JP3422329B2 - 吐出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】 この発明は媒体用の吐出装置に関し、出口開口に導か
れている媒体用の出口を有する吐出装置に関する。 【０００２】 たとえば、液状媒体をあわ状に吐出することができる
ようにするために、あわ立て用の気体、一般には空気が
媒体と混合される。このために媒体には空気が細分化さ
れた状態でとじこめられ、単位体積当りの媒体から生じ
るあわ立て用の媒体はかなり大きな体積を有する。も
し、出口開口から比較的遠くはなれたところで媒体をあ
わ立てる場合、体積の増加により吐出圧力を相当上げる
ことができるが、吐出圧力が増加することはすべての媒
体にとっては都合のよいものとは限らない。つまり各吐
出行程の終りにおいて流れ経路の後方に残ったあわ立っ
た媒体については都合のよいものではない。媒体は、著
しく形がこわれやすく、たとえば非常に低粘性のもので
は、あわ立ったものがあわ立て装置と出口開口の間で再
びこわれてしまう。すなわち媒体とあわ立ったガスは再
び分離されてしまう。 【０００３】 【発明の目的】 この発明の課題は、複数の物質を安定的にかつ均一に
混合しやすい吐出装置を提供することである。 【０００４】 【解決手段】 本発明の解決手段を例示すると、媒体用の吐出装置
（１）において、操作部（22）と、前記操作部（22）か
ら媒体を吐き出させるための媒体出口（80）と、前記媒
体出口（80）に向けて液体状の第１媒体とガス状の第２
媒体を別々に送るために、これらの第１及び第２媒体の
ための第１通路及び圧力室（24、62）を設け、前記圧力
室（62）が前記第２媒体のための通路出口（54）を含
み、前記第２媒体が前記通路出口（54）を通過する際に
前記通路出口（54）の通路横断面がバルブ体（65）によ
って限定されており、前記第１及び第２媒体の両方を加
圧するための加圧手段（２、50）を設け、前記バルブ体
（65）が、前記通路出口（54）中で移動して、前記通路
横断面を制御するようにし、前記第１通路及び圧力室
（24、62）に混合室（86）を接続し、前記第１通路及び
圧力室（24、62）のうちの１つが、前記媒体出口（80）
に実質的に同方向で前記混合室（86）に対する入口とな
っており、端部通路（81）が前記混合室（86）の下流に
接続しており、前記端部通路（81）は前記混合室（86）
に対し実質的に同方向でありかつ前記媒体出口（80）を
含み、前記混合室（86）がカップ形の挿入部（71）によ
りその中に画成されていて、前記挿入部（71）は前壁
（75）とスリーブからなり、前記スリーブが前記前壁
（75）から上流に向けて突出しており、前記挿入部（7
1）は、前記媒体出口（80）の近くに設け、前記媒体出
口（80）と実質的に同軸に配向されており、前記第１通
路及び圧力室（24、62）のうちの１つの入口（83）と軸
心でみて実質的に同じ方向になっており、前記前壁（7
5）は、前記第１媒体と前記第２媒体を混合して微細構
造のあわを作るための少くとも１つのあわ立て体から成
り、前記混合室（86）は、前記操作部（22）の外周（7
7）付近に配置されており、前記混合室（86）が前記第
２媒体のための第１入口（83）と前記第１媒体のための
第２入口（84）を含んでおり、前記第１及び第２入口の
一方は前記端部通路（81）に対して同じ方向であり、前
記第１及び第２入口の他方は前記端部通路（81）に対し
て放射方向であり、前記媒体出口（80）と前記端部通路
（81）と前記混合室（86）が直線に沿って配置されてお
り、前記混合室（86）が前記端部通路（81）とほぼ同じ
内側の幅を有し、前記混合室（86）は前記媒体出口（8
0）から前記内側の幅よりも長い距離の間隔を空けてお
り、前記加圧手段（２、50）が圧縮空気ポンプ（50）と
して構成されており、前記圧縮空気ポンプ（50）の空気
通路開口がリング状円盤形のバルブ体（60）により開閉
する構成になっており、前記操作部（22）と容器（５）
との間にピストンユニット（９）が設けられており、前
記ピストンユニット（９）にポンプピストン（10）と内
側体（11）を設け、前記ポンプピストン（10）に対して
復帰スプリング（20）を２通りに作用させ、すなわち、
第１作用として、手動操作後に前記ポンプピストン（1
0）を所定の位置に復帰させる作用をなし、第２作用と
して、出口バルブ（23）に負荷をかけて前記内側体（1
1）と前記ポンプピストン（10）の内側との間に予め負
荷をかけておく作用をなし、前記内側体（11）の端部壁
が前記出口バルブ（23）のバルブ閉鎖部（26）となって
おり、シャフト（28）が、前記出口バルブ（23）を開く
ように設けられていて、第１通路（24）の大半を占めて
おり、前記内側体（11）をガイドして、前記出口バルブ
（23）の良好な作用を確保し、かつ前記出口バルブ（2
3）内のデッドスペースを小さくする構成にした吐出装
置である。 【０００５】 【発明の実施の形態】 本発明の吐出装置に用いる操作部の典型例は、上方端
面が操作部として構成されたものである。媒体の加圧手
段は、好ましくは圧縮空気ポンプである。コントロール
手段は、バルブ体の形にするのが最適である。 【０００６】 また、本発明の吐出装置においては、好ましくは、媒
体出口（以下、出口開口ともいう）に非常に近いところ
に、媒体をあわ立てる装置を設ける。このようにするこ
とにより、あわ立て装置であわを作ったあと、そのあわ
を容易に出口から吐出することができる。あわ立て操作
は１回又は複数回行われる。あわが、あわ立て装置をは
なれたあと、あわ立て経路に沿って最適なあわ構造に発
達する。あわ立て装置と出口開口の間には十分に短い距
離を設定するのが適当である。この出口開口は出口通路
の対応の端部により形成される。あわ立て装置は少くと
も１つのあわ立て体を有していると都合がよい。媒体と
あわ立てガスが少なくとも１つのあわ立て体によって全
体的に互いに混合されて非常に細かいセル微細構造を有
するあわを作る。あわ立て体は複数の非常に細い通路を
有する。あわ立て体を横切っている多孔通路が、様々な
方向においてあわ立て体に形成されている。あわ立て体
は、たとえば多孔性のフィルタ、ふるい、穴明プレート
などのようなものである。乱流をおこすことにより混合
するのを助長するのである。この種のあわ立て体は次の
ように配置するのが適当である。つまりあわ立て体はあ
わ立て装置の出口に位置しており、あわ立て体と出口開
口の間には滑らかな壁を有するあわ立て部を設けるので
ある。あわ立て部は一定の内幅または直径を有する。そ
のため、一度形成されたあわはたとえば端部において乱
流を形成して再び分離されてしまうことがない。あわ立
て体または特に追加するあわ立て体は、あわ立て装置の
入口側部に設けることもできる。そのためあわ立てるた
めに少くとも１つの物質を固定すべきである。そして好
ましくはあわ立てガスは、他の物質といっしょにする前
に前記形式の通路を介して強制して分解される。分解さ
れたあわ立てガスはこのあとすぐに他の物質と混合でき
る。 【０００７】 媒体とあわ立てガスの混合は、あわ立て室の中で行う
と都合がよい。あわ立て室は流れの方向に沿った通路部
とほぼ同じ幅あるいはわずかに大きい幅である。もしあ
わ立て室の内幅または直径があわ立て室の軸方向延長部
分とほぼ同じであると適当である。あるいはつづいてい
る通路部または出口開口と同軸であるのが適当である。
もし混合室の内部には組込み部分が実質的にないように
すれば、あわ立て処理にとって適切なものとなる。その
ためケーシングやジャケット内では、実質的に完全に開
放された内断面部を有し、内断面部には１つの軸を通す
ことができる。 【０００８】 この発明は、混合しようとする２つの各物質用の少く
とも１つの入口を備えることを提案する。そして１つの
物質用の１つの入口または複数の入口は、専ら放射方向
に向いているのが適切である。これに対して、他の物質
用の１つの入口または複数の入口は、実質的に専ら軸方
向に向いている。そのためこれらの物質は交差する流れ
となり非常に強い乱流にさらされる。軸方向の入口は、
この軸方向の入口につづいている通路部の流れ方向とは
反対の方向に向けてもよいが、同様の意図で強い乱流に
するために向けるのが適当である。もし一緒に混合しよ
うとする２つの物質の一方または他方の物質の圧力を、
２つの物質がいっしょになる前に上げようとするとき
は、特定物質用に対応するバルブを設ける。このバルブ
は所定圧力に達すると開き、この特定の物質のためだけ
に働くか、あるいはこの特定の物質の流れの経路に配置
されるのみである。前記バルブを機械的あるいは他の方
