JP3425130B2 - 符号化装置及び符号化方法 - Google Patents
符号化装置及び符号化方法Info
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- JP3425130B2 JP3425130B2 JP2000271254A JP2000271254A JP3425130B2 JP 3425130 B2 JP3425130 B2 JP 3425130B2 JP 2000271254 A JP2000271254 A JP 2000271254A JP 2000271254 A JP2000271254 A JP 2000271254A JP 3425130 B2 JP3425130 B2 JP 3425130B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG(Moving
Picture Experts Group)などのアルゴリズムによって
動画像圧縮符号化を行う符号化装置に関する。
Picture Experts Group)などのアルゴリズムによって
動画像圧縮符号化を行う符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の圧縮符号化方式としてMPEG
が知られている。MPEG方式では、符号化器出力に接
続される仮想復号化器モデル(VBV:Video Bufferin
g Verifier)が規定されている。このモデルには受信バ
ッファ(VBVバッファ)が含まれており、符号化デー
タの符号量に対する制限が、VBVバッファの占有量に
対する拘束条件によって規定されている。この拘束条件
は、VBVバッファにオーバーフロー及びアンダーフロ
ーを発生させてはいけないというものである。
が知られている。MPEG方式では、符号化器出力に接
続される仮想復号化器モデル(VBV:Video Bufferin
g Verifier)が規定されている。このモデルには受信バ
ッファ(VBVバッファ)が含まれており、符号化デー
タの符号量に対する制限が、VBVバッファの占有量に
対する拘束条件によって規定されている。この拘束条件
は、VBVバッファにオーバーフロー及びアンダーフロ
ーを発生させてはいけないというものである。
【0003】VBVバッファは次の理想条件の下で動作
すると仮定している。 (1)符号化器とVBVとは完全に同期して動作する。 (2)各ピクチャの復号は瞬時に行われ、各ピクチャに
対する符号化データはVBVバッファより瞬時に抜き取
られる。
すると仮定している。 (1)符号化器とVBVとは完全に同期して動作する。 (2)各ピクチャの復号は瞬時に行われ、各ピクチャに
対する符号化データはVBVバッファより瞬時に抜き取
られる。
【0004】VBVバッファの占有量は、符号化器から
復号化器への伝送路が伝送するデータ量の累積値から、
復号化器で復号化されるべき符号化データ、すなわち、
符号化器が出力する符号化データのデータ量の累積値を
減じたものを示しているということができる。
復号化器への伝送路が伝送するデータ量の累積値から、
復号化器で復号化されるべき符号化データ、すなわち、
符号化器が出力する符号化データのデータ量の累積値を
減じたものを示しているということができる。
【0005】VBVバッファのオーバーフローとは、符
号化データをVBVバッファから抜き取る前に、VBV
バッファの占有量がVBVバッファの容量に達すること
をいう。VBVバッファのアンダーフローとは、1ピク
チャのデータ量が多いために、符号化データをVBVバ
ッファから抜き取るときに、VBVバッファの占有量が
不足していることをいう。
号化データをVBVバッファから抜き取る前に、VBV
バッファの占有量がVBVバッファの容量に達すること
をいう。VBVバッファのアンダーフローとは、1ピク
チャのデータ量が多いために、符号化データをVBVバ
ッファから抜き取るときに、VBVバッファの占有量が
不足していることをいう。
【0006】アンダーフローが生じる場合、符号化器が
出力する符号化データのデータ量の累積値が、伝送され
るデータ量の累積値よりも大きくなるため、発生した符
号化データの全てを伝送することはできず、復号化器の
受信データから復号化に必要なデータが欠落してしま
う。したがって、アンダーフローが発生しそうな場合に
は、符号化対象画像に対する発生符号量を少なくするよ
うに符号化器を制御し、アンダーフローの発生を防ぐ必
要がある。
出力する符号化データのデータ量の累積値が、伝送され
るデータ量の累積値よりも大きくなるため、発生した符
号化データの全てを伝送することはできず、復号化器の
受信データから復号化に必要なデータが欠落してしま
う。したがって、アンダーフローが発生しそうな場合に
は、符号化対象画像に対する発生符号量を少なくするよ
うに符号化器を制御し、アンダーフローの発生を防ぐ必
要がある。
【0007】符号化対象の画像は、マクロブロックと呼
ばれる16×16画素の小領域に分けられる。従来の符
号化装置では、VBVバッファにアンダーフローが発生
しそうな場合には、符号化中の画像内でマクロブロック
毎に量子化ステップを変更することによって、発生符号
量を制御することが行われている。
ばれる16×16画素の小領域に分けられる。従来の符
号化装置では、VBVバッファにアンダーフローが発生
しそうな場合には、符号化中の画像内でマクロブロック
毎に量子化ステップを変更することによって、発生符号
量を制御することが行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、MPEG-1
方式でよく扱われるような画像サイズが小さい(画素数
が少ない)画像に対して符号化を行う場合は、1画像中
のマクロブロック数が少ないため、このような発生符号
量の制御は難しい。マクロブロック数は、例えば、画像
サイズ720×576画素の画像では1620個である
のに対し、画像サイズ352×288画素の画像では3
96個である。このため、1画像あたりの発生符号量が
多くなって、VBVバッファにアンダーフローを発生さ
せてしまうことが多い。
方式でよく扱われるような画像サイズが小さい(画素数
が少ない)画像に対して符号化を行う場合は、1画像中
のマクロブロック数が少ないため、このような発生符号
量の制御は難しい。マクロブロック数は、例えば、画像
サイズ720×576画素の画像では1620個である
のに対し、画像サイズ352×288画素の画像では3
96個である。このため、1画像あたりの発生符号量が
多くなって、VBVバッファにアンダーフローを発生さ
せてしまうことが多い。
【0009】本発明は、符号化により発生する符号化デ
ータを欠落させることなく伝送することができるよう
に、符号化処理の能力に余裕がある場合には必要に応じ
て画像の再符号化を行う符号化装置を提供することを課
題とする。
ータを欠落させることなく伝送することができるよう
に、符号化処理の能力に余裕がある場合には必要に応じ
て画像の再符号化を行う符号化装置を提供することを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明が講じた手段は、符号化装置とし
て、動画像に対して圧縮符号化を行い、符号化対象画像
に対して発生した符号化データの発生符号量を算出する
符号化部と、前記符号化対象画像を記憶する原画像デー
タ記憶部と、前記符号化データを記憶する符号化データ
記憶部と、符号化対象画像毎に前記発生符号量に対する
しきい値を求め、前記発生符号量が前記しきい値を越え
るか否かを判定する発生符号量比較部とを備え、前記符
号化部は、前記符号化対象画像の画素数が、前記符号化
部によって処理可能な画像の最大の画素数の2分の1以
下であると判定する場合であって、かつ、前記発生符号
量比較部により前記発生符号量が前記しきい値を越える
と判定されたときには、前記発生符号量を減らすように
符号化パラメータの変更をして、当該符号化対象画像に
対して再符号化を行うものである。
め、請求項1の発明が講じた手段は、符号化装置とし
て、動画像に対して圧縮符号化を行い、符号化対象画像
に対して発生した符号化データの発生符号量を算出する
符号化部と、前記符号化対象画像を記憶する原画像デー
タ記憶部と、前記符号化データを記憶する符号化データ
記憶部と、符号化対象画像毎に前記発生符号量に対する
しきい値を求め、前記発生符号量が前記しきい値を越え
るか否かを判定する発生符号量比較部とを備え、前記符
号化部は、前記符号化対象画像の画素数が、前記符号化
部によって処理可能な画像の最大の画素数の2分の1以
下であると判定する場合であって、かつ、前記発生符号
量比較部により前記発生符号量が前記しきい値を越える
と判定されたときには、前記発生符号量を減らすように
符号化パラメータの変更をして、当該符号化対象画像に
対して再符号化を行うものである。
【0011】また、請求項2の発明は、符号化装置とし
て、動画像に対して圧縮符号化を行い、符号化対象画像
に対して発生した符号化データの発生符号量を算出する
符号化部と、前記符号化対象画像を記憶する原画像デー
