JP3428156B2 - 分極反転装置、及び非線形光学素子の製造方法 - Google Patents
分極反転装置、及び非線形光学素子の製造方法Info
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Description
反転域を形成するための分極反転装置、及び非線形光学
素子の製造方法に関し、例えば光第2高調波発生素子
(以下、SHG(Second−harmonic generation)素子と
いう)における周期分極反転構造の形成を自動化するの
に好適な局所分極反転域形成装置、及び光第2高調波発
生素子の如き非線形光学素子の製造方法に関するもので
ある。
の周波数の第2高調波の光を発生する非線形光学素子と
してSHG素子が知られている。こうしたSHG素子
は、例えば半導体レーザと組み合わされることによっ
て、半導体レーザで発振した近赤外光を導入すると青色
光を発生する。
半導体レーザによって得られるコヒーレント光の実現可
能な波長範囲を拡大することができ、これに伴ってレー
ザの利用範囲の拡大と各技術分野でのレーザ利用の最適
化を図ることができる。例えば、レーザ光を短波長化し
て、レーザ光による光記録及び/又は再生装置や光磁気
記録及び/又は再生装置等に利用すると、その記録密度
の向上、解像度の向上を実現することができる。
TP(KTiOPO4 )を用いたいわゆるバルク型のS
HG素子や、より大きな非線形光学定数を利用する光導
波路型のSHG素子が知られている。後者の例として
は、ニオブ酸リチウムLiNbO3 (いわゆるLN)等
の非線形光学材料からなる単結晶基板の上に光導波路を
形成し、これに近赤外光を導入して第2高調波の青色光
を放射モードとして取り出すチェレンコフ放射型のSH
G素子等がある。
周波数2ωの第2高調波に効率よく変換するためには、
素子中を導波する周波数ωの基本波及び周波数2ωの第
2高調波はその位相伝搬速度を互いに等しくする必要が
ある。このように位相伝搬速度を等しくする方法の一つ
として、素子中に周期的に分極反転域を設け、疑似的に
導波する光の位相伝搬速度を等しくする疑似位相整合方
法が知られている。
イオベート(ニオブ酸リチウム)を用いて、波長 860nm
の基本波を波長 430nmの第2高調波に変換する場合、光
の導波方向に周期 2.8μmで分極反転構造を結晶内に形
成すると、疑似位相整合を起こし、効率よく波長 430nm
の第2高調波を発生させることができる。
する方法として、以下の例(A)〜(F)が知られてい
る。
ウムタンタレート基板に、設定された電界を印加する方
法(Applied Phisycs Letters 62, 435 (1993)、特開平
4−335620号公報参照)。
ウムタンタレート基板に、真空中で電子ビームや荷電粒
子を照射して分極反転域を形成する方法(特開平5−80
377号公報参照)。
チタン薄膜を形成した後に、1100℃程度の温度で熱処理
を行ってチタンを基板内に拡散し、分極反転域を形成す
る方法。
プロトン交換層を形成して熱処理を行い、分極反転域を
形成する方法。
シリカ膜をパターニングして設けた後に1080℃で熱処理
を行うことにより、リチウムナイオベート内のリチウム
をシリカ内膜に拡散し、シリカ膜の直下に分極反転域を
形成する方法(特開平5−66440 号公報参照)。
を、バリウムイオンを含む溶融塩中でイオン交換し、分
極反転域を形成する方法。
の形成方法の実施に使用される装置は、以下のような問
題点を有していた。
ベート基板又はリチウムタンタレート基板に電界を印加
したとき、その抗電界近傍では、微小の電界の変化に対
し、基板を流れる電流は大きく変化するので、分極反転
量にバラツキが生じ易い。このため、電圧値の設定には
高い精度が要求され、また、安定して周期分極反転構造
が形成され難い。
電子ビーム又は荷電粒子の照射が含まれるので、真空装
置が必要であり、装置の規模が大きくなってしまう。
(F)については、分極反転工程に拡散工程が含まれる
ので、高温炉が必要となって装置の規模が大きくなる。
また、周期を数μmとして分極反転域を形成するとき、
形成される分極反転域は深さ方向には数μmの厚さにし
かならず、周期分極反転構造の利用が基板表面付近に限
られる。しかも、分極反転域は、組成変化によって、反
転されていない領域と屈折率が異なり、光を導波したと
き、散乱の原因となる。
した従来の問題点を解消し、分極反転域を制御性よく、
