JP3427919B2 - 乗物用の座席装置 - Google Patents

乗物用の座席装置

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JP3427919B2 JP30143896A JP30143896A JP3427919B2 JP 3427919 B2 JP3427919 B2 JP 3427919B2 JP 30143896 A JP30143896 A JP 30143896A JP 30143896 A JP30143896 A JP 30143896A JP 3427919 B2 JP3427919 B2 JP 3427919B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着座者の上体が前
方へ飛び出るような衝撃力が生じると、座席の座部の前
端部が斜め上方へ移動するとともに、座部の後端部が斜
め下方へ移動し、着座者の下肢を上方へ跳ね上げて、頭
部の前方への移動量を制限するようにした乗物用の座席
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乗物用の座席装置として
は、例えば、アーティキュレーティングシートとして提
案されているものがある。このアーティキュレーティン
グシートは、航空機の客室の最前列に設置され、このア
ーティキュレーティングシートの前方には客室の前壁が
立設されている。着座者の上体がシートベルトを抜けて
前方へ飛び出るような衝撃力が生じると、アーティキュ
レーティングシートのベースフレームに固設したガイド
部材が、アーティキュレーティングシートの座部の前端
部およびその後端部をそれぞれ案内して、座部の前端部
が斜め上方へ移動するとともに、座部の後端部が斜め下
方へ移動し、それにより、着座者の臀部が沈み込んで、
着座者の下肢が上方へ跳ね上がり、着座者の臀部が座部
から浮き上がらず、その上体が跳ね上がった下肢に遮ら
れて前屈み姿勢になり、その上体が前方へ大きく飛び出
さないで、着座者の頭部が前方へ大きく移動しないで、
その頭部が前方の客室の前壁に当たるようなことがな
く、着座者の安全性を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の乗物用の座席装置では、着座者の上体がシー
トベルトを抜けて前方へ飛び出るような衝撃力が生じた
際に、着座者にかかる力で座部のクッションがある程度
撓んだ後に、着座者にかかる力が遅れて座部にかかるの
で、衝撃力が生じた際に座部が瞬時に作動しない場合が
あり、着座者の安全性をより高めるためには、衝撃力が
生じた際に座部を瞬時に作動させる必要があった。ま
た、最前位置まで作動した座部を、その最前位置より前
方へ変位しないようにベースフレーム側が拘束する際
に、その拘束する力の反力は、ベースフレームを構成す
るチューブ部材とチューブ部材を客室フロア側に固定す
るレッグ部材とを結合する結合部にかかるが、結合部が
弱いと、例えば、ベースフレームが大きく前方へ変形
し、座部が最前位置より前方へ変位するおそれがあり、
座部の前方への変位を制限するために、チューブ部材の
剛性を高めるべく、その外径を大きくしたり、その肉厚
を多くしたりすると、座席を軽量する上で、支障にな
る。
【0004】さらに、衝撃力が生じた際に、ガイド部材
が、アーティキュレーティングシートの座部を案内し、
座部が確実に作動するように、その作動の確実性を高め
る必要があるという問題点がある。本発明は、このよう
な従来の問題点に着目してなされたもので、安全性を向
上し、また座席を軽量にすることができ、さらに座部の
作動の確実性を高めるようにした乗物用の座席装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項に記載され
た事項に存する。 [1] 着座者の上体が前方へ飛び出るような衝撃力が
生じると、座席の座部の前端部が斜め上方へ移動すると
ともに、座部(30)の後端部が斜め下方へ移動し、着
座者の下肢を上方へ跳ね上げて、頭部の前方への移動量
を制限するようにした乗物用の座席装置であって、座席
の据付場所に固設されたベースフレーム(10a)と、
座部(30)と、前記ベースフレーム(10a)に固設
されたガイド部材(40)とを備え、前記座部(30)
は、前記ガイド部材(40)により案内可能に支持さ
れ、前記ガイド部材(40)は、座部(30)の前端部
を斜め上方へ案内するための前ガイド部(45)と、座
部(30)の後端部を斜め下方へ案内するための後ガイ