タ記憶部と、前記符号化データを記憶する符号化データ
記憶部と、符号化対象画像毎に前記発生符号量に対する
しきい値を求め、前記発生符号量が前記しきい値を越え
るか否かを判定する発生符号量比較部と、前記符号化部
による符号化対象画像に対する符号化の回数をカウント
する符号化回数カウンタとを備え、前記符号化部は、前
記符号化対象画像の画素数が、前記符号化部によって処
理可能な画像の最大の画素数のN(Nは3以上の整数)
分の1以下であって、前記符号化回数カウンタがカウン
トした前記符号化対象画像に対する符号化の回数がN回
未満であると判定する場合であり、かつ、前記発生符号
量比較部により前記発生符号量が前記しきい値を越える
と判定されたときには、前記発生符号量を減らすように
符号化パラメータの変更をして、当該符号化対象画像に
対して再符号化を行うものである。
て、動画像に対して圧縮符号化を行い、符号化対象画像
に対して発生した符号化データの発生符号量を算出する
符号化部と、前記符号化対象画像を記憶する原画像デー
タ記憶部と、前記符号化データを記憶する符号化データ
記憶部と、符号化対象画像毎に前記発生符号量に対する
しきい値を求め、前記発生符号量が前記しきい値を越え
るか否かを判定する発生符号量比較部と、前記符号化部
による符号化対象画像に対する符号化の回数をカウント
する符号化回数カウンタとを備え、前記符号化部は、前
記符号化対象画像の画素数が、前記符号化部によって処
理可能な画像の最大の画素数のN(Nは3以上の整数)
分の1以下であって、前記符号化回数カウンタがカウン
トした前記符号化対象画像に対する符号化の回数がN回
未満であると判定する場合であり、かつ、前記発生符号
量比較部により前記発生符号量が前記しきい値を越える
と判定されたときには、前記発生符号量を減らすように
符号化パラメータの変更をして、当該符号化対象画像に
対して再符号化を行うものである。
【0012】また、請求項3の発明では、請求項2に記
載の符号化装置において、前記符号化パラメータの変更
は、当該符号化対象画像に対するN−1回目までの符号
化の際には量子化ステップを次第に大きくするものであ
り、当該符号化対象画像に対するN回目の符号化の際に
は量子化ステップを許容される範囲内で最大にするもの
である。
載の符号化装置において、前記符号化パラメータの変更
は、当該符号化対象画像に対するN−1回目までの符号
化の際には量子化ステップを次第に大きくするものであ
り、当該符号化対象画像に対するN回目の符号化の際に
は量子化ステップを許容される範囲内で最大にするもの
である。
【0013】また、請求項4の発明は、符号化方法とし
て、動画像に対して圧縮符号化を行うステップと、符号
化対象画像に対して発生した符号化データの発生符号量
を算出するステップと、符号化対象画像毎に前記発生符
号量に対するしきい値を求めるステップと、前記発生符
号量が前記しきい値を越えるか否かを判定するステップ
とを備え、前記符号化対象画像の画素数が、圧縮符号化
処理可能な画像の最大の画素数の2分の1以下である場
合であって、かつ、前記発生符号量が前記しきい値を越
えると判定されたときには、前記圧縮符号化を行うステ
ップでは、前記発生符号量を減らすように符号化パラメ
ータの変更をして、当該符号化対象画像に対して再符号
化を行うことを特徴とする。
て、動画像に対して圧縮符号化を行うステップと、符号
化対象画像に対して発生した符号化データの発生符号量
を算出するステップと、符号化対象画像毎に前記発生符
号量に対するしきい値を求めるステップと、前記発生符
号量が前記しきい値を越えるか否かを判定するステップ
とを備え、前記符号化対象画像の画素数が、圧縮符号化
処理可能な画像の最大の画素数の2分の1以下である場
合であって、かつ、前記発生符号量が前記しきい値を越
えると判定されたときには、前記圧縮符号化を行うステ
ップでは、前記発生符号量を減らすように符号化パラメ
ータの変更をして、当該符号化対象画像に対して再符号
化を行うことを特徴とする。
【0014】請求項1又は4の発明によると、画像の画
素数が少ない場合に、再符号化を行って画像の符号化に
よる発生符号量を減少させ、発生符号量がしきい値を越
えないようにすることができる。
素数が少ない場合に、再符号化を行って画像の符号化に
よる発生符号量を減少させ、発生符号量がしきい値を越
えないようにすることができる。
【0015】また、請求項5の発明は、符号化方法とし
て、動画像に対して圧縮符号化を行うステップと、符号
化対象画像に対して発生した符号化データの発生符号量
を算出するステップと、符号化対象画像毎に前記発生符
号量に対するしきい値を求めるステップと、前記発生符
号量が前記しきい値を越えるか否かを判定するステップ
と、符号化対象画像に対する符号化の回数をカウントす
るステップとを備え、前記符号化対象画像の画素数が、
圧縮符号化処理可能な画像の最大の画素数のN(Nは3
以上の整数)分の1以下であって、前記符号化対象画像
に対する符号化の回数がN回未満である場合であり、か
つ、前記発生符号量が前記しきい値を越えると判定され
たときには、前記圧縮符号化を行うステップでは、前記
発生符号量を減らすように符号化パラメータの変更をし
て、当該符号化対象画像に対して再符号化を行うことを
特徴とする。
て、動画像に対して圧縮符号化を行うステップと、符号
化対象画像に対して発生した符号化データの発生符号量
を算出するステップと、符号化対象画像毎に前記発生符
号量に対するしきい値を求めるステップと、前記発生符
号量が前記しきい値を越えるか否かを判定するステップ
と、符号化対象画像に対する符号化の回数をカウントす
るステップとを備え、前記符号化対象画像の画素数が、
圧縮符号化処理可能な画像の最大の画素数のN(Nは3
以上の整数)分の1以下であって、前記符号化対象画像
に対する符号化の回数がN回未満である場合であり、か
つ、前記発生符号量が前記しきい値を越えると判定され
たときには、前記圧縮符号化を行うステップでは、前記
発生符号量を減らすように符号化パラメータの変更をし
て、当該符号化対象画像に対して再符号化を行うことを
特徴とする。
【0016】請求項2又は5の発明によると、画像の符
号化による発生符号量を減少させ、発生符号量がしきい
値を越えないようにすることができる。特に、符号化パ
ラメータの変更を少しずつ行うことができるので、発生
符号量の減少に伴う画質の劣化を小さく抑えることがで
きる。
号化による発生符号量を減少させ、発生符号量がしきい
値を越えないようにすることができる。特に、符号化パ
ラメータの変更を少しずつ行うことができるので、発生
符号量の減少に伴う画質の劣化を小さく抑えることがで
きる。
【0017】また、請求項6の発明では、請求項5に記
載の符号化方法において、前記符号化パラメータの変更
は、当該符号化対象画像に対するN−1回目までの符号
化の際には量子化ステップを次第に大きくするものであ
り、当該符号化対象画像に対するN回目の符号化の際に
は量子化ステップを許容される範囲内で最大にするもの
である。
載の符号化方法において、前記符号化パラメータの変更
は、当該符号化対象画像に対するN−1回目までの符号
化の際には量子化ステップを次第に大きくするものであ
り、当該符号化対象画像に対するN回目の符号化の際に
は量子化ステップを許容される範囲内で最大にするもの
である。
【0018】請求項3又は6の発明によると、画質の劣
化をできるだけ小さく抑えるととも に、発生符号量がし
きい値を越えないようにすることが確実にできる。
化をできるだけ小さく抑えるととも に、発生符号量がし
きい値を越えないようにすることが確実にできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
符号化装置について、図面を参照しながら説明する。以
下では、例として、フレーム構造の画像(フレームピク
チャ)を符号化する場合について説明する。
符号化装置について、図面を参照しながら説明する。以
下では、例として、フレーム構造の画像(フレームピク
チャ)を符号化する場合について説明する。
【0020】図1は本発明の実施形態に係る符号化装置
の構成を示すブロック図である。図1の符号化装置は、
符号化部11と、原画像データ記憶部12と、符号化デ
ータ記憶部13と、発生符号量比較部14とを備えてい
る。
の構成を示すブロック図である。図1の符号化装置は、
符号化部11と、原画像データ記憶部12と、符号化デ
ータ記憶部13と、発生符号量比較部14とを備えてい
る。
【0021】符号化部11は、外部から符号化対象画像
を1ピクチャずつ入力し、それをそのまま原画像データ
記憶部12に出力する。原画像データ記憶部12は、入
力された画像データを記憶する。また、符号化部11
は、原画像データ記憶部12から画像データを読み出し
て、MPEG等の方式により動画像圧縮符号化を行い、
得られた符号化データを符号化データ記憶部13に出力
するとともに、発生符号量を算出して発生符号量比較部
14に出力する。符号化部11は、画像に対して8×8
画素のブロック毎にDCT(discrete cosine transfor
m)を行い、得られたDCT係数を可変長符号化するこ
