JP3423836B2 - エアサポート付きブーム装置 - Google Patents
エアサポート付きブーム装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、噴霧のドリフト
防止等のために散布液の噴射と共にエアを噴射するエア
サポート付きブーム装置に係り、詳しくは先側ブーム用
のエア吐出口への加圧エア供給構造を簡素化できるエア
サポート付きブーム装置に関するものである。
防止等のために散布液の噴射と共にエアを噴射するエア
サポート付きブーム装置に係り、詳しくは先側ブーム用
のエア吐出口への加圧エア供給構造を簡素化できるエア
サポート付きブーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブームスプレーヤのエアサポート付きブ
ーム装置では、元側ブームに対して先側ブームを使用時
の拡開位置及び格納時の縮閉位置へ切替自在にするもの
(以下、「折り畳み式エアサポート付きブーム装置」と
言う。)が既知になっている。
ーム装置では、元側ブームに対して先側ブームを使用時
の拡開位置及び格納時の縮閉位置へ切替自在にするもの
(以下、「折り畳み式エアサポート付きブーム装置」と
言う。)が既知になっている。
【0003】一方、ブームスプレーヤのエアサポート付
きでない単なるブーム装置では、先側ブームを元側ブー
ムに沿って摺動自在にし、元側ブームから先側ブームを
突出させたり、引き込んだりするもの(以下、「摺動式
ブーム装置」と言う。)が既知になっている(例:実公
昭62−29099号公報)。
きでない単なるブーム装置では、先側ブームを元側ブー
ムに沿って摺動自在にし、元側ブームから先側ブームを
突出させたり、引き込んだりするもの(以下、「摺動式
ブーム装置」と言う。)が既知になっている(例:実公
昭62−29099号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】折り畳み式エアサポー
ト付きブーム装置では、先側ブームの拡開位置と縮閉位
置とを切替えるために、作業者は、一々走行車から降り
て、先側ブームを操作する必要がある。先側ブームの拡
開位置及び縮閉位置の切替をモータや油圧シリンダ等で
自動化する場合は、構造が非常に複雑になる。また、全
体のブーム長さは、先側ブームを拡開したときの長さに
固定され、適宜調整することは、折り畳み式エアサポー
ト付きブーム装置では無理である。
ト付きブーム装置では、先側ブームの拡開位置と縮閉位
置とを切替えるために、作業者は、一々走行車から降り
て、先側ブームを操作する必要がある。先側ブームの拡
開位置及び縮閉位置の切替をモータや油圧シリンダ等で
自動化する場合は、構造が非常に複雑になる。また、全
体のブーム長さは、先側ブームを拡開したときの長さに
固定され、適宜調整することは、折り畳み式エアサポー
ト付きブーム装置では無理である。
【0005】摺動式ブーム装置では、長さの調整が適宜
可能となるとともに、その自動化のための構造が簡単と
なるが、先側ブーム側のエア吐出口へ加圧エアを供給す
るためにホースが使用され、そのホースが、摺動機構等
に巻き込まれたり、垂れ下がって機器と干渉したりする
等、種々の支障原因になる。
可能となるとともに、その自動化のための構造が簡単と
なるが、先側ブーム側のエア吐出口へ加圧エアを供給す
るためにホースが使用され、そのホースが、摺動機構等
に巻き込まれたり、垂れ下がって機器と干渉したりする
等、種々の支障原因になる。
【0006】この発明の目的は、上記弊害を克服できる
エアサポート付きブーム装置を提供することである。
エアサポート付きブーム装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の前提となるエ
アサポート付きブーム装置(10)では、噴霧用ノズル(34,
35)及びエア吐出口(48)が元側ブーム(12)及び先側ブー
ム(14)に沿って装備され、噴霧用ノズル(34,35)からの
散布液と共にエア吐出口(48)からのエアが噴射される。
そして、先側ブーム(14)は元側ブーム(12)にその延び方
向へ移動自在に支持され、加圧エア用剛性管(46)は、元
側ブーム(12)に沿って配設され、かつ先側ブーム(14)と
入れ子関係になっている。加圧エアは、加圧エア用剛性
管(46)を介して先側ブーム(14)内へ供給され、さらに、
先側ブーム(14)を経て先側ブーム(14)側のエア吐出口(4
8)へ供給されるようになっている。
アサポート付きブーム装置(10)では、噴霧用ノズル(34,
35)及びエア吐出口(48)が元側ブーム(12)及び先側ブー
ム(14)に沿って装備され、噴霧用ノズル(34,35)からの
散布液と共にエア吐出口(48)からのエアが噴射される。
そして、先側ブーム(14)は元側ブーム(12)にその延び方
向へ移動自在に支持され、加圧エア用剛性管(46)は、元
側ブーム(12)に沿って配設され、かつ先側ブーム(14)と
入れ子関係になっている。加圧エアは、加圧エア用剛性
管(46)を介して先側ブーム(14)内へ供給され、さらに、
先側ブーム(14)を経て先側ブーム(14)側のエア吐出口(4
8)へ供給されるようになっている。
【0008】本明細書において、エアサポート付きブー
ム装置(10)の「エアサポート」とは、噴霧用ノズル(34,
35)から噴霧と共に、エア吐出口(48)からエアを噴射す
るものすべてを包含し、噴霧のドリフトを防止する目的
に限定されず、例えば、作物の葉を加圧エアにより揺ら
せて、噴霧を葉の裏にも的確に付着させる等の他の目的
で使用されるものであってよい。
ム装置(10)の「エアサポート」とは、噴霧用ノズル(34,
35)から噴霧と共に、エア吐出口(48)からエアを噴射す
るものすべてを包含し、噴霧のドリフトを防止する目的
に限定されず、例えば、作物の葉を加圧エアにより揺ら
せて、噴霧を葉の裏にも的確に付着させる等の他の目的
で使用されるものであってよい。
【0009】このエアサポート付きブーム装置(10)で
は、先側ブーム(14)及び加圧エア用剛性管(46)の入れ子
関係は、先側ブーム(14)及び加圧エア用剛性管(46)がそ
れぞれ外及び内の関係である場合だけでなく、それぞれ
内及び外の関係である場合も含む。また、先側ブーム(1
4)側のエア吐出口(48)は、先側ブーム(14)に一体に形成
されても、また、先側ブーム(14)に沿って取り付けられ