式でコントロールする代わりに、圧力により操作するた
めに、このバルブを圧力リリーフバルブとして構成する
のが適切である。空間的に好ましい配置をするために、
バルブ軸はあわ立て装置の中心軸に対してある角度を成
しているのが適切である。バルブはたとえば操作キャッ
プおよび／または関連する物質用のポンプ室内に配置さ
れる。 【０００９】 この発明の特に好都合な別の利点としては、閉鎖構造
ユニットにより少くとも１つのあわ立て装置を形成する
ことである。あわ立て装置は吐出装置、たとえば吐出装
置の吐出ヘッドおよび／または操作ヘッドの外側から実
質的に取付けることができる。このため仕様により実質
的に同じ構造の吐出装置を別の装置に容易に装着でき
る。たとえば媒体作用装置を中に単に突きさしたり、ね
じ留めしたり、ばねで留めたり、押圧したりあるいは結
合することにより固定できる。 【００１０】 たとえば、吐出装置とは別の圧力源からのチューブま
たはそれに類する配管を介して、あわ立てガスおよび／
または媒体を供給することが考えられる。しかし吐出装
置を、少くとも１つの物質、特に混合しようとする両方
の物質を供給するために構成すると特に都合がよい。吐
出装置の端部に対して、どの場合も少くとも１つの物質
のために、特に全部の物質のために、１つのポンプを有
する。この種の吐出装置の別の特徴と効果に関しては、
西ドイツ特許公開3722469と西ドイツ特許公開3722470を
参照すること。混合しようとする物質の１つおよび特に
圧縮空気用の流れ経路では、圧縮空気ポンプとあわ立て
装置の間のバルブを完全になくすることができる。その
ため圧縮空気ポンプの多少とも活発な操作より得られる
空気圧力により、あわ立て装置に入る空気の圧力をただ
ちに決めるのである。 【００１１】 この発明の好ましいこれらの特徴や別の特徴は、特許
請求の範囲、詳細な説明および図面から明らかにでき
る。個々の特徴はこの発明の実施例においても他の分野
においても単独あるいはサブコンビネーションの形で実
現でき、独自の保護可能な構成を示すことができる。保
護を求める範囲は特許請求の範囲で示す。この発明は、
実施例と添付図面に関連するようにしてさらに詳しく説
明する。 【００１２】 【実施例の概要】 第１図の吐出装置１は手動で加圧することにより操作
する。吐出装置１の操作部22にはあわ立て装置100を有
している。あわ立て装置100は、差込み接続部により外
側から固定された閉鎖構造ユニットとなっており、しか
もあわ立て体75を有している。このあわ立て体75は流路
の吐出開口80とほぼ同軸である。２つの同時に開くポン
プ2,50の助けにより、媒体と圧縮空気の混合を、あわ立
て体75により強制的に行い、通路81の吐出開口ともいう
出口開口80に達する前までにあわ立てられる。これによ
り、簡単な構成ながら、非常に良好な品質のあわが得ら
れる。 【００１３】 【実施例の詳細な説明】 第１図と第２図に示す吐出装置１では、この装置のポ
ンプの構造、配置および作用は、西ドイツ特許公開3722
469に従って実質的に構成されている。吐出装置１は、
リザーバまたは容器５の首部に対してシリンダケーシン
グ３を固定するためのキャップ４を備えたスラストピス
トンポンプ２を有している。シール42を介在している。
キャップ４にはカラー46のリングフランジ６がかみ合っ
ている。カラー46はシリンダケーシング３を囲んでい
る。しかもカラー46は、シリンダケーシング３に対して
シリンダカバー７の付近で隔壁８により接続されてい
る。 【００１４】 シリンダケーシング３の中においてピストンユニット
９が移動できるように設けられている。ポンプピストン
10と内側体11はシリンダケーシング３の中に配置されて
いる。容器５に延びているシリンダケーシング３の端部
では、ポンプピストン10の端部にある密封安全弁用のピ
ストン経路または通路13がシリンダ12に形成されてい
る。入口通路19はベース壁18から突出し、シリンダ12に
つづいている。シリンダ12とポンプピストン10はポンプ
室14を形成しており、ポンプ室14内にはピストンユニッ
ト９のための復帰スプリング20が配置されている。 【００１５】 ポンプピストン10の後端には、ピストンシャフト21を
備えている。このピストンシャフト21はシリンダカバー
７を横切っている。ピストンシャフト21の出口バルブ23
により、出口通路24を区切っている。出口通路24は、ピ
ストンシャフト21の外端のキャップ状の操作部22にある
吐出ノズル25につながれている。 【００１６】 入口通路９に対面している内側体11の端部壁は、出口
バルブ23のバルブ閉鎖部26となっている。バルブ閉鎖部
26のバルブ座27はポンプピストン10の関連の端部壁に設
けられている。出口バルブ23を開くために設けられてい
るシャフト28は、内側体11からピストンシャフト21へ突
出している。ポンプピストン10に接続されたピストンシ
ャフト21の一部分は、弾性圧縮可能な首部29である。 【００１７】 所定の圧力をかけて操作部22を押下げすることにより
出口バルブ23が開く。復帰行程中にポンプ室14を満たす
ために、ベース壁18の付近に配置された入口バルブ32が
開く。入口バルブ32のバルブ体33は球形状であり、バル
ブ座29は円すい形である。 【００１８】 操作部22はドライバまたはドグ40を有し、このドライ
バ40はピストンシャフト21の外端側に位置を固定するよ
うにして接続され、しかも初期位置ではある限られた間
かくをあけてシャフト28の外端に対面している。首部29
が短くなって、ドライバ40はシャフト28を駆動または支
持して出口バルブ23を開く。スラストピストンポンプ２
において通路に従属してバルブを制御して換気を行うた
めに、シリンダケーシング３のジャケットには、流通開
口43が軸方向の通路44の前端側に設けられている。ポン
プストローク端または行程端のための流通開口43は、ピ
ストンの後端位置より外方に開放されている。媒体ポン
プは全く別の手動操作可能なポンプ型式のものにするこ
ともできる。たとえばベローズポンプ、ダイヤフラムポ
ンプ、バルーンポンプなどである。媒体の供給を行うた
めに、媒体ポンプは容器中の媒体を与圧するように構成
することもでき、このような構造についてはヨーロッパ
特許出願286925を参照願う。 【００１９】 スラストポンプともいう媒体ポンプ２には圧縮空気ポ
ンプ50が付加されている。このポンプ50は吐出装置とは
構造的に任意的に別体のものであり、フレキシブルホー
スまたはそれに類するものにより吐出装置と接続されて
いて、ポンプ50は任意のポンプ型式のものにすることも
できる。スラストピストンポンプ型の圧縮空気ポンプ50
は、吐出装置１または媒体ポンプ２と構造的に組合せる
のが適当である。圧縮空気ポンプ50は、同じ操作部22を
実質的に同時に使用することにより操作する。圧縮空気
ポンプ50は媒体ポンプ２の外端にすぐ隣接しており同軸
状になっている。 【００２０】 圧縮空気ポンプ50は、ポンプピストン51とポンプシリ
ンダ52、空気取入バルブ53および空気通路出口54を有し
ている。ポンプピストン51は、シリンダケーシング３の
後端に、位置を固定して配置されている。空気取入バル
ブ53はポンプピストン51内にある。空気通路出口54は実
質的に操作部22内にある。たとえ空気ポンプ50のキャッ
プジャケットは、ポンプシリンダ52と、ポンプピストン
51の少くとも１つのピストンリップ56に関連するピスト
ントラック55を形成している。放射方向内側のピストン
リップ57はピストンシャフト21の外周に設けられてい
る。 【００２１】 ポンプピストン21は、スナップ部材58により、カラー
状の段差59にあるいはカラー46の後方延長部に固定され
ていて、うしろのシリンダカバー７を形成している。ス
ラストポンプともいう媒体ポンプ２は、キャップジャケ
ットとカラー46間のすき間から換気される。 【００２２】 圧縮空気ポンプ50は空気を吸引してこのすき間を介し
て供給することができる。ポンプピストン51の底部には
空気通路開口が設けられている。この空気通路開口は、
リング状の円盤形のバルブ体60により開閉できる。バル
ブ体60はチェックバルブであり、バルブ体60はリング形
のビード61により制限されて停止する。 【００２３】 通路出口54は、異なる圧力によりもっぱら実質的に制
御されるチェックバルブとして、あるいはあらかじめ負
荷のかかっている圧力リリーフバルブとして構成するこ
とができる。通路出口54は、圧力室62内が所定の過剰圧
力となった時にのみ開き、吐出ノズル25に対する圧縮空
気用の通路として開放する。通路出口54は、ピストンシ
