JP3421732B2 - 上下方向免震装置及び3次元免震装置 - Google Patents

上下方向免震装置及び3次元免震装置

Info

Publication number
JP3421732B2
JP3421732B2 JP26886595A JP26886595A JP3421732B2 JP 3421732 B2 JP3421732 B2 JP 3421732B2 JP 26886595 A JP26886595 A JP 26886595A JP 26886595 A JP26886595 A JP 26886595A JP 3421732 B2 JP3421732 B2 JP 3421732B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seismic isolation
isolation device
vertical
damper
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26886595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09112068A (ja
Inventor
雅史 山本
義輝 岩佐
相沢  覚
重雄 嶺脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP26886595A priority Critical patent/JP3421732B2/ja
Publication of JPH09112068A publication Critical patent/JPH09112068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3421732B2 publication Critical patent/JP3421732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大地震、とりわ
け上下方向の直下型地震から構造物(以下、原則として
建物、展示物、OA機器等を総称して云う。)を保護す
るべく構造物の最下部で実施される上下方向免震装置、
及び水平方向の地震からも構造物を保護するべく構造物
の下部外周で実施される3次元免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地震から構造物を保護する免震装置は数
多く開発されてきているが、そのほとんどが水平方向の
地震に対する免震装置である。例えば、積層ゴムの支承
体等を用いた免震装置が開発され広く実施されている。
上下方向の直下型地震に対応可能な3次元免震装置に関
しては、近年注目を集めてきているが、未だ開発段階で
あるのが現状である。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】従来の水平方向の地
震に対する免震装置の技術を、上下方向の地震に対する
免震用として適用することはできない。その理由は、構
造物本体の自重が免震装置に常に作用するためであり、
それによって以下の諸問題が発生するからである。 免震装置のバネ等の復元力要素が常に高応力状態で
あり、クリープやリラクゼーションを起こす。
【0004】 構造物の自重により前記の復元バネが
大きく変形してしまう。 しかも、地震の際には更に復元バネが変形するた
め、大きな許容変形量が必要となる。 これら〜の問題を解決するためには、復元バネの剛
性を大きくする必要があり、結果として、振動を長周期
化できず免震効果が得られない。単に、上記、の問
題点を解決するだけなら、トリガー機能を設けることも
考えられる。しかし、その場合は、の問題点に加え、
地震後に自動的に復帰しない、という新たな問題が生
じ、やはり不都合である。
【0005】したがって、本発明の目的は、上記〜
の問題点を一挙に解決することであり、特には構造物の
自重で沈むところまでは剛性を比較的高くし、上下方向
の地震が構造物に負荷され、それから更に沈むときは剛
性を比較的小さくして柔らかく変位するような非線形の
復元力特性を利用し、復元バネの剛性を高くすることな
く、構造物の自重によってあまり沈み込むことなく、自
重載荷時に復元バネにかかる力は小さくし、地震後は元
の位置に自動的に戻って確実に上下方向の地震力及び水
平方向の地震力の低減を図れる、上下方向免震装置及び
3次元免震装置を提供することにある。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記従来技術の課題を解
決するための手段として、 請求項に記載した発明に係
