JP3424460B2 - 無電極放電ランプ - Google Patents

無電極放電ランプ

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JP3424460B2 JP27118796A JP27118796A JP3424460B2 JP 3424460 B2 JP3424460 B2 JP 3424460B2 JP 27118796 A JP27118796 A JP 27118796A JP 27118796 A JP27118796 A JP 27118796A JP 3424460 B2 JP3424460 B2 JP 3424460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光管内に封入さ
れた放電ガスに対して外部から高周波電磁界を作用させ
ることによって、放電ガスを励起発光させるようにした
無電極放電ランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、発光管の周囲に巻回された誘
導コイルに高周波電流を通電することにより、誘導コイ
ルの周囲に発生する高周波電磁界を発光管内に封入され
た放電ガスに対して作用させることによって、発光管内
にいわゆる無電極放電を発生させ、放電ガスを励起・電
離させて発光させるようにした無電極放電ランプが提案
されている。この種の無電極放電ランプは、小型、高効
率、長寿命など特徴を有しているものであるため、各所
で研究開発がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような無電極放電ランプは、従来の電極を有する放電ラ
ンプと異なり、始動時、発光管内に電子を発生させる手
段を備えていない。そのため、通常の始動時、発光管内
部には宇宙線などで偶発的に電離された電子しか存在せ
ず、放電ガラスを電離し放電を形成するには発光管内の
電子数が少なすぎて、始動し難いという問題がある。
【0004】この問題を解決するために、例えば特開平
8−17405号公報に開示された無電極放電灯では、
発光管に接するように始動補助電極を設け、その始動補
助電極にパルス電圧を印加して発光管内部の放電ガスを
電離させ、初期電子を得る方法を採っている。しかし、
放電ガスを電離させるには非常に高いパルス電圧が必要
である。ところが、高電圧のパルスは、ノイズの発生や
装置の複雑化、信頼性の低下等を招く。これらの影響を
小さくするためにも、パルスの電圧値を低減することが
課題とされていた。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、発光管に当接な
いし近接して設けられた補助電極に、高電圧のパルスを
印加して始動補助とする無電極放電ランプにおいて、そ
の始動補助電極に印加するパルスの電圧値を低減化する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、内部に放電ガスを封入した透光性を有する発
光管と、発光管の一部に当接ないし近接して発光管に電
気的刺激、例えば高電圧パルス等を印加する始動補助電
極と、発光管の周囲に巻回され高周波電流を流すことに
より発光管内の放電ガスを励起発光させる誘導コイルと
を備えた無電極放電灯において、前記発光管の内部に二
次電子を放出しやすい仕事関数の低い材料を封入し、仕
事関数の低い材料を、前記始動補助電極と対向する発光
管内面に配置したことを特徴とする。
【0007】また、別の手段としては、内部に放電ガス
を封入した透光性を有する発光管と、発光管の一部に当
接ないし近接して発光管に電気的刺激、例えば高電圧パ
ルス等を印加する始動補助電極と、発光管の周囲に巻回
され高周波電流を流すことにより発光管内の放電ガスを
励起発光させる誘導コイルとを備えた無電極放電灯にお
いて、始動補助電極を発光管の中心から外して配置する
とともに、その始動補助電極から最も近接した誘導コイ
ルまでの間に低仕事関数の材料を配設したことを特徴と
するものである。
【0008】また、別の手段としては、内部に放電ガス
を封入した透光性を有する発光管と、発光管の一部に当
接ないし近接し、発光管に電気的刺激を印加する始動補
助電極と、発光管の周囲に巻回され高周波電流を流すこ
とにより発光管内の放電ガスを励起発光させる誘導コイ
ルとを備えた無電極放電灯において、前記発光管の内部
に二次電子を放出しやすい仕事関数の低い材料をコーテ
ィングしたリング状金属を配設し、前記リング状金属の
一部に形状記憶合金あるいはバイメタル合金を用いるこ
