JP3429346B2 - タイヤ用ダイナミックバランサ及びその校正方法 - Google Patents

タイヤ用ダイナミックバランサ及びその校正方法

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JP3429346B2
JP3429346B2 JP34510893A JP34510893A JP3429346B2 JP 3429346 B2 JP3429346 B2 JP 3429346B2 JP 34510893 A JP34510893 A JP 34510893A JP 34510893 A JP34510893 A JP 34510893A JP 3429346 B2 JP3429346 B2 JP 3429346B2
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rim
shaft
lower rim
dynamic balancer
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徹 水島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転自在に支持され
た下部リム軸に設けた下部リムと、この下部リムと対向
する位置に配置した上部リムと、により被測定タイヤを
保持して回転させ、このタイヤのダイナミックバランス
を測定するタイヤ用ダイナミックバランサ及びその校正
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイナミックバランサの一例を図
4に示す。同図に示す1は、被測定タイヤであり、この
タイヤ1は、上部リム2と下部リム3との間に装着され
ており、下部リム3は、円筒状のケーシング4を介して
中空主軸5と結合している。この中空主軸5は、軸受6
a、6bを介して回動自在に支持されている。そして、
各軸受6a、6bは夫々荷重検出器7a、7bによって
支持されている。一方、上部リム2の下面には、リム軸
8を設けてあり、このリム軸8の下端には、複数の係止
溝9を設けてある。この係止溝9にはL字状のチャック
10が係合している。
【0003】次に、このダイナミックバランサを使用し
てタイヤ1のダイナミックバランスを測定するときの手
順を説明する。まず、図4に示すロッド11を上昇させ
てチャック10を係止溝9から外し、上部リム2を昇降
装置(図示せず)により上昇させて、リム軸8をケーシ
ング4から抜き取る。そして、図4に示すように、下部
リム3の上面にタイヤ1を載置する。次に、上部リム2
を下降させてタイヤ1の上面に密着させる。そして、ロ
ッド11を下降させてチャック10を係止溝9に係合
し、圧力空気をロッド11の内部に設けた通路(図示せ
ず)、ケーシング4の内孔12及び下部リム3に設けた
連通孔13を介してタイヤ1内に供給する。そして、サ
ーボモータ14を駆動して、一体に結合した状態となっ
ている中空主軸5、ケーシング4、上下リム2、3及び
タイヤ1を回転させ、このタイヤ1の回転中における荷
重検出器7a、7bの出力信号を読み取り、これによっ
てタイヤ1のダイナミックバランスを測定する。
【0004】次に、このダイナミックバランサの校正手
順を説明する。まず、下部リム3の上面にタイヤ1を載
置する。そして、下部リム3を手で回して下部リム3の
予め定めた基準位置を上部リム2の予め定めた基準位置
に一致させ、この状態で上部リム2を下降させてタイヤ
1の上面に密着させる。そして、ロッド11を下降させ
てチャック10を係止溝9に係合させて、圧力空気をタ
イヤ1内に供給し、サーボモータ14を駆動して上下リ
ム2、3及びタイヤ1を所定の速度で回転させる。そし
て、このタイヤ1の回転中における荷重検出器7a、7
bの出力信号を読み取り、これによってタイヤ1及び上
下リム2、3(ダイナミックバランサの回転部分)の偏
心力を測定する。なお、偏心力とは、タイヤの上面側の
重心の偏心及び下面側の重心の偏心に基づく遠心力とそ
の遠心力の方向とから決定される力をいう。
【0005】次に、タイヤ1を上下リム2、3から取り
外し、このタイヤ1を円周方向に180°回転移動させ
てこのタイヤ1を上記と同様にして上下リム2、3に取
り付ける。そして、サーボモータ14を駆動して上記と
同様にタイヤ1を回転させて、このタイヤ1の回転中に
おける荷重検出器7a、7bの出力信号を読み取り、こ
れによってタイヤ1及び上下リム2、3(ダイナミック
バランサの回転部分)の各回転位置における偏心力を荷
重検出器7a、7bにより測定する。
【0006】そして、上記のようにして得られたタイヤ
1の取付位置を変更した2つの場合の各回転位置におけ
る測定値を加算して演算処理することにより、上下リム
2、3の偏心力を求めることができる。なぜなら、タイ
ヤ1を180°回転移動させた2つの取付位置における
各偏心力を加算すると、タイヤ1の重心の偏心に基づく
偏心力を相殺してゼロにすることができ、この加算値の
1/2の力が各回転位置における上下リム2、3の偏心
力となるからである。そして、この加算値の1/2の力
の偏心力が上下リム2、3に発生している状態をこのダ
イナミックバランサの測定のゼロ点として設定する。
【0007】そして、図4に示すように上下リム2、3