とにより、動画像圧縮符号化を行う。
を1ピクチャずつ入力し、それをそのまま原画像データ
記憶部12に出力する。原画像データ記憶部12は、入
力された画像データを記憶する。また、符号化部11
は、原画像データ記憶部12から画像データを読み出し
て、MPEG等の方式により動画像圧縮符号化を行い、
得られた符号化データを符号化データ記憶部13に出力
するとともに、発生符号量を算出して発生符号量比較部
14に出力する。符号化部11は、画像に対して8×8
画素のブロック毎にDCT(discrete cosine transfor
m)を行い、得られたDCT係数を可変長符号化するこ
とにより、動画像圧縮符号化を行う。
【0022】符号化データ記憶部13は、入力された符
号化データを記憶し、必要に応じて符号化部11に出力
する。発生符号量比較部14は、発生符号量のしきい値
をピクチャ毎に求め、発生符号量のデータとこのしきい
値との比較を行い、発生符号量がしきい値を越えた場合
には、符号化部11に対して符号化パラメータの変更要
求を出力する。しきい値は、VBVバッファにアンダー
フローを発生させない符号量であって、通常はこのよう
な符号量の最大値である。
号化データを記憶し、必要に応じて符号化部11に出力
する。発生符号量比較部14は、発生符号量のしきい値
をピクチャ毎に求め、発生符号量のデータとこのしきい
値との比較を行い、発生符号量がしきい値を越えた場合
には、符号化部11に対して符号化パラメータの変更要
求を出力する。しきい値は、VBVバッファにアンダー
フローを発生させない符号量であって、通常はこのよう
な符号量の最大値である。
【0023】符号化部11は、符号化パラメータの変更
要求を受け取った場合には、発生符号量を減らすように
符号化パラメータを変更し、既に符号化を行った符号化
対象画像を原画像データ記憶部12から再び読み出し、
この画像に対して再符号化を行って、符号化データを符
号化データ記憶部13に出力する。符号化データ記憶部
13は、入力された符号化データを記憶する。符号化部
11は、符号化データ記憶部13から符号化データを読
み出し、符号化データとして外部に出力する。
要求を受け取った場合には、発生符号量を減らすように
符号化パラメータを変更し、既に符号化を行った符号化
対象画像を原画像データ記憶部12から再び読み出し、
この画像に対して再符号化を行って、符号化データを符
号化データ記憶部13に出力する。符号化データ記憶部
13は、入力された符号化データを記憶する。符号化部
11は、符号化データ記憶部13から符号化データを読
み出し、符号化データとして外部に出力する。
【0024】図1の符号化部11は、画像サイズ720
×576画素の画像をMPEG-2方式でリアルタイム
で符号化する能力を持っている。この符号化部11は、
画像サイズが720×576画素より小さい画像を符号
化することもできる。また、MPEG-1方式によって
符号化を行うこともできる。以下では例として、図1の
符号化装置が画像サイズ352×288画素の画像をM
PEG-1方式で符号化する場合について説明する。こ
の例では、符号化対象の画像の画素数が、符号化部11
が処理可能な画像の最大の画素数の2分の1以下となっ
ている。
×576画素の画像をMPEG-2方式でリアルタイム
で符号化する能力を持っている。この符号化部11は、
画像サイズが720×576画素より小さい画像を符号
化することもできる。また、MPEG-1方式によって
符号化を行うこともできる。以下では例として、図1の
符号化装置が画像サイズ352×288画素の画像をM
PEG-1方式で符号化する場合について説明する。こ
の例では、符号化対象の画像の画素数が、符号化部11
が処理可能な画像の最大の画素数の2分の1以下となっ
ている。
【0025】図2は図1の符号化装置の動作を説明する
タイミングチャートである。図2において、TAは画像
の処理を開始する時刻、TBは画像サイズ352×28
8画素の画像の1回目の符号化が終了する時刻、TCは
この画像に対する再符号化の開始時刻、TDは再符号化
の終了時刻、TEはリアルタイム符号化実現のための1
ピクチャあたりの許容処理時間が終了する時刻である。
TB〜TCの期間は、発生符号量としきい値との比較、
及び符号化パラメータの変更に要する期間である。図1
の符号化装置は、TA〜TEの期間内に、画像サイズ7
20×576画素の画像1ピクチャの符号化を終えるこ
とができる。TA〜TEの期間は、符号化部11に入力
される動画像のフレーム間隔(例えば1/30秒)に等
しい。
タイミングチャートである。図2において、TAは画像
の処理を開始する時刻、TBは画像サイズ352×28
8画素の画像の1回目の符号化が終了する時刻、TCは
この画像に対する再符号化の開始時刻、TDは再符号化
の終了時刻、TEはリアルタイム符号化実現のための1
ピクチャあたりの許容処理時間が終了する時刻である。
TB〜TCの期間は、発生符号量としきい値との比較、
及び符号化パラメータの変更に要する期間である。図1
の符号化装置は、TA〜TEの期間内に、画像サイズ7
20×576画素の画像1ピクチャの符号化を終えるこ
とができる。TA〜TEの期間は、符号化部11に入力
される動画像のフレーム間隔(例えば1/30秒)に等
しい。
【0026】一般に、符号化器において、処理可能な最
大の画素数を有する画像(以下では、この画像のサイズ
を最大画像サイズと称する)に対して符号化を行う場合
と比較すると、サイズが小さく画素数が少ない画像に対
して符号化を行う場合は、符号化に要する処理時間は短
い。例えば、画像サイズ352×288画素の画像を符
号化する場合には、画素数に基づいて単純計算すると、
画像サイズ720×576画素の画像を同一の符号化方
式で符号化する場合の1/4以下の時間で符号化をする
ことが可能である。また、MPEG-2方式よりも少な
い演算量で符号化できる符号化方式を用いる場合には、
更に短い時間で符号化を行うことができる。
大の画素数を有する画像(以下では、この画像のサイズ
を最大画像サイズと称する)に対して符号化を行う場合
と比較すると、サイズが小さく画素数が少ない画像に対
して符号化を行う場合は、符号化に要する処理時間は短
い。例えば、画像サイズ352×288画素の画像を符
号化する場合には、画素数に基づいて単純計算すると、
画像サイズ720×576画素の画像を同一の符号化方
式で符号化する場合の1/4以下の時間で符号化をする
ことが可能である。また、MPEG-2方式よりも少な
い演算量で符号化できる符号化方式を用いる場合には、
更に短い時間で符号化を行うことができる。
【0027】したがって、図1の符号化部11で画像サ
イズ352×288画素の画像をMPEG-1方式で符
号化する場合は、リアルタイムで符号化をしなければな
らない条件下であっても、処理時間に余裕がある。すな
わち、図2のようにTA〜TBの期間で符号化を1回行
うことができ、TB〜TEの期間は余裕時間となるた
め、この期間において同一の画像に対する再符号化を行
うことが可能である。
イズ352×288画素の画像をMPEG-1方式で符
号化する場合は、リアルタイムで符号化をしなければな
らない条件下であっても、処理時間に余裕がある。すな
わち、図2のようにTA〜TBの期間で符号化を1回行
うことができ、TB〜TEの期間は余裕時間となるた
め、この期間において同一の画像に対する再符号化を行
うことが可能である。
【0028】図3は図1の符号化装置が画像1ピクチャ
を符号化するときの処理の流れを示すフローチャートで
ある。図1の符号化装置の動作について、図1〜3を参
照しながら説明する。符号化部11は、画像データとと
もに入力される符号化に関するパラメータから、入力さ
れる画像の画素数が352×288であることを知り、
この画素数が最大画像サイズの画素数の2分の1以下で
あることから、再符号化が可能であると既に判定してい
るものとする。
を符号化するときの処理の流れを示すフローチャートで
ある。図1の符号化装置の動作について、図1〜3を参
照しながら説明する。符号化部11は、画像データとと
もに入力される符号化に関するパラメータから、入力さ
れる画像の画素数が352×288であることを知り、
この画素数が最大画像サイズの画素数の2分の1以下で
あることから、再符号化が可能であると既に判定してい
るものとする。
【0029】図3のステップS1において、発生符号量
比較部14は、VBVバッファの占有量、VBVバッフ
ァへの符号化データ入力レート及び次のピクチャの復号
開始までの時間から、VBVバッファにアンダーフロー
を起こさせない1ピクチャの符号量の最大値をピクチャ
毎に計算し、発生符号量のしきい値として保持する。
比較部14は、VBVバッファの占有量、VBVバッフ
ァへの符号化データ入力レート及び次のピクチャの復号
開始までの時間から、VBVバッファにアンダーフロー
を起こさせない1ピクチャの符号量の最大値をピクチャ
毎に計算し、発生符号量のしきい値として保持する。
【0030】ステップS2では、外部から符号化対象と
する画像1ピクチャのデータが符号化部11に入力さ
れ、符号化部11は、画像データをそのまま原画像デー
