JP3423195B2 - 時計用装飾体揺動機構 - Google Patents

時計用装飾体揺動機構

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JP3423195B2
JP3423195B2 JP20400597A JP20400597A JP3423195B2 JP 3423195 B2 JP3423195 B2 JP 3423195B2 JP 20400597 A JP20400597 A JP 20400597A JP 20400597 A JP20400597 A JP 20400597A JP 3423195 B2 JP3423195 B2 JP 3423195B2
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俊之 村田
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リズム時計工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計体に組み込む
装飾体に関し、詳しくは、装飾体を揺動させるための機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、置き時計や掛け時計などにも、正
時毎に作動する装飾体を組み込むことが多くなってき
た。この装飾体では、揺動又は往復運動による動きをさ
せるものや、回転運動による動きをさせるものがある。
【0003】そして、揺動運動を行わせる装飾体の駆動
機構としては、支点を中心に揺動する揺動棒や揺動杆を
設け、この揺動棒などに永久磁石を取り付け、この永久
磁石に反発力を与える電磁石を時計体の固定部分に設
け、電磁石に間歇的に電流を流す機構を用いるものがあ
った。又、揺動中心とする支点により支持された揺動棒
などの軸線方向に沿って長穴を設けておき、この長穴に
偏心ピンを挿入し、偏心ピンの回転運動に合わせて揺動
棒を揺動させるものや、偏心ピン又は偏心カムの回転軌
跡の一部を揺動棒などの端部と重ね、偏心ピン又は偏心
カムに回転運動をさせて揺動棒などの端部を持ち上げた
後、揺動棒などの端部から偏心ピン又は偏心カムを外す
こととし、端部を持ち上げることを繰り返すように偏心
ピン又は偏心カムを揺動棒などの端部に係合離脱させる
ものもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】揺動棒などに磁石を取
り付け、電磁石に電流を流す揺動機構は、揺動棒などの
可動部材と駆動回路や電磁コイルを時計体に組み込むこ
とを行い、更に永久磁石の取り付けを行うため、部品点
数が多く、又、組み立て作業の手数が多くなるため、単
純な作業による組み立てや短時間での組み立てが困難で
あった。
【0005】又、揺動棒などに長穴を設け、偏心ピンを
用いて揺動させる機構や偏心ピン又は偏心カムを揺動棒
などの端部と係合離脱させる機構では、揺動棒や偏心ピ
ン又は偏心カムが見える場合は揺動棒や偏心ピン又は偏
心カムなどを装飾体の一部とするように飾りを付設する
細工が必要であり、飾りを揺動棒や偏心ピン又は偏心カ
ムなどに付設しない場合は、揺動棒や偏心ピンなどを見
えない位置に配置することが必要となる場合が有り、組
み立てに手数を要するのみでなく、装飾体を有する時計
体の設計及び製造を複雑とする欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸とした支持
ピンを中心に回動可能とした回動体及び回動体と同軸と
して回転可能とした回転カムを設け、回転カムを回動体
の方向に付勢する弾性体を設け、回動体の側面又は回転
カムの側面の一方に接触突起を設け、回動体の側面又は
回転カムの側面の他方に接触突起と係合する係合部を設
けると共に、回動体から外周方向に突出する係止突起を
設け、時計体の固定部に係止突起の移動範囲を規制する
係止体を設けると共に、回動体を一定の姿勢に保つよう
に付勢する復元手段を有する時計用装飾体の揺動機構と
する。
【0007】このように、回動体の側面又は回転カムの
側面の一方に接触突起を設け、他方に係合部を設けるこ
とにより、接触突起が係合部と接触係合したとき、回転
カムと同軸とした回動体に回転カムの回転を伝達するこ
とができる。そして、係止突起が係止体に接触して回動
体の回転を停止させ、接触突起と係合部との係合が外れ
たとき、復元手段により回動体を一定の姿勢に保つよう
に付勢している故、回動体を元の姿勢に戻すように復帰
回転させることができる。
【0008】更に、一つの軸上に回動体と回転カムを配
置している故、回転カムの回転運動を回動体の回動運動
に変換するに際し、回転運動を行う回転カムと回動運動
を行う回動体とを同軸として配置し、回転カムや回動体
を狭い空間に配置することができる。そして、回動体に
