JP3428701B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3428701B2
JP3428701B2 JP27271393A JP27271393A JP3428701B2 JP 3428701 B2 JP3428701 B2 JP 3428701B2 JP 27271393 A JP27271393 A JP 27271393A JP 27271393 A JP27271393 A JP 27271393A JP 3428701 B2 JP3428701 B2 JP 3428701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンタ装置等の画
像形成装置の画像処理特性を調整する方法として、次の
ような手法が知られている。即ち、画像形成装置を起動
させて、一つのある特定の階調テストパターンを記録材
上に形成した後、形成された記録材上の階調テストパタ
ーンの濃度を画像読み取り手段にて読み取り、その画像
情報をもとに、例えばγ補正手段などの画像形成条件を
決定する手段にフィードバックする手法が知られてい
た。この手法により、耐久による特性変動量や環境条件
の変動量に応じて画像品質を安定させることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
複写機やプリンタ装置等においては、定着行程を出たば
かりの出力サンプルの濃度は不安定であることが知られ
ている。たとえば、熱定着直後では、出力されたトナー
画像の温度変化が大きく、出力サンプルのトナーの物性
も変化しており、室内温度になるにつれ、表面状態が変
化することがある。
【0004】さらには、トナー画像を定着ローラに付着
させないよう、離形性をよくするために、通常、シリコ
ンオイルをローラ表面にコートすることが、良く知られ
ているが、このシリコンオイルが、定着直後には、支持
体およびトナー層表面に残っているが、時間の経過とと
もに、支持体に吸着される。このことが、結果として、
光沢ダウン、濃度ダウン等の現象をひきおこし、光学濃
度を変化させていた。
【0005】また、インクジェット方式の場合は、記録
剤に打たれたインクが徐々に乾燥するため、やはり画像
の光学濃度が変化してしまうことが知られている。この
ように、階調テストパターンの光学濃度の変化が起こっ
ているにもかかわらず、その情報をもとにγ補正手段な
どの画像形成条件を決定する手段にフィードバックして
いたため、最適な画像が得られなくなるという欠点があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決することを目的としたもので、前記の課題を解決す
る一手段として、以下のような構成を備える。即ち、特
定の階調テストパターンを形成するパターン形成手段
と、前記パターン形成手段により形成された前記階調テ
ストパターンを読み取る読み取り手段と、前記階調テス
トパターンが形成されてから、前記読み取り手段により
前記階調テストパターンが読み取られるまでの時間を計
測する時間計測手段と、前記時間計測手段により計測さ
れた時間に応じた補正係数に従って濃度補正する濃度補
正手段と、前記読み取り手段により読み取られた前記階
調テストパターンの位置と前記濃度補正手段により濃度
補正された濃度データを記憶する記憶手段と、前記記憶
手段により記憶された各階調レベルの濃度データを用い
て階調補正する階調補正手段とを有する。
【0007】更に、動作環境をモニタする環境モニタ手
段を備え、前記濃度補正手段は前記環境モニタ手段によ
り検知された環境情報に応じて補正係数を設定し、また
前記環境モニタ手段は温度や湿度、または記録材の種類
を検知する。更に、前記濃度補正手段は補正係数テーブ
ルを備え、該補正係数テーブルより補正係数を得ること
を特徴とし、また、定着条件を制御する定着制御手段を
備え、前記補正係数テーブルは前記定着条件制御手段に
より制御される定着条件に応じて補正係数を設定し、前
記定着条件制御手段は定着温度、オイル塗布量、定着ス
ピードを制御することを特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成により、階調テストパターンが形成
されてから読み取られるまでの時間に応じて、画像形成
時の情報に与える補正量を変化させることにより、階調
性の優れた画像を形成することができるという効果があ
る。また、以上の階調テストパターンによる階調補正を
定期的に行なうことにより、長期に渡り階調性が優れ、