タ記憶部12に出力する。原画像データ記憶部12は入
力された画像データを記憶する。
する画像1ピクチャのデータが符号化部11に入力さ
れ、符号化部11は、画像データをそのまま原画像デー
タ記憶部12に出力する。原画像データ記憶部12は入
力された画像データを記憶する。
【0031】ステップS3では、符号化部11は、図2
のTA〜TBの期間において、原画像データ記憶部12
から符号化対象画像及び予測符号化に必要な画像のデー
タを読み出して、符号化対象画像に対する1回目の符号
化を行い、生成した符号化データを符号化データ記憶部
13に出力する。符号化データ記憶部13は、入力され
た符号化データを記憶する。
のTA〜TBの期間において、原画像データ記憶部12
から符号化対象画像及び予測符号化に必要な画像のデー
タを読み出して、符号化対象画像に対する1回目の符号
化を行い、生成した符号化データを符号化データ記憶部
13に出力する。符号化データ記憶部13は、入力され
た符号化データを記憶する。
【0032】ステップS4では、符号化部11は、発生
符号量を算出して発生符号量比較部14に出力する。
符号量を算出して発生符号量比較部14に出力する。
【0033】ステップS5では、発生符号量比較部14
は、入力された発生符号量とステップS1で求めたしき
い値とを比較する。発生符号量比較部14は、発生符号
量がしきい値を超過していないと判定する場合は、ステ
ップS6に処理を進める。発生符号量がしきい値を超過
していると判定する場合、すなわち、VBVバッファが
アンダーフローを起こすと判定する場合は、ステップS
7に処理を進める。
は、入力された発生符号量とステップS1で求めたしき
い値とを比較する。発生符号量比較部14は、発生符号
量がしきい値を超過していないと判定する場合は、ステ
ップS6に処理を進める。発生符号量がしきい値を超過
していると判定する場合、すなわち、VBVバッファが
アンダーフローを起こすと判定する場合は、ステップS
7に処理を進める。
【0034】ステップS6では、符号化部11は、符号
化データ記憶部13から符号化データを読み出して確定
し、図2の時刻TEにおいて外部に出力する。これで1
ピクチャの符号化が終了する。
化データ記憶部13から符号化データを読み出して確定
し、図2の時刻TEにおいて外部に出力する。これで1
ピクチャの符号化が終了する。
【0035】ステップS7では、発生符号量比較部14
は、図2のTB〜TCの期間において、符号化部11に
対して発生符号量を減らすように符号化パラメータの変
更要求を出力する。符号化部11は、要求に従って符号
化パラメータを変更する。
は、図2のTB〜TCの期間において、符号化部11に
対して発生符号量を減らすように符号化パラメータの変
更要求を出力する。符号化部11は、要求に従って符号
化パラメータを変更する。
【0036】ステップS8では、符号化部11は、1回
目の符号化対象画像と同一の画像に対して再符号化を行
う(図2のTC〜TDの期間)。符号化部11は、再符
号化によって生成した符号化データを符号化データ記憶
部13に出力し、符号化データ記憶部13は、そのデー
タを1回目の符号化によって生成された符号化データに
上書きする形で記憶する。その後、ステップS6に進
み、1ピクチャの符号化を終了する。
目の符号化対象画像と同一の画像に対して再符号化を行
う(図2のTC〜TDの期間)。符号化部11は、再符
号化によって生成した符号化データを符号化データ記憶
部13に出力し、符号化データ記憶部13は、そのデー
タを1回目の符号化によって生成された符号化データに
上書きする形で記憶する。その後、ステップS6に進
み、1ピクチャの符号化を終了する。
【0037】図3のステップS1における発生符号量の
しきい値の計算方法について説明する。図4は符号化デ
ータによるVBVバッファの占有量の時間的変化を表す
グラフである。図4において、縦軸はVBVバッファ占
有量、横軸は時間、BはVBVバッファの容量を表す。
しきい値の計算方法について説明する。図4は符号化デ
ータによるVBVバッファの占有量の時間的変化を表す
グラフである。図4において、縦軸はVBVバッファ占
有量、横軸は時間、BはVBVバッファの容量を表す。
【0038】いま符号化しようとしている符号化対象画
像(以下では、現ピクチャと称する)の直前に符号化さ
れた前ピクチャの発生符号量をC(n)、前ピクチャの
復号化直前のVBVバッファの占有量がBp(n)であ
るとすると、前ピクチャの復号化が時刻t(n)におい
て瞬時に行われ、前ピクチャに対する符号化データが瞬
時に抜き取られた後のVBVバッファの占有量は、 B(n)=Bp(n)−C(n) で求められる。画像を復号化する間隔をT[s]とし、V
BVバッファへのデータ入力レートを一定値R[bit/s]
とすると、現ピクチャの復号化時刻t(n+1)におけ
る復号化直前のVBVバッファの占有量は、 Bp(n+1)=B(n)+RT である。ここで、T=t(n+1)−t(n)である。
像(以下では、現ピクチャと称する)の直前に符号化さ
れた前ピクチャの発生符号量をC(n)、前ピクチャの
復号化直前のVBVバッファの占有量がBp(n)であ
るとすると、前ピクチャの復号化が時刻t(n)におい
て瞬時に行われ、前ピクチャに対する符号化データが瞬
時に抜き取られた後のVBVバッファの占有量は、 B(n)=Bp(n)−C(n) で求められる。画像を復号化する間隔をT[s]とし、V
BVバッファへのデータ入力レートを一定値R[bit/s]
とすると、現ピクチャの復号化時刻t(n+1)におけ
る復号化直前のVBVバッファの占有量は、 Bp(n+1)=B(n)+RT である。ここで、T=t(n+1)−t(n)である。
【0039】現ピクチャの発生符号量C(n+1)が、
VBVバッファの占有量Bp(n+1)よりも大きい場
合、時刻t(n+1)において復号化する現ピクチャの
符号化データを用意しきれず、VBVバッファにアンダ
ーフローを引き起こすことになる。したがって、VBV
バッファの占有量Bp(n+1)が現ピクチャに対する
発生符号量のしきい値として設定される。
VBVバッファの占有量Bp(n+1)よりも大きい場
合、時刻t(n+1)において復号化する現ピクチャの
符号化データを用意しきれず、VBVバッファにアンダ
ーフローを引き起こすことになる。したがって、VBV
バッファの占有量Bp(n+1)が現ピクチャに対する
発生符号量のしきい値として設定される。
【0040】図3のステップS7における符号化パラメ
ータの変更は、例えば、符号化パラメータの1つである
量子化ステップを大きくするような変更である。本実施
形態では、確実に発生符号量を減らしてVBVバッファ
のアンダーフローを防ぐため、量子化ステップを許容さ
れる範囲内で最大の値にする。この再符号化のための量
子化ステップは、1回目の符号化時よりも大きな値であ
れば、他の値であってもよい。
ータの変更は、例えば、符号化パラメータの1つである
量子化ステップを大きくするような変更である。本実施
形態では、確実に発生符号量を減らしてVBVバッファ
のアンダーフローを防ぐため、量子化ステップを許容さ
れる範囲内で最大の値にする。この再符号化のための量
子化ステップは、1回目の符号化時よりも大きな値であ
れば、他の値であってもよい。
【0041】量子化ステップを大きくすると、画像のD
CT係数のうち、値が零であるものの数が増加する。符
号化部11は、DCT係数を可変長符号化するため、発
生符号量を減少させることができる。
CT係数のうち、値が零であるものの数が増加する。符
号化部11は、DCT係数を可変長符号化するため、発
生符号量を減少させることができる。
【0042】図5は、図1の符号化装置の構成の他の例
を示すブロック図である。図5の符号化装置は、符号化
部21と、原画像データ記憶部12と、符号化データ記
憶部13と、発生符号量比較部14と、発生符号量計算
部15とを備えている。
を示すブロック図である。図5の符号化装置は、符号化
部21と、原画像データ記憶部12と、符号化データ記
憶部13と、発生符号量比較部14と、発生符号量計算
部15とを備えている。
【0043】原画像データ記憶部12、符号化データ記
憶部13、及び発生符号量比較部14は、図1を参照し
て説明したものと同一のものである。符号化部21は、
発生符号量の算出を行わない点以外は、図1の符号化部
11と同じである。発生符号量計算部15は、符号化部
21が出力する符号化データを入力とし、符号化データ
のデータ量、すなわち、発生符号量を算出して、発生符
号量比較部14に出力する。したがって、図5の符号化
装置においても、図1の符号化装置と同様の動作を行う
ことができる。
憶部13、及び発生符号量比較部14は、図1を参照し
て説明したものと同一のものである。符号化部21は、
発生符号量の算出を行わない点以外は、図1の符号化部
11と同じである。発生符号量計算部15は、符号化部
21が出力する符号化データを入力とし、符号化データ
のデータ量、すなわち、発生符号量を算出して、発生符
号量比較部14に出力する。したがって、図5の符号化
装置においても、図1の符号化装置と同様の動作を行う