安定かつ容易に形成できる分極反転装置と、この装置を
用いてSHG素子等の非線形光学素子を製造する方法を
提供することにある。
に上記の(B)〜(F)のもつ欠点のない上記(A)に
よる電界印加方式について検討を加えた結果、その欠点
を効果的に解消できる装置を見出し、本発明に到達した
ものである。
光学材料に分極反転域を形成するための分極反転装置に
おいて、(a)前記非線形光学材料に電界を印加して分
極反転させる電界印加手段と、(b)この分極反転によ
って前記非線形光学材料に流れる反転電流を検出する電
流検出手段と、(c)前記分極反転に対応する設定反転
電流の波形を記憶し、出力する波形発生手段と、(d)
前記電流検出手段により検出された検出反転電流と前記
波形発生手段からの設定反転電流とを比較し、これらの
反転電流と設定反転電流とが等しくなるように前記電界
印加手段を制御する比較手段とを有することを特徴とす
る分極反転装置に係るものである。
学材料に周期的な分極反転域を形成する電界印加手段と
しての高電圧アンプと電流計との間に非線形光学材料が
直列に接続され、前記電流計により検出された検出反転
電流が波形比較回路の一方の端子に入力されると共に、
設定反転電流を時系列に記憶した任意波形発生回路から
の前記設定反転電流が前記波形比較回路の他方の端子に
入力され、この波形比較回路において前記検出反転電流
が前記設定反転電流より大きいときには前記高電圧アン
プへの出力が小さくされかつ前記検出反転電流が前記設
定反転電流より小さいときには前記高電圧アンプへの出
力が大きくされることが望ましい。
50℃以下の温度において、非線形光学材料に設けた対向
電極間に、前記非線形光学材料の自発分極の負側が負電
位、その正側が正電位となるように1kV/mm 〜 100kV/m
m の電界を印加して、分極反転域が形成されるのがよ
い。
に分極反転のための電界を印加する際に前記対向電極間
での放電を防止するために、前記非線形光学材料を浸漬
させる不活性液体が配されているのがよい。
iNbx Ta1-x O3(0≦x≦1)で表されるリチウム
ナイオベート又はリチウムタンタレートからなり、光第
2高調波発生素子を構成するものであってよい。
極反転装置によって非線形光学材料に分極反転域を形成
した後、前記非線形光学材料に設けた対向電極を除去す
る、非線形光学素子の製造方法も提供するものである。
交換法等によって、非線形光学材料に、分極反転域を横
切るように光導波路を形成することによって、SHG素
子を作製することができる。
反転装置によって周期分極反転構造を形成する試料21の
構成を説明する。この試料21によれば、例えば、厚さ 1
00μmに加工されたリチウムナイオベート(LN)基板
10に、そのX軸方向に幅 1.5μm、Y軸方向に長さ5m
m、Z軸方向に深さ 100μmの分極反転域14が、X軸方
向に周期3μmで6mmの領域に亘って層状に間欠的に形
成されている。
自発分極が正である+c面上及び負である−c面上に厚
さ 0.2μmのアルミニウム膜をスパッタリングで形成し
た後、リソグラフィーの手法を用いて+c面上に分極反
転域14に対応するアルミニウム電極パターン(第1の電
極)11が形成されている。
は、LN基板10のX軸方向に幅 0.5μm、Y軸方向に長
さ5mmの帯状電極として、X軸方向に 3.0μm周期で6
mmの領域に亘って平行帯状にパターニングされている。
このとき、X軸方向に幅 1.5μmの分極反転域14を形成
するための電極11の幅は分極反転域14の幅の1/2以下
であるのがよく、例えば 0.5μmでよい。−c面上には
アルミニウム電極(第2の電極)12が全面に形成されて
いる。
極11と第2の電極12との間に、第1の電極11には正電
位、第2の電極12には負電位となる電界を印加すると、
基板10の自発分極はその自由エネルギーが小となるよう
に分極の向きを変える。
る。即ち、電界印加前では、LN基板10の自発分極の正
の方向は一様に第1の電極11側であったのに対し(矢印
d)、電界印加時では第1の電極11と第2の電極12に挟
まれた領域は第2の電極12側にその分極の向きを変え
(矢印h)、分極反転域14を電極11のパターンに対応し
て形成する。更に、電界印加を終了しても、双安定性の
ために、分極反転域14では自発分極の正の方向は第2の
電極12側に保持される。この現象を分極反転と呼ぶ。
軸方向に発生及び成長するだけでなく、電極11の両側か
らX軸方向にもそれぞれ幅 0.5μm程度に成長する。従