カラーバランスの優れた画像が形成できるようになる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を詳細に説明する。 <第1実施例>図1は本実施例のカラー複写機の概略構
成を示すブロック図である。図1において、201は複
写機全体を制御するためのプリンタ制御部であり、マイ
クロプロセッサ等のCPU28、CPU28の制御プロ
グラムや各種データを記憶するROM210、CPU2
8のワークエリアとして使用されるRAM212等を備
えている。ROM210は後述する階調テストパターン
を記憶しているテストパターンエリア211を含む。
【0010】202は原稿読み取り部であり、後述する
CCD21等を備え、原稿画像を読み取ってその読み取
った画像信号をプリンタ制御部201に出力している。
プリンタ制御部201は、この原稿読み取り部202よ
りの画像信号を後述するγ補正用のルックアップテーブ
ル(γ−LUT)25により補正してプリンタエンジン
部100の出力特性に合致したデータに変換され、プリ
ンタエンジン部100に出力される。100はプリンタ
エンジン部であり、本実施例では例えば図2に示すレー
ザビームプリンタとしての構成である。
【0011】また、213はタイマ、214は本実施例
における補正係数テーブルであり、詳細については後述
する。図2は図1に示すプリンタエンジン部100の概
要構成を示す断面図であり、以下、図2を参照して本実
施例におけるプリンタエンジン部100についての説明
を行う。
【0012】図1に示す本実施例のプリンタエンジン部
100は、原稿読み取り部202よりの画像信号に基づ
いて記録紙上に画像を形成する。図2において、201
及び202はそれぞれ図1に示すプリンタ制御部及び原
稿読み取り部である。原稿読み取り部202は、光源3
03、色分解光学系304、CCD21等により構成さ
れ、原稿台ガラスにのせられた読み取り原稿301の画
像を読み取り、信号に変換する。プリンタ制御部201
は、原稿読み取り部202で読み取られた画像信号を半
導体レーザ103の駆動用信号に変換してレーザドライ
バ102に出力する。
【0013】レーザドライバ102は半導体レーザ10
3を駆動するための回路であり、入力された画像信号に
応じて半導体レーザをオン・オフ切替している。レーザ
光104は回転多面鏡105で左右方向に振られて感光
ドラム106上を走査する。このレーザ光の走査により
潜像が形成された感光ドラム106は、図中に示す矢印
の方向に回転する。この回転により回転現像器112に
より各色ごとの現像がなされる(図2では、イエロート
ナーによる現像状態を示している)。
【0014】一方、記録紙は転写ドラム113に巻き付
けられて、1回転する毎にY(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン),Bk(ブラック)の順に回転現像
器112により現像され、計4回の回転で4色が転写さ
れてカラー記録が終了する。こうしてカラー転写が終了
すると、記録紙は転写ドラム113から離れ、定着ロー
ラ対114によって定着され、カラー画像プリントが完
成する。
【0015】この記録紙にはカットシートを用い、カセ
ット記録紙はプリンタ部100に装着した用紙カセット
に収納され、給紙ローラ109及び搬送ローラ110と
111とにより装置内に取り込まれて、静電ドラム10
6に供給される。また、300は操作のための各種スイ
ッチ及びLED表示器等が配されている操作パネルであ
る。
【0016】図3は本実施例の複写機において制御部2
01に設けられている階調画像を得るための画像信号処
理部の構成を示すブロック図である。以下、図3に示す
画像信号処理部の構成について説明する。読み取り部2
02内のCCD21により読み取られた原稿画像の輝度
信号は、A/D変換部22に入力され、デジタル輝度信
号に変換される。このデジタル輝度信号はシェーディン
グ部23に送られ、CCD21の個々の素子の感度バラ
ツキによる光量ムラがシェーディング補正される。シェ
ーディング補正を行うことにより、CCD21の測定再
現性が向上する。シェーディング部23で補正された輝
度信号は、更にLOG変換部24によりLOG変換され
る。続いて、LOG変換された信号はガンマルックアッ
プテーブル(γ−LUT)25に送られ、γ−LUT2
5を用いて、プリンタエンジン部100の初期設定時に
おける原稿画像濃度と、γ特性に従って処理された出力
画像濃度とが一致するように、画像信号を変換する。γ
−LUT25はCPU28により個々のプリンタ毎に後
述する処理により作成される。
【0017】こうして変換された画像信号はパルス幅変