棒状体を取り付けることにより、棒状体を揺動させるこ
とができる。
【0009】又、本発明は、軸とした支持ピンを中心に
回動可能とした回動体及び遊動カム体を設け、回動体や
遊動カム体と同軸とする回転カムを遊動カム体の側方に
配置し、遊動カム体を回転カムの方向に付勢する弾性体
を設け、遊動カム体の側面又は回転カムの側面の一方に
接触突起を設け、遊動カム体の側面又は回転カムの側面
の他方に接触突起と係合する係合部を設けると共に、回
動体から外周方向に突出する係止突起を設け、時計体の
固定部に係止突起の移動範囲を規制する係止体を設ける
と共に、回動体を一定の姿勢に保つように付勢する復元
手段を有する時計用装飾体の揺動機構とする。
【0010】このように、遊動カム体の側面又は回転カ
ムの側面の一方に接触突起を設け、他方に係合部を設け
ることにより、接触突起が係合部と接触係合したとき、
回転カムと同軸とした遊動カム体に回転カムの回転を伝
達することができる。そして、係止突起が係止体に接触
して回動体及び遊動カム体の回転を停止させ、接触突起
と係合部との係合が外れたとき、復元手段により回動体
を一定の姿勢に保つように付勢している故、回動体及び
遊動カム体を元の姿勢に戻すように復帰回転させること
ができる。
【0011】更に、一つの軸上に回動体と遊動カム体及
び回転カムを配置している故、回転カムの回転運動を回
動体の回動運動に変換するに際し、回転運動をする回転
カムと回動運動をする回動体とを同軸として配置し、回
転カムや回動体を狭い空間に配置することができる。そ
して、回動体に棒状体を取り付けることにより、棒状体
を揺動させることができる。
【0012】そして、本発明としては、支持ピンを中心
に回動可能とした回動体の内部に回動体の軸方向に摺動
可能な遊動カム体を設けることがある。このように、遊
動カム体を回動体の内部に設ければ、回動体により遊動
カム体を隠すようにすることができる。又、係合部とし
ては、接触突起が嵌入し得る凹溝を係合部とし、接触突
起及び係合部とした凹溝の少なくとも一方に傾斜面を設
け、遊動カム体の回転を停止させて回転カムを回転させ
たとき、傾斜面によって接触突起が凹溝から押し出され
るようにすることが有る。
【0013】このように、接触突起及び凹溝の少なくと
も一方に傾斜面を形成しておけば、接触突起を凹溝に嵌
合させて遊動カム体や回動体を回転カムと一体に回転さ
せ、回動体の回転限界位置で接触突起を傾斜面に沿って
凹溝から容易に押し出すことができ、接触突起が凹溝か
ら押し出されたとき、復元手段により遊動カム体や回動
体を回転カムの回転方向と逆方向に回転させることがで
きる。
【0014】そして、接触突起の先端を平面として回転
カム又は遊動カム体の側面へ弾性体により圧接し、接触
突起の先端が圧接される平面には、円周方向に平滑面と
摩擦抵抗面とを交互に設け、摩擦抵抗面を係合部とする
ことも有る。このように、平滑面と摩擦抵抗面とを円周
方向に交互に配置すれば、接触突起の先端が摩擦抵抗面
に圧接係合したときは回転カムの回転を遊動カム体に伝
達することができ、接触突起の先端が平滑面に接触した
ときは、接触突起を滑らせて回転カムの回転方向と逆方
向に遊動カム体や回動体を回転させることができる。
【0015】尚、係合部は、円周方向に不等間隔として
設けることも有る。このように、係合部を不等間隔とす
れば、回転カムを一定速度で回転させる場合でも、回動
体などの回動周期に変化を付け、揺動体を不規則なリズ
ムで揺動させることができる。更に、本発明は、軸とす
る支持ピンを中心に回動可能とした回動体と、支持ピン
を中心に回転可能とした回転カム及び支持ピンの軸方向
に摺動可能にして前記回転カムと一体に回転する遊動カ
ム体とを有し、遊動カム体を回転カムの方向に付勢する
弾性体を備え、遊動カム体の後方に突出する係合突起と
回動体から後方に突出する後退部から内方に突出して遊
動カム体の係合突起と係合する内方突出部を有し、係合
突起及び内方突出部の少なくとも一方に傾斜面を有し、
更に、回動体から外周方向に突出する係止突起を有し、
時計体の固定部に係止突起の移動範囲を規制する係止体
を有すると共に、回動体を一定の姿勢に保つように付勢
する復元手段を有する時計用装飾体揺動機構とする。
【0016】このように、遊動カム体の後方に突出する
係合突起と回動体から後方に突出する後退部から内方に
突出して遊動カム体の係合突起と係合する内方突出部と
を設け、係合突起及び内方突出部の少なくとも一方に傾
斜面を設けることにより、係合突起が内方突出部に接触
したとき、回転カムと一体に回転する遊動カム体から回
動体に回転を伝達することができる。
【0017】そして、係止突起が係止体に接触して回動
体の回転を停止させ、係合突起と内方突出部との係合が
傾斜面の作用によって外れたとき、復元手段により回動
体を一定の姿勢に保つように付勢している故、回動体を
