JP3426756B2 - コークス炉の端フリュー用バーナ - Google Patents
コークス炉の端フリュー用バーナInfo
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- JP3426756B2 JP3426756B2 JP32432994A JP32432994A JP3426756B2 JP 3426756 B2 JP3426756 B2 JP 3426756B2 JP 32432994 A JP32432994 A JP 32432994A JP 32432994 A JP32432994 A JP 32432994A JP 3426756 B2 JP3426756 B2 JP 3426756B2
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- burner
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、室炉式コークス炉にお
いて、端フリューの温度低下によるコークスの乾留不足
（不均一乾留）を改善するために、窯口部の端フリュー
に設けられて端フリューの温度を上昇させる端フリュー
用バーナに関する。
いて、端フリューの温度低下によるコークスの乾留不足
（不均一乾留）を改善するために、窯口部の端フリュー
に設けられて端フリューの温度を上昇させる端フリュー
用バーナに関する。
【０００２】
【背景技術】コークス炉においては、端フリューの温度
低下によって炉長方向の不均一乾留が発生する問題があ
り、この問題を改善するために、端フリューにバーナを
設置し、燃料ガスと空気とを導入して燃焼させて端フリ
ューを昇温させる方法が知られている（例えば、特開昭
６３−１７０４８７号公報や特開平４−８８０８１号公
報）。
低下によって炉長方向の不均一乾留が発生する問題があ
り、この問題を改善するために、端フリューにバーナを
設置し、燃料ガスと空気とを導入して燃焼させて端フリ
ューを昇温させる方法が知られている（例えば、特開昭
６３−１７０４８７号公報や特開平４−８８０８１号公
報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の方法においても、バーナによって燃料ガスを燃焼させ
ると、端フリューの内壁レンガが局部的に加熱され（ス
ポット加熱）され、その部分のレンガが損傷してコーク
ス炉の寿命が短くなるという問題があった。
の方法においても、バーナによって燃料ガスを燃焼させ
ると、端フリューの内壁レンガが局部的に加熱され（ス
ポット加熱）され、その部分のレンガが損傷してコーク
ス炉の寿命が短くなるという問題があった。
【０００４】また、いずれの方法においても、バーナは
内筒および外筒の二重管構造とされ、内筒内を燃料ガス
供給路とし、内筒および外筒間を空気通路としており、
必要に応じてバーナ内に空気のみを導入することでバー
ナ先端に付着したカーボンを燃焼除去することで目詰ま
りを防止していた。しかしながら、空気は通常空気通路
に供給されるため、内筒内のカーボンを空気供給で燃焼
させることができず、カーボン付着を完全に防止するこ
とが難しかった。また、内筒内つまり燃料ガス通路内に
空気を供給してカーボンを燃焼させることも考えられる
が、燃料ガスと空気との供給を切り替えなければなら
ず、操作や構成が煩雑になるという問題もあった。
内筒および外筒の二重管構造とされ、内筒内を燃料ガス
供給路とし、内筒および外筒間を空気通路としており、
必要に応じてバーナ内に空気のみを導入することでバー
ナ先端に付着したカーボンを燃焼除去することで目詰ま
りを防止していた。しかしながら、空気は通常空気通路
に供給されるため、内筒内のカーボンを空気供給で燃焼
させることができず、カーボン付着を完全に防止するこ
とが難しかった。また、内筒内つまり燃料ガス通路内に
空気を供給してカーボンを燃焼させることも考えられる
が、燃料ガスと空気との供給を切り替えなければなら
ず、操作や構成が煩雑になるという問題もあった。
【０００５】本発明の目的は、内壁レンガのスポット加
熱を防止できてコークス炉の寿命を長くできるととも