る上下方向免震装置は、構造物の下底面10と基礎12
との間に設置して当該構造物を支持せしめ、構造物に負
荷される上下方向の地震力を低減する免震装置Aであっ
て、 a) 構造物を水平方向に可動状態に支持する水平な支
承板3が構造物の下底面10に水平に設けられているこ
と、 b) 前記支承板3と基礎12との間に設置された、
直方向に対し適度に傾斜せしめた複数の支持ロッド4
連結して形成した平行リンク機構Pによって構造物が支
持され、前記平行リンク機構Pにダンパー6又は6’が
取り付けられていること、 c) 支持ロッド4の傾斜を復元可能な配置とした復元
バネ5の一端が前記平行リンク機構Pの端部に連結さ
れ、当該復元バネ5の他端が外周構造体に連結されてい
ること、 d) 地震により生ずる構造物の上下変位は、前記支持
ロッド4の起伏動作とそれに連動する復元バネ5の復元
力により許容され、上下方向の地震エネルギーは、前記
ダンパー6又は6’により減衰する構成であることを特
徴とする。
【0008】
【0009】請求項に記載した発明に係る3次元免震
装置は、 a) 構造物に負荷される上下方向の地震力を低減する
上下方向免震装置Aと、水平方向の地震力を低減する水
平方向免震装置Bとから成る3次元免震装置であるこ
と、 b) 前記上下方向免震装置Aは、構造物を水平方向に
可動状態に支持する水平な支承板3が構造物の下底面1
0に水平に設けられ、前記支承板3と基礎12との間
設置された、鉛直方向に対し適度に傾斜せしめた複数の
支持ロッド4で連結して形成した平行リンク機構Pによ
って構造物が支持され、前記平行リンク機構Pにダンパ
ー6又は6’が取り付けられ、支持ロッド4の傾斜を復
元可能な配置で前記平行リンク機構Pの端部に復元バネ
5の一端が連結され、当該復元バネ5の他端が外周構造
体に連結されており、地震により生ずる構造物の上下変
位は前記支持ロッド4の起伏動作とそれに連動する復元
バネ5の復元力により許容され、上下方向の地震エネル
ギーは前記ダンパー6又は6’により減衰する構成であ
ること、 c) 前記水平方向免震装置Bは、水平向きの第2復元
バネ8及び第2ダンパー9それぞれの一端が構造物の下
部に連結され、前記第2復元バネ8及び第2ダンパー9
それぞれの他端が外周構造体に連結され、水平方向の地
震エネルギーは前記第2ダンパー9の減衰力により減衰
る構成であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、上下方向免震装置Aと
水平方向免震装置Bとを組合わせた3次元免震装置とし
て好適に実施され、場合によっては、上下方向免震装置
Aのみで実施される。上下方向免震装置Aは、特に、建
物1の下底面10と基礎12との間に設置されて当該建
物1を支持し、建物1に負荷される上下方向の地震力を
低減する。水平方向免震装置Bは、前記建物1の下部と
地下側壁面13との間に設置され、建物1に負荷される
水平方向の地震力を低減する。また、上下方向免震装置
A,水平方向免震装置Bは、展示物やOA機器類を地震
から保護するべく建物の床面上などに設置する態様でも
実施される。
【0011】本発明によれば、建物1を上下方向免震装
置Aにより支持せしめ、地震により生ずる建物1の上下
変位は、前記上下方向免震装置Aを構成する支持ロッド
4の起伏動作とそれに連動する復元バネ5の復元力によ
り許容し、上下方向の地震エネルギーは、上下方向免震
装置Aを構成するダンパー6により減衰する。前記上下
方向免震装置Aは、建物1を水平方向に可動状態に支持
する水平な支承板3が建物1の下底面10に水平に設け
られており、前記支承板3と基礎12との間に、鉛直方
向に対し適度に傾斜せしめた複数の支持ロッド4で連結
して平行リンク機構Pが形成され、当該平行リンク機構
Pによって建物1が支持され、前記平行リンク機構Pの
内部に上下方向に配置したダンパー6が取り付けられて
いる。なお、上下方向免震装置Aは、前記上下方向のダ
ンパー6の代わりに、図4に例示したように、平行リン
ク機構Pの外部に水平方向のダンパー6’を取り付けた
態様でも実施される。そして、支持ロッド4の傾斜を復
元可能な配置とした復元バネ5の一端が前記平行リンク
機構Pの端部に連結され、当該復元バネ5の他端が外周
構造体にピン2等で連結されている(請求項1記載の発
)。従って、地震により上下方向の地震力Fが支承板
3に負荷されると、図3に示したように、角度θに傾斜
された外側の支持ロッド4は、その上端を復元バネ5で
支持されながら、下端のピン2を支点として、例えば符
号4’で示した角度θ’の位置まで倒れる(伏せる)動
作をする。その際、平行リンク機構Pを形成する支承板
3は、符号3’で示した下方位置へ水平変位(平行移