にタイヤ1を装着した状態で、所定の同一重量の錘15
a又は15bを上下の各リム2、3の一方に取り付けた
2つの各状態でタイヤ1を回転駆動した場合の各荷重検
出器7a、7bの出力信号を読み取り、錘15a、15
bの偏心力と荷重検出器7a、7bの出力信号との関係
を求める。これによって、校正を終了する。なお、錘1
5a、15bの偏心力と荷重検出器7a、7bの出力信
号との関係が求まれば、上述したように、被測定タイヤ
1を上下リム2、3に装着して回転させ、各荷重検出器
7a、7bの出力信号を演算処理することにより、タイ
ヤ1のダイナミックバランス、即ち、タイヤ1の上面ア
ンバランス及び下面アンバランスを測定することができ
る。
【0008】ところで、この従来のダイナミックバラン
サは、図4に示すように、トーションバー52を介して
固定部53に吊り下げてあると共に、トーションバー5
4を介して固定部と結合してある。このトーションバー
52、54によってこのダイナッミクバランサは、図4
の紙面に対して略垂直方向の移動のみが許容されてお
り、この垂直方向の力を荷重検出器7a、7bが検出
し、この検出した力に基づいてタイヤのダイナミックバ
ランスを測定する。
【0009】そして、図4に示す55は、ロータリージ
ョイントである。このロータリージョイントは、例えば
柔軟性を有するビニール製のホース56及び金属管57
を介して圧力タンク(図示せず)と連通している。この
金属管57は、固定部53に固定されている。つまり、
圧力タンク内の圧力空気は、金属管57、ホース56、
ロッド11の内部に設けた通路(図示せず)、ケーシン
グ4の内孔12及び下部リム3に設けた連通孔13を介
してタイヤ1内に供給される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のダ
イナミックバランサでは、このダイナミックバランサを
校正する場合、上下リム2、3の偏心力を測定する必要
があるが、上述したように、タイヤ1を180°回転移
動させた2つの取付位置ごとに各偏心力を測定しなけれ
ばならず、タイヤ1の取付位置を変更するための手間と
時間が掛かるという問題がある。
【0011】そして、タイヤ1をこれら2つの取付位置
に変更する際に取付誤差を生じ、この取付誤差に基づく
タイヤ1の偏心力が、上下リム2、3の偏心力(遠心力
とその方向とから決まる力)の測定誤差となり、この誤
差がダイナミックバランサの校正誤差に付加されるとい
う問題がある。更に、この様な校正誤差を含むので、タ
イヤ1のダイナミックバランスを測定する際に、この校
正誤差が測定誤差に含まれ、正確な測定ができないとい
う問題もある。
【0012】更に、上記従来のダイナミックバランサの
校正方法では、タイヤ自体のアンバランス量をキャンセ
ルするために180°回転移動させた2つの取り付け位
置で測定を行っているが、これではタイヤ1の重心の半
径方向の偏心量をキャンセルすることができるが、タイ
ヤ1の重心のタイヤ1の厚み方向の偏心量をキャンセル
することができないという問題もある。タイヤ1の重心
の厚み方向の偏心量をキャンセルするには、タイヤ1の
上下を反転させた2つの取付位置での測定を行う必要が
あり、この場合にも上記と同様の問題が生じ、校正に更
に手間が掛かり、誤差も増加する。
【0013】
【0014】本発明は、ダイナミックバランサの校正に
際し、タイヤの取り付けを不要とし、これによりタイヤ
の取付誤差を含まない正確な校正を行うことができるよ
うにするタイヤ用ダイナミックバランサ及びその校正方
法を提供することを目的とする。
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明のタイヤ用ダ
イナミックバランサは、軸受を介して回動自在に支持さ
れた下部リム軸に設けた下部リムと、該下部リムと対向
する位置に配置した上部リムと、該上部リムと結合する
上部リム軸と、上記上部リムと上記下部リムとの間にタ
イヤを装着した装着状態で上記下部リム軸を回転駆動し
たときに上記下部リム軸の回りの方向における上記上部
リムと上記下部リムの互いの相対的移動を阻止するよう
に上記上部リム軸と上記下部リム軸とを結合する結合手
段と、を具備するタイヤ用ダイナミックバランサにおい
て、上記結合手段が、上記下部リム軸に設けたシリンダ
本体と、このシリンダ本体内に嵌合するように上記上部
リム軸の下部に設けてあり外面に複数の係合溝を有する
ピストンと、上記シリンダ本体に設けてあり上記係合溝
に係合する係合位置と上記係合溝から外れた非係合位置
とに移動可能なストッパと、上記ピストンの下端部に開
口する下側開口、及び上記上部リム軸の上部の外周面に
開口する上側開口を有しこれら下側開口と上側開口とを
連通する連通孔と、該連通孔を開閉する開閉装置と、タ
イヤのダイナミックバランス測定用の低圧の圧力流体と
上記ダイナミックバランサ校正用の高圧の圧力流体のう
ち所望の圧力の圧力流体を吐出口から吐出する圧力流体
供給手段と、上記吐出口と上記シリンダ本体内とを連通
する圧力流体通路と、を具備することを特徴とするもの
である。第2の発明は、第1の発明において、上記上部
リムと上記下部リムとの間に上記タイヤが非装着状態で
あるとき、上記ストッパが上記係合位置にあり、上記開
閉装置が上記連通孔を閉じており、上記圧力流体供給手
