JP3423056B2 - 反射型ホログラムの製造方法及びその装置 - Google Patents

反射型ホログラムの製造方法及びその装置

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JP3423056B2 JP03141794A JP3141794A JP3423056B2 JP 3423056 B2 JP3423056 B2 JP 3423056B2 JP 03141794 A JP03141794 A JP 03141794A JP 3141794 A JP3141794 A JP 3141794A JP 3423056 B2 JP3423056 B2 JP 3423056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘッドアップディスプレ
イに使用される反射型ホログラムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図23はヘッドアップディスプレイの概
略を示す図である。本図に示すヘッドアップディスプレ
イは、ウィンドシールドコンバイナ200と、ウィンド
シールコンバイナ200に表示像を投影するホログラム
光学素子201と、例えばCRT等からなる表示部20
2とを具備する。本ヘッドディスプレイによれば、ホロ
グラム光学素子201によって表示部202からの蛍光
発光スペクトルの任意の光に対してブラッグ反射し、表
示部202の一部の光を反射させることになる。これを
ウィンドシールドコンバイナ200に反射させ運転車の
目に入射させる。さらに、ホログラム光学素子201に
結像作用を持たせて像の拡大、縮小をすることにより、
表示部202に表示された像、例えば「80km/h」
を任意の距離に表示させることができる。
【0003】以下に前記ホログラム光学素子201を製
造する従来の方法について説明する。図24は従来の反
射型ホログラムを用いた光学素子を製造する2光束法を
説明する図であり、図25は従来の反射型ホログラムを
用いた光学素子を製造するホログラムコピー法を説明す
る図である。図24に示すように、反射型ホログラム
は、一つのレーザ光を二つに分け、それをホログラム乾
板の裏表から照射することにより露光する2光束法が一
般的である。しかし、この2光束法によれば、乾板まで
の行路長が長いため空気のゆらぎや振動の影響を受けや
すく、それらが治まるまで長時間の待機が必要となり量
産には適しない。これに対する解決策として、2光束法
によって作製した反射型ホログラムをマスタとするもの
がある。図25に示すように、その前に別のホログラム
乾板を置き、全面からレーザ光を照射し、そのレーザ光
と乾板を透過しマスタによって回折された回折光によっ
て生じる干渉縞を記録するホログラムコピー法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、反射型ホロ
グラムは波長選択性が非常に鋭いため、レーザ光を照射
すると、マスタホログラム作製時に生じる回折格子の傾
き等の微妙なむらによって回折光の強度分布に大きなむ
らが生じる。結果として、そのむらがコピーしたホログ
ラムに記録され、たとえば、面積の大きなホログラムの
場合、均一なホログラムを製造することができないとい
う問題がある。以下にこの問題を説明する。
【0005】図26は従来の別のホログラムコピー法を
説明する図である。本図に示すホログラムコピー法は、
特開平3−273276号公報に記載されるものであ
り、これを概略説明する。光学素子51はその一方が平
面で他方が凹面形状をなし、その凹面に高反射膜52が
形成され、その前記平面とホログラムを記録する感光性
基板53が重ね合わせられる。その感光性基板53はそ
の前面からレーザ光54が照射されその照射光と前記凹
面形状に形成された高反射膜52の反射光が干渉し感光
性基板53に凹面形状をコピーしたホログラムが形成さ
れる。このホログラムコピー法において、形成されるホ
ログラムの集光性等の光学特性は、前記凹面形状によっ
て決定される。そのため、例えば、単純な球面状等の場
合は凹面形状が容易に作製できるが、収差補正等のため
に複雑な光学特性を得ようとすると、凹面形状が複雑な
ものとなり、凹面形状の作製が困難となるとう問題が
ある。これを解決する手段として、作製しようとするホ
ログラムと同一の光学特性をもった反射型ホログラムを
2光束法で作製し、それをマスタホログラムとしてその
前に感光性基板を重ね前面からレーザ光を照射すること
によってコピーする方法が考えられる。しかしながら、
反射型ホログラムは波長選択性が鋭いのでレーザ光を照
射した場合には、一般的に、その回折格子のむら等によ
る部分的な再生波長のずれが、そのまま回折光の強度む
らとなり、感光性基板にコピーされてしまう。このた
め、反射型ホログラムをマスタとする方法では効率むら
が生じやすいという問題がある。
【0006】さらに、効率むらが問題とならない場合に
も反射型ホログラムをマスタとして用いると、マスタホ
ログラム裏面や、ガラス基板とホログラム膜の界面から
の反射光によりコピーホログラムにノイズ光が記録され
るという問題が生じる。したがって、本発明は、前記問
題点に鑑み、効率むらを防止できると共に、ノイズ光の
防止も可能な反射型ホログラム製造方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、次の構成を有する反射型ホログラムの