って、第1の電極11の幅が 0.5μmに形成されていて
も、分極反転域14の幅を 1.5μmにすることができる。
関しては、分極反転を行う第1の電極11の幅Wを、目的
とする局所分極反転域幅Wiの1/2以下、特に1/10
〜1/2とするときには、非線形光学材料であるLN基
板10に対する分極反転域の形成を制御性良く行えること
が確認されている(なお、Pは分極反転域14のピッチで
ある)。
板に電圧を印加したとき、基板内部に発生する反転電界
が電極中央下部と電極側縁下部と電極が無い領域下部と
で異なる。図2の構成では、第1の電極11上の電荷は電
極側縁51に集まる性質があるため、この電極側縁51の下
部で電気力線の密度が大きくなり、電界強度は最も大と
なる。これに次いで、電極中央部52の下部が大きく、電
極のない領域53の下部が最も小である。
度が大きいほど速い性質があるため、上記した3箇所の
中で最も電界強度が大きい電極側縁51の下部で局所分極
反転域が最も大きく発生及び成長し、面積が広がり易
い。次いで分極反転域の面積が広がり易いのは、電極内
部52の下部であり、最も広がりにくいのは電極のない領
域(即ち、電極11−11に挟まれた領域)53の下部であ
る。
1以下の幅で第1の電極11を形成すると(例えば図2の
場合)、第1の電極11の電極面積に対する電極側縁の長
さの比が大になり、第1の電極11下に形成される分極反
転域の発生及び成長は電極側縁での発生及び成長が支配
的となる。
極11−11に挟まれた領域53の下部の局所分極反転域の発
生及び成長の速度の差が大きくなるため、不均一な分極
反転域が形成されることを回避して、制御性よく周期分
極反転構造を得ることができる。
規定しない場合、ある領域では局所分極反転域14の幅W
iが電極11の幅Wに対して大となって分極反転が起こっ
たり、他の領域では電極11の側縁の部分のみが反転して
分極反転域が電極11の中央部下には形成されず、電極11
の下部に一様に形成されないことがある。こうした分極
反転域で構成される周期分極反転構造は、理論上最も高
変換効率である周期分極反転構造(即ち、分極反転域の
幅WiがそのピッチPの1/2であるとき)と形状が異
なることになり、第2高調波出力の低下を招いてしま
う。
分域化するには、そのキュリー温度直下の例えば1200℃
程度まで昇温して一定の方向に外部直流電圧を全面的に
印加することによって、全面的にc軸方向を揃えてよ
い。
未満)の例えば室温において1kV/mm 〜100kV/mmの電界
印加を行った。この電界範囲によって、形状の制御性を
良くし、またLN基板の表面の汚染や、熱によるイオン
電流の発生を回避して、これによる結晶性の劣化を生じ
ることなく分極反転域を形成することができる。
ために、第1の電極11と第2の電極12との間に電界を印
加して2600Vの電圧(基板厚が 0.1mmであるから、電界
にすると26kV/mm)を発生させることができる。
ために試料を不活性液体(例えばフロリナート:住友ス
リーエム社製)中に浸漬して電界印加を行う。
形成するための分極反転装置の一例を図1で説明する。
って分極反転が起きたとき、LN試料21に流れる反転電
流を検出する検出手段として電流計41を用いる。この電
流計41はLN試料21の電極12と直列に接続される。そし
て、この電流計41は、検出された反転電流の大きさを波
形比較装置43の一方の端子に出力する。
極反転を起こすための電源として高電圧アンプ42を用
い、この出力はLN試料21の電極11に接続される。この
高電圧アンプ42は、入力信号に対して出力信号が1000倍
の振幅を持ち(即ち、1000倍の増幅率を持ち)、LN試
料21に電界を印加し、分極反転を行うものである。
する手段として、公知のメモリ回路及び波形発生回路か
らなる任意波形発生回路36を用いる。この任意波形発生
回路36には予め、設定反転電流が図1に示すように例え
ば 100μsec の周期で時系列で記憶されている。このよ
うに設定反転電流を時系列(即ち、パルス状)にするこ
とによって、試料に対して周期的な電界衝撃を与え、効
果的に分極反転を生ぜしめることができる。
た電荷は、まさに周期分極反転構造の形成に必要かつ十
分な電荷に等しく設定されている。この波形は、分極反
転装置の使用者の指示により波形比較回路43の端子に出
力される。
任意波形発生回路36に記憶された設定反転電流Iref
とを波形比較回路43で比較し、検出反転電流が設定反転
電流と等しくなるように電源42を制御する。