元の姿勢に戻すように復帰回転させることができる。更
に、一つの軸上に回動体と遊動カム体及び回転カムを配
置している故、回転カムの回転運動を回動体の回動運動
に変換するに際し、回転運動をする回転カムと回動運動
をする回動体とを同軸として配置し、回転カムや回動体
を狭い空間に配置することができる。そして、回動体に
棒状体を取り付けることにより、棒状体を揺動させるこ
とができる。
【0018】そして、本発明における復元手段として
は、重錘を用いて回動体の重心位置を支持ピンからずら
せることがある。このように、重錘を復元手段として用
いれば、外観上左右対称の装飾体の重心を容易に回動中
心となる支持ピンからずらせ、回動体を一定の姿勢とす
るように回動体を付勢することができる。
【0019】又、復元手段としてゼンマイバネを用い、
回動体を回転カムの回転方向と逆方向に付勢することも
ある。このように、ゼンマイバネを復元手段として用い
れば、常に安定した回転力を付勢力として回動体などの
揺動装飾体に与えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る時計用装飾体の揺動
機構は、図1に示すように、時計体10の文字板の近くな
どに設ける装飾体を作動させるものであり、装飾体を構
成する揺動棒73を支持ピン71を中心軸として揺動させ、
揺動棒73及びこの揺動棒73に結合する人形79等の装飾体
を作動させるものである。
【0021】この揺動棒73は、円形厚肉の回動体50及び
円形の回転カムを用いた揺動機構により揺動させるもの
であって、この揺動機構は、図2に示すように、歯車部
31を有する回転カム30と同軸として遊動カム体40や回動
体50を支持ピン71に対して回転自在に取り付け、この回
動体50と棒状体である揺動棒73とを一体とするものであ
る。
【0022】そして、回動体50は、平板状の平板部51と
筒状の環状部52とにより形成し、図2及び図3に示すよ
うに、環状部52から外周方向に棒状の係止突起55を延設
し、又、この環状部52の内部に遊動カム体40を収納する
ものである。この遊動カム体40は、略円柱形状として外
周面には軸線方向に沿った溝を設けて嵌合溝41とし、遊
動カム体40の直径を回動体50環状部52の内径と略一致さ
せると共に、環状部52の内周には内方への突起を設けて
遊動カム体40の嵌合溝41と係合する嵌合突起54とするも
のである。
【0023】従って、遊動カム体40を回動体50の環状部
52に挿入したとき、遊動カム体40は、回転軸とした支持
ピン71を中心として回動体50と一体に回転し、支持ピン
71の軸線方向には回動体50や支持ピン71に対して摺動を
可能とした状態で回動体50に収納されるものである。
尚、遊動カム体40の外形は、円柱形状に限るものでな
く、六角柱や八角柱などの多角形状とし、回動体環状部
52の内壁形状を遊動カム体40の形状及び大きさに合わ
せ、回動体50と遊動カム体40とを一体として回転させつ
つ軸線方向に相対的移動を可能とすることもあり、又、
環状部52の内壁に軸方向に溝を設け、遊動カム体40の外
周にこの溝に嵌合する突起を設けて軸方向に摺動可能と
しつつ一体的に回転させることもある。
【0024】そして、遊動カム体40の端部側面には、図
3のAに示したように、先端に回転カム30の側面へ摺接
可能とする先端面46を有する接触突起45を設けるもので
あり、この接触突起45の側方には、円周方向に順次突出
量を少なくする傾斜面47を設けるものである。又、回転
カム30の側面には、図3のBに示したように、環状方向
に不連続状態とされる凹溝を設けて係合部35とするもの
であり、回転カム30のピン穴33や遊動カム体40のピン穴
43に支持ピン71を貫通させ、図2に示したように、回転
カム30と遊動カム体40とを回転自在に支持ピン71に取り
付けて遊動カム体40と回転カム30とを同軸としたとき、
遊動カム体40の接触突起45が回転カム30に設けた係合部
35である凹溝に嵌入され得るようにするものである。
【0025】又、遊動カム体40は、支持ピン71に取り付
けるに際し、図2に示したように、コイルバネなどの弾
性体61を用いて回転カム30の方向に付勢した状態で回動
体50の内部に挿入して支持ピン71により回転可能に支持
しておくものである。更に、支持ピン71に回動体50、遊
動カム体40、及び、回転カム30を取り付けるに際して
は、回動体50から外方に突出させた係止突起55を、図1
に示したように時計体10の固定部分に形成した係止体75
及び補助係止体76の間に位置させるものである。
【0026】そして、回動体50又は回動体50と一体とす
る揺動棒73の一部に金属小片の重りを取り付けるか、回
動体50から左右に延設する揺動棒73の肉厚を回動体50の
左右で不均一として回動体50及び揺動棒73の重心を支持