製造方法が提供される。反射回折光を用いてマスタホロ
グラムをコピーする反射型ホログラム製造方法におい
て、前記マスタホログラムを透過型ホログラムにより作
製する。
【0008】すなわち、本発明の一態様によれば、透過
型マスタホログラムの前面に置かれたコピー用乾板側か
ら入射された照射光と、その照射光による透過型マスタ
ホログラムからの回折光を、透過型マスタホログラムの
後方に設けられたミラーで反射させた後にコピー用乾板
に入射させた光とで、コピー用乾板に干渉縞を形成して
前記透過型マスタホログラムのコピーを作成することを
特徴とする反射型ホログラム製造方法が提供される。
発明の他の態様によれば、反射回折光を用いて透過型
スタホログラムをコピーする反射型ホログラム製造方法
において、透過型マスタホログラムは、角柱状のプリズ
ムを用い、その一に感光性基板を置き、その面に対し
て同一角をなす2面より光を入射することによって形
される。
【0009】次いで、前記プリズムと同一形状のプリズ
ムの前記感光性基板を置いた面に前記透過型マスタホロ
グラムが置かれ、前記透過型マスタホログラムの回折光
を反射させるために、前記透過型マスタホログラムの裏
面にミラーが置かれる。次いで、前記同一角をなすプリ
ズム面の一面にコピー用乾板を置き、その前面から入射
した照射光と、前記透過型マスタホログラムで回折した
後に前記ミラーで反射した回折光との干渉縞が形成され
マスタホログラムのコピーを作製する。
【0010】なお、マスタホログラムは、得られた反射
型ホログラムを使用してもよい。反射型ホログラムをマ
スタホログラムとする場合には、プリズムの全面にコピ
ー用乾板を置き、網面にマスタホログラムを置くことに
よって、コピー用乾板に対してコピー用乾板に対してマ
スタホログラムを斜めに配置し、コピーホログラムを作
製する。
【0011】
【作用】本発明の反射型ホログラムの製造方法によれ
ば、ホログラムとして波長選択性がにぶく、レーザ光照
射によっても、その回折光にむらが生じにくい透過型
スタホログラムを用い、その回折光ミラーで反射し、
照射光との干渉縞を感光性基板に記録することによっ
て、回折効率むらが少なく、しかも透過型マスタホログ
ラム形成時に設定された光学特性を有する反射型ホログ
ラムが、透過型マスタホログラムのコピーとして得られ
る。さらに、透過型マスタホログラム制作時にもプリズ
ムを使用し、そのプリズムがコピーに用いるプリズムの
収差を打ち消すような光学系とすることにより収差を発
生することがなくノイズ光の発生を防止できる。
【0012】また、反射型ホログラムをマスタホログラ
ムとして使用する場合には、マスタホログラムの正規の
回折光と、裏面反射等によるノイズ光のコピー用乾板に
対する入射角が異なるか、あるいはノイズ光がコピー用
乾板に対して全く入射しなくなるので、ノイズ光による
影響を防止することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1及び2は本発明の第1の実施例に係る反
射型ホログラムを用いた光学素子を制御する方法を説明
する構成を示す図(その1、その2)である。本実施例
では、マスタホログラムとして波長選択性がにぶく、レ
ーザ光照射によっても、その回折光にむらが生じにくい
透過ホログラムを用いる。図1(a)に示すように、ホ
ログラム乾板21にマスタホログラムを記録して透過型
のマスタホログラム11を作製する。この透過型マスタ
ホログラム11を用い、図1(b)に示すように、その
回折光をミラー12で反射することによって反射型ホロ
グラムを作製しようとするものである。透過型マスタ
ログラム11は波長選択性がにぶいためレーザ光が照射
しても均一な回折光がえられるので、照射光と回折光に
よって作製される透過マスタホログラム11は均一な
ものとなる。このように、本実施例によれば、透過型マ
スタホログラムを用いることにより、反射型ホログラム
をマスタとしたときに困難な均一な反射型ホログラムを
コピーすることができる。また、図2(c)に示すよう
に、透過型マスタホログラム11とミラー12を密着す
る構成としてもよい。以下に詳細に説明する。
【0014】図3は図1(b)の構成の詳細を説明する
図である。本図に示すように、ホログラムコピー装置
は、マスタホログラムとなる透過型ホログラム11と、
その回折光を反射する平面ミラー12とを具備し透過型
マスタホログラム11の回折角とミラー12の配置角は
後述の条件で決定される。さらに、ホログラムコピー装
置は、ホログラムをコピーするために透過型マスタホロ
グラム11の前面に置かれるコピー用の感光性基板13
を具備する透過型マスタホログラム11にレーザ光(図
では発散光)141をコピー用の感光性基板13の前面
より照射すると、前記コピー用の感光性基板13を透過
した後透過型ホログラム11によって回折し、所定の光
学特性を持った回折光142が形成される。回折光14
2は平面ミラー12で反射され反射光143となる。反
射光143は、再び透過型マスタホログラム11に入射
するが、その入射角は回折光142の回折方向と異なる
にミラー12の角度が設定されているため、ホログラ
ムとして作用せず、そのまま透過する。透過した反射光
143はコピー用の感光性基板13の裏面より入射し、
照射光141と反射光143間の干渉縞がコピー用の感
光性基板13に記録され、透過型マスタホログラム11
で設定した光学特性をもった反射型ホログラムが形成さ
れる。ここで、透過型マスタホログラム11の照射光の