た通路管に設けられてもよい。
は、先側ブーム(14)及び加圧エア用剛性管(46)の入れ子
関係は、先側ブーム(14)及び加圧エア用剛性管(46)がそ
れぞれ外及び内の関係である場合だけでなく、それぞれ
内及び外の関係である場合も含む。また、先側ブーム(1
4)側のエア吐出口(48)は、先側ブーム(14)に一体に形成
されても、また、先側ブーム(14)に沿って取り付けられ
た通路管に設けられてもよい。
【0010】先側ブーム(14)は、元側ブーム(12)に沿っ
て配設されている加圧エア用剛性管(46)とは入れ子式の
関係になっているとともに、元側ブーム(12)にその延び
方向へ移動自在に支持されているので、先側ブーム(14)
は、加圧エア用剛性管(46)との入れ子関係を保持しつ
つ、元側ブーム(12)の延び方向へ元側ブーム(12)に対し
て相対移動し、これにより、エアサポート付きブーム装
置(10)全体の長さは変化する。また、先側ブーム(14)及
び加圧エア用剛性管(46)は、エアサポート付きブーム装
置(10)の長さに関係なく、入れ子関係を保持しているの
で、加圧エアが、加圧エア用剛性管(46)を介して先側ブ
ーム(14)内へ供給され、先側ブーム(14)側のエア吐出口
(48)から噴射される。このエアサポート付きブーム装置
(10)では、先側ブーム(14)側のエア吐出口(48)への加圧
エアの供給は、元側ブーム(12)に沿って配設される加圧
エア用剛性管(46)、及びその加圧エア用剛性管(46)と入
れ子関係の先側ブーム(14)を介して行われるので、折り
畳み式に比して自動化及び長さ調整が簡単である摺動式
ブーム装置をエアサポート付きブーム装置(10)として使
用できるとともに、摺動式ブーム装置において先側ブー
ム(14)側のエア吐出口(48)への加圧エアの供給のために
ホースを使用しないので、そのようなホースの採用に因
る種々の問題を克服できる。
て配設されている加圧エア用剛性管(46)とは入れ子式の
関係になっているとともに、元側ブーム(12)にその延び
方向へ移動自在に支持されているので、先側ブーム(14)
は、加圧エア用剛性管(46)との入れ子関係を保持しつ
つ、元側ブーム(12)の延び方向へ元側ブーム(12)に対し
て相対移動し、これにより、エアサポート付きブーム装
置(10)全体の長さは変化する。また、先側ブーム(14)及
び加圧エア用剛性管(46)は、エアサポート付きブーム装
置(10)の長さに関係なく、入れ子関係を保持しているの
で、加圧エアが、加圧エア用剛性管(46)を介して先側ブ
ーム(14)内へ供給され、先側ブーム(14)側のエア吐出口
(48)から噴射される。このエアサポート付きブーム装置
(10)では、先側ブーム(14)側のエア吐出口(48)への加圧
エアの供給は、元側ブーム(12)に沿って配設される加圧
エア用剛性管(46)、及びその加圧エア用剛性管(46)と入
れ子関係の先側ブーム(14)を介して行われるので、折り
畳み式に比して自動化及び長さ調整が簡単である摺動式
ブーム装置をエアサポート付きブーム装置(10)として使
用できるとともに、摺動式ブーム装置において先側ブー
ム(14)側のエア吐出口(48)への加圧エアの供給のために
ホースを使用しないので、そのようなホースの採用に因
る種々の問題を克服できる。
【0011】この発明の他のエアサポート付きブーム装
置(10)では、加圧エア用剛性管(46)から先側ブーム(14)
への加圧エアの供給は先側ブーム(14)内へ挿入されてい
る加圧エア用剛性管(46)の先端開口(60)を介して行われ
る。先端開口(60)は、元側ブーム(12)からの先側ブーム
(14)の引き込み時では、先側ブーム(14)の先端部の閉塞
部材(58)により閉じられる。
置(10)では、加圧エア用剛性管(46)から先側ブーム(14)
への加圧エアの供給は先側ブーム(14)内へ挿入されてい
る加圧エア用剛性管(46)の先端開口(60)を介して行われ
る。先端開口(60)は、元側ブーム(12)からの先側ブーム
(14)の引き込み時では、先側ブーム(14)の先端部の閉塞
部材(58)により閉じられる。
【0012】先側ブーム(14)が、元側ブーム(12)側への
引き込み位置にあるときでは、先側ブーム(14)の閉塞部
材(58)が加圧エア用剛性管(46)の先端開口(60)を閉鎖
し、加圧エア用剛性管(46)から先側ブーム(14)内への加
圧エアの供給は断たれる。一方、先側ブーム(14)が元側
ブーム(12)の先方へ移動開始するのに伴い、先側ブーム
(14)の閉塞部材(58)は、加圧エア用剛性管(46)の先端開
口(60)から遠ざかり、先端開口(60)の閉塞を解除する。
こうして、加圧エアが、加圧エア用剛性管(46)の先端開
口(60)を介して先側ブーム(14)内へ流入し、先側ブーム
(14)側のエア吐出口(48)へ供給される。このエアサポー
ト付きブーム装置(10)では、先側ブーム(14)の引き込み
時では、先側ブーム(14)内への加圧エアの供給が自動的
に中止されるので、作業者が、先側ブーム(14)への加圧
エアの供給の実施及び停止のために、一々コック等を操
作する手間を省略できる。
引き込み位置にあるときでは、先側ブーム(14)の閉塞部
材(58)が加圧エア用剛性管(46)の先端開口(60)を閉鎖
し、加圧エア用剛性管(46)から先側ブーム(14)内への加
圧エアの供給は断たれる。一方、先側ブーム(14)が元側
ブーム(12)の先方へ移動開始するのに伴い、先側ブーム
(14)の閉塞部材(58)は、加圧エア用剛性管(46)の先端開
口(60)から遠ざかり、先端開口(60)の閉塞を解除する。
こうして、加圧エアが、加圧エア用剛性管(46)の先端開
口(60)を介して先側ブーム(14)内へ流入し、先側ブーム
(14)側のエア吐出口(48)へ供給される。このエアサポー
ト付きブーム装置(10)では、先側ブーム(14)の引き込み
時では、先側ブーム(14)内への加圧エアの供給が自動的
に中止されるので、作業者が、先側ブーム(14)への加圧
エアの供給の実施及び停止のために、一々コック等を操
作する手間を省略できる。
【0013】この発明の他のエアサポート付きブーム装
置(10)によれば、加圧エア用剛性管(46)から先側ブーム
(14)への加圧エアの供給は先側ブーム(14)内へ挿入され
ている加圧エア用剛性管(46)の先端開口(60)を介して行
われる。エア吐出口(48)は先側ブーム(14)に一体に設け
