JP3425732B2 - エンジンの排気タイミング制御装置 - Google Patents

エンジンの排気タイミング制御装置

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JP3425732B2 JP33769293A JP33769293A JP3425732B2 JP 3425732 B2 JP3425732 B2 JP 3425732B2 JP 33769293 A JP33769293 A JP 33769293A JP 33769293 A JP33769293 A JP 33769293A JP 3425732 B2 JP3425732 B2 JP 3425732B2
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの排気タイミ
ング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】斯かる排気タイミング制御装置は、例え
ば2サイクルエンジンの出力を高める一手段として使用
されるが、これはエンジン回転数を検出する回転検出手
段と、排気通路で開閉して排気タイミングを制御する排
気タイミング制御バルブと、前記回転検出手段によって
検出されたエンジン回転数に応じて前記排気タイミング
制御バルブの開度を制御する制御手段を含んで構成さ
れ、これによればエンジン回転数の増加と共に排気時期
が早められる。
【0003】ところで、上記排気タイミング制御装置に
おいては、排気タイミング制御バルブは一般にはモータ
で駆動されるため、加速時の急激なエンジン回転数の増
加に排気タイミング制御バルブの動作が追従し切れず、
排気タイミング制御バルブの追従遅れによってエンジン
回転の上昇が抑えられ、車両等の加速性が害されるとい
う問題が発生する。
【0004】そこで、エンジン回転数の増加率を検出
し、その増加率が大きくなるに従って排気タイミング制
御バルブが全開となるエンジン回転数を低回転側へ移行
せしめ、排気タイミング制御バルブの追従遅れに伴うエ
ンジン回転上昇の妨げを無くして十分な加速性を得る所
謂加速補正に関する提案が本出願人によってなされた
(特開平3−78548号公報参照)。尚、この加速補
正によれば、エンジン回転数の増加率が小さいときに
は、排気タイミング制御バルブが全開となるエンジン回
転数は高回転側へ移行せしめられ、排気時期が早められ
過ぎることによるトルクの部分的な低下(所謂トルク谷
と称せられる現象)の発生が抑えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高速走行中
の車両が減速した場合、従来の排気タイミング制御装置
にあっては、排気タイミング制御バルブが閉じ始める回
転数までエンジン回転数が下がると、エンジン回転数の
減少率に拘らず、一律に排気タイミング制御バルブを閉
じ始めるため、特に急減速した場合にはエンジンの圧縮
比が急に高くなって過大なエンジンブレーキが作用し、
円滑な減速を行なうことができず、車両の走行性能が悪
化する他、駆動系に過負荷がかかるという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、減速補正を施すことによって
滑らかな減速を実現し、車両の走行性能を高めるととも
に、駆動系を過負荷から保護することができるエンジン
の排気タイミング制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、エンジン回転数を検出する回転検出手段と、排
気通路で開閉して排気タイミングを制御する排気タイミ
ング制御バルブと、前記回転検出手段によって検出され
たエンジン回転数に応じて前記排気タイミング制御バル
ブの開度を制御する制御手段を含んで構成されるエンジ
ンの排気タイミング制御装置において、前記制御手段
に、エンジン回転数の減少率によって前記排気タイミン
グ制御バルブの開度を制御する機能を付加し、エンジン
回転数の減少率が増大するに従って前記排気タイミング
制御バルブが全開から閉じ始めるエンジン回転数を低回
転側に移行せしめることをその特徴とする。
【0008】又、本発明は、上記エンジンの排気タイミ
ング制御装置において、スロットル開度とミッションの
ギヤポジションを検出する検出手段を設け、前記制御手