ことができる。
【0044】なお、発生符号量のしきい値を、発生符号
量比較部14ではなく、発生符号量計算部15が求める
ようにしてもよい。
量比較部14ではなく、発生符号量計算部15が求める
ようにしてもよい。
【0045】以上のように本実施形態によれば、処理可
能な最大画像サイズよりも小さい画像が入力され、処理
時間に余裕がある場合に、VBVバッファにアンダーフ
ローを発生させることなくリアルタイムで符号化可能な
符号化装置を提供することができる。
能な最大画像サイズよりも小さい画像が入力され、処理
時間に余裕がある場合に、VBVバッファにアンダーフ
ローを発生させることなくリアルタイムで符号化可能な
符号化装置を提供することができる。
【0046】(変形例)
以上では、再符号化を1回のみ行う場合について説明し
たが、再符号化を複数回行う変形例について説明する。
たが、再符号化を複数回行う変形例について説明する。
【0047】図6は本発明の実施形態の変形例に係る符
号化装置の構成を示すブロック図である。図6の符号化
装置は、符号化部31と、原画像データ記憶部12と、
符号化データ記憶部13と、発生符号量比較部14と、
符号化回数カウンタ16とを備えている。原画像データ
記憶部12と、符号化データ記憶部13と、発生符号量
比較部14とは図1で説明したものと同じなので、同一
の番号を付し、その説明を省略する。
号化装置の構成を示すブロック図である。図6の符号化
装置は、符号化部31と、原画像データ記憶部12と、
符号化データ記憶部13と、発生符号量比較部14と、
符号化回数カウンタ16とを備えている。原画像データ
記憶部12と、符号化データ記憶部13と、発生符号量
比較部14とは図1で説明したものと同じなので、同一
の番号を付し、その説明を省略する。
【0048】図6の符号化部31は、画素数Mの画像を
MPEG-2方式でリアルタイムで符号化する能力を持
っているものとし、図6の符号化装置が画素数M/Nの
画像をMPEG-1方式で符号化する場合について説明
する。この場合、同一の画像に対してN回の符号化をリ
アルタイムで行うことができる。ここで、M,Nは3以
上の整数である。
MPEG-2方式でリアルタイムで符号化する能力を持
っているものとし、図6の符号化装置が画素数M/Nの
画像をMPEG-1方式で符号化する場合について説明
する。この場合、同一の画像に対してN回の符号化をリ
アルタイムで行うことができる。ここで、M,Nは3以
上の整数である。
【0049】符号化回数カウンタ16は、符号化部31
が符号化を終える度に生成する符号化終了信号を受け取
り、同一の符号化対象画像に対して行った符号化の回数
をカウントし、符号化部31に通知している。
が符号化を終える度に生成する符号化終了信号を受け取
り、同一の符号化対象画像に対して行った符号化の回数
をカウントし、符号化部31に通知している。
【0050】符号化部31は、符号化の回数がN回に達
しておらず、発生符号量比較部14から符号化パラメー
タの変更要求を受け取ったときは、符号化パラメータを
変更して再符号化を行う。符号化パラメータの変更方法
は、図1の符号化部11とは異なっている。符号化部3
1は、2回目からN−1回目の符号化の際には少しずつ
発生符号量を減らすように、また、N回目の符号化の際
にはできる限り発生符号量を減らすように、符号化パラ
メータを変更する。
しておらず、発生符号量比較部14から符号化パラメー
タの変更要求を受け取ったときは、符号化パラメータを
変更して再符号化を行う。符号化パラメータの変更方法
は、図1の符号化部11とは異なっている。符号化部3
1は、2回目からN−1回目の符号化の際には少しずつ
発生符号量を減らすように、また、N回目の符号化の際
にはできる限り発生符号量を減らすように、符号化パラ
メータを変更する。
【0051】図7は図6の符号化装置が画素数M/Nの
画像の再符号化を複数回行うときの動作を説明するタイ
ミングチャートである。
画像の再符号化を複数回行うときの動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【0052】図7において、Taは画像の処理を開始す
る時刻、Tbは1回目の符号化が終了する時刻、Tcは
2回目の符号化の開始時刻、Tdは2回目の符号化の終
了時刻、Teは3回目の符号化の開始時刻、TfはN回
目の符号化の開始時刻、TgはN回目の符号化の終了時
刻、Thはリアルタイム符号化実現のための1ピクチャ
あたりの許容処理時間が終了する時刻である。Tb〜T
c,Td〜Teの期間は、発生符号量としきい値との比
較、及び符号化パラメータの変更に要する時間である。
図6の符号化装置は、Ta〜Thの期間内に、画素数M
の画像1ピクチャの符号化を終えることができる。
る時刻、Tbは1回目の符号化が終了する時刻、Tcは
2回目の符号化の開始時刻、Tdは2回目の符号化の終
了時刻、Teは3回目の符号化の開始時刻、TfはN回
目の符号化の開始時刻、TgはN回目の符号化の終了時
刻、Thはリアルタイム符号化実現のための1ピクチャ
あたりの許容処理時間が終了する時刻である。Tb〜T
c,Td〜Teの期間は、発生符号量としきい値との比
較、及び符号化パラメータの変更に要する時間である。
図6の符号化装置は、Ta〜Thの期間内に、画素数M
の画像1ピクチャの符号化を終えることができる。
【0053】図8は図6の符号化装置が再符号化を複数
回行って1ピクチャを符号化するときの処理の流れを示
すフローチャートである。ステップS1〜S6は、図3
で説明したものと同一であるので、その説明を省略す
る。符号化部31は、画像データとともに入力される符
号化に関するパラメータから、入力される画像の画素数
がM/Nであることを知り、この画素数が最大画像サイ
ズの画素数のN分の1であることから、符号化がN回可
能であると既に判定しているものとする。
回行って1ピクチャを符号化するときの処理の流れを示
すフローチャートである。ステップS1〜S6は、図3
で説明したものと同一であるので、その説明を省略す
る。符号化部31は、画像データとともに入力される符
号化に関するパラメータから、入力される画像の画素数
がM/Nであることを知り、この画素数が最大画像サイ
ズの画素数のN分の1であることから、符号化がN回可
能であると既に判定しているものとする。
【0054】ステップS4で発生符号量の算出をした
後、ステップS9では、符号化回数カウンタ16は、カ
ウント数を1だけ増加させ、この符号化対象画像に対す
る符号化回数を符号化部31に通知する。
後、ステップS9では、符号化回数カウンタ16は、カ
ウント数を1だけ増加させ、この符号化対象画像に対す
る符号化回数を符号化部31に通知する。
【0055】ステップS10では、符号化部31は、符
号化回数から、この画像に対する符号化をN回行ったか
否かを判定する。符号化を既にN回行った場合には、ス
テップS6に進み、符号化部31は、符号化データを外
部に出力してこの画像に対する符号化を終了する。まだ
符号化をN回行っていない場合は、ステップS5に進
む。
号化回数から、この画像に対する符号化をN回行ったか
否かを判定する。符号化を既にN回行った場合には、ス
テップS6に進み、符号化部31は、符号化データを外
部に出力してこの画像に対する符号化を終了する。まだ
符号化をN回行っていない場合は、ステップS5に進
む。
【0056】ステップS5では、発生符号量比較部14
は、ステップS4で求めた発生符号量としきい値との比
較を行う。発生符号量がしきい値を越えていない場合
は、ステップS6に進み、符号化対象画像1ピクチャの
符号化を終了する。発生符号量がしきい値を越えている
場合は、ステップS11に進む。
は、ステップS4で求めた発生符号量としきい値との比
較を行う。発生符号量がしきい値を越えていない場合
は、ステップS6に進み、符号化対象画像1ピクチャの
符号化を終了する。発生符号量がしきい値を越えている
場合は、ステップS11に進む。
【0057】ステップS11では、発生符号量比較部1
4は、図7のTb〜Tc等の期間において、符号化部3
1に対して発生符号量を抑制するように符号化パラメー
タの変更要求を出力する。符号化部31は、要求に従っ
て符号化パラメータを変更する。その後、ステップS3
に進み、再符号化を行う。
4は、図7のTb〜Tc等の期間において、符号化部3
1に対して発生符号量を抑制するように符号化パラメー
タの変更要求を出力する。符号化部31は、要求に従っ
て符号化パラメータを変更する。その後、ステップS3
に進み、再符号化を行う。
【0058】ステップS11における符号化パラメータ
の変更は、例えば、量子化ステップを大きくするような
変更である。再符号化を複数回行うことができるため、
同一の画像に対して符号化可能な回数Nを考慮して、再
符号化の度に量子化ステップを少しずつ段階的に大きく
する。最終の符号化の機会であるN回目の符号化の際に
は、確実に発生符号量を減らしてVBVバッファのアン
ダーフローを防ぐため、量子化ステップを許容される範
囲内で最大の値にする。このN回目の符号化のための量
子化ステップは、N−1回目までの符号化時よりも大き