うち、回折されなかった成分(0次光)144が平面ミ
ラー12で反射されコピー用の感光性基板13に入射す
可能性がある。その入射光はノイズ光となり不必要な
ゴーストホログラムが生じる問題が考えられる。しかし
これに関しては、ミラー12をコピー用の感光性基板1
3に対して0次光が入射しない角度に配置することによ
って解決することができる。したがって、ミラー12の
透過型マスタホログラム11の回折角と平面ミラー12
の配置角は、次の3つの条件を満たす角度に設定する。
【0015】(1)ミラー12によって反射した回折光
143がコピー用の感光性基板13に対して所定の角度
(コピーした反射型ホログラムに必要とされる角度)と
なる。 (2)ミラー12によって反射した回折光143が再び
透過型マスタホログラム11に入射する際に、透過型
スタホログラム11によって回折されない。
【0016】(3)ミラー12によって反射した0次光
が感光製基板13に入射しない。次に図3に記入した具
体的な角度例について説明する。透過型マスタホログラ
ム11には透過型マスタホログラム11の面の垂線に対
して方向33°から入射したレーザ光を50°方向へ回
折する干渉縞が記憶されている。そして、前記透過型
スタホログラム11の後方に平面ミラー12が透過型
スタホログラム面に対して41.5°傾いた位置に配置
されている。透過型マスタホログラム11にその垂線に
対し33°方向からレーザ光を入射すると、50°方向
へ回折される。その回折光は平面ミラー12によって反
射し透過型マスタホログラム11の裏面より、その垂線
に対して33°方向から入射するが、この角度は回折角
50°と離れているため再び回折することなくそのまま
透過型マスタホログラム11を透過する。その結果、
過型マスタホログラム11の前面に平行しておかれたコ
ピー用の感光性基板13は表裏両面から、垂線方向に対
して33°傾いた方向からレーザ光が入射しその干渉縞
が記録されコピーホログラムが形成される。
【0017】図4は図1(a)の透過型マスタホログラ
ム11を作製する光学系を示す詳細図である。本図に示
すように、感光性基板21の表面側から発散光211と
平行光212を所定の角度で入射することによって干渉
が記録され、透過型マスタホログラム11が形成され
る。図5はコピーホログラムの使用を説明する図であ
る。本図に示すように、コピー用の感光性基板13はコ
ピーホログラムとなり、発散光311が33°方向から
入射すると、平行光が33°方向へ回折される。本実施
例では透過型マスタホログラムを発散光と平行光で記録
しているため、コピーホログラムは放物面鏡の光学特性
を持ったホログラムとなる。
【0018】本実施例の他の変形について、透過型マス
タホログラムの光学特性は前述のものに限られるもので
はなく、例えば、発散光相互を干渉させることにより、
楕円面鏡の光学特性を持ったホログラムとしてもよい。
回折光を折り返すミラーは平面鏡に限られるものではな
い。例え、凹面鏡とし、透過型マスタホログラムとの
組合せで所定の光学特性をもったコピーホログラム記録
光を形成する構成としてもよい。次に前記実施例の改良
について説明する。
【0019】図6は第1の実施例の改良すべき点を説明
する図である。本図に示すように、前述の方法では、透
過型ホログラムをマスタとして用いている。ここで、透
過型ホログラムの波長選択性がにぶいという特性を利用
する。この利用により、回折効率むらを生じさせること
なく、例えば、非球面形状等の複雑な光学特性をもった
透過型マスタホログラムのコピーを可能とするというも
のである。透過型マスタホログラム11にレーザ光を照
射すると回折光611が生じる。その回折光がミラー1
2で反射され、マスタホログラム11の前面に置かれた
コピー用の感光性基板13に入射し、照射レーザ光との
間の干渉縞が記録され反射型ホログラムが形成される。
ミラー12は、透過型マスタホログラム透過光(0次
光)612がミラー12で反射してコピー用の感光性基
板13に入射しないよう、コピー用の感光性基板13に
対して斜めに配置されている。上記した透過型ホログラ
ムをマスタホログラムとして用いるコピー法は、ミラー
12の斜めの配置によりコピー用の感光性基板13とミ
ラー12の間に空間が生じている。そのため、例えば、
図6の配置の場合、透過型マスタホログラム11の裏面
に空気との界面があるため、裏面反射光が生じる。その
反射光がコピー用の感光性基板13に入射することによ
ってノイズ光となるという問題がある。また、上記空間
部の空気のゆらぎによってコピーホログラムの品質が低
下する虞がある。以下、この問題を解決する手段につい
て説明する。
【0020】図7は本発明の第2の実施例に係る反射型
のホログラムを用いた光学素子を製造する方法を説明す
るための構成例を示す図である。本図に示すように、
過型マスタホログラム11の裏面に頂角が小角度(例え
ば10°)のプリズム22が設けられる。このプリズム
22を設けることにより、図6に示すホログラム裏面の
反射光は、図7に示す点線のように、プリズム22表面
の反射光となる。ここで、この反射光の入射光を、回折
光入射角と異なる向きとなるようにプリズム22頂角を
設定する。このように設定すると、回折光によって記録
されたホログラムとノイズ光によって記録されたホログ
ラムとは結像位置が異なる。本実施例では図7に示すよ
うに乾板面に対して33°方向と85.7°方向として
いる。このため、ホログラム再生時に、正規の観察位置