段に、スロットル開度の変化率とギヤポジションとの組
み合わせによって前記排気タイミング制御バルブの開度
を制御する機能を付加したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、エンジン回転の減少率が増
大するに従って排気タイミング制御バルブが全開から閉
じ始めるエンジン回転数を低回転側に移行せしめるよう
にしたため、急減速時における過大なエンジンブレーキ
の発生が抑えられる。つまり、急減速によってエンジン
回転数の減少率が大きくなった場合には、排気タイミン
グ制御バルブが全開から閉じ始める時期(エンジンの圧
縮比が高くなってエンジンブレーキが大きく効き始める
時期)が遅れるため、前述のように急減速時における過
大なエンジンブレーキの発生が抑えられ、円滑な減速が
可能となって駆動系が過負荷から有効に保護される。
【0010】又、スロットル開度の変化率(減少率)と
ミッションのギヤポジションとの組み合わせによって排
気タイミング制御バルブの開度を制御するようにして
も、上記と同様の効果が得られる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0012】図1は本発明に係る排気タイミング制御装
置を備える自動二輪車用2サイクルエンジンの構成図、
図2は同エンジン要部の縦断面図、図3及び図4は排気
タイミング制御バルブの作動状態を示す断面図、図5は
加速補正時のエンジン回転数に対する制御バルブ開度の
制御特性図、図6は減速補正時のエンジン回転数に対す
る制御バルブ開度の制御特性図、図7は排気タイミング
制御バルブの分解斜視図、図8は同排気タイミング制御
バルブの縦断面図である。
【0013】先ず、自動二輪車用2サイクルエンジン1
の基本構成を図1に基づいて説明すると、同図において
2はシリンダであって、該シリンダ2内にはピストン3
が摺動自在に嵌装されている。そして、ピストン3はコ
ンロッド4を介して図1の紙面垂直方向に長いクランク
軸5に連結されている。
【0014】又、シリンダ2には吸気通路6と排気通路
7が形成されており、シリンダ2の頂部には点火プラグ
8が螺着されている。
【0015】ところで、上記吸気通路6にはキャブレタ
9が接続されており、該キャブレタ9のスロットル弁9
aはワイヤー10を介してスロットルグリップ11に接
続されている。
【0016】又、シリンダ2には前記排気通路7に対し
て出没して排気タイミングを制御するための排気タイミ
ング制御バルブ20が設けられており、該排気タイミン
グ制御バルブ20はサーボモータ12によって駆動さ
れ、サーボモータ12は制御装置13によって制御され
る。
【0017】上記制御装置13はマイクロコンピュータ
によって構成されており、該制御装置13には前記クラ
ンク軸5の近傍に設置された回転センサー14によって
検出されるエンジン回転数nと前記スロットルグリップ
11に連動するポテンショメータ15によって検出され
るスロットル開度が入力される。
【0018】ここで、前記排気タイミング制御バルブ2
0の構成の詳細を図2と図7及び図8に基づいて説明す
る。
【0019】排気タイミング制御バルブ20はボールロ
ック式の2段バルブであって、これは前記排気通路7に
対して各々独立に出没可能な上下2枚の上バルブ21と
下バルブ22及び後述のホルダー24で構成されてい
る。
【0020】上記上バルブ21は円筒状の軸部21aと
フラット部21bを有し、軸部21aとフラット部21
bの間には位置決め用のフランジ21cが形成されてい
る。そして、軸部21aの周囲にはボール23を収納す
るための4つの円孔21dが穿設されている。
【0021】又、前記下バルブ22もロッド状の軸部2
2aとフラット部22bを有し、軸部22aとフラット
部22bの間には位置決め用のフランジ22cが形成さ
れている。そして、軸部22aの外周の一部にはボール
ロック用のR溝22dが全周に亘って形成されている。
【0022】而して、当該排気タイミング制御バルブ2
0は、下バルブ22の軸部22aを上バルブ21の軸部
21aに図7の矢印方向から挿通することによって組み
立てられる。そして、上バルブ21の軸部21aに穿設
された4つの円孔21dの各々にボール23を収納した
状態で、図2に示すように、軸部21aの端部からこれ
の外周に円筒状のホルダー24を嵌め込み、これらを一
