JP3421469B2 - 類似画像の検索装置および方法 - Google Patents
類似画像の検索装置および方法Info
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- JP3421469B2 JP3421469B2 JP07709895A JP7709895A JP3421469B2 JP 3421469 B2 JP3421469 B2 JP 3421469B2 JP 07709895 A JP07709895 A JP 07709895A JP 7709895 A JP7709895 A JP 7709895A JP 3421469 B2 JP3421469 B2 JP 3421469B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は類似画像の検索装置お
よび方法に関し、特にディジタル動画像を記録、伝送、
又は表示する装置において、画像を効率的かつ高精度に
検索することのできる類似画像の検索装置および方法に
関する。
よび方法に関し、特にディジタル動画像を記録、伝送、
又は表示する装置において、画像を効率的かつ高精度に
検索することのできる類似画像の検索装置および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】動画像情報は文字や図形などに比較して
膨大な情報量を持っているため、画像検索では、大量の
画像情報データから目的の画像を効率的に検索すること
が重要となる。類似画像検索は、検索対象となる画像と
類似の画像の有無や、その位置を検索するもので、画像
検索の中で中心的な役割を果たしている。
膨大な情報量を持っているため、画像検索では、大量の
画像情報データから目的の画像を効率的に検索すること
が重要となる。類似画像検索は、検索対象となる画像と
類似の画像の有無や、その位置を検索するもので、画像
検索の中で中心的な役割を果たしている。
【0003】類似画像検索についてはこれまで、例えば
上田らによる“動画像解析に基づくビデオ構造の視覚化
とその応用”,電子通信情報学会論文誌,D-II, pp.157
2-1580(1994-8)や、中島らによる“キーワード画像抽出
による動画像サマリの作成”第49回情報処理学会全国大
会,1F-10, (1994) により検索手法が提案されている。
前者の提案は映像中のあるフレームに存在する対象物を
指定すると、残りのフレームから対象物と同じ色対を持
つものをすべて抽出することにより検索する方式で、指
定した物体の検索に用いることが可能である。たとえ
ば、前記指定された対象物が赤い服装の女性のアナウン
サであれば、髪の毛の黒色と顔の肌色と服装の赤色とが
色対となり、残りのフレームから該色対をもつ物体が存
在する全てのフレームを抽出する。
上田らによる“動画像解析に基づくビデオ構造の視覚化
とその応用”,電子通信情報学会論文誌,D-II, pp.157
2-1580(1994-8)や、中島らによる“キーワード画像抽出
による動画像サマリの作成”第49回情報処理学会全国大
会,1F-10, (1994) により検索手法が提案されている。
前者の提案は映像中のあるフレームに存在する対象物を
指定すると、残りのフレームから対象物と同じ色対を持
つものをすべて抽出することにより検索する方式で、指
定した物体の検索に用いることが可能である。たとえ
ば、前記指定された対象物が赤い服装の女性のアナウン
サであれば、髪の毛の黒色と顔の肌色と服装の赤色とが
色対となり、残りのフレームから該色対をもつ物体が存
在する全てのフレームを抽出する。
【0004】また、後者は映像中のあるフレームを指定
すると、残りのフレームから指定した対象フレームと類
似した画面を検索する方式で、TVニュースのアナウンサ
画像のように、比較的固定的な画面の検索に用いること
が可能である。
すると、残りのフレームから指定した対象フレームと類
似した画面を検索する方式で、TVニュースのアナウンサ
画像のように、比較的固定的な画面の検索に用いること
が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの2つの方式で
は、図5のように指定した画像R0 を参照画像として固
定し、この参照画像と検索する画像S1 、…、Sn (以
下、検索対象画像と呼ぶ)とを逐一比較して相関の高い
画像を参照画像と同じクラスタ(グループ)に属する画
像として検出している(ここでは、該方式を逐一比較型
類似画像検索と呼ぶ)。従って、参照画像がクラスタに
属する画像すべての共通特性を反映している場合には、
クラスタ内の画像と参照画像との相関は高くなり、その
結果、非常に高い精度で検索することが可能である。
は、図5のように指定した画像R0 を参照画像として固
定し、この参照画像と検索する画像S1 、…、Sn (以
下、検索対象画像と呼ぶ)とを逐一比較して相関の高い
画像を参照画像と同じクラスタ(グループ)に属する画
像として検出している(ここでは、該方式を逐一比較型
類似画像検索と呼ぶ)。従って、参照画像がクラスタに
属する画像すべての共通特性を反映している場合には、
クラスタ内の画像と参照画像との相関は高くなり、その
結果、非常に高い精度で検索することが可能である。
【0006】しかしながら、アニメ等の人為的に作成さ
れた画像ではなく、自然画像の場合には、クラスタ内の
画像の共通特性を持った参照画像を新たに作成すること
は非常に困難で、上記文献でも用いられているように、
映像中のある画像をサンプルして参照画像として用いて
いる。従って、サンプルされた参照画像が、クラスタ内
の画像の特性を良く反映したものであれば高い精度での
検索が可能あるが、クラスタ内の画像の共通特性をあま
り満足していない場合、本来クラスタ内に属する画像と
の相関は高くなくなり、その結果未検出が生じたり、本
来クラスタ外に属する画像との相関が高くなって過剰検
出が生じる。
れた画像ではなく、自然画像の場合には、クラスタ内の
画像の共通特性を持った参照画像を新たに作成すること
は非常に困難で、上記文献でも用いられているように、
映像中のある画像をサンプルして参照画像として用いて
いる。従って、サンプルされた参照画像が、クラスタ内
の画像の特性を良く反映したものであれば高い精度での
検索が可能あるが、クラスタ内の画像の共通特性をあま
り満足していない場合、本来クラスタ内に属する画像と
の相関は高くなくなり、その結果未検出が生じたり、本
来クラスタ外に属する画像との相関が高くなって過剰検
出が生じる。
【0007】例えば、図6に示されているように、サン
プルされた参照画像R0 がクラスタS内の画像の特性を
良く反映したものであれば、該クラスタS内に存在する
