=d2/d1 …(2) である。また、マイクロレンズ(焦点距離f)に関する
結像と倍率の式は、 1/d3+1/d4=1/f …(3) W″/W′=d4/d3 …(4) である。
【0108】また、図に示されるように、 d3=d2+f′ …(5) である。
【0109】また、2次元アレイセンサの大きさSは、
一方向に沿って配列されたセンサの数をn(図9では、
n=5である。)とすると、 S=n・H …(6) と表される。
【0110】波長の異なる各分光画像が互いに重ならな
いための条件式は、 H≧W″ …(7) P/H=d3/(d3+d4) …(8) と表される。
【0111】(2)、(4)、(6)を用いて(7)を
変形すると、 W≧(S/n)・(d1/d2)・(d3/d4) …(9) また、(6)を用いて(8)を変形すると、 P=d3・S/{n・(d3+d4)} …(10) となる。
【0112】このままでは、変数が多くて自由度が余る
ので、以下では、d1及びf′に適当な値を与えて定数
とする。(1)、(5)及び(3)を変形すると、 d2=d1・f′/(f′−d1) …(11) d3=d1・f′/(f′−d1)+f′ …(12) d4=f・f′2 /{f′2 −(f′−d1)・f} …(13) となる。(11)〜(13)を(9)及び(10)に代
入すると、fとPを変数とする2元の連立方程式が求ま
るので、これを解いてfとPに関する条件を求めればよ
い。なお、この連立方程式は(f、P)の一次式でない
ので、実際には、逐次近似法により近似的に解くことに
なる。
【0113】以上では、図9の紙面上で条件を求めた
が、図9の紙面に垂直な平面上でも同様にして条件を求
めることができる。こうして求まったfとPに関する条
件に従って光学系を設計すれば、分光画像が重なること
はないので、好適な画像分光を行う画像分光装置を得る
ことができる。
【0114】次に、回折型分光素子55であるホログラ
フィック型回折素子及び計算機ホログラム型回折素子の
作製方法を説明する。
【0115】図10は、ホログラフィック型回折素子の
作製方法を示す図である。図示しない波長可変レーザ光
源から出射した所定波長(例えば、図10の波長λ1)
のレーザビームは、ハーフミラー210により二つのビ
ームに分岐される。ハーフミラー210を透過したビー
ム(参照ビーム)は、使用する波長可変レーザの波長よ
りも十分に厚い感光層を有し、極めて高い解像力(〜3
000本/mm以上)を持つ感光材料にほぼ垂直に入射
させる。ハーフミラー210で反射されたビーム(信号
ビーム)は、ハーフミラー210に対し所定の相対的傾
きを持たせた反射鏡220によって反射させる。これに
よって、信号ビームを参照ビームと所定の角度を持たせ
ながら感光材料に入射させる。このようにすると、二つ
のビームが交わる空間では、ビームの波長と二つのビー
ム間の角度とにより定まるピッチ及び縞の配列方向を有
する干渉縞が生じる。この干渉縞を感光材料に照射して
感光させることで、感光材料に一つの干渉縞パターンが
記録される。
【0116】一つの波長について感光が終了したら、レ
ーザビームの波長を別の波長(図10の波長λ2)に変
えるとともに、反射鏡220を平行移動させたり回転さ
せ、必要な場合にはハーフミラー210も回転させて、
信号ビームの入射角度を所定の値だけ変える。これによ
り、感光材料に別に干渉縞パターンを記録する。信号ビ
ームの角度は、参照ビームに対して2次元的に変えても
良い。所定の全ての波長について繰り返し露光を行い、
これが完了した後、現像などの適当な処理を行うとホロ
グラフィック型回折素子が完成する。
【0117】感光材料に記録された一つの干渉パターン
には一つの表示波長が対応することになる。干渉縞パタ
ーンのピッチや縞の配列方向を調節することで、回折の
方向や角度を適切に設定することができ、所定の表示波
長の光をその表示波長について定められた方向へ出射さ
せることができる。
【0118】続いて、計算機ホログラム型回折素子の作
製方法を説明する。これは、ホログラフィック型回折素
子のように繰り返し露光を行って干渉縞パターンを多重
記録する代わりに、露光される全ての干渉縞の空間的光
強度分布を累積した強度分布を算出し、これに応じて露
光を一度だけ行う方法である。ホログラフィック型回折
素子の作製方法において、ある波長の参照ビームと信号
ビームとがある相対角度で交わっている場合、任意の平
面上(例えば、感光材料の表面上)の各点における合成
波の複素振幅は確定する。従って、複素振幅の2乗で表
される干渉縞の光強度も確定する。ビームの波長及び相
対角度という露光条件を変えつつ各点ごとに光強度を求
め、各点における光強度の累積値を算出する。この計算
結果に従って、電子ビームリソグラフィー等の微細加工
技術を用いることにより、ホログラフィック型回折素子
と等価な計算機ホログラム型回折素子を作製することが
可能である。