動)して沈む。次に、前記の如く、より傾斜された支持
ロッド4’は、伸張した復元バネ5’の復元力を受けて
復元動作をすると共に、沈んだ支承板3は上方へ浮き上
がる動作をし、もって建物1の上下変位が許容される。
このとき、上下方向の地震エネルギーは、平行リンク機
構Pに取り付けられたダンパー6又はダンパー6’によ
り減衰される。前記復元バネ5による復元力は非線形で
あっても弾性であるため、上下方向の地震力Fに応答し
て免震した後の支持ロッド4は、最初の傾斜角度=θの
位置状態に復元し安定(平衡)する。
【0012】図5は、復元バネ5の剛性を1.0t/c
mとしたときの上下方向の地震力Fと前記支承板3(建
物1)の上下変位xとの関係を、計算結果に基づいて示
したものである。同図によれば、地震力Fとして、30
tの重量を載荷した場合、支承板3は建物1の自重によ
り約1.4cm沈むことが分かる。このとき、復元バネ
5は約8cm伸びるので、復元バネ5に常時かかる力は
約8tである。自重積載状態で微少な上下振動をする場
合を想定すれば、等化な剛性が同図から約2.9t/c
m(周期は0.65秒)と求められる。一方、この装置
を用いずに、直接バネで上下方向の免震を行う場合は、
この装置と同等にするために、約2.9t/cmの復元
バネが必要であり、自重で10cm以上沈み込むことが
分かる。また、常時30tの力が復元バネに働くことと
なる。すなわち、この上下方向免震装置Aによれば、建
物1の自重の大部分を支持ロッド4で負担することによ
り、復元バネ5に常時作用する力を少なくでき、復元バ
ネ5のリラクゼーションを低減し、自重による沈み込み
量が大幅に低減される。
【0013】以下に、前記上下方向の地震力Fと支承板
3(建物1)の上下変位xの関係を数式により導く。そ
の前提として、図6に示した次の記号を用いる。 F…上下方向の地震力 x…支承板(3)の上下変位量 L…支持ロッド(4)の長さ S…復元バネ(5)の自然長 A…基礎(12)から復元バネ(5)外端までの高さ B…地下壁側面(13)から支持ロッド(4)下端までの距離 C…基礎(12)から支承板(3)までの高さ この条件のとき、復元バネ5の自然長Sは、下記の[数
1]より求められる。
【0014】
【数1】 ここで、復元バネ5がδだけ伸びたとすれば、次式の
[数2]となる。
【0015】
【数2】 このとき、復元バネ5にかかる力は、バネ定数をKとす
ると、Kδとなる。力の釣合いを考えるために、図6B
に示した三角形の2辺のα、βの長さを求めると、次式
の[数3]の通りとなる。
【0016】
【数3】 力の釣合いから、下記の[数4]となる。
【0017】
【数4】 ここで、
【0018】
【数5】 であるから、前記の[数2]式からδを求めれば、[数
4]式からFが算出される。よって、Fとxとの関係式
を示せば、下記の[数6]となる。
【0019】
【数6】 したがって、建物1が自重で沈むところまでは鉛直に近
い姿勢の支持ロッド4の大きな支持力により比較的剛性
が高く、上下方向の地震力Fにより、前記自重で沈む位
置から更に沈む場合は、支持ロッド4の傾きが大きくな
るにつれて剛性が柔らかくなる非線形弾性(ソフトニン
グ)の特性を発揮し、この特性を免震作用に有効に利用
することができる。
【0020】また、前記建物1の下部と外周構造体との
間に水平方向免震装置Bを設置することにより、水平方
向の地震エネルギーは、当該水平方向免震装置Bのダン
パー9によって減衰される。前記水平方向免震装置B
は、水平に配置した第2復元バネ8及び第2ダンパー9
それぞれの一端が建物1の下部にピン2等で連結され、
前記第2復元バネ8及び第2ダンパー9それぞれの他端
が外周構造体に連結されているから(請求項2記載の発
)、水平方向の地震エネルギーは第2ダンパー9によ
り減衰される。かくして、本発明の3次元免震装置によ
れば、水平方向の地震はもとより、直下型の上下方向地
震が起きた場合でも効率よく確実に長周期化することが
できる。
【0021】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の3次元免震装置を建物1に実施する場
合を模式的に示している。この3次元免震装置は、建物
1の最下部で実施される上下方向免震装置Aと、前記建
物1の下部外周で実施される水平方向免震装置Bとで構
成されている。
【0022】上下方向免震装置Aは、建物1の下底面1
0と基礎12との間に4個(但し、個数はこの限りでな
い。)設置されている。この上下方向免震装置Aは、平
行リンク機構Pをなす支承板3及び複数の支持ロッド4
と、前記平行リンク機構Pに復元力を与える復元バネ5
と、地震エネルギーを減衰するダンパー6とで構成され