られ、シール部材(54)は、加圧エア用剛性管(46)の先端
部に取り付けられ、加圧エア用剛性管(46)の外周と先側
ブーム(14)の内周との間に介在して、先側ブーム(14)内
を先側部分と元側部分とを相互に非連通にしている。
置(10)によれば、加圧エア用剛性管(46)から先側ブーム
(14)への加圧エアの供給は先側ブーム(14)内へ挿入され
ている加圧エア用剛性管(46)の先端開口(60)を介して行
われる。エア吐出口(48)は先側ブーム(14)に一体に設け
られ、シール部材(54)は、加圧エア用剛性管(46)の先端
部に取り付けられ、加圧エア用剛性管(46)の外周と先側
ブーム(14)の内周との間に介在して、先側ブーム(14)内
を先側部分と元側部分とを相互に非連通にしている。
【0014】シール部材(54)は、先側ブーム(1
4)と加圧エア用剛性管(46)との相対移動を許容し
つつ、先側ブーム(14)内を加圧エア用剛性管(4
6)の先端部より先側の部分と元側の部分とを相互に仕
切って、非連通状態に維持する。加圧エア用剛性管(4
6)の先端開口(60)からの加圧エアは、シール部材
(54)による先側ブーム(14)内の仕切りのため
に、加圧エア用剛性管(46)の先端部より先側の先側
ブーム(14)内の部分へのみ供給され、元側の先側ブ
ーム(14)内の部分へは供給されない。こうして、加
圧エア用剛性管(46)の先端部より先側の先側ブーム
(14)内の部分へ連通しているエア吐出口(48)の
みからエア吐出口(48)の噴射が行われる。このエア
サポート付きブーム装置(10)では、エアサポート付
きブーム装置(10)の任意の長さにおいて、加圧エア
用剛性管(46)の先端部より先側の先側ブーム(1
4)内の部分へ連通しているエア吐出口(48)のみか
ら加圧エアを噴射するようにして、エアサポート付きブ
ーム装置(10)の延び方向へ元側ブーム(12)及び
先側ブーム(14)の重複範囲にある先側ブーム(1
4)側のエア吐出口(48)からの加圧エアの噴射を自
動的に中止させることができる。
4)と加圧エア用剛性管(46)との相対移動を許容し
つつ、先側ブーム(14)内を加圧エア用剛性管(4
6)の先端部より先側の部分と元側の部分とを相互に仕
切って、非連通状態に維持する。加圧エア用剛性管(4
6)の先端開口(60)からの加圧エアは、シール部材
(54)による先側ブーム(14)内の仕切りのため
に、加圧エア用剛性管(46)の先端部より先側の先側
ブーム(14)内の部分へのみ供給され、元側の先側ブ
ーム(14)内の部分へは供給されない。こうして、加
圧エア用剛性管(46)の先端部より先側の先側ブーム
(14)内の部分へ連通しているエア吐出口(48)の
みからエア吐出口(48)の噴射が行われる。このエア
サポート付きブーム装置(10)では、エアサポート付
きブーム装置(10)の任意の長さにおいて、加圧エア
用剛性管(46)の先端部より先側の先側ブーム(1
4)内の部分へ連通しているエア吐出口(48)のみか
ら加圧エアを噴射するようにして、エアサポート付きブ
ーム装置(10)の延び方向へ元側ブーム(12)及び
先側ブーム(14)の重複範囲にある先側ブーム(1
4)側のエア吐出口(48)からの加圧エアの噴射を自
動的に中止させることができる。
【0015】この発明のエアサポート付きブーム装置(1
0)によれば、エア吐出口(48)は、縦断面が凸状で横断面
が偏平状の凸状壁部(64)の先端部にドリル孔(48)として
穿設されている。
0)によれば、エア吐出口(48)は、縦断面が凸状で横断面
が偏平状の凸状壁部(64)の先端部にドリル孔(48)として
穿設されている。
【0016】凸状壁部(64)の先端部にドリル(66)の円形
横断面の先端部を押圧しつつ、ドリル(66)が凸状壁部(6
4)を貫通しない程度で押込みを止めて、凸状壁部(64)の
先端部にドリル孔(48)を形成すると、このドリル孔(4
8)、すなわちエア吐出口(48)は、ドリル(66)の円形横断
面にもかかわらず、長孔状に形成される。エア吐出口(4
8)からの加圧エアの噴射は、放射状よりも帯状に噴射さ
れた方が、散布液の噴霧のドリフト防止の効果が高い。
このエアサポート付きブーム装置(10)では、ドリフト防
止に都合の良い長孔状エア吐出口(48)を簡単に製作する
ことができる。
横断面の先端部を押圧しつつ、ドリル(66)が凸状壁部(6
4)を貫通しない程度で押込みを止めて、凸状壁部(64)の
先端部にドリル孔(48)を形成すると、このドリル孔(4
8)、すなわちエア吐出口(48)は、ドリル(66)の円形横断
面にもかかわらず、長孔状に形成される。エア吐出口(4
8)からの加圧エアの噴射は、放射状よりも帯状に噴射さ
れた方が、散布液の噴霧のドリフト防止の効果が高い。
このエアサポート付きブーム装置(10)では、ドリフト防
止に都合の良い長孔状エア吐出口(48)を簡単に製作する
ことができる。
【0017】この発明の他のエアサポート付きブーム装
置(10)によれば、元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)に
沿って延びる直線状管(30,32)は、横断面方向に部分的
に元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)に埋め込まれつ
つ、元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)に着脱自在に装
着され、噴霧用ノズル(34,35)は直線状管(30,32)に取り
付けられている。
置(10)によれば、元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)に
沿って延びる直線状管(30,32)は、横断面方向に部分的
に元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)に埋め込まれつ
つ、元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)に着脱自在に装
着され、噴霧用ノズル(34,35)は直線状管(30,32)に取り
付けられている。
【0018】直線状管(30,32)は、横断面を部分的に元
側ブーム(12)及び先側ブーム(14)に埋め込まれて、元側
ブーム(12)及び先側ブーム(14)に装着されることによ
り、元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)と直線状管(30,