体としてシリンダ2に組み込んでホルダー24をボルト
25で締着することによって、排気タイミング制御バル
ブ20がシリンダ2に組み付けられる。尚、ホルダー2
4の内周には、図8に示すように、ボールロック用のR
溝24aが全周に亘って形成されており、図3及び図4
に示す状態で、このR溝24aにボール23が嵌合する
ことによって上バルブ21とホルダー24がロックさ
れ、上バルブ21が開くのが防がれる。
【0023】ところで、図2に示すように、排気タイミ
ング制御バルブ20の近傍には、前記サーボモータ12
によって駆動される駆動軸16が配されており、該駆動
軸16にはアーム17が結着されている。
【0024】一方、排気タイミング制御バルブ20の下
バルブ22の軸部22aは上バルブ21の軸部21aか
ら外方へ延出しており、その端部に突設されたピン18
は前記アーム17の先部に形成された切欠溝17aに係
合している。
【0025】ここで、図9及び図10に示す従来の排気
タイミング制御バルブ120との対比において本実施例
に係る排気タイミング制御バルブ20の構成の特徴を説
明する。尚、図9は従来の排気タイミング制御バルブ1
20の分解斜視図、図10は同排気タイミング制御バル
ブ120を組み込んだ状態を示すエンジン要部の縦断面
図である。
【0026】一般に上バルブのフラット部の厚さが薄い
と、該フラット部と軸部との連結部の断面積が小さくな
って強度上問題が生ずる。
【0027】そこで、従来の排気タイミング制御バルブ
120においては、上バルブ121のフラット部121
bの厚さを厚くしているが、このようにフラット部12
1bの厚くすると、図9に示すように下バルブ122の
軸部122aを上バルブ121の軸部121aに図示矢
印方向から挿通するときに軸部122aが下バルブ12
2のフラット部122bに干渉するため、上バルブ12
1のフラット部121bの下面に凹状の逃げ溝121b
−1を形成する必要がある。
【0028】ところが、上述のように、上バルブ121
のフラット部121bに逃げ溝121b−1を形成する
と、図10に示すように排気タイミング制御バルブ12
0を組み込んだときに上バルブ121と下バルブ122
の間に隙間δが形成され、この隙間δが特に図示の排気
タイミング制御バルブ120の全開時におけるエンジン
性能を低下させる原因となる。
【0029】そこで、本実施例では、図7及び図8に示
すように、上、下バルブ21,22の合わせ面に対して
上バルブ21の軸部21aの中心軸を下方へオフセット
し、上、下バルブ21,22の間に隙間が生じない構成
とした。そして、上バルブ21の軸部21aの中心軸を
下方へオフセットしたことによる該軸部21aとフラッ
ト部21bとの連結部の断面積の減少の問題は、両者の
間に位置決め用のフランジ21cを形成することによっ
て解決された。
【0030】ところで、本発明に係る排気タイミング制
御装置は前記制御装置13と回転センサー14及び排気
タイミング制御バルブ20を含んで構成されるが、その
作用を以下に説明する。
【0031】エンジン1が作動すると、その回転数nは
回転センサー14によって検出され、その検出信号は制
御装置13に入力され、該制御装置13は入力信号に基
づいてエンジン回転数nの増加率Δn(=dn/dt>
0、tは時間)又は減少率Δn’(=−dn/dt>
0)を算出し、求められた増加率Δn又は減少率Δn’
とエンジン回転数nをパラメータとして前記サーボモー
タ12の駆動を制御する。これによって、排気タイミン
グ制御バルブ20の開度αは図5又は図6に示すように
制御され、排気タイミングが適正に制御される。
【0032】例えば、スロットルグリップ11を回動操
作してワイヤー10を介してキャブレタ9のスロットル
弁9aを開けると、エンジン回転数nが増加するが、こ
のエンジン回転数nの増加率Δnが小さく、その値Δn
が設定値Δn1 未満である(Δn<Δn1 )場合には、
排気タイミング制御バルブ20は図5の実線aに沿って
制御される。尚、スロットルグリップ11の操作量(ス
ロットル開度)は前記ポテンショメータ15によって検
出され、その検出信号は制御装置13に入力される。
【0033】即ち、エンジン回転数nが図5に示すn1C
よりも低い(n<n1C)ときには、排気タイミング制御
バルブ20は図4に示すように全閉状態にあり、エンジ
ン回転数nがn1Cを超えて増大すると(n>n1C)、サ