すなわち回折光によって形成されたホログラムの観察位
置からはノイズ光によって記録されたホログラムによる
ゴースト像は見えない。よって、ノイズ光による影響を
取り除くことができる。なお、この場合プリズム22の
頂角が小さいので、プリズム22による収差はわずかな
ものとなる。
【0021】図8は図7の第2の実施例の第1の変形を
示す図である。本図に示すように、乾板13の裏面にプ
リズム22を密着し、透過型マスタホログラム11をミ
ラー12と密着するようにしてもよい。図9は図7の第
2の実施例の第2の変形を示す図である。本図に示すよ
うに、プリズム22の前面側に乾板13を、プリズム後
面側に透過型マスタホログラム11を密着してもよい。
【0022】以上に示した実施例では乾板13とミラー
12の間に空間が存在するので、その部分の空気のゆら
ぎによりコピーホログラムの品質が低下する虞がある。
次に、この問題に対する対策例を示す。図10は図7の
第2の実施例の第3の変形を示す図である。本図に示す
ように、頂角(10°)が小さなプリズム22の前面側
に乾板13と透過型マスタホログラム11を密着し表面
側にミラー11を密着する。プリズム22の頂角が小さ
いためプリズム22による収差はわずかなものとなる
が、一方、乾板13とミラー12のなす角が小さいため
に0次光が乾板11に入射しノイズ光となる。ただし、
その入射角は回折光の入射角と異なっており、望ましく
は乾板13の面に対して全反射角となっているのがよ
い。このようにして、コピーされたホログラムに対して
コピー時のレーザ光入射方向に再生光源を置き、ホログ
ラムを再生する。この再生によれば、回折光によって記
録されたホログラムとノイズ光によって記録されたホロ
グラムは回折方向が異なるため結像位置が変わる。本実
施例では33°方向と85.7°方向となっている。こ
のため、前述の図2(c)の場合と同様にノイズ光によ
る影響を取り除くことができる。ただしこの場合、0次
光は裏面反射光よりも強いためノイズ光によって生じた
ホログラムはある程度の効率をもつことになり、その分
正規の再生像の明るさが低下することになる。
【0023】図11は回折光の進行方向に再生光源を配
置した別の再生方法を示す図である。本図に示すよう
に、再生光源の配置(本実施例では表示装置)により、
コピー光入射方向から観察するようにすれば、ノイズ光
によって記録されたホログラムは、その最大効率入射方
向より大きくずれた方向から再生光が入射することにな
り、ゴースト像はほとんど生じなくなる。
【0024】図12は図10の別の配置例を示す図であ
る。本図の例に示すように、プリズム22の前面に乾板
13のみを密着し、後面に透過型マスタホログラム11
とミラー12を密着させる。以上示した方法で乾板1
3、ミラー12間に生じる空間によるノイズ光と空間部
の空気のゆらぎによる影響は取り除ける。しかし、乾板
13に入射するレーザ光が前面から入射するコピー光と
後面から入射する回折光及び0次光の3本となる。この
ため、乾板13に入射する光エネルギーが過剰となり、
乾板13の感光材の種類によっては効率が出ない場合が
ある。また、再生時の観察範囲が広い場合や、わずかな
ゴースト像の発生も許さない場合には上記の方向は適応
できない。そこで、そのような場合には図1で示す光学
系の空間をすべて断面が三角形状のプリズム22で埋め
る方法が考えられる。
【0025】以上では、空間部分に断面が三角形状のプ
リズムを設けたが、収差の発生防止のためにプリズムの
角度に制約がある。この収差の発生には、ヘッドアップ
ディスプレイに用いたときに表示像がゆがむという問題
が生じる。このプリズム角度の制約からの開放のため
に、透過型マスタホログラム制作時にもプリズムを使用
しそのプリズムがコピー時に用いるプリズムの収差を打
ち消すような光学系とすることにより、収差を発生する
ことなくノイズ光の発生を防止することが必要となる。
以下にこの防止についてに説明する。
【0026】図13は本発明の第3の実施例に係る反射
型ホログラムを用いた光学素子を製造する方法を説明す
るための構成を示す図である。本図(a)に示すよう
に、本実施例では、上記問題点を解決するために、収差
を発生することなくプリズムで裏面反射が消せるよう
に、断面が2等辺三角形状のプリズム22が用いられ
る。その底面にホログラム乾板21をセットし、2等辺
を含む面からそれぞれレーザ発散光を照射し透過型マス
タホログラム11を作製する。コピー時には、本図
(b)に示すように、透過型マスタホログラム11の裏
面にミラー12を装着する。そして、2等辺の1辺を含
む面にコピー用の乾板13をセットしてレーザ発散光を
照射してミラー12によって反射されたマスタホログラ
ム回折光との間でホログラムを構成する。このとき、回
折光の行路をたどってみると、マスタ記録時のプリズム
入射とコピー時のプリズム出射面はミラー12を挟んで
平行となる。このため、結局、回折光は平行移動するの
みとなりプリズムによる収差はほとんど生じない。以下
に詳細に説明する。
【0027】図14は図13(b)の構成の詳細を説明
する図であり、図15は図13(a)の透過型マスタホ
ログラム11を作製する光学系を示す図である。図14
に示すホログラムコピー装置は断面が2等辺三角形状
(図では直角2等辺三角形)のプリズム22と、透過型
マスタホログラム11、平面ミラー12からなる。プリ
ズム22の断面の等辺の一辺を含む面にコピー用の感光
性基板13が取り付けられている。図15において、図