ている。
【0023】支承板3は、建物1を水平方向に可動状態
に支持するものであればよく、図1に示したような滑動
板3a(建物1の約半分の幅寸)とその上に設けられた
複数のローラー3b…とから成るものや、図示を省略し
たオイレスプレート等が好適に使用される。当該支承板
3が建物1の下底面10に夫々水平な配置に設けられて
いる。
【0024】支持ロッド4は、長さが50cmの鉄骨部
材で構成され、鉛直方向に対して約20゜の傾斜角度θ
に傾斜され(図3参照)、支承板3と基礎12に夫々ピ
ン2(又はボールジョイント等)で可動状態に連結され
ている。よって、図示例では左右の2本の支持ロッド
4,4と、上下の支承板3と基礎12とがピン連結され
た平行リンク機構Pが形成され、当該平行リンク機構P
によって建物1が支持されている。
【0025】ダンパー6は、前記平行リンク機構Pの内
部の略中央位置で、上部の支承板3と下部の基礎12と
に鉛直方向にピン2で連結されて取り付けられている。
なお、前記ダンパー6は、図4に示したダンパー6’の
ように、平行リンク機構Pをなす支承板3の外端(又は
図示を省略した外側の支持ロッド4の上端)と地下側壁
面13とに、略水平方向にピン2で連結することも実施
される。
【0026】復元バネ5は、自然長が70cmでバネ力
が1t/cmに形成され、前記平行リンク機構Pの支持
ロッド4の傾斜を復元可能なように、外側の支持ロッド
4の上端にその内端がピン2で可動状態に連結され、当
該復元バネ5の外端が建物1外周の地下側壁面13にピ
ン連結されている。水平方向免震装置Bは、建物1に負
荷される水平方向の地震力を低減するべく、第2復元バ
ネ8と第2ダンパー9とで構成されている。この水平方
向免震装置Bは、前記建物1の下部側壁部11と地下側
壁面13との間に設置され、平面的にみた図2のよう
に、建物1の外周の各コーナー部にそれぞれ2箇所ず
つ、合計8箇所設置されている。
【0027】前記第2復元バネ8は水平に配置され、そ
の内端が建物1の下部側壁部11にピン2で可動状態に
連結され、その外端が建物1外周の地下側壁面13にピ
ン2で可動状態に連結されている。第2ダンパー9も前
記第2復元バネ8と同様に、水平に配置され、各内端が
建物1の下部側壁部11にピン連結され、その外端が建
物1外周の地下側壁面13にピン連結されている。
【0028】
【本発明が奏する効果】本発明に係る上下方向免震装置
及び3次元免震装置によれば、建物の自重で沈むところ
までは剛性を比較的高くし、地震が建物に負荷され、そ
れから更に沈むときは剛性を比較的小さくして柔らかく
変形するような非線形の復元力特性を利用するから、水
平方向のほか上下方向の地震エネルギーを確実に減衰し
て免震効果を発揮する。建物の自重載荷時に復元バネに
かかる力は小さく、復元バネのリラクゼーションが低減
され、建物の自重による支承板の沈み込み量が少ないか
ら、従来設計が困難であった長周期の免震装置が設計さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物への3次元免震装置の設置状態を示した正
面図である。
【図2】建物への水平方向免震装置の設置状態を示した
平面図である。
【図3】上下方向免震装置の作動状況を示した説明図で
ある。
【図4】上下方向免震装置の異なる構成を示した説明図
である。
【図5】上下変位−荷重曲線のグラフである。
【図6】A,Bは上下方向地震力と支承板の上下変位の
関係を導くための説明図である。
【符号の説明】
A 上下方向免震装置 B 水平方向免震装置 P 平行リンク機構 2 ピン 3 支承板 4 支持ロッド 5 復元バネ 6 ダンパー 8 第2復元バネ 9 第2ダンパー 12 基礎
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶺脇 重雄 千葉県印旛郡印西町大塚一丁目5番 株 式会社竹中工務店技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−129486(JP,A) 特開 平1−121470(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02 331

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物の下底面と基礎との間に設置して当
    該構造物を支持せしめ、構造物に負荷される上下方向の
    地震力を低減する免震装置であって、 a) 構造物を水平方向に可動状態に支持する水平な支
    承板が構造物の下底面に水平に設けられていること、 b) 前記支承板と基礎との間に設置された、鉛直方向