ピン71からずらせ、係止突起55を係止体75から離れた補
助係止体76に接触させるように付勢しておくものであ
る。
【0027】尚、このように重心を支持ピン71からずら
せることにより、補助係止体76に係止突起55を接触させ
る一定の姿勢を保たせるように付勢しておくに際し、こ
の付勢方向は、遊動カム体40の側面に設けた接触突起45
の側方に形成した傾斜面47の方向に回動体50及び遊動カ
ム体40を回転させる方向としている。又、復元手段の復
元力は、弾性体61により押圧される遊動カム体40の接触
突起45が回転カム30の側面に押圧されて生じる摩擦力よ
りも大きくしている。
【0028】このように、金属小片や左右で質量の異な
る揺動棒73などの復元手段を用いて係止突起55を係止体
75から離れる方向に付勢し、補助係止体76により一定の
位置で係止突起55を停止させておき、遊動カム体40の側
方に回転カム30を配置するようにして回動体50及び遊動
カム体40と回転カム30とを同軸として支持ピン71により
中板11に取り付け、弾性体61により遊動カム体40を回転
カム30の方向に付勢した状態で回転カム30の歯車部31を
伝達歯車23と噛合させ、駆動用モータ21により適宜伝達
歯車23を介して回転カム30を回転させると、係止突起55
を補助係止体76に接触させた状態の回動体50及び遊動カ
ム体40に対して回転カム30が回転し、接触突起45が回転
カム30の係合部35に嵌入されたとき、遊動カム体40及び
回動体50は回転カム30と一緒に回転を開始する。
【0029】そして、係止突起55が係止体75に接触し、
回動体50の回転が阻止されたとき、遊動カム体40の回転
も停止し、接触突起45の側方に傾斜面47を形成している
故、回転カム30の回転に合わせ、弾性体61を圧縮させて
遊動カム体40を回動体50に押し込むように接触突起45が
係合部35とした凹溝から押し出される。このようにして
接触突起45の先端面46が係合部35から外れ、回転カム30
の側面に押し出されると、回動体50の重心を支持ピン71
からずらせて回転カム30の回転方向と逆方向である係止
体75から接触突起45を離す方向に回動体50を付勢してい
る故、回動体50は係止突起55を最初に当接していた補助
係止体76に接触させるように回転して元の姿勢に戻るこ
とになる。
【0030】このように、この時計体用装飾体の揺動機
構では、回転カム30の歯車部31に他の歯車を噛合させて
回転カム30を回転させると、この回転カム30と同軸とし
た回動体50を一定範囲で回動させることができ、回動体
50に固定した揺動棒73を揺動させることができる。そし
て、この揺動機構は、回転カム30と同軸とする遊動カム
体40や回動体50によって回転カム30の回転を適宜の装飾
体の揺動や往復運動とすることができ、図4に示したよ
うに、時計用ムーブメント13により駆動される指針15の
位置に設けた回転飾り25を駆動する駆動用モータ21の出
力カナ22と噛合させた伝達歯車23を時計体10に設け、こ
の伝達歯車23の円周上に配置して回転カム30の歯車部31
と伝達歯車23とを噛合させることにより、揺動装飾体を
作動させることができる。
【0031】又、この揺動機構は、同軸上に回動体50や
回転カム30を配置する故、組み立てが容易であり、更に
小型として狭い範囲に組み込むことも可能であって、回
転カム30を回転させる伝達歯車23を中板11などの裏面に
設けて適宜の位置に揺動機構ひいては装飾体を取り付け
ることができる。尚、図2及び図3に示した実施の形態
では、遊動カム体40に設けた接触突起45に傾斜面47を形
成しているも、回転カム30の係合部35とした凹溝に傾斜
面を形成して接触突起45を係合部35から押し出すことが
できるようにすることもある。又、接触突起45を回転カ
ム30の側面に設け、遊動カム体40の側面に係合部35とす
る凹溝を設けることとし、接触突起45と凹溝との両者
に、又は何れか一方に傾斜面を形成することもある。
【0032】更に、回動体50を一定の姿勢に保つように
付勢する復元手段を形成するに際し、係止突起55の下端
に金属製の重錘を設けることも有る。この場合は、復元
手段とする重錘により係止突起55が鉛直下方で安定する
故、補助係止突起55を省略し、接触突起45が係合部35に
挿入されたときに遊動カム体40や回動体50の回転を規制
する係止体75を係止突起55の一側方に設けるのみで足り
ることになる。
【0033】又、係止突起55の両側に補助係止体76と係
止体75とを設ける場合は、復元手段としてゼンマイバネ
を用いることも有る。この場合は、図5に示すように、
支持ピン71の頭部とキャップ65との間にゼンマイバネ63
を復元手段として設け、キャップ65を回動体50と一体と
することにより、回動体50や遊動カム体40に支持ピン71
を中心として一方向に回転させる付勢を行うものであ