【0119】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、様々な変形が可能である。例えば、実施例1のお
いてスリット板30から第2コリメータレンズ60の後
側焦点面までの構造は、ツェルニー、ターナー型等のポ
リクロメータと同等であり、各レンズは凹面球面反射
鏡、あるいは軸外し放物面鏡に置き換えることができ
る。また、透過型回折格子50は、反射型回折格子、分
光用プリズム、超音波型回折素子などに置き換えること
ができる。
【0120】また、実施例2のマイクロプリズムレンズ
アレイやマイクロレンズアレイは、例えばフレネルゾー
ンプレートの集合体のようなパターンを持ち、光を回折
させることによりレンズ作用やプリズム作用と等価な作
用を奏する素子であってもよい。このような素子は、計
算機ホログラム型回折素子と同様に、電子ビームリソグ
ラフィー等の微細加工技術によって作製することができ
る。
【0121】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の画
像分光装置によれば、分光手段の光入射領域に物体の実
像を結像させるので、第1結像光学系の明るさ絞りの大
きさに応じて分光画像の大きさが制限されることがな
い。このため、分光手段の光入射領域を物体の面積に応
じた十分な大きさにすることで、任意の面積を有する物
体について分光画像を得ることができる。
【0122】また、第1結像光学系の明るさ絞りを大き
くしなくても大面積の物体について分光画像を得ること
ができるので、絞りの大きさを適切に設定して分光手段
の分光精度を良好にすることで、分光画像の色にじみを
抑えることもできる。
【0123】また、本発明の画像分光装置では、多色物
体の波長スペクトルから複数の表示波長を選択すること
で、各表示波長に対応した結像領域にその表示波長を有
する分光画像が結像される。これにより、異なる表示波
長の画像、すなわち色の異なる分光画像を同時に得るこ
とができ、効率のよい分光画像検出が可能である。
【0124】また、本発明の画像分光装置のうち画像検
出手段を備えるものによれば、この画像検出手段の出力
に基づいて分光画像を表示装置等に再現することができ
る。この画像分光装置の出力を電気的に増幅すること
で、容易に鮮明な画像を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像分光装置の構成を示す全体斜視
図である。
【図2】実施例1の画像分光装置の平面図である。
【図3】実施例1の画像分光装置の立面図である。
【図4】マイクロプリズムアレイ上のスリットの分光像
を示す図である。
【図5】マイクロプリズムの色分散がない理想的な場合
における分光画像の結像を示す平面図である。
【図6】マイクロプリズムによる光線の屈曲を示す図で
ある。
【図7】色消しプリズムを示す図である。
【図8】実施例2の画像分光装置の構成を示す全体図で
ある。
【図9】マイクロレンズアレイ140を備える画像分光
装置の一部を示す平面図である。
【図10】ホログラフィック型回折素子の作製方法を示
す図である。
【図11】従来の画像分光装置を示す平面図である。
【符号の説明】
10…検出対象物、20…第1結像レンズ、30…スリ
ット板、35…ピンホール板、40…第1コリメータレ
ンズ、50…透過型回折格子、55…回折型分光素子、
60…第2コリメータレンズ、70…マイクロプリズム
アレイ、90…第2結像レンズ、100…2次元センサ
アレイ、120…マイクロプリズムレンズアレイ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 3/00 - 3/52 G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多色物体の画像を分光し、予め定められ
    た一つ以上の表示波長に一対一に対応した結像領域にそ
    の結像領域に対応した前記表示波長を有するほぼ単色の
    分光画像を結像させる画像分光装置であって、 明るさ絞りを有し、前記多色物体からの多色光束が入射
    されることにより、この多色物体の実像を所定の位置に
    結像させる第1の結像光学系と、 前記第1の結像光学系による前記多色物体の結像位置に
    配置され、前記多色光束を分光してこの多色光束の波長
    ごとの成分光束を互いに異なる方向に出射させる分光手
    段と、 前記成分光束のうち前記表示波長を有するものをその表
    示波長に対応した前記結像領域に入射させ、この結像領
    域にその表示波長を有する前記分光画像を結像させる第
    2の結像光学系と、 を備える画像分光装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の結像光学系は、 前記明るさ絞りの前記多色物体側に配置された第1の収
    束レンズ系と、 前記明るさ絞りの前記分光手段側に配置され、前記明る
    さ絞りを透過した前記多色光束を平行光束にするととも