に、燃料ガス供給路内のカーボン付着も防止することが
できるコークス炉の端フリュー用バーナを提供すること
にある。
熱を防止できてコークス炉の寿命を長くできるととも
に、燃料ガス供給路内のカーボン付着も防止することが
できるコークス炉の端フリュー用バーナを提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のコークス炉の端
フリュー用バーナは、バーナの燃料ガス供給路の途中に
前記燃料ガス供給路内部に空気を混入させる空気混入部
を形成し、前記燃料ガス供給路の端フリュー側の先端に
広角ノズルを設けたことを特徴とするものである。この
際、前記燃料ガス供給路の周囲に外筒を配置して燃料ガ
ス供給路および外筒間に空気通路を形成し、この空気通
路の端フリュー側の先端に旋回羽根を設けることが好ま
しい。
フリュー用バーナは、バーナの燃料ガス供給路の途中に
前記燃料ガス供給路内部に空気を混入させる空気混入部
を形成し、前記燃料ガス供給路の端フリュー側の先端に
広角ノズルを設けたことを特徴とするものである。この
際、前記燃料ガス供給路の周囲に外筒を配置して燃料ガ
ス供給路および外筒間に空気通路を形成し、この空気通
路の端フリュー側の先端に旋回羽根を設けることが好ま
しい。
【０００７】
【作用】このような本発明においては、燃料ガス供給路
に供給した燃料ガスに空気混入部から空気が混入され、
この混合気体は広角ノズルから端フリューに噴出されて
燃焼される。この際、混合気体は広角ノズルで広い角度
に広がって広角型となり、かつ火炎も短くなるため、端
フリューの内壁レンガに対するスポット加熱が防止さ
れ、コークス炉の寿命も長くなる。
に供給した燃料ガスに空気混入部から空気が混入され、
この混合気体は広角ノズルから端フリューに噴出されて
燃焼される。この際、混合気体は広角ノズルで広い角度
に広がって広角型となり、かつ火炎も短くなるため、端
フリューの内壁レンガに対するスポット加熱が防止さ
れ、コークス炉の寿命も長くなる。
【０００８】また、空気混入部を設けたために、燃焼サ
イドの切替で排気側になった場合など燃料ガスを供給し
ない場合に、燃料ガス供給路内にも空気を流すことが可
能となる。これにより、燃料ガス供給路内がパージ（燃
料ガスが除去）されるとともに、燃料ガス供給路および
ノズルが空気で冷却されるため、燃料ガスの加熱分解に
よるカーボン発生が抑制されて燃料ガス供給路内や広角
ノズルへのカーボン付着が防止される。
イドの切替で排気側になった場合など燃料ガスを供給し
ない場合に、燃料ガス供給路内にも空気を流すことが可
能となる。これにより、燃料ガス供給路内がパージ（燃
料ガスが除去）されるとともに、燃料ガス供給路および
ノズルが空気で冷却されるため、燃料ガスの加熱分解に
よるカーボン発生が抑制されて燃料ガス供給路内や広角
ノズルへのカーボン付着が防止される。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１には、コークス炉の端フリュー１に設けら
れる端フリュー用バーナ２が示されている。なお、バー
ナ２は、端フリュー１の押出機側と消火車側の各燃焼室
の所定高さ（例えば１．５ｍ）のところにそれぞれ設け
られるが、各バーナ２は同じ構成であるため、一方のみ
について例示した。
明する。図１には、コークス炉の端フリュー１に設けら
れる端フリュー用バーナ２が示されている。なお、バー
ナ２は、端フリュー１の押出機側と消火車側の各燃焼室
の所定高さ（例えば１．５ｍ）のところにそれぞれ設け
られるが、各バーナ２は同じ構成であるため、一方のみ
について例示した。
【００１０】端フリュー１の耐熱レンガ等で構成された
炉壁３には、バーナ取付穴４が形成されている。バーナ
取付穴４には、周囲にセラミックファイバー製の緩衝材
５が被覆されたＳｉＣセラミック（炭化硅素）製の外筒
６が嵌挿されている。炉壁３外に突出された外筒６の後
端にはＦＣＤ（球状黒鉛鋳鉄）製のエアケース７がガス
ケット２０を介して連結され、エアケース７下端に連結
される図示しない空気配管を介して外筒６内に空気が供
給されるように構成されている。なお、エアケース７の