る。
【0034】そしてこの場合は、揺動棒73をキャップ65
と一体として設けるか、回動体50の環状部52と一体とす
るように揺動棒73を設けることにより、揺動運動をする
装飾体を形成することができる。尚、このゼンマイバネ
63を復元手段とする場合は、常に安定した付勢力として
略一定の回転力を回動体50に与えることができるもので
あり、重錘を用いて揺動部分の重心をずらせる場合は、
揺動棒73や係止突起55を形成するときに重錘を組み込め
ば、部品点数を少なくして揺動機構ひいては装飾体の組
み立てを容易とすることができるものである。
【0035】又、図5に示した回動体50では、平板部51
から弾性変形可能な薄肉の押圧片59を突出させ、この押
圧片59を遊動カム体40を回転カム30の方向に押圧付勢す
る弾性体としている。更に、係合部35としては、凹溝に
より形成する場合に限るものでなく、摩擦係数の大きな
平面により形成することも有る。
【0036】この実施の形態としては、図6に示すよう
に、接触突起45を遊動カム体40に設ける場合、この接触
突起45の先端面46が回転カム30の側面に接する環状部分
である摺動部36において、摩擦係数の大きな摩擦抵抗面
37と摩擦係数の極めて小さな平滑面38とを交互に形成す
るものである。このように、少なくとも遊動カム体40の
側面に設けた接触突起45の先端面46が摺接する回転カム
30の側面に円周方向に不連続な摩擦抵抗面37を係合部35
として形成することにより、係合部35とした摩擦抵抗面
37が接触突起45の先端面46に接触したとき、弾性体61に
より付勢された遊動カム体40は回転カム30と一緒に回転
し、係止突起55が係止体75に当接されたとき、回転カム
30のみが回転し、接触突起45が摩擦抵抗面37から外れて
平滑面38と接すると復元手段により遊動カム体40や回動
体50は回転カム30の回転方向と逆方に回動するものであ
る。
【0037】尚、接触突起45を回転カム30に設ける場合
は、遊動カム体40の側面において円周方向に摩擦抵抗面
37と平滑面38とを交互に形成するものである。この摩擦
抵抗面37を係合部35とする場合は、複数の接触突起45を
設けたとき、全ての接触突起45を同時に摩擦抵抗面37と
圧接係合させる必要がなく、接触突起45や係合部35の配
置を容易に変更することができる。
【0038】又、係合部35とする摩擦抵抗面37や凹溝
は、円周方向に等間隔に形成する場合のみでなく、不等
間隔に配置することも有る。この場合は、回転カム30を
一定速度で回転させる場合であっても、回動体50の揺動
間隔に変化を与えることができる。そして、接触突起45
を2個などの複数個として回転中心の対称位置に設ける
場合は、係合部35を円周方向に不等間隔とするに際し、
係合部35も回転中心を中心として対称に形成することが
好ましい。そして、凹溝により係合部35を形成するとき
は、接触突起45を等間隔とし、係合部35とする凹溝は接
触突起45の数に合わせた周期を形成する間隔として各係
合部35を円周上に形成するものである。
【0039】尚、摩擦抵抗面37により係合部35を形成す
る場合は、接触突起45の間隔に合わせることなく、係合
部35を不等間隔とすることもある。そして、回動体50に
筒状の環状部52を設けて遊動カム体40を収納する場合の
みでなく、回動体50から棒状又は板状の後退部53を設け
て遊動カム体40と回動体50とを連動させることがある。
【0040】この実施の形態は、図7に示すように、回
動体50の平板部51から係止突起55を外方に突出させると
共に、平板部51から後方に突出する後退部53を設け、こ
の後退部53から支持ピン71の方向に内方突出部56を設け
るものである。そして、図8のAに示すように、内方突
出部56の前面に前方傾斜面57を設けるものであり、又、
遊動カム体40には、図8のBに示すように、遊動カム体
40の外周部分に係合突起48を設けると共に、係合突起48
の後方に係合傾斜面49を設けるものである。
【0041】従って、この遊動カム体40を回転カム30や
回動体50と共に軸としての支持ピン71に取り付け、図7
に示したように、接触突起45を回転カム30の係合部35と
する凹溝に係合させると、遊動カム体40は回転カム30と
一体に回転し、係合突起48が内方突出部56に接触すると
き、係合突起48の係合傾斜面49と内方突出部56の前方傾
斜面57とを合わせるようにして回動体50に回転を伝達す
ることができる。
【0042】そして、回動体50の係止突起55が係止体75
に接触して回動体50の回転が規制されると、係合突起48
は、その係合傾斜面49を内方突出部56の前方傾斜面57に
接触させている故、遊動カム体40は弾性体61の力に抗し
て前方に移動しつつ回転し、係合突起48と内方突出部56
との係合が外れたとき、回動体50は復元手段の付勢力に
