JP3422123B2 - 自動販売機の運転方法 - Google Patents

自動販売機の運転方法

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JP3422123B2
JP3422123B2 JP06540695A JP6540695A JP3422123B2 JP 3422123 B2 JP3422123 B2 JP 3422123B2 JP 06540695 A JP06540695 A JP 06540695A JP 6540695 A JP6540695 A JP 6540695A JP 3422123 B2 JP3422123 B2 JP 3422123B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、複数の商品用格納室
の一部が冷却用で他が加熱用のとき、販売時の商品温度
の適温化とともに、熱エネルギーの有効利用によって省
エネルギー化を図る自動販売機の運転方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来例について、図4〜図8を参照しな
がら説明する。図8は、後述する発明に係る実施例と共
通な従来例の全体構成図である。図8において、各格納
室1,2が隣り合う形で配置され、それぞれに対応して各
室内熱交換器11,12 が装備される。この各室内熱交換器
11,12 と、圧縮機3と、室外熱交換器4とを主要部とし
て、後述するように冷凍サイクルが構成される。加熱用
受具50は、加熱用格納室で予備温度に加熱された商品を
販売直前に適温まで追加的に最終加熱する手段で、詳し
くは後述する。なお、各室内熱交換器11,12 と、室外熱
交換器4とに対応する各送風機および電磁弁などは図示
を省略してある。 【0003】図7は加熱用受具に関し、(a) はその側面
図、(b) はその平面図である。これらの図において、加
熱用受具50は、高周波誘導加熱装置の一部をなすコイル
で、矩形の渦巻状に形成された後、その長辺に沿って円
弧状に湾曲成形され、その引出し線が右上に伸びる形で
設けられる。コイルには、図示してない高周波電源が接
続されて高周波電流が流され、その周囲に交流磁界が形
成される。この交流磁界によって、電磁誘導の法則に基
づく渦電流が商品である缶10の内部に流れ、この電流に
よるジュール熱で缶10の全体が加熱される。このジュー
ル熱は、磁界の変化の速さ、つまり高周波電流の周波数
に比例し、熱効率が80% と非常に高く、しかもクリーン
なのが特長である。さて、格納室1(図8参照) で予備温
度約38℃に予備加熱された後に移送された一点鎖線表示
の缶10が、加熱用受具50の湾曲凹部内面上に載置され、
ここで適温60℃に最終加熱される。ところで、適温60℃
の最終加熱は、缶10の温度を検出し、これに基づいてフ
ィードバック制御するのが正確な方法であるが、実際に
は加熱時間つまり載置時間によって決める簡単な方法が
とられる。 【0004】従来例で、一方の格納室が冷却用で他方が
加熱用のときの動作について、図4の第1運転方式の動
作図と、図5の第2運転方式の動作図を参照しながら説
明する。第1運転方式は、加熱用格納室1 の温度が予備
温度未満の場合に、第2運転方式は予備温度以上の場合
にとられる。図4,図5において、各室内熱交換器11,1
2 をそれぞれ装備する各格納室1,2、圧縮器3、逆止弁
8、アキュムレータ9、凝縮器として働く室外熱交換器
4、各電磁弁61〜66,69 、および各キャピラリチューブ
81〜83によって冷凍サイクルが構成され、矢印によって
熱媒体の流れが示される。 【0005】図4で、加熱用格納室1 (〔H〕と表記)
の室内熱交換器11と、冷却用格納室2〔C〕の室内熱交
換器12を直列接続し、矢印のように熱媒体を流す。その
ために、加熱用格納室1 の室温が予備温度未満であるこ
とに基づき、図示してない制御部によって、各電磁弁6
2,64,66が閉じられ (その他は開かれ) 、室外熱交換器
4には熱媒体は流れない。この冷凍サイクルのもとで、
室内熱交換器11は凝縮器として、室内熱交換器12は蒸発
器として働く。冷却用格納室2は、図示してない制御部
によってオン・オフされる電磁弁69を介し、熱媒体の流
量オン・オフに基づき適温に温度制御される。一方の加
熱用格納室1は、その流量オン・オフにしたがって加熱
される。しかも、加熱用格納室1は、流量オフ時には、
ヒータ31のオン・オフによって予備温度に温度制御され
る。さらに、加熱用格納室11の商品(缶10) は、販売投
出の前に、高周波誘導加熱装置を代表して図示した加熱
用受具50(図8参照)によって適温まで追加加熱され
る。 【0006】図5で、冷却用格納室2〔C〕の室内熱交
換器12と、室外熱交換器4とを直列接続し、矢印のよう
に熱媒体を流す。そのために、加熱用格納室1の室温が
予備温度以上であること(言い換えれば、予備温度に達
し、または超えたこと)に基づき、図示してない制御部
によって、各電磁弁61,64,69が閉じられ (その他は開か
れ) 、加熱用格納室1の室内熱交換器11には熱媒体は流
れない。この冷凍サイクルのもとで、室外熱交換器4は
凝縮器として、室内熱交換器12は蒸発器として働く。冷
却用格納室2は、図示してない制御部によってオン・オ
フされる電磁弁65を介し、熱媒体の流量オン・オフに基
づき適温に温度制御される。一方の加熱用格納室1は、
室温が下降に転じて予備温度に復帰することになる。も
ちろん、補助加熱する必要がないから、ヒータ31はオフ
される。さらに、加熱用格納室1の商品は、販売投出の
前に、高周波誘導加熱装置を代表して図示した加熱用受
具50 (図8参照)によって適温まで追加加熱される。 【0007】ところで、第1運転方式の場合には、冷却
用格納室2の室内熱交換器12と、加熱用格納室1の室内
熱交換器11とが相互間で、また、第2運転方式の場合に
は、冷却用格納室2の室内熱交換器12と、室外熱交換器
4とが、相互間で熱エネルギの収支がバランスのとれた
形で運転されるから、全体として省エネルギー化が図れ
る。 【0008】従来例で二格納室の一方が冷却用、他方が
加熱用のときの各室温変化と、圧縮機、室内・室外熱交
換器およびヒータの各動作の関連について、図6のタイ
ムチャートを参照しながら説明する。この従来例の制御
方針は、(1) 主眼を冷却用格納室の室温制御に置く、
(2) その加熱用格納室の室温が予備温度未満か、以上か
に応じて熱媒体の流し方と加熱制御方法を変更する、と
いうものである。加熱用格納室の予備温度は、下限値3
7、上限値42℃( 平均値39.5℃) 、冷却用格納室の適温
は、下限値1、上限値8℃( 平均値4.5 ℃) である。こ
こで、加熱商品の最終温度 (適温) は既に述べたように
60℃である。 【0009】図6において、起点のの段階では、格納
室1〔H〕の室温が予備温度(37 〜42℃) の範囲内にあ
るから、格納室1〔H〕と格納室2〔C〕が直列接続さ
れる(図4参照)。すなわち、これは第1運転方式(電
磁弁62,64,66が閉じられ、その他の電磁弁が開)であ
る。しかも、で格納室2の室温が上限値8℃に達した
から、圧縮機3が起動され、冷凍サイクルに基づいて格
納室2の室温が下降に転じ、同時に格納室1の室温が上
昇し始める。なお、各格納室1,2の室温の傾向線とと
もに、商品温度の傾向線を名称矢印付きで示してある。
各室温の傾向線の変動が激しいのに比べて、熱伝導の遅
れまたは平均化のため、商品温度の傾向線の変化は緩慢
である。 【0010】の段階で、格納室1の室温が上限値42℃
に達したことで、格納室2は格納室1の室内熱交換器11
に代えて室外熱交換器4と接続変更される(図5参
照)。すなわち、第2運転方式(電磁弁61,64,69が閉じ
られ、その他の電磁弁が開)に変換される。したがっ
て、室内熱交換器11が停止し、代わって室外熱交換器4
が起動される。圧縮機3 と室内熱交換器12は動作継続中
であるから、格納室2の室温は下降を継続する。 【0011】の段階で、格納室2の室温が下限値1℃
に達すると、圧縮機3が停止し、同時に室内熱交換器12
と室外熱交換器4も停止して格納室2の冷却機能が止ま
る。したがって、格納室2の室温は上昇に転じるととも
に、格納室1の室温が下降を続ける。の段階で、格納
室1の室温が下限値37℃に達すると、室温をそれ以下に
低下するのを阻止して予備温度内に戻すため、格納室2
に装備された補助のヒータ31がオンする。その結果、格
納室1の室温は下限値37℃から上昇に転じる。格納室2
の室温は上昇を続ける。 【0012】の段階で、格納室1の室温が上限値42℃
に達すると、それ以上の上昇を停止するためにヒータ31
がオフする。その結果、格納室1の室温は上限値42℃か
ら下降に転じる。格納室2の室温は、の段階以降に特
に冷却機能が働いていないので、その段階から依然上昇
を続ける。の段階で、格納室1の室温が下限値37℃に
達することで、室温をそれ以下に低下するのを阻止して
予備温度内に戻すため、格納室1に装備のヒータ31がオ
ンする。その結果、格納室1の室温は下限値37℃から上
昇に転じる。格納室2の室温は、の段階以降に特に冷
却機能が働いていないので依然上昇を続ける。 【0013】の段階で、格納室1の室温が再び上限値
42℃に達すると、それ以上の上昇を停止するためにヒー
タ31がオフする。その結果、格納室1の室温は上限値42
℃から下降に転じる。格納室2の室温は、の段階以降
に特に冷却機能が働いていないので依然上昇を続け、格
納室2の上限値8℃に接近する。の段階で、格納室1
の室温は下降を続けているものの、まだ予備温度(37 〜
42℃) の範囲内にあり、格納室2の室温が上限値8℃に
達したから、圧縮機3が起動され、第2運転方式から第
1運転方式に変換される。したがって、冷却機能が働き
始めて格納室2の室温が下降に転じ、同時に格納室1の
室温が上昇に転じる。 【0014】の段階で、格納室1の室温が上限値42℃
に達したことで、格納室2は格納室1の室内熱交換器11
に代えて室外熱交換器4と接続変更、すなわち、第1運
転方式から第2運転方式に変換される。したがって、室
内熱交換器11に代わって室外熱交換器4が室内熱交換器
12に接続され、圧縮機3と室内熱交換器12は動作継続中
であるから、格納室2の室温は下降を継続するととも
に、格納室1の室温は上限値42℃から下降に転じる。 【0015】(10)の段階では、先のと同じ状態にな
り、格納室2の室温は下限値1℃から上昇に転じて許容
温度範囲内つまり適温範囲内に復帰し、一方の格納室1
の室温は段階から引き続き下降を続ける。(11)の段階
では、先のと同じ状態になり、格納室2のヒータ31が
オンする。その結果、格納室1の室温は下限値37℃から
上昇に転じて予備温度範囲内に復帰し、一方の格納室2
の室温は(10)段階から引き続き上昇を続ける。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】従来例では、第1運転
方式から第2運転方式に切り替わるとき、直後に冷却用
格納室2 の室温が一時的に上昇する現象が起こる(図6
のまたはの各段階直後を参照)。その理由はこうで
ある。図5において、切り替えの直後に、加熱用格納室
1 の室内熱交換器11の内部にある高圧の熱媒体が、電磁
弁66の開放によって、破線矢印のように短時間に冷凍サ
イクルに回収されるために、冷凍サイクルが一時的に不
安定になるからである。これに対し、第2運転方式から
第1運転方式に切り替わるときには、その直後に図4で
破線矢印表示したように、室外熱交換器4の内部にある
高圧の熱媒体が、開放している各電磁弁63,65 によって
キャピラリチューブ83 (絞り) をへて徐々に冷凍サイク
ルに回収されるから、冷却用格納室2の室温は一時的上
昇を起こさない。 【0017】この発明が解決すべき課題は、従来の技術
がもつ以上の問題点を解消し、販売商品温度の適正化
と、熱エネルギーの有効利用による省エネルギー化を図
るとともに、第1から第2への運転方式の切り替え時の
直後に冷却用格納室の温度が一時的に上昇するのを抑え
る自動販売機の運転方法を提供することにある。 【0018】 【課題を解決するための手段】この発明は、凝縮器また
は蒸発器として働く室内熱交換器を装備する商品用格納
室の複数個と、凝縮器として働く室外熱交換器とを備
え、室内熱交換器および室外熱交換器を選択的に含む蒸
気圧縮式冷凍サイクルに基づき、格納室の一部を冷却用
に他を加熱用に温度制御する自動販売機の運転方法であ
って、販売投出の前段箇所に加熱用格納室で設定された
予備温度に加熱される商品を適温まで追加加熱する高周
波誘導加熱装置を、かつ加熱用格納室に補助のヒータを
装備するとともに、加熱用格納室の温度が予備温度未満
の場合に第1の運転方式を、予備温度以上の(言い換え
れば、予備温度に達し、または超えた)場合に第2の運
転方式をとる。ここで、第1運転方式は、冷却用格納
室の蒸発器として働く室内熱交換器と、加熱用格納室の
凝縮器として働く室内熱交換器とを、その両者の間に
列接続された電磁弁とキャピラリチューブを挿入して直
列接続し、冷却用格納室を対応する熱媒体の流量オン・
オフによって適温に温度制御するとともに、その熱媒体
の流量オフ時には加熱用格納室の温度をヒータのオン・
オフによって予備温度に温度制御する方式、第2運転
方式は、前記キャピラリチューブと直列接続された電磁
弁を閉成し、冷却用格納室の室内熱交換器と室外熱交換
器とを直列接続し、冷却用格納室を対応する熱媒体の流
量オン・オフによって適温に温度制御する方式である。 【0019】さらに、第1運転方式から第2運転方式に
切り替わるとき、前記キャピラリチューブと直列接続さ
れた電磁弁の閉成を遅延させて直後に加熱用格納室の室
内熱交換器の内部にある熱媒体を、絞りを介して冷却用
格納室の室内熱交換器に流入させる形で冷凍サイクルに
回収する、という構成である。 【0020】 【作用】格納室の一部が冷却用で他が加熱用のときに
は、次の二つの動作に分かれる。 (a) 加熱用格納室の温度が予備温度未満の場合に第1の
運転方式がとられる。つまり、冷却用格納室の室内熱交
換器と、加熱用格納室の室内熱交換器とが、その両者の
間に直列接続された電磁弁とキャピラリチューブを挿入
して直列接続され、冷却用格納室が対応する熱媒体の流
量オン・オフによって適温に温度制御されるとともに、
その熱媒体の流量オフ時には加熱用格納室の温度がヒー
タのオン・オフによって予備温度に温度制御される。要
するに、加熱用格納室を予備温度まで加熱するのに、冷
却用格納室との間でなるべく熱の相互利用を図り、停止
時にだけ補助的にヒータを用いる。さらに、加熱用格納
室の商品は、販売投出の前に高周波誘導加熱装置によっ
て適温まで追加加熱される。 【0021】(b) 加熱用格納室の温度が予備温度以上の
(予備温度に達し、または超えた)場合に第2の運転方
式がとられる。つまり、第1運転方式における冷却用格
納室の室内熱交換器と加熱用格納室の室内熱交換器との
直列接続を断つためにその両者間に接続されたキャピラ
リチューブと直列接続された電磁弁を閉成し冷却用格
納室の室内熱交換器と室外熱交換器とを直列接続し、冷
却用格納室が対応する熱媒体の流量オン・オフによって
適温に温度制御され、加熱用格納室は、その加熱が停止
するから室温が下降に転じて予備温度に復帰する。要す
るに、加熱用格納室は加熱の必要がないから、接続を断
って自然放熱にまかせ、これに代わって室外熱交換器と
ともに冷却用格納室の温度制御が主導的におこなわれ
る。さらに、加熱用格納室の商品は、販売投出の前に高
周波誘導加熱装置によって適温まで追加加熱される。 【0022】しかも、(a) の場合には、冷却用格納室の
室内熱交換器と、加熱用格納室の室内熱交換器とが、相
互間の熱エネルギ収支がバランスのとれた形で運転され
る。さらに、第1運転方式から第2運転方式に切り替わ
るとき、キャピラリチューブと直列接続された電磁弁の
閉成を遅延させることにより、切り替え直後に加熱用格
納室の室内熱交換器の内部にある高圧の熱媒体が、キャ
ピラリチューブを介して低圧側の冷却用格納室の室内熱
交換器に徐々に流入する形で冷凍サイクルに回収され
る。したがって、熱媒体の回収が徐々におこなわれて、
冷凍サイクルが安定に維持されるから、冷却格納室の室
温が一時的にしろ上昇することがない。 【0023】 【実施例】この発明に係る自動販売機の運転方法の実施
例について、以下に図を参照しながら説明する。図1は
実施例の第1運転方式における動作図、図2は同じくそ
の第2運転方式における動作図、図3は実施例における
冷却用,加熱用の各格納室の温度変化と各機器の動作と
の関連を示すタイムチャート、である。実施例が従来例
と異なる点は、第1運転方式と第2運転方式が相互に切
り替わるとき、熱媒体の回収を徐々におこなって冷凍サ
イクルを安定に維持することにある。 【0024】したがって、図1において、第1運転方式
がとられるが、その切り替え前の第2運転方式(図2参
照)のときに室外熱交換器4 にあった高圧の熱媒体が、
その切り替え直後に破線矢印で示したように、開放され
ている各電磁弁63,65 によって、絞りとしてのキャピラ
リチューブ83をへて低圧側の冷却用格納室2の室内熱交
換器12に徐々に流入する形で、冷凍サイクルに回収され
る。なお、これは従来例におけるのと同じである。また
図2において、第2運転方式がとられるが、その切り替
え前の第1運転方式(図1参照)のときに加熱用格納室
1 の室内熱交換器11にあった高圧の熱媒体が、その切り
替え直後に破線矢印で示したように、開放されている電
磁弁69によって、絞りとしてのキャピラリチューブ82を
へて低圧側の冷却用格納室2の室内熱交換器12に徐々に
流入する形で、冷凍サイクルに回収される。すなわち、
従来装置においては、第1運転方式(電磁弁62,64,66が
閉、その他の電磁弁が開)から第2運転方式(電磁弁6
1,64,69が閉、その他の電磁弁が開)に切り替える際、
その切り替え直後に電磁弁66が開,電磁弁69が閉となる
よう制御していたところを、この実施例では第1運転方
式から第2運転方式へ切り替えの直後には電磁弁66を
閉,電磁弁69を開のままとして電磁弁69の閉成を一時的
に遅延し、前述したように、加熱用格納室1の室内熱交
換器11にあった高圧の熱媒体がその切り替え直後に破線
矢印で示したように、閉成している電磁弁69によって、
絞りとしてのキャピラリチューブ82をへて低圧側の冷却
用格納室2の室内熱交換器12に徐々に流入する形で、冷
凍サイクルに回収されてから電磁弁66が開、電磁弁69が
閉となるように制御する。 【0025】この実施例における第1運転方式,第2運
転方式の各動作は従来例におけるのと同じであるから、
ここでの詳しい説明を省略し、次の指摘に留める。図3
において、第1運転方式から第2運転方式に切り替わる
,の各段階の直後に、先に述べた理由で冷凍サイク
ルが安定に維持されることにより、格納室2の室温に従
来例のときと違って、一時的な上昇が起こらない。 【0026】 【発明の効果】この発明によれば、販売投出の前段箇所
に加熱用格納室で設定された予備温度に加熱される商品
を適温まで追加加熱するための高周波誘導加熱装置を、
加熱用格納室に補助のヒータをそれぞれ装備するととも
に、加熱用格納室の温度が予備温度未満の場合に第1の
運転方式を、予備温度以上の場合に第2の運転方式をと
り、その第1運転方式は、冷却用格納室の蒸発器として
働く室内熱交換器と、加熱用格納室の凝縮器として働く
室内熱交換器とを、その両者の間に直列接続された電磁
弁とキャピラリチューブを挿入して直列接続し、冷却用
格納室を対応する熱媒体の流量オン・オフによって適温
に温度制御するとともに、その熱媒体の流量オフ時には
加熱用格納室の温度をヒータのオン・オフによって予備
温度に温度制御する方式であり、その第2運転方式は、
前記キャピラリチューブと直列接続された電磁弁を閉成
冷却用格納室の蒸発器として働く室内熱交換器と
外熱交換器とを直列接続し、冷却用格納室を対応する熱
媒体の流量オン・オフによって適温に温度制御する方式
であり、第1運転方式から第2運転方式に切り替わると
き、前記キャピラリチューブと直列接続された電磁弁の
閉成を遅延させて加熱用格納室の室内熱交換器の内部に
ある熱媒体を、前記キャピラリチューブを介して冷却用
格納室の室内熱交換器に流入させる形で冷凍サイクルに
回収するように構成したことにより次のような優れた効
果が期待できる。すなわち、第1運転方式から第2運転
方式に切り替わるとき、直後に冷却格納室の室温が一時
的に上昇するのが抑えられる。その理由は、その切り替
えのとき、キャピラリチューブと直列接続された電磁弁
の閉成を遅延させることにより、切り替え直後に加熱格
納室の室内熱交換器の内部にある高圧の熱媒体が、キャ
ピラリチューブを介して低圧側の冷却格納室の室内熱交