端部は取付けボルト孔を有するフランジを形成し、バー
ナ取付穴４内に挿入されて緩衝材５が設けられていない
外筒６の後端側を支持するため、ガスケット２０および
連結ブロック２１を介して炉壁３にボルト止めされてい
る。
炉壁３には、バーナ取付穴４が形成されている。バーナ
取付穴４には、周囲にセラミックファイバー製の緩衝材
５が被覆されたＳｉＣセラミック（炭化硅素）製の外筒
６が嵌挿されている。炉壁３外に突出された外筒６の後
端にはＦＣＤ（球状黒鉛鋳鉄）製のエアケース７がガス
ケット２０を介して連結され、エアケース７下端に連結
される図示しない空気配管を介して外筒６内に空気が供
給されるように構成されている。なお、エアケース７の
端部は取付けボルト孔を有するフランジを形成し、バー
ナ取付穴４内に挿入されて緩衝材５が設けられていない
外筒６の後端側を支持するため、ガスケット２０および
連結ブロック２１を介して炉壁３にボルト止めされてい
る。
【００１１】外筒６およびエアケース７内には、燃料ガ
ス供給路８が配置されている。そして、この燃料ガス供
給路８と外筒６との間の空間によってエアケース７に供
給された空気が流れる空気通路９が形成されている。
ス供給路８が配置されている。そして、この燃料ガス供
給路８と外筒６との間の空間によってエアケース７に供
給された空気が流れる空気通路９が形成されている。
【００１２】燃料ガス供給路８は、図２にも示すよう
に、先端側が外筒６中間部まで延長された燃料ガス管１
０と、この燃料ガス管１０の先端側に取り付けられた筒
状の空気混入部１１と、この空気混入部１１に連結され
た混合管１２とを備えて構成されている。この燃料ガス
管１０の後端はエアケース７から突出されて図示しない
燃料ガス配管に連結され、燃料ガス（Ｃガス）が燃料ガ
ス供給路８内を通して端フリュー１内に流れるように構
成されている。
に、先端側が外筒６中間部まで延長された燃料ガス管１
０と、この燃料ガス管１０の先端側に取り付けられた筒
状の空気混入部１１と、この空気混入部１１に連結され
た混合管１２とを備えて構成されている。この燃料ガス
管１０の後端はエアケース７から突出されて図示しない
燃料ガス配管に連結され、燃料ガス（Ｃガス）が燃料ガ
ス供給路８内を通して端フリュー１内に流れるように構
成されている。
【００１３】燃料ガス管１０の空気混入部１１内に配置
された先端はノズル１３とされている。また、空気混入
部１１の周面には、直径数ミリの穴１４が複数あけら
れ、この穴１４を通して空気通路９を流れる空気の一部
が燃料ガス供給路８（混合管１２）内に流入され、燃料
ガスと混合されるようになっている。また、混合管１２
の先端には、図１に示すように、広角ノズル１６が設け
られ、この広角ノズル１６には直径数ミリの穴１５が３
５〜９０度の角度で外方に広がって数個形成されてい
る。
された先端はノズル１３とされている。また、空気混入
部１１の周面には、直径数ミリの穴１４が複数あけら
れ、この穴１４を通して空気通路９を流れる空気の一部
が燃料ガス供給路８（混合管１２）内に流入され、燃料
ガスと混合されるようになっている。また、混合管１２
の先端には、図１に示すように、広角ノズル１６が設け
られ、この広角ノズル１６には直径数ミリの穴１５が３
５〜９０度の角度で外方に広がって数個形成されてい
る。
【００１４】混合管１２の先端外周の空気通路９内に
は、二次空気用の旋回羽根１７が配置されている。ま
た、空気通路９内には、先端が旋回羽根１７部分に配置
されてバーナ２の先端温度を検出監視する熱電対１８が
配置されている。なお、バーナ２の外筒６、緩衝材５、
燃料ガス供給路８（混合管１２）の先端側は、炉壁３の
内面よりも外側となる位置（引っ込んだ位置）に配置さ
れている。これにより、１２００℃にもなる端フリュー
１内部の熱でバーナ２の先端が焼損しないようにされて
いる。
は、二次空気用の旋回羽根１７が配置されている。ま
た、空気通路９内には、先端が旋回羽根１７部分に配置
されてバーナ２の先端温度を検出監視する熱電対１８が
配置されている。なお、バーナ２の外筒６、緩衝材５、
燃料ガス供給路８（混合管１２）の先端側は、炉壁３の
内面よりも外側となる位置（引っ込んだ位置）に配置さ