ド部(46)とを有し、前記ガイド部材(40)の前ガ
イド部(45)および後ガイド部(46)はガイド溝で
あり、該後ガイド部(46)はその上下両側に溝側縁が
形成されており、前記前ガイド部(45)は、その上側
に上方に開いた開放口(48)が形成されていることを
特徴とする乗物用の座席装置。
【0006】
【0007】
【0008】[2] 前記座部のボトムフレーム(3
2)に、前記前ガイド部(45)および前記後ガイド部
(46)にそれぞれ案内可能に嵌合する被ガイド部材
(37)を着脱可能に支持したことを特徴とする1項記
載の乗物用の座席装置。
【0009】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。 [1]項記載の乗物用の座席装置では、着座者の上体が
前方へ飛び出るような衝撃力が生じると、着座者にかか
る力が座部(30)に伝わり、ガイド部材(40)の前
ガイド部(45)が座席の座部(30)の前端部を案内
し、座部(30)の前端部が斜め上方へ移動する。ま
た、ガイド部材(40)の後ガイド部(46)が座部
(30)の後端部を案内し、座部(30)の後端部が斜
め下方へ移動する。
【0010】それにより、着座者の臀部が沈み込む一
方、着座者の下肢が上方へ跳ね上げられて、着座者の臀
部が座部(30)から浮き上がらないで、着座者の上体
がその下肢側へ前屈するようになり、下肢に遮られて、
着座者の上体がその前屈した状態からさらに前へ移動す
ることがなく、頭部が大きく前方へ移動することを防ぐ
ことができる。
【0011】
【0012】前記ガイド部材(40)の前ガイド部(4
5)および後ガイド部(46)はガイド溝であり、該後
ガイド部(46)はその上下両側に溝側縁が形成されて
おり、前記前ガイド部(45)は、その上側に上方に開
いた開放口(48)が形成されているので、衝撃力が生
じた際に座部(30)に力がかかり、座部(30)がガ
イド部材(40)に案内されて移動する場合に、例え
ば、座部(30)が受ける前ガイド部(45)からの摩
擦力が少なくなって、座部(30)の移動が滑らかにな
り、座部(30)がガイド部材(40)に案内されて、
確実に前方へ移動するようになり、安全性をさらに高い
ものにすることができる。また、座部(30)の前端部
が前ガイド部(45)の開放口(48)を通って上方へ
抜け出るような構造であるが、座席の組立後では、座部
(30)の前端部が座席構成パネル等に当接するように
なるので、実際には上方へ抜け出ることはない。
【0013】[2]項記載の乗物用の座席装置では、前
記座部のボトムフレーム(32)に、前記前ガイド部
(45)および前記後ガイド部(46)にそれぞれ案内
可能に嵌合する被ガイド部材(37)を着脱可能に支持
したので、被ガイド部材(37)をボトムフレーム(3
2)から外せば、ボトムフレーム(32)が前記前ガイ
ド部(45)および前記後ガイド部(46)に拘束され
ないようになって、例えば、ベースフレーム(10a)
を分解することなく、ボトムフレーム(32)を取り外
すことができ、ボトムフレーム(32)の交換作業が容
易になり、保守性を向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は本発明の一実施の形態を示
している。図2〜図5および図9に示すように、本実施
の形態に係る乗物用の座席装置は、航空機の客室に設置
される3人掛用の座席であり、3人掛用の座席の基部材
となるベースフレーム10aは、前後位置に各チューブ
軸を互いに略平行にして配される一対のチューブ部材1
0を有している。各チューブ部材10には、環形状のチ
ューブ受部材12が2個ずつそれぞれ外嵌固定されてい
る。座席の据付部には一対の固定用レール(図示省略)
が互いに平行に延設され、各固定用レールのレール溝に
は前後位置にレッグ部材20の下端部が嵌着されてい
る。各レッグ部材20の上端部は上方へ延ばされ、チュ
ーブ受部材12に締結されている。すなわち、レッグ部
材20がチューブ受部材12を介してチューブ部材10
を支持している。
【0015】前述のように、レッグ部材20がチューブ
受部材12を介してチューブ部材10を支持する位置
(以下、「チューブ部材10が支持される位置」とい
う。)は、一対の固定レールの配置により決定されてい
る。3人掛用の座席においては、一対の固定レールの間
の間隔は、3人掛用の座席の幅より一人分の座席の幅だ
けあるいは二人分の座席の幅だけ狭くなっている。本実
施の形態においては、チューブ部材10の一端側は、前
記チューブ部材10が支持される位置から客室の通路側