画像S1 、S3 、S4 、…、Sn-2 、Sn を検索するこ
とができる。しかしながら、参照画像としてS3 を選択
したとすると、画像S3 のクラスタはS´となり、クラ
スタS内に存在する画像S4 、Sn-2 を検出することが
できなくなったり、逆にクラスタa外の画像S2 、Sn-
1 を同じクラスタの画像と誤検出するという不具合が起
こる。
プルされた参照画像R0 がクラスタS内の画像の特性を
良く反映したものであれば、該クラスタS内に存在する
画像S1 、S3 、S4 、…、Sn-2 、Sn を検索するこ
とができる。しかしながら、参照画像としてS3 を選択
したとすると、画像S3 のクラスタはS´となり、クラ
スタS内に存在する画像S4 、Sn-2 を検出することが
できなくなったり、逆にクラスタa外の画像S2 、Sn-
1 を同じクラスタの画像と誤検出するという不具合が起
こる。
【0008】このように、従来技術においては、映像中
の画像をサンプルして参照画像とする場合、逐一比較型
の類似画像検索では、参照画像の選択に検索結果が大き
く依存するという問題があった。
の画像をサンプルして参照画像とする場合、逐一比較型
の類似画像検索では、参照画像の選択に検索結果が大き
く依存するという問題があった。
【0009】本発明の目的は、前記のような従来技術の
問題点を除去し、クラスタ内の画像の共通特性を反映す
るように参照画像を更新させることにより、サンプルさ
れた参照画像を用いた場合でも高い精度で類似画像を検
索することのできる類似画像の検索装置および方法を提
供することにある。
問題点を除去し、クラスタ内の画像の共通特性を反映す
るように参照画像を更新させることにより、サンプルさ
れた参照画像を用いた場合でも高い精度で類似画像を検
索することのできる類似画像の検索装置および方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、参照画像を設定する手段と、入力動画
像から検索対象画像を順次選択する手段と、前記参照画
像および各検索対象画像の特徴量から検索対象画像毎に
類似度を演算する手段と、該類似度が所定値以上である
か否かを判定する手段と、該類似度が所定値以上である
と判定された各検索対象画像を同一クラスタとして記録
する手段と、前記参照画像の特徴量を、前記同一クラス
タと判定された検索対象画像の特徴量のみを加味して更
新する手段とを具備した点に特徴がある。また、さら
に、最初に設定された参照画像の特徴量を保持する手段
と、前記手段に保持された特徴量と更新された最終的な
参照画像の特徴量との類似度を求める手段と、該類似度
の大きさにより、検出された類似画像の有効性を判定す
る手段とを具備した点に特徴がある。
に、この発明は、参照画像を設定する手段と、入力動画
像から検索対象画像を順次選択する手段と、前記参照画
像および各検索対象画像の特徴量から検索対象画像毎に
類似度を演算する手段と、該類似度が所定値以上である
か否かを判定する手段と、該類似度が所定値以上である
と判定された各検索対象画像を同一クラスタとして記録
する手段と、前記参照画像の特徴量を、前記同一クラス
タと判定された検索対象画像の特徴量のみを加味して更
新する手段とを具備した点に特徴がある。また、さら
に、最初に設定された参照画像の特徴量を保持する手段
と、前記手段に保持された特徴量と更新された最終的な
参照画像の特徴量との類似度を求める手段と、該類似度
の大きさにより、検出された類似画像の有効性を判定す
る手段とを具備した点に特徴がある。
【0011】また、本発明は、最後の検索対象画像に対
する類似度の判定が終了した時に、最初の参照画像の特
徴量と最後に更新された特徴量とから類似度を求め、該
類似度が所定の類似度よりも小さい時には、前記しきい
値を大きくして、再度類似画像の検索を行うようにした
点、および最初は前記しきい値を小さくして類似画像の
候補を選定し、次に該しきい値を大きくして該類似画像
候補から類似画像を検索するようにした点に特徴があ
る。
する類似度の判定が終了した時に、最初の参照画像の特
徴量と最後に更新された特徴量とから類似度を求め、該
類似度が所定の類似度よりも小さい時には、前記しきい
値を大きくして、再度類似画像の検索を行うようにした
点、および最初は前記しきい値を小さくして類似画像の
候補を選定し、次に該しきい値を大きくして該類似画像
候補から類似画像を検索するようにした点に特徴があ
る。
【0012】
【作用】本発明によれば、動画像から類似した画像を検
索する上で、参照画像と各画面を比較して類似度が高い
画面が検出された場合に、該画面を参照画面と同一クラ
スタの画像とし、さらに該画面を用いて参照画像の特性
を更新させて新しい参照画像を作成し、該参照画像を用
いて残りの画像について類似画像検索を行い、類似度が
高い画像が検出される毎に参照画像の更新を行う。
索する上で、参照画像と各画面を比較して類似度が高い
画面が検出された場合に、該画面を参照画面と同一クラ
スタの画像とし、さらに該画面を用いて参照画像の特性
を更新させて新しい参照画像を作成し、該参照画像を用
いて残りの画像について類似画像検索を行い、類似度が
高い画像が検出される毎に参照画像の更新を行う。
【0013】また、前記類似画像検索において、最終的
な参照画像と最初に設定された画像との類似度を測定
し、類似度の大きさにより、検出された類似画像の有効
性を判定する。
な参照画像と最初に設定された画像との類似度を測定
し、類似度の大きさにより、検出された類似画像の有効
性を判定する。
【0014】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例の機能を説明するため
のブロック図である。図において、参照画像設定部1は
画像入力部0から入力する画像から参照画像R0 を設定
する。参照画像が設定されると、特徴量設定・更新部2
は該参照画像の特徴量を設定する。この特徴量は参照画
像特徴量記憶部3に記憶されると共に、類似度演算部6
に送られる。なお、該特徴量設定・更新部2は後述の説
明から明らかになるように、特徴量の更新を行う。
明する。図1は本発明の一実施例の機能を説明するため
のブロック図である。図において、参照画像設定部1は
画像入力部0から入力する画像から参照画像R0 を設定
する。参照画像が設定されると、特徴量設定・更新部2
は該参照画像の特徴量を設定する。この特徴量は参照画
像特徴量記憶部3に記憶されると共に、類似度演算部6
に送られる。なお、該特徴量設定・更新部2は後述の説
明から明らかになるように、特徴量の更新を行う。
【0015】次に、検索対象画像選択部4は入力画像か
ら検索対象となる画像Si(i=1,2,…,n) を選択する。特
徴量設定部5は該選択された検索対象画像の特徴量を設