    に対し適度に傾斜せしめた複数の支持ロッド連結して
    形成した平行リンク機構によって構造物が支持され、前
    記平行リンク機構にダンパーが取り付けられているこ
    と、 c) 支持ロッドの傾斜を復元可能な配置とした復元バ
    ネの一端が前記平行リンク機構の端部に連結され、当該
    復元バネの他端が外周構造体に連結されていること、 d) 地震により生ずる構造物の上下変位は、前記支持
    ロッドの起伏動作とそれに連動する復元バネの復元力に
    より許容され、上下方向の地震エネルギーは、前記ダン
    パーにより減衰する構成であることを特徴とする、上下
    方向免震装置。
  2. 【請求項2】a) 構造物に負荷される上下方向の地震
    力を低減する上下方向免震装置と、水平方向の地震力を
    低減する水平方向免震装置とから成る3次元免震装置で
    あること、 b) 前記上下方向免震装置は、構造物を水平方向に可
    動状態に支持する水平な支承板が構造物の下底面に水平
    に設けられ、前記支承板と基礎との間に設置された、
    直方向に対し適度に傾斜せしめた複数の支持ロッドで連
    結して形成した平行リンク機構によって構造物が支持さ
    れ、前記平行リンク機構にダンパーが取り付けられ、支
    持ロッドの傾斜を復元可能な配置で前記平行リンク機構
    の端部に復元バネの一端が連結され、当該復元バネの他
    端が外周構造体に連結されており、地震により生ずる構
    造物の上下変位は前記支持ロッドの起伏動作とそれに連
    動する復元バネの復元力により許容され、上下方向の地
    震エネルギーは前記ダンパーにより減衰する構成である
    こと、 c) 前記水平方向免震装置は、水平向きの第2復元バ
    ネ及び第2ダンパーそれ ぞれの一端が構造物の下部に連
    結され、前記第2復元バネ及び第2ダンパーそれぞれの
    他端が外周構造体に連結され、水平方向の地震エネルギ
    ーは前記第2ダンパーの減衰力により減衰する構成であ
    ることを特徴とする、3次元免震装置。
JP26886595A 1995-10-17 1995-10-17 上下方向免震装置及び3次元免震装置 Expired - Fee Related JP3421732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26886595A JP3421732B2 (ja) 1995-10-17 1995-10-17 上下方向免震装置及び3次元免震装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26886595A JP3421732B2 (ja) 1995-10-17 1995-10-17 上下方向免震装置及び3次元免震装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09112068A JPH09112068A (ja) 1997-04-28
JP3421732B2 true JP3421732B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=17464343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26886595A Expired - Fee Related JP3421732B2 (ja) 1995-10-17 1995-10-17 上下方向免震装置及び3次元免震装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3421732B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE59909482D1 (de) * 1999-11-04 2004-06-17 Deuta Werke Gmbh Vorrichtung zur gedämpften Lagerung eines Objekts
JP2008050921A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Kazuhiro Toida 制振動・免震・加振動構造体と制振化制御システム
JP2011038617A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Shimizu Corp パンタグラフ式免震システム
KR20170097604A (ko) * 2014-12-23 2017-08-28 모듈라 에스.피.에이. 콘 소시오 유니코 창고용 내진 지지체 및 이러한 지지체를 구비한 하중-지지 구조물