へ一人分の座席の幅に相当する長さ分だけ出っ張ってい
る。
【0016】客室の通路側の前記チューブ部材10が支
持される位置において、チューブ部材10には軸形状の
補強部材18が内嵌されている。補強部材18は、前記
チューブ部材10が支持される位置において、チューブ
部材10にかかった曲げ方向の力に対するチューブ部材
10の変形を抑えるべく、チューブ部材10全体の剛性
を高めるためのものである。
【0017】一方、前記一対の固定レールの間の間隔が
3人掛用の座席の幅より二人分の座席の幅だけ狭くなっ
ている場合には、両方の前記チューブ部材10が支持さ
れる位置において、チューブ部材10には軸形状の補強
部材18がそれぞれ内嵌される。図4〜図6、図10お
よび図11に示すように、3人掛用の座席においては、
各座席の座部30の両側部に相当する位置に一対のガイ
ド部材40が配設されている。ガイド部材40は平板形
状に成形されている。ガイド部材40の前端部および後
端部には挿通穴41がそれぞれ穿設されている。ガイド
部材40に対応して固定用ブロック42が配され、固定
用ブロック42には同じく挿通穴43が穿設されてい
る。両方の挿通穴41,43にはチューブ部材10が挿
通している。固定用ブロック42がチューブ部材10に
内嵌するガイド受部材19に止着されており、固定用ブ
ロック42がチューブ部材10にチューブ軸回りに回動
不能、かつ、チューブ軸方向へ移動不能に固設されてい
る。
【0018】固定用ブロック42を介して、ガイド部材
40がチューブ部材10にチューブ軸方向へ移動不能に
締結されている。ガイド部材40の前部には、座部30
の前端部を斜め上方へ案内するための前ガイド部45が
形成され、ガイド部材40の後部には、座部30の後端
部を斜め下方へ案内するための後ガイド部46が形成さ
れている。ガイド部材40の後ガイド部46は、前方へ
向かって斜め下方へ直線状に延びるガイド溝であり、そ
の上下両側に溝側縁が形成されている。ガイド部材40
の前ガイド部45は、前方へ向かって斜め上方へ略円弧
状に延びるガイド溝であり、その上側に上方に開いた開
放口48が形成されている。開放口48は、前ガイド部
45の後端部47を除いた前側に形成されている。
【0019】図1および図6〜図8に示すように、座部
30のボトムフレーム32は、略U字形状のパイプ部材
33の両側パイプ部に直線形状のパイプ部材34,35
が前後に2本架設されて成る。各パイプ部材34,35
の両端部がブロック部材36にそれぞれ固定されてい
る。前後各ブロック部材36にはねじ孔がタップにより
螺設され、被ガイド部材であるベアリング部材37の先
端部には、前記ねじ孔に螺着するねじ部37aが形成さ
れている。ベアリング部材37のねじ部37aの螺着作
業は、前ガイド部45あるいは後ガイド部の各ガイド溝
を通して行なわれる。各ブロック部材36の外側面には
当板36aが固着されている。
【0020】前側のベアリング部材37が前ガイド部4
5に転動可能に嵌合しており、後側のベアリング部材3
7が後ガイド部46に転動可能に嵌合している。ブロッ
ク部材36の当板36aは摩擦係数が小さな材料により
成形され、ガイド部材40に摺動する際の摩擦抵抗力を
小さくしている。パイプ部材34,35上にはボトムパ
ネル38が載せられた状態で固定されている。ボトムパ
ネル38の前縁部はパイプ部材33の前部パイプ部33
aに沿ってカール状に形成され、前部パイプ部33aに
固着されている。ボトムフレーム32のボトムパネル3
8上に座部クッション50が固着され、座部クッション
50は、発泡体であり、急に強く押すと強く反発する一
方、ゆるく押すと撓み、あるいは荷重の加速度が大きい
と強く反発する一方、その加速度が小さいと撓む性質を
有しており、衝撃力が生じた際に着座者にかかる力を即
座に前記ボトムフレーム32に伝える、いわゆるレート
センシティブクッションである。
【0021】ボトムフレーム32のボトムパネル38上
の前端部および後端部にはテープ状のファスナ部材39
がそれぞれ貼着されている。座部クッション50は、ク
ッション体51〜55が下から順に4層に積み重ねられ
て成る。最下段のクッション体51がボトムパネル38
の形状に沿って形成されている。また、クッション体5
2とクッション体53との間の隙間には座部クッション
50の前端部の厚みを増すためのパッド体56が介装さ
れている。座部クッション50の両端には端末クッショ
ン体57,58が施されている。各クッション体51〜
55、パッド体56および端末クッション体57,58