れている。これにより、１２００℃にもなる端フリュー
１内部の熱でバーナ２の先端が焼損しないようにされて
いる。
【００１５】このような本実施例においては、コークス
炉の燃焼切替サイクル（通常２０〜３０分毎）に応じて
押出機側および消火車側にそれぞれ配置された端フリュ
ー用バーナ２は、燃焼サイドと排気サイドとに交互に切
り替えられる。燃焼サイドに切り替えられたバーナ２に
は、配管から燃料ガス供給路８に燃料ガスが供給される
とともに、エアケース７を通して空気通路９に空気が供
給される。
炉の燃焼切替サイクル（通常２０〜３０分毎）に応じて
押出機側および消火車側にそれぞれ配置された端フリュ
ー用バーナ２は、燃焼サイドと排気サイドとに交互に切
り替えられる。燃焼サイドに切り替えられたバーナ２に
は、配管から燃料ガス供給路８に燃料ガスが供給される
とともに、エアケース７を通して空気通路９に空気が供
給される。
【００１６】燃料ガス供給路８の燃料ガスは、燃料ガス
管１０先端のノズル１３を通過することで流速が高ま
り、それに応じて圧力が低下するため、空気混入部１１
の穴１４から空気通路９に流された空気が一部流入し、
燃料ガスと混合される。この混合ガスは、広角ノズル１
６から端フリュー１に向かって広い角度に広がって噴出
され、短い火炎を形成する。また、空気通路９を流れる
空気は、旋回羽根１７を通過することで旋回力が与えら
れ、この旋回しながら噴出した二次空気と広角ノズル１
６から噴出した混合ガスが端フリュー１内で混合されて
より一層広角でかつ短い火炎が形成される。
管１０先端のノズル１３を通過することで流速が高ま
り、それに応じて圧力が低下するため、空気混入部１１
の穴１４から空気通路９に流された空気が一部流入し、
燃料ガスと混合される。この混合ガスは、広角ノズル１
６から端フリュー１に向かって広い角度に広がって噴出
され、短い火炎を形成する。また、空気通路９を流れる
空気は、旋回羽根１７を通過することで旋回力が与えら
れ、この旋回しながら噴出した二次空気と広角ノズル１
６から噴出した混合ガスが端フリュー１内で混合されて
より一層広角でかつ短い火炎が形成される。
【００１７】一方、燃焼切替サイクルによって排気サイ
ドとされたバーナ２には、燃料ガスの供給のみが停止さ
れ、空気供給は引き続き行われる。この空気の大部分は
旋回羽根１７から端フリュー１内に噴出され、一部は空
気混入部１１から混合管１２内に入り、広角ノズル１６
から噴出される。この空気噴出により、バーナ２の先端
の旋回羽根１７や広角ノズル１６が冷却されるととも
に、混合管１２内に残存した燃料ガスが除去されてパー
ジが達成される。
ドとされたバーナ２には、燃料ガスの供給のみが停止さ
れ、空気供給は引き続き行われる。この空気の大部分は
旋回羽根１７から端フリュー１内に噴出され、一部は空
気混入部１１から混合管１２内に入り、広角ノズル１６
から噴出される。この空気噴出により、バーナ２の先端
の旋回羽根１７や広角ノズル１６が冷却されるととも
に、混合管１２内に残存した燃料ガスが除去されてパー
ジが達成される。
【００１８】このような本実施例によれば、バーナ２の
燃料ガス供給路８の先端に広角ノズル１６をつけて燃料
ガスを広い角度で噴出しているので、端フリュー１内に
形成される火炎長さを短くすることができる。このた
め、端フリュー１の炉壁３（内壁レンガ）のスポット加
熱を防止できてレンガの損傷を無くすことができ、コー
クス炉の寿命も長くすることができる。
燃料ガス供給路８の先端に広角ノズル１６をつけて燃料
ガスを広い角度で噴出しているので、端フリュー１内に
形成される火炎長さを短くすることができる。このた
め、端フリュー１の炉壁３（内壁レンガ）のスポット加
熱を防止できてレンガの損傷を無くすことができ、コー
クス炉の寿命も長くすることができる。
【００１９】また、燃料ガス供給路８の途中に空気混入
部１１を設けたので、予め空気と混合された燃料ガスを
広角ノズル１６から噴出することができ、燃焼性を向上
することができる。さらに、旋回羽根１７を設けたの
で、広角ノズル１６から噴出される混合ガスにさらに二
次空気を十分に混合することができ、燃焼性をより一層