とによって、リング状金属の一部を所定の動作温度で切
り離すようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】仕事関数の低い材料を封入した発光管に始動補
助電極から電気的刺激を印加すると、電気的刺激の一部
が低仕事関数の材料にも印加される。すると、放電ガス
が電気的刺激により直接電離されて発生する電子に加え
て、低仕事関数の材料からも電子が放出される。発光管
内に発生した電子は、誘導コイルにより発生する電界に
よって加速され、放電ガスの原子に衝突して電離させる
ことにより新たな電子を発生させる。従って、電気的刺
激により発生した電子に加えて低仕事関数材料から供給
される電子が加わり、電子数を増加させることができる
ために始動が容易になる。さらに、低仕事関数の材料を
用いているので、電子を発生させるために必要な電気的
刺激のエネルギーは、放電ガスを電離させるのに必要な
エネルギーと比べて小さくできる。
【0012】また、低仕事関数の材料を発光管を介して
始動補助電極と対向する位置に配設することにより、始
動補助電極からの電気的刺激を受ける確率が上がり、発
光管内部に供給できる電子数を増加させることができる
ため、始動を容易にすることができる。
【0013】また、発光管の周囲に巻かれた誘導コイル
がアースとなるため、始動補助電極の位置を誘導コイル
近傍に配設すると、電気的刺激は始動補助電極に最も近
い誘導コイルに向けて放出される。従って、始動補助電
極から最も近接した誘導コイルまでの間に低仕事関数の
材料を配設すると、低仕事関数材料が電気的刺激を受け
る確率が上がり、発光管内部に供給できる電子数を増加
させることができるため、始動を容易にすることができ
る。
【0014】光管の内部に低仕事関数の材料をコーテ
ィングした金属を配設することにより、その金属は誘導
コイルに流れる高周波電流によって誘導加熱される。こ
の熱により熱電子放出が起こり、発光管内部に電子を供
給できるので、始動を容易にすることができ、また、リ
ング状金属の一部に形状記憶合金あるいはバイメタル合
金を用いることによって、リング状金属の一部を所定の
動作温度で切り離すようにしたことにより、始動時には
加熱されて電子を供給するが、放電が発生し、その放電
の熱で形状記憶合金もしくはバイメタル合金が所定の動
作温度を超えると、リングの一部が切り離されることに
なる。リングが切り離されると、リングで消費される電
磁エネルギーが大幅に減るため、電力損失を低減するこ
とができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】1は本発明の第1の参考例を示
すものであり、この無電極蛍光ランプは、発光管1と始
動補助電極2と誘導コイル3と仕事関数の低い材料4と
を備えている。
【0019】発光管1は石英ガラス等の透光性材料によ
り略円筒形状に形成されており、その内部には放電ガス
としてキセノンガスが100Torr封入されている。ま
た、発光管1の内部には、仕事関数の低い材料4とし
て、アルカリ土類酸化物の一種である酸化バリウム(B
aO)を粒状に加工したものが封入されている。なお、
発光管1の形状および放電ガスは、上記のものに限定さ
れるものではないことは言うまでもない。
【0020】始動補助電極2は、発光管1の外壁面に当
接ないしは近接して配置され、高電圧のパルスを発生す
る高電圧電源(図示せず)に接続されている。
【0021】誘導コイル3は、発光管1の側面である外
周壁の周りに巻回されるように配設されており、その両
端が高周波電源(図示せず)に接続されている。コイル
3のターン数については、1ターン以上巻回されていれ
ば特に限定されるものではないが、本実施形態において
は3ターン巻回されている。
【0022】このように構成された無電極放電ランプに
おいて、高電圧電源により始動補助電極2に高電圧パル
スを印加すると、誘導コイル3がアースとなり、始動補
助電極2と誘導コイル3の間で絶縁破壊が起こり、その
際に発生した電子が誘導コイル3により発生する電界に
よって加速され、放電ガスを電離し、アーク放電に至
る。
【0023】ところで、仕事関数の低い材料を封入して
いない従来のランプでは、始動補助電極2に高電圧パル
スを印加して生ずる始動補助電極2と誘導コイル3の間
で絶縁破壊にのみ初期電子の供給を依存していたので、
誘導コイル3に印加する電力を100Wに固定し、始動
補助電極2に加えるパルスの電圧値を上げて行き、放電
が発生した時のパルスの平均電圧を測定すると、約24
kV必要とした。
【0024】これに対して、低仕事関数の材料4を発光
管1に封入した本実施形態のランプでは、約21.0k
Vとなり、ランプの始動に必要なパルス電圧値を約1
2.5%下げることができた。因みに、酸化バリウム
(BaO)の仕事関数は1.6eVである。
【0025】なお、発光管1内に封入する低仕事関数の
材料4に、アルカリ金属酸化物として酸化セシウム(C
2 O)を、希土類金属酸化物として酸化イットリア
(Y23 )を用いても上記と同様の始動電圧低減効果
が得られた。それぞれの平均パルス電圧値を表1に示
す。
【0026】
【表1】 2は本発明の第の実施形態を示すものであり、第1
の参考例と異なる点は、始動補助電極2が当接する発光
管1の内面部に、低仕事関数の材料4としての粒状に加
工した酸化バリウム(BaO)を配設したことである。
他の構成は前記第1の参考例と同様であるので、同等構
成に同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0027】このように構成することにより、始動補助
電極2に高電圧パルスを印加した時に生ずる始動補助電
極2と誘導コイル3の間で絶縁破壊によって生じた電子
が、始動補助電極2に対向して配設されている酸化バリ
ウム4に当たり二次電子を放出し、結果的に初期電子数
を増やすことになり、ランプの始動に必要なパルス電圧
値を下げることができる。本実施形態のランプにおける
平均パルス電圧値は約19.5kVであり、約18.8
%低減させることができた。
【0028】なお、発光管1内に封入する低仕事関数の
材料4に、アルカリ金属酸化物として酸化セシウム(C
2 O)を、希土類金属酸化物として酸化イットリア
(Y23 )を用いても上記と同様の始動電圧低減効果
が得られた。それぞれの平均パルス電圧値を表2に示
す。
【0029】
【表2】 3は本発明の第の実施形態を示すものであり、第1
の参考例と異なる点は、始動補助電極2を円筒状の発光
管1の中心軸から外して配置し、且つ、始動補助電極2
から最も近い誘導コイル3までの間に、低仕事関数の材
料としての粒状に加工した酸化バリウム4を配設したこ
とである。他の構成は前記第1の参考例と同様であるの
で、同等構成に同一符号を付すことにより説明を省略す
る。
【0030】本実施形態では、始動補助電極2が発光管
1の中心軸から外れているために、始動補助電極2と、
始動補助電極2から最も近い誘導コイル3との間で絶縁
破壊が生じる。そして、この間に酸化バリウム4を配設
しているために、絶縁破壊により生じた電子が酸化バリ
ウム4に当たり二次電子を放出し、結果的に初期電子数
を増やすことになり、ランプの始動に必要なパルス電圧
値を下げることができる。本実施形態のランプにおける
平均パルス電圧値も約19.2kVと、約20.0%低
減させることができた。
【0031】なお、発光管1内に封入する低仕事関数の
材料4に、アルカリ金属酸化物として酸化セシウム(C
2 O)を、希土類金属酸化物として酸化イットリア
(Y23 )を用いても上記と同様の始動電圧低減効果
が得られた。それぞれの平均パルス電圧値を表3に示
す。
【0032】
【表3】 4は本発明の第2の参考例を示すものであり、第1の
参考例と異なる点は、酸化バリウムをコーティングした
タングステン板5を封入したことである。酸化バリウム
をコーティングしたタングステン板5は、誘導コイル3
に流れる高周波電流によって誘導加熱され、発生する熱
により熱電子放出が起こり、結果的に初期電子数を増や
すことになり、ランプの始動に必要なパルス電圧値を下
げることができる。本参考例のランプにおける平均パル
ス電圧値も約20.8kVと、約13.3%低減させる
ことができた。
【0033】なお、上記コーティング材料として、アル
カリ金属酸化物である酸化セシウム(C 2 O)を、希
土類金属酸化物である酸化イットリア(Y23)を用
いても上記と同様の始動電圧低減効果が得られた。それ
ぞれの平均パルス電圧値を表4に示す。
【0034】
【表4】 5は本発明の第3の参考例を示すものであり、上記
2の参考例と異なる点は、タングステン板をリング状に
形成し、そのタングステンリング6に酸化バリウムをコ
ーティングしたことである。
【0035】誘導電界中ではリング状金属は渦電流損を
生じやすく、従って、タングステンリング6はタングス
テン板5と比較して温度上昇が早い。その結果、初期電
子数を増やす能力がタングステン板5よりも優れ、ラン
プの始動に必要なパルス電圧値を下げることができる。
参考例のランプにおける平均パルス電圧値は約19.
6kVとなり、約18.3%低減させることができた。
【0036】なお、上記コーティング材料として、アル
カリ金属酸化物である酸化セシウム(C 2 O)を、希
土類金属酸化物である酸化イットリア(Y2 3 )を用
いても上記と同様の始動電圧低減効果が得られた。それ
ぞれの平均パルス電圧値を表5に示す。
【0037】
【表5】 6は本発明の第の実施形態を示すものであり、第3
の参考例と異なる点は、酸化バリウムをコーティングし
たタングステンリング6の一部をバイメタル金属7で形
成し、所定の動作温度でリングの一部が切り離されるよ
うにしたことである。他の構成は前記第3の参考例と同
様であるので、同等構成に同一符号を付すことにより説
明を省略する。
【0038】このように構成することにより、ランプ始
動時は第3の参考例と同様の効果が得られ、且つ、ラン
プ定常点灯時には放電からの熱でバイメタル金属7が動
作し、タングステンリング6の一部が切り離されるの
で、タングステンリング6に吸収されていた電磁エネル
ギーが減少し、放電に費やされる。その結果、ランプ効
率が向上する。
【0039】本実施形態において、バイメタル金属7が
動作する前と後では、光束値が約7%向上した。同様の
効果は、形状記憶合金をリングの一部に用いたランプに
おいても観測された。
【0040】7は本発明の第4の参考例を示すもので
あり、この無電極放電ランプは、発光管1と、発光管1
の内部に埋め込まれるとともに、酸化バリウム4でコー
ティングされた始動補助電極2と、誘導コイル3とで構
成されている。
【0041】通常、放電空間内に電極を挿入すると、放
電プラズマにより損傷を受け、発光管の黒化や始動能力
の低下が生じる。しかし、本参考例の始動補助電極2
は、酸化バリウム4でコーティングされているために電
極2の損傷がない上に、電極2を通してパルス電圧が直
接酸化バリウム4に働き、二次電子を放出するために初
期電子数が大幅に増え、ランプの始動に必要なパルス電
圧値を下げることができる。本参考例のランプにおける
平均パルス電圧値は約17.3kVとなり、約27.9
%低減させることができた。
【0042】なお、上記コーティング材料として、アル
カリ金属酸化物である酸化セシウム(C 2 O)を、希
土類金属酸化物である酸化イットリア(Y23 )を用
いても上記と同様の始動電圧低減効果が得られた。それ
ぞれの平均パルス電圧値を表6に示す。
【0043】
【表6】
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、内部に放
電ガスを封入した透光性を有する発光管と、発光管の一
部に当接ないし近接し、発光管に電気的刺激を印加する
始動補助電極と、発光管の周囲に巻回され高周波電流を
流すことにより発光管内の放電ガスを励起発光させる誘
導コイルとを備えた無電極放電灯において、前記発光管
の内部に二次電子を放出しやすい仕事関数の低い材料を
封入し、仕事関数の低い材料を、前記始動補助電極と対
向する発光管内面に配置したことにより、始動補助電極
からの電気的刺激を受ける確率が上がり、発光管内部に
供給できる電子数を増加させることができるため、始動
を容易にすることができる。
【0045】
【0046】請求項記載の発明によれば、内部に放電
ガスを封入した透光性を有する発光管と、発光管の一部
に当接ないし近接し、発光管に電気的刺激を印加する始
動補助電極と、発光管の周囲に巻回され高周波電流を流
すことにより発光管内の放電ガスを励起発光させる誘導
コイルとを備えた無電極放電灯において、前記発光管の
内部に二次電子を放出しやすい仕事関数の低い材料を封
入し、前記始動補助電極を発光管の中心から外して配置
するとともに、その始動補助電極から最も近接した誘導
コイルまでの間に、前記仕事関数の低い材料を配設した
ことにより、始動補助電極からの電気的刺激を受ける確
率が上がり、発光管内部に供給できる電子数を増加させ
ることができるため、始動を容易にすることができる。
【0047】
【0048】
【0049】請求項記載の発明によれば、内部に放電
ガスを封入した透光性を有する発光管と、発光管の一部