である反転電流Iと任意波形発生回路36の出力である設
定値Irefとを比較し、反転電流Iが設定値Iref
より大きい場合にはその出力を小さく、逆に反転電流I
が設定値Irefより小さい場合には出力を大きくす
る。この出力は高電圧アンプ21に接続される。このよう
にして、最終的には、LN試料21に流れる反転電流は常
に設定電流と等しくなる(I=Iref)。
いてLN基板10に分極反転構造を形成する手順I〜Vを
次に示す。
び第2の電極12を形成し、図2のようにLN試料21を作
製する。さらに、このLN試料21を図1の分極反転装置
にセットする。
するのに必要な電荷を求める。この電荷は、分極反転域
のZ面での面積とLNの自発分極から容易に求められ
る。
設定反転電流値を時系列に記録する。このとき、設定電
流を時間で積分した値はIIで求めた電荷と等しく設定す
る。
指示し、記憶された設定反転電流値を出力させる。この
とき、任意波形発生回路36から出力された設定反転電流
値に従ってLN試料21に反転電流が流れる。この反転電
流により分極反転域が発生及び成長し、周期分極反転構
造が形成される。
し、水酸化カリウム等で第1の電極11及び第2の電極12
を除去する。
向に幅 1.5μm、Y軸方向に長さ5mm、Z軸方向に深さ
100μmの分極反転域が、X軸方向に周期3μmで6mm
に亘って層状に間欠的に形成される。
御しながら分極反転を行うことによって次の(1)〜
(3)に示す如き顕著な効果を得ることができる。
電界を印加する際、基板を流れる反転電流を予め回路36
において設定し、常に設定値となるように比較制御する
ため、一定した電荷が電源42から流れ、分極反転量にバ
ラツキが生じることはない。このため、安定して周期分
極反転構造を容易に自動的に形成できる。
ため、真空装置、高温炉等が不要である。
を利用しないために、組成変化がおきず、散乱の原因と
なる屈折率変化のない素子を作製できる。しかも、電界
が基板の厚み方向に印加されるため、形成される分極反
転域の深さはほぼ基板厚に等しく、周期分極反転構造の
利用が基板表面付近に限られず、バルクでの使用が可能
である。
域14を周期的に形成した周期分極反転構造6を有し、こ
れを横切るようにその周期反転方向に光導波路4をピロ
リン酸による処理や拡散法等の周知の方法によって形成
したSHG素子31の一例を示している。なお、図中の一
点鎖線2は、光導波路4を選択的に形成するためのマス
ク材である。
光(例えば近赤外レーザ光)を周波数(又は波長)変換
し、第2高調波(例えば青色レーザ光)を取り出すため
の光第2高調波発生素子として、周期分極反転構造6の
周期と入射光の波長とを所定の関係にすることによって
高効率の波長変換を行えるものとなる。
ーザ光源装置の一例を示すものである。即ち、電源5で
駆動される半導体レーザ7と保護膜19付きのSHG素子
31が導波損失が小となるように互いに直接的に接合(Bu
tt Coupling)されるように枠体8に取付けられ、半導体
レーザ7のレーザチップ7Aから出射されたレーザ光L
1 は、その電界方向がSHG素子31の分極方向(Z方
向)と一致した状態で入射し、光導波路4を経て第2高
調波L2 へと変換される。
光L1 はコリメータレンズ9で平行光とされ、更に、フ
ォーカスレンズ13でSHG素子31の光導波路4に導入さ
れ、第2高調波L2 へと変換されて射出される。
した局所分極反転によって、安定に周期分極反転構造を
形成したものであるから、従来のSHG素子に比べて第
2高調波出力の向上と安定化を示す。
した実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可
能である。
各回路の種類は変更してよく、検出反転電流と設定反転
電流の比較回路は上述のものに限られず、FET(電界
効果トランジスタ)タイプのゲート回路としてもよい。
く、LiNbx Ta1-x O3(0≦x≦1)で表されるリ
チウムタンタレート、更にはKTPからなっていてもよ
い。SHG素子は、上述した表面に導波路を設けるのが
変換効率の点でよいが、このタイプ以外にも、埋設する
タイプ(バルク型)であってもよい。
料上に直接的に電極を被着して分極反転したが、この電
極と非線形光学材料との間に絶縁層を設けて電圧印加を
行ってもよい。
料に対してプロトン交換、電子線等の荷電粒子照射を行
う場合は、分極が反転し易くなり、分極反転に必要な電
圧値を低減することができる。更に、直流電圧と共に、