向上することができるとともに、火炎をより広角でかつ
短くすることができる。
部１１を設けたので、予め空気と混合された燃料ガスを
広角ノズル１６から噴出することができ、燃焼性を向上
することができる。さらに、旋回羽根１７を設けたの
で、広角ノズル１６から噴出される混合ガスにさらに二
次空気を十分に混合することができ、燃焼性をより一層
向上することができるとともに、火炎をより広角でかつ
短くすることができる。
【００２０】さらに、空気混入部１１を設けたので、排
気側サイドとなって燃焼停止中のバーナ２に空気を供給
すれば空気通路９だけではなく、混合管１２内にも空気
を流すことができる。このため、混合管１２内がパージ
されて燃料ガスが除去されるため、燃料ガスの加熱分解
によるカーボン発生を防止できて混合管１２内および広
角ノズル１６へのカーボン付着を防止でき、カーボン付
着によるノズル１６の閉塞も確実に防止することができ
る。また、混合管１２内がパージされるため、逆火防止
の効果も得られる。
気側サイドとなって燃焼停止中のバーナ２に空気を供給
すれば空気通路９だけではなく、混合管１２内にも空気
を流すことができる。このため、混合管１２内がパージ
されて燃料ガスが除去されるため、燃料ガスの加熱分解
によるカーボン発生を防止できて混合管１２内および広
角ノズル１６へのカーボン付着を防止でき、カーボン付
着によるノズル１６の閉塞も確実に防止することができ
る。また、混合管１２内がパージされるため、逆火防止
の効果も得られる。
【００２１】また、空気供給によって冷却できるため燃
焼停止中のバーナ２のノズル１６などの焼損を防止する
ことができる。そして、カーボン付着の防止やノズル１
６等の焼損防止によって、端フリュー用バーナ２の燃焼
を長期間安定して継続することができ、コークス炉の端
フリュー１の温度低下を常時防止でき、コークスの乾留
不足を解消できて品質が均一のコークスを生産すること
ができる。
焼停止中のバーナ２のノズル１６などの焼損を防止する
ことができる。そして、カーボン付着の防止やノズル１
６等の焼損防止によって、端フリュー用バーナ２の燃焼
を長期間安定して継続することができ、コークス炉の端
フリュー１の温度低下を常時防止でき、コークスの乾留
不足を解消できて品質が均一のコークスを生産すること
ができる。
【００２２】さらに、燃料ガス供給路８の外周側に形成
される空気通路９と燃料ガス供給路８（混合管１２）内
部とに空気を供給して冷却できるので、バーナ２を均一
にかつ効果的に冷却することができる。また、バーナ２
は、燃焼サイドでは燃料ガスおよび空気供給により、排
気サイドでは空気供給により、常時冷却されているの
で、バーナ２を著しく耐熱性のある材料で構成する必要
が無く、材質の選択自由度を高くできる。
される空気通路９と燃料ガス供給路８（混合管１２）内
部とに空気を供給して冷却できるので、バーナ２を均一
にかつ効果的に冷却することができる。また、バーナ２
は、燃焼サイドでは燃料ガスおよび空気供給により、排
気サイドでは空気供給により、常時冷却されているの
で、バーナ２を著しく耐熱性のある材料で構成する必要
が無く、材質の選択自由度を高くできる。
【００２３】また、燃料ガス供給路８に空気混合部１１
を設けて空気通路９から燃料ガス供給路８内に空気を流
入できるように構成したので、例えば供給路８内に燃料
ガスと空気とを切り替えて供給するような制御を不要に
でき、簡易な構造で制御も容易に行うことができる。
を設けて空気通路９から燃料ガス供給路８内に空気を流
入できるように構成したので、例えば供給路８内に燃料
ガスと空気とを切り替えて供給するような制御を不要に
でき、簡易な構造で制御も容易に行うことができる。
【００２４】以上、本発明について好適な実施例をあげ
て説明したが、本発明は前記実施例に限らず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の
変更が可能である。例えば、二次空気用の旋回羽根１７
は必ずしも設ける必要はない。但し、旋回羽根１７を設
けたほうが、広角ノズル１６から噴出された燃料ガスに
空気をより混合できて燃焼性を向上できるとともに、バ
ーナ２からの火炎をより広角型でかつ短炎にできてスポ
ット加熱を確実に防止できる利点がある。
て説明したが、本発明は前記実施例に限らず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の
変更が可能である。例えば、二次空気用の旋回羽根１７
は必ずしも設ける必要はない。但し、旋回羽根１７を設
けたほうが、広角ノズル１６から噴出された燃料ガスに
空気をより混合できて燃焼性を向上できるとともに、バ
ーナ２からの火炎をより広角型でかつ短炎にできてスポ
ット加熱を確実に防止できる利点がある。
【００２５】また、前記実施例では空気混入部１１を設
けて空気通路９内を流れる空気の一部を燃料ガス供給路
８（混合管１２）内に流入させていたが、燃料ガス供給
路８内に空気を供給する経路と、旋回羽根１７から噴出
される空気経路とを分けて設置してもよい。但し、前記
実施例のように空気混入部１１の穴１４から空気を流入
させれば、構造が簡単となって安価に提供できるという
利点がある。
けて空気通路９内を流れる空気の一部を燃料ガス供給路
８（混合管１２）内に流入させていたが、燃料ガス供給
路８内に空気を供給する経路と、旋回羽根１７から噴出
される空気経路とを分けて設置してもよい。但し、前記
実施例のように空気混入部１１の穴１４から空気を流入
させれば、構造が簡単となって安価に提供できるという
利点がある。
【００２６】さらに、前記実施例では、燃料ガス管１
０、空気混入部１１、混合管１２で燃料ガス供給路８を
構成したが、一体式の燃料ガス供給路８を用いてもよ
い。この場合も、ガス供給路８の途中に穴１４を形成す
れば前記実施例と同様の効果が得られる。但し、前記実
施例のようにすれば、燃料ガス管１０先端にノズル１３
を容易に形成でき、ノズル１３効果で空気流入をスムー
ズに行える利点がある。
０、空気混入部１１、混合管１２で燃料ガス供給路８を
構成したが、一体式の燃料ガス供給路８を用いてもよ
い。この場合も、ガス供給路８の途中に穴１４を形成す
れば前記実施例と同様の効果が得られる。但し、前記実
施例のようにすれば、燃料ガス管１０先端にノズル１３
を容易に形成でき、ノズル１３効果で空気流入をスムー
ズに行える利点がある。
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、広角ノズルを通して燃
料ガスを端フリュー内に噴出しているので、火炎を広角
でかつ短くできて炉壁内面のスポット加熱を防止でき、
コークス炉の寿命も長くすることができる。また、燃料
ガス供給路の途中に供給路内に空気を混入させる空気混
入部を形成したので、切替操作等を行わずに燃料ガス供
給路内に空気を流入させることができる。このため、燃
焼停止時等の燃料ガスが供給されていない時に、燃料ガ
ス供給路内に空気を供給してパージすることができ、燃
料ガス供給路内および広角ノズルへのカーボン付着を防
止することができる。
料ガスを端フリュー内に噴出しているので、火炎を広角
でかつ短くできて炉壁内面のスポット加熱を防止でき、
コークス炉の寿命も長くすることができる。また、燃料
ガス供給路の途中に供給路内に空気を混入させる空気混
入部を形成したので、切替操作等を行わずに燃料ガス供
給路内に空気を流入させることができる。このため、燃
焼停止時等の燃料ガスが供給されていない時に、燃料ガ
ス供給路内に空気を供給してパージすることができ、燃
料ガス供給路内および広角ノズルへのカーボン付着を防
止することができる。
【図１】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図２】前記実施例の空気混入部を示す拡大断面図であ
る。
る。
１ 端フリュー
２ 端フリュー用バーナ
３ 炉壁
６ 外筒
７ エアケース
８ 燃料ガス供給路
９ 空気通路
１０ 燃料ガス管
１１ 空気混入部
１２ 混合管
１３ ノズル
１６ 広角ノズル
１７ 旋回羽根
１８ 熱電対
フロントページの続き
(72)発明者 寺園 清己
岡山県倉敷市水島川崎通１丁目（番地な
し） 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内