14に示すものと同一形状のプリズム22の底面に22
Cに透過型マスタホログラム11となる感光性基板21
がはりつけられている。図14及び15に示す角度例に
ついて具体的に作用を以下に説明する。
【0028】図15において、プリズム22の2等辺
含む面のそれぞれ、その垂線に対し33°傾いた方向
からレーザ光を照射する。本実施例ではプリズム面22
A側に発散光231、プリズム面22B側に発散光23
を照射しており、2つの光線の光軸は直している。
プリズム22内を通ったレーザ光は干渉し、干渉縞が感
光性基板21に記録され透過型マスタホログラム11と
なる。次に図14において、プリズム22と同一形状の
プリズム22の底面22Cに透過型マスタホログラム1
1を取り付け、プリズム22の2等辺の断面の一辺を含
む面22Aに取り付けられたコピー用の感光性基板13
の前面から、マスタ記録時の発散光231と同様のレー
ザ光151を照射する。すると、透過型マスタホログラ
ム11によって回折し、回折光が生じる。この回折光は
平面ミラー12によって反射され反射光153となり、
再びプリズム22の断面の一辺を含む面22Aを通過し
て、コピー用の感光性基板13に入射する。入射光15
1と反射光153の干渉によりコピー用の感光性基板1
3に反射型ホログラムが記録される。ここで、平面ミラ
ー12に写ったプリズム22の像22’を考え、その中
を回折光153’が進行し、プリズム22’の断面の
を含む面22A’より出射すると考える。マスタホロ
グラム記録時に平行光23を入射した面22Bと同等
面22A’は平行になっている(22Aと22Bが2
2Cに対してなす角が等しいため)。したがって、反射
光154は見かけ上平行な2面22A、22Bを通過し
てきただけになる。このため、プリズム22による収差
をほとんど生じることなく、コピー用の感光性基板13
に入射することとなり、完成したコピーホログラムでの
像の歪みは生じない。
【0029】このように本実施例によれば、コピー用の
感光性基板13と平面ミラー12との間にプリズム22
があることによって、界面反射によるノイズ光や、空気
のゆらぎによる悪影響を受けることなくなる。しかもプ
リズム22の収差をほとんど生じないため、高品質の反
射型ホトグラムを形成することができる。図16及び1
7は図14の第1及び第2の変形を示す図である。プリ
ズムの断面形状は本実施例で示した直角2等辺三角形状
に限られるものではない。2つのマスタホログラム記録
光が入射する面とミラーのなす角が同一であればよいの
で、例えば、これらの図に示すような形状としてもよ
い。図中参照番号32、42はプリズムを示す。
【0030】図18、図19は本発明の第4の実施例に
係る反射型ホログラムを用いた光学素子を製造する方法
を説明するための構成を示す図である。図18に示す
過型マスタ記録光学系のように、直角二等辺三角形状の
断面形状を持ったプリズム22を用いる。その二等辺の
一辺を含む面にマスタとなる乾板21を密着する三角形
の底辺より2つのレーザ発散光を入射しホログラムを記
する。一方の発散光は直接乾板21に入射する。他方
の拡散光は一度プリズム21の一面22b(二等辺の乾
板21を装着していない方の面)で反射した後、乾板2
1に入射し、ホログラムが記される。
【0031】図19は図18で製作したマスタホログラ
ムを用いた反射型ホログラム製造光学系を示す図であ
る。本図に示すコピー時の光学系のように、コピー記録
用の乾板13はプリズム22の底に密着し、記録時の
レーザ発散光の一方のものと同一方向からレーザ発散
を入射する(本実施例では直接マスタに入射する方向の
拡散光を入射する)。透過型マスタホログラム11に達
したレーザ発散光は透過型マスタホログラム11で回折
され、ミラー12で反射され、再び乾板13の裏面より
入射する。透過型マスタホログラム11を透過した0次
はミラー12で反射され、プリズム22の面22bに
当たるので、この面を黒色塗装することによって吸収す
ることができる。ここで、22b面とミラー12(プリ
ズム面22c)で反射したプリズム像22’と、ミラー
12で反射したプリズム像22”とを、図19に示すよ
うに、描く。そうすると、マスタ記録時の他方のレーザ
拡散光は図19に示すような光路をたどっていることが
分かる。乾板面22aとミラー12に写った乾板面22
a’は平行である。このため、マスタホログラム11に
よって回折されたレーザ拡散光は平行な面22aと22
a’よりなる板を通過してきたことになる。したがっ
て、プリズム22の収差は大幅に減少することになる。
【0032】なお、たとえば、ホログラムの面積が小さ
い場合や回折効率むらが問題とならない場合には、本発
明によらず反射型ホログラムをマスタとするコピー法を
用いることが可能となる。しかし、この場合には、上記
実施例中で述べた、ミラーによって反射された0次光の
影響を消す手法を、ノイズ光による影響を消す方法とし
て応用することができる。以下、その応用例について説
明する。
【0033】図20は図25に示す反射型ホログラムを
用いたコピー法の乾板付近を説明する図である。本図に
示すように、反射型マスタホログラム11はベースガラ
ス111、ホログラム膜112、保護ガラス113によ
り構成されている。その保護ガラス113の前面にベー
スガラス131と感光膜132で構成されたコピー用乾
板13が密着している。前面からレーザ発散光241を
入射するとホログラム膜112で回折され、回折光24