ャフト21とポンプシリンダ52の間にあるポンプピストン
51に対して、外側のキャップ端部壁から自由に突出して
いる。圧力室62内に配置されている通路出口54は、バル
ブ座とバルブ入口から成るキャップ64により操作部22の
突出ブッシュ63に固定されている。通路出口54は、ブッ
シュ63とバルブ座間で、コントロール手段の好適例であ
る球形状のバルブ体65を停止するようにして受けてい
て、しかもバルブ体65のためのバルブスプリングを任意
に収容する形にすることができる。通路出口54は復帰時
の吸引阻止手段として働くので、圧縮空気ポンプ50内に
は全く液体が吸引されない。 【００２４】 吐出ノズル25の付近には、あわ立て装置100が設けら
れている。このあわ立て装置100は、空気を供給するこ
とにより媒体ポンプ２により供給された媒体をあわ立て
るものである。そしてあわ立て装置100にはあわ立て装
置100とは別の圧縮空気ポンプ50が与えられている。吐
出ノズル25または装置100はスリーブ状のノズルキャッ
プ70を有している。ノズルキャップ70は外側から操作部
22のジャケットに対してほぼ放射方向に挿入されてい
る。そしてノズルキャップ70の端部は操作部22の外周77
により突出していて、収容ブッシュ73にノズルキャップ
70の他端が挿入されている。ブッシュ73は操作部22によ
り形成されている。ノズルキャップ70は頂面の内側のす
ぐ近くに配置され、しかも内側体72がブッシュ73内にお
いて同心状に配置されて、ノズルキャップ70のスリーブ
状の端部を収容するためのリング状の溝を形成してい
る。内側体72は収容ブッシュ73または操作部22と一体に
形成されている。 【００２５】 カップ形の挿入部71は、ノズルキャップ70の中に同心
状に配置され、しかもノズルキャップ70のわずかに拡が
ったボア部に対してノズルキャップ70の後端部から挿入
されている。挿入部71は、キャップ70のリングショルダ
形の面78と、内側体72の端部である面76の間に軸方向に
固定されている。挿入部71の内部は混合室86である。挿
入部71の前壁はあわ立て体75から成り、あわ立て体75は
挿入部71と一体である。あわ立て体は、非常に細かい穴
または孔が設けられているので、媒体または圧縮空気が
混合室86の全幅に沿って実質的に浸透するようになって
いる。端部通路81はあわ立て体75から同軸状に配置され
た吐出ノズル25の媒体出口80に達している。端部通路81
は全長に沿って混合室86と同じ幅を有していて、関連端
部がノズルキャップ70の開放面79に設けられた媒体出口
80を形成している。 【００２６】 キャップ70の後部では、挿入部71の開放端が、混合室
86と同軸の圧縮空気通路90の通路部85につづいている。
通路部85は混合室86または端部通路81と実質的に同じ幅
になっている。通路部85は、角ばって接続している小さ
い幅の通路部89を介して、圧縮空気ポンプ50の通路出口
54のバルブ室に配管して接続されている。内側体72を横
切る通路部85は、内側体72の前面76において混合室86の
ための空気取入口を形成している。この空気取入口は混
合室86とほぼ同じ幅である。空気入口83のすぐとなりで
は、挿入部71のケーシングが少くとも１つのほぼ放射方
向に沿った媒体入口84を有している。媒体入口84は混合
室86へ接続方向に任意に設けることもできる。そのため
入口83のすぐ上流のところは旋回流となる。入口83,84
とあわ立て体85との間では、混合室86が入口の開放され
た短い混合域を形成している。入口84は断面が円形の通
路部88の端部に設けられていて、通路部88は、ノズルキ
ャップ70の内端により外周が囲まれ内側体72により内周
が囲まれている。通路部85を囲む通路部88は、キャップ
の端壁と内側体72の間にある放射方向の通路部91によ
り、媒体出口またはピストンシャフト21の端部に対して
直接配管して接続されている。ピストンシャフト21は、
内側体72のそばにありしかも頂面から内側に突出したブ
ッシュ67に挿入されている。ブッシュ67により、操作中
に操作部22はブッシュ67によりピストンユニット９を支
える。 【００２７】 上述の吐出装置は次のように作用する。操作部22を手
動で押下げることにより、２つのポンプ2,50のポンプス
トロークを開始する。これにより圧力が２つのポンプ室