より逆回転する。
【0043】尚、係止突起55は、平板部51から外方に延
設する場合のみでなく、後退部53から外方に突出させる
こともある。又、後退部53は、棒状や板状に限るもので
なく、回動体50の外周に沿った円弧状とすることもあ
る。更に、前方傾斜面57や係合傾斜面49における前後方
向の傾斜高低差は、接触突起45が係合部35とした凹溝に
挿入される長さよりも大きくすることがある。
【0044】この場合は、前方傾斜面57と係合傾斜面49
との接触により遊動カム体40が前方に移動すると、接触
突起45と係合部35である凹溝との係合が外れ、回動体50
と遊動カム体40とが逆転することになる。そして、回転
カム30が回転し、再度、接触突起45が係合部35である凹
溝に嵌入されたとき、回動体50や遊動カム体40が回転カ
ム30と共に回転することを繰り返す。
【0045】又、係合突起48は、遊動カム体40の外周に
設ける場合のみでなく、接触突起45よりも外方部分にお
ける遊動カム体40の側面に設けることもある。更に、図
9に示すように、係合突起48には係合傾斜面49を設ける
ことなく、接触突起45に傾斜面47を設けることもある。
この場合は、図2及び図3に示した嵌合溝41と嵌合突起
54との係合に換えて、図10に示すように、遊動カム体
40の係合突起48と可動体の後退部53に設けた内方突出部
56とが係合し、遊動カム体40に設けた接触突起45を回転
カム30の係合部35と係合離脱させるものである。
【0046】更に、他の実施の形態としては、図11に
示すように、回動体50を板状とし、回動体50の側面に接
触突起58を設けることもある。即ち、回動体50を平板部
51により形成し、平板部51の裏面に接触突起58を設け、
この接触突起58を回転カム30の係合部35とする凹溝に直
接挿入するものであって、弾性体61により回転カム30を
回動体50の方向に付勢するものである。
【0047】従って、この場合は、遊動カム体40を省略
することができるものであり、揺動機構を薄くすること
が容易となり、又、部品点数も少なく、組み立てが一層
容易となる。尚、この場合は、回転カム30における歯車
部31の厚みを多少厚くし、回転カム30が回転軸とした支
持ピン71の軸方向に摺動しても、伝達歯車23と回転カム
30の歯車部31とが、常に確実に噛合するようにしておく
ものである。
【0048】そして、図11に示した形態は、回転カム
30に係合部35とする凹溝を形成しているも、回転カム30
に先端に平坦な先端面を有する接触突起58を設け、係合
部35として摩擦抵抗面37を形成する場合などがあること
は、前述の実施の形態と同様である。このように、各実
施の形態は、同軸とした遊動カム体40を回転カム30の方
向に付勢し、又は回転カム30を回動体50の方向に付勢し
て回転カム30の回転を間歇的に回動体50へ強力に伝達
し、遊動カム体40又は回転カム30を軸方向に摺動させる
ものであるから、回転カム30や回動体50を同軸として小
型で組み立てが容易な揺動機構とし、且つ、回動体50を
軸方向に移動させることなく回転を間歇的に行わせ、装
飾体に必要な揺動運動をさせることを容易に可能とする
ものである。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、同軸として
回動体と回転カムとを有し、回転カムを回動体の方向に
付勢する弾性体を有し、回動体又は回転カムの側面に接
触突起を備え、回動体又は回転カムの他方側面に係合部
を備えると共に、外周方向に突出する係止突起を有し、
時計体の固定部に係止突起の移動範囲を規制する係止体
を有し、回動体を一定の姿勢に保つように付勢する復元
手段を有する時計用装飾体揺動機構である。
【0050】従って、同軸として回動体や回転カムを有
し、回転運動から回動又は揺動運動への変換が容易であ
り、支持ピンにより回転カムや回動体を同軸として重ね
ることにより容易に組み立てることができ、又、狭い範
囲でも組み込みが可能であって、回転カムを回転させる
伝達歯車により回転カムを回転させると回動体を回動さ
せて回動体に取り付ける棒状体などを揺動させることが
できる故、揺動する装飾体の取り付け位置の設計や設定
も容易に行えるものである。
【0051】又、請求項2に記載した発明は、回動体及
び遊動カム体と同軸として回転カムを有し、遊動カム体
を回転カムの方向に付勢する弾性体を有し、遊動カム体
又は回転カムの側面に接触突起を備え、遊動カム体又は
回転カムの他方側面に係合部を備えると共に、外周方向
に突出する係止突起を有し、時計体の固定部に係止突起
の移動範囲を規制する係止体を有し、回動体を一定の姿
勢に保つように付勢する復元手段を有する時計用装飾体
揺動機構である。
【0052】従って、同軸として回動体や回転カムを有
し、遊動カム体を介して回転運動から回動又は揺動運動