は、互いに接着されて一体的に形成されている。最下段
のクッション体51の下面には、ファスナ部材39に対
応してファスナ部材59が縫着されている。ファスナ部
材39にファスナ部材59が係合することにより、座部
クッション50がボトムパネル38上に固着されてい
る。
【0022】次に、本発明の実施の形態の作用について
説明する。図13に示すように、航空機が離着陸する際
には着座者はシートベルトの装着が義務付けられる。こ
のとき、着座者の上体が前方へ飛び出るような衝撃力が
生じると、着座者にかかる力が、着座者の臀部〜座部ク
ッション50〜ボトムパネル38〜ボトムフレーム32
を介して前側および後側のベアリング部材37に伝わ
り、前側のベアリング部材37が前ガイド部45に案内
されて斜め上方へ移動する一方、後側のベアリング部材
37が後ガイド部46に案内されて斜め下方へ移動す
る。それにより、座部30の前端部が斜め上方へ移動
し、座部30の後端部が斜め下方へ移動する。
【0023】それにより、図12に示すように、着座者
は、その臀部が沈み込む一方、その下肢が上方へ跳ね上
げられるようになる。したがって、着座者の臀部が座部
30から浮き上がらないで、着座者の上体は、シートベ
ルトを抜け出ることなく、跳ね上がった下肢側へ前屈す
るようになる。着座者の上体は、深く前屈しても自分の
下肢に当接してそれ以上前には移動しないため、着座者
の頭部は、前屈した状態のその位置からさらに前方へ移
動することができない。
【0024】このとき、ボトムフレーム32のボトムパ
ネル38上に固着される座部クッション50は、衝撃力
が生じた当初は撓まないで、衝撃力が生じた際に着座者
にかかる力を即座にボトムフレーム32のボトムパネル
38に伝えるため、衝撃力が生じると、前側および後側
のベアリング部材37が瞬時に反応して、ガイド部材4
0に案内されて移動するようになり、座部50の後端部
が沈み込む一方、座部50の前端部が斜め上方へ跳ね上
がるようになる。それにより、着座者が前方へ飛び出よ
うとする前に、着座者の跳ね上がった下肢に遮られて上
体が前屈するようになり、それにより、着座者の頭部
が、前屈した状態時の頭部の位置より大きく前方へ移動
することがなく、例えば、その前方に立壁が迫ってい
る、客室の最前列に本座席装置が設置された場合に、衝
撃力が生じた際にも、着座者の頭部が立壁に当たらない
ようにすることができる。
【0025】また、このとき、チューブ部材10は、前
記チューブ部材10が支持される位置において軸形状の
補強部材18が内嵌されて成るので、衝撃力が生じた際
に、通路側の座席の座部30に力がかかり、通路側に出
っ張ったチューブ部材10の部位が前方へ変位しようと
して、前記チューブ部材10が支持される位置に、大き
なモーメント力がかかった場合に、チューブ部材10の
被支持部は、内嵌する軸形状の補強部材18によりその
剛性が高くなっているので、前記通路側に出っ張ったチ
ューブ部材10においても、その部位が前方へ大きく変
形することを防止することができ、ガイド部材40によ
り、前側および後側のベアリング部材37が最終位置に
案内されて、座部30がその最終位置に保持され、座部
30の前方への大幅な移動が制限されるので、着座者の
頭部が前方へ大きく移動することがなく、安全性を高い
ものにすることができる。
【0026】また、衝撃力が生じた際に座部30に力が
かかり、座部30がガイド部材40に案内されて移動す
る場合に、チューブ部材10、座部30あるいはガイド
部材40などの変形などにより、仮に、座部30の前側
のベアリング37が前ガイド部45の開放口48を通っ
て上方へ抜け出ようとしても、座席を構成するパネル等
に座部30の前端部が当接して、実際には抜け出ること
がなく、十分に安全性に配慮されている。さらに、この
とき、ガイド部材40やボトムフレーム32が多少変形
して、ブロック部材36の当板36aにガイド部材40
が当たるようになっても、当板36aが受ける摩擦抵抗
力が小さいので、ロック部材36の当板36aがガイド
部材40のガイド部45,46の溝側縁部を滑らかに移
動し、座部30の前端部および後端部が確実に案内移動
する。
【0027】座席を後方へ押し込むと、前側のベアリン
グ部材37が前ガイド部45に案内されてその後端部へ
転動していき、後側のベアリング部材37が後ガイド部
46に案内されてその後端部へ転動していく。それによ
り、座部30の前端部が斜め下方へ移動する一方、座部
30の後端部が斜め上方へ移動し、原位置に復帰する。
衝撃力が生じても、前述したように、補強部材18によ
り、ベースフレーム10aのチューブ部材10が大きく