に当接ないし近接し、発光管に電気的刺激を印加する始
動補助電極と、発光管の周囲に巻回され高周波電流を流
すことにより発光管内の放電ガスを励起発光させる誘導
コイルとを備えた無電極放電灯において、前記発光管の
内部に二次電子を放出しやすい仕事関数の低い材料をコ
ーティングしたリング状金属を配設し、リング状金属の
一部を所定の動作温度で切り離すようにしたことによ
り、始動時には加熱されて電子を供給するが、放電が発
生し、その放電の熱でリング状金属の一部が切り離され
ると、リング状金属で消費される電磁エネルギーが大幅
に減るため、始動を容易にすることができると共に、電
力損失を低減することができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例を摸式的に示す一部断面
の側面図である。
【図2】本発明の第の実施形態を摸式的に示す一部断
面の側面図である。
【図3】本発明の第の実施形態を摸式的に示すもの
で、(a)は一部断面の側面図、(b)は上面図であ
る。
【図4】本発明の第2の参考例を摸式的に示す一部断面
の側面図である。
【図5】本発明の第3の参考例を摸式的に示すもので、
(a)は一部断面の側面図、(b)は上面図である。
【図6】本発明の第の実施形態を摸式的に示す上面図
である。
【図7】本発明の第4の参考例を摸式的に示す一部断面
の側面図である。
【符号の説明】
1 発光管 2 始動補助電極 3 誘導コイル 4 仕事関数の低い材料 5 タングステン板 6 タングステンリング 7 バイメタル金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 拓磨 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−347146(JP,A) 特開 平7−254391(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 65/04 H01J 61/54

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に放電ガスを封入した透光性を有す
    る発光管と、発光管の一部に当接ないし近接し、発光管
    に電気的刺激を印加する始動補助電極と、発光管の周囲
    に巻回され高周波電流を流すことにより発光管内の放電
    ガスを励起発光させる誘導コイルとを備えた無電極放電
    灯において、前記発光管の内部に二次電子を放出しやす
    い仕事関数の低い材料を封入し、この仕事関数の低い材
    料を、前記始動補助電極と対向する発光管内面に配置し
    たことを特徴とする無電極放電ランプ。
  2. 【請求項2】 内部に放電ガスを封入した透光性を有す
    る発光管と、発光管の一部に当接ないし近接し、発光管
    に電気的刺激を印加する始動補助電極と、発光管の周囲
    に巻回され高周波電流を流すことにより発光管内の放電
    ガスを励起発光させる誘導コイルとを備えた無電極放電
    灯において、前記発光管の内部に二次電子を放出しやす
    い仕事関数の低い材料を封入し、前記始動補助電極を発
    光管の中心から外して配置するとともに、その始動補助
    電極から最も近接した誘導コイルまでの間に、前記仕事
    関数の低い材料を配設したことを特徴とする無電極放電
    ランプ。
  3. 【請求項3】 内部に放電ガスを封入した透光性を有
    する発光管と、発光管の一部に当接ないし近接し、発光
    管に電気的刺激を印加する始動補助電極と、発光管の周
    囲に巻回され高周波電流を流すことにより発光管内の放
    電ガスを励起発光させる誘導コイルとを備えた無電極放
    電灯において、前記発光管の内部に二次電子を放出しや
    すい仕事関数の低い材料をコーティングしたリング状金
    属を配設し、リング状金属の一部を所定の動作温度で切
    り離すようにしたことを特徴とする無電極放電ランプ。
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