調回路26でパルス幅変調された信号となってレーザド
ライバ102に入力され、図2に示す半導体レーザ10
3を駆動している。29はパターンジェネレータで、後
述する各種階調テストパターンを発生させる。本実施例
では、全色とも画素が副走査方向に並ぶパルス幅変換処
理による階調再現手段を用い、レーザ光の走査により感
光ドラム106上にはドット面積変化による階調特性を
有する静電潜像が形成され、現像、転写、定着といった
過程を経て階調画像が得られる。
【0018】次に、図4に原稿画像の濃度再生のための
特性を示す4限チャートを示す。図4において、第I象
限は原稿濃度を濃度信号に変換する読み取り部202の
特性を示し、第II象限は濃度信号をレーザ出力信号に変
換するためのγ−LUT25の特性を示している。ま
た、第III象限はレーザ出力信号からプリンタ出力濃度
に変換するプリンタの特性を示し、第IV象限は原稿濃度
とプリンタ出力濃度の関係を示しており、即ち第IV象限
に示される特性は、本実施例の複写機における全体的な
階調特性を表している。
【0019】本実施例では、階調特性を図4の第IV象限
に示されるように線型にするために、第III象限に示さ
れるプリンタ部の記録特性の歪を、第II象限に示される
γ−LUT25によって補正している。なお、本実施例
では画像信号を8ビットのデジタル信号として処理して
いるため、階調数は256階調である。
【0020】本実施例において、上述したγ−LUT2
5は以下に述べる演算結果により設定されるが、γ−L
UT25の設定は、画像データのプリンタ出力後の時間
経過による濃度変化に対応することを目的としている。
画像データのプリンタ出力後の時間経過による濃度変化
の具体例を、図5に示す。図5において、横軸は画像デ
ータのプリンタ出力後の経過時間、縦軸は出力画像の光
学濃度である。
【0021】画像データの濃度はプリンタ出力後3時間
くらいで安定するが、特に最初の30分ぐらいが濃度の
変化量が大きい。以下に、上述したCPU28によるγ
−LUT25の設定について説明する。図6は、本実施
例におけるCPU28によるγ−LUT25の設定の過
程を示すフローチャートである。まず、ステップS31
で、操作パネル300からγ−LUT作成のための制御
スイッチをオンにする。
【0022】続いてステップS32に進み、図3に示し
たパターンジェネレータ29により、プリンタ制御部2
01のROM210内のテストパターン記憶領域211
に登録してある階調テストパターンに従って、全色の階
調テストパターンを出力し、図1に示す本体内のタイマ
213を起動させる。この全色の階調テストパターンの
例を図7に示す。
【0023】尚、前記全色の階調テストパターンを出力
する際には、図3に示すようにγ−LUT25は作用さ
せずに、出力せねばならない。次にステップS33で、
ステップS32において出力された例えば図7に示す階
調テストパターンが形成された原稿を、図1に示す読み
取り原稿301として原稿台ガラス302に載せ、光源
303で照らし、次に色分解光学系304を通してCC
D21で反射光量信号に変換する。そして反射光量信号
を図3に示すLOG変換部24によってLOG変換し、
読み取り濃度データとしてCPU28が取り込む。
【0024】次にステップS34において、ステップS
32で起動したタイマ213により、階調テストパター
ンが出力されてから原稿読み取り部202で階調テスト
パターンの読み取りが行なわれるまでの時間を計測し、
その時間に応じて、図8に示す特性の補正係数テーブル
214により補正係数を求め、その補正係数を原稿読み
取り部202で読み取った階調テストパターンの濃度に
乗じることにより、補正を行う。
【0025】続いてステップS35に進み、ステップS
33で階調テストパターンを読み取る際のレーザ出力レ
ベルと、ステップS34で読み取った階調テストパター
ンの濃度値とを、各階調テストパターンの座標により対
応させて、レーザ出力レベルと読み取り濃度との関係を
求め、RAM212に格納する。そして処理はステップ
S35に進み、ステップS34で得られたレーザ出力レ
ベルと読み取り濃度との関係により、図4の第III象限
に示したプリンタ特性を求める。そしてこのプリンタ特
性の入出力関係を互いに入れ換えることにより、第II象
限に示すプリンタのγ補正の特性を各濃度毎に決定し、
γ−LUT25を設定する。
【0026】尚、ステップS35においてγ−LUT2
5を求める際に、階調テストパターンの階調パターン数
しかデータがないので、濃度信号の0から255まで全
レベルに対してレーザ出力レベルが対応できるようにす
るには、途中の不足しているデータは、補間を行なうこ