32)とは、一体感が高まって、美観が増大するととも
に、全体の配置スペースを減少できる。また、直線状管
(30,32)は、散布液に因る腐蝕等により、適宜保守する
必要があるが、元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)から
適宜分離して、保守性を高めることができる。
側ブーム(12)及び先側ブーム(14)に埋め込まれて、元側
ブーム(12)及び先側ブーム(14)に装着されることによ
り、元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)と直線状管(30,
32)とは、一体感が高まって、美観が増大するととも
に、全体の配置スペースを減少できる。また、直線状管
(30,32)は、散布液に因る腐蝕等により、適宜保守する
必要があるが、元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)から
適宜分離して、保守性を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明を
説明する。図8はブームスプレーヤ72を装着されている
農業用トラクタ70の全体を概略的に示す平面図である。
ブームスプレーヤ72は、農業用トラクタ70の後部に三点
リンクを介して着脱自在に装着され、加圧エア生成用の
送風機74を装備する。センタブーム管76は、高さを固定
又は調整自在にブームスプレーヤ本体78の後部に配設さ
れ、左右水平方向へ延びている。エアサポート付きブー
ム装置10は、センタブーム管76より側方へ水平に突出す
るように、基端側をセンタブーム管76の一端側に結合さ
れる。送風機74からの加圧空気は、蛇腹管80を介してセ
ンタブーム管76内へ導入され、センタブーム管76内を経
てエアサポート付きブーム装置10の蛇腹管42,44内へ供
給される。
説明する。図8はブームスプレーヤ72を装着されている
農業用トラクタ70の全体を概略的に示す平面図である。
ブームスプレーヤ72は、農業用トラクタ70の後部に三点
リンクを介して着脱自在に装着され、加圧エア生成用の
送風機74を装備する。センタブーム管76は、高さを固定
又は調整自在にブームスプレーヤ本体78の後部に配設さ
れ、左右水平方向へ延びている。エアサポート付きブー
ム装置10は、センタブーム管76より側方へ水平に突出す
るように、基端側をセンタブーム管76の一端側に結合さ
れる。送風機74からの加圧空気は、蛇腹管80を介してセ
ンタブーム管76内へ導入され、センタブーム管76内を経
てエアサポート付きブーム装置10の蛇腹管42,44内へ供
給される。
【0020】図1は縮小時のエアサポート付きブーム装
置10の平面図、図2は伸長時のエアサポート付きブーム
装置10の正面図である。図1及び図2において、図面の
横幅寸法の縮小のため、エアサポート付きブーム装置10
は、その中間点(分断線の位置)で分断され、左右の部
分を段違いで示しており、実際は直線状に延びている。
エアサポート付きブーム装置10は、エアサポート付きブ
ーム装置10の延び方向へ移動自在にエアサポート付きブ
ーム装置10の幅方向へ相互に部分的に嵌合している元ブ
ームパイプ12及び先ブームパイプ14を装備している。元
ブームパイプ12は、ブームスプレーヤの後部のフレーム
に固定又は高さ方向へ移動自在に支持されている。基端
側案内ローラ16は、元ブームパイプ12の内周面を転動自
在になるように、先ブームパイプ14の基端部において上
下に回転自在に取り付けられている。先端側案内ローラ
18は、先ブームパイプ14を上下から間に挟むように、元
ブームパイプ12の先端部の上下に回転自在に取り付けら
れ、先ブームパイプ14のレール部20(図4)の上下の面
を転動自在になっている。先ブームパイプ14は、基端側
案内ローラ16及び先端側案内ローラ18の転動により、元
ブームパイプ12の延び方向へ元ブームパイプ12に対して
相対移動する。基端側ワイヤローラ22及び先端側ワイヤ
ローラ24は、元ブームパイプ12の基端部及び先端部にそ
れぞれ取り付けられ、ワイヤ26を掛けられる。正逆転自
在のモータ28は、元ブームパイプ12に取り付けられて、
基端側ワイヤローラ22を回転駆動する。ワイヤ26の所定
個所は先ブームパイプ14の長手方向所定部位に固定され
ており、モータ28による基端側ワイヤローラ22の回転に
より、ワイヤ26が基端側ワイヤローラ22及び先端側ワイ
ヤローラ24の周りを周回し、先ブームパイプ14は、ワイ
ヤ26により連行されて、元ブームパイプ12の延び方向へ
元ブームパイプ12に対して移動する。
置10の平面図、図2は伸長時のエアサポート付きブーム
装置10の正面図である。図1及び図2において、図面の
横幅寸法の縮小のため、エアサポート付きブーム装置10
は、その中間点(分断線の位置)で分断され、左右の部
分を段違いで示しており、実際は直線状に延びている。
エアサポート付きブーム装置10は、エアサポート付きブ
ーム装置10の延び方向へ移動自在にエアサポート付きブ
ーム装置10の幅方向へ相互に部分的に嵌合している元ブ
ームパイプ12及び先ブームパイプ14を装備している。元
ブームパイプ12は、ブームスプレーヤの後部のフレーム
に固定又は高さ方向へ移動自在に支持されている。基端
側案内ローラ16は、元ブームパイプ12の内周面を転動自
在になるように、先ブームパイプ14の基端部において上
下に回転自在に取り付けられている。先端側案内ローラ
18は、先ブームパイプ14を上下から間に挟むように、元
ブームパイプ12の先端部の上下に回転自在に取り付けら
れ、先ブームパイプ14のレール部20(図4)の上下の面
を転動自在になっている。先ブームパイプ14は、基端側
案内ローラ16及び先端側案内ローラ18の転動により、元
ブームパイプ12の延び方向へ元ブームパイプ12に対して
相対移動する。基端側ワイヤローラ22及び先端側ワイヤ
ローラ24は、元ブームパイプ12の基端部及び先端部にそ
れぞれ取り付けられ、ワイヤ26を掛けられる。正逆転自
在のモータ28は、元ブームパイプ12に取り付けられて、
基端側ワイヤローラ22を回転駆動する。ワイヤ26の所定
個所は先ブームパイプ14の長手方向所定部位に固定され
ており、モータ28による基端側ワイヤローラ22の回転に
より、ワイヤ26が基端側ワイヤローラ22及び先端側ワイ