への変換が容易であり、支持ピンにより回転カムや回動
体及び遊動カム体を同軸として重ねることにより容易に
組み立てることができ、又、狭い範囲でも組み込みが可
能であって、回転カムを回転させる伝達歯車により回転
カムを回転させると回動体を回動させて回動体に取り付
ける棒状体などを揺動させることができる故、揺動する
装飾体の取り付け位置の設計や設定も容易に行えるもの
である。
【0053】そして、請求項3に記載した発明は、回動
体の内部に遊動カム体を有する請求項2に記載の時計用
装飾体揺動機構とするものである。従って、遊動カム体
を見えにくくし、回動体及び遊動カム体や回転カムの配
置などを容易とすることができる。又、請求項4に記載
した発明は、係合部は、接触突起が嵌入し得る凹溝と
し、接触突起及び係合部とした凹溝の少なくとも一方に
傾斜面を有する請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
時計用装飾体揺動機構とするものである。
【0054】従って、遊動カム体や回転カムの製造を容
易とし、小型の時計用装飾体揺動機構の組み立てを容易
とすることができる。そして、請求項5に記載した発明
は、接触突起の先端を回転カム又は遊動カム体の側面に
圧接し、接触突起の先端が圧接される遊動カム体又は回
転カムの側面には、平滑面と摩擦抵抗面とを交互に設け
て摩擦抵抗面を係合部とした請求項1乃至請求項3の何
れかに記載の時計用装飾体揺動機構とするものである。
【0055】従って、接触突起と係合部との位置合わせ
に精度を必要とせず、時計用装飾体揺動機構の製造及び
組み立てを容易とすることができる。更に、請求項6に
記載した発明は、係合部は、円周方向に不等間隔形成し
た時計用装飾体揺動機構とするものである。従って、不
規則なリズムで揺動する装飾体を容易に組み立てること
ができる。
【0056】又、請求項7に記載した発明は、回動体と
同軸として遊動カム体及び回転カムを有し、遊動カム体
を回転カムの方向に付勢する弾性体を有し、遊動カム体
の後方に突出する係合突起と回動体から後方に突出する
後退部から内方に突出して遊動カム体の係合突起に係合
する内方突出部との少なくとも一方に傾斜面を有し、回
動体から外周方向に突出する係止突起を有し、時計体の
固定部に係止突起の移動範囲を規制する係止体を有し、
回動体を一定の姿勢に保つように付勢する復元手段を有
する時計用装飾体揺動機構である。
【0057】従って、同軸として回動体や回転カムを有
し、遊動カム体を介して回転運動から回動又は揺動運動
への変換が容易であり、支持ピンにより回転カムや回動
体及び遊動カム体を同軸として重ねることにより容易に
組み立てることができ、又、狭い範囲でも組み込みが可
能であって、回転カムを回転させる伝達歯車により回転
カムを回転させると回動体を回動させて回動体に取り付
ける棒状体などを揺動させることができる故、揺動する
装飾体の取り付け位置の設計や設定も容易に行えるもの
である。
【0058】又、請求項8に記載した発明は、復元手段
として重錘を用い、回動体の回転重心を支持ピンの位置
からずらせている請求項1乃至請求項7の何れかに記載
した時計用装飾体揺動機構である。従って、部品点数が
少なく、組み立てを容易とすることができるものであ
る。そして、請求項9に記載した発明は、復元手段とし
てゼンマイバネを用い、回転カムの回転方向と逆方向に
回動体に回転力を与える請求項1乃至請求項7の何れか
に記載した時計用装飾体揺動機構である。
【0059】従って、安定した付勢力により揺動体を揺
動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揺動機構を備えた時計体の一例を
示す正面図。
【図2】本発明に係る揺動機構の垂直断面側面図。
【図3】本発明に係る揺動機構の要部を示す図。
【図4】本発明に係る揺動機構を備えた時計体の要部を
示す垂直断面側面図。
【図5】本発明に係る揺動機構の第2の実施の形態の要
部を示す垂直断面側面図。
【図6】本発明に係る揺動機構の要部の他の例を示す
図。
【図7】本発明に係る揺動機構の第3の実施の形態の要
部を示す垂直断面側面図。
【図8】本発明に係る揺動機構の第3の実施の形態にお
ける主要部を示す斜視図。
【図9】本発明に係る揺動機構の要部のその他の例を示
す図。
【図10】本発明に係る揺動機構の第4の実施の形態の
要部を示す垂直断面側面図。
【図11】本発明に係る揺動機構の第5の実施の形態を
示す垂直断面側面図。
【符号の説明】