2となり、レーザ発散光241と回折光242の干渉縞
が感光膜132に記録され、ホログラムがコピーされ
る。その際に、ノイズ光として、ホログラム膜を透過し
た0次光がベースガラス111の裏面で反射することに
よって生じる裏面反射光243があるが、これは裏面を
黒色塗装するなどの方法によって、容易に対策すること
ができる。もう一つのノイズ光として、ガラス板11
1、113、131とホログラム膜112および感光膜
132の界面の反射光244がある。これを消すために
はガラス板111、113、131とホログラム膜11
2および感光膜132の屈折率を合わせる必要がある
が、一般的に、それぞれの屈折率をコントロールするこ
とは困難であり、この困難を克服してコントロールでき
たとしてもコストがかかる。そこで、このノイズ光の影
響を消す方法として前記実施例で述べた方法を応用す
る。
【0034】図21は図12で示す実施例を応用したも
のを示す図である。本図に示すように、プリズム251
の前面にコピー用の乾板254を置き、後面に反射型
スタホログラム252を置く。反射型マスタホログラム
252の裏面は0次光の反射防止のため黒色塗装253
がされている。コピー用乾板254の前面から入射した
コピー光255aはマスタホログラム252によって回
折され回折光255bとなり、コピー用乾板254の裏
面から入射しホログラムが記録される。ここで、反射型
マスタホログラム252のホログラム膜252a(図示
せず)とガラス基板252b(図示せず)との界面の反
射光255cは回折光255bとは異なる角度で乾板2
54に入射するので、ノイズ光によって形成されるホロ
グラムは正規のホログラムと最大効率入射方向が異な
る。したがって、図11に示すように、正規のホログラ
ムの再生光入射方向に表示装置を置けばノイズ光によっ
て記録されたホログラムによる像はほとんど再生されな
い。
【0035】図22は図8で述べた実施例の応用例を示
す図である。本図に示すように、プリズム261の前面
にコピー用乾板264が密着され、プリズム261後面
側に反射型マスタホログラム262が置かれ、その裏面
に0次光を吸収するための黒色塗装263が行われてい
る。コピー用乾板264の前面から入射したコピー光2
65aはプリズム261を透過した後、反射型マスタホ
ログラム262に入射し、回折光265bとなる。回折
光265bは再びプリズム264を透過した後、コピー
用乾板264の裏面より入射する。反射型マスタホログ
ラム262のホログラム膜262aとガラス基板262
a(図示せず)との界面からの反射光265cはコピー
乾板264に入射しないか、あるいは回折光265bと
異なった角度で入射する。したがって、図8で述べた実
施例の場合と同様にノイズ光による再生像は低減され
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
ログラムとして波長選択性がにぶく、レーザ光照射によ
っても、その回折光にむらが生じにくい透過型ホログラ
ムを用いるので、その回折光ミラーで反射し、照射光と
の干渉縞をコピー用の感光性基板に記録することによっ
て、回折効率のむらが少なく、しかも透過型ホログラム
形成時に設定された光学特性を有する反射型ホログラム
がコピー得られる。さらに、透過型マスタホログラム制
作時にもプリズムを使用し空気のゆらぎを除去し、その
プリズムがコピーに用いるプリズムの収差を打ち消すよ
うな光学系とすることにより収差を発生することがなく
ノイズ光の発生を防止できる。
【0037】なお、マスタホログラムは、得られた反射
型ホログラムを使用してもよい。反射型ホログラムをマ
スタホログラムとする場合には、プリズムの全面にコピ
ー用乾板を置き、網面にマスタホログラムを置くことに
よって、コピー用乾板に対してコピー用乾板に対してマ
スタホログラムを斜めに配置し、コピーホログラムを作
製する。反射型ホログラムをマスタホログラムとして使
用することにより、マスタホログラムの正規の回折光
と、裏面反射等によるノイズ光のコピー用乾板に対する
入射角が異なるか、あるいはノイズ光がコピー用乾板に
対して全く入射しなくなるので、ノイズ光による影響を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る反射型ホログラム
を用いた光学素子を製造する方法を説明するための構成
を示す図(その1)である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る反射型ホログラム
を用いた光学素子を製造する方法を説明するための構成
を示す図(その2)である。
【図3】図1(b)の構成の詳細を説明する図である。
【図4】図1(a)の透過型マスタホログラム11を作
製する光学系を示す詳細図である。
【図5】コピーホログラム13の使用を説明する図であ
る。
【図6】第1の実施例の改良すべき点を説明する図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例に係る反射型ホログラム
を用いた光学素子を製造する方法を説明するための構成
を示す図である。
【図8】図7の第2の実施例の第1の変形を示す図であ
る。
【図9】図7の第2の実施例の第2の変形を示す図であ
る。
【図10】図7の第2の実施例の第3の変形を示す図で
ある。
【図11】回折光の進行方向に再生光源を配置した別の
再生方法を示す図である。