段が上記圧力流体通路を介して上記低圧の圧力流体を上
記シリンダ本体内に供給するものである。
【0017】
【0018】第3の発明のタイヤ用ダイナミックバラン
サの校正方法は、軸受を介して回動自在に支持された下
部リム軸に設けた下部リムと、該下部リムと対向する位
置に配置した上部リムと、該上部リムと結合する上部リ
ム軸と、上記上部リムと上記下部リムとの間にタイヤを
装着していない非装着状態で上記下部リム軸を回転駆動
したときに上記下部リム軸の回りの方向における上記上
部リムと上記下部リムの互いの相対的移動を阻止するよ
うに上記上部リム軸と上記下部リム軸とを結合する結合
手段と、上記下部リム軸に直交する方向の上記下部リム
軸に掛かる力を測定する2個以上の力測定手段と、を具
備するタイヤ用ダイナミックバランサを使用する該タイ
ヤ用ダイナミックバランサの校正方法において、上記上
部リムと上記下部リムとの間にタイヤを装着していない
非装着状態で上記上部リム軸と上記下部リム軸とを上記
結合手段により結合し、上記上部リムと上記下部リムの
うちの一方に錘を取り付けた状態及び両方に錘を取り付
けていない状態の合計3つの各状態で上記下部リム軸を
回転駆動し上記下部リム軸に掛かる力を上記力測定手段
が測定する段階と、上記錘の偏心力と上記力測定手段が
測定した上記夫々の力との関係を求める段階と、を有す
ることを特徴とするものである。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【作用】第1の発明のタイヤ用ダイナミックバランサに
よると、タイヤのダイナミックバランスを測定するとき
は、まず、開閉装置を開状態にしておき、ストッパを係
合溝に係合する係合位置に移動させて、上部リムと下部
リムとの間にタイヤを装着する。そして、圧力流体供給
手段の吐出口よりタイヤのダイナミックバランス測定用
の低圧の圧力流体を吐出して、この低圧の圧力流体を圧
力流体通路、シリンダ本体内、下側開口、連通孔、及び
上側開口に通してタイヤ内に供給する。タイヤ内に低圧
の圧力流体が供給されると、タイヤの膨張力によりタイ
ヤが上下の各リムと圧接し、これにより、下部リム軸の
回りの方向における上部リムと下部リムの互いの相対的
移動を阻止するように上部リム軸と下部リム軸とを結合
することができる。
【0024】また、ダイナミックバランサを校正すると
きは、まず、開閉装置を閉状態にしておき、上部リムと
下部リムとの間からタイヤを取り外した状態でストッパ
を係合溝に係合する係合位置に移動させる。そして、圧
力流体供給手段の吐出口よりダイナミックバランサ校正
用の高圧の圧力流体を吐出して、この高圧の圧力流体を
圧力流体通路に通してシリンダ本体内に供給する。この
とき、連通孔は、開閉装置により閉じられているので、
圧力流体がピストンの下面を押圧してピストンをシリン
ダ本体に沿う方向に付勢することとなり、ピストンに設
けた係合溝の側面がストッパの側面に強力に圧接する。
これにより、ストッパを介してシリンダ本体とピストン
とを互いに結合させることができ、上下リムにタイヤを
装着していない非装着状態で、下部リム軸の回りの方向
における上部リムと下部リムの互いの相対的移動を阻止
するように上部リム軸と下部リム軸とを結合することが
できる。
【0025】
【0026】
【実施例】本発明の第1実施例を図1及び図2を参照し
て説明する。図1は、第1実施例に係るタイヤ用ダイナ
ミックバランサの中央縦断面図であり、図2は、同ダイ
ナミックバランサの斜視図である。このダイナミックバ
ランサは、片持ち式の二面不釣り合い試験機であり、図
2に示すようにこのダイナミックバランサにタイヤ16
を装着して回転させ、この装着したタイヤ16の上面側
のアンバランスと下面側のアンバランスとを測定するこ
とができる装置である。そして、この測定によりタイヤ
16の上面側及び下面側のアンバランス、つまり、重心
の偏心に基づく偏心力を求めることができる。そして、
この偏心力に基づいて、必要に応じてタイヤ16の補正
等をすることができ、これによってタイヤ16のダイナ
ミックバランスを許容範囲内に収めることができる。な
お、タイヤの偏心力とは、タイヤの上面側の重心の偏心
及び下面側の重心の偏心に基づく各遠心力とその遠心力
の方向(タイヤの回転位置)とから決定される力をい
う。この偏心力が求まると、タイヤの上面側の重心の偏
心及び下面側の重心の偏心に基づく各遠心力と、各重心
がタイヤ16の所定の基準位置から各重心位置までの角
度を求めることができる。
【0027】このダイナミックバランサは、図2に示す
ように、地面に対して垂直に取り付けてある。つまり、
直方体の本体17を、互いに平行する2本のトーション
バー18a、18bを介して架台19に吊り下げてあ
り、更に、この本体17は、この2本のトーションバー
18a、18bの通る平面に平行し、かつ、この2本の
トーションバー18a、18bに直交する方向に配置さ
れた4本のトーションバー(20a、20b)、(20
a、20b)を介して架台19と結合している。これに
よって、本体17は、地面に対して垂直方向に配置した
2本のトーションバー18a、18bと地面に対して平
行する4本のトーションバー(20a、20b)、(2
0a、20b)に対して直交する方向(図2に示す矢印