変形しないので、ガイド部材40の前ガイド部45およ
び後ガイド部46は、当初の位置をほぼ維持し、座部3
0の前側および後側のベアリング37が確実に案内さ
れ、座部30を所定位置へ確実に移動することができ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明にかかる乗物用の座席装置によれ
ば、衝撃力が生じた際に座部が瞬時に作動して、安全性
を向上し、また、チューブ部材の剛性を高めるために、
チューブ部材に補強部材を内嵌して、座席を軽量にする
ことができ、さらに座部の前端部をガイド部材の開放口
を通って跳ね上がるようにして、座部の作動の確実性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す座部クッションの
側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す座席装置の正面図
である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す座席装置の側面図
である。
【図4】本発明の一実施の形態を示すベースフレームの
平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示すベースフレームの
正面図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す座部フレームの平
面図である。
【図7】本発明の一実施の形態を示す座部クッションの
底面図である。
【図8】本発明の一実施の形態を示すボトムパネルの側
面図である。
【図9】本発明の一実施の形態を示す補強部材の正面図
である。
【図10】本発明の一実施の形態を示すガイド部材の側
面図である。
【図11】図9のXI−XI線断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態を示す座席装置の作用
説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態を示す座席装置の作用
説明図である。
【符号の説明】
10…チューブ部材 18…補強部材 20…レッグ部材 30…座部 32…ボトムフレーム 33,34,35…パイプ部材 36…ブロック部材 37…ベアリング部材(被ガイド部材) 38…ボトムパネル 39…ファスナ部材 40…ガイド部材 42…固定用ブロック 45…前ガイド部 46…後ガイド部 50…座部クッション 51〜55…クッション体 56…パッド体 56,57…端末クッション 59…ファスナ部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−237478(JP,A) 特開 平7−61265(JP,A) 特開 平7−177947(JP,A) 特開 昭63−125456(JP,A) 実開 平6−46552(JP,U) 特表 平6−502368(JP,A) 欧州特許出願公開687589(EP,A 1) 欧州特許出願公開692402(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着座者の上体が前方へ飛び出るような衝撃
    力が生じると、座席の座部の前端部が斜め上方へ移動す
    るとともに、座部の後端部が斜め下方へ移動し、着座者
    の下肢を上方へ跳ね上げて、頭部の前方への移動量を制
    限するようにした乗物用の座席装置であって、 座席の据付場所に固設されたベースフレームと、座部
    と、前記ベースフレームに固設されたガイド部材とを備
    え、 前記座部は、前記ガイド部材により案内可能に支持さ
    れ、 前記ガイド部材は、座部の前端部を斜め上方へ案内する
    ための前ガイド部と、座部の後端部を斜め下方へ案内す
    るための後ガイド部とを有し、 前記ガイド部材の前ガイド部および後ガイド部はガイド
    溝であり、該後ガイド部はその上下両側に溝側縁が形成
    されており、前記前ガイド部は、その上側に上方に開い
    た開放口が形成されていることを特徴とする乗物用の座
    席装置。
  2. 【請求項2】前記座部のボトムフレームに、前記前ガイ
    ド部および前記後ガイド部にそれぞれ案内可能に嵌合す
    る被ガイド部材を着脱可能に支持したことを特徴とする
    請求項1記載の乗物用の座席装置。
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