例えば徐々にその振幅が減衰する波形パターンの交流成
分を加え、これを試料に印加することによって、非線形
光学材料内の分極を乱し、分極を反転し易くすることも
できる。
材料に分極反転域を形成するための分極反転装置におい
て、(a)前記非線形光学材料に電界を印加して分極反
転させる電界印加手段と、(b)この分極反転によって
前記非線形光学材料に流れる反転電流を検出する電流検
出手段と、(c)前記分極反転に対応する設定反転電流
の波形を記憶し、出力する波形発生手段と、(d)前記
電流検出手段により検出された検出反転電流と前記波形
発生手段からの設定反転電流とを比較し、これらの反転
電流と設定反転電流とが等しくなるように前記電界印加
手段を制御する比較手段とを有する構成としたので、次
の(1)〜(3)に示す如き顕著な効果を得ることがで
きる。
際、基板を流れる反転電流を設定し、常に設定値となる
ように比較制御するため、一定した電荷が流れ、分極反
転量にバラツキが生じることはない。このため、安定し
て周期分極反転構造を容易に自動的に形成できる。
ため、真空装置、高温炉等が不要である。
を利用しないために、組成変化がおきず、散乱の原因と
なる屈折率変化のない素子を作製できる。しかも、形成
される分極反転域の深さはほぼ基板厚に等しく、周期分
極反転構造の利用が基板表面付近に限られず、バルクで
の使用が可能である。
すブロック図及び設定反転電流の波形図である。
示す概略斜視図である。
る。
略断面図である。
の概略断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 非線形光学材料に分極反転域を形成する
ための分極反転装置において、 (a)前記非線形光学材料に電界を印加して分極反転さ
せる電界印加手段と、 (b)この分極反転によって前記非線形光学材料に流れ
る反転電流を検出する電流検出手段と、 (c)前記分極反転に対応する設定反転電流の波形を記
憶し、出力する波形発生手段と、 (d)前記電流検出手段により検出された検出反転電流
と前記波形発生手段からの設定反転電流とを比較し、こ
れらの反転電流と設定反転電流とが等しくなるように前
記電界印加手段を制御する比較手段とを有することを特
徴とする分極反転装置。 - 【請求項2】 非線形光学材料に周期的な分極反転域を
形成する電界印加手段としての高電圧アンプと電流計と
の間に非線形光学材料が直列に接続され、前記電流計に
より検出された検出反転電流が波形比較回路の一方の端
子に入力されると共に、設定反転電流を時系列に記憶し
た任意波形発生回路からの前記設定反転電流が前記波形
比較回路の他方の端子に入力され、この波形比較回路に
おいて前記検出反転電流が前記設定反転電流より大きい
ときには前記高電圧アンプへの出力が小さくされかつ前
記検出反転電流が前記設定反転電流より小さいときには
前記高電圧アンプへの出力が大きくされる、請求項1に
記載した分極反転装置。 - 【請求項3】 150℃以下の温度において、非線形光学
材料に設けた対向電極間に、前記非線形光学材料の自発
分極の負側が負電位、その正側が正電位となるように1
kV/mm 〜 100kV/mm の電界を印加して、分極反転域が形
成される、請求項1又は2に記載した分極反転装置。 - 【請求項4】 非線形光学材料に設けた対向電極間に分
極反転のための電界を印加する際に前記対向電極間での
放電を防止するために、前記非線形光学材料を浸漬させ
る不活性液体が配されている、請求項1〜3のいずれか
1項に記載した分極反転装置。 - 【請求項5】 非線形光学材料がLiNbx Ta1-x O
3(0≦x≦1)で表されるリチウムナイオベート又はリ
チウムタンタレートからなり、光第2高調波発生素子を
構成するものである、請求項1〜4のいずれか1項に記
載した分極反転装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載した
分極反転装置によって非線形光学材料に分極反転域を形
成した後、前記非線形光学材料に設けた対向電極を除去
する、非線形光学素子の製造方法。 - 【請求項7】 非線形光学材料に、分極反転域を横切る
ように光導波路を形成する、請求項6に記載した製造方
法。
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1994
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