21の方向)にのみ移動可能に設けられている。
【0028】また、図2に示すように、本体17の側面
の上部と下部の各位置には、合計2台のロードセル等の
荷重検出器(力測定手段)22a、22bを設けてあ
り、各荷重検出器22a、22bは架台19と結合して
いる。これによって、この荷重検出器22a、22b
は、本体17に作用する図2の矢印21の方向の力を検
出することができる。
【0029】そして、図2に示すように、本体17の下
面から支持軸23が下方に突出しており、この支持軸2
3には、ロータリーエンコーダ24、プーリ25及びロ
ータリージョイント26を設けてある。ロータリーエン
コーダ24は、支持軸23の回転位置を測定するもので
あり、支持軸23の回転位置を測定することにより、こ
の支持軸23と結合する下部リム27(図1参照)の回
転位置を測定することができる。プーリ25は、例えば
タイミングベルト28等の駆動ベルトを介して別のプー
リ29と接続しており、このプーリ29は、サーボモー
タ30の回転軸に設けてある。つまり、支持軸23は、
サーボモータ30によって回転駆動される構成である。
なお、タイミングベルト28の張力が、4本のトーショ
ンバー(20a、20b)、(20a、20b)を引っ
張り方向に働くようにサーボモータ30を配置してある
ので、荷重検出器22a、22bにはタイミングベルト
28の張力が働かないようになっている。ロータリージ
ョイント26ついては後述する。
【0030】次に、ダイナミックバランサの内部構造を
図1を参照して説明する。本体17は、中央に貫通孔3
1を穿設してあり、この貫通孔31の上側開口縁と下側
開口縁には軸受32a、32bを設けてある。そして、
この2つの軸受32a、32bの内側には、円筒状の支
持軸23が嵌合しており、この支持軸23は軸受32
a、32bを介して回動自在に支持されている。この支
持軸23の下端の開口には、ロータリージョイント26
を嵌着してあり、このロータリージョイント26には、
エアーホース33を介して直列に接続した2つの電磁弁
34、35が連結している。そして、末端の電磁弁35
には、高圧(約5kgf/cm2 )の圧力タンク(図示
せず)と低圧(約2kgf/cm2 )の圧力タンク(図
示せず)が連結しており、この電磁弁35は、電磁弁3
4に高圧の圧力タンク又は低圧の圧力タンクを連通させ
る切換弁である。電磁弁34は、高圧又は低圧の圧力タ
ンクから供給される圧力流体(例えば圧力空気)を支持
軸23側に供給する供給位置と、支持軸23側の圧力空
気を大気に放出する排気位置とに切り換わる切換弁であ
る。なお、高圧の圧力空気は、このダイナミックバラン
サを校正するときに使用し、低圧の圧力空気は、このダ
イナミックバランサによりタイヤ16のダイナミックバ
ランスを測定するときに使用する。高圧及び低圧の圧力
タンク、電磁弁34、35が請求項1に記載の圧力流体
供給手段である。
【0031】また、図1に示すように、支持軸23の上
面には円筒状のシリンダ本体36を介して下部リム27
を設けてあり、このシリンダ本体36と支持軸23が下
部リム軸を構成している。
【0032】シリンダ本体36内には、ピストン(上部
リム軸)37が嵌合しており、このピストン37の下部
の外周には複数の係合溝38、38、・・・・を穿設し
てある。これら複数の係合溝38は、ピストン37の外
周に沿って環状に穿設されており、このピストン37の
軸方向に沿って互いに隣接して配置されている。このピ
ストン37の上端面には、上部リム39を設けてある。
また、ピストン37には、図1に示すように、ピストン
37の下面に開口する開口部40とピストン37の上部
の外周面に開口する開口部41、41とを連通する連通
孔42を穿設してあり、ピストン37の外周面に開口す
る夫々の開口部41、41にはワンタッチ式の弁装置4
3、43を設けてある。この弁装置43は、例えば先端
の突出部を指で押すことにより開口部41を開放したり
閉塞することができる構造のものである。ただし、弁装
置43をワンタッチで開閉することができる構成とした
が、弁体を回転させることにより開口部41を開閉する
構成のものでもよい。この弁装置43が、請求項1に記
載の開閉装置である。
【0033】上部リム39及び下部リム27は、円環状
の板状体であり、双方の外周部の互いに向かい合う各面
には、直径の異なる3つの段部44を設けてある。この
3つの各段部44は、タイヤ16を上下リム39、27
の間に装着する際に、タイヤ16の内縁を係合させるた
めのものである。つまり、これら直径の異なる3組の段
部44を設けてあるので、これら各組の段部44の直径
と対応する3種類の内径のタイヤ16をこの上下リム3
9、27の間に装着することができる。
【0034】図1に示す45、45は、結合部である。
結合部45、45は、同一のものであり、溝カム46
と、溝カム46に嵌合するカムフォロア47と、カムフ
ォロア47と連結するストッパ48、とからなってい
る。ストッパ48は、先端が係合溝38に沿う円弧状に
形成してある板状体であり、シリンダ本体36の周壁に
穿設した矩形の挿通孔に挿通している。そして、これら
2つの溝カム46をシリンダの筒方向(図1の上下方
向)に沿って摺動させたときに、ストッパ48の先端が
係合溝38から外れた状態の非係合位置(図示せず)
と、ストッパ48の先端が係合溝38に係合した状態の
係合位置(図1に示す状態)と、にストッパ48を移動
させることができるように溝カム46を形成してある。
この結合部45が、各請求項に記載の結合手段の構成要
素の1つとなっている。ただし、溝カム46を上下方向
に駆動する駆動部は図には示していないが、例えばエア
ーシリンダを利用することができる。
【0035】次に、このダイナミックバランサの校正手
順を説明する。 (1)まず、図1に示すダイナミックバランサにおい
て、モータ30の回転を停止させて上下リム39、27
からタイヤ16を取り外しておくと共に、支持軸23及
びシリンダ本体36内の圧力空気を大気に放出するよう
に電磁弁34を切り換えておき、弁装置43を閉状態に
しておく。そして、ストッパ48が係合溝38から外れ
た位置に移動させる。なお、図には示していないが、上
部リム39を昇降装置によって固定支持しておく。そし
て、図1の上下リム39、27の夫々の内側面には錘4
9、50をネジ止めしてあるが、錘49、50を取り付
けていないものとする。
【0036】次に、下部リム27を手で回して下部リム
27の予め定めた基準位置を上部リム39の予め定めた
基準位置に一致させ、この状態でストッパ48を係合溝
38に係合させて、電磁弁34を切り換えて支持軸23
の内孔51及びシリンダ本体36内に校正用の高圧の圧
力空気を供給する。シリンダ本体36内の圧力空気は、
ピストン37を図1の上方に押し上げ、これによってス
トッパ48の下面と係合溝38の上面とが圧接し、その
結果、シリンダ本体36とピストン37とをストッパ4
8を介して強固に結合させることができる。
【0037】そして、サーボモータ30を駆動して一体
に結合している支持軸23、シリンダ本体36、上下リ
ム39、27、ピストン37及び結合部45、45を所
定の回転速度で回転させる。この回転によって、タイヤ
16及び錘49、50を取り付けていない状態における
上下リム39、27等の回転部分のアンバランスに基づ
く偏心力が生じ、この偏心力の図2に示す矢印の方向の
成分を、上下リム39、27の各回転角度ごとに連続し
て2つの荷重検出器22a、22bによって測定する。
即ち、上部リム39の錘49の質量=0g、下部リム2
7の錘50の質量=0g荷重検出器22aの検出する各
回転角度ごとの偏心力の成分=LA1、荷重検出器22
bの検出する各回転角度ごとの偏心力の成分=LB1と
なる。つまり、この偏心力の成分LA1、LB1が上下
リム39、27に発生している状態を、このダイナミッ
クバランサによるダイナミックバランスの測定のゼロ点
とする。
【0038】(2)次に、上部リム39の下面にのみに
錘49をネジ止めし、他の条件を上記(1)と同一にし
て上下リム39、27を回転駆動して、2つの荷重検出
器22a、22bによって矢印21の方向の偏心力の成
分を各回転角度ごとに測定する。即ち、 上部リム39の錘49の質量=Mg、下部リム27の錘
50の質量=0g 荷重検出器22aの検出する偏心力の成分=LA2、荷重
検出器22bの検出する偏心力の成分=LB2 となる。
【0039】(3)次に、下部リム27の上面にのみに
錘50をネジ止めし、他の条件を上記(1)と同一にし
て上下リム39、27を回転駆動して、2つの荷重検出
器22a、22bによって矢印21の方向の偏心力の成
分を各回転角度ごとに測定する。即ち、 上部リム39の錘49の質量=0g、下部リム27の錘
50の質量=Mg 荷重検出器22aの検出する偏心力の成分=LA3、荷重
検出器22bの検出する偏心力の成分=LB3 となる。
【0040】(4)次に、(1)〜(3)において上下
各リム39、27に取り付けた錘49、50の各回転位
置ごとの偏心力(=Mrω2 )と荷重検出器22a、2
2bにより検出して得られた各回転位置ごとの偏心力の
成分(LA1〜LA4)、(LB1〜LB4)を下記数1に代入
して、数1の係数であるA、B、C、Dのマトリクスを
算出する。
【0041】
【数1】
【0042】ただし、数1のPA は、上部リム39に取
り付けた錘49の質量(0g又はMg)に基づく偏心力
(錘49の遠心力と回転位置とから決まる力)であり、
Bは、下部リム27に取り付けた錘50に基づく偏心
力(錘50の遠心力と回転位置とから決まる力)であ
る。そして、LA は、上側の荷重検出器22aが測定し
たこのダイナミックバランサの回転部分全体の質量に基
づく偏心力であり、LBは、下側の荷重検出器22bが
測定したこのダイナミックバランサの回転部分全体の質
量に基づく偏心力である。以上でこのダイナミックバラ
ンサの校正を終了する。
【0043】上記のようにこの校正方法によると、上部
リム39と下部リム27との間にタイヤ16を装着して
いない非装着状態でこのダイナミックバランサの校正を
行うことができる。即ち、上下リム39、27の間にタ
イヤ16を装着していない非装着状態で錘49、50の
偏心力と荷重検出器22a、22bが測定した夫々の力
との関係を求めることができる。つまり、数1の係数で
あるA、B、C、Dのマトリクスを求めることができ
る。これによって、従来の校正の精度の低下の要因とな
っているタイヤ16の取り付け位置の変動に基づく誤差
を排除することができるし、校正の際のタイヤの取り付
け位置の変更作業も排除することができる。そして、こ
のように、従来よりも校正の精度を高めることができる
ので、タイヤ16のダイナッミックバランス(タイヤ1
6の上面アンバランス及び下面アンバランス)を従来よ
りも正確に測定することができる。
【0044】なお、タイヤ16のダイナミックバランス
を測定するときは、まず、ピストン37に設けた弁装置
43を開状態にして低圧の圧力空気がこの弁装置43か
ら流出できるようにセットする。そして、従来と同様に
図2に示すように、上部リム39と下部リム27との間
にタイヤ16を装着し、タイヤ16内に低圧の圧力空気
を供給する。このようにして、上部リム39、下部リム
27及びタイヤ16が一体に結合した状態で所定の回転
速度で駆動して、タイヤ16の上面アンバランス及び下
面アンバランスを測定する。ただし、この測定時には、
上下リム39、27には錘49、50を取り付けていな
い状態である。
【0045】次に、上下リム39、27の間にタイヤ1
6を装着していない状態でモータ30を回転駆動して校
正するときに、ピストン37とシリンダ本体36とが一
体となって回転することを証明する。今、サーボモータ
30の回転起動トルクT1(kg重・m)は、 T1=(GD2・N)/375t・・・・(式1) で表される。ただし、GD2は、上部リム39及びピス
トン37のはずみ車効果であり、タイヤ16が乗用車用
とすると上部リム39等のはずみ車効果は例えば約2.
5(kg重・m2)、Nは、上下リム39、27の回転
数であり例えば400rpm、tは、上下リム39、2
7が停止状態から400rpmとなるまでの加速時間で
あり例えば2秒、として、これらを(式1)に代入する
と、 T1 ・1.3(kg重・m)・・・・(式2) となる。
【0046】また、ピストン37の直径を例えば80m
m、校正時の空気圧を5(kg重/cm2 )とすると、
シリンダ本体36内の圧力空気がピストン37を押し上
げる力Fは、 F=42 ×π×5≒251.2(kg重)・・・・(式3) となる。そして、ストッパ48と係合溝38との摩擦に
よる回転保持トルクT2 (kg重・m)は、 T2 =Fdμ・・・・(式4) で表される。ただし、dは、ストッパ48と係合溝38
との当接部の中心直径であり例えば70mm、μは、ス
トッパ48と係合溝38との摩擦係数であり例えば0.
1、として、これらを(式4)に代入すると、 T2 ≒1.8(kg重・m)・・・・(式5) となる。このように、(式1)より、サーボモータ30
の回転起動トルクT1 ≒1.3(kg重・m)であり、
(式4)より、回転保持トルクT2 ≒1.8(kg重・
m)であるので、T1 ≒1.3<T2 ≒1.8となり、
サーボモータ30が駆動して支持軸23、シリンダ本体
36及び下部リム27が回転すると、このシリンダ本体
36に伴ってピストン37及び上部リム39がそれらと
一体に結合して同期して回転するからである。
【0047】第2実施例を図3を参照して説明する。図
3に示す第2実施例のダイナミックバランサと図2に示
す第1実施例のものとが相違するところは、第2実施例
では、第1実施例の図2に示す4本のトーションバー2
0a、20b、・・・のうち上側の2本のトーションバ
ー20a、20bを円柱状に形成し、そして、下側のを
2本のトーションバー20a、20bを除去すると共
に、別個に2本のトーションバー58a、58bを本体
17の下部に設け、この2本のトーションバー58a、
58bを筒状に形成して内側を圧力流体通路としたとこ
ろである。これ以外は、第1実施例と同等であり、同等
部分は同一の図面符号で示し、詳細な説明を省略する。
なお、これら2本の筒状のトーションバー58a、58
bは、例えば鉄、ステンレス鋼、銅、硬質樹脂等の硬質
物質により形成してある。
【0048】2本のトーションバー58a、58bは、
図3に示すように、2本のトーションバー20a、20
bと互いに平行して配置されており、左側の各端部が金
属製の枠体59の各下端と結合している。そして、この
枠体59は、本体17の下面と結合している。このよう
にして、2本のトーションバー58a、58bの左側の
各端部を本体17に固定してある。そして、トーション
バー58a、58bの左側の各端部は、屈曲管60、6
0、三方継手61、及び短管62を介してロータリージ
ョイント26と連通している。また、トーションバー5
8a、58bの右側の各端部は、固定部19に固定され
ているブロック63、63と結合していると共に、これ
ら右側の各端部は、屈曲管64、64、三方継手65、
連結管66を介して高低圧切換電磁弁67と連通してい
る。この高低圧切換電磁弁67は、第1実施例の電磁弁
34と35の機能を有するものであり、タイヤ用(低
圧)圧力調節器68、及び校正用(高圧)圧力調節器6
9を介して圧力タンク70と連通している。この圧力タ
ンク70にはコンプレッサー71から吐出される圧力空
気が供給される。また、高低圧切換電磁弁67には、排
気管72が接続されている。
【0049】上記のように構成したダイナミックバラン
サによると、トーションバー58a、58bは、トーシ
ョンバー20a、20bと同様に、本体17のこのトー
ションバー58a、58bに沿う方向の移動を防止し
て、矢印21の方向の移動を許容するように機能する。
つまり、第1実施例の4本のトーションバー20a、2