ーボモータ12が駆動されてアーム17が図4において
反時計方向に回動し、下バルブ22のみが徐々に開かれ
て排気タイミング制御バルブ20の開度αがエンジン回
転数nの上昇に伴って図5の実線aに沿って増大し、排
気時期が次第に早められる。
【0034】そして、図3に示すように、下バルブ22
の外周に形成されV溝22dにボール23が係合する
と、その後は上下バルブ21,22が一体となって開
き、エンジン回転数nが図5に示すn1Oに達した時点
(n=n1O)で図2に示すように上、下バルブ21,2
2が共に排気通路7から没して排気タイミング制御バル
ブ20は全開し、エンジン回転数n≧n1Oの高回転領域
では排気タイミング制御バルブ20の全開状態が保たれ
て排気タイミングが早められる。
【0035】一方、エンジン回転数nの増加率ΔnがΔ
1 以上である場合には、以下に説明する加速補正が施
される。
【0036】即ち、図5に示すように、エンジン回転数
nの増加率ΔnがΔn1 ≦Δn<Δn2 、Δn2 ≦Δn
<Δn3 、Δn3 ≦Δn<Δn4 、Δn4 ≦Δn(ここ
に、Δn2 ,Δn3 ,Δn4 は設定値であって、Δn2
<Δn3 <Δn4 の関係が成立する)である場合には、
排気タイミング制御バルブ20の開度αは破線b,c,
d,eに沿ってそれぞれ制御される。
【0037】つまり、エンジン回転数nの増加率Δnが
大きい程、排気タイミング制御バルブ20が開き始める
ときのエンジン回転数n2C,n3C,n4C(n2C>n3C
4C)が低回転側へ移行し、これによってサーボモータ
12で駆動される排気タイミング制御バルブ20のエン
ジン回転数nの増加に対する追従遅れが補償され、良好
な加速性が確保される。
【0038】次に、本発明の要旨である減速時の排気タ
イミング制御について説明する。
【0039】例えば、自動二輪車が高速走行しており、
エンジン回転数nが図6に示すn1O’以上(n≧
1O’)である場合には、排気タイミング制御バルブ2
0は図2に示すように全開状態にあり、排気タイミング
が早められてエンジン1の出力向上が図られる。
【0040】上記状態においてスロットルグリップ11
を回動操作してキャブレタ9のスロットル弁9aを絞る
と、エンジン回転数nが減少するが、制御装置13は、
そのときのエンジン回転数nの減少率Δn’が小さく、
その値Δn’がΔn’<Δn1 ’(Δn1 ’は設定値)
である場合には、排気タイミング制御バルブ20を図6
の実線a’に沿って制御する。
【0041】即ち、エンジン回転数nが図6に示す
1O’を超えて減少すると(n<n1O’)、サーボモー
タ12が駆動されてアーム17が図2において時計方向
に回動し、これによって上、下バルブ21,22が一体
的に閉じられて排気タイミング制御バルブ20の開度α
が図6の実線a’に沿って減少し、排気時期が次第に遅
延される。
【0042】そして、図3に示すように、上バルブ21
のフランジ21cがシリンダ2の段部2aに当接する
と、該上バルブ21は全閉状態を保って固定され、以後
はエンジン回転数nの減少に伴って下バルブ22のみが
閉じられる。
【0043】そして、エンジン回転数nが図6に示すn
1C’に達した時点で下バルブ22のフランジ22cはシ
リンダ2の段部2bに当接し、排気タイミング制御バル
ブ20は全閉状態となり、エンジン回転数n≧n1C’の
低回転域では排気タイミング制御バルブ20は全閉状態
に保たれる。
【0044】これに対して、エンジン回転数nの減少率
Δn’がΔn1'以上(Δn1'≦Δn’)である場合に
は、以下に説明する減速補正が施される。
【0045】即ち、図6に示すようにエンジン回転数n
の減少率Δn’がΔn1'≦Δn' <Δn2'、Δn2'≦Δ
n' <Δn3'、Δn3'≦Δn' <Δn4'、Δn4'≦Δ
n' (ここに、Δn2'、Δn3'、Δn4'は設定値であっ
て、Δn2'<Δn3'<Δn4'の関係が成立する)である
場合には、排気タイミング制御バルブ20の開度αは破
線b' ,c' ,d' ,e' に沿ってそれぞれ制御され
る。
【0046】つまり、エンジン回転数nの減少率Δn’
が大きい程、排気対制御バルブ20が閉じ始めるときの
エンジン回転数Δn2O' ,Δn3O' ,Δn4O' ,Δ
5O' (Δn2O' >Δn3O' >Δn4O' >Δn5O' )が
低回転側へ移行されるため、自動二輪車の急減速時にお