    に、前記第1収束レンズ系との収束作用の組み合わせに
    より前記分光手段の光入射領域に前記多色物体の実像を
    結像させる第2の収束レンズ系と、 を備えるものであることを特徴とする請求項1記載の画
    像分光装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の結像光学系が有する前記明る
    さ絞りは、平板にスリットが形成されたスリット板であ
    り、 前記分光手段は、前記多色光束を単一の特定方向に沿っ
    て分光するものであり、 前記第2の結像光学系は、前記分光手段から出射した前
    記成分光束が入射される第3の収束レンズ系と、この第
    3収束レンズ系から出射した前記成分光束のうち前記表
    示波長を有するものを屈曲させてその表示波長に対応す
    る方向に出射させるプリズムと、このプリズムから出射
    した光束が入射され、前記表示波長を有する前記分光画
    像をその表示波長に対応する前記結像領域に結像させる
    第4の収束レンズ系とを備えるものであることを特徴と
    する請求項2記載の画像分光装置。
  4. 【請求項4】 前記プリズムは、複数の前記表示波長に
    一対一に対応した複数の構成プリズムが前記特定方向に
    沿って配列されたプリズムアレイであり、各構成プリズ
    ムは、前記第3収束レンズ系から出射した前記成分光束
    のうちその構成プリズムに対応する前記表示波長を有す
    るものを屈曲させてその表示波長に対応する前記結像領
    域に向けて出射させることを特徴とする請求項3記載の
    画像分光装置。
  5. 【請求項5】 前記プリズムアレイは、前記成分光束の
    うち前記表示波長を有するものを2次元的に配列された
    複数の前記結像領域のうちその表示波長を有するものに
    向けて出射させる前記構成プリズムが配列されたもので
    あることを特徴とする請求項4記載の画像分光装置。
  6. 【請求項6】 前記プリズムの像側に配置され、前記プ
    リズムの色収差を低減させる色消し用プリズムをさらに
    備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれか記載の
    画像分光装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の結像光学系が有する前記明る
    さ絞りは、平板にピンホールが形成されたピンホール板
    であり、 前記分光手段は、前記成分光束のうち前記表示波長を有
    するものをその表示波長に対応する方向に出射させるも
    のであり、 前記第2の結像光学系は、前記分光手段から出射した前
    記成分光束が入射される第5の収束レンズ系と、この第
    5収束レンズ系から出射した前記成分光束のうち前記表
    示波長を有するものをその表示波長に対応する前記結像
    領域に入射させ、この結像領域にその表示波長を有する
    前記分光画像を結像させる第6の収束レンズ系とを備え
    るものであることを特徴とする請求項2記載の画像分光
    装置。
  8. 【請求項8】 前記第6の収束レンズ系は、複数の前記
    表示波長に一対一に対応した複数の構成レンズが配列さ
    れたレンズアレイであり、各構成レンズは、その構成レ
    ンズに対応する前記表示波長を有する前記分光画像をそ
    の表示波長に対応する前記結像領域に結像させることを
    特徴とする請求項7記載の画像分光装置。
  9. 【請求項9】 前記レンズアレイは、前記構成レンズと
    して前記成分光束を屈曲させ前記表示波長に対応した前
    記結像領域に向けて出射させる構成プリズムレンズが配
    列されたプリズムレンズアレイであることを特徴とする
    請求項8記載の画像分光装置。
  10. 【請求項10】 前記プリズムレンズアレイの像側に配
    置され、前記プリズムレンズアレイの色収差を低減させ
    る色消し用プリズムアレイをさらに備えることを特徴と
    する請求項9のいずれか記載の画像分光装置。
  11. 【請求項11】 前記分光手段は、前記成分光束のうち
    前記表示波長を有するものを2次元的に配列された複数
    の前記結像領域のうちその表示波長に対応したものに向
    けて出射させることを特徴とする請求項8〜10のいず
    れか記載の画像分光装置。
  12. 【請求項12】 前記結像領域を含む受光領域を有し、
    この受光領域に結像された前記分光画像の光強度分布を
    これに対応する電流分布に変換して出力する画像検出手
    段をさらに備える請求項1〜11のいずれか記載の画像
    分光装置。
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