10 時計体 11 中板 13 時計用ムーブメント 15 指針 21 駆動用モータ 22 出力カナ 23 伝達歯車 25 回転飾り 30 回転カム 31 歯車部 33 ピン穴 35 係合部 36 摺動部 37 摩擦抵抗面 38 平滑面 40 遊動カム体 41 嵌合溝 43 ピン穴 45 接触突起 46 先端面 47 傾斜面 48 係合突起 49 係合傾斜面 50 回動体 51 平板部 52 環状部 53 後退部 54 嵌合突起 55 係止突起 56 内方突出部 57 前方傾斜面 58 接触突起 59 押圧片 61 弾性体 63 ゼンマイバネ 65 キャップ 71 支持ピン 73 揺動棒 75 係止体 76 補助係止体 79 人形

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸を中心に回動可能とした回動体及び回
    動体と同軸にして回転可能な回転カムを有し、回転カム
    を回動体の方向に付勢する弾性体を備え、回転カム又は
    回動体の一方はその側面に接触突起を備え、且つ、回転
    カム又は回動体の他方はその側面に接触突起と係合する
    係合部を備え、更に、回動体から外周方向に突出する係
    止突起を有し、時計体の固定部に係止突起の移動範囲を
    規制する係止体を有すると共に、回動体を一定の姿勢に
    保つように付勢する復元手段を有することを特徴とする
    時計用装飾体揺動機構。
  2. 【請求項2】 軸を中心に回動可能とした回動体及び遊
    動カム体を有し、回動体や遊動カム体と同軸とする回転
    カムを遊動カム体の側方に有し、遊動カム体を回転カム
    の方向に付勢する弾性体を備え、遊動カム体又は回転カ
    ムの一方はその側面に接触突起を備え、且つ、遊動カム
    体又は回転カムの他方はその側面に接触突起と係合する
    係合部を備えると共に、回動体から外周方向に突出する
    係止突起を有し、時計体の固定部に係止突起の移動範囲
    を規制する係止体を有すると共に、回動体を一定の姿勢
    に保つように付勢する復元手段を有することを特徴とす
    る時計用装飾体揺動機構。
  3. 【請求項3】 支持ピンを中心に回動可能とした回動体
    の内部に支持ピンの軸方向に摺動可能とした遊動カム体
    を有することを特徴とする請求項2に記載した時計用装
    飾体揺動機構。
  4. 【請求項4】 係合部は、接触突起が嵌入し得る凹溝と
    し、接触突起及び係合部とした凹溝の少なくとも一方は
    傾斜面を有し、遊動カム体の回転を停止させて回転カム
    を回転させたとき、傾斜面に沿って接触突起が凹溝から
    押し出されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項3の何れかに記載した時計用装飾体揺動機構。
  5. 【請求項5】 接触突起の先端を平面として回転カム又
    は遊動カム体の側面に圧接し、接触突起の先端が圧接さ
    れる遊動カム体又は回転カムの側面には、円周方向に平
    滑面と摩擦抵抗面とを交互に設け、摩擦抵抗面を係合部
    としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか
    に記載した時計用装飾体揺動機構。
  6. 【請求項6】 係合部は、円周方向に不等間隔形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか
    に記載した時計用装飾体揺動機構。
  7. 【請求項7】 支持ピンを中心に回動可能とした回動体
    と、支持ピンを中心に回転可能とした回転カム及び支持
    ピンの軸方向に摺動可能にして前記回転カムと一体に回
    転する遊動カム体とを有し、遊動カム体を回転カムの方
    向に付勢する弾性体を備え、遊動カム体の後方に突出す
    る係合突起と回動体から後方に突出する後退部から内方
    に突出して遊動カム体の係合突起に係合する内方突出部
    とを有し、係合突起及び内方突出部の少なくとも一方に
    傾斜面を有し、更に、回動体から外周方向に突出する係
    止突起を有し、時計体の固定部に係止突起の移動範囲を
    規制する係止体を有すると共に、回動体を一定の姿勢に
    保つように付勢する復元手段を有することを特徴とする
    時計用装飾体揺動機構。
  8. 【請求項8】 復元手段として重錘を用い、回動体の回
    転重心を支持ピンの位置からずらせていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項7の何れかに記載した時計用装
    飾体揺動機構。
  9. 【請求項9】 復元手段としてゼンマイバネを用い、回
    転カムの回転方向と逆方向とする回転力を回動体に与え
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記
    載した時計用装飾体揺動機構。
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