CN106948642A (zh) * 2017-04-05 2017-07-14 中国人民解放军61489部队 坑道内大型框架结构的离壁式隔震结构及方法
CN106948641A (zh) * 2017-04-05 2017-07-14 中国人民解放军61489部队 一种带限复位的钢框架隔震屏蔽一体化防护系统及方法
CN107269752A (zh) * 2017-07-28 2017-10-20 中国地震局工程力学研究所 具有多道防线的三维隔震台座
KR101879153B1 (ko) * 2018-01-25 2018-07-16 정정심 내진 발전기
CN108869623A (zh) * 2018-08-13 2018-11-23 上海电力学院 一种用于高压电气设备隔震的组合式隔震支座
CN109295996A (zh) * 2018-11-05 2019-02-01 中国电力工程顾问集团西北电力设计院有限公司 一种复合式汽轮发电机弹簧基础
CN110486416B (zh) * 2019-09-10 2020-12-11 苏州莱锦机电自动化有限公司 一种机械设备用高效减震装置
CN113216434A (zh) * 2021-04-27 2021-08-06 广州大学 一种解耦式振震控制装置
CN114811434B (zh) * 2022-05-10 2024-03-12 北京金海鑫压力容器制造有限公司 一种lng气化调压撬
KR102561056B1 (ko) * 2022-05-13 2023-07-27 (주) 희림종합건축사사무소 분리시공의 건축물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09112068A (ja) 1997-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3421732B2 (ja) 上下方向免震装置及び3次元免震装置
US8511004B2 (en) Seismically stable flooring
US6397528B1 (en) Coupled truss systems with damping for seismic protection of buildings
US20140338271A1 (en) Frictional non rocking seismic base isolator for structure seismic protection (fnsi)
TWI284695B (en) Isolation platform
US6256943B1 (en) Antiseismic device for buildings and works of art
JP2003307045A (ja) 免震構造システム
CA2930193C (en) Polygonal seismic isolation systems
JPH08158697A (ja) 免震方法及び該方法に使用する免震装置
JPH11264446A (ja) 免震装置
JP3870263B2 (ja) 直線運動型復元機能付き免震装置
Wada et al. Passive controlled slender structures having special devises at column connections
JP3825923B2 (ja) 免震装置
JP6889506B1 (ja) 制振吊建物
JP2000054506A (ja) 免震構造物の浮き上がり防止装置及びこの装置が設けられてなる軽重量構造物の免震構造
JP2017043988A (ja) 制振建物
JPS62188834A (ja) 減振支承装置
JPH0344920Y2 (ja)
Abdel-Kareem Moustafa An innovative isolation device for aseismic design
Fuller et al. Rubber-based energy dissipators for earthquake protection of structures
KR102417871B1 (ko) 면진 테이블
Kerileng et al. Base Isolation Systems in Multi-Storey Structures
JP2011184950A (ja) 滑り基礎構造
JP2022030067A (ja) 防振床構造
JP2000104420A (ja) 免震構造物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees