JP3421673B2 - 超微細パターンの並列的製造方法 - Google Patents

超微細パターンの並列的製造方法

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JP3421673B2
JP3421673B2 JP15290498A JP15290498A JP3421673B2 JP 3421673 B2 JP3421673 B2 JP 3421673B2 JP 15290498 A JP15290498 A JP 15290498A JP 15290498 A JP15290498 A JP 15290498A JP 3421673 B2 JP3421673 B2 JP 3421673B2
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次元的に周期配
列した超微細パターンの並列的製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】基板上に2次元的に周期配列した原子レ
ベルの超微細パターンを形成することは、原子レベルデ
バイスを組み込んだ次世代の集積回路を実現するために
不可欠である。今日、ナノメーターサイズの極微細パタ
ーンを形成するため、電子線を用いて直接描画する方法
が広く用いられている。この方法を限界まで用いれば、
10ナノメーター程度の微細なパターニングが可能であ
る。しかし、電子線を走査して、一つ一つ描画を行うた
め、非常に時間がかかるという問題点がある。
【0003】従来の光を用いたリソグラフィーに替え
て、X線を利用するリソグラフィーも提案されている。
この方法は一括露光であるため、時間的な問題は解決す
るが、転写技術であるため、パターンの精度がマスクに
よって制約されるという問題がある。
【0004】この他、わずかに傾斜した結晶表面に形成
される原子ステップを利用する方法やマスクパターンを
用いて形成したファセット面に選択成長を行う方法など
が提案されているが、原子レベルの位置とサイズを正確
に決めることはできず、また、任意の形状を形成できな
いという問題点がある。
【0005】さらに、走査型トンネル顕微鏡や原子間力
顕微鏡のプローブを用いて原子操作や加工を行う方法が
提案されている。この方法を用いれば、原子レベルでの
正確な加工が可能であるが、電子ビーム露光法と比較し
てもはるかに生産性が低いことが問題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであって、基板表面に2
次元的に周期配列する任意の形状の超微細パターンを充
分な精度を持って一括して製造する超微細パターンの並
列的製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明の請求項1の超微細パターンの並列的製造方
法は、コヒーレントな放射光、レーザー光またはコヒー
レントな電子ビーム(以下、これら3種類を総称してコ
ヒーレントビームと呼ぶことがある)のいずれかを少な
くとも3以上の方向からそれぞれの位相を個別に変調し
ながら基板表面に照射し、上記基板表面上に結像する2
次元干渉像を並行移動させて超微細パターンを描きなが
ら、同時に原料分子または原料原子を上記基板表面に照
射することにより、上記超微細パターンの位置に上記原
料分子または原料原子が反応してなる材料を選択的に堆
積させることを特徴としている。
【0008】すなわち、本発明では、コヒーレントビー
ムの2次元干渉像と原料原子、原料分子との直接相互作
用による堆積反応を利用している。まず、上記基板上に
少なくとも3以上の方向からコヒーレントビームを照射
することにより、2次元干渉像を結像させる、このこと
は、干渉像を構成する2次元的に周期配列した複数の点
の位置に一括してコヒーレントビームが照射されること
を意味する。コヒーレントビームの波長を原子レベルま
で小さくすれば、上記複数の点の配列の周期を原子レベ
ルまで小さくすることができ、且つ、充分な精度を持た
せることができる。
【0009】次に、少なくとも3以上の各方向から照射
されるコヒーレントビームの位相を個別に変調すること
により、2次元干渉像を構成する2次元的に周期配列さ
れた複数の点の位置を一斉に並行移動させる。こうし
て、2次元的に周期配列した所望形状の超微細パターン
を一斉に描くことができる。
【0010】上記のように、基板表面上に結像する2次
元干渉像を並行移動させながら、同時に基板表面全面
に、原料分子または原料原子を照射する。原料分子また
は原料原子単独では堆積が起きないが、コヒーレントビ
ームのアシストを受けると堆積が起きるように系の条件
を整えた場合、2次元的に周期配列した超微細パターン
の位置に上記原料分子または原料原子が反応してなる材
料を一斉に堆積させることができる。
【0011】本発明の請求項2の超微細パターンの並列
的製造方法は、コヒーレントな放射光、レーザー光また
はコヒーレントな電子ビームのいずれかを少なくとも3
以上の方向からそれぞれの位相を個別に変調しながら基
板表面に照射し、上記基板表面上に結像する2次元干渉
像を並行移動させて超微細パターンを描くことにより、
上記超微細パターンの位置で選択的に基板材料をエッチ
ングすることを特徴としている。
【0012】すなわち、基板表面に放射光等のコヒーレ
ントビームを照射することのみにより基板材料をエッチ
ングすることができる場合、コヒーレントビームの2次
元干渉像を基板表面上に結像させることにより、2次元
干渉像を構成する各点の位置の基板材料を一斉にエッチ
ングすることができるので、2次元干渉像の位置が一斉
に並行移動して超微細パターンを描くと、結果として、
周期配列した各超微細パターンの位置の基板材料を一斉
にエッチングすることができる。なお、本明細書におい
て、基板材料のエッチングとは、基板材料自体をエッチ
ングする場合ばかりでなく、基板表面に形成された膜を
エッチングする場合も含むものとする。
【0013】本発明の請求項3の超微細パターンの並列
的製造方法は、コヒーレントな放射光、レーザー光また
はコヒーレントな電子ビームのいずれかを少なくとも3
以上の方向からそれぞれの位相を個別に変調しながら基
板表面に照射し、上記基板表面上に結像する2次元干渉
像を並行移動させて超微細パターンを描きながら、同時
に反応性を有するガスを上記基板表面に照射することに
より、上記超微細パターンの位置で選択的に基板材料を
エッチングすることを特徴とするものである。
【0014】すなわち、反応性を有するガス単独では基
板材料のエッチングは起きないが、コヒーレントビーム
のアシストを受けるとエッチングが起きるように系の条
件を整えた場合、コヒーレントビームの2次元干渉像を
構成する各点の位置の基板材料を一斉にエッチングする
ことができるので、2次元干渉像を構成する各点の位置
が一斉に並行移動させて超微細パターンを描くと、結果
として、各超微細パターンの位置の基板材料を一斉にエ
ッチングすることができる。
【0015】本発明の請求項4の超微細パターンの並列
的製造方法は、基板上にレジスト材料を塗布した後、コ
ヒーレントな放射光、レーザー光またはコヒーレントな
電子ビームのいずれかを少なくとも3以上の方向から
れぞれの位相を個別に変調しながら基板表面に照射し、
上記基板表面上に結像する2次元干渉像を並行移動させ
て超微細パターンを描くことにより、上記超微細パター
ンの位置のレジスト材料を選択的に露光し、続いて、現
像により露光部または未露光部のいずれかのレジスト材
料を除去することを特徴とするものである。
【0016】すなわち、基板上に塗布されたレジスト材
料上にコヒーレントビームを照射することによりレジス
ト材料を露光することができる場合、コヒーレントビー
ムの2次元干渉像を基板表面上に結像させることによ
り、上記超微細パターンの位置のレジスト材料を一斉に
露光することができるので、2次元干渉像を構成する各
点の位置を一斉に並行移動させて超微細パターンを描く
と、結果として、周期配列した各超微細パターンの位置
のレジスト材料を一斉に露光することができる。
【0017】本発明の請求項5の超微細パターンの並列
的製造方法は、基板の表面を砒素、セレン、硫黄等蒸発
の容易なレジスト材料により被覆した後、コヒーレント
な放射光、レーザー光またはコヒーレントな電子ビーム
のいずれかを少なくとも3以上の方向からそれぞれの位
相を個別に変調しながら基板表面に照射し、上記基板表
面上に結像する2次元干渉像を並行移動させて超微細パ
ターンを描くことにより、上記超微細パターンの位置の
レジスト材料を選択的に除去することを特徴とするもの
である。
【0018】すなわち、基板上を被覆する蒸発の容易な
レジスト材料上にコヒーレントビームを照射することに
よりレジスト材料を蒸発させることができるができる場
合、コヒーレントビームの2次元干渉像を基板表面上に
結像させることにより、2次元干渉像を構成する各点の
位置のレジスト材料を一斉に蒸発させることができるの
で、2次元干渉像を構成する各点の位置を一斉に並行移
動させて超微細パターンを描くと、結果として、周期配
列した各超微細パターンの位置のレジスト材料を一斉に
蒸発させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に本実施の形態で使用する超
微細パターンの製造装置を示す。本装置は、コヒーレン
トビーム供給装置1、ガス供給装置2、基板交換室3お
よび反応室4から構成されている。コヒーレントビーム
供給装置1は、コヒーレントビームを反応室4に供給す
るものであり、図1の例では、シンクロトロン放射光光
源5から放出されるコヒーレントな放射光をフィルター
6により単色化した後、反応室4に供給するようになっ
ている。なお、レーザー光や電子ビームをコヒーレント
ビームとして使用する場合は、それぞれレーザー光源や
電子ビーム源を用いてコヒーレントビーム供給装置を構
成する。
【0020】ガス供給装置2は、原料ガスやエッチング
ガスを反応室4に供給するものである。基板交換室3
は、反応室4の真空を破らずに基板7を反応室4に搬入
するために設けられている。反応室4と基板交換室3と
はゲートバルブ8により隔てられており、また、基板交
換室3と反応室4とは、それぞれ独立の真空排気装置
9、10を備えている。
【0021】反応室4は、真空排気装置10により常時
真空が保たれている。反応室4内において基板7は基板
ホルダー11上に装着される。図1の例では、基板ホル
ダー11の下部には基板ヒーター12が取り付けられて
いて、必要に応じて、基板7を加熱する。なお、基板ヒ
ーター12を設ける代わりに、基板ホルダー11から離
れた位置から赤外線等を照射して加熱するようにしても
よい。ガス供給装置2から反応室4に供給された原料ガ
スまたはエッチングガスは、ガスノズル13から基板7
に照射されるようになっている。
【0022】反応室4内に導入された放射光は、図1の
例では、ハーフミラー14乃至16を用いて4つに分割
される。分割された4つの放射光は、それぞれ位相変調
器17乃至20によってその位相を変調され、さらに、
ミラー21乃至24を介して4方向から基板7に照射さ
れる。この他、放射光の方向を変えるために、ミラー2
5乃至27が配置されている。放射光を基板7に照射す
る方向が常に一定であれば、ハーフミラー14乃至1
6、位相変調器17乃至20、ミラー21乃至27は反
応室4のが外部に位置していても差し支えない。
【0023】ここでは、4方向の放射光に対してそれぞ
れ位相変調器17乃至20が設置されているが、4方向
の内の1方向は位相変調器を省略することができる。ま
た、放射光を基板7に照射する方向の数は、結像させた
い2次元干渉像の構造に応じて、3方向以上であれば、
4方向以外でもよく、4方向以外の場合は、方向の数に
応じて、適当な個数のハーフミラー、位相変調器及びミ
ラーを配置する。
【0024】例えば、上記基板7上に4方向から放射光
を照射して正方格子の構造を有する図2のような2次元
干渉像を結像させる場合、図3に示すように、これらの
4方向A乃至Dは、上方から見て、90°の角度間隔と
なるように設定される。また、4方向の放射光の垂直面
内における傾斜角度は互いに等しくされ、この垂直面内
における傾斜角度の値は、放射光の波長と製造すべき周
期配列した超微細パターンの周期間隔に対応して設定さ
れる。
【0025】また、上記基板7上に3方向から放射光を
照射して、六方格子の構造を有する図4のような2次元
干渉像を結像させる場合、図5に示すように、これらの
3方向E乃至Gは、上方から見て、120°の角度間隔
となるように設定される。また、3方向の放射光の垂直
面内における傾斜角度は互いに等しくされ、この垂直面
内における傾斜角度の値は、放射光の波長と製造すべき
周期配列した超微細パターンの周期間隔に対応して設定
される。
【0026】本発明において、基板7上に結像すること
が可能な2次元干渉像が有する構造は、上記の正方格子
や六方格子に限定されない。放射光を照射する方向の
数、上方から見た角度間隔、垂直面内における傾斜角度
を変えることにより、任意の周期構造を有する2次元干
渉像を結像させることが可能である。
【0027】正方格子の構造を有する2次元干渉像を図
2のX方向に並行移動させる場合は、図3のA方向の放
射光の(初期)位相θA を減少させると同時に、B方向
の放射光の(初期)位相θB を増加させる。また、2次
元干渉像を図2のY方向に並行移動させる場合は、C方
向の放射光の(初期)位相θC を減少させると同時に、
D方向の放射光の(初期)位相θD を増加させる。それ
ぞれの方向の並行移動の距離は位相の変化量に比例し、
干渉像を図2に描かれている距離Lだけ並行移動させる
ためには、位相を2π変化させればよい。
【0028】図2及び図3の例において、4つの波は基
板7の表面の(x,y)の位置において、それぞれ、 A:φA (x,y)= kx+θA B:φB (x,y)=−kx+θB C:φC (x,y)= ky+θC D:φD (x,y)=−ky+θD …… の位相を有する。但し、k=2π/Lであり、θA 、θ
B 、θC 、θD は位相変調器によって制御される値であ
る。
【0029】この場合、φA (x,y)乃至φD (x,
y)が互いに等しく、例えば、 φA (x,y)=φB (x,y)=φC (x,y)=φD (x,y)=0 …… であれば、4つの波は強め合って干渉像を形成する。従
って、(x,y)の位置で干渉像を形成するためには、
上記、式より、 kx+θA =−kx+θB =ky+θC =−ky+θD =0 …… となるようにθA 乃至θD を決定すればよく、式を解
くと、 θA =−θB =−kx θC =−θD =−ky …… となり、この式を満たすようにθA 乃至θD を変化さ
せればよい。
【0030】例えば、図6のように、A方向乃至D方向
の位相θA 乃至θD を変調することにより、図7のよう
に周期配列した長方形の超微細パターンPが得られる。
位相変調器が3つのみ取り付けられている場合も、2次
元干渉像のX方向及びY方向の並行移動が可能である
が、位相変調器が取り付けられている3方向の放射光の
位相の変化のさせ方がより複雑になる。例えば、A方向
の波の位相θA を変調せず、B方向乃至D方向の位相θ
B 乃至θD を変調する場合、上記式において、φ
A (x,y)=0となるとは限らないが、φA (x,
y)=φB (x,y)=φC (x,y)=φD (x,
y)、つまり、上記式中のkx+θA =−kx+θB
=ky+θC =−ky+θD は解くことができ、その解
は、 θB =2kx+θA θC =kx−ky+θA θD =kx+ky+θA …… となる。従って、式を満たすように、θB 乃至θD
変化させればよい。なお、六方格子またはそれ以外の構
造を有する2次元干渉像の場合も、位相の変調により並
行移動させることができる。
【0031】
【実施例】本発明の実施例について説明する。本発明の
請求項1の実施例として、熱酸化膜(熱酸化法により形
成されたSiO2 膜)で被覆された単結晶シリコンから
なる基板7の温度を100℃に保ちながら、ジメチルア
ルミニウムハイドライドを照射するとともに、図6に示
すように位相を変調しながら4方向から放射光を照射し
た。その結果、図7に示すような周期配列した長方形の
超微細パターンの位置にアルミニウムが堆積した。
【0032】本発明の請求項2の実施例として、熱酸化
膜で被覆された単結晶シリコンからなる基板7の温度を
室温に保ちながら、図6に示すように位相を変調しなが
ら4方向から放射光を照射した。その結果、図7に示す
ような周期配列した長方形の超微細パターンの位置の熱
酸化膜がエッチングされた。
【0033】本発明の請求項3の実施例として、熱酸化
膜で被覆された単結晶シリコンからなる基板7の温度を
室温に保ちながらSF6 を照射するとともに、図6に示
すように位相を変調しながら4方向から放射光を照射し
た。その結果、図7に示すような周期配列した長方形の
超微細パターンの位置の熱酸化膜がエッチングされた。
また、別の実施例として、(111)A面を表面に有す
るガリウム砒素からなる基板7の温度を室温に保ちなが
ら4方向から紫外線レーザー光を照射した。その結果、
図7に示すような周期配列した長方形の超微細パターン
の位置のガリウム砒素基板がエッチングされた。