0bと同等の機能を有する。
【0050】しかも、トーションバー58a、58b内
に圧力流体通路を設けてあり、このトーションバー58
a、58bを金属等により形成してあるので、圧力空気
がトーションバー58a、58b内に供給された状態に
おけるトーションバー58a、58bの矢印21の方向
(曲げ方向)の弾性力と圧力空気がトーションバー58
a、58b内に供給されていない状態におけるトーショ
ンバー58a、58bの矢印21の方向の弾性力とが略
同一であり、従って、このトーションバー58a、58
bの矢印21の方向の弾性力は、圧力空気が供給されて
いるか否かにかかわらず予め定めた比較的小さな一定の
大きさを維持することができる。
【0051】つまり、図2に示す第1実施例では、ロー
タリージョイント26と固定部19とを連結する柔軟な
ホース33に圧力空気が供給されるとホース33が硬直
し、この硬直したホース33は、本体17が矢印21の
方向に移動する際に大きな抵抗力を発生する。この抵抗
力がダイナミックバランサの校正誤差及びタイヤのダイ
ナミックバランスの測定誤差の要因の一つとなってい
る。これに対して、第2実施例では、ホース33の代わ
りにトーションバー58a、58bを設けてあり、この
トーションバー58a、58bの弾性力は、圧力空気が
供給されているか否かにかかわらず予め定めた比較的小
さな一定の大きさを維持することができるので、ホース
33のように大きな抵抗力を発生せず、よって、ダイナ
ミックバランサの校正誤差及びタイヤのダイナミックバ
ランスの測定誤差を第1実施例よりも極めて小さくする
ことができる。
【0052】上記のように構成したダイナミックバラン
サによると、このダイナミックバランサの校正を行うと
きは、高低圧切換電磁弁67を切り換えて、校正用圧力
調整器69から送出される高圧(5kgf/cm2 )の
圧力空気をトーションバー58a、58bを介してロー
タリージョイント26に供給し、第1実施例と同様にし
て校正する。また、タイヤ16のダイナミックバランス
を測定するときは、高低圧切換電磁弁67を切り換え
て、タイヤ用圧力調整器68から送出される低圧(2k
gf/cm2 )の圧力空気をトーションバー58a、5
8bを介してロータリージョイント26に供給し、第1
実施例と同様にして測定する。
【0053】ただし、上記第1及び第2実施例の結合部
45では、校正時において、シリンダ本体36内に高圧
の圧力空気を供給して、ピストン37の係合溝38の上
面をストッパ48の下面に強力に押し付け、これによっ
てストッパ48と係合溝38との摩擦による回転保持ト
ルクT2 をサーボモータ30の回転起動トルクT1 より
も大きくして、シリンダ本体36とピストン37とを一
体に結合する構成としたが、シリンダ本体36内に高圧
の圧力空気を供給する構成とせずに、図には示さない
が、ストッパ48の下面に凹凸を設けると共に、係合溝
38の上面にストッパ48の下面に設けた凹凸と係合す
る凹凸を設け、双方の凹凸の係合によってストッパ48
(シリンダ本体36)とピストン37とを一体に結合す
る構成とすることができる。勿論、これら凹凸を設ける
箇所は、これ以外に、ストッパ48の先端面と係合溝3
8の傾斜面としてもよい。そして、双方の面に凹凸を設
ける代わりに、各表面に摩擦抵抗の大きい部材を設けて
もよいし、双方の表面を摩擦抵抗が大きくなるように加
工を施してもよい。更に、ピストン37の外周面のうち
少なくとも複数の係合溝38を設けた範囲に亘って、ピ
ストン37の長さ方向に平行する複数本の溝(図示せ
ず)を設け、このピストン37の下部をスプライン軸と
して形成し、ストッパ48の先端面にこのスプライン軸
の溝に嵌合可能な凹凸を設けた構成としてもよい。
【0054】そして、上記実施例では、2台の荷重検出
器22a、22bを設けたが、矢印21の方向の力を検
出する3台以上の荷重検出器を設けた構成とすることが
できる。
【0055】また、上記実施例では、2台の荷重検出器
22a、22bを設けたが、矢印21の方向の力を検出
する1台の荷重検出器を設けた構成とすることができ
る。このように構成したタイヤ用ダイナミックバランサ
では、タイヤの上面アンバランスと下面アンバランスの
両方を測定することはできないが、タイヤ全体としての
総合のダイナミックバランスを測定することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明のタイヤ用ダイナミックバランサ
によると、上部リムと下部リムとの間にタイヤを装着し
ていない非装着状態で下部リム軸を回転駆動したとき
に、下部リム軸の回りの方向における上部リムと下部リ
ムの互いの相対的移動を阻止することができる。即ち、
上部リムと下部リムとを一体に結合し、同期して回転さ
せることができる構成である。従って、このダイナミッ
クバランサを校正する際、上部リムと下部リムとの間に
タイヤを装着していない非装着状態で、上部リム、下部
リム、上部リム軸及び下部リム軸等の回転部分の重心の
偏心に基づく偏心力を測定することができる。これによ
って、このダイナミックバランサを校正する際におい
て、従来のタイヤの取り付け取り外しの手間と時間を不
要にすることができるという効果がある。
【0057】そして、校正の際に、従来のようにタイヤ