ヤローラ24の周りを周回し、先ブームパイプ14は、ワイ
ヤ26により連行されて、元ブームパイプ12の延び方向へ
元ブームパイプ12に対して移動する。
【0021】図3及び図4はそれぞれエアサポート付き
ブーム装置10の縮小時におけるエアサポート付きブーム
装置10の基端部及び先端部の横断面図である。直線状散
布液管30,32は、それぞれ元ブームパイプ12及び先ブー
ムパイプ14に沿って延び、元ブームパイプ12及び先ブー
ムパイプ14の下面の横断面ほぼ半円形の溝内へほぼ上半
部を嵌入されている。噴霧用ノズル34,35は、それぞれ
元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14の下面側にほぼ
等間隔で配列され、噴霧用ノズル34,35の位置に対応し
て穿設されている直線状散布液管30,32の連通孔に連通
するように、直線状散布液管30,32を元ブームパイプ12
及び先ブームパイプ14との間に挟んで、元ブームパイプ
12及び先ブームパイプ14の下面側に当てられ、元ブーム
パイプ12へのボルト締めにより直線状散布液管30,32を
元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14に着脱自在に装
着する。噴霧用ノズル35は、被操作レバー37により開閉
操作される自動開閉コック36を備えている。元ブームパ
イプ12の先端からの先ブームパイプ14の繰り出し及び元
ブームパイプ12への先ブームパイプ14の繰り入れに伴
い、被操作レバー37が元ブームパイプ12の先端部の操作
部材としての所定突起との当接により回転操作され、自
動開閉コック36の開閉を切替えられる。こうして、先ブ
ームパイプ14の噴霧用ノズル35では、元ブームパイプ12
から繰り出されている先ブームパイプ14の部分にある噴
霧用ノズル35のみが、自動開閉コック36を開かれて、散
布液を噴射するとともに、元ブームパイプ12の延び方向
へ元ブームパイプ12と重複する先ブームパイプ14の部分
にある噴霧用ノズル35は、自動開閉コック36を閉じられ
て、散布液の噴射を中止するようになっている。コイル
チューブ38(図2)は、元ブームパイプ12の基端部の上
面に突設されているステー40に基端側を固定され、ポン
プ(図示せず)からの散布液は、直線状散布液管30及び
直線状散布液管32へ並列で供給され、直線状散布液管32
へはコイルチューブ38を経由して供給される。
ブーム装置10の縮小時におけるエアサポート付きブーム
装置10の基端部及び先端部の横断面図である。直線状散
布液管30,32は、それぞれ元ブームパイプ12及び先ブー
ムパイプ14に沿って延び、元ブームパイプ12及び先ブー
ムパイプ14の下面の横断面ほぼ半円形の溝内へほぼ上半
部を嵌入されている。噴霧用ノズル34,35は、それぞれ
元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14の下面側にほぼ
等間隔で配列され、噴霧用ノズル34,35の位置に対応し
て穿設されている直線状散布液管30,32の連通孔に連通
するように、直線状散布液管30,32を元ブームパイプ12
及び先ブームパイプ14との間に挟んで、元ブームパイプ
12及び先ブームパイプ14の下面側に当てられ、元ブーム
パイプ12へのボルト締めにより直線状散布液管30,32を
元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14に着脱自在に装
着する。噴霧用ノズル35は、被操作レバー37により開閉
操作される自動開閉コック36を備えている。元ブームパ
イプ12の先端からの先ブームパイプ14の繰り出し及び元
ブームパイプ12への先ブームパイプ14の繰り入れに伴
い、被操作レバー37が元ブームパイプ12の先端部の操作
部材としての所定突起との当接により回転操作され、自
動開閉コック36の開閉を切替えられる。こうして、先ブ
ームパイプ14の噴霧用ノズル35では、元ブームパイプ12
から繰り出されている先ブームパイプ14の部分にある噴
霧用ノズル35のみが、自動開閉コック36を開かれて、散
布液を噴射するとともに、元ブームパイプ12の延び方向
へ元ブームパイプ12と重複する先ブームパイプ14の部分
にある噴霧用ノズル35は、自動開閉コック36を閉じられ
て、散布液の噴射を中止するようになっている。コイル
チューブ38(図2)は、元ブームパイプ12の基端部の上
面に突設されているステー40に基端側を固定され、ポン
プ(図示せず)からの散布液は、直線状散布液管30及び
直線状散布液管32へ並列で供給され、直線状散布液管32
へはコイルチューブ38を経由して供給される。
【0022】剛性丸管46は、基端部を元ブームパイプ12
の基端部の側壁に固定され、先端側は先ブームパイプ14
内へ嵌入して、元ブームパイプ12の延び方向へ摺動自在
に支持されている。加圧エア用蛇腹管42,44は、先端側
を元ブームパイプ12及び剛性丸管46の基端部へ接続さ
れ、センタブーム管76を経てブームスプレーヤ本体78の
送風機74より送られて来る加圧エアを元ブームパイプ12
及び剛性丸管46へ供給する。エア吐出口48は、後述の図
7のように、元ブームパイプ12の延び方向へ長い長孔状
に形成され、各噴霧用ノズル34,35をエアサポート付き
ブーム装置10の幅方向両側から挟むように、元ブームパ
イプ12及び先ブームパイプ14の下面に穿設される。元ブ
ームパイプ12及び先ブームパイプ14は、先端側を閉塞さ
れており、内側には密閉された元ブーム内空間50及び先
ブーム内空間52を備え、元ブームパイプ12及び先ブーム
パイプ14の各エア吐出口48はそれぞれ元ブーム内空間50
及び先ブーム内空間52へ連通している。パッキン54は、
剛性丸管46の先端部外周に固着され、先ブーム内空間52
を剛性丸管46の先端部より先側の部分と元側部分とに仕
切りつつ、相互に非連通にさせている。
の基端部の側壁に固定され、先端側は先ブームパイプ14
内へ嵌入して、元ブームパイプ12の延び方向へ摺動自在
に支持されている。加圧エア用蛇腹管42,44は、先端側
を元ブームパイプ12及び剛性丸管46の基端部へ接続さ
れ、センタブーム管76を経てブームスプレーヤ本体78の
送風機74より送られて来る加圧エアを元ブームパイプ12
及び剛性丸管46へ供給する。エア吐出口48は、後述の図
7のように、元ブームパイプ12の延び方向へ長い長孔状