【0034】本発明の請求項4の実施例として、シリコ
ン基板上にレジスト材料であるポリメチルメタクリレー
トをスピナーで塗布した後、図6に示すように位相を変
調しながら、4方向から放射光を照射した。さらに現像
を行うことにより、図7に示すような周期配列した長方
形の超微細パターンの位置のレジスト材料が除去され
た。
【0035】本発明の請求項5の実施例として、シリコ
ン基板上に原子層のSiO2 で被覆した後、図6に示す
ように位相を変調しながら、4方向から放射光を照射し
た。その結果、図7に示すような周期配列した長方形の
超微細パターンの位置のレジスト材料が除去された。
【0036】なお、上記実施の形態では、長方形形状の
超微細パターンを形成する場合につき説明したが、超微
細パターンの形状は長方形以外の任意の形状としてよ
く、形成する超微細パターンの形状に応じて、各方向の
コヒーレントビームの位相の変調パターンを変更すれば
よい。また、超微細パターンの大きさも特に限定され
ず、超微細パターンの大きさに応じて、位相の変調幅を
設定すればよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の超微細パターンの並列的製造方法によれば、コヒーレ
ントビームを少なくとも3以上の方向からそれぞれの位
相を個別に変調しながら基板表面に照射し、上記基板表
面上に結像する2次元干渉像を並行移動させて超微細パ
ターンを描きながら、同時に原料分子または原料原子を
上記基板表面に照射することにより、上記超微細パター
ンの位置に上記原料分子または原料原子が反応してなる
材料を選択的に堆積させることができ、これにより、2
次元的に周期配列した所望形状の超微細パターンを一括
して製造することができる。
【0038】本発明の請求項2の超微細パターンの並列
的製造方法によれば、コヒーレントビームを少なくとも
3以上の方向からそれぞれの位相を個別に変調しながら
基板表面に照射し、上記基板表面上に結像する2次元干
渉像を並行移動させて超微細パターンを描くことによ
り、上記超微細パターンの位置で選択的に基板材料をエ
ッチングすることができ、これにより、2次元的に周期
配列した超微細パターンを一括して製造することができ
る。
【0039】本発明の請求項3の超微細パターンの並列
的製造方法によれば、コヒーレントビームを少なくとも
3以上の方向からそれぞれの位相を個別に変調しながら
基板表面に照射し、上記基板表面上に結像する2次元干
渉像を並行移動させて超微細パターンを描きながら、同
時に反応性を有するガスを上記基板表面に照射すること
により、上記超微細パターンの位置で選択的に基板材料
をエッチングすることができ、2次元的に周期配列した
超微細パターンを一括して製造することができる。
【0040】本発明の請求項4の超微細パターンの並列
的製造方法によれば、基板上にレジスト材料を塗布した
後、コヒーレントビームを少なくとも3以上の方向から
それぞれの位相を個別に変調しながら基板表面に照射
し、上記基板表面上に結像する2次元干渉像を並行移動
させて超微細パターンを描くことにより、上記超微細パ
ターンの位置のレジスト材料を選択的に露光することが
でき、続いて、現像により露光部または未露光部のいず
れかのレジスト材料を除去することにより、2次元的に
周期配列した超微細パターンを一括して製造することが
できる。
【0041】本発明の請求項5の超微細パターンの並列
的製造方法によれば、基板の表面を砒素、セレン、硫黄
等蒸発の容易なレジスト材料により被覆した後、コヒー
レントビームを少なくとも3以上の方向からそれぞれの
位相を個別に変調しながら基板表面に照射し、上記基板
表面上に結像する2次元干渉像を並行移動させて超微細
パターンを描くことにより、上記超微細パターンの位置
のレジスト材料を選択的に除去することができ、これに
より、2次元的に周期配列した超微細パターンを一括し
て製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で使用する超微細パターン
の製造装置を示す説明図。
【図2】基板上に正方格子の周期構造を有する2次元干
渉像を結像した状態を示す説明図。
【図3】上記基板に対して4方向から照射される光の照
射方向を示す概略平面図。
【図4】基板上に六方格子の周期構造を有する2次元干
渉像を結像した状態を示す説明図。