定する。この特徴量は類似度演算部6に送られる。該類
似度演算部6は前記特徴量設定・更新部2からの特徴量
と前記特徴量設定部5からの特徴量とを比較し、両者の
類似度を演算する。この類似度は類似度判定部7に送ら
れる。類似度判定部7は該類似度が予め定められたしき
い値ρth1 より大きいか小さいかを判定する。該しきい
値より大きいと判定された場合には、前記特徴量設定・
更新部2は前記特徴量設定部5からの特徴量を加味し
て、特徴量を更新する。また、クラスタ画像記録部8は
前記検索対象画像として選択された画像Si を類似画像
として記録する。
ら検索対象となる画像Si(i=1,2,…,n) を選択する。特
徴量設定部5は該選択された検索対象画像の特徴量を設
定する。この特徴量は類似度演算部6に送られる。該類
似度演算部6は前記特徴量設定・更新部2からの特徴量
と前記特徴量設定部5からの特徴量とを比較し、両者の
類似度を演算する。この類似度は類似度判定部7に送ら
れる。類似度判定部7は該類似度が予め定められたしき
い値ρth1 より大きいか小さいかを判定する。該しきい
値より大きいと判定された場合には、前記特徴量設定・
更新部2は前記特徴量設定部5からの特徴量を加味し
て、特徴量を更新する。また、クラスタ画像記録部8は
前記検索対象画像として選択された画像Si を類似画像
として記録する。
【0016】最終画像判定部9は、入力画像Si が最終
の画像であるか否かを判定する。類似度判定部10は、
該最終画像判定部9が最終画像であると判定した時に動
作し、前記参照画像特徴量記憶部3に記憶されていた最
初の参照画像の特徴量と、前記特徴量設定・更新部2か
らの最後に更新された特徴量とから類似度を求め、この
類似度が予め定められているしきい値ρth2 より大きい
か否かの判定をする。該類似度が前記しきい値より大で
あると判定されると、クラスタ画像記録部8は、記録し
ていた類似画像を読み出して出力する。逆に、小である
と判定されると、クラスタ画像記録部8は記録していた
画像を読み出すことなく無効の処理をする。
の画像であるか否かを判定する。類似度判定部10は、
該最終画像判定部9が最終画像であると判定した時に動
作し、前記参照画像特徴量記憶部3に記憶されていた最
初の参照画像の特徴量と、前記特徴量設定・更新部2か
らの最後に更新された特徴量とから類似度を求め、この
類似度が予め定められているしきい値ρth2 より大きい
か否かの判定をする。該類似度が前記しきい値より大で
あると判定されると、クラスタ画像記録部8は、記録し
ていた類似画像を読み出して出力する。逆に、小である
と判定されると、クラスタ画像記録部8は記録していた
画像を読み出すことなく無効の処理をする。
【0017】次に、上記した構成を有する本実施例の動
作を、図2のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、ステップS1で、ある置数m、iをm=i=0と置
く。ステップS2では、前記参照画像設定部1が入力画
像から参照画像R0 を設定する。ステップS3では、該
参照画像R0 の特徴量A0 を設定し、前記参照画像特徴
量記憶部3に記憶する。ステップS4では、前記検索対
象画像選択部4は検索対象画像Si を選択する。最初は
検索対象画像S0 を選択する。ステップS5では、該検
索対象画像Si の特徴量Bi を設定する。ステップS6
では、前記参照画像R0 の特徴量A0 と前記検索対象画
像Si の特徴量Bi 、または本発明により更新された参
照画像の特徴量Am と前記検索対象画像Si の特徴量B
i とから、前記類似度演算部6が類似度を算出する。
作を、図2のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、ステップS1で、ある置数m、iをm=i=0と置
く。ステップS2では、前記参照画像設定部1が入力画
像から参照画像R0 を設定する。ステップS3では、該
参照画像R0 の特徴量A0 を設定し、前記参照画像特徴
量記憶部3に記憶する。ステップS4では、前記検索対
象画像選択部4は検索対象画像Si を選択する。最初は
検索対象画像S0 を選択する。ステップS5では、該検
索対象画像Si の特徴量Bi を設定する。ステップS6
では、前記参照画像R0 の特徴量A0 と前記検索対象画
像Si の特徴量Bi 、または本発明により更新された参
照画像の特徴量Am と前記検索対象画像Si の特徴量B
i とから、前記類似度演算部6が類似度を算出する。
【0018】ステップS7では、該類似度が予め定めら
れた第1のしきい値ρth1 より大きいか否かの判断をす
る。この判断は、前記類似度判定部7が行う。この判断
が肯定の時には、ステップS8に進んで、前記検索対象
画像Si がクラスタ画像記録部8に記録される。ステッ
プS9では、本発明に従って、参照画像の特徴量が変更
される。この変更の具体的な手法は後で詳細に説明す
る。ステップS10では、前記検索対象画像Si が検索
対象の最後の画像であるか否かの判断がなされ、この判
断が否定の時には、ステップS11に進んで、iが1イ
ンクリメントされる。そして、前記ステップS4に戻っ
て、次の検索対象画像Si+1 が選ばれる。この新たな検
索対象画像Si+1 に対するステップS6の類似度の演算
は、更新された参照画像の特徴量Am+1 と該検索対象画
像Si+1 の特徴量との間で行われる。
れた第1のしきい値ρth1 より大きいか否かの判断をす
る。この判断は、前記類似度判定部7が行う。この判断
が肯定の時には、ステップS8に進んで、前記検索対象
画像Si がクラスタ画像記録部8に記録される。ステッ
プS9では、本発明に従って、参照画像の特徴量が変更
される。この変更の具体的な手法は後で詳細に説明す
る。ステップS10では、前記検索対象画像Si が検索
対象の最後の画像であるか否かの判断がなされ、この判
断が否定の時には、ステップS11に進んで、iが1イ
ンクリメントされる。そして、前記ステップS4に戻っ
て、次の検索対象画像Si+1 が選ばれる。この新たな検
索対象画像Si+1 に対するステップS6の類似度の演算
は、更新された参照画像の特徴量Am+1 と該検索対象画
像Si+1 の特徴量との間で行われる。
【0019】以上の動作が繰返し行われると、前記クラ
スタ画像記録部8には、1または複数の類似画像が記録
されることになる。ステップS10の判定が肯定になる
と、ステップS12に進んで、最初の参照画像R0 の特
徴量A0 と最後に更新された参照画像の特徴量Am とか
ら類似度が演算される。ステップS13では、この類似
度が予め定められているしきい値より大きいか否かの判
断がなされる。この判断を行う理由は、参照画像の特徴
量を更新した結果、該更新特徴量が最初の参照画像R0
の特徴量と大きく離れてしまうと、最初の参照画像R0
に対する類似画像の検索の精度が落ちるので、これを防
止するためである。ステップS13の判断が肯定の時に
は、精度良く類似画像の検索ができたとして、前記クラ
スタ画像記録部8から類似画像の読みだしを行う。一
方、ステップS13の判断が否定になると、ステップS
16に進んで、無効出力を行う。
スタ画像記録部8には、1または複数の類似画像が記録
されることになる。ステップS10の判定が肯定になる
と、ステップS12に進んで、最初の参照画像R0 の特
徴量A0 と最後に更新された参照画像の特徴量Am とか
ら類似度が演算される。ステップS13では、この類似
度が予め定められているしきい値より大きいか否かの判
断がなされる。この判断を行う理由は、参照画像の特徴
量を更新した結果、該更新特徴量が最初の参照画像R0
の特徴量と大きく離れてしまうと、最初の参照画像R0
に対する類似画像の検索の精度が落ちるので、これを防
止するためである。ステップS13の判断が肯定の時に
は、精度良く類似画像の検索ができたとして、前記クラ
スタ画像記録部8から類似画像の読みだしを行う。一
方、ステップS13の判断が否定になると、ステップS
16に進んで、無効出力を行う。
【0020】次に、前記ステップS9の参照画像の特徴
量を更新する手法を、図3を参照して具体的に説明す
る。図において、○は参照画像と同一のクラスタ画像を
示し、□は参照画像とクラスタの異なる画像を示す。図
4においても、同様である。
量を更新する手法を、図3を参照して具体的に説明す
る。図において、○は参照画像と同一のクラスタ画像を
示し、□は参照画像とクラスタの異なる画像を示す。図
4においても、同様である。
【0021】図3に示されているように、最初の参照画
像R0 と検索対象画像S1 、S2 、S3 、…、Sn があ
ったとする。検索対象画像S1 に対しては、参照画像R
0 の特徴量A0 を用いて類似度を算出する。この検索対
象画像S1 が同一のクラスタの画像であると判定される
と、次の検索対象画像S2 に対しては、最初の参照画像
R0 の特徴量A0 と同一クラスタであると判定された検
索対象画像S1 の特徴量B1 との平均(=(A0 +B1
)/2)を更新された特徴量A1 として、次の検索対
象画像S2 の類似度の判定をする。この判定により、検
索対象画像S2 が同一クラスタに属さないと判定される
と、該検索対象画像S2 の特徴量B2 は無視し、前記特
徴量A1 を用いて次の検索対象画像S3 の類似度を算出
する。該検索対象画像S3 が同一クラスタに属すると判
定されると、今度は検索対象画像S3 の特徴量B3 を取
入れた特徴量(A1 +B3 )/2に更新して、次の検索
対象画像S4 の類似度の判定を行う。以下、これを繰返
して、参照画像の特徴量Amを更新する。
像R0 と検索対象画像S1 、S2 、S3 、…、Sn があ
ったとする。検索対象画像S1 に対しては、参照画像R
0 の特徴量A0 を用いて類似度を算出する。この検索対
象画像S1 が同一のクラスタの画像であると判定される
と、次の検索対象画像S2 に対しては、最初の参照画像
R0 の特徴量A0 と同一クラスタであると判定された検
索対象画像S1 の特徴量B1 との平均(=(A0 +B1
)/2)を更新された特徴量A1 として、次の検索対
象画像S2 の類似度の判定をする。この判定により、検
索対象画像S2 が同一クラスタに属さないと判定される
と、該検索対象画像S2 の特徴量B2 は無視し、前記特
徴量A1 を用いて次の検索対象画像S3 の類似度を算出
する。該検索対象画像S3 が同一クラスタに属すると判
定されると、今度は検索対象画像S3 の特徴量B3 を取
入れた特徴量(A1 +B3 )/2に更新して、次の検索
対象画像S4 の類似度の判定を行う。以下、これを繰返
して、参照画像の特徴量Amを更新する。
【0022】上記のようにして、参照画像の特徴量Am
を更新すると、最初に設定した参照画像R0 のクラスタ
内の画像の共通特性をあまり満足していない場合でも、
該共通特性を徐々に改善する事ができ、精度の良い類似
画像の抽出が可能になる。なお、本実施例では、前記ス
テップS13を設けているので、参照画像の特徴量の更
新が前記共通特性を劣化させる方向に進んだ場合には、
これを除外することができる。
を更新すると、最初に設定した参照画像R0 のクラスタ
内の画像の共通特性をあまり満足していない場合でも、
該共通特性を徐々に改善する事ができ、精度の良い類似
画像の抽出が可能になる。なお、本実施例では、前記ス
テップS13を設けているので、参照画像の特徴量の更
新が前記共通特性を劣化させる方向に進んだ場合には、
これを除外することができる。
【0023】前記ステップS9の参照画像の特徴量を更
新する他の手法を、図4を参照して具体的に説明する。
この手法は、図示されているように、検索対象画像Si
に対する更新参照画像の特徴量Am を、最初の参照画像
R0 の特徴量A0 と該検索対象画像Si の直前の同一ク
ラスタに属する検索対象画像の特徴量との平均から求め
るようにしたものである。図示されている例の場合、検
索対象画像S2 、S3に対する特徴量A1 は(A0 +B1
)/2となり、検索対象画像S4 に対する特徴量A2
は(A0 +B3 )/2となる。なお、前記図3、図4で
説明した更新参照画像の特徴量Am を算出するにあたっ
て、最初の参照画像R0 の特徴量A0 に重みを付けるよ
うにしても良い。例えば、A1 =(2A0 +B1 )/3
としてもよい。
新する他の手法を、図4を参照して具体的に説明する。
この手法は、図示されているように、検索対象画像Si
に対する更新参照画像の特徴量Am を、最初の参照画像
R0 の特徴量A0 と該検索対象画像Si の直前の同一ク
ラスタに属する検索対象画像の特徴量との平均から求め
るようにしたものである。図示されている例の場合、検
索対象画像S2 、S3に対する特徴量A1 は(A0 +B1
)/2となり、検索対象画像S4 に対する特徴量A2
は(A0 +B3 )/2となる。なお、前記図3、図4で
説明した更新参照画像の特徴量Am を算出するにあたっ
て、最初の参照画像R0 の特徴量A0 に重みを付けるよ
うにしても良い。例えば、A1 =(2A0 +B1 )/3
としてもよい。
【0024】次に、前記した実施例の構成および動作を
より具体的に説明する。画像入力部0より入力された画
像は参照画像設定部1で検索対象となる画像が指定され
参照画像Rj となる。ただし、j = 0 。特徴量設定・更
新部2では、指定された参照画像R0 について、特徴量
Temp(Rj)が設定される。なお、Tempはテンプレート(=