に形成され、各噴霧用ノズル34,35をエアサポート付き
ブーム装置10の幅方向両側から挟むように、元ブームパ
イプ12及び先ブームパイプ14の下面に穿設される。元ブ
ームパイプ12及び先ブームパイプ14は、先端側を閉塞さ
れており、内側には密閉された元ブーム内空間50及び先
ブーム内空間52を備え、元ブームパイプ12及び先ブーム
パイプ14の各エア吐出口48はそれぞれ元ブーム内空間50
及び先ブーム内空間52へ連通している。パッキン54は、
剛性丸管46の先端部外周に固着され、先ブーム内空間52
を剛性丸管46の先端部より先側の部分と元側部分とに仕
切りつつ、相互に非連通にさせている。
【0023】図1及び図2において、1対のストッパ56
は、元ブームパイプ12の先端部に突設されている左右水
平方向外向きの1対のストッパ57と対峙して、左右水平
方向内向きで先ブームパイプ14の先端部及び基端部に突
設されている。ストッパ56,57は、相互の当接により、
エアサポート付きブーム装置10の縮小位置及び伸長位置
を規制する。内面シール付きキャップ58は、先ブームパ
イプ14の先端を閉塞するとともに、内面側にシール部を
備えている。剛性丸管46の先端開口60は、エアサポート
付きブーム装置10の縮小時では、内面シール付きキャッ
プ58のシール部に圧着して、閉鎖され、エアサポート付
きブーム装置10の伸長に伴い、内面シール付きキャップ
58から離れて、圧着を解除されて、先ブーム内空間52へ
開口する。
は、元ブームパイプ12の先端部に突設されている左右水
平方向外向きの1対のストッパ57と対峙して、左右水平
方向内向きで先ブームパイプ14の先端部及び基端部に突
設されている。ストッパ56,57は、相互の当接により、
エアサポート付きブーム装置10の縮小位置及び伸長位置
を規制する。内面シール付きキャップ58は、先ブームパ
イプ14の先端を閉塞するとともに、内面側にシール部を
備えている。剛性丸管46の先端開口60は、エアサポート
付きブーム装置10の縮小時では、内面シール付きキャッ
プ58のシール部に圧着して、閉鎖され、エアサポート付
きブーム装置10の伸長に伴い、内面シール付きキャップ
58から離れて、圧着を解除されて、先ブーム内空間52へ
開口する。
【0024】モータ28の一方方向の回転に伴い、ワイヤ
26が基端側ワイヤローラ22及び先端側ワイヤローラ24の
周りを一方向へ周回し、先ブームパイプ14は、ワイヤ26
により連行されて、元ブームパイプ12から元ブームパイ
プ12の先方へ繰り出されていく。噴霧用ノズル35の被操
作レバー37は、元ブームパイプ12の先端部を通過する
際、元ブームパイプ12側の操作部材としての突起により
回転操作され、閉から開へ切替えられる。こうして、元
ブームパイプ12から先方へ繰り出されている範囲の先ブ
ームパイプ14の噴霧用ノズル35の自動開閉コック36のみ
が開かれる。圧送ポンプからの散布液は、直線状散布液
管30へ、及びコイルチューブ38を介して直線状散布液管
32へ供給され、全部の噴霧用ノズル34、及び元ブームパ
イプ12から先方へ繰り出されている範囲の先ブームパイ
プ14の噴霧用ノズル35のみから下方へ噴射される。
26が基端側ワイヤローラ22及び先端側ワイヤローラ24の
周りを一方向へ周回し、先ブームパイプ14は、ワイヤ26
により連行されて、元ブームパイプ12から元ブームパイ
プ12の先方へ繰り出されていく。噴霧用ノズル35の被操
作レバー37は、元ブームパイプ12の先端部を通過する
際、元ブームパイプ12側の操作部材としての突起により
回転操作され、閉から開へ切替えられる。こうして、元
ブームパイプ12から先方へ繰り出されている範囲の先ブ
ームパイプ14の噴霧用ノズル35の自動開閉コック36のみ
が開かれる。圧送ポンプからの散布液は、直線状散布液
管30へ、及びコイルチューブ38を介して直線状散布液管
32へ供給され、全部の噴霧用ノズル34、及び元ブームパ
イプ12から先方へ繰り出されている範囲の先ブームパイ
プ14の噴霧用ノズル35のみから下方へ噴射される。
【0025】一方、エアタンクからの加圧エアは、加圧
エア用蛇腹管42を介して元ブームパイプ12の元ブーム内
空間50へ供給されるとともに、加圧エア用蛇腹管44を介
して剛性丸管46へ供給される。剛性丸管46へ供給された
加圧エアは、剛性丸管46の先端開口60からパッキン54よ
り先側の先ブームパイプ14の先ブーム内空間52の部分へ
供給されるが、先ブーム内空間52より元側の先ブーム内
空間52の部分へは供給されない。したがって、元ブーム
パイプ12の全部のエア吐出口48と、元ブームパイプ12か
ら繰り出されている先ブームパイプ14の範囲のエア吐出
口48とから加圧エアが噴射される。噴霧用ノズル34,35
からの散布液の噴霧は、各噴霧用ノズル34,35に対して
エアサポート付きブーム装置10の幅方向両側のエア吐出
口48からの加圧エアの噴射流によりドリフトを防止され
る。
エア用蛇腹管42を介して元ブームパイプ12の元ブーム内
空間50へ供給されるとともに、加圧エア用蛇腹管44を介
して剛性丸管46へ供給される。剛性丸管46へ供給された
加圧エアは、剛性丸管46の先端開口60からパッキン54よ
り先側の先ブームパイプ14の先ブーム内空間52の部分へ
供給されるが、先ブーム内空間52より元側の先ブーム内
空間52の部分へは供給されない。したがって、元ブーム
パイプ12の全部のエア吐出口48と、元ブームパイプ12か
ら繰り出されている先ブームパイプ14の範囲のエア吐出
口48とから加圧エアが噴射される。噴霧用ノズル34,35
からの散布液の噴霧は、各噴霧用ノズル34,35に対して
エアサポート付きブーム装置10の幅方向両側のエア吐出
口48からの加圧エアの噴射流によりドリフトを防止され
る。
【0026】こうして、エアサポート付きブーム装置10
の任意の長さにおいて、エアサポート付きブーム装置10
の延び方向へ元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14の
重複範囲の噴霧用ノズル35を除く噴霧用ノズル34,35及
びエア吐出口48からそれぞれ散布液及び加圧エアが噴射
される。エア吐出口48からの加圧エアは、噴霧用ノズル
34,35からの噴霧を風に対して遮断して、噴霧のドリフ
トを防止する。
の任意の長さにおいて、エアサポート付きブーム装置10