の取り付け位置を180°変更したり、上下を反転する
必要がないので、タイヤの取付誤差に基づくタイヤの遠
心力が発生せず、従って、上下リム(ダイナミックバラ
ンサの回転部分)の偏心力(遠心力と回転位置とから決
定される力)を従来よりも正確に測定することができ、
これによって、ダイナミックバランサを従来よりも正確
に校正することができるという効果がある。
【0058】また、このように、ダイナミックバランサ
を従来よりも正確に校正することができるので、タイヤ
のダイナミックバランスを従来よりも正確に測定するこ
とができるという効果がある。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るタイヤ用ダイナミ
ックバランサの中央縦断面図である。
【図2】同第1実施例のタイヤ用ダイナミックバランサ
の一部省略斜視図である。
【図3】同発明の第2実施例のタイヤ用ダイナミックバ
ランサの一部省略斜視図である。
【図4】従来のタイヤ用ダイナミックバランサの中央縦
断面図である。
【符号の説明】
16 タイヤ 22a、22b 荷重検出器 23 支持軸 27 下部リム 32a、32b 軸受 36 シリンダ本体 37 ピストン 38 係合溝 39 上部リム 43 弁装置 45 結合部 48 ストッパ 49、50 錘 58a、58b トーションバー(支持体)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 1/16 G01M 19/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受を介して回動自在に支持された下部
    リム軸に設けた下部リムと、該下部リムと対向する位置
    に配置した上部リムと、該上部リムと結合する上部リム
    軸と、上記上部リムと上記下部リムとの間にタイヤを装
    着した装着状態で上記下部リム軸を回転駆動したときに
    上記下部リム軸の回りの方向における上記上部リムと上
    記下部リムの互いの相対的移動を阻止するように上記上
    部リム軸と上記下部リム軸とを結合する結合手段と、を
    具備するタイヤ用ダイナミックバランサにおいて、上記
    結合手段が、上記下部リム軸に設けたシリンダ本体と、
    このシリンダ本体内に嵌合するように上記上部リム軸の
    下部に設けてあり外面に複数の係合溝を有するピストン
    と、上記シリンダ本体に設けてあり上記係合溝に係合す
    る係合位置と上記係合溝から外れた非係合位置とに移動
    可能なストッパと、上記ピストンの下端部に開口する下
    側開口、及び上記上部リム軸の上部の外周面に開口する
    上側開口を有しこれら下側開口と上側開口とを連通する
    連通孔と、該連通孔を開閉する開閉装置と、タイヤのダ
    イナミックバランス測定用の低圧の圧力流体と上記ダイ
    ナミックバランサ校正用の高圧の圧力流体のうち所望の
    圧力の圧力流体を吐出口から吐出する圧力流体供給手段
    と、上記吐出口と上記シリンダ本体内とを連通する圧力
    流体通路と、を具備することを特徴とするタイヤ用ダイ
    ナミックバランサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタイヤ用ダイナミックバ
    ランサにおいて、上記上部リムと上記下部リムとの間に
    上記タイヤが非装着状態であるとき、上記ストッパが上
    記係合位置にあり、上記開閉装置が上記連通孔を閉じて
    おり、上記圧力流体供給手段が上記圧力流体通路を介し
    て上記高圧の圧力流体を上記シリンダ本体内に供給する
    タイヤ用ダイナミックバランサ。
  3. 【請求項3】 軸受を介して回動自在に支持された下部
    リム軸に設けた下部リムと、該下部リムと対向する位置
    に配置した上部リムと、該上部リムと結合する上部リム
    軸と、上記上部リムと上記下部リムとの間にタイヤを装
    着していない非装着状態で上記下部リム軸を回転駆動し
    たときに上記下部リム軸の回りの方向における上記上部
    リムと上記下部リムの互いの相対的移動を阻止するよう
    に上記上部リム軸と上記下部リム軸とを結合する結合手
    段と、上記下部リム軸に直交する方向の上記下部リム軸
    に掛かる力を測定する2個以上の力測定手段と、を具備
    するタイヤ用ダイナミックバランサを使用する該タイヤ
    用ダイナミックバランサの校正方法において、上記上部
    リムと上記下部リムとの間にタイヤを装着していない非
    装着状態で上記上部リム軸と上記下部リム軸とを上記結
    合手段により結合し、上記上部リムと上記下部リムのう
    ちの一方に錘を取り付けた状態及び両方に錘を取り付け
    ていない状態の合計3つの各状態で上記下部リム軸を回
    転駆動し上記下部リム軸に掛かる力を上記力測定手段が
    測定する段階と、上記錘の偏心力と上記力測定手段が測
    定した上記夫々の力との関係を求める段階と、を有する
    ことを特徴とするタイヤ用ダイナミックバランサの校正
    方法。
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