【図12】図11の別の配置例を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施例に係る反射型ホログラ
ムを用いた光学素子を製造する方法を説明するための構
成を示す図である。
【図14】図13(b)の構成の詳細を説明する図であ
る。
【図15】図13(a)の透過型マスタホログラム11
を作製する光学系を示す詳細図である。
【図16】図14の第1の変形を示す図である。
【図17】図14の第2の変形を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施例に係る反射型ホログラ
ムを用いた光学素子を製造する方法を説明するための構
成を示す図である。
【図19】図18の第4の実施例の変形を示す図であ
る。
【図20】図25に示す反射型ホログラムを用いたコピ
ー法の乾板付近を説明する図である。
【図21】図12に示す実施例を応用したものを示す図
である。
【図22】図8で述べた実施例の応用例を示す図であ
る。
【図23】ヘッドアップディスプレイの概略を示す図で
ある。
【図24】従来の反射型ホログラムを用いた光学素子を
製造する2光束法を説明する図である。
【図25】従来の反射型ホログラムを用いた光学素子を
製造するホログラムコピー法を説明する図である。
【図26】従来の別のホログラムコピー法を説明する図
である。
【符号の説明】
11、252、262…マスタホログラム 12…ミラー 13、254、264…コピー用乾板 21…感光性基板 22、32、42、251、261…プリズム
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−248178(JP,A) 特開 昭44−26512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03H 1/04

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過型マスタホログラムの前面に置かれ
    たコピー用乾板側から入射された照射光と、該照射光に
    よる前記透過型マスタホログラムからの回折光を、前記
    透過型マスタホログラムの後方に設けられたミラーで反
    射させた後に前記コピー用乾板に入射させた光とで、前
    記コピー用乾板に干渉縞を形成して前記透過型マスタホ
    ログラムのコピーを作成することを特徴とする反射型ホ
    ログラム製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ミラーをその前面に置かれた前記コ
    ピー用乾板に対して傾いて配置したことを特徴とする、
    請求項1記載の反射型ホログラム製造方法。
  3. 【請求項3】 前記透過型マスタホログラムによって回
    折されなかった成分(0次光)が前記コピー用乾板に入
    射しないように前記ミラーの傾き角を設定したことを特
    徴とする、請求項1に記載の反射型ホログラム製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記透過型マスタホログラムによって回
    折されなかった成分(0次光)と、前記ミラーによって
    反射された回折光が重ならないように、前記透過型マス
    タホログラムの回折角と前記ミラーの傾き角を設定した
    ことを特徴とする、請求項1記載の反射型ホログラム製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記透過型マスタホログラムを、その前
    面に置かれた前記コピー用乾板に対して傾いて配置した
    ことを特徴とする、請求項1に記載の反射型ホログラム
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記透過型マスタホログラムによって回
    折されなかった成分(0次光)が前記透過型マスタホロ
    グラム裏面や、前記透過型マスタホログラムを構成する
    基板とホログラム膜の界面などで反射し、前記コピー用
    乾板に入射しないように、前記透過型マスタホログラム
    の傾き角を設定したこを特徴とする、請求項5記載の反
    射型ホログラム製造方法。
  7. 【請求項7】 前記透過型マスタホログラムによって回
    折されなかった成分(0次光)が、前記透過型マスタホ
    ログラム裏面や、前記透過型マスタホログラムを構成す
    る基板とホログラム膜の界面などで反射したものが、前
    記透過型マスタホログラムの回折光と重ならないよう
    に、前記透過型マスタホログラムの傾き角を設定したこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の反射型ホログラム製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記コピー用乾板と前記ミラーまたは前
    記透過型マスタホログラムの間にプリズムを設け、その
    プリズムの一辺を前記コピー用乾板に密着したことを特
    徴とする、請求項2、3、4、5、6、又は7のいずれ
    か一項に記載の反射型ホログラム製造方法。
  9. 【請求項9】 前記プリズムの他の一辺を前記透過型マ
    スタホログラムまたは前記ミラーに密着したことを特徴
    とする、請求項8記載の反射型ホログラム製造方法。
  10. 【請求項10】 コピーしたコピーホログラムを再生す