な値であれば、他の値であってもよい。
の変更は、例えば、量子化ステップを大きくするような
変更である。再符号化を複数回行うことができるため、
同一の画像に対して符号化可能な回数Nを考慮して、再
符号化の度に量子化ステップを少しずつ段階的に大きく
する。最終の符号化の機会であるN回目の符号化の際に
は、確実に発生符号量を減らしてVBVバッファのアン
ダーフローを防ぐため、量子化ステップを許容される範
囲内で最大の値にする。このN回目の符号化のための量
子化ステップは、N−1回目までの符号化時よりも大き
な値であれば、他の値であってもよい。
【0059】以上のように、本変形例によると、同一の
画像に対する符号化回数がN回に達する前であっても、
ステップS5において発生符号量比較部14によって発
生符号量がしきい値を越えていないと判定された場合、
すなわち、VBVバッファにアンダーフローが発生しな
いと判定された場合、それ以降の再符号化は行わない。
したがって、量子化ステップを必要以上に大きくするこ
とがなく、画質の劣化を抑えることができる。
画像に対する符号化回数がN回に達する前であっても、
ステップS5において発生符号量比較部14によって発
生符号量がしきい値を越えていないと判定された場合、
すなわち、VBVバッファにアンダーフローが発生しな
いと判定された場合、それ以降の再符号化は行わない。
したがって、量子化ステップを必要以上に大きくするこ
とがなく、画質の劣化を抑えることができる。
【0060】以上の実施形態においては、入力される画
像の画素数と最大画像サイズの画素数との関係から、再
符号化する時間の余裕があると判定した場合に、再符号
化を行ったが、画素数に基づかずに判定してもよい。す
なわち、符号化に要した時間と、次に符号化すべき画像
の符号化を開始するまでの時間とから、再符号化する時
間の余裕があるか否か、すなわち、再符号化が可能であ
るか否かを例えば符号化部が符号化を終了する毎に判定
するようにしてもよい。
像の画素数と最大画像サイズの画素数との関係から、再
符号化する時間の余裕があると判定した場合に、再符号
化を行ったが、画素数に基づかずに判定してもよい。す
なわち、符号化に要した時間と、次に符号化すべき画像
の符号化を開始するまでの時間とから、再符号化する時
間の余裕があるか否か、すなわち、再符号化が可能であ
るか否かを例えば符号化部が符号化を終了する毎に判定
するようにしてもよい。
【0061】このように、画素数に関わらず、再符号化
する時間の余裕があるか否かを判定し、再符号化を行う
場合の例を説明する。以下では、処理可能な最大画像サ
イズの画像をMPEG-2方式で符号化する場合につい
て、図1の符号化装置を用いて説明する。
する時間の余裕があるか否かを判定し、再符号化を行う
場合の例を説明する。以下では、処理可能な最大画像サ
イズの画像をMPEG-2方式で符号化する場合につい
て、図1の符号化装置を用いて説明する。
【0062】まず、I(intra coded)ピクチャを再符
号化する例について説明する。MPEG方式では、I,
P(predictive coded),B(bidirectionally predic
tivecoded)の3種類のピクチャタイプがある。Iピク
チャの符号化に際しては、動き検出、動き補償という非
常に多くの演算量を必要とする処理を行う必要がない。
このため、Pピクチャ、Bピクチャの符号化に比べる
と、Iピクチャの符号化に必要な処理時間は短い。した
がって、最大画像サイズのIピクチャを再符号化するこ
とが、最大画像サイズよりも小さい画像の場合と同様に
可能である。
号化する例について説明する。MPEG方式では、I,
P(predictive coded),B(bidirectionally predic
tivecoded)の3種類のピクチャタイプがある。Iピク
チャの符号化に際しては、動き検出、動き補償という非
常に多くの演算量を必要とする処理を行う必要がない。
このため、Pピクチャ、Bピクチャの符号化に比べる
と、Iピクチャの符号化に必要な処理時間は短い。した
がって、最大画像サイズのIピクチャを再符号化するこ
とが、最大画像サイズよりも小さい画像の場合と同様に
可能である。
【0063】符号化部11は、符号化に要した時間と、
次に符号化すべき画像の符号化を開始するまでの時間と
から、再符号化する時間の余裕があり、再符号化可能で
あると判定した場合には、再符号化を行う。符号化部1
1は、符号化が終了する毎にこのような判定を行い、再
符号化を繰り返すこともできる。
次に符号化すべき画像の符号化を開始するまでの時間と
から、再符号化する時間の余裕があり、再符号化可能で
あると判定した場合には、再符号化を行う。符号化部1
1は、符号化が終了する毎にこのような判定を行い、再
符号化を繰り返すこともできる。
【0064】Iピクチャは、イントラ符号化されるため
発生符号量が多い場合が多い。発生符号量比較部14が
求めるしきい値を発生符号量が越える場合も多いため、
再符号化を行うことによる効果も大きい。
発生符号量が多い場合が多い。発生符号量比較部14が
求めるしきい値を発生符号量が越える場合も多いため、
再符号化を行うことによる効果も大きい。
【0065】次に、符号化を開始する場合における再符
号化の例について説明する。MPEG方式では、符号化
の順が画像の入力順とは異なるため、入力画像を並べ替
える必要がある。そこで、この並べ替えに要する時間を
利用して、再符号化を行う。
号化の例について説明する。MPEG方式では、符号化
の順が画像の入力順とは異なるため、入力画像を並べ替
える必要がある。そこで、この並べ替えに要する時間を
利用して、再符号化を行う。
【0066】図9は符号化を開始する場合における再符
号化の例についての説明図である。図9では、1つの長
方形が1画像を表している。符号化部11には、図9
(a)のように、画像I0,B1,B2,P3,B4,
…という順で画像が入力される。ここで、I,B,Pは
それぞれの画像のピクチャタイプを表している。
号化の例についての説明図である。図9では、1つの長
方形が1画像を表している。符号化部11には、図9
(a)のように、画像I0,B1,B2,P3,B4,
…という順で画像が入力される。ここで、I,B,Pは
それぞれの画像のピクチャタイプを表している。
【0067】図9(b)は、原画像データ記憶部12の
記憶内容を表している。原画像データ記憶部12は画像
並べ替え用のメモリを有している。ここでは例として、
原画像データ記憶部12は4フレーム分のメモリを備え
ているとする。記憶すべきデータがなく、フレームメモ
リが空いている状態がEで表されている。
記憶内容を表している。原画像データ記憶部12は画像
並べ替え用のメモリを有している。ここでは例として、
原画像データ記憶部12は4フレーム分のメモリを備え
ているとする。記憶すべきデータがなく、フレームメモ
リが空いている状態がEで表されている。
【0068】Bピクチャは、後方の参照画像の符号化後
に符号化されるので、図9(a)の順で入力された画像
が符号化される順は、図9(c)のように、I0,P
3,B1,B2,…となる。このような場合、最初に符
号化すべき画像I0は、通常は、画像P3が符号化され
る直前の期間TScにおいて1回だけ符号化される。
に符号化されるので、図9(a)の順で入力された画像
が符号化される順は、図9(c)のように、I0,P
3,B1,B2,…となる。このような場合、最初に符
号化すべき画像I0は、通常は、画像P3が符号化され
る直前の期間TScにおいて1回だけ符号化される。
【0069】ところが、画像I0は既に期間TScの3
フレーム前に原画像データ記憶部12に入力されている
ため、期間TScの2フレーム前の期間TSaにおいて
画像I0に対する符号化を開始することができる。次に
符号化すべき画像P3の符号化は、期間TScの後に開
始すればよい。したがって、符号化部11は、期間TS
a及びTSbの終了時に、再符号化する時間の余裕があ
ると判定する。この場合、図9(d)のように期間TS
b,TScにおいて、符号化部11は画像I0に対する
再符号化を2回行う。
フレーム前に原画像データ記憶部12に入力されている
ため、期間TScの2フレーム前の期間TSaにおいて
画像I0に対する符号化を開始することができる。次に
符号化すべき画像P3の符号化は、期間TScの後に開
始すればよい。したがって、符号化部11は、期間TS
a及びTSbの終了時に、再符号化する時間の余裕があ
ると判定する。この場合、図9(d)のように期間TS
b,TScにおいて、符号化部11は画像I0に対する
再符号化を2回行う。
【0070】一般に、量子化ステップは、過去の画像に
おける符号化の際の履歴に基づいて決定される。しか
し、符号化開始時にはこのような履歴を利用することが
できないので、量子化ステップを適切な値に設定するこ
とができない。そこで、期間TSaにおける画像I0に
対する最初の符号化の際には、量子化ステップを、例え
ば、設定可能な最小の値である1に設定する。
おける符号化の際の履歴に基づいて決定される。しか
し、符号化開始時にはこのような履歴を利用することが