とにより設定しなければならない。以上で本実施例にお
けるγ−LUT25の設定が終了し、“コピー出来ま
す”等の、プリンタが複写可能状態になったことをユー
ザに知らせるメッセージを操作パネル300上に表示
し、コピースタンバイとなる。
【0027】以上説明したようにして設定されたγ−L
UT25を、図3に示す画像信号処理部において使用し
てγ補正を行うことにより、プリンタ出力後の安定した
濃度と原稿の濃度とで、図4の第IV象限に示されるよう
な線形の関係が保たれる。尚、本実施例では、出力後十
分な時間を経て安定した濃度が制御する濃度として反映
するように、補正係数テーブル214の補正係数を求め
てあるが、出力直後の濃度を補償したいのであれば、補
正係数をそのように設定すればよい。
【0028】また、本実施例では濃度信号の全域に同じ
補正係数を乗じたが、必要があれば、濃度域別に係数を
変えてもよい。以上説明したように本実施例によれば、
階調テストパターンが定着されてから原稿台に設置して
読み取るまでの時間に応じて、γ−LUT25を設定す
ることにより、プリンタ出力後の安定した濃度が原稿画
像の濃度に対して線形となり、良好な階調性が得られる
ようになる。また、以上の制御を定期的に行なうことに
より、長期に渡り階調性が優れ、カラーバランスの優れ
た画像が形成できるようになる。
【0029】<第2実施例>以下、本発明に係る第2実
施例について説明する。上述した第1実施例で説明した
ように、プリンタ装置等においてはその定着直後から出
力画像濃度は変化する。この出力画像の濃度変化の度合
いは、外気の温湿度が異なればそれに応じて異なり、特
に厳密な濃度階調特性を要求される出力機では無視でき
ないレベルである。
【0030】第2実施例はこの出力画像の濃度変化の外
気の温湿度による歪を除去することを目的としたもので
ある。図9は第2実施例におけるプリンタ装置の概略構
成を示すブロック図である。上述の第1実施例における
図1のブロック図と同一構成には同一番号を付し、説明
を省略する。
【0031】上述した第1実施例と異なる部分は、プリ
ンタ制御部201に、環境センサ215を設けてあり、
外気の温湿度をモニタしている箇所である。次に、上述
したような出力画像濃度と出力後経過時間、および外気
の温度との関係を図10に示す。図10に示されるよう
な特性に従い、図11に示すように、出力後経過時間と
補正係数、および外気温との関係を予め、補正係数テー
ブル214に設定しておく。ここでは、外気温が例えば
10℃,20℃,30℃の補正係数データを補正係数テ
ーブル214に設定しておき、その間の温度について
は、補間することにより補正を行う。
【0032】以上のような構成により、原稿読み取り部
202で読み取った画像濃度に対して、環境センサ21
5で感知した温度と画像を読み込んでからの経過時間と
に応じて、補正係数テーブル214より得られた補正係
数を乗じることにより、濃度補正が加えられる。以降、
第1実施例と同様にγ−LUT25を作成し直すが、第
2実施例においては、図6に示す第1実施例のステップ
S34の処理に、環境センサ215で感知した温度も補
正条件に入れる点で、第1実施例と異なる。
【0033】尚、第2実施例では、環境センサで検出可
能なパラメータのうち、特に温度について説明を行なっ
たが、本実施例はこの限りでなく、以下のような場合に
も有効である。例えばシリコンオイルの分子量が小さ
く、それが揮発することによって出力画像濃度が変化す
る場合等においては、湿度が濃度変化の起因因子として
大きく影響するので、環境パラメータとして湿度を採用
するのが好ましい。また、記録材の種類等によっても、
もちろん濃度変化特性は異なるため、記録材種を環境パ
ラメータとすることも考えられる。
【0034】以上のように、オイルやインク、または記
録材等の画像形成装置の使用材料によって、検出パラメ
ータを最適化するのが望ましい。以上説明したように、
第2実施例においては、外気の温度や湿度等の環境的な
要因により出力画像濃度が変化する場合においても、プ
リンタ出力後の安定した濃度が原稿画像の濃度に対して
線形となり、良好な階調性が得られるようになる。ま
た、以上の制御を定期的に行なうことにより、長期に渡
り階調性が優れ、カラーバランスの優れた画像が形成で
きるようになる。
【0035】<第3実施例>以下、本発明に係る第3実
施例について説明する。プリンタ装置等においてはその
定着の条件によっても、出力画像濃度の変化の傾向は異
なる。例えば、定着温度が高いほど、出力画像濃度の変
化幅は大きくなる。
【0036】この出力画像の濃度変化の度合いは、特に