    る際に、再生光源の位置を前記透過型マスタホログラム
    の回折光入射方向に置くことにより、0次光によって形
    成されたホログラムによるノイズ像の発生を防止するこ
    とを特徴とする、請求項4または7記載の反射型ホログ
    ラム製造方法により製造された反射型ホログラムを用い
    た表示方法
  11. 【請求項11】 透過型マスタホログラムの前面に置か
    れたコピー用乾板側から入射された照射光と、該照射光
    による前記透過型マスタホログラムからの回折光を、前
    記透過型マスタホログラムの後方に設けられたミラーで
    反射させた後に前記コピー用乾板に入射させた光とで、
    前記コピー用乾板に干渉縞を形成して前記透過型マスタ
    ホログラムのコピーを作成することを特徴とする反射型
    ホログラム製造方法において、 角柱状のプリズムを用い、その一面に感光性基板を置
    き、その面に対して同一角をなす2面より光を入射する
    ことによって前記透過型マスタホログラムを形成し、前
    記プリズムと同一形状のプリズムの前記感光性基板を置
    いた面に前記透過型マスタホログラムを置き、前記透過
    型マスタホログラムの回折光を反射させるために、前記
    透過型マスタホログラムの裏面にミラーを置き、前記同
    一角をなすプリズム面の一面に前記コピー用乾板を置
    き、その前面から入射した照射光と、前記透過型マスタ
    ホログラムで回折した後に前記ミラーで反射した前記回
    折光との干渉縞を形成して前記透過型マスタホログラム
    のコピーを製作することを特徴とする、反射型ホログラ
    ム製造方法。
  12. 【請求項12】 透過型マスタホログラムの前面に置か
    れたコピー用乾板側から入射された照射光と、該照射光
    による前記透過型マスタホログラムからの回折光を、前
    記透過型マスタホログラムの後方に設けられたミラーで
    反射させた後に前記コピー用乾板に入射させた光とで、
    前記コピー用乾板に干渉縞を形成して前記透過型マスタ
    ホログラムのコピーを作成することを特徴とする反射型
    ホログラム製造方法において、 底面が直角二等辺三角形の角柱状のプリズムの該二等辺
    三角形の底辺にあたる面に感光性基板を置き、該角柱状
    プリズムの二等辺にあたる面からレーザ拡散光を照射し
    透過型マスタホログラムを形成し、前記角柱状プリズ
    ムと同一形状のプリズムについて前記感光性基板の位置
    する面に前記透過型マスタホログラムの回折光を反射す
    るミラーを配置し、前記角柱状ミラーのプリズムと同一
    形状のプリズムについて前記透過型マスタホログラムに
    記録時に記録光が入射した面に置かれたコピー用の乾板
    に、前記回折光がその照射光と干渉して生ずる干渉縞を
    記録することを特徴とする、反射型ホログラム製造方
    法。
  13. 【請求項13】 透過型マスタホログラムと、該透過型
    マスタホログラムの前面に置かれたコピー用乾板と、前
    記透過型マスタホログラムの後方に設けられたミラーと
    を備えており、前記コピー用乾板側から入射された照射
    光と、該照射光による前記透過型マスタホログラムから
    の回折光を前記ミラーで反射させた後に前記コピー用乾
    板に入射させた光とで、前記コピー用乾板に干渉縞を形
    成して前記透過型マスタホログラムのコピーを作成する
    ことを特徴とする反射型ホログラム製造装置。
  14. 【請求項14】 角柱状のプリズムを用い、その一面に
    置かれた感光性基板と、その面に対して同一角をなす2
    面より光を入射することによって形成される透過型マス
    タホログラムと、前記プリズムと同一形状のプリズムの
    前記感光性基板を置いた面に前記透過型マスタホログラ
    ムを置き、前記透過型マスタホログラムの回折光を反射
    させるために、前記透過型マスタホログラムの裏面に置
    かれたミラーと、前記同一角をなすプリズム面の一面に
    置かれたコピー用乾板とを備え、その前面から入射した
    照射光と、前記透過型マスタホログラムで回折した後に
    前記ミラーで反射した前記回折光との干渉縞を形成して
    前記透過型マスタホログラムのコピーを製作することを
    特徴とする、反射型ホログラム製造装置。
  15. 【請求項15】 底面が直角二等辺三角形の角柱状のプ
    リズムと、該二等辺三角形の一辺を含む面に置かれた感
    光性基板と、該三角形断面のプリズムの底面から入射し
    た光を二等辺の他の一辺を含む面で反射した後、前記感
    光性基板に入射することによって形成された透過型マス
    タホログラムと、前記角柱状プリズムと同一形状のプリ
    ズムについて前記感光性基板の位置する面に同様に置か
    れた前記透過型マスタホログラムの回折光を反射するミ
    ラーと、前記角柱状のプリズムと同一形状のプリズムに
    ついて前記透過型マスタホログラムに記録時に記録光が
    入射した面に置かれ、かつ前記回折光がその照射光と干
    渉縞を形成するコピー用の乾板とを備えるとを特徴とす
    る、反射型ホログラム製造装置。
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