(72)発明者 中川 二彦
岡山県倉敷市水島川崎通１丁目（番地な
し） 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内
(56)参考文献 特開 平４−88081（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−170487（ＪＰ，Ａ)
特開 昭50−144940（ＪＰ，Ａ)
特開 昭59−147919（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−332622（ＪＰ，Ａ)
実開 昭51−23853（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭57−30536（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭60−132528（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C10B 21/10
C10B 21/12
F23D 14/62
Claims (2)
- 【請求項１】 コークス炉の端フリューに設置されてこ
の端フリューの温度を上昇させるバーナにおいて、バー
ナの燃料ガス供給路の途中に前記燃料ガス供給路内に空
気を混入させる空気混入部を形成し、前記燃料ガス供給
路の端フリュー側の先端に広角ノズルを設けたことを特
徴とするコークス炉の端フリュー用バーナ。 - 【請求項２】 請求項１記載のコークス炉の端フリュー
用バーナにおいて、前記燃料ガス供給路の周囲に外筒を
配置して燃料ガス供給路および外筒間に空気通路を形成
し、この空気通路の端フリュー側の先端に旋回羽根を設
けたことを特徴とするコークス炉の端フリュー用バー
ナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32432994A JP3426756B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | コークス炉の端フリュー用バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32432994A JP3426756B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | コークス炉の端フリュー用バーナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08176550A JPH08176550A (ja) | 1996-07-09 |
| JP3426756B2 true JP3426756B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=18164575
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32432994A Expired - Lifetime JP3426756B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | コークス炉の端フリュー用バーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3426756B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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-
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- 1994-12-27 JP JP32432994A patent/JP3426756B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH08176550A (ja) | 1996-07-09 |
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