特徴量)を表している。さらに、検索対象画像Si (i
= 1,…,n)が検索対象画像選択部4で選択され、特徴量
設定部5で特徴量Temp(Si)が設定される。
より具体的に説明する。画像入力部0より入力された画
像は参照画像設定部1で検索対象となる画像が指定され
参照画像Rj となる。ただし、j = 0 。特徴量設定・更
新部2では、指定された参照画像R0 について、特徴量
Temp(Rj)が設定される。なお、Tempはテンプレート(=
特徴量)を表している。さらに、検索対象画像Si (i
= 1,…,n)が検索対象画像選択部4で選択され、特徴量
設定部5で特徴量Temp(Si)が設定される。
【0025】類似画像検索では検索する物体が画面中に
存在するかどうかを検出するため、物体の位置に依存せ
ずに検出する必要があり、これは、一例として、特徴パ
ラメータの画面内でのヒストグラムを用いることにより
実現できる。また、カラー画像においては色信号が画像
の特徴パラメータとして表現できるため、前記特徴量設
定・更新部2および特徴量設定部5では、それぞれ参照
画像の特徴量Temp(Rj)と検索対象画像の特徴量Temp(Si)
の一例として、色差信号のヒストグラム行列を用いるこ
とができる。該色差信号のヒストグラム行列は周知では
あるが、これは本出願人が先に出願した特願平6−46
561号に詳細に説明されている。 Temp(x) = Hx,u,v (1) ただし、Hx,u,vは画像x の色差ヒストグラム行列で、u,
v はそれぞれ色差Cb、Crの色クラスを示す。
存在するかどうかを検出するため、物体の位置に依存せ
ずに検出する必要があり、これは、一例として、特徴パ
ラメータの画面内でのヒストグラムを用いることにより
実現できる。また、カラー画像においては色信号が画像
の特徴パラメータとして表現できるため、前記特徴量設
定・更新部2および特徴量設定部5では、それぞれ参照
画像の特徴量Temp(Rj)と検索対象画像の特徴量Temp(Si)
の一例として、色差信号のヒストグラム行列を用いるこ
とができる。該色差信号のヒストグラム行列は周知では
あるが、これは本出願人が先に出願した特願平6−46
561号に詳細に説明されている。 Temp(x) = Hx,u,v (1) ただし、Hx,u,vは画像x の色差ヒストグラム行列で、u,
v はそれぞれ色差Cb、Crの色クラスを示す。
【0026】類似度演算部6では2つの特徴量Temp(Rj)
とTemp(Si)の類似度を演算する。類似度としては2つの
特徴量の相関係数ρ(Rj, Si)を類似度とすることが可能
で、一例として、下記の(2)式の相関係数ρを用いる
ことができる。なお、この(2)式も前記特願平6−4
6561号で説明されているものである。 ρ(a, b) = CCab / (ACa x ACb) 1/2 (2) ただし、ρ(a, b)は2つの画像a,b のテンプレートの色
差ヒストグラム行列の相関値であり、CCab、ACa および
ACb は、それぞれ、下記の(3)式で表すことができ
る。
とTemp(Si)の類似度を演算する。類似度としては2つの
特徴量の相関係数ρ(Rj, Si)を類似度とすることが可能
で、一例として、下記の(2)式の相関係数ρを用いる
ことができる。なお、この(2)式も前記特願平6−4
6561号で説明されているものである。 ρ(a, b) = CCab / (ACa x ACb) 1/2 (2) ただし、ρ(a, b)は2つの画像a,b のテンプレートの色
差ヒストグラム行列の相関値であり、CCab、ACa および
ACb は、それぞれ、下記の(3)式で表すことができ
る。
【0027】
【数1】
類似度判定部7では類似度の大きさにより、入力された
検索対象画像Siが参照画像Rjと同一のクラスタかどうか
を判定する。類似度の大きさについては、画像番号i =
k において(4)式のように2つの特徴量の相関係数ρ
(Rj, Sk)とρth1 を比較してρth1 より大きい場合、類
似度が大きいと判断し、検索画像Skを参照画像と同一ク
ラスタとすることができる。
検索対象画像Siが参照画像Rjと同一のクラスタかどうか
を判定する。類似度の大きさについては、画像番号i =
k において(4)式のように2つの特徴量の相関係数ρ
(Rj, Sk)とρth1 を比較してρth1 より大きい場合、類
似度が大きいと判断し、検索画像Skを参照画像と同一ク
ラスタとすることができる。
【0028】
ρ(Rj, Sk) > ρth1 の時、Skは参照画像と同一クラスタ (4)
一方、(4)式を満足しない場合、検索対象画像Siは参
照画像とクラスタが異なると判断する。
照画像とクラスタが異なると判断する。
【0029】クラスタ画像記録部8では、検索結果を検
索処理後に出力するため、同一クラスタと判断された検
索対象画像Siの記録を行なう。特徴量設定・更新部2で
は、参照画像の特徴量を検出された画像Sk を用いて更
新し、該参照画像の特徴量がクラスタ内の画像の共通特
性を高めるようにする。更新された特徴量をTemp(Rj+1)
とすると、Temp(Rj+1)は(5)式のように更新関数Fを
用いて表される。
索処理後に出力するため、同一クラスタと判断された検
索対象画像Siの記録を行なう。特徴量設定・更新部2で
は、参照画像の特徴量を検出された画像Sk を用いて更
新し、該参照画像の特徴量がクラスタ内の画像の共通特
性を高めるようにする。更新された特徴量をTemp(Rj+1)
とすると、Temp(Rj+1)は(5)式のように更新関数Fを
用いて表される。
【0030】
Temp(Rj+1) = F ( Temp(Rj), Temp(Sk) ) (5)
参照画像の特徴量Temp(Rj)を、検出された画像の特徴量
Temp(Sk)を用いて更新する場合、互いの共通特性を残す
手段として、2つの特徴量の平均値処理を用いることが
できる。例えば、前記特願平6−46561号の色差ヒ
ストグラム行列を特徴量に用いている場合、2つの行列
の平均を用いることによって、互いの特性を残しつつ、
参照画像の特性を更新することができる。従って、この
場合、更新された特徴量F()は(6)式のように表され
る。 F ( Temp(Rj), Temp(Sk) ) = ( Temp(Rj) + Temp(Sk) ) / 2 (6) 参照画像の特徴量が更新された後、あるいは類似度判定
部7で類似度が低いと判定された後、最終画像判定部9
で検索画像が最終画像かどうかが判定される。検索画像
がまだ残っている場合は、検索対象画像選択部4から新
たな検索対象画像が選択され、前記した類似画像検索処
理が再度実行される。この場合、参照画像の特徴量Temp
(Rj)は、j 値を1増加させて最新の特徴量を用いる。