できないので、量子化ステップを適切な値に設定するこ
とができない。そこで、期間TSaにおける画像I0に
対する最初の符号化の際には、量子化ステップを、例え
ば、設定可能な最小の値である1に設定する。
【0071】このときの発生符号量がVBVバッファに
アンダーフローを生じさせない場合には、得られた符号
化データを出力する。発生符号量が多く、VBVバッフ
ァにアンダーフローを生じさせる場合には、量子化ステ
ップを大きくして再符号化し、発生符号量を少なくする
ことができる。
アンダーフローを生じさせない場合には、得られた符号
化データを出力する。発生符号量が多く、VBVバッフ
ァにアンダーフローを生じさせる場合には、量子化ステ
ップを大きくして再符号化し、発生符号量を少なくする
ことができる。
【0072】符号化の開始時には、過去の符号化に関す
る情報を利用できないので適切な画質を得ることが難し
い。しかし、この例によれば、符号化の開始時に最初に
符号化される画像を再符号化することが、最大画像サイ
ズの画像に対しても可能である。したがって、VBVバ
ッファにアンダーフローを生じさせることなく、最初に
符号化される画像の画質を限られた発生符号量の範囲内
で向上させることができる。
る情報を利用できないので適切な画質を得ることが難し
い。しかし、この例によれば、符号化の開始時に最初に
符号化される画像を再符号化することが、最大画像サイ
ズの画像に対しても可能である。したがって、VBVバ
ッファにアンダーフローを生じさせることなく、最初に
符号化される画像の画質を限られた発生符号量の範囲内
で向上させることができる。
【0073】次に、符号化を停止する場合における再符
号化の例について説明する。
号化の例について説明する。
【0074】図10は符号化を停止する場合における再
符号化の例についての説明図である。図10は、図9に
おける画像P6が入力される時以降について示してい
る。ここでは、図10(a)のように、入力画像P9ま
でを符号化対象にして符号化を停止し、その後3フレー
ム間は画像の入力を停止した後に、入力画像B10以降
の画像を符号化対象にして符号化を再開する場合につい
て説明する。
符号化の例についての説明図である。図10は、図9に
おける画像P6が入力される時以降について示してい
る。ここでは、図10(a)のように、入力画像P9ま
でを符号化対象にして符号化を停止し、その後3フレー
ム間は画像の入力を停止した後に、入力画像B10以降
の画像を符号化対象にして符号化を再開する場合につい
て説明する。
【0075】図10(b)は、図9(b)と同様に原画
像データ記憶部12の記憶内容を表している。図10
(a)の順で入力された画像が符号化される順は、図1
0(c)のように、…,P9,B7,B8となる。この
ような場合、最後に符号化すべき画像B8は、通常は、
期間TEaにおいて1回だけ符号化される。
像データ記憶部12の記憶内容を表している。図10
(a)の順で入力された画像が符号化される順は、図1
0(c)のように、…,P9,B7,B8となる。この
ような場合、最後に符号化すべき画像B8は、通常は、
期間TEaにおいて1回だけ符号化される。
【0076】ところが、次に符号化すべき、符号化再開
後の画像I12の符号化は、期間TEdの後に開始すれ
ばよい。したがって、符号化部11は、期間TEa,T
Eb,及びTEcの終了時に、再符号化する時間の余裕
があると判定する。この場合、図10(d)のように期
間TEb,TEc,及びTEdにおいて、符号化部11
は画像B8に対する再符号化を3回行う。
後の画像I12の符号化は、期間TEdの後に開始すれ
ばよい。したがって、符号化部11は、期間TEa,T
Eb,及びTEcの終了時に、再符号化する時間の余裕
があると判定する。この場合、図10(d)のように期
間TEb,TEc,及びTEdにおいて、符号化部11
は画像B8に対する再符号化を3回行う。
【0077】この場合においても、期間TEaにおける
画像B8に対する最初の符号化の際には、量子化ステッ
プを、例えば、設定可能な最小の値である1に設定す
る。このときの発生符号量がVBVバッファにアンダー
フローを生じさせない場合には、得られた符号化データ
を出力する。発生符号量が多く、VBVバッファにアン
ダーフローを生じさせる場合には、量子化ステップを大
きくして再符号化し、発生符号量を少なくすることがで
きる。
画像B8に対する最初の符号化の際には、量子化ステッ
プを、例えば、設定可能な最小の値である1に設定す
る。このときの発生符号量がVBVバッファにアンダー
フローを生じさせない場合には、得られた符号化データ
を出力する。発生符号量が多く、VBVバッファにアン
ダーフローを生じさせる場合には、量子化ステップを大
きくして再符号化し、発生符号量を少なくすることがで
きる。
【0078】符号化の停止時には、最後に符号化する画
像はリアルタイムで符号化する必要がないため、この例
のように、符号化の停止時に最後に符号化される画像を
再符号化することが、最大画像サイズの画像に対しても
可能である。したがって、VBVバッファにアンダーフ
ローを生じさせることなく、最後に符号化される画像の
画質を限られた発生符号量の範囲内で向上させることが
できる。
像はリアルタイムで符号化する必要がないため、この例
のように、符号化の停止時に最後に符号化される画像を
再符号化することが、最大画像サイズの画像に対しても
可能である。したがって、VBVバッファにアンダーフ
ローを生じさせることなく、最後に符号化される画像の
画質を限られた発生符号量の範囲内で向上させることが
できる。
【0079】なお、以上の実施形態では、フレーム構造
の画像を符号化する場合について説明したが、フィール
ド構造の画像を符号化する場合についても同様である。
の画像を符号化する場合について説明したが、フィール
ド構造の画像を符号化する場合についても同様である。
【0080】また、以上の実施形態においては、MPE
G-2方式で圧縮符号化を行うことが可能な符号化部を
用いて、MPEG-1又はMPEG-2方式で画像の符号
化を行う場合について説明したが、他の動画像符号化方
式で符号化を行うことが可能な符号化部を用いて、その
動画像符号化方式で符号化を行ってもよい。
G-2方式で圧縮符号化を行うことが可能な符号化部を
用いて、MPEG-1又はMPEG-2方式で画像の符号
化を行う場合について説明したが、他の動画像符号化方
式で符号化を行うことが可能な符号化部を用いて、その
動画像符号化方式で符号化を行ってもよい。
【0081】また、量子化ステップは、以上の実施形態
で説明したものには限られず、画像の再符号化の際に用
いる量子化ステップが、その画像のその再符号化以前に
用いられたものよりも大きければよい。
で説明したものには限られず、画像の再符号化の際に用
いる量子化ステップが、その画像のその再符号化以前に
用いられたものよりも大きければよい。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、符号化装
置において処理可能な最大の画像よりも小さい画像のよ
うに、符号化の際に必要な演算量が符号化装置において
リアルタイム処理可能な最大の演算量よりも少ない画像
に対して動画像符号化を行う場合等に、VBVバッファ
にアンダーフローを発生させることがない。したがっ
て、発生する符号化データを欠落させることなく伝送す
ることができるので、復号化器が復号化する際にフレー
ムを欠落させることがないように、リアルタイムで符号
化可能な符号化装置を提供することができる。
置において処理可能な最大の画像よりも小さい画像のよ
うに、符号化の際に必要な演算量が符号化装置において
リアルタイム処理可能な最大の演算量よりも少ない画像
に対して動画像符号化を行う場合等に、VBVバッファ
にアンダーフローを発生させることがない。したがっ
て、発生する符号化データを欠落させることなく伝送す
ることができるので、復号化器が復号化する際にフレー
ムを欠落させることがないように、リアルタイムで符号
化可能な符号化装置を提供することができる。
【図1】本発明の実施形態に係る符号化装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】図1の符号化装置の動作を説明するタイミング
チャートである。
チャートである。
【図3】図1の符号化装置が画像1ピクチャを符号化す
るときの処理の流れを示すフローチャートである。
るときの処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】符号化データによるVBVバッファの占有量の
時間的変化を表すグラフである。
時間的変化を表すグラフである。
【図5】図1の符号化装置の構成の他の例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図6】本発明の実施形態の変形例に係る符号化装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図7】図6の符号化装置が画素数M/Nの画像の再符
号化を複数回行うときの動作を説明するタイミングチャ
ートである。