14,62に生じる。さらにストローク動作中に出口バルブ2
3が開くように設定している。内側体11の面31の上流に
配置されたポンプピストン10の面30がベース壁18に対し
て当たるポンプストローク端でバルブ23を開くようにす
ることもできる。そのため、ベース壁18が弾性的に弾発
的にドライバ40に当たるまで、ピストンシャフト21は圧
縮される。通路出口54が開くが、この通路出口54が出口
バルブ23より少し前に開くように設定するのが適切であ
る。このため、媒体が１つのノズル状入口84または複数
の入口84を介して混合室86に入る前に、混合室86に空気
が入る。入口84は入口83よりかなり狭い。しかし、２つ
の出口バルブが同時に開くようにすることもできる。 【００２８】 媒体の流れと圧縮空気の流れは別々の配管経路を介し
て混合室86に別々に供給される。混合室86では両方の流
れが互いに出合いあらかじめ混合される。両方の流れの
流量はあわ立て体75を実質的に通って減少するので、結
果的にさらに混合される。混合物は、あわ立て体75の出
口をはなれる。そのため混合物は、端部通路81で膨張
し、しかも媒体出口80からあわの流れとして出る。 【００２９】 おそくともポンプストローク端位置に達したときに、
操作部22がはなされる。そのため復帰スプリング20のテ
ンションにより、媒体出口バルブ23が閉じる。一方混合
室86へ媒体を供給する端部においてある空気量が混合室
で圧縮され、結果的に媒体の残留分はあわ立て体75と端
部通路81へ吹き飛ぶように、圧縮空気ポンプ50またはポ
ンプ室62および通路出口54の寸法を定めて設定すること
ができる。出口バルブ23を閉じた時に、共通の復帰スプ
リング30は全ピストンユニット９と圧縮空気ポンプシリ
ンダ52を当初位置に支える。そのため入口通路19の立上
り管47を介して、媒体を入口バルブ32を経てポンプ室14
に吸引することができる。一方、空気は入口バルブ53を
介して圧縮空気ポンプ室62に吸引される。 【００３０】 ノズルキャップ70とあわ立て装置100の挿入部71は閉
鎖構造のユニットである。ノズルキャップ70の後端は挿
入部71の後端より突出している。このため吐出装置と同
じ構造の場合に、吐出ノズル25を任意の形にすることに
より、出口通路24と圧縮空気通路90に差込みしかも配管
接続できる。通路出口54は、ブッシュ63にかみ合せるこ
とにより別のバルブ構造にすることができる。ポンプス
トローク端では、通路出口54はポンプピストン51のピス
トンリップ56,57の間に係合する。そのため非常に省ス
ペースな構造にできる。 【００３１】 各第１図〜第７図は、同じ符号を付けているが、異な
る符号を追加している。そのため関連の説明した部分は
対応している。各特徴は別の実施例へ交換できる。 【００３２】 第３図の実施例の場合、通路部85aまたは空気入口83a
は、混合室86aの中心軸に対して偏心していて、挿入部7
1aのスリーブ後面に対して向き、混合室86aからはなれ
ている。このために、内側体72aの周囲には、軸方向に
平行な対面する通路が設けられており、通路は挿入部71
aからはなれている。そのため挿入部71aと入口83a,84a
の間には短い入口室が形成されている。短い入口室では
たとえば旋回作用により媒体を入れることができる一
方、圧縮空気は乱れた状態で入る。混合室86aからはな
れた入口室の端部には、内側体72aがたとえば中空の円
すい形のまっすぐな面92を有している。この面92は圧縮
空気入口83aに対して放射方向の内方に向けて接続さ
れ、入口室に対してまたは混合室86aの方向に拡幅され
ている。入口室のまたは旋回室の外径は、挿入体71aの
外径に対応している。挿入体71aは、この場合スリーブ
と、別の円盤状のあわ立て体85aとから成り、ふるいの
ように穴を明けることができる。 【００３３】 第４図の実施例では、混合室86bの入口において、ま
っすぐな面92bに直接対面するようにして円盤状の穴明
体93がたとえば多孔性のフィルタ石として設けられてい
る。このため、空気が均一にしかも非常に細かく分配さ
れて個々の流れとなって混合室86bに入る。挿入部81bの
ケーシングにおいて媒体入口84bは、この場合、放射方
向内方に向いている。このため媒体があわ立て体75bを
通る空気で圧縮される前に媒体は個々の空気の流れに当