Temp(Sk)を用いて更新する場合、互いの共通特性を残す
手段として、2つの特徴量の平均値処理を用いることが
できる。例えば、前記特願平6−46561号の色差ヒ
ストグラム行列を特徴量に用いている場合、2つの行列
の平均を用いることによって、互いの特性を残しつつ、
参照画像の特性を更新することができる。従って、この
場合、更新された特徴量F()は(6)式のように表され
る。 F ( Temp(Rj), Temp(Sk) ) = ( Temp(Rj) + Temp(Sk) ) / 2 (6) 参照画像の特徴量が更新された後、あるいは類似度判定
部7で類似度が低いと判定された後、最終画像判定部9
で検索画像が最終画像かどうかが判定される。検索画像
がまだ残っている場合は、検索対象画像選択部4から新
たな検索対象画像が選択され、前記した類似画像検索処
理が再度実行される。この場合、参照画像の特徴量Temp
(Rj)は、j 値を1増加させて最新の特徴量を用いる。
【0031】最終画像判定部9で検索画像が最終画像検
索画像であると判定された場合には、類似度判定部10
で、最終の参照画像の特徴量Temp(Rz)と最初に設定され
た参照画像の特徴量Temp(R0)の類似度が演算される。類
似度としては2つの特徴量の相関係数ρ(R0, Rz)を類似
度とすることが可能で、一例として前記(2)式の相関
係数ρを用いることができる。
索画像であると判定された場合には、類似度判定部10
で、最終の参照画像の特徴量Temp(Rz)と最初に設定され
た参照画像の特徴量Temp(R0)の類似度が演算される。類
似度としては2つの特徴量の相関係数ρ(R0, Rz)を類似
度とすることが可能で、一例として前記(2)式の相関
係数ρを用いることができる。
【0032】最終の参照画像の特徴量Temp(Rz)と最初に
設定された参照画像の特徴量Temp(R0)の類似度の大きさ
により、類似度判定部10では得られたクラスタの有効
性を判定する。類似度が大きい場合は、類似画像検索で
得られた画像はすべて初期設定された参照画像の特徴を
持った画像と判断し、得られたクラスタを有効と判定す
る。また、逆に類似度が低い場合は得られた画像が最初
に設定された画像と異なるクラスタにあると判断する。
類似度の判定については、(4)式のように2つの特徴
量の相関係数ρ(R0, Rz)としきい値ρth2 を比較してρ
th2 より大きい場合、類似度が大きいと判断し、得られ
たクラスタは有効と判定し、クラスタ画像記録部7で記
録されたクラスタ画像を出力し処理を終了させる。 ρ(R0, Rz) > ρth2 の時、得られたクラスタは有効 (7) 一方、(7)式を満足しない場合、得られたクラスタは
無効と判定し、無効の処理を行なう。 (変形例)本発明は、前記実施例に限定されることな
く、種々の変形が可能である。まず、類似度判定部10
の処理、すなわち最終の参照画像の特徴量Temp(Rz)と最
初に設定された参照画像の特徴量Temp(R0)の類似度の大
小の判定処理を省略して、処理の軽減を図ることが可能
である。ただし、この場合、クラスタ画像記録部8で記
録されたクラスタ画像が、参照画像と同一である保証が
ないため、検索精度が劣化する場合が発生する可能性が
ある。
設定された参照画像の特徴量Temp(R0)の類似度の大きさ
により、類似度判定部10では得られたクラスタの有効
性を判定する。類似度が大きい場合は、類似画像検索で
得られた画像はすべて初期設定された参照画像の特徴を
持った画像と判断し、得られたクラスタを有効と判定す
る。また、逆に類似度が低い場合は得られた画像が最初
に設定された画像と異なるクラスタにあると判断する。
類似度の判定については、(4)式のように2つの特徴
量の相関係数ρ(R0, Rz)としきい値ρth2 を比較してρ
th2 より大きい場合、類似度が大きいと判断し、得られ
たクラスタは有効と判定し、クラスタ画像記録部7で記
録されたクラスタ画像を出力し処理を終了させる。 ρ(R0, Rz) > ρth2 の時、得られたクラスタは有効 (7) 一方、(7)式を満足しない場合、得られたクラスタは
無効と判定し、無効の処理を行なう。 (変形例)本発明は、前記実施例に限定されることな
く、種々の変形が可能である。まず、類似度判定部10
の処理、すなわち最終の参照画像の特徴量Temp(Rz)と最
初に設定された参照画像の特徴量Temp(R0)の類似度の大
小の判定処理を省略して、処理の軽減を図ることが可能
である。ただし、この場合、クラスタ画像記録部8で記
録されたクラスタ画像が、参照画像と同一である保証が
ないため、検索精度が劣化する場合が発生する可能性が
ある。
【0033】また、前記類似度判定部10の処理におい
て、類似度がしきい値ρth2 より低いと判定された場合
に、処理を終了した後で、類似度判定部7での判定条件
を変更して、再度検索処理を行なうようにしてもよい。
このようにすると、類似度がしきい値ρth2 より高いと
判定される有効なクラスタを生成することができるよう
になる。例えば、類似度判定部10におけるしきい値ρ
th1 の値を高くすると、最初に設定した参照画像に非常
に類似した画像のみを検索できるためクラスタの有効性
は高くなる。ただし、この場合、検出条件が厳しくなる
ため、参照画像と類似度が低いものの、本来同一クラス
タに属する画像が未検出となって検索精度が劣化する恐
れがある。
て、類似度がしきい値ρth2 より低いと判定された場合
に、処理を終了した後で、類似度判定部7での判定条件
を変更して、再度検索処理を行なうようにしてもよい。
このようにすると、類似度がしきい値ρth2 より高いと
判定される有効なクラスタを生成することができるよう
になる。例えば、類似度判定部10におけるしきい値ρ
th1 の値を高くすると、最初に設定した参照画像に非常
に類似した画像のみを検索できるためクラスタの有効性
は高くなる。ただし、この場合、検出条件が厳しくなる
ため、参照画像と類似度が低いものの、本来同一クラス
タに属する画像が未検出となって検索精度が劣化する恐
れがある。
【0034】また、検索処理を複数回繰り返して、類似
画像の検索精度を向上させる方法を用いることも可能で
ある。この場合、類似度判定部7や類似度判定部10で
の判定条件を最初は緩く設定して、本来のクラスタ画像
よりも多くの画像を検出させ、クラスタ内候補画像を選
択する。次にこれらの候補画像について、類似画像検索
処理を行なう。ただし、参照画像の特徴量は前回の処理
で更新された最新ものを用い、類似度判定部の判定条件
は前回より厳しくし、候補画像からクラスタ内画像を絞
り込む。
画像の検索精度を向上させる方法を用いることも可能で
ある。この場合、類似度判定部7や類似度判定部10で