厳密な濃度階調特性を要求される出力機では無視できな
い。第3実施例はこの出力画像の濃度変化の定着条件に
よる歪を除去することを目的としたものである。図12
は第3実施例におけるプリンタ装置の概略構成を示すブ
ロック図である。上述の第1実施例における図1のブロ
ック図と同一構成のものには同一番号を付し、説明を省
略する。
【0037】上述した第1実施例と異なる部分は、プリ
ンタ制御部201に、定着温度コントローラ216を設
けた点である。定着温度コントローラ216は定着温度
を制御し、RAM212に予め設定されている定着温度
になるように、プリンタエンジン部100に内蔵されて
いる定着ユニット1201が駆動される。
【0038】尚、RAM212に設定されている定着温
度は、記録材の種類等により設定変更可能となってい
る。例えば、記録材が80g/m2の薄い紙である場合
は160℃の定着温度が、125g/m2の厚い紙であ
る場合は180℃の定着温度が最適であるとして、設定
される。次に、上述したような出力画像濃度と出力後経
過時間、および記録材種と定着温度との関係を、濃度信
号255レベルについて、図13に示す。
【0039】図13で示されるように、125g/m2
の厚い紙の場合、80g/m2の薄い紙の場合より、画
像濃度は出力直後からわずかに低く、また、出力後の初
期段階、例えば10分程度での画像濃度の変化量は大き
い。図13に示されるような特性に従い、図14に示す
ように、出力後経過時間と補正係数、および定着温度と
の関係を予め、補正係数テーブル214に設定してお
く。ここでは、定着温度が例えば160℃,180℃の
補正係数データを補正係数テーブル214に設定してお
き、その間の温度については、補間することにより補正
を行う。
【0040】以上のような構成により、原稿読み取り部
202で読み取った画像濃度に対して、第1実施例と同
様に、定着温度コントローラ216により予めRAM2
12に設定された定着温度と、画像を読み込んでからの
経過時間とに応じて、補正係数テーブル214より得ら
れた補正係数を乗じることにより、濃度補正が加えられ
る。
【0041】以降、第1実施例と同様にγ−LUT25
を作成し直す。尚、第3実施例においては、定着条件の
うちの定着温度や記録材の厚さについて説明を行なった
が、本発明はもちろんこの限りでなく、例えばシリコン
オイルの塗布量の変化や、定着ローラの回転スピード、
また、記録材の種類等によっても濃度変化特性が変化す
るので、それらについても濃度変化特性に合った補正係
数を設定することにより、より優れた階調性の画像の出
力が可能となる。
【0042】以上説明したように、第3実施例において
は、定着条件により出力画像濃度が変化する場合におい
ても、プリンタ出力後の安定した濃度が原稿画像の濃度
に対して線形となり、良好な階調性が得られるようにな
る。また、以上の制御を定期的に行なうことにより、長
期に渡り階調性が優れ、カラーバランスの優れた画像が
形成できるようになる。
【0043】以上第1〜第3実施例において、主にレー
ザービームプリンタについて説明を行ったが、本発明は
もちろんこれらの例に限定されるものではなく、例えば
インクジェットプリンタや、ドットマトリクスプリンタ
等にも適用可能である。尚、本発明は、複数の機器から
構成されるシステムに適用しても1つの機器から成る装
置に適用しても良い。また、本発明は、システム或は装
置にプログラムを供給することによって達成される場合
にも適用できることはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、階
調テストパターンが形成されてから読み取られるまでの
時間に応じて、画像形成時の補正量を変化させることに
より、階調性の優れた画像を形成することができるとい
う効果がある。また、以上の階調テストパターンによる
階調補正を定期的に行なうことにより、長期に渡り階調
性が優れ、カラーバランスの優れた画像が形成できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施例における機器構成図である。
【図3】本実施例における画像処理部の詳細構成を示す
ブロック図である。
【図4】本実施例における階調再現特性を示す4限チャ
ート図である。
【図5】本実施例における階調テストパターンの出力後
経過時間と画像濃度の関係を示す図である。
【図6】本実施例におけるγ−LUT更新処理のフロー
チャートである。
【図7】本実施例における階調テストパターンの出力例
を示す図である。
【図8】本実施例における階調テストパターン出力後経
過時間と補正係数の関係を示す図である。