たる。穴明体93は、ケーシングの後端に挿入された挿入
部71bとでユニットを構成している。 【００３４】 第５図の実施例では、あわ立て体75cが、内側体72cの
前端に対してほぼ内側体72cの中心に配置されたシャフ
ト94により固定されている。そのため、断面が円形の混
合室86cが得られ、混合室86cの外径はほぼ端部通路81c
の外径よりもわずかに大きい。媒体入口84cは軸方向に
向きしかも混合室86cへ外周が隣接している。一方、圧
縮空気入口83cは混合室86cに対して放射方向に向いてい
る。端部通路81cは他の実施例のものよりかなり長く端
部通路81cの長さは幅のほぼ６倍である。 【００３５】 第６図のあわ立て装置100dは中間片95を有している。
中間片95の接続片96は収容ブッシュ73dの円筒状通路部9
1dに挿入されている。前記中間片95は操作部22dの外周7
7dの外側に配置されチューブ状の圧縮空気管90dが下側
につづいている。圧縮空気を供給するために配管90dは
別の圧縮空気源たとえば圧縮空気ポンプ、容器などに接
続されている。このため操作部22dで操作すべき吐出装
置は、少くとも１つの媒体ポンプを必要とするだけで空
気ポンプは必要としない。軸方向の圧縮空気入口83dは
端部と通路部85dにより形成されている。端部は通路部8
5dと混合室86dよりわずかに広い。そして混合室86dに隣
接して媒体入口84dが旋回リング溝状に設けられてい
る。あわ立て体75dはふるい形の円盤である。この場
合、中間片95は内側体72dを有ししかも中間片95の外周
がノズルキャップ70dの後端を取り巻いている。 【００３６】 第７図の実施例では、中間片95eの外側は実質的に完
全に囲まれている。これはスリーブ状のノズル体70eの
外周が操作部22eの外側に配置された中間片95eの部分を
囲んでいるためである。圧縮空気配管90eは上方からノ
ズル体70eへ放射方向に接続されているので、配管90eは
混合室86eに直接つづいている。第６図の実施例の場
合、ノズル軸は、ノズル軸に平行な接続片96の中心軸ま
たは関連の通路部91dからはなれている。第７図の実施
例ではノズル軸は通路軸91eと同軸である。軸方向の媒
体入口84eは混合室86eより幅が狭い。 ［図面の簡単な説明］ 【図１】 この発明の吐出装置を示す軸方向断面図である。 【図２】 図１の吐出装置の詳細を示す拡大図である。 【図３】 他の実施例のあわ立て装置を示す断面図である。 【図４】 他の実施例のあわ立て装置を示す断面図である。 【図５】 他の実施例のあわ立て装置を示す断面図である。 【図６】 他の実施例のあわ立て装置を示す断面図である。 【図７】 他の実施例のあわ立て装置を示す断面図である。 【符号の説明】 １ 吐出装置 ２ ポンプ ７ シリンダカバー ９ ピストンユニット 10 ポンプピストン 11 内側体 13 通路 14 ポンプ室 18 ベース壁 19 入口通路 20 スプリング 21 ピストンシャフト 22 操作部 23 出口バルブ 24 出口通路 25 吐出ノズル 26 閉鎖部 27 バルブ座 28 シャフト 29 首部 32 入口バルブ 40 ドライバ 43 流通開口 44 通路 46 カラー 50 ポンプ 51 ポンプピストン 52 ポンプシリンダ 53 空気取入バルブ 54 通路出口 55 ピストンラック 56 ピストンリップ 57 ピストンリップ 60 バルブ体 61 ビード 62 圧力室 63 ブッシュ 70 ノズルキャップ 71 挿入部 72 内側体 73 収容ブッシュ 75 あわ立て体 76 面 80 媒体出口 81 端部通路 83 入口 84 入口 85 通路部 86 混合室 88 通路部 90 圧縮空気通路 92 面 100…あわ立て装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−201666（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−263668（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−115669（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭53−112811（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭58−2459（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B05B 11/06 B65D 83/14

