JP3428348B2 - 有機電解液リチウム二次電池 - Google Patents

有機電解液リチウム二次電池

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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の主電源
やバックアップ用電源に使用する有機電解液リチウム二
次電池の、とくにその有機電解液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に有機電解液電池はエネルギー密度
が大きく、機器の小型化・軽量化が可能であり、保存特
性、耐漏液特性に優れていることから、各種電子機器の
主電源やメモリーバックアップ用電源としての需要は年
々増加している。この種の電池は充電ができない一次電
池が主流である。しかしながら、近年携帯型の電子機器
等の著しい発展に伴い、機器のさらなる小型化、経済
性、またメンテナンスフリー化等の観点から、上記有機
電解液電池の特長を活かした二次電池が強く要望されて
いる。このため有機電解液二次電池の開発が活発に行わ
れ、一部実用化、商品化されているが、まだまだ改良が
進められている。
【0003】従来、この種の二次電池の負極として、リ
チウム金属やリチウムと鉛やアルミニウムなどとの合金
が検討されている。その後、リチウムをドープさせるカ
ーボン負極が登場し、充放電サイクル特性が大幅に向上
している。また、特開平2−49364号公報にみられ
るように負極に遷移金属酸化物を用いる試みがなされ、
充放電サイクル特性が長期にわたって安定化することが
示されている。
【0004】一方、正極材料としては、V25 、Nb
25 、MnO2 、LiCoO2 、LiNiO2 、Li
2MnO3、LiMn24、リチウムを電気化学的に吸
蔵させたγ−MnO2等の金属酸化物の、結晶の層間や
格子位置または格子間隙間にリチウムイオンが出入りす
る材料が広く検討されており、適当な充放電サイクル寿
命、電圧、容量が得られ、実用段階に入っているものも
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の正極、負極を用
いた場合に、電解液にプロピレンカーボネート(P
C)、ブチレンカーボネート(BC)などの溶媒と、1
・2−ジメトキシエタン(DME)やジメチルカーボネ
ート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)
などの溶媒とを混合した溶媒に、LiClO4、LiC
3SO3、LiPF6などのリチウム塩を溶解したもの
を用いている。しかしながら、電池の充放電サイクル特
性、とくに高温時や過充電、過放電時の充放電特性に優
れた電解液と正、負極との組み合わせは、実現できてい
なかった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもので
あり、高温や過充放電時の充放電サイクル特性に優れた
正、負極と電解液の組み合わせを得るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】リチウム含有マンガン酸
化物からなる正極と、リチウム、リチウム合金またはリ
チウムを吸蔵、放出することが可能な黒鉛からなる負極
と、有機電解液からなり、前記リチウム含有マンガン酸
化物はリチウム化したラムスデライト型構造の二酸化マ
ンガンを含み、前記有機電解液は溶質としてリチウムパ
ーフルオロエチルスルフォニルイミド(LiN(C2
5 SO22 )を用い、これを2成分以上の混合有機溶
媒に溶解したものである。
【0008】また、正極はリチウム化したラムスデライ
ト型構造の二酸化マンガンが100%である必要はな
く、LiMn24 やLiMn23 ,Li4/3 Mn
5/34などと混晶しているものであってもよい。
【0009】また、電解液の溶媒としてエチレンカーボ
ネート(EC)をベースとした2成分以上の混合溶媒を
用いるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】リチウム化したラムスデライト型
結晶構造の二酸化マンガンについては電気化学誌64,
No2(1996)にその例が示されるているが、これ
は例えばLiNO3 とMnO2 の混合物を300〜35
0℃で熱焼成することによって得ることができる。代表
的なものとしてはLi1/3 MnO2 であり、X線回折パ
ターンがJCPDS NO 7−222に示されるラム
スデライト型にほぼ一致するものとなる。このLi1/3
MnO2 は3V前後の電位を有し、電気容量密度が18
0〜200mAh/gと高い。しかし、電池の充放電サ
イクル、とくに高温時や過充電、過放電時の特性は必ず
しも十分ではない。これらの特性を向上させるためには
リチウム化したラムスデライト型結晶構造の二酸化マン
ガンに適合した電解液の選定が重要である。本発明では
前記正極とLiN(C25 SO22 のリチウム塩を
溶解した有機溶媒からなる電解液とを組み合わせること
により、この正極の性能を十分に引き出せることがわか
った。
【0011】LiN(C25 SO22 を種々検討し
たところ、有機溶媒に溶解した状態では充放電によるリ
チウムイオンの移動や60℃などの高温にさらされた場
合に安定であり、さらには3.8V程度の印加電位など
に対して非常に安定であることがわかった。さらに、正
極との適合性を調べると、LiMnO2 や3Vレベルの
LiMn24 ,Li4/3 Mn5/34 ,MnO2 ,T
iS2 ,Nb25 ,WO3 ,WO2 など3.5V以下
の電位を有する物質に対して良好であることがわかっ
た。とくにリチウム化したラムスデライト型二酸化マン
ガンなど3V級のマンガン系酸化物では充放電サイクル
や3.8V以下での過充電などに効果的であることがわ
かった。
【0012】これは基本的にLiN(C25 SO2
2 は60〜80℃の高温雰囲気や3.8V以下の印加電
位に安定な上、不安定なマンガンを溶解、分解などから
保護する作用があるためと推察している。
【0013】さらに、有機溶媒として好ましくはECを
含有する2成分以上の混合溶媒を用いるとよいのである
が、これは高温中にさらされたとき、ECの存在によ
り、電解液が導電剤などとして用いるカーボンと接触す
ることにより、分解してガス発生を生ずる現象を抑制
し、高温保存での信頼性をさらに向上させることができ
るからである。
【0014】ECに混合する溶媒としてはBCやPCな
どのカーボネート類、DMEやDMC、EMCなどエー
テル類などを用いることができる。
【0015】一方、負極としてはリチウム金属、リチウ
ム合金またはリチウムを吸蔵、放出可能な黒鉛などを用
いることができる。とくに黒鉛やLi−Al合金は腐食
することなく、高温特性や充放電サイクル特性を向上さ
せることができる。最近では、溶質のリチウム塩として
LiN(C25SO22 と良く似たLiN(CF3
22 を用いた場合、4V付近でAlを腐食させるこ
とがよく指摘されているが、本発明のLiN(C25
SO22 では負極としてよく知られるLiAl合金は
もちろんのこと、高い電位を有する正極の集電体として
Alを用いることも可能である。
【0016】むしろ、LiN(C25 SO22 の作
用によりLiAl合金を用いた負極の充放電サイクル寿
命は向上させることができるのである。この点からリチ
ウム化したラムスデライト型二酸化マンガン正極とLi
Al合金負極とLiN(C25 SO22 のリチウム
塩を溶解した有機電解液との組合せは非常に良好であ
る。
【0017】さらに、黒鉛負極の場合もLiN(C2
5 SO22 の作用により、60℃のような高温におけ
る充放電特性を強化できるし、EC溶媒の存在により低
い電位での黒鉛上での電解液の分解によるガス発生も防
止できるので、保存などにおける高い信頼性を得ること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照にしながら本発明の実施例
を説明する。
【0019】(実施例1)MnO2 にLiNO3 を3:
1のモル比で混合し、260℃で5時間保持してよく含
浸させ、その後300℃で5時間予備焼成し、さらに3
40℃で5時間本焼成をし、ラムスデライト型結晶構造
のLi1/3 MnO2 を得た。このようにして得られた活
物質粉末と導電剤としてカーボンブラック、結着剤とし
てフッ素樹脂ディスパージョンを固形分として88:
6:6の重量比で混合して正極合剤とし、この正極合剤
を2ton/cm2 で直径16mmのペレットに加圧成
型した後、水分1%以下のドライ雰囲気中、250℃で
24時間乾燥して正極とした。
【0020】また、アルミニウムとリチウムをアルゴン
雰囲気中で融解合金化し、さらに同雰囲気中で厚さ0.
3mmのシート状に圧延加工した後直径15mmに打ち
抜き、このLi−Al合金を負極とした。
【0021】図1に上記の正極、負極を用いて組み立て
たコイン型リチウム二次電池の断面図を示す。1、2は
それぞれステンレス製の正、負極のケース、3はポリプ
ロピレン樹脂製の絶縁パッキング、4はラムスデライト
型結晶構造のリチウム含有二酸化マンガンからなる正
極、5はLiAl合金からなる負極、6はポリプロピレ
ン樹脂製の不織布からなるセパレータである。
【0022】さらに、電解液としては体積比がEC:D
ME=1:1、EC:PC:DME=1:1:1、E
C:BC:DME=1:1:1の各混合溶媒にLiN
(C2 5 SO22 溶質を1mol/lの濃度で溶解
したものを用いている。電池寸法は、直径20.0m
m、厚さ2.0mmとする。
【0023】そして、これらの電池を電解液の溶媒別に
電池A、B、Cとした。電解液に体積比がPC:DME
=1:1の混合溶媒にLiN(C25 SO22 の溶
質を1mol/lの濃度で溶解したもの、およびEC:
DME=1:1の混合溶媒にLiPF6 、LiCF3
3 の溶質をそれぞれ1mol/lの濃度で溶解したも
のを準備し、その他は上記とまったく同じ構成とし、電
池D、E、Fとした。
【0024】(実施例2)負極としてリチウムを吸蔵、
放出することができる黒鉛とフッ素樹脂ディスパージョ
ンからなる結着剤を固形分で95:5の重量比で混合し
て乾燥、成型し、厚さ0.3mm、直径15mmのペレ
ットとし、前記黒鉛にリチウムを電解液中で吸蔵させ
た。また、電解液としてEC:DME=1:1の混合溶
媒にLiN(C25 SO22 の溶質を1mol/l
の濃度で溶解したものを用い、その他は(実施例1)と
全く同じとし、この電池を電池Gとした。
【0025】電解液の溶質にLiPF6 を用い、その他
は上記とまったく同じとした電池を構成し、これを電池
Hとした。
【0026】(実施例3)LiOHとMnO2 をモル比
で1:1で混合した物を600℃で5時間熱処理し、合
成したLiMn24 と(実施例1)で得たラムスデラ
イト型結晶構造のLi1/3 MnO2 とを1:1のモル比
で混合した物を正極活物質として用い、電解液としてE
C:DME=1:1の混合溶媒にLiN(C25 SO
22 溶質を1mol/lの濃度で溶解したものを用
い、その他の構成は(実施例1)と全く同じとした電池
を構成し、これを電池Iとした。
【0027】電解液の溶質にLiPF6 を用い、その他
は(実施例2)とまったく同じとした電池を構成し、こ
れを電池Jとする。
【0028】(実施例4)LiOHとMnO2 をモル比
で0.8:1で混合した物を450℃で5時間熱処理
し、合成したLi4/3 Mn5/34 と(実施例1)で得
たラムスデライト型結晶構造のLi1/3 MnO2 とを
1:1のモル比で混合した物を正極活物質として用い、
電解液としてEC:DME=1:1の混合溶媒にLiN
(C25 SO 22 溶質を1mol/lの濃度で溶解
したものを用い、その他の構成は(実施例1)と全く同
じとし、この電池を電池Kとした。
【0029】電解液の溶質にLiPF6 を用い、その他
は(実施例2)とまったく同じとした電池を構成し、こ
れを電池Lとした。
【0030】(実施例1)の電池A〜Fを用いて充放電
サイクル寿命、定電圧過充電、過放電テストをおこなっ
た。
【0031】(表1)に充放電サイクル寿命テストの結
果を示すが、1mA定電流で充電上限カット電圧3.5
V、放電下限カット電圧を2Vと設定し、初期の電気容
量を100としたとき30サイクル後の電気容量維持率
を示した。
【0032】
【表1】
【0033】(表1)からわかるように30サイクル時
点では電池A、B、Cの容量はほぼ80%以上維持され
ている。また、電解液に溶媒としてECの含まれていな
い電池Dにおいても75%程度の維持率である。LiP
6 を用いた電池Eも比較的良好で約70%維持されて
いる。ところが電解液に溶質としてLiCF3 SO3
用いた電池Fは約38%と大幅に低下している。
【0034】このことから電池の充放電に対してラムス
デライト型結晶構造の二酸化マンガンを正極に用い、溶
質にLiN(C25 SO22 を用いた場合は効果的
であり、ECの効果も認められる。逆に、溶質にLiC
3 SO3 を用いた場合は非常によくない。
【0035】さらに、電池A〜Fについて上記と同じ充
放電条件で60℃の高温中で試験した結果を(表2)に
示した。
【0036】
【表2】
【0037】(表2)からわかるように電池A、B、C
は容量を80%以上維持できたが、電池Dは60%程
度、電池E、Fはともに40%以下であった。これは溶
質LiN(CF3 SO22 は高温充放電に対して効果
的であり、ECの存在によってさらに安定化されること
を示すものであり、逆にLiPF6 は高温充放電に対し
て非常に弱いことを示している。
【0038】次に、(表3)に定電圧過充電テストの結
果を示す。60℃の高温雰囲気中、3.5Vの印加電圧
(正極への印加電圧は約3.8V)で60日間保持し、
電池の交流法1KHzの内部抵抗および1mA放電での2
Vまでの電気容量につき初期を100にしたときの維持
率を示したものである。
【0039】
【表3】
【0040】まず、内部抵抗について電池A、B、Cは
ほぼ初期並みであるが、溶媒にECの含まれていない電
池Dでは約20%上昇し、溶質にLiPF6 を用いた電
池Eでは20倍程度に上昇している。逆に溶質にLiC
3 SO3 を用いた電池Fは30%程度の上昇となって
いる。