【図5】上記基板に対して3方向から照射される光の照
射方向を示す概略平面図。
【図6】基板上に周期配列した長方形の超微細パターン
を描く場合の光の位相の変調方法を示す説明図。
【図7】上記基板上に描かれる周期配列した長方形の超
微細パターンを示す説明図。
【符号の説明】
1 コヒーレントビーム供給装置 2 ガス供給装置 3 基板交換室 4 反応室 5 放射光光源 6 フィルター 7 基板 8 ゲートバルブ 9、10 真空排気装置 11 基板ホルダー 12 基板ヒーター 13 ガスノズル 14乃至16 ハーフミラー 17乃至20 位相変調器 21乃至27 ミラー P 超微細パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−204922(JP,A) 特開 平6−300909(JP,A) 特開 平5−36654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 H01L 21/302

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コヒーレントな放射光、レーザー光また
    はコヒーレントな電子ビームのいずれかを少なくとも3
    以上の方向からそれぞれの位相を個別に変調しながら基
    板表面に照射し、上記基板表面上に結像する2次元干渉
    像を並行移動させて超微細パターンを描きながら、同時
    に原料分子または原料原子を上記基板表面に照射するこ
    とにより、上記超微細パターンの位置に上記原料分子ま
    たは原料原子が反応してなる材料を選択的に堆積させる
    ことを特徴とする2次元的に周期配列した超微細パター
    ンの並列的製造方法。
  2. 【請求項2】 コヒーレントな放射光、レーザー光また
    はコヒーレントな電子ビームのいずれかを少なくとも3
    以上の方向からそれぞれの位相を個別に変調しながら基
    板表面に照射し、上記基板表面上に結像する2次元干渉
    像を並行移動させて超微細パターンを描くことにより、
    上記超微細パターンの位置で選択的に基板材料をエッチ
    ングすることを特徴とする2次元的に周期配列した超微
    細パターンの並列的製造方法。
  3. 【請求項3】 コヒーレントな放射光、レーザー光また
    はコヒーレントな電子ビームのいずれかを少なくとも3
    以上の方向からそれぞれの位相を個別に変調しながら基
    板表面に照射し、上記基板表面上に結像する2次元干渉
    像を並行移動させて超微細パターンを描きながら、同時
    に反応性を有するガスを上記基板表面に照射することに
    より、上記超微細パターンの位置で選択的に基板材料を
    エッチングすることを特徴とする2次元的に周期配列し
    た超微細パターンの並列的製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上にレジスト材料を塗布した後、コ
    ヒーレントな放射光、レーザー光またはコヒーレントな
    電子ビームのいずれかを少なくとも3以上の方向から
    れぞれの位相を個別に変調しながら基板表面に照射し、
    上記基板表面上に結像する2次元干渉像を並行移動させ
    て超微細パターンを描くことにより、上記超微細パター
    ンの位置のレジスト材料を選択的に露光し、続いて、現
    像により露光部または未露光部のいずれかのレジスト材
    料を除去することを特徴とする2次元的に周期配列した
    超微細パターンの並列的製造方法。
  5. 【請求項5】 基板の表面を砒素、セレン、硫黄等蒸発
    の容易なレジスト材料により被覆した後、コヒーレント
    な放射光、レーザー光またはコヒーレントな電子ビーム
    のいずれかを少なくとも3以上の方向からそれぞれの位
    相を個別に変調しながら基板表面に照射し、上記基板表
    面上に結像する2次元干渉像を並行移動させて超微細パ
    ターンを描くことにより、上記超微細パターンの位置の
    レジスト材料を選択的に除去することを特徴とする2次
    元的に周期配列した超微細パターンの並列的製造方法。
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