の延び方向へ元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14の
重複範囲の噴霧用ノズル35を除く噴霧用ノズル34,35及
びエア吐出口48からそれぞれ散布液及び加圧エアが噴射
される。エア吐出口48からの加圧エアは、噴霧用ノズル
34,35からの噴霧を風に対して遮断して、噴霧のドリフ
トを防止する。
【0027】モータ28の他方向への回転では、先ブーム
パイプ14は、ワイヤ26の他方向の周回に伴って元ブーム
パイプ12内へ繰り入れられて行き、噴霧用ノズル35は、
元ブームパイプ12内へ繰り入れられて行く際、被操作レ
バー37を操作されて、自動開閉コック36を閉位置にさ
れ、噴霧用ノズル35の内、元ブームパイプ12内へ繰り入
れられた先ブームパイプ14の範囲の噴霧用ノズル35は散
布液の噴射を中止される。エアサポート付きブーム装置
10が縮小位置に達すると、先ブームパイプ14の先端の内
面シール付きキャップ58のシール部が、剛性丸管46の先
端開口60に圧着して、それを閉塞し、先端開口60から先
ブームパイプ14の先ブーム内空間52への加圧エアの供給
が自動的に停止する。
パイプ14は、ワイヤ26の他方向の周回に伴って元ブーム
パイプ12内へ繰り入れられて行き、噴霧用ノズル35は、
元ブームパイプ12内へ繰り入れられて行く際、被操作レ
バー37を操作されて、自動開閉コック36を閉位置にさ
れ、噴霧用ノズル35の内、元ブームパイプ12内へ繰り入
れられた先ブームパイプ14の範囲の噴霧用ノズル35は散
布液の噴射を中止される。エアサポート付きブーム装置
10が縮小位置に達すると、先ブームパイプ14の先端の内
面シール付きキャップ58のシール部が、剛性丸管46の先
端開口60に圧着して、それを閉塞し、先端開口60から先
ブームパイプ14の先ブーム内空間52への加圧エアの供給
が自動的に停止する。
【0028】図5はエア吐出口48製作前の元ブームパイ
プ12及び先ブームパイプ14の垂直断面図、図6は図5の
凸状壁部64を斜め下方から見た斜視図、図7はエア吐出
口48の形状を示している。凸状壁部64は、元ブームパイ
プ12及び先ブームパイプ14の下面においてそれらの幅方
向に対称に形成され、元ブームパイプ12及び先ブームパ
イプ14の垂直断面図(図5)では凸状になっている。凸
状壁部64は、また、元ブームパイプ12及び先ブームパイ
プ14の延び方向へ長くなっている(図6)。図5のよう
に、円形横断面の電気ドリル66の先端部を、凸状壁部64
の先端部に凸状壁部64の中心方向へ押し付けて、作動さ
せ、凸状壁部64を貫通することなく、途中で穿設を中止
することにより、凸状壁部64の先端部か部分的に削除さ
れ、図7のような長孔状のエア吐出口48が凸状壁部64の
先端に形成される。長孔のエア吐出口48の長手方向は元
ブームパイプ12及び先ブームパイプ14の延び方向に一致
し、この結果、エア吐出口48からの加圧エアの噴射流
は、放射状にならず、元ブームパイプ12及び先ブームパ
イプ14の延び方向へ長い帯状となることにより、噴霧用
ノズル34,35からの噴霧のドリフト防止効果を高めるこ
とができる。
プ12及び先ブームパイプ14の垂直断面図、図6は図5の
凸状壁部64を斜め下方から見た斜視図、図7はエア吐出
口48の形状を示している。凸状壁部64は、元ブームパイ
プ12及び先ブームパイプ14の下面においてそれらの幅方
向に対称に形成され、元ブームパイプ12及び先ブームパ
イプ14の垂直断面図(図5)では凸状になっている。凸
状壁部64は、また、元ブームパイプ12及び先ブームパイ
プ14の延び方向へ長くなっている(図6)。図5のよう
に、円形横断面の電気ドリル66の先端部を、凸状壁部64
の先端部に凸状壁部64の中心方向へ押し付けて、作動さ
せ、凸状壁部64を貫通することなく、途中で穿設を中止
することにより、凸状壁部64の先端部か部分的に削除さ
れ、図7のような長孔状のエア吐出口48が凸状壁部64の
先端に形成される。長孔のエア吐出口48の長手方向は元
ブームパイプ12及び先ブームパイプ14の延び方向に一致
し、この結果、エア吐出口48からの加圧エアの噴射流
は、放射状にならず、元ブームパイプ12及び先ブームパ
イプ14の延び方向へ長い帯状となることにより、噴霧用
ノズル34,35からの噴霧のドリフト防止効果を高めるこ
とができる。
【0029】直線状散布液管30の保守が必要なときに
は、元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14へ噴霧用ノ
ズル34,35を締着させているボルト(図示せず)を緩め
て、元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14から噴霧用
ノズル34,35を取外し、直線状散布液管30,32を元ブー
ムパイプ12及び先ブームパイプ14から分離する。
は、元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14へ噴霧用ノ
ズル34,35を締着させているボルト(図示せず)を緩め
て、元ブームパイプ12及び先ブームパイプ14から噴霧用
ノズル34,35を取外し、直線状散布液管30,32を元ブー
ムパイプ12及び先ブームパイプ14から分離する。
【図1】縮小時のエアサポート付きブーム装置の平面図
である。
である。
【図2】伸長時のエアサポート付きブーム装置の正面図
である。
である。
【図3】エアサポート付きブーム装置の縮小時における
エアサポート付きブーム装置の基端部の横断面図であ
る。
エアサポート付きブーム装置の基端部の横断面図であ
る。
【図4】エアサポート付きブーム装置の縮小時における
エアサポート付きブーム装置の先端部の横断面図であ
る。
エアサポート付きブーム装置の先端部の横断面図であ
る。
【図5】エア吐出口製作前の元ブームパイプ及び先ブー
ムパイプの垂直断面図である。
ムパイプの垂直断面図である。
【図6】図5の凸状壁部を斜め下方から見た斜視図であ
る。
る。
【図7】エア吐出口の形状を示している図である。
【図8】ブームスプレーヤを装着されている農業用トラ
クタの全体を概略的に示す平面図である。
クタの全体を概略的に示す平面図である。
10 エアサポート付きブーム装置(エアサポート付