換器に徐々に流入する形で冷凍サイクルに回収されるた
め、冷凍サイクルが安定に維持されるからである。この
冷却格納室の温度の一時的上昇が抑えられることによっ
て、一つには冷却商品の適温化が支援され、もう一つに
は冷凍サイクル(圧縮機)の運転時間の短縮につなが
り、元来の熱エネルギーの有効利用による省エネルギー
化がさらに支援される。なお、加熱商品は従来と同様
に、補助のヒータによって支援的に予備温度に温度制御
され、さらに高周波誘導加熱装置によって最終的に適温
になって販売されるから、冷却,加熱の各商品とも十分
に顧客の満足を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係る実施例の第1運転方式における
動作図 【図2】同じくその第2運転方式における動作図 【図3】実施例における冷却,加熱の各格納室の温度変
化と各機器の動作との関連を示すタイムチャート 【図4】従来例の第1運転方式における動作図 【図5】同じくその第2運転方式における動作図 【図6】従来例における冷却,加熱の各格納室の温度変
化と各機器の動作との関連を示すタイムチャート 【図7】高周波誘導装置の加熱用受具に関し、(a) はそ
の側面図、(b) はその平面図 【図8】実施例と従来例との共通な構成図 【符号の説明】 1 加熱格納室 2 冷却格納室 3 圧縮機 4 室外熱交換器 8 逆止弁 9 アキュムレータ 10 缶 11,12 室内熱交換器 31 ヒータ 50 加熱用受具 61〜66,69 電磁弁 81〜83 キャピラリチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−115464(JP,A) 特開 平7−37149(JP,A) 特開 平6−341724(JP,A) 特開 昭62−158967(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 9/00 - 9/10 F15D 11/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】凝縮器または蒸発器として働く室内熱交換
    器を装備する商品用格納室の複数個と、凝縮器として働
    く室外熱交換器とを備え、室内熱交換器および室外熱交
    換器を選択的に含む蒸気圧縮式冷凍サイクルに基づき、
    格納室の一部を冷却用に他を加熱用に温度制御する自動
    販売機の運転方法であって、 販売投出の前段箇所に加熱用格納室で設定された予備温
    度に加熱される商品を適温まで追加加熱するための高周
    波誘導加熱装置を、加熱用格納室に補助のヒータをそれ
    ぞれ装備するとともに、加熱用格納室の温度が予備温度
    未満の場合に第1の運転方式を、予備温度以上の場合に
    第2の運転方式をとり、 その第1運転方式は、冷却用格納室の蒸発器として働く
    室内熱交換器と、加熱用格納室の凝縮器として働く室内
    熱交換器とを、その両者の間に直列接続された電磁弁と
    キャピラリチューブを挿入して直列接続し、冷却用格納
    室を対応する熱媒体の流量オン・オフによって適温に温
    度制御するとともに、その熱媒体の流量オフ時には加熱
    用格納室の温度をヒータのオン・オフによって予備温度
    に温度制御する方式であり、その第2運転方式は、前記
    キャピラリチューブと直列接続された電磁弁を閉成し
    冷却用格納室の蒸発器として働く室内熱交換器と室外熱
    交換器とを直列接続し、冷却用格納室を対応する熱媒体
    の流量オン・オフによって適温に温度制御する方式であ
    り、 第1運転方式から第2運転方式に切り替わるとき、前記
    キャピラリチューブと直列接続された電磁弁の閉成を
    延させて加熱用格納室の室内熱交換器の内部にある熱媒
    体を、前記キャピラリチューブを介して冷却用格納室の
    室内熱交換器に流入させる形で冷凍サイクルに回収す
    る、ことを特徴とする自動販売機の運転方法。
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