ける過大なエンジンブレーキの発生が抑えられる。即
ち、急減速によってエンジン回転数nの減少率Δn’が
大きくなった場合には、排気タイミング制御バルブ20
が全開から閉じ始める時期(エンジン1の圧縮比が高く
なってエンジンブレーキが大きく効き始める時期)が遅
れるため、前述のように自動二輪車の急減速時における
過大なエンジンブレーキの発生が抑えられ、自動二輪車
の円滑な減速が可能となって車両の走行性能が高められ
るとともに、駆動系が過負荷から有効に保護される。
【0047】ところで、以上はエンジン回転数nの減少
率Δn’をパラメータとして排気タイミング制御バルブ
20が全開から閉じ始める時期を制御したが、前記エン
ジンの排気タイミング制御装置に、スロットル開度とミ
ッションのギヤポジションを検出する検出手段を設け、
前記制御手段に、スロットル開度の変化率(減少率)と
ギヤポジションとの組み合わせによって前記排気タイミ
ング制御バルブ20の開度を制御する機能を付加して
も、前記と同様の効果が得られる。尚、スロットル開度
の変化率(減少率)とギヤポジションとの組み合わせに
対する排気タイミング制御バルブ20の開度を逆方向に
制御すれば、より大きなエンジンブレーキを得ることも
可能である。
【0048】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、減速補正を施すことによって滑らかな減速を実現
し、車両の走行性能を高めるとともに、駆動系を過負荷
から保護することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気タイミング制御装置を備える
自動二輪車用2サイクルエンジンの構成図である。
【図2】本発明に係る排気タイミング制御装置を備える
自動二輪車用2サイクルエンジン要部の縦断面図であ
る。
【図3】排気タイミング制御バルブの作動状態を示す断
面図である。
【図4】排気タイミング制御バルブの作動状態を示す断
面図である。
【図5】加速補正時のエンジン回転数に対する制御バル
ブ開度の制御特性図である。
【図6】減速補正時のエンジン回転数に対する制御バル
ブ開度の制御特性図である。
【図7】排気タイミング制御バルブの分解斜視図であ
る。
【図8】排気タイミング制御バルブの縦断面図である。
【図9】従来の排気タイミング制御バルブの分解斜視図
である。
【図10】従来の排気タイミング制御バルブを組み込ん
だ状態を示すエンジン要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 2サイクルエンジン(エンジン) 7 排気通路 13 制御装置 14 回転センサー(回転検出手段) 20 排気タイミング制御バルブ 21 上バルブ 22 下バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 25/20 F02D 13/00 - 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転数を検出する回転検出手段
    と、排気通路で開閉して排気タイミングを制御する排気
    タイミング制御バルブと、前記回転検出手段によって検
    出されたエンジン回転数に応じて前記排気タイミング制
    御バルブの開度を制御する制御手段を含んで構成される
    エンジンの排気タイミング制御装置において、 前記制御手段に、エンジン回転数の減少率によって前記
    排気タイミング制御バルブの開度を制御する機能を付加
    、エンジン回転数の減少率が増大するに従って前記排
    気タイミング制御バルブが全開から閉じ始めるエンジン
    回転数を低回転側に移行せしめることを特徴とするエン
    ジンの排気タイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 スロットル開度とミッションのギヤポジ
    ションを検出する検出手段を設け、前記制御手段に、ス
    ロットル開度の変化率とギヤポジションとの組み合わせ
    によって前記排気タイミング制御バルブの開度を制御す
    る機能を付加したことを特徴とする請求項1記載のエン
    ジンの排気タイミング制御装置。
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