の判定条件を最初は緩く設定して、本来のクラスタ画像
よりも多くの画像を検出させ、クラスタ内候補画像を選
択する。次にこれらの候補画像について、類似画像検索
処理を行なう。ただし、参照画像の特徴量は前回の処理
で更新された最新ものを用い、類似度判定部の判定条件
は前回より厳しくし、候補画像からクラスタ内画像を絞
り込む。
【0035】また、類似度判定部7において、予め定め
られたしきい値ρth1 を用いる代わりに、特徴量の更新
回数に応じて変化するしきい値ρm を用いることも可能
である。この場合、例えばmが小さい間は、参照画像の
特徴量はクラスタの共通的な特性を備えていないためし
きい値を低く設定し、更新回数が増えるにつれ、共通特
性を持った特徴量が作成されるため、徐々にしきい値を
大きくして、クラスタ画像の未検出による誤検出を低く
抑えることができる。
られたしきい値ρth1 を用いる代わりに、特徴量の更新
回数に応じて変化するしきい値ρm を用いることも可能
である。この場合、例えばmが小さい間は、参照画像の
特徴量はクラスタの共通的な特性を備えていないためし
きい値を低く設定し、更新回数が増えるにつれ、共通特
性を持った特徴量が作成されるため、徐々にしきい値を
大きくして、クラスタ画像の未検出による誤検出を低く
抑えることができる。
【0036】さらに、本発明は特定の類似度演算手段や
類似度判定手段に依存することがないため、例えば、上
田らの提案する方式(" 動画像解析に基づくビデオ構造
の視覚化とその応用",電子通信情報学会論文誌, D-II,
pp.1572-1580(1994-8) )を用いて実現することも可能
である。
類似度判定手段に依存することがないため、例えば、上
田らの提案する方式(" 動画像解析に基づくビデオ構造
の視覚化とその応用",電子通信情報学会論文誌, D-II,
pp.1572-1580(1994-8) )を用いて実現することも可能
である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、類似した画像が動画像
から検出される毎に参照画像の特徴量を更新するように
しているので、従来の逐一比較型で問題となっていた参
照画像の検索精度への影響を軽減し、サンプルされた参
照画像にあまり依存することなく類似画像検索を行なう
ことができ、検索精度の向上を図ることが可能になる。
また、参照画像を比較的容易に設定できるので、動画像
からの類似画像の検索の操作性を向上することができ
る。
から検出される毎に参照画像の特徴量を更新するように
しているので、従来の逐一比較型で問題となっていた参
照画像の検索精度への影響を軽減し、サンプルされた参
照画像にあまり依存することなく類似画像検索を行なう
ことができ、検索精度の向上を図ることが可能になる。
また、参照画像を比較的容易に設定できるので、動画像
からの類似画像の検索の操作性を向上することができ
る。
【0038】一例として、4つのTVニュース画像を用
いてアナウンサ画像の検索を行なった結果、従来の逐一
比較型の検索では過剰検出と未検出を合わせた誤検出率
が約30%であったのに対し、請求項4の発明によると
約4%に低減することができた。
いてアナウンサ画像の検索を行なった結果、従来の逐一
比較型の検索では過剰検出と未検出を合わせた誤検出率
が約30%であったのに対し、請求項4の発明によると
約4%に低減することができた。
【図1】 本発明の一実施例の類似画像検索装置の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】 本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
ートである。
【図3】 本発明による参照画像の特徴量の更新方法を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図4】 本発明による参照画像の特徴量の他の更新方
法を説明するための図である。
法を説明するための図である。
【図5】 従来の参照画像に対する類似画像の検出方法
の原理を説明するための図である。
の原理を説明するための図である。
【図6】 従来方法による類似画像の検出結果の一例を
説明するための図である。
説明するための図である。
0…画像入力部、1…参照画像設定部、2…特徴量設定
・更新部、3…参照画像特徴量記憶部、4…検索対象画
像選択部、5…特徴量設定部、6…類似度演算部、7…
類似度判定部、8…クラスタ画像記録部、9…最終画像
判定部、10…類似度判定部。
・更新部、3…参照画像特徴量記憶部、4…検索対象画
像選択部、5…特徴量設定部、6…類似度演算部、7…
類似度判定部、8…クラスタ画像記録部、9…最終画像
判定部、10…類似度判定部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平3−204089(JP,A)
特開 平5−12449(JP,A)
特開 昭62−114082(JP,A)
特開 平6−223190(JP,A)
特開 昭61−188683(JP,A)
中島康之,堀裕修,塩原敏充,キーワ
ード画像抽出による動画像サマリの作
成,情報処理学会第49回全国大会講演論
文集,日本,情報処理学会,1994年 9
月,Vol.2,pp.91−92
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06T 7/20
G11B 27/02
H04N 5/76
JICSTファイル(JOIS)
Claims (4)
- 【請求項1】 参照画像と類似する画像を動画像から検
索する類似画像の検索装置において、 参照画像を設定する手段と、 入力動画像から検索対象画像を順次選択する手段と、 前記参照画像および各検索対象画像の特徴量から検索対
象画像毎に類似度を演算する手段と、 該類似度が所定値以上であるか否かを判定する手段と、 該類似度が所定値以上であると判定された各検索対象画
像を同一クラスタとして記録する手段と、 前記参照画像の特徴量を、前記同一クラスタと判定され
た検索対象画像の特徴量のみを加味して更新する手段と
を具備し、 参照画像の特徴量を順次更新させて、後続の検索対象画
像から類似画像を検索するようにし、前記類似度が所定
値以上であるか否かを判定する手段は、前記参照画像の
特徴量を更新する手段が更新回数を増すにつれて、前記
所定値を大きくしていくことを特徴とする類似画像の検
索装置。 - 【請求項2】 参照画像と類似する画像を動画像から検
索する類似画像の検索装置において、参照画像を設定する手段と、 入力動画像から検索対象画像を順次選択する手段と、 前記参照画像および各検索対象画像の特徴量から検索対