【0041】電気容量では電池A、B、Cがほぼ100
%維持でき、電池Dは約90%、電池Eは0%であり、
電池Fも85%程度であった。
【0042】このことから溶質にLiN(C25 SO
22 を用いた電池は過充電に対して非常に効果的であ
り、とくに溶媒にはECを含むとさらに効果的である。
【0043】(表4)に過放電テストの結果を示す。3
kΩの負荷で連続放電し、1日あまりで0V近くになる
が、そのまま30日間保持した後、内部抵抗変化および
3.5V充電での電気容量維持率を示した。数値は初期
を100とした場合の変化率である。
【0044】
【表4】
【0045】まず、内部抵抗変化では電池A、B、Cが
ほぼ初期並みであるのに対し、電池Dも初期並み、Eは
2倍程度、Fは20%程度の上昇であった。
【0046】充電後1mAの放電時の容量維持率につい
て、電気容量は電池A、B、Cはほぼ初期並みであるの
に対し、電池D、Fも初期並み、電池Eは70%程度に
減少していた。このことから、過放電にたいしてはLi
N(C25 SO22 またはLiCF 3 SO3 は安定
であり、LiPF6 は分解しやすいためか、やや劣化が
大きい。
【0047】次に(実施例2)において60℃の高温中
での充放電サイクル寿命テストを(実施例1)と同じよ
うに実施した。その結果を(表5)に示した。
【0048】
【表5】
【0049】100サイクル後において電池Gは80%
の電気容量維持率であったが、溶質にLiPF6 を用い
た電池Hは50%とかなり低下している。これは溶質と
してLiN(C25 SO22 を用い、溶媒としてE
Cを用いる組合せはこの電池系においても安定であり、
逆に溶質にLiPF6 を用いた場合は高温は不安定であ
るためと思われる。
【0050】(実施例3)および(実施例4)で60℃
の高温中での充放電サイクル寿命テストを(実施例1)
と同じように実施した。その結果を(表6)および(表
7)に示した。
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】30サイクル後を比較すると溶質にLiN
(C25SO22を用いた電池I、電池Kは80%近く
の電気容量維持率であったが、溶質にLiPF6 を用い
た電池Jと電池Lは30%台とかなり低下している。こ
れは(実施例2)と同じくLiN(C25 SO22
とECの組合せはこの電池系において安定であり、Li
PF6 は高温で不安定であるためと考えられる。
【0054】なお、(実施例1)〜(実施例4)では、
リチウム化したラムスデライト型結晶構造の二酸化マン
ガン、あるいはこの二酸化マンガンにLiMn24
たはLi4/3 Mn5/34 を混合した混合物を用いた
が、これに限定されるものではなく、たとえば上記の各
酸化物が混合でなく、混晶のような形でもよい。さら
に、リチウム化したラムスデライト型結晶構造の二酸化
マンガンに、LiMnO2やマンガン以外の金属酸化
物、たとえばV25 、V613などとを混合または混
晶したものでも効果は同じであった。
【0055】
【発明の効果】以上のことから、正極にリチウム化した
ラムスデライト型結晶構造の二酸化マンガンを用い、電
解液として、LiN(C25 SO22 溶質を用いる
ことにより、単に電気容量だけでなく、充放電サイクル
寿命や高温特性さらには過充電、過放電などの信頼性を
大きく高めることができ、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイン型リチウム二次電池の断面図
【符号の説明】
1 正極ケース 2 負極ケース 3 絶縁パッキング 4 正極 5 負極 6 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−320634(JP,A) 特開 平10−247519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/40 H01M 4/02 - 4/04 H01M 4/58

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウム含有マンガン酸化物からなる正極
    と、リチウム金属、リチウム合金またはリチウムを吸
    蔵、放出可能な黒鉛からなる負極と、有機電解液を備
    え、前記リチウム含有マンガン酸化物がリチウム化した
    ラムスデライト型結晶構造の二酸化マンガンを含有した
    ものであり、前記有機電解液は溶質としてリチウムパー
    フルオロエチルスルフォニルイミド(LiN(C25
    22)を用い、これを有機溶媒に溶解した有機電解液
    リチウム二次電池。
  2. 【請求項2】リチウム含有マンガン酸化物はLiMn2
    4を含む請求項1記載の有機電解液リチウム二次電
    池。
  3. 【請求項3】リチウム含有マンガン酸化物はLi4/3
    5/34を含む請求項1記載の有機電解液リチウム二次
    電池。
  4. 【請求項4】混合有機溶媒がエチレンカーボネート(E
    C)を含有する請求項1、2、3記載のいずれか1項に
    有機電解液リチウム二次電池。
  5. 【請求項5】混合有機溶媒がエチレンカーボネート(E
    C)をベースとしてこれに他のカーボネート類が混合さ
    れた2種類以上のカーボネート類を含有している請求項
    1、2、3、4のいずれか1項に記載の有機電解液リチ
    ウム二次電池。
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