【図9】本発明に係る第2実施例の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図10】第2実施におけるの外気温度が10℃,20
℃,30℃での階調テストパターン出力後経過時間と階
調テストパターン画像濃度の関係を示す図である。
【図11】第2実施例における外気温度が10℃,20
℃,30℃での階調テストパターン出力後経過時間と補
正係数の関係を示す図である。
【図12】本発明に係る第3実施例の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図13】第3実施例における定着温度が160℃と1
80℃での階調テストパターン出力後経過時間と階調テ
ストパターン画像濃度の関係を示す図である。
【図14】第3実施例における定着温度が160℃と1
80℃での階調テストパターン出力後経過時間と補正係
数の関係を示す図である。
【符号の説明】
21 CCD 25 γ−LUT 28 CPU 29 パターンジェネレータ 100 プリンタ部 102 半導体レーザ 106 感光ドラム 113 転写ドラム 114 定着ローラ対 201 プリンタ制御部 202 原稿読み取り部 210 ROM 211 テストパターンエリア 212 RAM 213 タイマ 214 補正係数テーブル 300 操作パネル 301 読み取り原稿 302 原稿台ガラス 303 光源 304 色分解光学系
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−131607(JP,A) 特開 平4−229881(JP,A) 特開 平4−79474(JP,A) 特開 昭63−92166(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 - 1/48 H04N 1/60

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の階調テストパターンを形成するパ
    ターン形成手段と、前記パターン形成手段により形成さ
    れた前記階調テストパターンを読み取る読み取り手段
    と、 前記階調テストパターンが形成されてから、前記読み取
    り手段により前記階調テストパターンが読み取られるま
    での時間を計測する時間計測手段と、 前記時間計測手段により計測された時間に応じた補正係
    数に従って濃度補正する濃度補正手段と、 前記読み取り手段により読み取られた前記階調テストパ
    ターンの位置と前記濃度補正手段により濃度補正された
    濃度データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段により記憶された各階調レベルの濃度デー
    タを用いて階調補正する階調補正手段とを有することを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 動作環境をモニタする環境モニタ手段を
    備え、 前記濃度補正手段は前記環境モニタ手段により検知され
    た環境情報に応じて補正係数を設定することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記環境モニタ手段は温度を検知するこ
    とを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記環境モニタ手段は湿度を検知するこ
    とを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記環境モニタ手段は記録材の種類を検
    知することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記濃度補正手段は補正係数テーブルを
    備え、該補正係数テーブルより補正係数を得ることを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 定着条件を制御する定着制御手段を備
    え、 前記補正係数テーブルは前記定着条件制御手段により制
    御される定着条件に応じて補正係数を設定することを特
    徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記定着条件制御手段は定着温度、オイ
    ル塗布量、定着スピードを制御することを特徴とする請
    求項7記載の画像形成装置。
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