象画像毎に類似度を演算する手段と、 該類似度が所定値以上であるか否かを判定する手段と、 該類似度が所定値以上であると判定された各検索対象画
像を同一クラスタとして記録する手段と、 前記参照画像の特徴量を、前記同一クラスタと判定され
た検索対象画像の特徴量のみを加味して更新する手段
と、 最初に設定された参照画像の特徴量を保持する手段と、 前記手段に保持された特徴量と更新された最終的な参照
画像の特徴量との類似 度を求める手段と、 該類似度の大きさにより、検出された類似画像の有効性
を判定する手段とを具備した ことを特徴とする類似画像
の検索装置。 - 【請求項3】 参照画像に対する類似画像を動画像から
検索する方法であって、 参照画像の特徴量と検索対象画像の特徴量とから両者の
類似度を求め、該類似度をしきい値と比較して、該検索
対象画像が同一クラスタの画像であるか否かを判定し、 同一クラスタの画像であると判定された検索対象画像の
特徴量のみを加味して前記参照画像の特徴量を更新し
て、後続の検索対象画像が同一クラスタの画像であるか
否かを判定し、 最後の検索対象画像に対する類似度の判定が終了した時
に、最初の参照画像の特徴量と最後に更新された特徴量
とから類似度を求め、該類似度が所定の類似度よりも小
さい時には、前記しきい値を大きくして、再度類似画像
の検索を行うようにした類似画像の検索方法。 - 【請求項4】 参照画像に対する類似画像を動画像から
検索する方法であって、 参照画像の特徴量と入力動画像である検索対象画像の特
徴量とから両者の類似度を求め、該類似度をしきい値と
比較して、該検索対象画像が同一クラスタの画像である
か否かを判定し、 同一クラスタの画像であると判定された検索対象画像の
特徴量のみを加味して前記参照画像の特徴量を更新し
て、後続の検索対象画像が同一クラスタの画像であるか
否かを判定することにより該参照画像に対する類似画像
の候補を求め、 該候補となった検索対象画像に対して、前記しきい値を
高くして再度類似画像の検索を行うようにしたことを特
徴とする類似画像の検索方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07709895A JP3421469B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 類似画像の検索装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07709895A JP3421469B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 類似画像の検索装置および方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08249467A JPH08249467A (ja) | 1996-09-27 |
JP3421469B2 true JP3421469B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=13624322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07709895A Expired - Fee Related JP3421469B2 (ja) | 1995-03-09 | 1995-03-09 | 類似画像の検索装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3421469B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001256244A (ja) | 2000-03-14 | 2001-09-21 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像データ分類装置および画像データ分類方法 |
JP4569055B2 (ja) * | 2001-08-06 | 2010-10-27 | ソニー株式会社 | 信号処理装置及び信号処理方法 |
EP1916538A3 (en) | 2006-10-27 | 2011-02-16 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | Target moving object tracking device |
JP4867771B2 (ja) * | 2007-04-19 | 2012-02-01 | パナソニック電工株式会社 | テンプレートマッチング装置 |
JP2013109662A (ja) * | 2011-11-22 | 2013-06-06 | Ougi Seiko Kk | 類似画像判定装置、およびプログラム |
JP2013152543A (ja) | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Fujitsu Ltd | 画像蓄積プログラム、方法および装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61188683A (ja) * | 1985-02-15 | 1986-08-22 | Fujitsu Ltd | パタ−ン認識辞書作成方式 |
JP2507308B2 (ja) * | 1985-11-13 | 1996-06-12 | 株式会社東芝 | パタ−ン認識学習方式 |
JP3020973B2 (ja) * | 1989-12-29 | 2000-03-15 | キヤノン株式会社 | 画像処理方法 |
JP3017325B2 (ja) * | 1991-07-02 | 2000-03-06 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ | パターン認識用辞書作成方法 |
JPH06223190A (ja) * | 1993-01-22 | 1994-08-12 | Toshiba Corp | 動物体検出装置 |
-
1995
- 1995-03-09 JP JP07709895A patent/JP3421469B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
中島康之,堀裕修,塩原敏充,キーワード画像抽出による動画像サマリの作成,情報処理学会第49回全国大会講演論文集,日本,情報処理学会,1994年 9月,Vol.2,pp.91−92 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08249467A (ja) | 1996-09-27 |
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