JPS6364839A - シ−トのスライドレ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、軽量で、構成が簡単にもかかわらず、不時の
衝撃に対応可能な車両用シートのスライドレール（シー
ト・アジャスタ）の技術分野で利用される。

従来の技術 シートのスライドレールはシートクッションフレームと
車両の床との間に取付けられ、車両におけるシートの府
後位置等の調節を、主に人力あるいは動力によって可能
にする機構部品である。これは乗員の体格のばらつきを
補い、より多くの乗員に快適な着座姿勢を与えることを
第１の目的とするが、シートと車両の床とを安全に結合
することも大切な目的の一つである。

スライドレールの多くは板材をプレス成形することによ
って作られるが、その他に丸、角などの管材によるもの
もあり、その構成、性能は、多様化されている。

いずれにしても、床に固定されるロアレールとこれに係
合し、シートが取付けられるアッパレールの前後摺動に
よって位置が調整される。

近年のスライドレールは車両の高速化に伴う強度向上の
ため、スライドレールを補強して対応するものが多く、
構造も複雑となり、重量も増大する傾向にあり、車両走
行上、強度の許容範囲内で軽量化する必要性から改善が
望まれている。

発明が解決しようとする問題点 本発明は、強度をおとすことなく、構成が簡単でしかも
重量も比較的軽いにもかかわらず強度的にも充分で、コ
スト的にも有利なスライドレールを提供することにある
。

問題点を解決するための手段 本発明は、上述の問題を解決するために、次のような手
段を採っている。すなわち、 上方に立上り部を有し、両辺下方に前後連通の半円形凹
部と、両辺上面に複数の角孔を設けた下向きコ字形の二
枚の板材のだき合わせになるアッパレール、逆Ｕ字形に
折曲した両上辺端部に複数の爪を有し、両辺下方に上記
半球状凹部に対向する同様の半円形凹部を設けた上向き
略コ字形のロアレール、上記アッパレールとロアレール
との半円形凹部に介装した軸受を介して前後摺動可能に
構成したスライドレールとする。

作用 以上述べた手段によれば、従って、アッパレールとロア
レールとはその間に軸受（通常はスチールボール）を介
在させたことにより、直接には非接触であるので、摩擦
係数は最小で、そのためのレールの摺動は円滑であり、
次の実施例で述べるが、衝突等の衝撃によるレールの変
形時にはアッパレールの角孔にロアレールの爪が係合す
ることになり、ロックされるので安全であり、構成も簡
潔で、重量も軽減される。

実施例 次に、本発明の実施例について、第１図より第９図を参
照して詳述する。

第１図は本発明の基本的構成を示す実施例で、符号ｌは
２枚の板材よりなり、上方に立上った突部で両者かだき
合わされた下向きコ字形のアッパレールで、第１ｄ図に
示す如く、下方にはスチールボール５が装着される半円
形凹部が設けられ、両辺の上面の適宜部位（第１ｂ図の
例では右側）には複数個の角孔３が設けられ、上方立上
り部は２枚をだき合わせの上、適宜な方法、例えばスポ
ット溶接により固着される。

符号２は、上記アッパレールと係合するロアレールで第
１ａ図、第１ｃ図に示すように車床に固着される上向き
コ字形の部材である。ロアレール２の雨上端部は互いに
内側に逆Ｕ字形に折曲され、その適宜部位（第１Ｃ図で
は右側（後部）となっているが、全体的に設ける場合も
ある）に複数の爪４が形成され、両側面の下方には、上
記アッパレールｌの半円形凹部に対応する同様な凹部が
設けられる。

第１ｄ図に第１ａ図のスライドレールの組立時の断面を
示すが、アッパレール１とロアレール２の対向する下方
凹部にスチールボール５を介装して摺動可能に組付ける
。

第１ｄ図に示すように、スチールボール５があることに
より、アッパレールｌとロアレール２とは通常は非接触
であるが、事故発生時等の下方向の過大負荷時はアッパ
レールｌの下端がロアレール２に当たり、荷重の受け、
過大剥離荷重が入力されたときは、ロアレール２の上端
がアッパレール１に当たり、また、アッパレール１後部
には角孔３、ロアレール２の後部には爪４があるので、
この爪４が角孔３に没入して噛合って高い剥離負荷に耐
え、また前・後方への移動も抑止する。

次に、上記を基本実施例として、他の応用実施例につい
て述べる。

第２実施例を第２ａ図、その断面を第２ｂ図に示す。

２枚の板材よりなるアッパレール１の立上り部の双方を
任意の高さ迄延長し、その端部に折曲してばね拘止部８
を複数個設ける。図示では横Ｕ字形に折曲した例を示す
が、この場合、後述の例でも同じであるが、拘止部８の
代わりに打抜きによる礼状のものでも良い。このばね拘
止部８は第２ｂ図に示すように拘止部８間の上下距離Ｑ
はシートの厚さに応じてばねの取付位置を選ぶものとす
る。

第３実施例を第３ａ図、断面を第３ｂ図に示し、説明す
る。

アッパレール１の上部立上り部を延長し、一方を内側に
折曲し、他方を垂直のままとし、両者の関係を略直角と
し、ここに第３ｂ図に示す如く、プレスによるパン形シ
ートフレーム９を載置し、図示は省略したが左方のレー
ルも共にスポット溶接Ｓにより、フレーム９の底面と側
面とを固定する。フレーム９には図示省略したがクッシ
ョンパッドが装着される。

第４図に第４実施例を示す。

この実施例でのパン形シートフレーム９とアッパレール
ｌとは上述の第３実施例と同様なので説明は省略するが
、この例ではアッパレール１の内側にパン形シートフレ
ーム９を、外側にシートバックのためのリクライニング
デバイス１０をボルト１１に取付け組立てたものである
。