きブーム装置) 12 元ブームパイプ(元側ブーム) 14 先ブームパイプ(先側ブーム) 30,32 直線状散布液管(直線状管) 34,35 噴霧用ノズル(噴霧用ノズル) 46 剛性丸管(加圧エア用剛性管) 48 エア吐出口(ドリル孔) 54 パッキン(シール部材) 58 内面シール付きキャップ(閉塞部材) 60 先端開口 64 凸状壁部 66 電気ドリル(ドリル)
きブーム装置) 12 元ブームパイプ(元側ブーム) 14 先ブームパイプ(先側ブーム) 30,32 直線状散布液管(直線状管) 34,35 噴霧用ノズル(噴霧用ノズル) 46 剛性丸管(加圧エア用剛性管) 48 エア吐出口(ドリル孔) 54 パッキン(シール部材) 58 内面シール付きキャップ(閉塞部材) 60 先端開口 64 凸状壁部 66 電気ドリル(ドリル)
Claims (5)
- 【請求項1】 噴霧用ノズル(34,35)及びエア吐出口(4
8)が元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)に沿って装備さ
れ、前記噴霧用ノズル(34,35)からの散布液と共に前記
エア吐出口(48)からのエアが噴射されるエアサポート付
きブーム装置(10)において、 前記先側ブーム(14)が前記元側ブーム(12)にその延び方
向へ移動自在に支持され、加 圧エア用剛性管(46)が、前記元側ブーム(12)に沿って
配設され、かつ前記先側ブーム(14)と入れ子関係になっ
ており、 前記加圧エア用剛性管(46)の基端部は前記元側ブーム(1
2)の基端部に取り付けられており、 加圧エアが、前記元側ブーム(12)を経て前記元側ブーム
(12)側の前記エア吐出口(48)へ供給されるとともに、前
記加圧エア用剛性管(46)を介し、さらに前記先側ブーム
(14)を経て前記先側ブーム(14)側の前記エア吐出口(48)
へ供給されるようになっており、そして、 前記加圧エア用剛性管(46)と先側ブーム(14)との間に設
けられたシール部材(54)によって、前記加圧エア用剛性
管(46)と先側ブーム(14)との重複範囲における前記先側
ブーム(14)側のエア吐出口(48)からの加圧エアの噴射が
行われないように構成されたことを特徴とするエアサポ
ート付きブーム装置。 - 【請求項2】 前記加圧エア用剛性管(46)から前記先側
ブーム(14)への加圧エアの供給は前記先側ブーム(14)内
へ挿入されている前記加圧エア用剛性管(46)の先端開口
(60)を介して行われ、前記先端開口(60)は、前記元側ブ
ーム(12)からの前記先側ブーム(14)の引き込み時では、
前記先側ブーム(14)の先端部の閉塞部材(58)により閉じ
られることを特徴とする請求項1記載のエアサポート付
きブーム装置。 - 【請求項3】 前記加圧エア用剛性管(46)から前記先側
ブーム(14)への加圧エアの供給は前記先側ブーム(14)内
へ挿入されている前記加圧エア用剛性管(46)の先端開口
(60)を介して行われ、前記先側ブーム(14)側のエア吐出
口(48)は前記先側ブーム(14)に一体に設けられ、前記シ
ール部材(54)は、前記加圧エア用剛性管(46)の先端部に
取り付けられ、前記加圧エア用剛性管(46)の外周と前記
先側ブーム(14)の内周との間に介在して、前記先側ブー
ム(14)内を先側部分と元側部分とを相互に非連通にして
いることを特徴とする請求項1又は2記載のエアサポー
ト付きブーム装置。 - 【請求項4】 前記エア吐出口(48)は、前記元側ブーム
(12)及び先側ブーム(14)の延び方向に長く、外側に凸ん
だ凸状壁部(64)の先端部にドリル孔(48)として穿設され
た、前記元側ブーム(12)及び先側ブーム(14)の延び方向
に長い長孔状のものであることを特徴とする請求項2又
は3記載のエアサポート付きブーム装置。 - 【請求項5】 前記元側ブーム(12)及び前記先側ブーム
(14)に沿って延びる直線状管(30,32)が、横断面方向に
部分的に前記元側ブーム(12)及び前記先側ブーム(14)に
埋め込まれつつ、前記元側ブーム(12)及び前記先側ブー
ム(14)に着脱自在に装着され、前記噴霧用ノズル(34,3
5)は前記直線状管(30,32)に取り付けられていることを
特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエアサポー
ト付きブーム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13414996A JP3423836B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | エアサポート付きブーム装置 |
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JP13414996A JP3423836B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | エアサポート付きブーム装置 |
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JP2002371775A Division JP3821292B2 (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | ブーム装置 |
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Family Applications (1)
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JP13414996A Expired - Fee Related JP3423836B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | エアサポート付きブーム装置 |
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Country | Link |
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-
1996
- 1996-05-02 JP JP13414996A patent/JP3423836B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09294949A (ja) | 1997-11-18 |
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