号化を複数回行うときの動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図8】図6の符号化装置が再符号化を複数回行って画
像1ピクチャを符号化するときの処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
像1ピクチャを符号化するときの処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図9】符号化を開始する場合における再符号化の例に
ついての説明図である。
ついての説明図である。
【図10】符号化を停止する場合における再符号化の例
についての説明図である。
についての説明図である。
11,21,31 符号化部
12 原画像データ記憶部
13 符号化データ記憶部
14 発生符号量比較部
15 発生符号量計算部
16 符号化回数カウンタ
C(n+1) 符号化対象画像の発生符号量
Bp(n+1) 発生符号量に対するしきい値
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−64143(JP,A)
特開 平6−54309(JP,A)
安田浩、渡辺裕,ディジタル画像圧縮
の基礎,日経BP出版センター,1996年
1月20日,p.196−200
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04N 7/24 - 7/68
Claims (6)
- 【請求項1】 動画像に対して圧縮符号化を行い、符号
化対象画像に対して発生した符号化データの発生符号量
を算出する符号化部と、 前記符号化対象画像を記憶する原画像データ記憶部と、 前記符号化データを記憶する符号化データ記憶部と、 符号化対象画像毎に前記発生符号量に対するしきい値を
求め、前記発生符号量が前記しきい値を越えるか否かを
判定する発生符号量比較部とを備え、前記符号化部は、 前記符号化対象画像の画素数が、前記符号化部によって
処理可能な画像の最大の画素数の2分の1以下 であると
判定する場合であって、かつ、前記発生符号量比較部に
より前記発生符号量が前記しきい値を越えると判定され
たときには、 前記発生符号量を減らすように符号化パラメータの変更
をして、当該符号化対象画像に対して再符号化を行うも
のである符号化装置。 - 【請求項2】 動画像に対して圧縮符号化を行い、符号
化対象画像に対して発生した符号化データの発生符号量
を算出する符号化部と、 前記符号化対象画像を記憶する原画像データ記憶部と、 前記符号化データを記憶する符号化データ記憶部と、 符号化対象画像毎に前記発生符号量に対するしきい値を
求め、前記発生符号量が前記しきい値を越えるか否かを
判定する発生符号量比較部と、 前記符号化部による符号化対象画像に対する符号化の回
数をカウントする符号化回数カウンタとを備え、 前記符号化部は、 前記符号化対象画像の画素数が、前記符号化部によって
処理可能な画像の最大の画素数のN(Nは3以上の整
数)分の1以下であって、前記符号化回数カウン タがカ
ウントした前記符号化対象画像に対する符号化の回数が
N回未満であると判定する場合であり、かつ、前記発生
符号量比較部により前記発生符号量が前記しきい値を越
えると判定されたときには、 前記発生符号量を減らすように符号化パラメータの変更
をして、当該符号化対象画像に対して再符号化を行うも
のである符号化装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の符号化装置において、 前記符号化パラメータの変更は、 当該符号化対象画像に対するN−1回目までの符号化の
際には量子化ステップを次第に大きくするものであり、 当該符号化対象画像に対するN回目の符号化の際には量
子化ステップを許容される範囲内で最大にするものであ
ることを特徴とする符号化装置。 - 【請求項4】 動画像に対して圧縮符号化を行うステッ
プと、 符号化対象画像に対して発生した符号化データの発生符
号量を算出するステップと、 符号化対象画像毎に前記発生符号量に対するしきい値を
求めるステップと、 前記発生符号量が前記しきい値を越えるか否かを判定す
るステップとを備え、前記符号化対象画像の画素数が、圧縮符号化処理可能な
画像の最大の画素数の2分の1以下である 場合であっ
て、かつ、前記発生符号量が前記しきい値を越えると判
定されたときには、 前記圧縮符号化を行うステップでは、 前記発生符号量を減らすように符号化パラメータの変更
をして、当該符号化対象画像に対して再符号化を行う符
号化方法。 - 【請求項5】 動画像に対して圧縮符号化を行うステッ
プと、 符号化対象画像に対して発生した符号化データの発生符
号量を算出するステップと、 符号化対象画像毎に前記発生符号量に対するしきい値を
求めるステップと、 前記発生符号量が前記しきい値を越えるか否かを判定す
るステップと、 符号化対象画像に対する符号化の回数をカウントするス
テップとを備え、 前記符号化対象画像の画素数が、圧縮符号化処理可能な
画像の最大の画素数のN(Nは3以上の整数)分の1以
下であって、前記符号化対象画像に対する符号化の回数
がN回未満である場合であり、かつ、前記発生符号量が
前記しきい値を越えると判定されたときには、 前記圧縮符号化を行うステップでは、 前記発生符号量を減らすように符号化パラメータの変更
をして、当該符号化対象画像に対して再符号化を行う符
号化方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の符号化方法において、 前記符号化パラメータの変更は、 当該符号化対象画像に対するN−1回目までの符号化の
際には量子化ステップを次第に大きくするものであり、 当該符号化対象画像に対するN回目の符号化の際には量
子化ステップを許容される範囲内で最大にするものであ
ることを特徴とする符号化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000271254A JP3425130B2 (ja) | 1999-09-13 | 2000-09-07 | 符号化装置及び符号化方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-258302 | 1999-09-13 | ||
JP25830299 | 1999-09-13 | ||
JP2000271254A JP3425130B2 (ja) | 1999-09-13 | 2000-09-07 | 符号化装置及び符号化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001157210A JP2001157210A (ja) | 2001-06-08 |
JP3425130B2 true JP3425130B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=26543634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000271254A Expired - Fee Related JP3425130B2 (ja) | 1999-09-13 | 2000-09-07 | 符号化装置及び符号化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3425130B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
WO2007125574A1 (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Media Global Links Co., Ltd. | 映像伝送装置 |
JP5288988B2 (ja) * | 2008-10-22 | 2013-09-11 | キヤノン株式会社 | 画像符号化装置 |
JP5396302B2 (ja) * | 2010-02-08 | 2014-01-22 | パナソニック株式会社 | 映像信号符号化装置及び映像信号符号化方法 |
US9832540B2 (en) | 2010-12-15 | 2017-11-28 | Hulu, LLC | Method and apparatus for hybrid transcoding of a media program |
-
2000
- 2000-09-07 JP JP2000271254A patent/JP3425130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
安田浩、渡辺裕,ディジタル画像圧縮の基礎,日経BP出版センター,1996年 1月20日,p.196−200 |
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---|---|
JP2001157210A (ja) | 2001-06-08 |
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