第５実施例を第５図に示す。

アッパレール１の形状は上述の第４実施例］同様である
が、アッパレール１にはパン形シートフレーム９と前部
にリフター機構（シート座面の前部を昇降調整する）を
ボルト１１及び他の適宜方法により固定した例である。

第６図に第６実施例を示す。

この実施例は、アッパレールｌの立上り部の一方を折曲
して表皮止め部１３とし、これにより表皮（図示しない
）の端末を取付けるようにしたものである。

第７図に示した例はアッパレール１の立上り部の一方に
プレスのスリッティングにより表皮止め部１３ｂを設け
た例である。

第８ａ図と第８ｂ図に第８実施例を示す。

この実施例は、アッパレール１の上部の一部を折曲して
これに取付部材１４を固定し、これに上り係止部材１５
に固着した作動環１７を回動可能に取着する。ロアレー
ル２の底部には複数の係止孔１６が設けられ、常時はこ
の係止孔１６に係止部材１５の下端が係合してアッパレ
ールｌが摺動しないようロックされているが、座面調整
の場合は作動環１７を回動させる（第８ａ図の破線矢印
方向）と係止部材１７の下端が今迄係合していた係止孔
１６から外れ、アッパレールｌは前後摺動可能となる。

次にシートをアッパレールｌを移動させて前後適宜位置
に調整した後、今迄握っていた作動環を離すと係止部材
１５の下端が係止孔に係合し、ロックされる。

第９実施例を第９図に示す。

この実施例は、アッパレールｌの上部立上り部の一方に
サイドフレーム兼用部１９を形成し、立上り部の他方と
共に折曲してＳ形ばね１８を取付けるばね拘止部８ｂを
上下２段に設けたので、シートの厚さ、ヒップポイント
の高低に対応出来る。

発明の効果 本発明によると、次のような効果がある。

（ａ）第１ｂ図に示すように、アッパレール１の突出し
た立上り部の根元とスチールボール５の中心との距離は
短く、また左右のボール５間の距雌もせまいので構造的
に強固で、力を受けるモーメント腕も短いので、スチー
ルボールによる締付力が充分で、ガタが発生しにくい。

（ｂ）構造が簡単なので、製作も容易で、強度穴である
にもかかわらず重量も比較的軽く、コスト上非常に有利
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例で、基本的構成を示すも
ので、第１ａ図は組立て状態の斜視図、第１ｂ図はアッ
パレールの斜視図、第１Ｃ図はロアレールの斜視図、第
１ｄ図は第１ａ図の１ｄ−１ｄ線の断面図、第２ａ図は
第２実施例の斜視図、第２ｂ図はその縦断面図、第３ａ
図は第３実施例の一部斜視図、第３ｂ図はその断面図、
第４図は第４実施例の斜視図、第５図は第５実施例の斜
視図、第６図は第６実施例で表皮の止め部を設けた例の
斜視図、第７図は第７実施例で、表皮の止め部を設けた
他の例の斜視図、第８ａ図はロック機構を設けた第８実
施例の斜視図、第８ｂ図は第８ａ図の８ｂ−８ｂ線の断
面図、第９図は第９実施例で、ばね取付部を上下２段に
設けた例の斜視図である。 １・・アッパレール、２・・ロアレール、３・・角孔、
４・・爪、５・・スチールボール、８゜８ｂ・・ばね拘
止部、９・・パン形シートフレーム、１０・・リクライ
ニングデバイス、１１・・ボルト、１２・・リフター機
構、１３．１３ｂ　・・表皮止め部、１４・・取付部材
、１５・・係止部材、１６・・係止孔、１７・・作動環
、１８・・Ｓ形ばね、１９・・（ほか１名） 第１α図 亡 １　　　　第１（ｉ図 ゴ １ｄ−１ｄｔ斤面図 第６図 第７図 第９図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　上方に立上り部を有し、両辺下方に前後連通の半円
   形凹部と、両辺上面に複数の角孔を設けた下向きコ字形
   の二枚の板材のだき合わせになるアッパレール、逆Ｕ字
   形に折曲した両上辺端部に複数の爪を有し、両辺下方に
   上記半球状凹部に対向する同様の半円形凹部を設けた上
   向き略コ字形のロアレール、上記アッパレールとロアレ
   ールとの半円形凹部に介装した軸受を介して前後摺動可
   能に構成したシートのスライドレール。 ２　アッパレールの上方立上りを長大にして、上端部を
   外向きＵ字形に屈曲してクッションばねの取り付け部と
   した特許請求の範囲第１項記載のシートのスライドレー
   ル。 ３　アッパレールの上部立上りの一方を内方に折曲し、
   他方の立上りとの間にパン形プレスフレームを載置し、
   その底面と側面とをレールに固定した特許請求の範囲第
   １項記載のシートのスライドレール。 ４　アッパレールと、上記パン形フレームとをリクライ
   ニングデバイスと共にボルトによりシートフレームに固
   定した特許請求の範囲第２項記載のシートのスライドレ
   ール。 ５　アッパレール立上り部の前方部にシートリフタ機構
   を取付けた特許請求の範囲第１項記載のシートのスライ
   ドレール。 ６　アッパレールの一方の立上り部の上部を屈曲および
   切おこして表皮端部の止め部とした特許請求の範囲第１
   項記載のシートのスライドレール。 ７　ロアレールの下面にさらに孔を設け、アッパレール
   の立上り部の上端に固定したブラケットの下端が上記孔
   に係合してレールの摺動をロックする係止部材を設けた
   特許請求の範囲第１項記載のシートのスライドレール。 ８　アッパレールの立上り部の一部をＵ字形に折曲して
   シートスプリングの拘止部とした特許請求の範囲第１項
   記載のシートのスライドレール。