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】媒体用の吐出装置（１）において、 操作部（22）と、 前記操作部（22）から媒体を吐き出させるための媒体出
   口（80）と、 前記媒体出口（80）に向けて液体状の第１媒体とガス状
   の第２媒体を別々に送るために、これらの第１及び第２
   媒体のための第１通路及び圧力室（24、62）を設け、 前記圧力室（62）が前記第２媒体のための通路出口（5
   4）を含み、前記第２媒体が前記通路出口（54）を通過
   する際に前記通路出口（54）の通路横断面がバルブ体
   （65）によって限定されており、 前記第１及び第２媒体の両方を加圧するための加圧手段
   （２、50）を設け、 前記バルブ体（65）が、前記通路出口（54）中で移動し
   て、前記通路横断面を制御するようにし、 前記第１通路及び圧力室（24、62）に混合室（86）を接
   続し、 前記第１通路及び圧力室（24、62）のうちの１つが、前
   記媒体出口（80）に実質的に同方向で前記混合室（86）
   に対する入口となっており、 端部通路（81）が前記混合室（86）の下流に接続してお
   り、前記端部通路（81）は前記混合室（86）に対し実質
   的に同方向でありかつ前記媒体出口（80）を含み、 前記混合室（86）がカップ形の挿入部（71）によりその
   中に画成されていて、前記挿入部（71）は前壁（75）と
   スリーブからなり、前記スリーブが前記前壁（75）から
   上流に向けて突出しており、 前記挿入部（71）は、前記媒体出口（80）の近くに設
   け、前記媒体出口（80）と実質的に同軸に配向されてお
   り、前記第１通路及び圧力室（24、62）のうちの１つの
   入口（83）と軸心でみて実質的に同じ方向になってお
   り、 前記前壁（75）は、前記第１媒体と前記第２媒体を混合
   して微細構造のあわを作るための少くとも１つのあわ立
   て体から成り、 前記混合室（86）は、前記操作部（22）の外周（77）付
   近に配置されており、 前記混合室（86）が前記第２媒体のための第１入口（8
   3）と前記第１媒体のための第２入口（84）を含んでお
   り、前記第１及び第２入口の一方は前記端部通路（81）
   に対して同じ方向であり、前記第１及び第２入口の他方
   は前記端部通路（81）に対して放射方向であり、 前記媒体出口（80）と前記端部通路（81）と前記混合室
   （86）が直線に沿って配置されており、 前記混合室（86）が前記端部通路（81）とほぼ同じ内側
   の幅を有し、前記混合室（86）は前記媒体出口（80）か
   ら前記内側の幅よりも長い距離の間隔を空けており、 前記加圧手段（２、50）が圧縮空気ポンプ（50）として
   構成されており、 前記圧縮空気ポンプ（50）の空気通路開口がリング状円
   盤形のバルブ体（60）により開閉する構成になってお
   り、 前記操作部（22）と容器（５）との間にピストンユニッ
   ト（９）が設けられており、 前記ピストンユニット（９）にポンプピストン（10）と
   内側体（11）を設け、 前記ポンプピストン（10）に対して復帰スプリング（2
   0）を２通りに作用させ、すなわち、第１作用として、
   手動操作後に前記ポンプピストン（10）を所定の位置に
   復帰させる作用をなし、第２作用とし、出口バルブ（2
   3）に負荷をかけて前記内側体（11）と前記ポンプピス
   トン（10）の内側との間に予め負荷をかけておく作用を
   なし、 前記内側体（11）の端部壁が前記出口バルブ（23）のバ
   ルブ閉鎖部（26）となっており、 シャフト（28）が、前記出口バルブ（23）を開くように
   設けられていて、第１通路（24）の大半を占めており、
   前記内側体（11）をガイドして、前記出口バルブ（23）
   の良好な作用を確保し、かつ前記出口バルブ（23）内の
   デッドスペースを小さくする構成にした吐出装置。